JP5826116B2 - 樹脂粒子の製造方法、及び静電潜像現像用トナーの製造方法 - Google Patents
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Description
前記空隙の端部より、前記空隙に、(A)少なくとも樹脂を含む樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子とが、それぞれ分散媒中に分散された分散液である第一原液を供給する第一原液供給部と、
前記固定ディスクの円形面の中心を基準として、前記第一原液供給部とは反対側に、前記固定ディスクの上面と下面とを連通して形成された、前記固定ディスクの上面側より前記空隙に凝集剤を含む第二原液を供給する、1以上の第二原液供給部と、
を備えるマイクロリアクターを用いて、前記第一原液と、前記第二原液とを混合して前記(A)樹脂微粒子と前記(B)離型剤微粒子とを凝集させて、少なくとも、樹脂と、離型剤とを含む樹脂粒子を得る、樹脂粒子の製造方法に関する。
第一の態様の樹脂粒子の製造方法に従い、少なくとも、結着樹脂と、着色剤と、離型剤とを含む樹脂粒子を得る工程と、
前記樹脂粒子を静電潜像現像用トナーとして回収する工程を含む、静電潜像現像用トナーの製造方法に関する。
第一の態様の樹脂粒子の製造方法に従い、少なくとも、結着樹脂と、着色剤と、離型剤とを含む樹脂粒子を得る工程と、
前記樹脂粒子を静電潜像現像用トナーのトナー母粒子として回収する工程と、
前記トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる工程とを含む、静電潜像現像用トナーの製造方法に関する。
本発明の樹脂粒子の製造方法は、
円盤状の二枚のディスクであって、二枚のディスクの円形面の間に空隙が形成されるように配置される、固定ディスクA及び回転ディスクBと、
空隙の端部より、空隙に、(A)少なくとも樹脂を含む樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子とが、それぞれ分散媒中に分散された分散液である第一原液を供給する第一原液供給部と、
固定ディスクの円形面の中心を基準として、第一原液供給部とは反対側に、固定ディスクの上面と下面とを連通して形成された、固定ディスクの上面側より空隙に凝集剤を含む第二原液を供給する、1以上の第二原液供給部と、
を備えるマイクロリアクターを用いて、第一原液と、第二原液とを混合して(A)樹脂微粒子と(B)離型剤微粒子とを凝集させて、少なくとも、樹脂と、離型剤とを含む樹脂粒子を得る。
以下、図1を用いて、マイクロリアクターと、マイクロリアクターを用いる樹脂粒子の製造方法とについて説明する。
図1は、樹脂粒子の製造方法に用いられるマイクロリアクターの断面の模式図である。図1に示すように、マイクロリアクターは、円盤状の二枚のディスクである固定ディスクA及び回転ディスクBを有し、固定ディスクAと、回転ディスクBとは、その間に、薄層が形成可能なように空隙を有して配置される。
マイクロリアクターを用いる樹脂粒子の製造方法では、まず、図1に示すように、第一原液供給部xから、(A)少なくとも樹脂を含む樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子とが、それぞれ分散媒中に分散された分散液である第一原液を供給して、固定ディスクAと、回転ディスクBとによって形成される空隙を第一原液で満たし、薄膜流体を形成する。次いで、第一原液の薄膜流体に対し、図1に示す、第二原液供給部yから供給される凝集剤を含む第二原液を供給して、固定ディスクAと、回転ディスクBとによって形成される空隙内で、第一原液と、第二原液とを混合し、(A)樹脂微粒子と(B)離型剤微粒子とを凝集させて樹脂粒子が得られる。樹脂粒子は液体に分散した状態で、液排出部zにて回収される。以下、樹脂粒子の製造方法に用いられる、(A)少なくとも樹脂を含む樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子とが、それぞれ分散媒中に分散された分散液である第一原液と、第一原液の調製方法と、凝集剤を含む第二原液とについて説明する。
