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JP5544380B2 - 支柱用制振装置および支柱 - Google Patents
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JP5544380B2 - 支柱用制振装置および支柱 - Google Patents

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Description

本発明は、支柱用制振装置および支柱に関する。
道路標識や道路設備(照明、街路灯)、電柱などの支柱は、風の影響や車両の走行の影響などによって振動する。例えば、高架橋などでは、車両の走行に伴って高架橋が揺れる。高架橋に設置された道路標識や道路敷設設備は、高架橋の揺れに伴い振動する。かかる振動は小さいが、長期に、かつ、継続して支柱に与えられる。このため、道路標識や道路設備の支柱は、金属疲労によって支柱やアンカーボルトが破損すること(例えば、支柱が中空管であれば亀裂が生じること)がある。このため、定期的なメンテナンスが必要であった。
かかる支柱について、風や車両の走行などによる入力振動を減衰させる制振装置に関しては種々の提案がある。例えば、重りとバネを組み合わせた形態(特開平9−143939号公報)や、バネとオイルダンパーを組合せた形態(特開平5−187482号公報)や、粘性流体中に浸漬した形態(特開2006−71095号公報)、振り子として支柱外部に取り付ける形態(特開2007−239906号公報)が提案されている。また、支柱と固定部の間に振動吸収体を挟んだ形態(特開2001−73329号公報)、支柱内部に振動吸収体を埋設した形態(特開2001−207688号公報)が提案されている。他に、支柱内部にチェーンを垂らした形態(特許第4493090号、特開2006−226038号公報)、支柱内部に粘性流体とその流れを制限する板を配したブロックを設置する形態(特開2007−127210号公報)、振り子をつるした形態(特開2007−170415号公報、特許第3222863号公報)が提案されている。
特開平9−143939号公報、段落0012〜0014、図2 特開平5−187482号公報 特開2006−71095号公報 特開2007−239906号公報 特開2001−73329号公報 特開2001−207688号公報 特許第4493090号 特開2006−226038号公報 特開2007−127210号公報 特開2007−170415号公報 特許第3222863号公報
例えば、上記の特許文献1(特開平9−143939号公報)に開示された制振装置は、鋼管柱の湾曲した先端の張出部に内蔵されている(同公報段落0012参照)。ここで開示されている制振装置は、固定部に一端が固定されたコイルばねと、コイルばねの一端に取り付けられた錘とで構成されている。かかる支柱用制振装置は、コイルばねが伸縮する一方向の振動に対しては制振作用が機能する。コイルばねはガイドに沿って伸縮するため他の方向の振動に対しては十分な機能が得られない場合がある。また、先端が湾曲し、張り出した鋼管柱には取り付けられるが、その他の支柱には適用できない。
本発明者は、質量を利用して、特に、支柱の固有振動(特に、一次振動)に対して制振作用を奏する新規な支柱用制振装置を提案する。
本発明の一実施形態に係る支柱用制振装置は、支柱に取り付けられる取付部と、取付部から径方向外側に延びたフランジ部とを有するブラケットと、フランジ部の上部または下部に取り付けられたゴムと、フランジ部とは反対側で、ゴムに取り付けられた錘とを備えている。かかる支柱用制振装置によれば、支柱の振動を早期に減衰させることができる。
ここで、錘やゴムは交換可能としてもよい。また、ブラケットは、ブラケットが取り付けられる支柱の周側面に取り付けられるリング状の部材であってもよい。また、ブラケットは、周方向に分割可能であり、支柱の周側面に取り付けられた状態でブラケットを拘束する拘束部材を備えていてもよい。また、ブラケットは、周方向に分割された部材を連結するヒンジを備えていてもよい。また、ゴムと錘は、それぞれ複数配置されていてもよい。この場合、ゴムと錘は、ブラケットが取り付けられる支柱の軸線に対して、同心円に沿って配置されていてもよい。また、錘は環状の部材であり、ゴムは、ブラケットが取り付けられる支柱に対して周方向の複数の位置で錘を支持していてもよい。
また、ゴムおよび錘は、フランジ部の上側に取り付けられており、錘とフランジ部との間に錘を支持する滑り支承を備えていてもよい。また、ゴムは、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが0.2〜1.2である高減衰ゴムであるとよい。
また、本発明の一実施形態に係る支柱は、被設置部に立てられた支柱本体と、支柱本体に取り付けられ、支柱本体から径方向外側に延びたフランジと、フランジの上部または下部に取り付けられたゴムと、フランジとは反対側でゴムに取り付けられた錘とを備えていてもよい。
