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JP6051176B2 - 湯張制御装置 - Google Patents
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Description

本発明は、給湯装置で生成した湯を、湯張制御装置を介して浴槽に湯張りするシステムに関し、詳しくは、給湯装置の水抜き時に湯張制御装置の湯水を水抜きする技術に関する。
給湯装置で生成した湯を用いて浴槽を湯張りするシステムでは、給湯装置と浴槽との間に湯張制御装置が設けられており、湯張制御装置を介して浴槽に湯張りするようになっている。この湯張制御装置は、電磁弁や、フィルターや、逆止弁などの様々な部品によって構成されており、それぞれの部品は次のような機能を有している。
先ず、電磁弁は、給湯装置で生成した湯水を浴槽へ供給するための給湯通路に設けられており、電磁弁を開弁させると給湯装置から浴槽に湯水が供給され、電磁弁を閉弁させると湯水の供給が停止される。また、電磁弁の上流側(給湯装置側)には、給湯装置から湯水と共に流入する小さな異物を除去するために、目の細かいフィルターが設けられている。このため、異物が噛み込むなどして電磁弁が正常に動作できなくなる事態を防止することができる。一方、電磁弁の下流側(浴槽側)には逆止弁が設けられている。このため、断水などの理由で給湯装置に供給される上水の圧力が低下し、給湯装置から流出する湯水の圧力が低下した場合でも、浴槽内の下水が給湯装置側に逆流することを防止することができる。更に、逆止弁と電磁弁との間には、上水の圧力が低下すると開弁する大気開放弁が設けられている。このため、逆止弁が異物を噛み込むなどして完全には閉弁できなくなり、逆止弁を超えて下水が逆流する事態が生じた場合でも、開弁した大気開放弁から下水を排出させて、給湯装置側に下水が逆流することを防止することが可能となっている。
また、このような湯張制御装置では、電磁弁と浴槽との間に2つの逆止弁を直列に組み込むことによって、下水の逆流をより確実に防止可能とする技術が提案されている(特許文献1)。あるいは、下水を排出するために開弁した大気開放弁から空気が吸い込まれて、流出しようとする下水を空気と一緒に吸い込んでしまうことを回避するために、大気開放弁内で下水が排出される通路と、空気が吸い込まれる通路とを分離させた技術も提案されている(特許文献2)。
特開2003−254604号公報 特開2005−207522号公報
しかし、上述した構造を有する湯張制御装置には、水抜きの際に電磁弁とフィルターとの間に湯水が残ってしまい易く、水抜きすることが難しいという問題があった。これは次のような理由による。先ず、同じ湯張制御装置の内部でも、電磁弁と逆止弁との間の湯水については、水抜き時に大気開放弁が開弁するので、ここから水抜きすることができる。ところが、電磁弁とフィルターとの間の湯水については、事情は異なったものとなる。すなわち、水抜き時には電磁弁が閉じており、且つ、フィルターでは表面張力による水の膜が形成される。このため、電磁弁とフィルターとの間の湯水が流出しようとすると、置換される空気がないために負圧が発生し、この負圧と、フィルターで生じる水の膜の表面張力とによって湯水の重さが支えられてしまう。その結果、フィルターよりも上流側(給湯装置側)の湯水が水抜きされても、電磁弁とフィルターとの間には湯水が閉じこめられたまま残ってしまうためである。
この発明は従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、容易に水抜きすることが可能な湯張制御装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の湯張制御装置は次の構成を採用した。すなわち、
給湯装置からの湯水を浴槽に導く給湯通路に設けられて該給湯通路を開閉すると共に水抜き時には閉弁される電磁弁と、前記給湯装置から該電磁弁に流入する湯水中の異物を除去するフィルターと、前記電磁弁と前記浴槽との間の前記給湯通路に設けられて該浴槽から該電磁弁への湯水の逆流を防止する逆止弁と、前記給湯装置に供給される上水の圧力が低下すると開弁して前記逆止弁と前記電磁弁との間の湯水を排出する大気開放弁とを備える湯張制御装置において、