樹脂粒子の製造方法に用いる第一原液は、分散媒に、(A)少なくとも樹脂を含む樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子と、を少なくとも分散させた微粒子の分散液である。また、本発明の樹脂粒子の製造方法では、第一原液の分散液に含まれる(A)樹脂微粒子が、着色剤を含んでいるか、又は、第一原液が(C)着色剤微粒子を含んでいてもよい。以下、少なくとも樹脂を含む(A)樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子と、着色剤について説明する。
(A)樹脂微粒子に含まれる樹脂は、上記マイクロリアクターによる(A)樹脂微粒子と(B)離型剤微粒子との凝集が良好に進行する限り特に制限されない。樹脂の具体例としては、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
(メタ)アクリル系樹脂は、少なくとも(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを共重合して得られる樹脂である。(メタ)アクリル系樹脂に含まれる、(メタ)アクリル系モノマーに由来する単位の含有量は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に限定されないが、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上が特に好ましく、100質量%であるのが最も好ましい。
スチレン−(メタ)アクリル系樹脂は、少なくともスチレン系モノマーと、(メタ)アクリル系モノマーとを含むモノマーを共重合して得られる樹脂である。スチレン−(メタ)アクリル系樹脂に含まれる、スチレン系モノマーに由来する単位と(メタ)アクリル系モノマーとに由来する単位の含有量の合計は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に限定されないが、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上が特に好ましく、100質量%であるのが最も好ましい。
ポリエステル樹脂は、2価又は3価以上のアルコール成分と2価又は3価以上のカルボン酸成分との縮重合や共縮重合によって得られるものを使用できる。ポリエステル樹脂を合成する際に用いられる成分としては、以下のアルコール成分やカルボン酸成分が挙げられる。
樹脂のガラス転移点は、JIS K7121に準拠した測定方法により求めることができる。より具体的には、測定装置としてセイコーインスツルメンツ株式会社製示差走査熱量計DSC−6200を用い、吸熱曲線を測定することで求めることができる。測定試料10mgをアルミパン中に入れ、リファレンスとして空のアルミパンを使用し、測定温度範囲25〜200℃、昇温速度10℃/minで常温常湿下にて測定して得られた吸熱曲線よりガラス転移点を求めることができる。
高化式フローテスター(CFT−500D(株式会社島津製作所製))により樹脂(トナー)の軟化点の測定を行う。トナー1.5gを試料として用い、高さが1.0mmで直径1.0mmのダイを使用し、昇温速度4℃/min、予熱時間300秒、荷重5kg、測定温度範囲60〜200℃の条件で測定を行う。フローテスターの測定により得られた、温度(℃)とストローク(mm)とに関するS字カーブより、軟化点を読み取る。
(B)離型剤微粒子(以下、単に離型剤ともいう)の種類は、上記マイクロリアクターによる(A)樹脂微粒子と(B)離型剤微粒子との凝集が良好に進行する限り特に制限されない。
樹脂粒子に添加することができる着色剤は、公知ものを用いることができる。樹脂粒子に添加することができる好適な着色剤の具体例としては以下の着色剤が挙げられる。
第一原液は、分散媒に、(A)少なくとも樹脂を含む樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子とを、少なくとも分散させた分散液であり、例えば、(A)樹脂微粒子の分散液と、(B)離型剤微粒子の分散液とを混合したものを用いることができる。また、(A)樹脂微粒子、及び(B)離型剤微粒子を分散させる分散媒は、上記マイクロリアクターによる(A)樹脂微粒子と(B)離型剤微粒子との凝集が良好に進行する限り特に制限されず、従来から微粒子を分散するために用いられている分散媒から適宜選択される。微粒子の分散に用いられる分散媒としては、凝集剤の溶解度が高く、且つ、樹脂微粒子を構成する樹脂をほとんど溶解しないものが望ましく、例えば、水や、メタノール、エタノール等のアルコール類等が挙げられる。