この場合、フランジは、支柱本体の高さの半分の位置または前記支柱本体の高さの半分よりも高い位置に取り付けられているとよい。また、フランジと、ゴムと、錘とで構成される支柱用制振部分(支柱用制振装置)の固有振動数Aと、当該支柱用制振部分を構成する部材が取り付けられていない状態における支柱本体の固有振動数Bとの比(A/B)が、0.5≦(A/B)≦1.5であるとよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る支柱用制振装置および支柱を示す側面図。 図2は、支柱本体に取り付けられた支柱用制振装置の側面図である。 図3は、支柱本体に取り付けられた支柱用制振装置の平面図である。 図4は、支柱本体に取り付けられたブラケットを下側から見た図である。 図5は、支柱に振動が生じた状態を示す側面図である。 図6は、他の形態に係る支柱用制振装置を示す図である。 図7は、他の形態に係るブラケットを示す図である。 図8は、他の形態に係る支柱用制振装置を示す図である。 図9は、他の形態に係る支柱用制振装置を示す図である。 図10は、他の形態に係る支柱用制振装置について、支柱に振動が生じた状態を示す図である。 図11は、他の形態に係る支柱用制振装置を示す図である。 図12は、他の形態に係る支柱用制振装置を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る支柱用制振装置および支柱を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。また、同じ作用を奏する部材または部位には、適宜に同じ符号を付している。図面は、発明の理解を助けるべく概略的に描かれており、必ずしも実物を表すものではない。
≪支柱100≫
図1は、本発明の一実施形態に係る支柱用制振装置が取り付けられた支柱100の外観図である。この支柱100は、図1に示すように、支柱本体102と、支柱用制振装置200とを備えている。
≪支柱本体102≫
支柱本体102は、被設置部300に立てられている。ここで、被設置部300は、地面、道路、高架橋の路肩など、支柱100が設置される部位(場所)である。支柱本体102は、鋼管で構成されている。当該支柱本体102は、所定の高さまでは鉛直に延びており、その先端は湾曲して径方向に張り出しており、街路灯104が取り付けられている。このように、支柱本体102は、鉛直に延びた直立部分121と、湾曲して張り出した張出部分122と、街路灯104が取り付けられた先端部123とを備えている。この実施形態では、支柱用制振装置200は、支柱本体102の鉛直に延びた直立部分121に取り付けられている。
≪支柱用制振装置200≫
支柱用制振装置200は、図1に示すように、ブラケット202と、ゴム204と、錘206とを備えている。図2は、支柱本体102に取り付けられた支柱用制振装置200の側面図である。図3は、支柱本体102に取り付けられた支柱用制振装置200の平面図である。
<ブラケット202>
ブラケット202は支柱本体102に取り付けられている。この実施形態では、ブラケット202は、図2および図3に示すように、略円板状部材であり、取付部222と、フランジ部224(フランジ)とを有している。
図4は、支柱本体102に取り付けられたブラケット202を下側から見た図である。取付部222は、ブラケット202の下側に設けられている。取付部222は、ブラケット202(フランジ部224)の中心に設けられており、ボス部226と、拘束部228とを備えている。ボス部226は、支柱本体102が挿通される挿通穴227を有している。この実施形態では、フランジ部224およびボス部226は、それぞれ半円板状および半円筒状に分割される。拘束部228は、支柱本体102に装着した状態でフランジ部224およびボス部226を拘束する。この実施形態では、拘束部228は、半円筒上に割られるボス部226の両端から径方向に延びた合わせ片231、232と、当該合わせ片231、232を締め付けるボルトナット234とで構成されている。また、この実施形態では、フランジ部224の下部に、合わせ面を固定する拘束板238、239が取り付けられている。かかる拘束板238、239は、ねじで取り外し可能に取り付けるとよい。
この実施形態では、ブラケット202は、図1に示すように、支柱本体102の高さの半分よりも高い位置に取り付けられている。ここで、支柱本体102の高さは、支柱本体102の直立部分121の高さh1で規定され、直立部分121の高さの半分h2よりも高い位置に取り付けられている。具体的には、この実施形態では、ブラケット202は、支柱本体102の上部に取り付けられている。ここでは、支柱本体102の直立部分121の最も高い位置に錘206の最上部が合わせられるように、ブラケット202の位置が調整されている。なお、ブラケット202は、張出部分122および先端部123を含む、支柱本体102の全高h3の半分の高さh4よりも上に取り付けてもよい。
ブラケット202は、図4に示すように、ボス部226によって支柱本体102を挟んだ状態で、ボルトナット234を締め付けることによって支柱本体102に固定されている。ブラケット202には、ゴム204が取り付けられている。
<ゴム204>
この実施形態では、ゴム204は、ブラケット202のフランジ部224の上部に取り付けられている。ゴム204は、ブラケット202のフランジ部224に配置され得る円柱形状で構成されている。ゴム204は、例えば、ブラケット202のフランジ部224に、加硫接着によって取り付けられているとよい。
ゴム204は、ブラケット202が取り付けられる支柱本体102に対して周方向の複数の位置に配置されている。この実施形態では、図3に示すように、4つのゴム204が、フランジ部224の周方向に均等に配置されている。ゴム204は、後述する錘206の鉛直荷重を支持し得る程度に所要の強度を備えているとよい。かかるゴム204は、例えば、高減衰ゴムの成形体や積層ゴム(高減衰積層ゴムや鉛プラグ入り積層ゴムなどを含む)が用いられ得る。
<錘206>
錘206は、フランジ部224とは反対側で、ゴム204に取り付けられている。この実施形態では、錘206はゴム204の上端に取り付けられている。また、錘206は、支柱本体102の廻りを囲むように配設された環状の部材である。錘206は、ブラケット202に取り付けられた複数のゴム204によって支持されている。錘206と支柱本体102とには、図2および図3に示すように、所要の隙間S1が設けられている。この実施形態では、支柱本体102に対して錘206が振れ動くので、錘206が支柱本体102に当らない程度に設定している。
