JP6016440B2 - 窒化物半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
このような窒化物半導体を用いたHEMT(高電子移動度トランジスタ)が提案されている。このようなHEMTは、たとえば、GaNからなる電子走行層と、この電子走行層上にエピタキシャル成長されたAlGaNからなる電子供給層とを含む。電子供給層に接するように一対のソース電極およびドレイン電極が形成され、それらの間にゲート電極が配置される。ゲート電極は、電子走行層に対向するように配置され、電子供給層にショットキ接合している。電子走行層内において、電子走行層と電子供給層とのヘテロ接合界面から数Åだけ内方の位置には、二次元電子ガスが形成される。窒化物半導体を用いたHEMTでは、GaNとAlGaNとの格子不整合に起因する分極によるキャリヤも二次元電子ガスの形成に寄与する。この二次元電子ガスをチャネルとして、ソース・ドレイン間が接続される。ゲート電極に制御電圧を印加することで、ショットキ接合による空乏層を広げて二次元電子ガスを遮断すると、ソース・ドレイン間が遮断される。ゲート電極に制御電圧を印加していない状態では、ソース・ドレイン間が導通するので、ノーマリオン型のデバイスとなる。
そこで、特許文献1の構造では、ソース電極およびドレイン電極は、電子供給層およびAlN層を貫通して電子走行層に達する凹部内に埋め込まれており、これにより、二次元電子ガスにオーミック接触している。
そこで、この発明の目的は、簡単な製造工程で二次元電子ガスにオーミック接触する電極の形成が可能であり、特性が安定し、しかもチャネルの移動度の高いHEMT構造の窒化物半導体装置およびその製造方法を提供することである。
ゲート電極は、電子供給層にショットキ接合していてもよいし、電子供給層に対してゲート絶縁膜を介して対向していてもよい。また、ゲート直下の電子供給層が取り除かれてリセス(凹部)が形成されていてもよく、このリセス内において、ゲート電極がゲート絶縁膜を介して電子走行層に対向していてもよい。
この発明の一実施形態では、前記電子供給層が、前記電子走行層と同じ組成の窒化物半導体からなるキャップ層を含み、前記キャップ層の上に前記オーミック電極からなるソース電極およびドレイン電極が形成されている。この構成によれば、電子供給層上に形成されたキャップ層が電子走行層と同じ組成の窒化物半導体で構成されているので、電子供給層の表面モホロジー(morphology)を改善できる。それによって、特性の安定したHEMT構造の窒化物半導体装置を提供できる。
この構成によれば、ゲート電極は、ゲート絶縁膜を挟んで電子走行層に対向しており、ゲート絶縁膜は、電子走行層に接している。すなわち、ゲート絶縁膜の直下には電子供給層が存在せず、したがって、ゲート電極の直下には、電子供給層と電子走行層とのヘテロ接合または格子不整合による分極に起因する二次元電子ガスが形成されていない。よって、ゲート電極にバイアスを印加していないとき(ゼロバイアス時)には、二次元電子ガスによるチャネルはゲート電極直下で遮断されている。これにより、ノーマリオフ型のHEMTが実現されている。ゲート電極に適切なオン電圧を印加すると、ゲート電極直下の電子走行層内にチャネルが誘起され、ゲート電極の両側の二次元電子ガスが接続される。こうして、ノーマリオフ型のHEMT構造を有し、かつ安定したデバイス特性を有する窒化物半導体装置を提供できる。
この発明の一実施形態の製造方法では、前記積層電極膜の形成および前記熱処理が、前記オーミック電極中におけるTi、AlおよびMoの各ピーク密度が1020cm−3以上となり、前記オーミック電極中におけるSiのピーク密度が1018cm−3以上となるように行われる。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る窒化物半導体装置の構成を説明するための断面図である。また、図2は、前記窒化物半導体装置の平面図である。図1には、図2のI−I線断面が示されている。この窒化物半導体装置は、基板1(たとえばシリコン基板)と、基板1の表面に形成されたバッファ層2と、バッファ層2上にエピタキシャル成長された電子走行層3と、電子走行層3上にエピタキシャル成長された電子供給層4とを含む。さらに、この窒化物半導体装置は、電子供給層4の表面を覆うパッシベーション膜5と、パッシベーション膜5に形成されたコンタクト孔6a,7aを貫通して電子供給層4にオーミック接触しているオーミック電極としてのソース電極6およびドレイン電極7とを含む。ソース電極6およびドレイン電極7は、間隔を開けて配置されており、それらの間に、ゲート電極8が配置されている。ゲート電極8は、電子供給層4にショットキ接触している。