(A)樹脂微粒子の分散液を調製する方法は、樹脂が(メタ)アクリル系樹脂、スチレン(メタ)アクリル系樹脂等の付加重合型の樹脂である場合、これらの樹脂を乳化重合法により調製することにより、(A)樹脂微粒子の分散液として調製することができる。
離型剤をあらかじめ100μm以下程度に粗粉砕しておく。離型剤の粗粉砕品を、例えば、界面活性剤を含む水性媒体中に添加し、そのスラリーを離型剤の融点以上の温度に加熱する。加熱したスラリーに、ホモジナイザーや圧力吐出型分散機を用いて強い剪断力を付与することで、(B)離型剤微粒子の分散液を調製することができる。界面活性剤の種類は特に限定されず、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、及びノニオン系界面活性剤の何れも使用できる。界面活性剤の使用量は特に限定されないが、臨界ミセル濃度(CMC)以上であるのが好ましい。
(C)着色剤微粒子の分散液は、例えば、界面活性剤を含む水性媒体中で、着色剤と、必要に応じて着色剤の分散剤等の成分とを、公知の分散機によって分散処理することによって得られる。
樹脂粒子の製造方法に用いる第二原液は、凝集剤を含む。第二原液に含まれる凝集剤は、第一原液に含まれる、(A)樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子とを良好に凝集できれば特に限定されない。第二原液に含まれる凝集剤の例としては、無機金属塩、無機アンモニウム塩、2価以上の金属錯体等が挙げられる。無機金属塩としては、例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩、及びポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム等の無機金属塩重合体が挙げられる。無機アンモニウム塩としては、例えば硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等が挙げられる。また、4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、ポリエチレンイミン等も凝集剤として使用できる。また、凝集剤を溶解させる溶媒は、凝集剤を良好に溶解させることができれば特に限定されない。
マイクロリアクターを用いる静電潜像現像用トナーの製造方法では、上記樹脂粒子の製造方法に従い、少なくとも、結着樹脂と、着色剤と、離型剤とを含む樹脂粒子を得た後に、得られた樹脂粒子を静電潜像現像用トナー、又は外添剤をその表面に付着させてトナーとされるトナー母粒子として回収する。樹脂粒子をトナー母粒子として回収する場合、回収されたトナー母粒子は、その表面に外添剤を付着され静電潜像現像用トナーとされる。
静電潜像現像用トナー(以下、単にトナーともいう)の製造方法にて用いる第一原液は、分散媒に、(A)少なくとも樹脂と着色剤とを含む樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子と、を少なくとも分散させた分散液、又は、(A)樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子と、(C)着色剤微粒子と、を少なくとも分散させた分散液である。樹脂粒子は、樹脂と、着色剤と、離型剤とを必須に含み、必要に応じ、電荷制御剤、磁性粉等を含んでいてもよい。樹脂、着色剤、及び離型剤については、樹脂粒子の製造について説明したものと同様のものを用いることができる。以下、トナーの製造に用いる、第一原液に配合できる任意の材料である、電荷制御剤、及び磁性粉について説明する。
静電潜像現像用トナーは、必要に応じ、電荷制御剤を含んでいてもよい。このため、樹枝微粒子には電荷制御剤を含有させてもよい。電荷制御剤は、トナーの帯電レベルの安定性や、所定の帯電レベルに短時間でトナーを帯電可能か否かの指標となる帯電立ち上がり特性を向上させ、耐久性や安定性に優れたトナーを得る目的で使用される。トナーを正帯電させて現像を行う場合、正帯電性の電荷制御剤が使用され、トナーを負帯電させて現像を行う場合、負帯電性の電荷制御剤が使用される。