なお、この実施形態では、ブラケット202が分割可能であり、錘206も同様に分割可能である。例えば、錘206は、図2および図3に示すように、ブラケット202の分割に応じて分割できるように、周方向の少なくとも一部において分割でき、ボルトナットやリベット等の連結部材236によって連結可能に構成されている。図2および図3には、錘206の分割面237と、連結部材236とが模式的に図示されている。
錘206は、ゴム204を介して支持されている。このため、錘206は、図5に示すように、支柱本体102に振動が生じた場合に、ブラケット202に対して振れ動く。錘206は、支柱本体102に振動が生じた場合に、慣性力によって揺れて支柱本体102の揺れを軽減できるように所要の重量を備えているとよい。
≪ゴム204の成形≫
ゴム204は、例えば、所定の厚さ、幅、長さを有するシート状の未加硫の高減衰ゴムを用意する。かかる未加硫の高減衰ゴムを巻いて円柱形状にして所定の金型に収める。そして、金型内で円柱形状に収められた高減衰ゴムの一端にブラケット202のフランジ部224を押し当て、他端に錘206を押し当てる。この際、フランジ部224と錘206には、ゴム加硫接着剤(例えば、LORD社(米国:LORD Far East, Inc)製:ゴム加硫接着剤(商品名「ケムロック」))を塗っておく。そして、この状態で、加硫加熱することによって、ゴム204(高減衰ゴム)を成形するとともに、ブラケット202のフランジ部224とゴム204、および、ゴム204と錘206とが接着される。この際、支柱用制振装置200の固有振動数と減衰性能は、例えば、ゴム204の高さや硬さ(例えば、損失係数tanδ)、さらには錘206の重さによって調整できる。
≪振動に対する作用≫
この支柱100によれば、錘206は、支柱本体102に取り付けられたブラケット202に対してゴム204を介して支持されている。このため、交通振動や風な地震などによって支柱本体102に振動が生じた場合に、錘206が支柱本体102に対して振れ動く。さらに、この実施形態では、支柱用制振装置は、支柱本体102の半分の高さよりも高い位置に取り付けられている。特に、錘206は、支柱本体102の直立部分121の最も高い位置に取り付けられている。
支柱本体102は、一次振動では、支柱本体102の直立部分121は上部ほど大きく振れ動く。このため、支柱本体102の上部に取り付けられたブラケット202も大きく振れ動く。この際、ブラケット202の動きに応じて、支柱用制振装置200の錘206には慣性力が作用する。錘206は、ゴム204を介して支持されているため、ブラケット202に対して振れ動く。また、この実施形態では、錘206は、円板形状であり、ブラケット202に周方向に配置された複数のゴム204に支持されている。
また、かかる錘206の振れ動きに応じて、ゴム204にせん断変形が生じる。当該せん断変形が伴うゴム204(高減衰ゴム)にも、支柱本体102に作用する振動のエネルギを吸収させることができる。この際、ゴム204のせん断変形に伴う履歴ループで囲まれる面積に相当するエネルギを吸収することができる。また、この支柱用制振装置200によれば、振動の方向に関わらず、支柱本体102に作用する振動を減衰させることができる。
以上、本発明の一実施形態に係る支柱用制振装置200および支柱100を説明した。本発明に係る支柱用制振装置および支柱は上述した実施形態に限定されない。以下、種々変形例を説明する。ここで挙げる変形例は、それぞれ独立して適用でき、また、適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施形態では、錘206は、ゴム204に接着されているが、錘206は、ゴム204に交換可能に取り付けられていてもよい。これによって、例えば、錘206を重さが異なる錘に交換することができ、支柱用制振装置200の錘206の重さを変えることができる。これにより、例えば、現場にて、支柱本体102に取り付ける際に、適当な重さの錘206を適宜取り付けることができる。図6は、他の形態に係る支柱用制振装置200Aを示している。この場合、図6に示すように、ゴム204に取付部材(例えば、取付プレート252)を接着しておき、当該取付部材252に錘206を交換可能に取り付けるとよい。
また、錘206の重量を調整できるようにしてもよい。例えば、錘206の任意の位置に質量体が取り付けられるようにしてもよい。かかる構成によって、支柱用制振装置200の錘206の重さを適宜調整できる。例えば、錘206の任意の位置に取付穴(ねじ穴)を形成し、適宜に調整用錘262を取り付けると良い。かかる調整用錘262は、例えば、タングステンのように、比較的比重の重い金属で構成するとよい。
例えば、図1に示すように、支柱本体102の先端が湾曲し、径方向に張り出しているような場合には、当該張出を考慮して、支柱本体102の周囲において錘206の重さを調整するとよい。これにより振動が生じた際の支柱本体102の挙動を安定させることができる。
また、ゴム204はブラケット202(フランジ部224)に交換可能に取り付けられていてもよい。これにより、例えば、ゴム204は、せん断歪に対する損失係数が異なるゴムに交換可能である。また、ゴム204が経年劣化した場合でも、ゴム204の交換のみでよいので、メンテナンスの際に、コストを小さく抑えることができる。この場合、例えば、ゴム204に取付部材(例えば、取付プレート254)を接着しておき、当該取付部材254を介してブラケット202に交換可能に取り付けるとよい。
<滑り支承270>
