JP5668336B2 - 透光性両面粘着シート、それを備えた透明導電積層シート、及びディスプレイ - Google Patents
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Description
一方で、剥離して再貼合できるリワーク機能を有する透光性両面粘着シートや、外部刺激に伴う発泡性を有する透光性両面粘着シートも使用されつつある。後者としては、例えば、特許文献1には発泡処理前には耐熱性に優れ、また発泡処理後には被着体同士を容易に剥離することができる発泡性接着剤組成物が開示されている。
しかし、発泡処理後、被着体同士を剥離できても、発泡性接着層の凝集破壊や粘着剤の物性変化が生じ、従来リワーク適性を有した粘着剤はリワーク適性が不十分であり、部材に残った粘着剤の剥離が難しいという問題がある。このような残った粘着剤を剥離するために、溶剤等を用いて部材から粘着剤を除去する方法もあるが、浸透に時間を要すなど、効率良く除去することが難しかった。
透光性シートの両面に粘着層を有する透光性両面粘着シートであって、該粘着層の少なくとも一方が発泡性組成物を含有する発泡性粘着層であることを特徴とする透光性両面粘着シートである。
[2]
前記発泡性粘着層が、前記透光性シートの面上に発泡性組成物を含有する発泡性層、次いで発泡性組成物を含有しない粘着層を順次積層した複数層である[1]に記載の透光性両面粘着シートである。
[3]
前記発泡性組成物が、
(1) 光酸発生剤と、酸と反応して1種以上の低沸点揮発性物質を分解脱離する官能基を有する分解性化合物とを含有する、
または、
(2) 光塩基発生剤と、塩基と反応して1種以上の低沸点揮発性物質を分解脱離する官能基を有する分解性化合物とを含有する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の透光性両面粘着シートである。
[4]
[1]〜[3]のいずれかに記載の透光性両面粘着シートを介して、透光性シートを貼着し、少なくとも一方の透光性シートの片面または両面に透明導電層を配置したことを特徴とする透明導電積層シートである。
[5]
[1]〜[3]のいずれかに記載の透光性両面粘着シートを介して、透光性シート及び表示パネルに貼着されていることを特徴とするディスプレイである。
[6]
[4]に記載の透光導電積層シートが、透光性両面粘着シートを介して表示パネルに貼着されていることを特徴とするディスプレイである。
図1〜図3は、本発明の透光性両面粘着シートの一実施形態における断面図である。なお、図示の便宜上、厚みや大きさは適宜強調している。
本実施形態の図1に示す透光性両面粘着シート(1-a)は、透光性シート10の両面に粘着層11-a,12を備え、その少なくとも片面の粘着層が発泡性組成物を含有する発泡性粘着層(11-a)である。
また、図2に示す透光性両面粘着シート(1-b)は、透光性シート10の両面に粘着層11-b,12を備え、片面の発泡性粘着層(11-b)が発泡性組成物を含まない粘着層12、発泡性組成物を含有する発泡性層13の2層からなる構成である。
また、図3に示す透光性両面粘着シートは、透光性シート10の片面に発泡性組成物を含有しない粘着層12、他方の面に発泡性層13、発泡性組成物を含有しない粘着層12、透光性シート10及び発泡性組成物を含有しない粘着層12が順次積層された構成である。
本発明の透光性シート10としては、光透過特性を有し、発泡性粘着層、及び/または粘着層を積層できるものであれば特に限定はなく、用途に応じて選択すればよい。光透過特性は、使用により適切に調整されたものであれば限定はされないが、可視光領域での光透過率で80%以上が好ましく、さらには88%以上がより好ましく、さらには90%以上であることが好ましい。透光性シートの例としては、透光性ガラス基板や透光性樹脂シートが挙げられ、フレキシブル性や取り扱いの容易性が求められるニーズでは、透光性樹脂シートを選ぶことが好ましい。透光性樹脂シートとしては、例えば、ポリスチレン(PS)樹脂シート、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂シート、並びにポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系樹脂シート、アクリル系やメタクリル系樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂シート等の汎用プラスチックシートやポリイミド樹脂シート、ABS樹脂シート等のエンジニアリングプラスチックシートなどが挙げられる。