静電潜像現像用トナーには、所望により、磁性粉を配合することができる。磁性粉の種類は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に限定されない。好適な磁性粉の例としては、フェライト、マグネタイト等の鉄;コバルト、ニッケル等の強磁性金属;鉄、及び/又は強磁性金属を含む合金;鉄、及び/又は強磁性金属を含む化合物;熱処理等の強磁性化処理を施された強磁性合金;二酸化クロムが挙げられる。
上記の静電潜像現像用トナーの製造方法では、樹脂粒子の製造方法に従って得られる樹脂粒子に対して、以下の工程(I)による処理を行ってもよい。また、上記の方法で得られる樹脂粒子は、任意の方法により、静電潜像現像用トナー、又は外添剤をその表面に付着させてトナーとされるトナー母粒子として回収される。当該回収方法としては、以下の工程(II)及び(III)からなる方法が好ましい。さらに、樹脂粒子がトナー母粒子として回収される場合、回収されたトナー母粒子に、以下の工程(IV)によりその表面に外添剤を付着させる。
(II)樹脂粒子を洗浄する、洗浄工程。
(III)洗浄された樹脂粒子を乾燥する、乾燥工程。
(IV)トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる、外添工程。
(I)形状制御工程において、樹脂粒子の分散液を加熱する際の温度は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に限定されない。典型的には、樹脂粒子の分散液は、樹脂のガラス転移点以上、樹脂の融点以下に加熱されるのが好ましく、樹脂のガラス転移点+10℃以上、樹脂の融点以下に加熱されるのがより好ましい。樹脂粒子の分散液をかかる範囲の温度に加熱することによって、樹脂粒子に含まれる成分の合一化を良好に進行させることができ、好適な球形化度のトナーを調製しやすい。
本発明の方法により得られる静電潜像現像用トナーは、所望のキャリアと混合して2成分現像剤として使用することもできる。2成分現像剤を調製する場合、磁性キャリアを用いるのが好ましい。
(結着樹脂微粒子の分散液の調製)
以下の方法に従って、結着樹脂微粒子の分散液を調製した。
結着樹脂として以下のポリエステル樹脂を用いた。
単量体組成:ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン/ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン/フマル酸/トリメリット酸=25/25/46/4(モル比率)
数平均分子量(Mn):2,500
質量平均分子量(Mw):6,500
分子量分布(Mw/Mn):2.6
軟化点:91℃
ガラス転移点(Tg):51℃
酸価:15.5mgKOH/g
得られたスラリーを、耐圧丸底ステンレス容器に投入し、高速剪断乳化装置クレアミックス(CLM−2.2S(エム・テクニック社製))を用いて、スラリーを145℃、圧力0.5MPa(G)に加温加圧した状態で、ローター回転数を20,000rpmで30分間剪断分散を行った。その後、5℃/分の速度で、スラリーを冷却してステンレス容器内温が50℃になるまでローター回転数15,000rpmで撹拌を続けた。その後、5℃/分の速度で常温まで冷却し、固形分濃度が5%となるようにイオン交換水を加えて、平均粒子径約が140nmのポリエステル樹脂の結着樹脂微粒子の分散液を得た。
(離型剤微粒子の分散液の調製)
以下の方法に従って、離型剤微粒子の分散液を調製した。
離型剤(WEP−5、ペンタエリスリトールベヘン酸エステルワックス、溶融温度84℃、(日本油脂株式会社製))200質量部、アニオン界面活性剤(エマールE27C(花王株式会社製))2質量部、及びイオン交換水800質量部を混合し、100℃に加熱し離型剤を融解させた後、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50(IKA社製))で5分間乳化した。次いで、ゴーリンホモジナイザー(マントンゴーリン社製)を用いて100℃にて、乳化処理を行った。このようにして、平均粒子径が250nm、融点が83℃、固形分濃度が20質量%の離型剤微粒子の分散液を得た。
(着色剤微粒子の分散液の調製)
以下の方法に従って、着色剤微粒子の分散液を調製した。
