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JP6164969B2 - シール装置 - Google Patents
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JP6164969B2 - シール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シール装置に関する。
透析液等の薬液が収容された薬液バッグには、薬液を流出又は流入させるための薬液ポートが設けられている場合がある。また、薬液ポートには、使用時まで薬液ポート内の無菌性を維持するため、薬液ポートの端面を被覆するフィルムが固着されている場合がある。
ところで、フィルムの固着に関し、加熱された金型でトレイの端面にフィルムを押し付けることでフィルムを溶着させるシール装置が、下記特許文献1に開示されている。
下記特許文献1のシール装置は、金型をトレイの端面に向かって付勢するコイルスプリングと、複数のトレイにフィルムを同時に溶着させるため、水平方向に長く形成されて複数のトレイにフィルムを押圧できる金型(シーラー部)とを備えている。
特開2000−247311号公報
しかしながら、上記特許文献1のシール装置によれば、同時に押圧されるトレイの端面の高さがそれぞれ異なる場合があり、金型のバランスを調整することが難しかった。そのため、トレイの端面にフィルムを押し付ける金型の圧力が異なり、同時に溶着されたフィルムの接着強度にばらつきがあった。
また、その接着強度に関し、上記特許文献1のシール装置では、コイルスプリングで金型を付勢しているため、トレイの端面を押圧する金型の圧力を正確に把握することができなかった。そのため、金型の圧力を補正して接着強度を最適化することが困難であった。
その結果、接着時の圧力が弱すぎた場合に、接着欠けや意図しないフィルム剥がれという不利益を招き、一方で接着時の圧力が強すぎた場合に、使用時に容易に剥すことが出来ないという事態や、過度な熱と荷重によりシールが溶解して孔が開くという不利益を招いていた。
そして、上記特許文献1のシール装置を薬液バッグの薬液ポートにフィルムを溶着させるためのシール装置として用いた場合にも、接着強度のばらつきがあり、接着強度の最適化が図れないという問題があった。
更に、薬液バッグの薬液ポートは中空状で中央部分が接着されず、被接着部の融着総面積が非常に小さいため、不具合箇所の周辺部で補填されにくいという性質がある。そのため、シール装置には、薬液バッグの薬液ポートにフィルムを確実にシールするために、金型押し付け条件の適正化を図るための機構とが要求される。
なお、金型押し付け条件の適正化には、上記する接着強度の最適化と、金型の水平バランス制御とが含まれる。前者は上記する問題を回避するためであり、後者は水平方向に均一に押し付けられないことで同一シール面内の接着強度にムラが発生するという不利益を回避するためである。
ここで、金型押し条件の適正化を図るため、第1の対策として融着用フィルムには必要以上に厚いものが用いることが挙げられるが、結果としてフィルム費用が高く、金型温度が高温で処理時間も長くなり、全体として製造コストが上昇となるため、望ましくない。
また、第2の対策として、接着工程ごとに圧力検出して補正を繰り返す制御方法が挙げられるが、時間あたりの処理数が少なくなり生産効率が低いという問題があるため、望ましくない。
以上から、製造コスト上昇と生産効率低下とを回避しつつ、金型押し付け条件の適正化を図れることが望まれていた。
本発明は、前記の問題を解決するために創作された発明であって、同時に溶着されるシール間の接着強度のばらつきをなくし、そして、金型押し付け条件の設定を補正することで、所望の接着条件で効率よくシールできるシール装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るシール装置は、複数の薬液バッグに設けられた薬液ポートのそれぞれにフィルムを溶着させるシール装置であって、前記複数の薬液ポートと同数であるシール部を備え、前記シール部のそれぞれは、前記薬液ポートの端面に向かって進退自在なロッドを有するサーボプレスと、前記ロッドの先端に設けられ、前記ロッドの進出により前記フィルムを前記端面に押圧する金型と、前記金型を加熱して前記フィルムを溶融させるヒータと、を有し、前記サーボプレスは、圧力センサを有し、運転条件設定時において、前記金型を介して前記ロッドに加えられた前記薬液ポートの端面から受ける圧力を検出して、前記金型が押圧する圧力と水平バランスとを補正できるようになっており、前記シール部のそれぞれは、同時にロッドを下降させて、前記ヒータにより加熱された金型で前記フィルムを前記薬液ポートの端面に押圧することで、前記薬液ポートの端面にフィルムが溶着されることを特徴とする。