透明導電層シートに用いられる透光性シートとしては、ガラス基板やポリエステル系樹脂シートが好ましく使用される。
本発明の粘着層12としては、透光性かつ粘着性を有する層であり、各種接着剤または粘着剤の塗膜からなる。また、被着体との粘着力は、各被着体の表面によって適宜調整する必要があるが、剥離可能な粘着力、すなわちリワーク性をもたせた粘着力に調整されることが好ましい。
接着剤としては、例えば、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白、澱粉や酸化澱粉等の澱粉類、ポリビニルアルコール、カチオン性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール類、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセルロース誘導体、スチレンーブタジエン共重合体、メチルメタクリレートーブタジエン共重合体、アクリル系共重合体、酢酸ビニル系共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体のラテックスまたは溶液、水性ポリウレタン樹脂、水性ポリエステル樹脂等が挙げられる。
粘着剤は、接着強度に応じて強粘着タイプ、汎用タイプ、弱粘着タイプに分類され、用途に応じた接着レベルのものを適宜選択できる。
また、被着体となる透光性シートや透明導電積層シート、透明導電層、表示パネルが経時で劣化しない(例えば、60℃90%や85℃80%などの高温高湿環境下に放置したときでも)粘着剤を選ぶことが望ましい。例えば、透明導電層がITOの場合は、成分にカルボン酸基を含まない粘着剤または接着剤を選ぶことが好ましい。
イソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどが挙げられる。エポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6ーヘキサンジオールジグリシジルエーテル、テトラグリシジルキシレンジアミン、1,3ービス(N,Nージグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリジグリシジルエーテルなどが挙げられる。架橋剤の含有量は、所望する粘着物性に応じて適宜選択することが好ましい。
シランカップリング剤としては、例えば、メルカプトアルコキシシラン化合物(例えば、メルカプト基置換アルコキシオリゴマー等)などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物などが挙げられる。
本発明の発泡性粘着層(11-aや11-b)は、発泡性組成物を含有する粘着層であり、透光性シート10の少なくとも片面に設けられる。発泡性粘着層は、図1に示すように、上記接着剤あるいは粘着剤に発泡性組成物を混合したもの、ガラス転移温度を低下させて粘着性を持たせた一般の樹脂に発泡性組成物に混合したものが挙げられる。さらには、上記混合したもののうち、粘着剤あるいは接着剤に対する発泡性組成物の濃度が透光性シート近傍で高くなるような濃度分布を有する(言い換えれば、粘着剤あるいは接着剤に対する発泡性組成物の濃度が透光性両面粘着シート表面近傍で低くなるような濃度分布を有する)ものも挙げられる。
また、前記の発泡性粘着層上に透光性シート、粘着層をさらに積層されても構わない。例えば、図3に示すように、粘着層(あるいは発泡性粘着層)、透光性シート、発泡性粘着層、透光性シート、粘着層の順に積層されたものでも構わない。透光性シートが2枚以上あることで、解体した被着体に付着する粘着層を、透光性シートを介して、より容易に剥離除去することができるので好ましい。
本発明の発泡性組成物としては、少なくとも活性エネルギー線を付与し、必要に応じて活性エネルギー線を付与する工程とは別に、熱エネルギーを付与することによって発泡するもの、例えば、(A)光照射によってガスを発生させる光発泡性化合物(特開平5−72727号公報参照)、(B)光重合性化合物と熱発泡性化合物を組み合わせたもの(特許第3422384号公報参照)、(C)活性エネルギー線の作用によって酸を発生する酸発生剤または塩基を発生する塩基発生剤と、酸または塩基と反応して一種類以上の低沸点揮発性物質を分解脱離する分解発泡性官能基を有する分解発泡性化合物とを含有する発泡性組成物(特開2004−2812号公報、特開2006−155937号公報参照)などが好ましい
