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JP5715438B2 - 生タイヤ形状保持具および生タイヤ形状保持装置 - Google Patents
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Description

この発明は、生タイヤの形状を保持するのに用いる生タイヤ形状保持具および生タイヤ形状保持装置に関し、とくには、大掛かりな設備を必要とすることなくかつ簡易に生タイヤの形状を保持しようとするものに関するものである。
加硫前の生タイヤは変形し易く、生タイヤの待機場所に平積みにした場合、図4に示すように自由端となるビード部T2が自重で変形してしまうことが多く、とくにトラック・バス用のタイヤでは自重による変形への懸念は一層高くなる。そのため、従来、加硫工程に入るまでの間の、生タイヤの変形を抑制しようとする試みが様々なされており、例えば、特許文献1、2には、生タイヤの内部にブラダーを挿入し、このブラダーを圧縮ガスで膨張させることにより、生タイヤを保持する装置が開示されている。
特開2005−349789号公報 特表2004−518561号公報
ところが、上述した従来の装置では、ブラダーのほかに、ブラダーに圧縮ガスを送り込むコンプレッサや調圧弁、開閉弁、配管、電源等も必要となり、設備が大掛かりになるという問題があった。また、生タイヤを装置から取り外す際、生タイヤの内側にブラダーが配置されているため、生タイヤをブラダーから取り外すのに多くの作業工数が取られており、この点からも改善の余地が多く残されていた。
それゆえ、この発明の目的は、大掛かりな設備を必要とすることなくかつ簡易に生タイヤの形状を保持することにある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の生タイヤ形状保持具は、生タイヤに装着して該生タイヤの形状を保持する生タイヤ形状保持具において、前記生タイヤ保持具は、一方向に向けて凸に湾曲した板ばねであって、該板ばねの凸側の面を生タイヤの内面に指向させた状態にて生タイヤの内部に挿入され、生タイヤのビード部を外方に向けて均等に付勢し、前記生タイヤの形状を均等に保持する少なくとも一つの板ばねからなることを特徴とするものである。
かかる生タイヤ形状保持具にあっては、板ばねを、その凸側を生タイヤの内面に指向させかつ撓ませた姿勢にて生タイヤの内部に挿入する。この状態で板ばねの撓みを解放すると、板ばねはその復元力によって外方に伸張し、生タイヤの各ビード部を内面側から外方に向けて付勢する。
したがって、この発明の生タイヤ形状保持具によれば、生タイヤのビード部を内面側から外方に向けて付勢するので、生タイヤがその自重によって変形するのを防止することができ、しかも、この生タイヤ形状保持具は、従来のブラダー式の保持装置のように大掛かりな設備を必要とすることがなく、簡易かつ確実に生タイヤの形状を保持することができる。
なお、この発明の生タイヤ形状保持具にあっては、二以上の前記板ばねからなることが好ましく、これによれば、より均等にビード部を付勢することができるので生タイヤの形状もより一層均等に保持できるようになる。
この発明の生タイヤ形状保持装置は、支持ベースと、前記支持ベースに立設された支柱と、前記支柱の軸心に沿って延在するとともに前記支柱からみて外方に凸に湾曲し、前記支持ベース側に位置する一端が前記支柱に固定された少なくとも一つの板ばねと、前記板ばねの他端が固定されて該板ばねの付勢力を受けつつ前記軸心に沿って移動可能なスライド部材と、前記スライド部材に連結され、生タイヤを前記支柱の周りに挿入した際に該生タイヤのビード部に当接して前記支持ベースに向けて押し込まれるとともに、前記板ばねが前記生タイヤの内面の形状に対応して接触し、前記生タイヤの内面側から前記ビード部を持ち上げることにより、前記生タイヤの変形を抑制しつつ、前記生タイヤの形状を保持するようにして、前記スライド部材を一緒に前記支持ベースに向けて押し込んで前記板ばねを撓ませる当接部材と、を備えることを特徴とするものである。