また、図6に示すように、ゴム204および錘206は、フランジ部224の上側に取り付けられており、錘206とフランジ部224との間に錘206を支持する滑り支承270を備えていてもよい。ここで、滑り支承270は、フランジ部224に取り付けられる部材271と、錘206に取り付けられる部材272とを重ね合わせて、フランジ部224に取り付けられる部材271によって錘206の荷重を支持する。さらに、錘206のせん断変位に応じて、錘206に取り付けられた部材272が、フランジ部224に取り付けられた部材271に対して相対的に滑り移動するように構成されている。また、滑り支承270は、ゴム204と概ね同じ高さで構成されている。
かかる滑り支承270により、錘206がフランジ部224に対して傾かない。支柱本体102に作用する振動に応じて、錘206はフランジ部224に対してスムーズにせん断変位するとともに、せん断変位がゴム204により適切に作用する。また、ゴム204に錘206の鉛直荷重が作用するのを防止でき、錘206のせん断変位に対してゴム204の特性を高く維持できる。また、滑り支承270は、ゴム204と概ね同じ高さで構成されている。このため、ゴム204に錘206の鉛直荷重がほとんど作用しないので、ゴム204の寿命を向上させることができる。
<ヒンジ276>
また、ブラケット202は、上述したようにリング状の部材でもよい。また、ブラケット202は、周方向に分割可能であり、支柱の周側面に取り付けられた状態でブラケット202を拘束する拘束部材(例えば、ボルトナット234)を備えていてもよい。ブラケット202は、かかる形態に限定されない。例えば、図7は、他の形態に係るブラケット202Aを示している。このブラケット202Aは、図7に示すように、周方向に分割可能であり、かつ、周方向に分割された部材を連結するヒンジ276を備えている。
図7に示す例では、半円筒上に割られるボス部226Aの一端から径方向に延びた合わせ片231a、232aがブラケット202Aのフランジ部224Aの径方向に沿って、フランジ部224Aの外周縁部まで延びている。ヒンジ276は、フランジ部224の外周縁部に設けられており、合わせ片231a、232aを折れ曲がり可能に連結している。ボス部226Aの他端から反対側に延びた合わせ片231b、232bには、拘束部228Aが設けられている。拘束部228Aは、当該合わせ片231b、232bを重ね合わせた状態で締め付けるボルトナット234Aで構成されている。
このように、周方向に分割可能に構成されたブラケット202Aの各部材を連結するヒンジ276を備えている形態によれば、ボルトナット234Aによる取り付け部位が少なくなるので、支柱本体102へブラケット202Aを容易に取り付けることができる。
<緩衝材278>
また、図7に示すように、ブラケット202Aの取付部(ここでは、ボス部226Aの挿通穴227Aの内周)に緩衝材278を取り付けてもよい。緩衝材278を取り付けることによって、支柱本体102に傷がつくのを防止できる。かかる緩衝材278は、例えば、所要の強度を備えたゴム製のシートで構成してもよい。緩衝材278に適当なゴムを採用することによって、ブラケット202Aと支柱本体102との滑りを抑えることができ、ブラケット202Aが支柱本体102からずれるのを防止できる。
また、ゴム204は、上述したようにそれぞれ複数配置されているとよい。この場合、ゴム204は、図3に示すように、ブラケット202が取り付けられる支柱100の軸線に対して、同心円Cに沿って配置されているとよい。
図8および図9は、他の形態に係る支柱100Bおよび支柱用制振装置200Bを示している。この支柱用制振装置200Bは、図8および図9に示すように、4つの独立した制振部(1)〜(4)を備えている。各制振部(1)〜(4)は、フランジ224B(ブラケット202B)と、ゴム204Bと、錘206Bとを備えている。
ここで、フランジ224Bは、支柱本体102Bの径方向に張り出すように延びた片材である。この実施形態では、フランジ224Bは、支柱本体102Bの外周面に溶接されている。また、4つのフランジ部224Bが支柱本体102Bの周方向に均等に配置されている。また、この実施形態では、各フランジ部224Bには、支柱本体102Bの中心軸Oに対して同心円Cに沿って、ゴム204Bと錘206Bとが配置されている。
このように、フランジ部224B(ブラケット202B)は、支柱本体102Bに固定(この実施形態では、溶接)されていてもよい。また、支柱本体102Bの中心軸Oに対して同心円Cに沿って、ゴム204Bと錘206Bとが配置されていることによって、支柱本体102Bに対して、周方向に均等に配置された錘206Bに慣性力が作用する。このように、支柱本体102Bに対してバランスよくゴム204Bと錘206Bを配置することによって、支柱本体102Bの振動をスムーズに減衰させることができる。
また、この実施形態では、錘206Bは、それぞれ独立している。この場合、支柱本体102Bに振動が作用してすぐは、図10に示すように、錘206Bは慣性力によって支柱本体102Bに対して概ね同じ方向に揺れだす。錘206Bはそれぞれ独立して揺れるので、その後、異なる方向に揺れることもある。この際、錘206Bの重さやゴム204Bの強度(減衰性能)を、それぞれ異ならせてもよい。これにより、ゴム204Bおよび錘206Bの固有振動数をそれぞれ変えることができる。これにより、支柱本体102Bの振動をより早期に減衰するように設計できる。また、振動が作用した際の支柱本体102Bの挙動を安定させることができる。