バッファ層2は、たとえば、AlGaN層であってもよいし、AlN層およびGaN層を繰り返し積層した超格子構造を有する層であってもよい。
図2に示されているように、平面視において、ソース電極6と電子供給層4との接合域(ソース接合域。コンタクト孔6a内の領域)Saと、ドレイン電極7と電子供給層4との接合域(ドレイン接合域。コンタクト孔7a内の領域)Daとを分離するように、ゲート電極8が引き回されている。すなわち、ゲート電極8のゲート本体部81と電子供給層4との接合域(ゲート接合域。開口5a内の領域)Gaが、ソース接合域Saとドレイン接合域Daとを分離する一定幅の帯状パターンに形成されている。より具体的には、ソース接合域Saおよびドレイン接合域Daは、長手方向が平行な矩形領域であり、その矩形領域の短手方向に沿って配列されている。ゲート接合域Gaは、ソース接合域Saおよびドレイン接合域Daの間を通るジグザグ形状に形成されている。ゲート接合域Gaは、ドレイン接合域Daよりもソース接合域Saに近い位置を通るように配置されている。ゲート接合域Gaとゲート電極8のドレイン接合域Da側のエッジとの間の距離がフィールドプレート長Lfpである。また、ゲート接合域Gaの幅は、ゲート長Lg(たとえば1μm程度)である。
まず、図3Aに示すように、基板1上に、バッファ層2および電子走行層3が順にエピタキシャル成長させられ、さらに電子走行層3上に電子供給層4がエピタキシャル成長させられる。そして、さらに、電子供給層4上の全面を被覆するように、たとえば、CVD法(化学的気相成長法)によって、パッシベーション膜5が形成される。パッシベーション膜5は、窒化シリコン(SiN)からなっていてもよく、その膜厚は数百nm程度が適当である。電子供給層4のエピタキシャル成長は、電子走行層3上にAlNからなる第1層41をエピタキシャル成長させる工程と、第1層41上にAlGaNからなる第2層42をエピタキシャル成長させる工程とを含む。
積層電極膜30の積層順に従うように、オーミック電極6,7は、電子供給層4側から順に、Ti組成のピーク、Al組成のピーク、Mo組成のピークが現れるように構成されている。さらに、Ti組成のピークとAl組成のピークとの間にSi組成の第1のピークが現れている。また、Al組成のピークとMo組成のピークとの間にSi組成の第2のピークが現れている。オーミック電極6,7中におけるTi、AlおよびMoの各ピーク密度はたとえば1020cm−3以上であり、オーミック電極6,7中におけるSiのピーク密度はたとえば1018cm−3以上である。
この実施形態では、電子供給層4は、AlGaNからなる第2層42上に形成されたキャップ層としての第3層43を含む。そして、第3層43に接するように、オーミック電極からなるソース電極6およびドレイン電極7、ならびにショットキ電極からなるゲート電極8が形成されている。
この構成においても、第1の実施形態と同様にしてオーミック電極を形成することにより、電子供給層4を貫通する凹部を形成することなく、ソース電極6およびドレイン電極7を二次元電子ガス15にオーミック接触させることができる。キャップ層としての第3層43は、電子供給層4の表面モホロジーの改善に寄与する。すなわち、GaNからなる電子走行層3の表面に格子定数の異なるAlGaNからなる第2層42が形成されており、しかもAlGaNは3元系の結晶であるため結晶性が必ずしもよくない。そのため、第2層42を電子供給層4の最表面とすると、表面モホロジーが必ずしもよくなく、それに応じてデバイス特性が安定しない。そこで、電子走行層3と同一組成のキャップ層である第3層43を第2層42上に積層することで、電子供給層4の表面モホロジーを改善でき、それによって、デバイス特性を向上できる。ただし、第3層43を厚くし過ぎると、表面モホロジーを改善する効果が少なくなるうえに、ソース電極6およびドレイン電極7のオーミック接触に悪影響を与えるので、その厚さは16nm以下(より好ましくは8nm以下)とすることが好ましい。
第3の実施形態に係る窒化物半導体装置は、基板1(たとえばシリコン基板)と、基板1の表面に形成されたバッファ層2と、バッファ層2上にエピタキシャル成長された電子走行層3と、電子走行層3上にエピタキシャル成長された電子供給層4とを含む。さらに、この窒化物半導体装置は、電子供給層4の表面を覆うパッシベーション膜5と、パッシベーション膜5に形成されたコンタクト孔6a,7aを貫通して電子供給層4にオーミック接触しているソース電極6およびドレイン電極7とを含む。ソース電極6およびドレイン電極7は、間隔を開けて配置されており、それらの間に、ゲート電極8が配置されている。