かかる生タイヤ形状保持装置にあっては、生タイヤを横姿勢(生タイヤの側部を支持ベースに対向させた姿勢)にて支柱の周りに挿入し、生タイヤを当接部材に当接させるとともに支持ベースに向けて下方に押し込み、当接部材が支持ベースに向けて移動すると、これに伴ってスライド部材も支持ベースに向けて一緒に移動し、支柱に固定された板ばねの一端とスライド部材に固定された板ばねの他端とが近接し、これにより板ばねを撓ませて生タイヤの内部に入り込ませることができる。この状態にで、当接部材の押し込みを解放すると、板ばねは復元し、生タイヤの各ビード部は、板ばねによって内面側から外方に向けて付勢される。
反対に、生タイヤを生タイヤ形状保持装置から取り外すには、生タイヤを支持ベースから離間する方向に持ち上げるだけで、板ばねがその復元力によって元の形状に戻るので、生タイヤを板ばねと干渉することなく生タイヤ形状保持装置から取り外すことができる。
したがって、この生タイヤ形状保持装置によれば、生タイヤのビード部を内面側から外方に向けて付勢するので、生タイヤがその自重によって変形するのを防止することができ、しかも、この生タイヤ形状保持装置は、従来のブラダー型の装置とは異なり、ブラダーに圧縮ガスを送り込むコンプレッサや調圧弁、開閉弁、配管、電源等も不要であり、大掛かりな設備を必要とすることがなく、簡易かつ確実に生タイヤの形状を保持することができる。また、生タイヤを装置から取り外すにあたっては、生タイヤを引き上げるだけで、板ばねによる生タイヤの保持が解除されるので、作業を簡素化することができる。
なお、この発明の生タイヤ形状保持装置にあっては、前記板ばねを二以上備えることが好ましく、これによれば、より均等にビード部を付勢することができ、生タイヤの形状もより一層均等に保持できるようになる。
この発明によれば、大掛かりな設備を必要とすることなくかつ簡易に生タイヤの形状を保持することができる。
この発明にしたがう一実施形態の生タイヤ形状保持具を生タイヤとともに示す断面図であり、(a)は板ばねを生タイヤ内に挿入する前の状態を、(b)は板ばねを生タイヤに挿入してビード部を支持した状態をそれぞれ示している。 この発明にしたがう一実施形態の生タイヤ形状保持装置を示す断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、図2の生タイヤ形状保持装置を用いて生タイヤを保持する手順を示す、図2と同様の断面図である。 生タイヤを平積みした際に生タイヤのビード部が変形する様子を示した断面図である。
以下、この発明にしたがう実施の形態を図面に基づき説明する。図1中、符号1は、一実施形態の生タイヤ形状保持具を示し、図2および3中、符号10は、一実施形態の生タイヤ形状保持装置を示している。また、図1〜3において、符号Tは、タイヤ幅方向の左右に一対のビード部を有する生タイヤを示すものとする。
図1(a)に示すように、生タイヤ形状保持具1は、生タイヤTに装着して生タイヤの形状を保持するものであり、この生タイヤ形状保持具1は、一方向に向けて凸に湾曲した板ばね3であって、該板ばね3の凸側の面を生タイヤTの内面T1に指向させた状態にて生タイヤTの内部に挿入され、生タイヤTのビード部T2を外方に向けて付勢する少なくとも一つの板ばね3からなる。板ばね3は二以上設けることが好ましく、ここでは、板ばね3をタイヤ周方向に略均等に3個配置する。
かかる生タイヤ形状保持具1にあっては、複数の板ばね3を同時あるいは順次に、その凸側を内面T1に指向させかつ撓ませた姿勢にて生タイヤTの内部に挿入する。この状態で板ばね3の撓みを解放すると、図1(b)に示すように、板ばね3はその復元力によって外方に伸張し、生タイヤの各ビード部T2を内面T1側から外方に向けて付勢する。
