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JP5580078B2 - 包装用容器 - Google Patents
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Description

本発明は、容器側面外周に多数のリブを有する包装用容器に関する。
従来、食品を包装するための包装用容器として、合成樹脂シートを熱成形した容器が多数用いられている。この合成樹脂シートを熱成形した容器は、軽量でありながらも強度に優れ、しかも製造に要する樹脂材の量が少ないため、包装を簡素化するという要望に適した包装用容器であるといえる。
このような包装用容器に食品が収容された包装食品が、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで多数販売されている。これら包装食品は電子レンジで温めて食されることが多いが、包装食品の熱が伝わり、包装用容器自体も熱くなり、手で持ちにくくなるという難点がある。
かかる難点を解決する手段として、容器を断熱性の高い発泡樹脂で成形する、二重構造とする、容器外周縁部に把手を設ける、容器側面に紙を巻くといった方法が採られている。
二重構造とした包装容器に関する従来例として、蓋を反転させ容器本体をはめ込むことで熱を伝わりにくくさせたもの(特許文献1記載の発明)や、内外層間に補強リブを設けることで、空隙を有する中空二重構造としたもの(特許文献2記載の発明)などがある。
特開2008−150099号公報 特開平7−132977号公報
上記発泡樹脂で成形した包装用容器は断熱性には優れているが、耐熱性、耐油性、耐薬品性等に問題がある。二重構造としたものや把手を設けた包装用容器は、製造に要する樹脂の量が増える、成形方法が複雑になるといったコスト面での難点がある。紙を巻いたものも、別工程が必要になる等の難点がある。
本発明もまた、上述の、手で持った際の熱さを防ぐために考案されたものであり、包装用容器側面に多数のリブを設ける等の手段により課題を解決するものである。
より具体的な解決手段は、以下のようなものである。
請求項1:側面に多数のリブを設けた包装用容器において、リブをリブ本数密度の低い部位において辺長20mm当たり3本以上の密度で設け、リブの最大深さを1.3mm以上とし、リブの口径を3.0mm以下、より好ましくは2.0mm以下に設ける。
請求項2:請求項1記載の包装用容器において、底面に高台を設ける。
請求項3:請求項2記載の包装用容器において、高台の高さを3.0mm以上、幅を4.0mm以下に設ける。
請求項4:前記包装用容器を、熱可塑性樹脂シートを雄型上に配置し、真空成形もしくは真空・圧空成形により賦形する。
上述のように構成される本発明が、如何にして課題を解決する効果を有するかを詳述する。
本発明者らは鋭意研究の結果、包装用容器の側面に、図1に示すようにリブ3を多数設けることで、包装食品を加熱した際の熱さを防げるという知見を得た。より詳しくは、図4に示すようにリブ本数密度の低い部位において辺長20mm当たり3個以上のリブ3を設け、更にリブ3の最大深さHを1.3mm以上に形成し、口径Wを3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下にすることで効果的に熱さを防げることを発見した。
辺長20mm当たり3個以上のリブ3を設けることで、リブ3・3間の距離を狭め、指が容器側面に直接触れることを防ぎ、高さHを1.3mm以上にすることで、熱がリブ3の頂部まで伝わることを効率的に防げるのである。
更には、リブを多数設けることで強度が増加されるものである。
また、口径Wを3.0mm以下とすることで包装食品に含まれる米粒や他の食材が、リブ3内に嵌入することを防ぎ得、2.5mm以下とすることで、包装食品に含まれる汁がリブ3内に溜まりリブ3が熱くなることを可及的に防ぎ得るのである。
更には、側面にリブ3が多数設けられることで、蒸気の逃げ道を確保でき、水滴により包装食品がべたつくことを防ぎ得るという、副次的効果も有する。他方で、リブ溝が蒸気が通る空間となり、効率的に食材を蒸し熱することが可能となる。
上述の数値要件を満たすリブ3を成形するためには、図4に示すように雄型2上に熱可塑性樹脂シート6を配置し、真空成形もしくは真空・圧空成形により賦形することが好ましい。なぜなら雄型5を用いることで、リブ3の成形時にリブ3内に型が存することになり、リブ3が潰れたり変形することを防ぎ得るのである。
これに対し雌型を使用すると、本件リブ3のように口径が狭く、口径に比し高く、しかも中空である形状の成形は困難である。
一方、射出成形によれば、類似の形状のものを成形できるが、金型が高価である、量産がしづらい、時間がかかる、樹脂の厚さが0.6mm以上と真空成形や真空・圧空成形に比べ肉厚になってしまうといった難点を有する。