前記する発明によれば、複数の薬液バッグと同数のシール部を備えており、複数の薬液バッグに対し同時にフィルムを溶着させることができる。また、シール部それぞれの金型が独立して薬液ポートの端面にフィルムを押圧するように構成されている。
そのため、同時に溶着される薬液ポートの端面の高さが異なっていたとしても、金型が薬液ポートの端面にフィルムを押し付ける圧力が異なるという問題が生じないため、溶着されたフィルムの接着強度のばらつきをなくすことができる。
また、サーボプレスが圧力センサを有し、金型が押圧する圧力と水平バランスとを補正できるようになっているため、金型押し付け条件の設定を補正すことができる。
また、サーボプレスの補正は、運転条件設定時におこなわれるため、接着工程ごとに圧力検出して補正を繰り返すことがなく、生産効率の低下を回避できる。
また、本発明によれば、サーボプレスにより金型押し付け条件を補正できるため、融着用フィルムには必要以上に厚いものを用いる必要がない。
また、本発明に係るシール装置は、前記薬液バッグが前記薬液ポートの端面が上方を向いた状態でバケットに吊るされた状態で前記シール装置に供給されることが好ましい。
前記する構成によれば、薬液バッグがバケットに吊るされることで、薬液ポートの端面の高さが位置決めできるようになる。
また、本発明に係るシール装置は、前記シール部のそれぞれが前記薬液ポートを挟持可能な一対のチャック部を有するチャック装置を備えることが好ましい。
前記する構成によれば、薬液ポートの位置ずれを修正することができる。また、金型の押圧により薬液ポートの移動が防止され、金型が所定の圧力でフィルムを薬液ポートの端面に押圧することができる。
本発明によれば、同時に溶着されるシール間の接着強度のばらつきをなくし、そして、金型押し付け条件の設定を補正することで、所望の接着条件で効率よくシールできるシール装置を提供することができる。
実施形態に係る透析液バッグの全体構成を示す図である。 (a)は、拡大した混注部を示す拡大正面図であり、(b)は(a)に図示した混注部の平面図である。 (a)は、バケットに搭載された透析液バッグを側面した側面図であり、(b)は(a)に図示した透析液バッグを正面から見た正面図である。 製造ラインにおける各工程を示す模式図である。 実施形態に係るシール装置の全体構成を示す図である 透析液バッグの混注部とチャック装置のチャック部とを斜視した斜視図である。 混注部を挟持したチャック部を一部断面視した断面図である。
つぎに、本発明に係る実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、本実施形態では、薬液バッグとして透析液バッグを挙げ、薬液ポートとして混注部を挙げる。そして、シール装置として、透析液バッグの製造ラインにおいて、透析液バッグの混注部にフィルムを溶着させるシール装置を挙げて説明する。また、本実施形態の製造ラインは、1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと容積が異なる透析液バッグを製造できるものである。
まず、透析液バッグ10について説明する。
図1に示すように、透析液バッグ10は、透析液が充填される容器であるバッグ本体1と、そのバッグ本体1に固着されたチューブ4及び混注部5と、混注部5の端面に溶着されたタンパーフィルム9と、を備えている。
バッグ本体1は、例えばポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなど、可撓性を有するシート材を重ね、その上端と下端を融着することで、透析液が充填される内部空間2が形成されたバッグである。
また、バッグ本体1には、内部空間2を区分けする弱シール部1aが設けられており、バッグ本体1の内部空間2が容積の大きい大室2aと容積の小さい小室2bとに分かれている。そして、使用時にバッグ本体1を外側から押圧することで弱シール部1aが剥離し、小室2b内の液体と大室2a内の液体とが混合するようになっている。
なお、大室2aには、例えば、ブドウ糖(C12)、L−乳酸ナトリウムからなる薬液が充填され、小室2bには、塩化ナトリウム(NaCl)、L−乳酸ナトリウム、塩化カルシウム水和物(CaCl・2HO)、塩化マグネシウム(MgCl・6HO)からなる薬液が充填されている。
そのほか、バッグ本体1の大きさに関し、内部空間2の容積が1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと異なる場合であっても、上下方向の長さL1が統一されており、横幅の長さL2を変更することで内部空間2の容積を変更するようになっている。