バッファ層2は、たとえば、AlGaN層であってもよいし、AlN層およびGaN層を繰り返し積層した超格子構造を有する層であってもよい。
この窒化物半導体装置では、電子走行層3上にAl組成の異なる電子供給層4が形成されてヘテロ接合が形成されている。これにより、電子走行層3と電子供給層4との界面付近の電子走行層3内に二次元電子ガス15が形成され、この二次元電子ガス15をチャネルとして利用したHEMTが形成されている。ゲート電極8は、酸化膜11および絶縁層12の積層膜からなるゲート絶縁膜10を挟んで電子走行層3に対向しており、ゲート電極8の直下には、電子供給層4は存在しない。したがって、ゲート電極8の直下では、電子供給層4と電子走行層3との格子不整合による分極に起因する二次元電子ガス15が形成されない。よって、ゲート電極8にバイアスを印加していないとき(ゼロバイアス時)には、二次元電子ガス15によるチャネルはゲート電極8の直下で遮断されている。こうして、ノーマリオフ型のHEMTが実現されている。ゲート電極8に適切なオン電圧(たとえば5V)を印加すると、ゲート電極8の直下の電子走行層3内にチャネルが誘起され、ゲート電極8の両側の二次元電子ガス15が接続される。これにより、ソース−ドレイン間が導通する。
酸化膜11と電子走行層3との界面は、電子供給層4と電子走行層3との界面に連続していて、ゲート電極8の直下における電子走行層3の界面の状態は、電子供給層4と電子走行層3との界面の状態と同等である。そのため、ゲート電極8の直下の電子走行層3における電子移動度は高い状態に保持されている。また、十分に高いオン電圧をゲート電極8に印加できるので、ゲート電極8にオン電圧を印加したときのデバイス特性も良好である。
そのほか、この第3の実施形態においても、第1の実施形態に関連して述べた作用効果を得ることができ、電子供給層4を貫通する凹部を形成することなく、ソース電極6およびドレイン電極7を二次元電子ガス15にオーミック接触させることができる。
まず、図7Aに示すように、基板1上に、バッファ層2および電子走行層3が順にエピタキシャル成長させられ、さらに電子走行層3上に電子供給層4がエピタキシャル成長させられる。そして、さらに、電子供給層4上の全面を被覆するように、たとえば、CVD法(化学的気相成長法)によって、パッシベーション膜5が形成される。パッシベーション膜5は、窒化シリコン(SiN)からなっていてもよく、その膜厚は数百nm程度が適当である。電子供給層4のエピタキシャル成長は、電子走行層3上にAlNからなる第1層41をエピタキシャル成長させる工程と、第1層41上にAlGaNからなる第2層42をエピタキシャル成長させる工程とを含む。
熱酸化処理は、凹部9の底部9aだけでなく、酸素雰囲気に露出されている側壁9bにおいても進行するので、酸化膜11は、底部9aを覆い、さらに側壁9bにまで延びるように形成される。酸化膜11の底部被覆部11aは、AlN層からなる第1層41から転換された部分を含み、側壁被覆部11bはAlGaN層からなる第2層42から酸化膜に転換されている。そのため、酸化膜11は窒素を含んでおり、その底部被覆部11aの窒素濃度は、側壁被覆部11bの窒素濃度よりも高い。
この実施形態では、図5に示した第2の実施形態の場合と同様に、電子供給層4は、AlGaNからなる第2層42上に形成されたキャップ層としての第3層43を含む。そして、第3層43に接するように、オーミック電極からなるソース電極6およびドレイン電極7が形成されている。パッシベーション膜5は、第3層43上に形成されている。
この構成においても、第3の実施形態と同様にしてオーミック電極を形成することにより、電子供給層4を貫通する凹部を形成することなく、ソース電極6およびドレイン電極7を二次元電子ガス15にオーミック接触させることができる。キャップ層としての第3層43は、電子供給層4の表面モホロジーの改善に寄与する。
また、前述の実施形態では、基板1の材料例としてシリコンを例示したが、ほかにも、サファイア基板やGaN基板などの任意の基板材料を適用できる。
この明細書および添付図面の記載から導き出される特徴の例を以下に列記する。
1.窒化物半導体からなる電子走行層と、