また、図8および図9に示す支柱用制振装置200Bでは、それぞれ4つのゴム204Bと錘206Bが、支柱本体102Bの周方向に均等に配置されている。この場合、ゴム204Bと錘206Bの数は、4つに限定されない。例えば、3つ、5つあるいは6つのゴム204Bと錘206Bが、支柱本体102Bの周方向に沿って配置されていてもよい。また、複数のゴム204Bと錘206Bは、それぞれ支柱本体102Bの周方向に均等に配置されていてもよいし、必ずしも均等に配置されていなくてもよい。また、複数のゴム204Bと錘206Bは、支柱本体102Bの同心円Cに沿って配置されていなくてもよい。なお、ゴム204Bと錘206Bを、複数、バランスよく配置することによって、支柱本体102Bおよび支柱用制振装置200Bの挙動を安定させることができる。例えば、支柱本体の軸線に対して同心円に沿って周方向に均等配置することによって、支柱本体102Bおよび支柱用制振装置200Bの挙動を安定させることができる。例えば、支柱用制振装置200Bは、重心が支柱本体102Bの中心軸上またはその近傍に配置されているとよい。
例えば、図11に示すように、支柱用制振装置200Bは、支柱本体102Bの周りに、ゴム204Bと錘206Bが2つ配置されていてもよい。この場合、ゴム204Bと錘206Bは、例えば、支柱本体102Bの中心軸Oに対して90度の角度に配置してもよい。
また、図12に示す支柱100Cおよび支柱用制振装置200Cのように、ゴム204Cおよび錘206Cは、フランジ部224C(ブラケット202C)の下側に取り付けられていても良い。図12中、符号102Cは支柱本体を、符号222Cは取付部を、符号226Cはボス部を、符号228Cは拘束部を、符号234Cはボルトナットを、それぞれ示している。
<ゴム204の実施例>
ここで、上述したゴム204には、例えば、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが0.2以上1.2以下である高減衰ゴムを用いるとよい。かかるゴムを用いることによって、支柱本体102の振動を効果的に抑えることができる。より好ましくはせん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが0.3以上であるとよく、また、より好ましくはせん断歪み3%〜20%において損失係数tanδは1.0以下であるとよい。
本発明者は、上記支柱用制振装置200を取り付けた支柱100を作成し、支柱用制振装置200の効果を検証した。支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間を評価した。具体的には、ここでは、支柱本体102の下部に加振機で支柱本体102の固有振動に相当する振動(ここでは、2Hz)を与え、支柱本体102の上部に取り付けた加速度ピックアップで振動加速度を測定した。そして、振動加速度が0.3Gになった時点で加振機を止め、支柱上部の加速度の減衰時間(ここでは、振動加速度が10%以下(1/10の0.03G以下)になるまでの時間)を測定した。
表1は、かかる試験の結果を示している。
Figure 0005544380
<サンプル1>
ここで、サンプル1は、支柱用制振装置が取り付けられていない場合であり、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振動加速度が10%以下(1/10の0.03G)に収束するまでの時間は、300秒であった。ここで、支柱本体102は、直立部分121の高さh1が10m、基部直径(外径)が150mmであり、1/100のテーパ(高さ100mmに対して、直径が1mm小さくなる程度のテーパ)を有した、厚みが5mmの中空鋼管で構成されている(図1参照)。支柱の上部先端は湾曲し、径方向の一方に張り出し、凡そ15Kgの街路灯が取り付けられている。この支柱本体102の水平方向の一次振動モードの固有振動数Bは2.0Hzであった。表1のサンプル2〜8についても、同様の支柱本体102を用いた。
<支柱本体102の固有振動数B>
ここで、例えば、支柱本体102の上部に加速度ピックアップ(加速度センサ)を取り付け、当該加速度ピックアップの近傍でインパクトハンマーによって支柱本体102を叩く。その際、当該加速度ピックアップによって測定された振動加速度をフーリエ変換することによって、支柱本体102の固有振動数Bは求められる。但し、支柱本体102の固有振動数Bは、下記数式(数1)によって求めても良い。
Figure 0005544380
<サンプル2>
サンプル2では、図2に示すように、環状の錘を用いた形態の支柱用制振装置200を、支柱本体102の直立部分121の上部(凡そ10mの位置:h1)に取り付けた。ここでは、支柱用制振装置200のブラケット202は、直径が300mmの略円板形状のフランジ部224を備えている。また、支柱用制振装置200のゴム204は、自然長において直径80mm、高さ40mmの円筒形状とした。ゴム204は、略円板形状のフランジ部224(支柱本体102)の中心から半径125mmの同心円上に中心が配置されるように、周方向に4つ均等に取り付けた。外径(直径)が300mm、内径(直径)が200mmの円筒形状の錘206を用いた。錘206は、ゴム204が配置される円と同心円で、ゴム204の上端に取り付けられている。なお、錘206はサンプルによって重さが異なり、ここでは何れも同じ材料で作成されており、錘206の厚さ(高さ)によって重さが調整されている。
<支柱用制振装置200の固有振動数A>
ここで、例えば、支柱用制振装置200のブラケット202を台に固定し、錘206に加速度ピックアップ(加速度センサ)を取り付ける。そして、インパクトハンマーによって錘206を叩く。この際、錘206に取り付けた加速度ピックアップによって測定された振動加速度をフーリエ変換することによって、支柱用制振装置200の固有振動数Aを求めることができる。