とりわけ、(C)の発泡性組成物は、発泡性化合物をより高濃度にすることが可能で、それに伴いより高発泡化が可能であることから、発泡時に透光性シートあるいは被着体との接合点が少なくなり剥離しやすく(界面剥離しやすい)、すなわち被着体同士を解体しやすくなる。また、気泡の直径を容易に10μm以下にすることができるため、発泡時に透光性シートあるいは被着体との各接着点の面積も小さくなる(界面剥離しやすい)ことから、より容易に剥離しやすく、すなわち被着体同士を解体しやすくなる。ただし、高発泡化させるには気泡の成長を促進する必要があるため、気泡の直径は0.1μm以上であることが好ましい。気泡直径や高発泡化は、活性エネルギー量や熱エネルギー量によって制御されることが好ましい。
紫外線を用いる場合は、(A)の光発泡性化合物、(B)の光重合性化合物、(C)の発泡性組成物の酸発生剤または塩基発生剤の各感光波長が、屋外光や室内光の発光波長よりも短いことが好ましく(すなわち可視光領域の波長以下が好ましく)、具体的には380nm以下が好ましく、さらには360nm以下がより好ましい。
透光性両面粘着シートの製造方法は、透光性シート上に、粘着層、発泡性粘着層及び必要に応じて形成するアンカー層などの層は塗工または印刷など公知の手段により形成する。
塗工の方式としては、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーターなどが挙げられ、印刷方式としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビアオフセット印刷、インクジェット印刷などが例示できるがこれらに限定するものではない。 比較的塗工量が低めであるアンカー層には、マイクログラビアコーターが好ましく、粘着層の塗設には、リップ、ダイコーターが好適に利用できる。
なお、層形成に最適な塗剤もしくはインキとするため、各層の有効成分を各種溶剤により希釈しても良い。溶剤の一例としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、n−ヘキサン、n−ブチルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトン、エチルブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドンなどが例示できる。これらは1種以上を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。塗工ムラを軽減するためには、蒸発速度の異なる溶剤を使用することが好ましい。例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルを混合して使用することが好ましい。
一方、公知の光重合開始剤や感光性樹脂などを添加した場合、活性エネルギー線照射により、塗膜の高分子量化もしくは架橋反応を促進し、塗膜強度を向上させる。
活性エネルギー線としては、前記の紫外線、電子線が挙げられ、中でも、汎用性の点から、紫外線が好ましい。
活性エネルギー線の照射による硬化は、大気中の酸素による硬化阻害を回避するため、窒素などの不活性ガス存在下で行うことが好ましく、コストの観点から窒素ガスが好適に利用できる。また、活性エネルギー線照射工程は、予備硬化工程と本硬化工程の2段階に分けて行ってもよい。
両面粘着テープは、一対の剥離シートの間に粘着層が設けられたものである。粘着層中には基材を含むものも、粘着剤のみで構成されるものもある。なお、この基材には上記透光性シートに記載するもの、剥離シートとしては特に限定するものではなく、公知のものが採用でき、例えば、紙、フィルムなどが挙げられる。剥離シートは、片面に剥離層を有する片面剥離シートであることが好ましい。また、一方の剥離シートの粘着層に対する剥離力と他方の剥離シートの粘着層に対する剥離力とは、異なることが好ましい。これにより、一方の剥離シートだけを先に剥離することが容易となる。
また、一方の剥離シートの粘着層あるいは発泡性粘着層に対する剥離力と他方の剥離シートの粘着層あるいは発泡性粘着層に対する剥離力とは、異なることが好ましい。
これにより、一方の剥離シートだけを先に剥離することが容易となる。