チューブ4は、バッグ本体1の上端部1bに固着された合成樹脂製の管体であり、大室2aに充填された透析液を流出するためのものである。また、チューブ4内には、破断によって流路が開通する封止部材(不図示)が設けられている。
混注部5は、大室2aに充填された透析液に他の薬液を混注するためのものである。
図2に示すように、混注部5は、大室2aと外部とを連通する略円筒状の混注口本体6と、混注口本体6を封止する略円柱状のゴム栓7と、混注口本体6の上部側に設けられたキャップ8と、を備えている。
混注口本体6は、バッグ本体1の上端部1bに固着された合成樹脂製の管体である。また、混注口本体6の先端側には、外周面から径方向外側に突出する環状の突出部6aが形成されている。
ゴム栓7は、大室2aに薬液を混注する場合に、穿刺管により穿刺されるものである。また、ゴム栓7は、ゴム製からなるため、穿刺管を抜いた場合に穿刺管に穿刺された孔が封止するようになっている。
図2(b)に示すように、キャップ8は、平面視で略円環状の部品であり、中央部に円孔8aを有している。この円孔8aは、ゴム栓7に穿刺させる穿刺管を通過させるための孔である。また、キャップ8の天面8bは、タンパーフィルム9が溶着し易いように平面になっている。混注口の外周径は10mm〜30mm、円孔8aは径5mm〜20mm程度である。
タンパーフィルム9は、ポリエチレンからなる薄膜で0.04mm〜0.40mm程度の厚みの中から選ばれ、本実施形態では0.04mm〜0.15mmまで低減が可能である。また、キャップ8の円孔8aを被覆するように、タンパーフィルム9がキャップ8の天面8b全周に接着欠けなく溶着されることで、円孔8aが密閉され、ゴム栓7の無菌性を維持している。さらに、タンパーフィルム9は、意図しない剥がれが発生せず、かつ、使用時には容易に剥がすことができるように所定の接着強度となっている。
そのほか、図1に示すように、透析液バッグ10は、バッグ本体1の上端部1bを貫通する2つの上部位置決め孔10aと、下端部1cを貫通する2つの下部位置決め孔10bを備えている。
この2つの上部位置決め孔10a間の距離L3は、1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと容積が異なる場合であっても同一となっている。なお、2つの下部位置決め孔10b間の距離についても同様である。さらに、2つの上部位置決め孔10aと混注部5との相対的な位置関係は、1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと容積が異なる場合であっても同一となっている。
つぎに、図3を参照しながら、透析液バッグ10を製造する製造ライン20(図4参照)で搬送する際に、透析液バッグ10が搭載される治具であるバケット13について説明する。なお、図3に示す透析液バッグ10は、製造ライン20上の後記するシール工程24(図4参照)に搬送される状態(タンパーフィルム9が未溶着状態)のものである。
図3に示すように、バケット13は、側面視でL字状の載置台14と、載置台14の上面から上方に延びる2つの延出部15、15と、延出部15のそれぞれに設けられて透析液バッグ10の上方を貫通する上部ピン16、16と、透析液バッグ10の下方を貫通する2つの下部ピン17、17とを備えている。
載置台14は、透析液バッグ10の大室2a、小室2bが載置される2つの板状部材14a、14bと、板状部材14a、14bの一方を起立自在に連結する連結部14cと、を備えている。
この載置台14によれば、2つの板状部材14a、14bの両方を倒した状態とすることで、板状部材14a、14bの上に透析液バッグ10の大室2aと小室2bとを載置できる。
一方で、図3に示すように、板状部材14a、14bの一方を起こすことで、透析液バッグ10の大室2aと小室2bとの一方を吊るすことができる。
上部ピン16、16間の距離L4は、透析液バッグ10の上部位置決め孔10a間の距離L3と同一に形成され、上部位置決め孔10a、10aに上部ピン16、16を貫通させることで、載置台14に対し透析液バッグ10の上端部1bが位置決めされる。
また、上部ピン16、16が上部位置決め孔10a、10aを貫通している状態で、載置台14の板状部材14aを起立させた場合に、透析液バッグ10の大室2a側が吊るされて、キャップ8の天面8bが上方を向くようになっている。
また、本実施形態においては、容積が異なる透析液バッグ10であっても上部位置決め孔10a,10a間の距離L3が同一となっている。そのため、容積が異なる透析液バッグ10であっても、バケット13に搭載して、透析液バッグ10の大室2a側を吊ることができるようになっている。