着色剤としてシアン着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3(銅フタロシアニン))90質量部、アニオン界面活性剤(ドデシル硫酸ナトリウム)10質量部、及びイオン交換水400質量部を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー(HJP30006(株式会社スギノマシン製))を用いて、1時間乳化・分散して、着色剤微粒子の分散液を得た。
(結着樹脂、離型剤、及び着色剤を含有する樹脂微粒子の分散液の調製)
以下の方法に従って、結着樹脂、離型剤、及び着色剤を含有する樹脂微粒子の分散液を調製した。
結着樹脂として調製例1で用いたポリスエステル樹脂を用い、離型剤として調製例2で用いた離型剤を用い、着色剤として調製例3で用いたシアン着色剤を用いた。
得られた着色樹脂組成物をターボミルT250(ターボ工業株式会社製)により粗粉砕した平均粒子約10μm程度の粗粉砕物を調製した。着色樹脂組成物の粗粉砕物100質量部と、アニオン界面活性剤(エマールE27C(花王株式会社製))2質量部と、0.1N−水酸化ナトリウム水溶液(塩基性物質)50質量部とを混合し、さらに水性媒体としてイオン交換水を加えて全量500質量部のスラリーを調製した。
得られたスラリーを、耐圧丸底ステンレス容器に投入し、高速剪断乳化装置クレアミックス(CLM−2.2S(エム・テクニック社製))を用いて、スラリーを145℃、圧力0.5MPa(G)に加温加圧した状態で、ローター回転数を20,000rpmで30分間剪断分散を行った。その後、ローター回転数15,000rpmで撹拌しながら、5℃/分の速度でスラリーをステンレス容器内温が50℃になるまで冷却した。50℃でローターの回転を停止し、引き続き、5℃/分の速度でスラリーを常温まで冷却した。冷却されたスラリーに、固形分濃度が5質量%となるようにイオン交換水を加えて、平均粒子径が約200nmの結着樹脂、離型剤、及び着色剤を含有する樹脂微粒子の分散液を得た。
実施例1〜5では、結着樹脂、離型剤、及び着色剤の固形分含有量の質量比(結着樹脂/離型剤/着色剤)が下記表1に記載の比となるように、調製例1で得た結着樹脂微粒子の分散液と、調製例2で得た離型剤微粒子の分散液と、調製例3で得た着色剤微粒子の分散液とを混合し、固形分濃度が5質量%となるようにイオン交換水を加えて調製した混合液を、第一原液とした。
実施例1〜5で用いるマイクロリアクターの装置条件を以下のように設定し、以下の条件で第一原液供給部xより第一原液を供給し、以下の条件で第二原液供給部yより微粒子凝集剤として5質量%濃度の塩化マグネシウム(MgCl2)水溶液を供給した。その後、冷却ジャケットを有する液排出部zにて、樹脂粒子の分散液を得た。なお、第一原液のpH値は、トリエタノールアミンを加えることにより、あらかじめ9に調整した。
背圧力:0.08MPa(G)
プロセス供給圧力:0.3MPa(G)
ディスク回転速度:下記表1記載の回転速度
<第一原液供給部条件>
液温度:70℃
流量:50ml/分
<第二原液供給部条件>
液温度:60℃
流量:20ml/分
第一原液として、調製例4で得た結着樹脂、離型剤、及び着色剤を含有する樹脂微粒子の分散液を用いる他は、実施例1と同じ条件により比較例1の樹脂粒子の分散液を得た。
得られた樹脂粒子の分散液を、遠心分離機を用いて分散液中の樹脂粒子を沈降させて、白濁した上澄み液を採取した。採取した上澄み液を乾燥し、得られた乾燥物を、示差走査熱量計(DSC)を用いて分析したところ、調製例4で調製した微粒子の分散液に用いた離型剤と同じ化合物であることが分かった。このことから、比較例1の製造方法では、樹脂粒子から離型剤の遊離が抑制されず、樹脂微粒子と、離型剤微粒子と、着色剤微粒子との凝集工程において、離型剤微粒子が凝集した樹脂粒子に取り込まれにくいことが推察できる。
比較例2として、従来法の微粒子凝集法によりトナーを調製した。
1リットルの四つ口フラスコに、温度センサー、冷却管、撹拌装置をセットした。実施例1にて第一原液として用いた、調製例1で得た結着樹脂微粒子の分散液と、調製例2で得た離型剤微粒子の分散液と、調製例3で得た着色剤微粒子の分散液との混合液425gと、アニオン界面活性剤(エマール 0(花王株式会社製))12gと、イオン交換水75gとをフラスコ内に投入し、200rpmの撹拌速度で撹拌した。さらに、フラスコ内にトリエタノールアミンを加えて、フラスコ内容物のpHを9に調整し、次いで塩化マグネシウム6水和物10.2gをイオン交換水10.2gに溶解した水溶液を添加した。5分間静置した後に、5℃/分で50℃まで昇温し、その後、0.5℃/分の速度で73℃まで昇温した。その後、73℃に保持し、凝集粒子の体積平均粒径が6.5μmになった時点で、撹拌速度350rpmで10分間撹拌した。その後、5℃/分の速度で室温まで冷却して、体積平均粒径6.6μm、個数平均粒径5.7μm、平均円形度0.93のトナーの分散液を得た。昇温開始から冷却完了まで約90分を要して、製造された樹脂粒子は20.4gであった。