前記電磁弁と前記フィルターとの間には、該電磁弁と該フィルターとの間の湯水の圧力が負圧になると開弁して、該負圧を開放する負圧開放弁が設けられている
ことを特徴とする。
かかる本発明の湯張制御装置においては、給湯装置に上水を供給する給水通路内の上水を水抜きする際には電磁弁が閉弁されるが、電磁弁が閉弁されても、大気開放弁が開弁するので、湯張制御装置内の逆止弁と電磁弁との間の湯水を排出することができる。また、給湯装置側の給湯通路の湯水を水抜きすると、閉弁された電磁弁とフィルターとの間の湯水が流出しようとするので、電磁弁とフィルターとの間に負圧が発生して、負圧開放弁が開弁する。すると、電磁弁とフィルターとの間の負圧が開放されるので、フィルターで生じる水の膜の表面張力だけでは湯水の重さを支えきれなくなって、電磁弁とフィルターとの間の湯水もフィルターを通過して排出される。その結果、電磁弁とフィルターとの間の湯水も容易に水抜きすることが可能となる。
また、上述した本発明の湯張制御装置においては、電磁弁よりも低い位置にフィルターを設けておき、電磁弁とフィルターとの間の水頭差よりも大きな負圧が掛かると、負圧開放弁が開弁するようにしても良い。
こうすれば、水抜き時には、電磁弁とフィルターとの間の水頭差だけでも負圧開放弁を確実に開弁させることができるので、電磁弁とフィルターとの間の湯水を確実に水抜きすることが可能となる。
実施例の湯張システム1の全体構成を示した説明図である。 本実施例の湯張システム1に設けられた湯張制御装置100の内部構造を示す説明図である。 一般的な湯張制御装置900を水抜きする様子を示した説明図である。 本実施例の湯張制御装置100を水抜きする様子を示した説明図である。
図1は、本実施例の湯張制御装置100を備える湯張システム1の全体構成を示した説明図である。図示されるように湯張システム1は、湯を生成する給湯装置10と、湯張りされる浴槽2と、給湯装置10からの湯を浴槽2に導くための給湯配管20と、給湯配管20の途中に設けられた湯張制御装置100とを備えている。尚、本実施例では、給湯配管20が本発明における「給湯通路」に対応する。
給湯装置10は、ガス配管5から供給された燃料ガスを燃焼させるバーナー11と、バーナー11に向けて燃焼用空気を供給する燃焼ファン12と、バーナー11で発生した燃焼排ガスとの間で熱交換する熱交換器13とを備えている。熱交換器13には、給水配管4を介して上水が供給されており、供給された上水は熱交換器13で燃焼排ガスと熱交換することによって湯に加熱された後、給湯配管20へと流出する。また、熱交換器13に上水を供給する給水配管4の途中には、給湯装置10内の水を水抜きするための水抜栓3が設けられている。更に、水抜栓3よりも上流側の給水配管4には、図示しない元栓が設けられている。
熱交換器13の下流側には給湯配管20が接続されており、この給湯配管20は湯張制御装置100の手前で2つに分岐して、一方は湯張制御装置100に接続され、他方は水抜栓7に接続されている。また、湯張制御装置100には、給水配管4から分岐した上水圧力配管6も接続されている。更に、湯張制御装置100は、コントローラ50にも接続されている。
図2(a)は、本実施例の湯張制御装置100の内部の構造を示した説明図である。本実施例の湯張制御装置100は、大まかには、コントローラ50によって開閉動作が制御される電磁弁103と、電磁弁103の下流側(浴槽2側)に設けられた逆止弁104とによって構成されている。尚、本実施例では、逆止弁104として、第1逆止弁104aと第2逆止弁104bとが直列に接続されて用いられている。
電磁弁103の上流側には流量センサー102が設けられている。この流量センサー102には、給湯装置10からの湯水の流れによって回転する羽根車が内蔵されており、羽根車の回転速度に基づいて湯水の流量を検出して、コントローラ50に出力する。この流量センサー102の上流側(給湯装置10側)には、異物を除去するために目の細かなフィルター101が設けられている。このため、流量センサー102内の羽根車の回転軸に異物が噛み込んだり、電磁弁103に異物が噛み込んだりすることを回避することができる。