したがって、この生タイヤ形状保持具1によれば、生タイヤTのビード部T2を内面T1側から外方に向けて付勢するので、生タイヤTがその自重によって変形するのを防止することができ、しかも、この生タイヤ形状保持具1は、従来のブラダー式の保持装置のように大掛かりな設備を必要とすることがなく、簡易かつ確実に生タイヤTの形状を保持することができる。
また、この実施形態では、生タイヤ形状保持具1を二以上の板ばね3で構成したことから、より均等にビード部T2を付勢することができるので生タイヤの形状もより一層均等に保持できるようになる。
図2および3に示すのは、板ばねを用いた生タイヤ形状保持具と同様の概念を利用した生タイヤ保持装置10であって、この生タイヤ保持装置10は、図示のように、下面に複数の車輪12aを有する支持ベース12と、支持ベース12に立設された支柱14と、支柱14の軸心Oに沿って延在するとともに支柱14からみて外方に凸に湾曲し、支持ベース12側に位置する一端16aが支柱14に固定された板ばね16と、板ばね16の他端16bが固定されて板ばね16の付勢力を受けつつ軸心Oに沿って移動可能なスライド部材18と、スライド部材18に連結され、生タイヤTを支柱14の周りに挿入した際に該生タイヤTのビード部T2に当接して支持ベース12に向けて押し込まれるとともにスライド部材18を一緒に支持ベース12に向けて押し込んで板ばね16を撓ませる当接部材20と、を備えてなる。
スライド部材18は、ここでは支柱14の周りを取り囲むリング状をなし、支柱14に軸心Oに沿って形成された溝14aと係合してガイドされる凸部(図示省略)をその内周面から突設するものである。なお、図示は省略するが、支柱14に凸部を形成し、この凸部に係合する溝をスライド部材に形成することでスライド部材18が軸心Oに沿ってスライド移動するように構成してもよい。
板ばね16は、ここでは3個設け、これらの複数の板ばね16は支柱14の周りに均一間隔で配置する。板ばね16を装置10に組み付けた状態にて、軸心Oから板ばね16までの最大距離L1は、ビード部半径Rよりも小さくすることが好ましく、これによれば、生タイヤTを支柱14の周りに挿入した際に、生タイヤTのビード部T2が板ばね16に干渉するのを防止することができる。
当接部材20は、スライド部材18に連結片22を介して連結されてスライド部材20と一緒に軸心Oに沿って移動する。また、当接部材20の延出長さL2は、生タイヤTを支柱14の周りに挿入した際に当接部材20が生タイヤTのビード部T2に当接する長さに少なくとも設定されており、勿論、当接部材20は、ビード部T2を超えてサイドウォール部に対応する位置まで延出する長さを有するものでもよい。
このようになる生タイヤ形状保持装置10を用いて生タイヤTを保持するには、先ず、図3(a)に示すように、生タイヤTを横姿勢(生タイヤTの側部を支持ベース12に対向させた姿勢)にて支柱14の周りに挿入し、すなわち生タイヤTの開口部を支柱14に通し、生タイヤTを当接部材20に当接させるとともに支持ベース12に向けて下方に押し込む。なお、当接部材20の、下方への押し込みは、生タイヤTの自重によるものでも、あるいは作業者の押し込み力によるものでもよい。当接部材20が支持ベース12に向けて下方に移動すると、これに伴ってスライド部材18も支持ベース12に向けて一緒に移動し、支柱14に固定された板ばね16の一端16aとスライド部材18に固定された板ばね16の他端16bとが近接し、これにより板ばね16を撓ませて生タイヤTの内部に入り込ませることができる。この状態にで、当接部材20の、下方への押下を解放すると、板ばね16は復元し、生タイヤTの各ビード部T2は、板ばね16によって内面T1側から外方に向けて付勢される。
反対に、生タイヤTを生タイヤ形状保持装置10から取り外すには、生タイヤTを上方(支持ベース12から離間する方向)に持ち上げるだけで、板ばね16がその復元力によって元の形状に戻り、上記最大距離L1が減少する(L1<R)ので、生タイヤTを板ばね16と干渉することなく生タイヤ形状保持装置10から取り外すことができる。