前記電子走行層に積層され、Alを含むとともに前記電子走行層とはAl組成が異なる窒化物半導体からなり、前記電子走行層に接するAlN層を有する電子供給層と、
前記電子供給層上に互いに間隔を開けて形成され、Ti、Al、MoおよびSiを含むオーミック電極からなるソース電極およびドレイン電極と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の間に配置され、前記電子走行層に対向するゲート電極とを含む、窒化物半導体装置。
2.前記オーミック電極が、前記電子供給層側から順に、Ti組成のピーク、Al組成のピーク、Mo組成のピークが現れるように構成されている、項1に記載の窒化物半導体装置。
3.前記オーミック電極が、前記Ti組成のピークと前記Al組成のピークとの間にSi組成のピークが現れるように構成されている、項2に記載の窒化物半導体装置。
4.前記オーミック電極中におけるTi、AlおよびMoの各ピーク密度が10 20 cm −3 以上であり、前記オーミック電極中におけるSiのピーク密度が10 18 cm −3 以上である、項1〜3のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
5.前記電子供給層が、前記電子走行層と同じ組成の窒化物半導体からなるキャップ層を含み、前記キャップ層の上に前記オーミック電極からなるソース電極およびドレイン電極が形成されている、項1〜4のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
6.前記キャップ層の厚さが16nm以下である、項5に記載の窒化物半導体装置。
7.前記ゲート電極直下の前記電子供給層が除去されており、前記ゲート電極が、前記電子供給層が除去された領域において前記電子走行層に接するゲート絶縁膜を介して前記電子走行層に対向している、項1〜6のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
8.前記AlN層の厚さが1nm〜5nmであり、前記電子供給層の厚さが1nm〜40nmである、項1〜7のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
9.前記オーミック電極が、Auを含まない、項1〜8のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
10.前記電子供給層の表面を覆うパッシベーション膜をさらに含み、
前記ゲート電極が、前記パッシベーション膜に形成された開口内に配置されたゲート本体部と、前記ゲート本体部に連続し前記開口外の前記パッシベーション膜の表面上において前記ドレイン電極に向かって所定のフィールドプレート長に渡って延びたフィールドプレート部とを有しており、前記フィールドプレート長が前記ゲート本体部と前記ドレイン電極との間の距離の1/6以上1/2以下である、項1〜9のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
11.窒化物半導体からなる電子走行層を形成する工程と、
前記電子走行層に接するAlN層を有し、Alを含むとともに前記電子走行層とはAl組成が異なる窒化物半導体からなる電子供給層を前記電子走行層に積層して形成する工程と、
前記電子供給層上に、Ti層、Si層、Al層およびMo層を順に積層して積層電極膜を形成する工程と、
前記積層電極膜を熱処理して、ソース電極およびドレイン電極としてのオーミック電極を形成する工程と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の間に、前記電子走行層に対向するゲート電極を形成する工程と
を含む、窒化物半導体装置の製造方法。
12.前記積層電極膜の形成および前記熱処理が、前記オーミック電極中におけるTi、AlおよびMoの各ピーク密度が10 20 cm −3 以上となり、前記オーミック電極中におけるSiのピーク密度が10 18 cm −3 以上となるように行われる、項11に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
13.前記電子供給層を形成する工程が、前記電子走行層と同じ組成の窒化物半導体からなるキャップ層を形成する工程を含み、前記積層電極膜が前記キャップ層の上に形成される、項11または12に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
14.前記ゲート電極直下の前記電子供給層を除去する工程と、