本実施例の湯張制御装置100では、フィルター101は電磁弁103よりも低い位置に設けられている。この理由については後述する。また、フィルター101と電磁弁103との間には、通常時は閉弁しているが負圧が掛かると開弁する負圧開放弁106が接続されている。尚、負圧開放弁106が接続される位置は、フィルター101の近くよりは、電磁弁103の近くの方が望ましい。この理由についても後述する。更に、負圧開放弁106の構造についても後述する。
本実施例の湯張制御装置100には、大気開放弁105も設けられている。大気開放弁105は、周知の大気開放弁と同様に、一次室105aと二次室105bとが弁体105cによって区切られた構造となっている。大気開放弁105の一次室105aには、上水圧力配管6を介して上水が導かれ、大気開放弁105の二次室105bには、電磁弁103と逆止弁104との間の湯水が導かれている。尚、本実施例では、逆止弁104が、直列に接続された2つの逆止弁(第1逆止弁104aおよび第2逆止弁104b)で構成されていることに対応して、大気開放弁105の二次室105bには、電磁弁103と第1逆止弁104aとの間、および第1逆止弁104aと第2逆止弁104bとの間の湯水が導かれている。通常は、電磁弁103の下流側の湯水の圧力よりも上水の圧力の方が大きいので、大気開放弁105の弁体105cが、バネの力に抗して二次室105b側に押し付けられる結果、大気開放弁105は閉弁状態となっている。ところが、断水などの理由で上水の圧力が低下すると、バネの力で弁体105cが押し戻されて、大気開放弁105が開弁状態となる。
図2(b)には、負圧開放弁106の内部構造が示されている。図示されるように、負圧開放弁106は、弁体106aを収容するケース106bと、ケース106bと給湯配管20とを接続する接続通路106cと、ケース106bに設けられた開口部106dに弁体106aを付勢するバネ106eとを備えている。
通常の状態では、バネ106eの力で弁体106aが押し付けられて、開口部106dが閉鎖された状態(閉弁状態)となっている。また、閉弁状態では、給湯配管20内の湯水が、接続通路106cを介してケース106b内に流入する結果、ケース106bは湯水で満たされた状態となっている。ところが、給湯配管20側に負圧が発生すると、その負圧によって弁体106aがバネ106eに抗して移動する。その結果、弁体106aが開口部106dから離れて負圧開放弁106が開弁状態となる。そして、開口部106dから空気が吸い込まれる結果、給湯配管20側に発生していた負圧が開放されるようになっている。
以上のように負圧開放弁106を備えた本実施例の湯張制御装置100は、湯張制御装置100の内部の湯水を容易に水抜きすることができる。以下、この点について説明するが、その準備として、負圧開放弁106が設けられていない従来の湯張制御装置900を水抜きする場合について説明する。
図3は、従来の湯張制御装置900を水抜きする様子を示した説明図である。図3(a)には、水抜き前の状態が示されている。図中に付した斜線は、湯水で満たされていることを表している。尚、水抜き前は、浴槽2の湯水が抜かれており、このため、第2逆止弁104bの下流側の給湯配管20の湯水も抜かれているものとしている。また、当然ながら、水抜きする前は、湯張りは行われていないので、電磁弁103は閉じた状態となっている。
水抜き時には、給水配管4の元栓(図示は省略)を閉じた後、水抜栓7および水抜栓3(図1参照)を開弁させる。すると、図3(b)に示したように、フィルター101より上流側の給湯配管20内の湯水は、水抜栓7(あるいは水抜栓3)から排出される。また、給水配管4の元栓が閉じられた状態で水抜栓3が開弁するので、上水圧力配管6内の上水も排出される。その結果、大気開放弁105が開弁して、電磁弁103から第1逆止弁104aの間の湯水や、第1逆止弁104aから第2逆止弁104bの間の湯水も大気開放弁105から排出される。
しかし、電磁弁103とフィルター101との間の湯水については、電磁弁103が閉じており、且つ、表面張力によってフィルター101の細かい目に水の膜ができてしまうため、空気が入り込むことができない。このため、電磁弁103とフィルター101との間の湯水が、電磁弁103とフィルター101との間に生じる負圧と、フィルター101の目で生じる表面張力とによって支えられた状態となって、水抜きされずに取り残されてしまう。