サンプル2では、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが0.25の高減衰ゴム(高減衰ゴム2)をゴム204に用い、錘206の重さを12kgとした。支柱用制振装置200の固有振動数を凡そ2.0Hz(支柱本体の固有振動数の凡そ1.0倍)とした。かかるサンプル2では、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は45秒になった。このように、サンプル2では、支柱用制振装置200を取り付けないサンプル1に比べて、振動が収束するまでの時間が凡そ3/20になった。
<サンプル3>
サンプル3は、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが0.35の高減衰ゴム(高減衰ゴム1)をゴム204に用いた点を除き、サンプル2と同じように構成した。かかるサンプル3では、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は10秒になった。このように、サンプル3では、支柱用制振装置200を取り付けないサンプル1に比べて、振動が収束するまでの時間が凡そ1/30になった。
<サンプル4>
サンプル4は、支柱本体102の直立部分121の中間部(凡そ5mの位置:h2)に支柱用制振装置200を取り付けた点を除き、サンプル3と同様に構成した。かかるサンプル4では、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は25秒になった。このように、支柱用制振装置200を取り付けないサンプル1に比べて、振動が収束するまでの時間が凡そ1/12になった。
<サンプル5>
サンプル5は、支柱本体102の直立部分121の下部(凡そ50cmの位置:h5)に取り付けた点を除き、サンプル3と同様に構成した。かかるサンプル5では、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は45秒になった。このように、支柱用制振装置200を取り付けないサンプル1に比べて、振動が収束するまでの時間が凡そ3/20になった。
<サンプル6>
サンプル6は、錘206を3.0kgと軽くし、かつ、支柱用制振装置200の固有振動数を2.6Hz(支柱本体の固有振動数の凡そ1.3倍)にしたことを除き、サンプル3と同様に構成した。この場合、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は30秒であった。このように錘206を軽くし、支柱用制振装置200の固有振動数を高くした場合でも支柱用制振装置200を取り付けないサンプル1に比べて、振動が収束するまでの時間が凡そ1/10になった。
<サンプル7>
サンプル7は、さらに支柱用制振装置200の固有振動数を3.0Hz(支柱本体の固有振動数の凡そ1.5倍)にしたことを除き、サンプル6と同様に構成した。この場合、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は50秒であり、支柱用制振装置200を取り付けないサンプル1に比べて、振動が収束するまでの時間が凡そ1/6になった。
<サンプル8>
サンプル8は、図8および図9に示すように、複数の独立した錘206Bが取り付けられた形態の支柱用制振装置200Bを用いた。ここでは、錘206Bが図9に示すように4つ周方向に均等に配置されており、錘206Bの合計の重さがサンプル3と同様に12kgとした。また、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが0.35の高減衰ゴムをゴム204Bに用い、支柱用制振装置200Bの固有振動数を凡そ2.0Hzにした。サンプル8では、かかる支柱用制振装置200Bを支柱本体102の直立部分121の上部に取り付けた。その結果、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は10秒であった。このように、複数の独立した錘206Bが取り付けられた支柱用制振装置200Bについても、支柱本体102の振動を早期に収束させるのに良好な結果が得られた。
なお、サンプル8では、図8および図9に示すように、支柱本体102から径方向外側に延びたフランジ部224Bが周方向に4つ均等に配置されている。支柱用制振装置200Bのゴム204Bは、自然長において直径80mm、高さ40mmの円筒形状である。ゴム204Bは、4つのフランジ部224Bの上にそれぞれ取り付けられている。当該ゴム204Bは、支柱本体102の中心から半径125mmの同心円上に中心が配置されるように、取り付けられている。錘206Bは、当該ゴム204Bの上端にそれぞれ取り付けられている。
<支柱用制振装置200Bの固有振動数A>
ここで、図8および図9に示される形態の支柱用制振装置200Bの固有振動数Aは、ゴム204Bと錘206Bとフランジ部224Bとで構成される一組の制振部(1)〜(4)が複数(図示例では4つ)取り付けられている。この場合、ゴム204Bと錘206Bとフランジ部224Bとで構成される各制振部(1)〜(4)について、それぞれ固有振動数を求めるとよい。制振部(1)〜(4)の固有振動数は、支柱用制振装置200Bのブラケット202Bを台に固定し、各錘206Bに加速度ピックアップ(加速度センサ)を取り付ける。そして、インパクトハンマーによって各錘206Bを叩く。この際、錘各206Bに取り付けた加速度ピックアップによって測定された振動加速度をフーリエ変換することによって、支柱用制振装置200Bの固有振動数Aを求めることができる。なお、各制振部(1)〜(4)で、ゴム204Bと錘206Bとフランジ部224Bの構成が凡そ同じである場合には、各制振部(1)〜(4)の固有振動数Aを凡そ同じとしてもよい。