実施例1で得た樹脂粒子の分散液500gを静置して、樹脂粒子を沈降させた。次いで、上澄み液をデカンテーションにより除去した後、上澄み液を、除去された上澄み液と等質量の濃度3質量%のアニオン界面活性剤(エマール 0(花王株式会社製))の水溶液で置換して、樹脂粒子の分散液を得た。次いで、得られた分散液を、撹拌装置、冷却管、及び温度センサーを備えた1000mlの反応容器に投入して、65℃まで昇温し、同温度にて円形度が0.96に達するまで撹拌を行った。その後、反応容器内の分散液を常温まで冷却し、濾過と洗浄とを繰り返して、樹脂粒子をトナー母粒子として回収して、トナー母粒子のウェットケーキを得た。トナー母粒子のウェットケーキを40℃の条件で72時間乾燥させることにより、平均粒子径が5.7μm、円形度が0.96のトナー母粒子を得た。
Claims (10)
- 円盤状の二枚のディスクであって、二枚のディスクの円形面の間に樹脂粒子の製造時に空隙を有するように配置される、固定ディスクA及び回転ディスクBと、
前記空隙の端部より、前記空隙に、(A)少なくとも樹脂を含む樹脂微粒子と、(B)離型剤微粒子とが、それぞれ分散媒中に分散された分散液である第一原液を供給する第一原液供給部と、
前記固定ディスクの円形面の中心を基準として、前記第一原液供給部とは反対側に、前記固定ディスクの上面と下面とを連通して形成された、前記固定ディスクの上面側より前記空隙に凝集剤を含む第二原液を供給する、1以上の第二原液供給部と、
を備えるマイクロリアクターを用いて、前記第一原液と、前記第二原液とを混合して前記(A)樹脂微粒子と前記(B)離型剤微粒子とを凝集させて、少なくとも、樹脂と、離型剤とを含む樹脂粒子を得る、方法であって、
前記第一原液中の前記(A)樹脂微粒子の含有量及び前記(B)離型剤微粒子の含有量、並びに、前記回転ディスクBの回転速度から選択される1以上の条件を調整して、体積平均粒子径(MV)が6.47〜8.30μmであり、個数平均粒子径(MN)が3.33〜4.57μmであり、MV/MNの値が1.50〜1.94である前記樹脂粒子を得る、樹脂粒子の製造方法。 - 体積平均粒子径(MV)が、7.17〜8.30である前記樹脂粒子を得る、請求項1に記載の樹脂粒子の製造方法。
- 前記(A)樹脂微粒子が着色剤を含む、請求項1又は2に記載の樹脂粒子の製造方法。
- 前記第一原液が、さらに(C)着色剤微粒子を含み、
前記(A)樹脂微粒子と前記(B)離型剤粒子と前記(C)着色剤微粒子とを凝集させて樹脂粒子を得る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂粒子の製造方法。 - 前記樹脂がポリエステル樹脂である、請求項1〜4の何れか1項に記載の樹脂粒子の製造方法。
- 前記樹脂粒子の前記離型剤の含有量が、前記樹脂100質量部に対して10質量部以上である、請求項1〜5の何れか1項に記載の樹脂粒子の製造方法。
- 前記空隙内における、前記第一原液と前記第二原液との混合液の温度が、前記樹脂のガラス転移点以上である、請求項1〜6の何れか1項に記載の樹脂粒子の製造方法。
- 前記樹脂粒子をさらに熱処理する、請求項1〜7の何れか1項に記載の樹脂粒子の製造方法。
- 請求項3〜8の何れか1項に記載の樹脂粒子の製造方法に従い、少なくとも、結着樹脂と、着色剤と、離型剤とを含む樹脂粒子を得る工程と、
前記樹脂粒子を静電潜像現像用トナーとして回収する工程と、を含む、静電潜像現像用トナーの製造方法。 - 請求項3〜8の何れか1項に記載の樹脂粒子の製造方法に従い、少なくとも、結着樹脂と、着色剤と、離型剤とを含む樹脂粒子を得る工程と、
前記樹脂粒子を静電潜像現像用トナーのトナー母粒子として回収する工程と、
前記トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる工程と、を含む、静電潜像現像用トナーの製造方法。
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