貼合する方法としては、汎用的な方法から選ぶことができる。貼合方法としては、例えば、加圧ローラーやプレスにて貼り合わせることができる。さらには密着性をあげるために透明性を損なわない程度に加圧及び加熱しながら、あるいはオートクレーブ処理しながら貼り合わせるのが好ましい。
透光性両面粘着シートの発泡方法は、被着体同士を透光性両面粘着シートで貼合した後で行うことができ、特に貼合した被着体同士を剥離及び解体したい場合に行うことが好ましい。発泡は、貼合した被着体上あるいは被着体同士の隙間から活性エネルギー線及び/または熱エネルギーを付与することで、発泡性粘着層が発泡する。発泡は気泡形成に伴う内圧増加や膨張、接着点の極端な減少を引き起こし、透光性シートあるいは被着体同士が解体しやすくなる。
透光性シートの両面が発泡性粘着層である場合は、発泡した発泡性粘着層は被着体A、Bから界面剥離を起こし、結果的に透光性シートに両側の発泡性粘着層が残りながら剥離除去できる。場合によっては、発泡性粘着層の一部が付着した状態で解体されることがあっても、リワーク性のある粘着剤あるいは接着剤の選択、湯浴や溶剤等への浸漬などにより、容易に剥離除去可能となる。
たとえば、前記の二層構成(粘着層は発泡性組成物を含まない)の透光性両面粘着シートを用いてリジッドで割れやすい被着体同士(ガラス製の板状シートなど)を貼り合せた場合、まず発泡性層の発泡によって透光性シートと発泡性層との接着点が極端に減少し、被着体同士を解体するための外的な力を少なくすることができる。ひいては被着体を割ることなく容易に解体できる。仮に発泡させない場合は、たとえ粘着層にリワーク性があっても解体することは困難である。このように、被着体がガラスシートのように割れやすいほど、あるいは、厚い樹脂シートや表示パネルのようにリジッド性が高いほど分別解体が難しいため、本発明の透光性両面粘着シートの有用性は高い。つぎに、被着体Bに付着している粘着層と透光性シートは、透光性シートを引きはがすことで、粘着層は透光性シートとともに容易に剥離除去することができる。このとき、粘着層と被着体Bとの粘着力より、粘着層と透光性シートとの粘着力の方がより大きい方がより剥離除去しやすい。
また、前記の二層構成(粘着層は発泡性組成物を含まない)の粘着層にさらに別の透光性シート、別の粘着層(粘着層は発泡性組成物を含まない)が順次積層されている場合には、付着体Aに被着体に粘着層、透光性シートが順次積層した状態と、被着体Bに粘着層、透光性シート、発泡性層が順次積層した状態とで解体されるので、被着体A、Bとも前述したとおり透光性シートを引き剥がすことで容易に剥離することが可能となる。ここで、発泡した発泡性層は、完全に透光性シートと界面剥離する(透光性シート面に残存付着しない)ことが好ましいが、その一部が残存付着していても被着体Aと被着体Bとの解体性能はほとんど妨げられない。
また、透光性シートの両面が二層構成の発泡性粘着層である場合に、被着体A、B両方に発泡性粘着層の一部が付着した状態で解体されても、リワーク性のある粘着剤あるいは接着剤の選択、紫外線照射、湯浴や溶剤等への浸漬などにより、容易に剥離可能となる。
発泡性層の厚さは1μm以上が好ましく、さらには2μm以上がより好ましく、さらには5μm以上がより好ましい。発泡性層が薄いほど発泡性が低くなり、1μmよりも薄い場合は界面剥離性も得られにくくなる。また発泡性層が20μm以上であれば発泡性及び界面剥離性は十分である。
本発明の透明導電積層シートは、透光性シート、透明導電層、透光性両面粘着シート、透光性シートの順に積層されたシートである。ここで、透光性シートと透明導電層が積層されたシートを透明導電シートという。
透明導電シートは、透光性シートに均一な透明導電層あるいはパターニングされた透明導電層が設けられたものである。透光性シートには前記透光性シートと同様のものを用いることができる。
図8に示すように片面に透明導電層15を備えた透明導電シート14の透明導電層面に透光性両面粘着シート(1-a)を順次積層したもの(2−e)と、図9に示すように、発泡性粘着層が二層(1-b)のもの(2−f)が挙げられる。図は省略するが、もう一方の片面に透明導電層を備えた透明導電シートの透明導電層面を透光性両面粘着シート側にして順次積層したものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