前記電子供給層が除去された領域において前記電子走行層に接するゲート絶縁膜を形成する工程とをさらに含み、
前記ゲート電極が前記ゲート絶縁膜を挟んで前記電子走行層に対向するように形成される、項11〜13のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
15.前記電子供給層の表面を覆うパッシベーション膜を形成する工程をさらに含み、
前記ゲート電極が、前記パッシベーション膜に形成された開口内に配置されたゲート本体部と、前記ゲート本体部に連続し前記開口外の前記パッシベーション膜の表面上において前記ドレイン電極に向かって所定のフィールドプレート長に渡って延びたフィールドプレート部とを有し、前記フィールドプレート長が前記ゲート本体部と前記ドレイン電極との間の距離の1/6以上1/2以下であるように形成される、項11〜14のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
16.窒化物半導体からなる電子走行層と、
前記電子走行層に積層され、Alを含むとともに前記電子走行層とはAl組成が異なる窒化物半導体からなり、前記電子走行層に接するAlN層を有する電子供給層と、
前記電子供給層上に互いに間隔を開けて形成されたソース電極およびドレイン電極と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の間に配置され、前記電子走行層に対向するゲート電極とを含み、
前記ゲート電極が、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間を分離する一定幅の帯状パターンに形成されている、窒化物半導体装置。
17.前記ゲート電極が、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間を分離するようにジグザグ形状に形成されている、項16に記載の窒化物半導体装置。
18.前記ゲート電極が、前記ドレイン電極よりも前記ソース電極に近い位置に形成されている、項16または17に記載の窒化物半導体装置。
19.前記ソース電極および前記ドレイン電極が、長手方向が平行な一対の矩形領域にそれぞれ形成されている、項16〜18のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
前述の実施形態では、オーミック電極を作製するための積層電極膜が、電子供給層4側から順に積層したTi層31、第1Si層32、Al層33、第2Si層34およびMo層35を有する例を示したが、第2Si層34が省かれてもよい。この場合、シンター処理後のオーミック電極の組成スペクトル中には、第2Si層34に対応するピークは現れない。
2 バッファ層
3 電子走行層(GaN層)
4 電子供給層(AlGaN層)
41 第1層(AlN層)
42 第2層(AlGaN層)
43 第3層(GaN)
5 パッシベーション膜
6 ソース電極
7 ドレイン電極
8 ゲート電極
81 ゲート本体部
82 フィールドプレート部
9 凹部
10 ゲート絶縁膜
11 酸化膜
12 絶縁層
15 二次元電子ガス
16 レジスト膜
17 電極膜
30 積層電極膜
31 Ti層
32 第1Si層
33 Al層
34 第2Si層
35 Mo層
Lg ゲート長
Lfp フィールドプレート長
Lgd ゲート−ドレイン間距離
Sa ソース接合域
Da ドレイン接合域
Ga ゲート接合域
Claims (13)
- 窒化物半導体からなる電子走行層と、
前記電子走行層に積層され、Alを含むとともに前記電子走行層とはAl組成が異なる窒化物半導体からなり、前記電子走行層に接するAlN層を有する電子供給層と、
前記電子供給層上に互いに間隔を開けて形成され、Ti、Al、MoおよびSiを含むオーミック電極からなるソース電極およびドレイン電極と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の間に配置され、前記電子走行層に対向するゲート電極とを含み、
前記オーミック電極が、前記電子供給層側から順に、Ti組成のピーク、Al組成のピーク、Mo組成のピークが現れ、前記Ti組成のピークと前記Al組成のピークとの間に第1のSi組成のピークが現れ、前記Al組成のピークと前記Mo組成のピークとの間に第2のSi組成のピークが現れるように構成されている、窒化物半導体装置。 - 前記オーミック電極中におけるTi、AlおよびMoの各ピーク密度が1020cm−3以上であり、前記オーミック電極中におけるSiのピーク密度が1018cm−3以上である、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
