JP6164969B2 - シール装置 - Google Patents
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Description
下記特許文献1のシール装置は、金型をトレイの端面に向かって付勢するコイルスプリングと、複数のトレイにフィルムを同時に溶着させるため、水平方向に長く形成されて複数のトレイにフィルムを押圧できる金型(シーラー部)とを備えている。
その結果、接着時の圧力が弱すぎた場合に、接着欠けや意図しないフィルム剥がれという不利益を招き、一方で接着時の圧力が強すぎた場合に、使用時に容易に剥すことが出来ないという事態や、過度な熱と荷重によりシールが溶解して孔が開くという不利益を招いていた。
なお、金型押し付け条件の適正化には、上記する接着強度の最適化と、金型の水平バランス制御とが含まれる。前者は上記する問題を回避するためであり、後者は水平方向に均一に押し付けられないことで同一シール面内の接着強度にムラが発生するという不利益を回避するためである。
また、第2の対策として、接着工程ごとに圧力検出して補正を繰り返す制御方法が挙げられるが、時間あたりの処理数が少なくなり生産効率が低いという問題があるため、望ましくない。
以上から、製造コスト上昇と生産効率低下とを回避しつつ、金型押し付け条件の適正化を図れることが望まれていた。
そのため、同時に溶着される薬液ポートの端面の高さが異なっていたとしても、金型が薬液ポートの端面にフィルムを押し付ける圧力が異なるという問題が生じないため、溶着されたフィルムの接着強度のばらつきをなくすことができる。
また、サーボプレスが圧力センサを有し、金型が押圧する圧力と水平バランスとを補正できるようになっているため、金型押し付け条件の設定を補正すことができる。
また、サーボプレスの補正は、運転条件設定時におこなわれるため、接着工程ごとに圧力検出して補正を繰り返すことがなく、生産効率の低下を回避できる。
また、本発明によれば、サーボプレスにより金型押し付け条件を補正できるため、融着用フィルムには必要以上に厚いものを用いる必要がない。
なお、本実施形態では、薬液バッグとして透析液バッグを挙げ、薬液ポートとして混注部を挙げる。そして、シール装置として、透析液バッグの製造ラインにおいて、透析液バッグの混注部にフィルムを溶着させるシール装置を挙げて説明する。また、本実施形態の製造ラインは、1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと容積が異なる透析液バッグを製造できるものである。
図1に示すように、透析液バッグ10は、透析液が充填される容器であるバッグ本体1と、そのバッグ本体1に固着されたチューブ4及び混注部5と、混注部5の端面に溶着されたタンパーフィルム9と、を備えている。
また、バッグ本体1には、内部空間2を区分けする弱シール部1aが設けられており、バッグ本体1の内部空間2が容積の大きい大室2aと容積の小さい小室2bとに分かれている。そして、使用時にバッグ本体1を外側から押圧することで弱シール部1aが剥離し、小室2b内の液体と大室2a内の液体とが混合するようになっている。
なお、大室2aには、例えば、ブドウ糖(C6H12O6)、L−乳酸ナトリウムからなる薬液が充填され、小室2bには、塩化ナトリウム(NaCl)、L−乳酸ナトリウム、塩化カルシウム水和物(CaCl2・2H2O)、塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)からなる薬液が充填されている。
そのほか、バッグ本体1の大きさに関し、内部空間2の容積が1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと異なる場合であっても、上下方向の長さL1が統一されており、横幅の長さL2を変更することで内部空間2の容積を変更するようになっている。
図2に示すように、混注部5は、大室2aと外部とを連通する略円筒状の混注口本体6と、混注口本体6を封止する略円柱状のゴム栓7と、混注口本体6の上部側に設けられたキャップ8と、を備えている。
ゴム栓7は、大室2aに薬液を混注する場合に、穿刺管により穿刺されるものである。また、ゴム栓7は、ゴム製からなるため、穿刺管を抜いた場合に穿刺管に穿刺された孔が封止するようになっている。