かかるサンプル8では、支柱本体102Bの上部において、ゴム204Bと錘206Bとフランジ部224Bとで構成される一組の制振装置が、支柱本体102Bの周りに4つ取り付けられている。各制振部(1)〜(4)のゴム204Bのせん断歪み3%〜20%において損失係数tanδと、錘206の重量、各制振部(1)〜(4)の固有振動数Ao(Hz)は、表2に示すとおりである。この場合、各制振部(1)〜(4)の固有振動数Aoは、それぞれ2.0であり、支柱用制振装置200B全体の固有振動数Aは、2.0と定められる。
Figure 0005544380
なお、各制振部(1)〜(4)の固有振動数Ao(Hz)が異なる場合には、支柱用制振装置200Bは全体として、各制振部(1)〜(4)の固有振動数Ao(Hz)に応じた複数の固有振動数Aを持つ。例えば、各制振部(1)〜(4)の固有振動数Ao(Hz)がそれぞれ1.2、1.5、1.7、2.0であれば、支柱用制振装置200Bはかかる4つの固有振動数を持つ。このような場合には、支柱用制振部分(支柱用制振装置200、200B)の固有振動数Aと、支柱用制振部分を構成する部材が取り付けられていない状態における支柱本体102の固有振動数Bとの比(A/B)が、4つ生じる。
<サンプル9>
サンプル9は、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが1.1の高減衰ゴム(高減衰ゴム3)をゴム204に用いた点を除いて、凡そサンプル3と同様に構成した。この場合、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は50秒であり、支柱用制振装置200を取り付けたことによって、振動が収束するまでの時間が凡そ1/6になった。
<サンプル10>
サンプル10は、錘206を24kgと重くし、かつ、支柱用制振装置200の固有振動数を1.4Hz(支柱本体の固有振動数の凡そ0.7倍)にしたことを除き、サンプル3と同様に構成した。この場合、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は30秒であった。このように錘206を重くし、支柱用制振装置200の固有振動数を低くした場合でも支柱用制振装置200を取り付けたことによって、振動が収束するまでの時間が凡そ1/10になった。
<サンプル11>
サンプル11は、錘206を36kgとさらに重くし、かつ、支柱用制振装置200の固有振動数を1.0Hz(支柱本体の固有振動数の凡そ0.5倍)にしたことを除き、サンプル3と同様に構成した。この場合、支柱(支柱本体)に所定の振動を与えた際に、振幅が10%以下に収束するまでの時間は50秒であった。このように錘206をさらに重くし、支柱用制振装置200の固有振動数をさらに低くした場合でも支柱用制振装置200を取り付けたことによって、振動が収束するまでの時間が凡そ1/6になった。
ここでは、高減衰ゴムの成形体204として、天然ゴムをベースゴムとする高減衰ゴム1(せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδ:0.35)と、EPDMをベースゴムとする高減衰ゴム2(同0.25)、天然ゴムをベースゴムとする高減衰ゴム3(同1.1)を用いた。かかる高減衰ゴム1と高減衰ゴム2と高減衰ゴム3の配合を表3に示す。ここで、添加剤はベースゴムの他には、シリカ粉、プロセスオイル、加硫材(硫黄)、加硫促進剤を用いた。シリカをゴムに配合させる際にはプロセスオイルは必要であり、プロセスオイルは、シリカ重量比で凡そ1/3程度用いるとよい。表3中は、各添加剤の添加量は、ベースゴムである天然ゴムまたはEPDMの100重量部に対する添加量を示している。
Figure 0005544380
ここで、EPDMには、住友化学株式会社製のエスプレン301Aを用いた。また、シリカ粉には、日本アエロジル株式会社製のアエロジルR972を用いた。また、プロセスオイルには、出光興産株式会社のダイアナプロセスオイルNSを用いた。また、加硫促進剤1には、大内新興化学工業株式会社のノクセラーDZを用いた。また、加硫促進剤2には、大内新興化学工業株式会社のノクセラーTSを用いた。
なお、ゴム204、204Bは、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが、凡そ0.2以上1.2以下であるとよい。かかる損失係数tanδは、より好ましくは0.25以上、さらに好ましくは0.3以上であるとよい。また、かかる損失係数tanδは、より好ましくは1.1以下、さらには1.0以下であるとよい。これにより、支柱本体に生じる振動をより早期に減衰させることができる。
また、上記フランジ部224、224B(ブラケット202、ブラケット202B)と、ゴム204、204Bと、錘206、206Bとで構成される、支柱用制振部分(支柱用制振装置200、200B)の固有振動数Aと、支柱用制振部分を構成する部材が取り付けられていない状態における支柱本体102の固有振動数Bとの比(A/B)は、凡そ0.5≦(A/B)≦1.5であるとよい。なお、かかる固有振動数の比(A/B)は、好ましくは0.7≦(A/B)、より好ましくは0.80≦(A/B)、さらに好ましくは0.90≦(A/B)であるとよい。また、好ましくは(A/B)≦1.30、より好ましくは(A/B)≦1.20、さらに好ましくは(A/B)≦1.10であるとよい。これにより、支柱本体に生じる振動をより早期に減衰させることができる。
また、図8および図9に示す支柱用制振装置200Bのように、構造上、支柱用制振装置200Bが複数の制振部(1)〜(4)を有し、各制振部(1)〜(4)が異なる固有振動数を有する場合には、支柱用制振装置200Bは、複数の固有振動数を示す。この際、上記比(A/B)は複数生じる。この場合、複数の比(A/B)のうち少なくとも1つが、上記範囲にあればよい。これにより、支柱本体に生じる振動をより早期に減衰させる効果が期待できる。