透明導電層と透光性両面粘着シート、または透光性両面粘着シートと透光性シートの間に他の層を設けても構わず、例えば、これらの透明導電積層シートの片面あるいは両面に本発明の透光性両面粘着シートあるいは汎用の両面粘着シート等を用いて、さらに透光性シートを一枚あるいは複数積層したものでも構わない。
透明導電層を備えた透光性シートの厚さが薄い場合、透明導電性の安定化や形状の固定化のために、ガラス板などリジッドな透光性シートが積層される場合がある。
その他の例としては、図6及び図7の透明導電層と透光性両面粘着シートの間に、透明導電層側から絶縁層、別の透明導電層の順で設けてもよい。なお、図示の便宜上、厚みや大きさは適宜強調している。
本発明の透明導電層15は、例えば、透明導電性重合体を透光性シート上に塗布及び熱乾燥することで形成することができる。透明導電性重合体としては、例えば、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフェニレン、ポリフルオレン、ポリビチオフェン、ポリイソチオフェン、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリイソチアナフテン、ポリイソナフトチオフェン、ポリアセチレン、ポリジアセチレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリアセン、ポリチアジル、ポリエチレンビニレン、ポリパラフェニレン、ポリドデシルチオフェン、ポリフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフェニレンスルフィド等やこれらの誘導体が例示できる。これらのうち、ポリチオフェン類、ポリアニリン類が好ましく、ポリチオフェン類がより好ましく、電気伝導度、空気中での安定性及び耐熱性に優れたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)が最も好ましい。また、透明導電性重合体を用いる際により高い電気伝導度を発現する目的で、ドーパントと呼ばれるドーピング剤を併用することができる。前記透明導電性重合体に用いることができるドーパントとしては、公知のドーパントを用いることができ、透明導電性重合体の種類に応じ、ハロゲン類(臭素、ヨウ素、塩素等)、ルイス酸(BF3 、PF5等)、プロトン酸(HNO3 、H2SO4等)、遷移金属ハライド(FeCl3 、MoCl5等)、アルカリ金属(Li、Na等)、有機物質(アミノ酸、核酸、界面活性剤、色素、アルキルアンモニウムイオン、クロラニル、テトラシアノエチレン(TCNE)、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)等)等が例示できる。透明導電性重合体自体にドーピング効果を持つ自己ドープ型透明導電性重合体であってもよい。また、ポリチオフェン類を用いる場合、ドーパントとしてはポリスチレンスルホン酸を用いることが好ましい。また、導電層の均一性及び密着性を高めるために、分散物に少量のアルコール又は界面活性剤を加えてもよい。
本発明の透光性両面粘着シートを具備した透明導電積層シートは、汎用的な方法から貼合することで得られる。貼合方法としては、例えば、加圧ローラーやプレスにて貼り合わせることができる。さらには密着性をあげるために透明性や導電性を損なわない程度に加圧及び加熱しながら貼り合わせることもできる。
本発明のディスプレイの実施形態を図10〜図12に示す。なお、図では、図示の便宜上厚みや大きさを適宜強調している。但し、これらの構成に限定されるものではない。
図10は、表示パネル16に透光性両面粘着シート(1-a)、透光性シート10を順次積層したディスプレイ(3−a)である。また、図11は、発泡粘着層が二層構成になっているディスプレイ(3−b)である。
また、図12は、表示パネル16に透光性両面粘着シート(1-b)、透明導電積層シート(2−f)を順次積層したディスプレイ(3−c)である。
ここで、表示パネルとしては、液晶パネルやプラズマディスプレイパネル、電子ペーパー、有機ELパネル、無機ELパネルといった表示パネルが挙げられる。また、表示パネルと透光性シート間、表示パネルと透明導電積層シート間、透光性シート上、あるいは透明導電積層シート上には、ディスプレイの各種構成部材が適宜設けられていても構わない。その際、ディスプレイの各種構成部材は、前記透光性両面粘着シートや汎用の粘着シートを用いて積層することができる。
<透光性両面粘着シート>