また、上記したように、透析液バッグ10の容積が異なる場合であっても上部位置決め孔10a、10aと混注部5との相対的な位置関係が一定となっていることから、容積が異なる透析液バッグ10をバケット13に搭載しても、バケット13に対するキャップ8の位置が一定となる。
下部ピン17は、透析液バッグ10の下端部1cの下部位置決め孔10bを貫通して、透析液バッグ10の下端部1cを位置決めするためのものである。また、板状部材14bを起立することで、透析液バッグ10の小室2b側を吊した状態にすることができる。このような載置台14によれば、弱シール部1aで区分けされた内部空間を保持しながら部材接着等の製造工程が可能となる。
つぎに、本実施形態における透析液バッグ10の製造ライン20を説明する。
図4に示す透析液バッグ10の製造ライン20は、バケット13に搭載された透析液バッグ10に透析液を充填してから混注部5を完成させ、移載させるまでのラインであり、混注口本体6を介して透析液を大室2aに充填する充填工程21と、混注口本体6にゴム栓7とキャップ8とを取り付ける取付工程22と、超音波を照射してキャップ8を混注口本体6に固着させる超音波工程23と、シール装置30でキャップ8の天面8bにタンパーフィルム9を溶着させるシール工程24と、バケット13から透析液バッグ10を取り外す取外工程25とを備えている。
なお、製造ライン20では、同じ容積の透析液バッグ10毎に製造するようになっている。例えば、最初に1000mlの透析液バッグ10を製造し、その製造の終了した後、容積が1500mlの透析液バッグ10を製造する。つぎに、1500mlの透析液バッグ10の製造が終了した後、容積が2000mlの透析液バッグ10を製造し、その後2500mLを製造するようになっている。
そして、製造ライン20では、同じ容積の透析液バッグ毎を製造する場合に、透析液バッグ10が4つで処理バッチ一組として搬送し、上記した充填工程21〜取外工程25において4つの透析液バッグ10に対して同時に作業するようになっている。
図5に示すように、シール工程24で用いられるシール装置30は、地面に固定された一対の支柱31、31と、支柱31、31の間で左右方向に延びる水平な支持台32と、支持台32に固定されてバケット13の上方に配置された4つのシール部33と、4つのチャック装置34と、図示しないフィルム供給装置と、を備えている。
4つのシール部33は、支持台32に沿って左右方向に配列しており、製造ライン20で搬送されてきた4つの透析液バッグ10にタンパーフィルム9を同時に溶着できるようになっている。なお、以下の説明では、4つのシール部33に関し、図5の左側から右側に向かって順に配列される第1シール部33a、第2シール部33b、第3第1シール部33c、第4シール部33dと称する。
また、第1シール部33a〜第4シール部33dの全てが同一構成となっている。よって、第1シール部33a〜第4シール部33dの説明については、第1シール部33aを代表例として説明し、第2シール部33b〜第4シール部33dの説明を省略する。
第1シール部33aは、上下方向に移動自在なロッド36aを有するサーボプレス35aと、ロッド36aの先端に固定された金型37aと、金型37aを加熱するヒータ38Aと、を備えている。
サーボプレス35aは、ロッド36aを上下動させるための図示しないサーボモータを備えている。また、サーボプレス35aは、タンパーフィルム9を溶着させる際に、ロッド36aを下降させて、金型37aが所定の圧力でタンパーフィルム9をキャップ8の天面8bに押圧するように制御されている。
さらに、サーボプレス35aは、タンパーフィルム9の溶着時において、金型37aを介してロッド36aに加えられた圧力を検出する圧力センサを有しており、検出した圧力に基づいて金型37aの圧力が所定の圧力となるように、そして、金型37aの水平バランスが制御されるように、補正可能となっている。
主にこの補正は、運転条件を設定する場合、つまり、条件変更時や設定確認時に行われ、キャップ8の成形ばらつき、タンパーフィルム9の厚みばらつきの影響を加味した範囲での微調整が可能である。
ヒータ38Aは、金型37aを加熱させてタンパーフィルム9を溶融するためのものである。なお、ヒータ38Aによる金型37aの加熱温度は、約190℃である。また、本実施形態のヒータは隣接する2つのシール部で共有されており、ヒータ38Aは第1シール部33aに隣接する第2シール部33bの金型37bも加熱するようになっている。
図6、図7に示すように、チャック装置34は、透析液バッグ10の混注口本体6を水平方向から挟持する一対のチャック部40、40を備えている。