また、支柱用制振装置200のフランジ部224(ブラケット202)は、支柱本体102の高さの半分の位置または支柱本体102の高さの半分よりも高い位置に取り付けられているとよい。これにより、支柱本体に生じる振動をより早期に減衰させることができ、支柱用制振装置200をより効果的に機能させることができる。
以上、本発明の一実施形態に係る支柱および支柱用制振装置を説明したが本発明は上述した実施形態に限定されない。
例えば、上述した実施形態では、道路標識用の支柱を例示したが、本発明に係る支柱および支柱用制振装置は、道路標識用の用途に限定されず、例えば、アンテナの支柱や、旗を立てる支柱など、種々の支柱に適用できる。
100、100B、100C 支柱
102、102B、102C 支柱本体
104 街路灯
121 直立部分
122 張出部分
123 先端部
200、200A、200B、200C 支柱用制振装置
202、202A、202B、202C ブラケット
204、204B、204C ゴム
206、206B、206C 錘
222 取付部
224、224A、224B、224C フランジ部(フランジ)
226、226A、226C ボス部
227、227A 挿通穴
228、228A、228C 拘束部
231、231a、231b 合わせ片
232、232a、232b 合わせ片
234、234A ボルトナット
236 連結部材
237 分割面
238、239 拘束板
252 取付プレート(取付部材)
254 取付プレート(取付部材)
262 調整用錘
270 滑り支承
276 ヒンジ
278 緩衝材
300 被設置部
C 同心円
O 中心軸

Claims (20)

  1. 支柱に取り付けられる取付部と、前記取付部から径方向外側に延びたフランジ部とを有するブラケットと、
    前記フランジ部の上部または下部に取り付けられたゴムと、
    前記フランジ部とは反対側で、前記ゴムに取り付けられた錘とを備え、
    前記ゴムおよび前記錘は、前記フランジ部の上側に取り付けられており、
    前記フランジ部に対して前記錘が傾かないように、前記錘と前記フランジ部との間に前記錘を支持する滑り支承を備えている、
    支柱用制振装置。
  2. 前記錘は、交換可能である、請求項1に記載された支柱用制振装置。
  3. 前記ゴムは、交換可能である、請求項1または2に記載された支柱用制振装置。
  4. 前記ブラケットは、前記ブラケットが取り付けられる支柱の周側面に取り付けられるリング状の部材である、請求項1から3までの何れか一項に記載された支柱用制振装置。
  5. 前記ブラケットは、周方向に分割可能であり、支柱の周側面に取り付けられた状態でブラケットを拘束する拘束部材を備えた、請求項4に記載された支柱用制振装置。
  6. 前記ブラケットは、周方向に分割された部材を連結するヒンジを備えた、請求項5に記載された支柱用制振装置。
  7. 前記ゴムと前記錘は、それぞれ複数配置されている、請求項1から6までの何れか一項に記載された支柱用制振装置。
  8. 前記ゴムと前記錘は、前記ブラケットが取り付けられる支柱の軸線に対して、同心円に沿って配置されている、請求項7に記載された支柱用制振装置。
  9. 前記錘は環状の部材であり、前記ゴムは、前記ブラケットが取り付けられる支柱に対して周方向の複数の位置で前記錘を支持している、請求項1から6までの何れか一項に記載された支柱用制振装置。
  10. 前記ゴムは、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが0.2以上1.2以下である高減衰ゴムである、請求項1からまでの何れか一項に記載された支柱用制振装置。
  11. 被設置部に立てられた支柱本体と、
    前記支柱本体に取り付けられ、前記支柱本体から径方向外側に延びたフランジと、
    前記フランジの上部または下部に取り付けられたゴムと、
    前記フランジとは反対側で、前記ゴムに取り付けられた錘とを備え、
    前記ゴムおよび前記錘は、前記フランジの上側に取り付けられており、
    前記フランジに対して前記錘が傾かないように、前記錘とフランジとの間に前記錘を支持する滑り支承を備えている、
    支柱。
  12. 前記錘は、交換可能である、請求項11に記載された支柱。
  13. 前記ゴムは、交換可能である、請求項11または12に記載された支柱。
  14. 前記フランジは前記支柱本体の周方向に連続したリング状の部材である、請求項11から13までの何れか一項に記載された支柱。
  15. 前記ゴムと前記錘は、前記支柱本体の周方向に沿ってそれぞれ複数配置されている、請求項11から14までの何れか一項に記載された支柱。
  16. 前記ゴムと前記錘は前記支柱本体の軸線に対して同心円に沿って配置されている、請求項15に記載された支柱。
  17. 前記錘は環状の部材であり、前記ゴムは、前記支柱本体に対して周方向の複数の位置で前記錘を支持している、請求項11から14までの何れか一項に記載された支柱。
  18. 前記フランジは、前記支柱本体の高さの半分の位置または前記支柱本体の高さの半分よりも高い位置に取り付けられている、請求項11から17までの何れか一項に記載された支柱。
  19. 前記ゴムは、せん断歪み3%〜20%において損失係数tanδが0.2以上1.2以下である高減衰ゴムである、請求項11から18までの何れか一項に記載された支柱。
  20. 前記フランジと、前記ゴムと、前記錘とで構成される、支柱用制振部分の固有振動数Aと、当該支柱用制振部分を構成する部材が取り付けられていない状態における前記支柱本体の固有振動数Bとの比(A/B)が、0.5≦(A/B)≦1.5である、請求項11から19までの何れか一項に記載された支柱。
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