透光性シートとして無色透明のポリエチレンテレフタレートシート(商品名コスモシャインA4300、厚さ38μm、東洋紡績社製;以下PETシートと略す)の両面に発泡性粘着塗料Aをアプリケーターバー(ドクターブレード、隙間250μm、ヨシミツ精機株式会社製)を用いて塗工して乾燥(105℃8分間)することで、PETシートの両面に発泡性粘着層(厚さ40μm)を有する透光性両面粘着シート(1)を得た。
発泡性粘着塗料Aは下記(A)〜(B)の混合物を酢酸エチルに溶解し不揮発成分28.0質量%に調製したものである。
(A)tert−ブチルメタクリレート 50部、
(B)オニウム塩系酸発生剤(CGI−1907、BASF社製)3部、
(C)ポリアクリル酸エステルを主成分とするアクリル系粘着剤100部
(D)イソシアネート架橋剤0.1部
ガラスシート上にストライプパターン状のITO層が設けられた透明導電シート2枚どうしを、ITO層どうしが向き合う方向で、前記透光性両面粘着シート(1)にて貼合することで、透光性を失うことなく透明導電積層シート(1)を得た。
この透明導電積層シート(1)は、片面から高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射(250mJ/cm2)した後、150℃2分間加熱することで前記発泡性粘着層(厚さ40μm)が発泡をして、貼合した透明導電シート2枚を、ガラスシート及びITO層が割れることなく容易に剥がすことが可能であった。
透明導電積層シート(1)から作製されたタッチパネルと、表示パネルとして液晶パネルを前記透光性両面粘着シート(1)にて貼合することで、液晶の視認性を損なうことなく一体化したタッチパネル機能付きディスプレイ(1)を得た。
このディスプレイ(1)は、透明導電積層シート(1)側から高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射(250mJ/cm2)した後、150℃2分間加熱することで前記発泡性粘着層(厚さ40μm)が発泡をして、貼合した透明導電シート2枚だけでなく、液晶パネルも破損することなく容易に剥がすことが可能であった。
<透光性両面粘着シート>
実施例1のPETシートの両面に発泡性粘着塗料Aを塗工する代わりに、PETシートの片面に発泡性粘着塗料Aを、もう片面に粘着塗料Bを塗工(どちらもアプリケーターバーの隙間250μm)することで、PETシートの片面に発泡性粘着層(厚さ40μm)及び反対面に発泡性組成物を含有しない粘着層(厚さ40μm)を有する透光性両面粘着シート(2)を得た。
粘着塗料Bは下記(A)と(B)の混合物を酢酸エチルに溶解し不揮発成分28.0質量%に調製したものである。
(A)ポリアクリル酸エステルを主成分とするアクリル系粘着剤100部、
(B)イソシアネート架橋剤0.1部
実施例1の透光性両面粘着シート(1)の代わりに、透光性両面粘着シート(2)を用いても、透光性を失うことなく透明導電積層シート(2)を得た。
この透明導電積層シート(2)は、片面から高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射(250mJ/cm2)した後に150℃2分間加熱することで、前記発泡性粘着層(厚さ40μm)が発泡をして、貼合していた透明導電シート2枚をガラスシート及びITO層が割れることなく容易に剥がすことが可能であった。
実施例1の透明導電積層シート(1)の代わりに、透明導電積層シート(2)を用いても、視認性を損なうことなく一体化したタッチパネル機能付きディスプレイ(2)を得た。
このディスプレイ(2)は、透明導電積層シート(2)の表面側から高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射(250mJ/cm2)した後、150℃2分間加熱することで前記発泡性粘着層(厚さ40μm)が発泡をして、貼合した透明導電シート2枚だけでなく、液晶パネルも破損することなく容易に剥がすことが可能であった。
<透光性両面粘着シート>
実施例2のPETシートの片面に発泡性粘着塗料Aを塗工する代わりに、発泡性組成物のみからなる発泡性塗料Cを塗工(アプリケーターバーの隙間40μm)して乾燥しに、さらに粘着塗料Bを塗工(アプリケーターバーの隙間250μm)することで、PETシートの片面に発泡性層(厚さ5μm)及び粘着層(厚さ40μm)が順に積層され、反対面に発泡性組成物を含有しない粘着層(厚さ40μm)を有する透光性両面粘着シート(3)を得た。