図4は、本実施例の湯張制御装置100を水抜きする様子を示した説明図である。図4(a)には、水抜きのために、給水配管4(図1参照)の図示しない元栓を閉じて水抜栓7(および水抜栓3)を開いた直後の状態が示されている。尚、図4においても、斜線を付した部分は湯水で満たされていることを示している。図示されるように、水抜栓7を開くと給湯配管20内の湯水が水抜栓7から流出し始める。このため、フィルター101から電磁弁103の間の湯水も、下方に流れようとする。もちろん、フィルター101で遮られるので、フィルター101より上流側の湯水は流出することができないが、それでも水抜栓7が開弁されると、湯水の重さでフィルター101から電磁弁103の間が負圧となる。すると、その負圧によって負圧開放弁106が開弁して、図4(a)に示すように負圧開放弁106から空気が流れ込み、フィルター101から電磁弁103の間の負圧を開放する。
また、フィルター101は電磁弁103よりも低い位置に設けられているので、負圧開放弁106には、電磁弁103とフィルター101との水頭差による負圧が掛かる。この負圧を利用することにより、負圧開放弁106を確実に開弁させることができる。加えて、負圧開放弁106が接続される位置を、できるだけ電磁弁103に近い位置にしておけば、負圧開放弁106に大きな負圧を作用させることができるので、負圧開放弁106を確実に開弁させて、負圧を開放することができる。
こうして負圧開放弁106で負圧が開放されると、もはやフィルター101で生じる表面張力だけでは湯水の重さを支えきれなくなるので、フィルター101を通過して湯水が流出するようになる。また、水抜き時には水抜栓3も開かれるので、上水圧力配管6の上水の圧力も低下して、図4(a)に示すように大気開放弁105も開弁する。その結果、本実施例の湯張制御装置100では、図4(b)に示すように、電磁弁103から第2逆止弁104bの間の湯水も水抜きされる。
このように、本実施例の湯張制御装置100では、水抜栓3および水抜栓7を開くだけで、電磁弁103からフィルター101の間の湯水も含めて、湯張制御装置100内の全ての湯水を簡単に水抜きすることが可能となる。
以上、本実施例の湯張制御装置100について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
1…湯張システム、 2…浴槽、 3…水抜栓、 4…給水配管、
5…ガス配管、 6…上水圧力配管、 7…水抜栓、 10…給湯装置、
11…バーナー、 12…燃焼ファン、 13…熱交換器、 20…給湯配管、
50…コントローラ、 100…湯張制御装置、 101…フィルター、
102…流量センサー、 103…電磁弁、 104a…第1逆止弁、
104b…第2逆止弁、 105…大気開放弁、 106…負圧開放弁、
106a…弁体、 106b…ケース、 106c…接続通路、
106d…開口部、 106e…バネ、 900…湯張制御装置。

Claims (2)

  1. 給湯装置からの湯水を浴槽に導く給湯通路に設けられて該給湯通路を開閉すると共に水抜き時には閉弁される電磁弁と、前記給湯装置から該電磁弁に流入する湯水中の異物を除去するフィルターと、前記電磁弁と前記浴槽との間の前記給湯通路に設けられて該浴槽から該電磁弁への湯水の逆流を防止する逆止弁と、前記給湯装置に供給される上水の圧力が低下すると開弁して前記逆止弁と前記電磁弁との間の湯水を排出する大気開放弁とを備える湯張制御装置において、
    前記電磁弁と前記フィルターとの間には、該電磁弁と該フィルターとの間の湯水の圧力が負圧になると開弁して、該負圧を開放する負圧開放弁が設けられている
    ことを特徴とする湯張制御装置。
  2. 請求項1に記載の湯張制御装置において、
    前記フィルターは、前記電磁弁よりも低い位置に設けられており、
    前記負圧開放弁は、前記電磁弁と前記フィルターとの間の水頭差よりも大きな負圧がかかると開弁する
    ことを特徴とする湯張制御装置。
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