このチャック装置34は、一対のチャック部40、40で混注口本体6を挟持することで、金型37a〜37dで押圧される混注口本体6を支持するとともに、混注口本体6に固定されたキャップ8の水平方向への位置ずれを修正するためのものである。
また、図6に示すように、チャック部40、40同士が対向する面のそれぞれには、平面視半円状の曲面41と、先端部から突出する突起部42と、その突起部42に対応する穴部43とが設けられている。
突起部42と穴部43とは、チャック部40、40を近接させた場合に、突起部42が穴部43に挿入して、チャック部40、40の先端部同士が位置合わせされるようになっている。
曲面41は、混注口本体6の突出部6aと同径の半円であり、チャック部40、40同士が当接した場合に、曲面41に混注口本体6の突出部6aの外周面が当接し、チャック部40、40が混注口本体6を挟持するようになっている。
また、曲面41の下部側には、曲面41よりも径方向内側に延出する延出部44が設けられている。この延出部44は、金型37aに押圧されて混注口本体6が下方に移動した場合に、突出部6aが延出部44部に係止するようになっている。
このようなチャック装置34により、金型に押し付けられる被接着部(天面8b)の水平方向の位置ずれが防止されるともに、部材の成形ばらつきや薬液充填時に生じた被接着部(天面8b)高さ方向のばらつきも補正され、金型37により押し付けられる圧力が安定化する。
図7に示すように、金型37aは、ロッド36aの下降によりタンパーフィルム9をキャップ8に押圧するための部品である。
また、金型37aの下面には、上方に向かって凹む凹面39aが形成されており、押圧時に凹面39a内にキャップ8の天面8bとフィルム9とが入り込むようになっている。これにより溶着時に金型37aとキャップ8との密着度が高まり、接着強度が向上する。
つぎに、シール装置30によるシール作業について説明する。
図5に示すように、製造ライン20のシール工程24では、4つの透析液バッグ10が処理バッチ一組として各々バケット13に載置されて搬送されてくる。
ここで、バケット13は、板状部材14aが起立した状態となっており(図3参照)、透析液バッグ10のキャップ8の天面8bが上方を向いている。
また、4つの透析液バッグ10は、シール装置30の第1シール部33a〜第4シール部33dに対向するように配置される。
つぎに、図7に示すように、チャック装置34のチャック部40、40が近接して、透析液バッグ10の混注口本体6が挟持される。これにより水平方向への位置決めがされて、キャップ8が金型37a〜37dの直下に配置される。
つぎに、第1シール部33a〜第4シール部33dのロッド36a〜36dが同時に下降して、所定温度に熱せられた金型37a〜37dのそれぞれがタンパーフィルム9をキャップ8の天面8bに一定時間押圧する。これにより、タンパーフィルム9がキャップ8の天面8bに溶着して、天面円孔8aの周辺部が隙間なく接着され、ゴム栓7はタンパーフィルム9に覆われて密閉されている。
ここで、サーボプレス35a〜35dによる荷重圧力が各々最適条件に設定されるため、各チャック装置34a〜34dで保持されたキャップ天面8bに金型37a〜37dを押し付ける圧力が同一になっている。そのため、4つの透析バック10が同調して同一時間押圧する条件下で、ばらつきなくタンパーフィルム9が接着される。
ここで、サーボプレス35a〜35dによる荷重圧力が各々最適条件に設定されるため、各チャック装置34a〜34dで保持されたキャップ天面8bに金型37a〜37dを押し付ける圧力が同一になっている。そのため、4つの透析バック10が同調して同一時間押圧する条件下で、ばらつきなくタンパーフィルム9が接着される。
さらに、サーボプレス35a〜35dの設定は、水平バランスの調整も併せて行われているため、金型37a〜37dの圧力が各々、水平方向に均一に押し付けられ、被接着部(天面8b)が中空状であっても、接着欠けや溶解部の発生防止が可能である。
その結果、タンパーフィルム9が薄くても不具合が発生しにくく、処理速度が高速化し、全体のコスト削減が実現する。
以上、本実施形態に係るシール装置30によれば、4つ一組の透析液バッグ10と同数である4つのシール部33(第1シール部33a〜第4シール部33d)を備えており、同時に複数の透析液バッグ10にタンパーフィルム9を溶着させることができる。
そして、第1シール部33a〜第4シール部33dの金型37a〜37dのそれぞれが、独立して透析液バッグ10のキャップ8の天面8bにタンパーフィルム9を押圧している。