したがって、この生タイヤ形状保持装置10によれば、生タイヤTのビード部T2を内面側T1から外方に向けて付勢するので、生タイヤTがその自重によって変形するのを防止することができ、しかも、この生タイヤ形状保持装置10は、従来のブラダー型の装置とは異なり、ブラダーに圧縮ガスを送り込むコンプレッサや調圧弁、開閉弁、配管、電源等も不要であり、大掛かりな設備を必要とすることがなく、簡易かつ確実に生タイヤTの形状を保持することができる。また、生タイヤTを装置10から取り外すにあたっては、生タイヤTを上方に引き上げるだけで、板ばね16による生タイヤTの保持が解除されるので、作業を簡素化することができる。しかも、当接部材20の押し込み量は、板ばねの反力に相関し、すなわち押し込み量が増加するに従い板ばねの反力も増加するので、タイヤハンガーのようにタイヤが拡がる変形を抑制することができる(すなわち、板ばね16が撓むことにより、生タイヤの内面形状に対応して接触し、内面側から生タイヤのビード部を持ち上げることにより変形を抑制することができる。)。また、この生タイヤ形状保持装置10によれば、当接部材20の高さを変えることで様々なサイズの生タイヤを保持することができる。
また、この実施形態では、生タイヤ形状保持装置10に二以上の板ばねを設けたことから、より均等にビード部T2を付勢することができ、生タイヤTの形状もより一層均等に保持できるようになる。
以上、図示例に基づきこの発明を説明したが、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜に変更することができるものであり、例えば、上述した実施形態の生タイヤ形状保持装置では、支持ベースに立設する支柱は1本であったが、2本以上として一つの支持ベース上で複数の生タイヤを保持できるようにしてもよい。
かくして、この発明により、大掛かりな設備を必要とすることなくかつ簡易に生タイヤの形状を保持することが可能な生タイヤ形状保持具および生タイヤ形状保持装置を提供することが可能となった。
1 生タイヤ形状保持具
3 板ばね
10 生タイヤ形状保持装置
12 支持ベース
14 支柱
16 板ばね
16a 板ばねの一端
16b 板ばねの他端
18 スライド部材
20 当接部材
22 連結片
T 生タイヤ
T1 生タイヤの内面
T2 生タイヤのビード部

Claims (4)

  1. 生タイヤに装着して該生タイヤの形状を保持する生タイヤ形状保持具において、
    前記生タイヤ保持具は、一方向に向けて凸に湾曲した板ばねであって、該板ばねの凸側の面を生タイヤの内面に指向させた状態にて生タイヤの内部に挿入され、生タイヤのビード部を外方に向けて均等に付勢し、前記生タイヤの形状を均等に保持する少なくとも一つの板ばねからなることを特徴とする生タイヤ形状保持具。
  2. 前記生タイヤ形状保持具は、二以上の前記板ばねからなる、請求項1に記載の生タイヤ形状保持具。
  3. 支持ベースと、
    前記支持ベースに立設された支柱と、
    前記支柱の軸心に沿って延在するとともに前記支柱からみて外方に凸に湾曲し、前記支持ベース側に位置する一端が前記支柱に固定された少なくとも一つの板ばねと、
    前記板ばねの他端が固定されて該板ばねの付勢力を受けつつ前記軸心に沿って移動可能なスライド部材と、
    前記スライド部材に連結され、生タイヤを前記支柱の周りに挿入した際に該生タイヤのビード部に当接して前記支持ベースに向けて押し込まれるとともに、前記板ばねが前記生タイヤの内面の形状に対応して接触し、前記生タイヤの内面側から前記ビード部を持ち上げることにより、前記生タイヤの変形を抑制しつつ、前記生タイヤの形状を保持するようにして、前記スライド部材を一緒に前記支持ベースに向けて押し込んで前記板ばねを撓ませる当接部材と、を備えることを特徴とする生タイヤ形状保持装置。
  4. 前記板ばねを二以上備える、請求項3に記載の生タイヤ形状保持装置。
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