請求項2に記載の包装用容器には、底面に高台4が設けられている。指先が底面に直接触れことを防ぎ、熱さが伝わることを防止するためである。また、高台4は手で持った際の滑り止めの効果も有する。
請求項3に記載の包装用容器では、高台4の高さを3.0mm以上、幅を4.0mm以下に設けている。本発明者らが得た知見によれば、かかる条件を満たせば、熱い食品を包装しても高台自体が熱くなることを可及的に防止し得るのである。
また、かかる条件を満たす高台を成形するためには、上述と同様の理由により、雄型5上に熱可塑性樹脂シート6を配置し、真空成形もしくは真空・圧空成形により賦形することが好ましい。
また、雄型を用いて成形すると図3に示すように高台の内面に溝4aが形成されることになる。この溝4aに汁等の水分が溜まることになり、食材がべたつくことを防ぐという効果も生じるものである。
本発明の正面図 同底面図 図2におけるA−A線断面図 リブの成形を模式的に示す説明図 他の実施形態を示す正面図
以下、好ましい発明の一実施形態につき概説する。
本発明にかかる包装用容器は、図1に示すように容器本体1と、容器本体1のの外周縁に取り付けられる周側枠2と、底部に設けられた高台4とを備える。
なお、容器本体1は図2に示されるように平面視(底面視)が円形のものに限られるわけではなく、方形その他の多角形状でも構わない(なお、図2は断面を可視的にするため実際より肉厚に作図してある)。
高台4も図示されたもののように底面視円形のものに限られるわけではなく、方形その他の多角形状でも構わない。更には、高台4は1個でも複数でも構わない。図2に示すよう高台4を同心円状に設けると、指先は内側の高台4に当接し、第一関節付近は外側の高台4に当接させることが可能となり、より確実に指が熱せされた底面に触れることを防ぎ得る。図1乃至図3に示されるように高台4に切り欠き部4aを設ければ、要する樹脂の量を減少できコスト面に資するものとなると共に、強度を増すことも可能となる。
高台4は、高さを3.0mm以上、幅を4.0mm以下に設けることが好ましいことは先述の通りである。
容器本体1の側面にはリブ3が複数設けられている。リブ3は、リブ本数密度の低い部位において辺長20mm当たり3個以上、最大深さHを1.3mm以上、口径Wを3.0mm以下より好ましくは2.5mm以下に設けることが好ましいことは先述のとおりである。なお、辺長20mm当たり3個以上とは図1乃至図3に示される略円筒形状の容器の場合は、側面外周の円周上の20mm当たりの幅に3個以上の密度でリブ3を設けるということである。
また、リブ本数密度の低い部位とは、図1で言えば容器の上部から下部に向けて径が縮減していることから、幅当たりのリブ本数密度が高くなっていく。ゆえに、上端付近が「リブ本数密度の低い部位」にあたる。
一方、図5に示すような周面の特定部位にリブを設けていないような容器の場合には、リブを設けてある部位における「リブ本数密度」が3個以上になるように設けるものである。
本発明にかかる包装用容器は、熱可塑性樹脂の真空成形物又は真空・圧空成形物からなる。具体的には、熱可塑性樹脂シート(プラスチックシート)を熱成形して構成され、プラスチックとしては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリプロピレンタルク(PP.T)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、あるいはポリスチレン(PS)等を単独、或いは、2種類以上を混合したものが用いられる。
具体的に成形方法は、例えば以下の如くである。熱可塑性樹脂シート6を加熱した後、図4に示す形状の雄型5上に配置し、真空ポンプにて減圧し、型に密着させ、或いは圧縮空気により型に密着させ、この状態で必要時間保持・冷却した後、型から取り出し形成する。
3・・リブ
4・・高台
5・・雄型
6・・熱可塑性樹脂シート

Claims (3)

  1. 側面に多数のリブを設けた包装用容器であって、リブ3をリブ本数密度の低い部位において辺長20mm当たり3本以上の密度で設け、リブ3の最大深さを1.3mm以上とし、リブ3の口径を3.0mm以下、より好ましくは2.0mm以下とし、
    底面に同心円上に複数の高台4を設けた包装用容器。
  2. 高台4の高さを3.0mm以上、幅を4.0mm以下に設けた請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記包装用容器を、熱可塑性樹脂シート6を雄型5上に配置し、真空成形もしくは真空・圧空成形により賦形することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装用容器の製造方法。
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