このため、処理バッチ一組の透析液バッグ10における天面8bの高さがそれぞれ異なっていたとしても、金型37a〜37dのそれぞれがタンパーフィルム9を押し付ける圧力がそれぞれ異なるという問題が生じないようになっている。
よって、同時にタンパーフィルム9が溶着された一組の透析液バッグ10において、タンパーフィルム9の接着強度にばらつきが生じないようになっている。
さらに、第1シール部33a〜第4シール部33dのそれぞれが、被接着部(天面8b)の位置ずれが起こりにくく、金型37aの圧力が水平方向に均一で、所定の圧力となるように微調整されているため、タンパーフィルム9の接着欠けや溶解して孔が開くことを防止し、接着強度を所望のものとすることができる。
そして、本実施形態に係るシール装置では、条件変更時や設定確認時に補正を行うために圧力センサを備えており、シールの接着工程ごとに圧力検出して補正するようになっていない。なお、シールの接着工程ごとに圧力検出して補正する場合、接着工程ごとに圧力検出して補正を繰り返すことにより、時間あたりの処理数が少なくなり、生産効率が悪いという問題がある。
そのため、本実施形態に係るシール装置によれば、一旦設定した条件で連続的処理しており、シールの接着工程ごとに圧力検出して補正する場合によりも、処理速度が優れ、高い生産効率を有している。
また、実施形態に係るシール装置30によれば、チャック装置34により透析液バッグ10の混注口本体6を挟持するため、キャップ8の水平方向への位置ずれを修正することができる。
特に、本実施形態の製造ライン20では、1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと容積が異なる透析液バッグ10がバケット13に搭載されて搬送される。そして、バケット13の上部ピン16,16に吊るされて位置決めさているものの、重量の違いから、容積が異なる透析液バッグ10毎にキャップ8の位置が異なるおそれがある。
しかしながら、上記したチャック装置34によれば、容積が異なる透析液バッグ10であっても、チャック部40、40の挟持によりキャップ8の位置が修正され、タンパーフィルム9の接着強度のばらつきをなくすとともに、接着強度を所望のものとすることができる。
以上、実施形態に係るシール装置30について説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。
たとえば、実施形態では、シール装置30によりシールされる対象物が2液タイプ透析液バッグ10であったが、1液タイプの透析バッグや、輸液バッグなど、薬液ポートの端部にフィルムが溶着される薬液バッグであれば、特に限定されない。
1 透析液バッグ
2a 大室
2b 小室
5 混注部
6 混注口本体
7 ゴム栓
8 キャップ
9 タンパーフィルム
13 バケット
30 シール装置
33(33a、33b、33c、33d) シール部
34(34a、34b、34c、34d) チャック装置
35a、35b、35c、35d サーボプレス
36a、36b、36c、36d ロッド
37a、37b、37c、37d 金型
38A、38B ヒータ
40、40 チャック部

Claims (3)

  1. 複数の薬液バッグに設けられた薬液ポートのそれぞれにフィルムを溶着させるシール装置であって、
    前記複数の薬液ポートと同数であるシール部を備え、
    前記シール部のそれぞれは、
    前記薬液ポートの端面に向かって進退自在なロッドを有するサーボプレスと、
    前記ロッドの先端に設けられ、前記ロッドの進出により前記フィルムを前記端面に押圧する金型と、
    前記金型を加熱して前記フィルムを溶融させるヒータと、を有し、
    前記サーボプレスは、圧力センサを有し、運転条件設定時において、前記金型を介して前記ロッドに加えられた前記薬液ポートの端面から受ける圧力を検出して、前記金型が押圧する圧力と水平バランスとを補正できるようになっており、
    前記シール部のそれぞれは、同時にロッドを下降させて、前記ヒータにより加熱された金型で前記フィルムを前記薬液ポートの端面に押圧することで、前記薬液ポートの端面にフィルムが溶着されることを特徴とするシール装置。
  2. 前記薬液バッグは、前記薬液ポートの端面が上方を向いた状態でバケットに吊るされた状態で前記シール装置に供給されることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記シール部のそれぞれは、前記薬液ポートを挟持可能な一対のチャック部を有するチャック装置を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシール装置。
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