- 前記電子供給層が、前記電子走行層と同じ組成の窒化物半導体からなるキャップ層を含み、前記キャップ層の上に前記オーミック電極からなるソース電極およびドレイン電極が形成されている、請求項1または2に記載の窒化物半導体装置。
- 前記キャップ層の厚さが16nm以下である、請求項3に記載の窒化物半導体装置。
- 前記ゲート電極直下の前記電子供給層が除去されており、前記ゲート電極が、前記電子供給層が除去された領域において前記電子走行層に接するゲート絶縁膜を介して前記電子走行層に対向している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
- 前記AlN層の厚さが1nm〜5nmであり、前記電子供給層の厚さが1nm〜40nmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
- 前記オーミック電極が、Auを含まない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
- 前記電子供給層の表面を覆うパッシベーション膜をさらに含み、
前記ゲート電極が、前記パッシベーション膜に形成された開口内に配置されたゲート本体部と、前記ゲート本体部に連続し前記開口外の前記パッシベーション膜の表面上において前記ドレイン電極に向かって所定のフィールドプレート長に渡って延びたフィールドプレート部とを有しており、前記フィールドプレート長が前記ゲート本体部と前記ドレイン電極との間の距離の1/6以上1/2以下である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。 - 窒化物半導体からなる電子走行層を形成する工程と、
前記電子走行層に接するAlN層を有し、Alを含むとともに前記電子走行層とはAl組成が異なる窒化物半導体からなる電子供給層を前記電子走行層に積層して形成する工程と、
前記電子供給層上に、Ti層、第1Si層、Al層、第2Si層およびMo層を順に積層して積層電極膜を形成する工程と、
前記積層電極膜を熱処理して、ソース電極およびドレイン電極としてのオーミック電極を形成する工程と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の間に、前記電子走行層に対向するゲート電極を形成する工程と
を含む、窒化物半導体装置の製造方法。 - 前記積層電極膜の形成および前記熱処理が、前記オーミック電極中におけるTi、AlおよびMoの各ピーク密度が1020cm−3以上となり、前記オーミック電極中におけるSiのピーク密度が1018cm−3以上となるように行われる、請求項9に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
- 前記電子供給層を形成する工程が、前記電子走行層と同じ組成の窒化物半導体からなるキャップ層を形成する工程を含み、前記積層電極膜が前記キャップ層の上に形成される、請求項9または10に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
- 前記ゲート電極直下の前記電子供給層を除去する工程と、
前記電子供給層が除去された領域において前記電子走行層に接するゲート絶縁膜を形成する工程とをさらに含み、
前記ゲート電極が前記ゲート絶縁膜を挟んで前記電子走行層に対向するように形成される、請求項9〜11のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。 - 前記電子供給層の表面を覆うパッシベーション膜を形成する工程をさらに含み、
前記ゲート電極が、前記パッシベーション膜に形成された開口内に配置されたゲート本体部と、前記ゲート本体部に連続し前記開口外の前記パッシベーション膜の表面上において前記ドレイン電極に向かって所定のフィールドプレート長に渡って延びたフィールドプレート部とを有し、前記フィールドプレート長が前記ゲート本体部と前記ドレイン電極との間の距離の1/6以上1/2以下であるように形成される、請求項9〜12のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
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