発泡性塗料Cは下記(A)と(B)の混合物を酢酸エチルに溶解し不揮発成分25.0質量%に調製したものである。
(A)tert−ブチルメタクリレート(38mol%)とメチルメタクリレート(36mol%)と2−ヒドロキシエチルメタクリレート(20mol%)とn-ブチルメタクリレート(6mol%)の共重合体tert−ブチルメタクリレート 50部
(B)オニウム塩系酸発生剤(CGI−1907、BASF社製)0.5部
実施例1の透光性両面粘着シート(1)の代わりに、透光性両面粘着シート(3)を用いても、透光性を失うことなく透明導電積層シート(3)を得た。
この透明導電積層シート(3)は、片面から高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射(250mJ/cm2)した後150℃2分間加熱することで、前記発泡性層(厚さ5μm)が発泡をして、貼合していた透明導電シート2枚をガラスシート及びITO層が割れることなく容易に剥がすことが可能であった。
実施例1の透明導電積層シート(1)の代わりに、透明導電積層シート(3)を用いても、視認性を損なうことなく一体化したタッチパネル機能付きディスプレイ(3)を得た。
このディスプレイ(3)は、透明導電積層シート(3)の表面側から高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射(250mJ/cm2)した後、150℃2分間加熱することで前記発泡性粘着層(厚さ40μm)が発泡をして、貼合した透明導電シート2枚だけでなく、液晶パネルも破損することなく容易に剥がすことが可能であった。
実施例1のPETシートの両面に発泡性粘着塗料Aを塗工する代わりに、PETシートの両面に粘着塗料Bを塗工(どちらもアプリケーターバーの隙間250μm)することで、PETシートの両面に発泡性組成物を含有しない粘着層(厚さ40μm)を有する透光性両面粘着シート(4)を得た。
実施例1の透光性両面粘着シート(1)の代わりに、透光性両面粘着シート(4)を用いても、透光性を失うことなく透明導電積層シート(4)を得た。
この透明導電積層シート(4)は、紫外線照射及び加熱をしても粘着層の発泡性はみられず、貼合していた透明導電シート2枚を容易に剥がすことが困難で、無理に剥がそうとするとガラスシート及びITO層が割れてしまった。
実施例1の透明導電積層シート(1)の代わりに、透明導電積層シート(4)を用いても、視認性を損なうことなく一体化したタッチパネル機能付きディスプレイ(4)を得た。
このディスプレイ(4)は、紫外線照射及び加熱をしても粘着層の発泡性はみられず、貼合した透明導電シート2枚や液晶パネルを容易に剥がすことが困難で、無理に剥がそうとすると透明導電シートのガラスシート自身やITO層、液晶パネルが割れたり壊れたりした。
2-a、2-b、2-c、2-d、2-e、2-f 透明導電積層シート
3-a、3-b、3-c ディスプレイ
10 透光性シート
11-a、11-b 発泡性粘着層
12 発泡組成物を含有しない粘着層
13 発泡性層
14 透明導電シート
15 透明導電層
16 表示パネル
Claims (5)
- 透光性シートの両面に粘着層を有する透光性両面粘着シートであって、該粘着層の少なくとも一方が、発泡性組成物のみからなる発泡性層、次いで発泡性組成物を含有しない粘着層を順次積層した複数層からなる発泡性粘着層であることを特徴とする透光性両面粘着シート。
- 前記発泡性組成物が、光酸発生剤と、酸と反応して1種以上の低沸点揮発性物質を分解脱離する官能基を有する分解性化合物とをともに含有する、または、光塩基発生剤と、塩基と反応して1種以上の低沸点揮発性物質を分解脱離する官能基を有する分解性化合物とをともに含有することを特徴とする請求項1に記載の透光性両面粘着シート。
- 請求項1または2に記載の透光性両面粘着シートを介して、透光性シートを貼着し、少なくとも一方の透光性シートの片面または両面に透明導電層を配置したことを特徴とする透明導電積層シート。
- 請求項1または2に記載の透光性両面粘着シートを介して、透光性シート及び表示パネルに貼着されていることを特徴とするディスプレイ。
- 請求項3に記載の透明導電積層シートが、透光性両面粘着シートを介して表示パネルに貼着されていることを特徴とするディスプレイ。
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