この2つの上部位置決め孔10a間の距離L3は、1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと容積が異なる場合であっても同一となっている。なお、2つの下部位置決め孔10b間の距離についても同様である。さらに、2つの上部位置決め孔10aと混注部5との相対的な位置関係は、1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと容積が異なる場合であっても同一となっている。
この載置台14によれば、2つの板状部材14a、14bの両方を倒した状態とすることで、板状部材14a、14bの上に透析液バッグ10の大室2aと小室2bとを載置できる。
一方で、図3に示すように、板状部材14a、14bの一方を起こすことで、透析液バッグ10の大室2aと小室2bとの一方を吊るすことができる。
また、上部ピン16、16が上部位置決め孔10a、10aを貫通している状態で、載置台14の板状部材14aを起立させた場合に、透析液バッグ10の大室2a側が吊るされて、キャップ8の天面8bが上方を向くようになっている。
また、上記したように、透析液バッグ10の容積が異なる場合であっても上部位置決め孔10a、10aと混注部5との相対的な位置関係が一定となっていることから、容積が異なる透析液バッグ10をバケット13に搭載しても、バケット13に対するキャップ8の位置が一定となる。
図4に示す透析液バッグ10の製造ライン20は、バケット13に搭載された透析液バッグ10に透析液を充填してから混注部5を完成させ、移載させるまでのラインであり、混注口本体6を介して透析液を大室2aに充填する充填工程21と、混注口本体6にゴム栓7とキャップ8とを取り付ける取付工程22と、超音波を照射してキャップ8を混注口本体6に固着させる超音波工程23と、シール装置30でキャップ8の天面8bにタンパーフィルム9を溶着させるシール工程24と、バケット13から透析液バッグ10を取り外す取外工程25とを備えている。
なお、製造ライン20では、同じ容積の透析液バッグ10毎に製造するようになっている。例えば、最初に1000mlの透析液バッグ10を製造し、その製造の終了した後、容積が1500mlの透析液バッグ10を製造する。つぎに、1500mlの透析液バッグ10の製造が終了した後、容積が2000mlの透析液バッグ10を製造し、その後2500mLを製造するようになっている。
そして、製造ライン20では、同じ容積の透析液バッグ毎を製造する場合に、透析液バッグ10が4つで処理バッチ一組として搬送し、上記した充填工程21〜取外工程25において4つの透析液バッグ10に対して同時に作業するようになっている。
また、第1シール部33a〜第4シール部33dの全てが同一構成となっている。よって、第1シール部33a〜第4シール部33dの説明については、第1シール部33aを代表例として説明し、第2シール部33b〜第4シール部33dの説明を省略する。
さらに、サーボプレス35aは、タンパーフィルム9の溶着時において、金型37aを介してロッド36aに加えられた圧力を検出する圧力センサを有しており、検出した圧力に基づいて金型37aの圧力が所定の圧力となるように、そして、金型37aの水平バランスが制御されるように、補正可能となっている。
主にこの補正は、運転条件を設定する場合、つまり、条件変更時や設定確認時に行われ、キャップ8の成形ばらつき、タンパーフィルム9の厚みばらつきの影響を加味した範囲での微調整が可能である。
このチャック装置34は、一対のチャック部40、40で混注口本体6を挟持することで、金型37a〜37dで押圧される混注口本体6を支持するとともに、混注口本体6に固定されたキャップ8の水平方向への位置ずれを修正するためのものである。
また、曲面41の下部側には、曲面41よりも径方向内側に延出する延出部44が設けられている。この延出部44は、金型37aに押圧されて混注口本体6が下方に移動した場合に、突出部6aが延出部44部に係止するようになっている。
このようなチャック装置34により、金型に押し付けられる被接着部(天面8b)の水平方向の位置ずれが防止されるともに、部材の成形ばらつきや薬液充填時に生じた被接着部(天面8b)高さ方向のばらつきも補正され、金型37により押し付けられる圧力が安定化する。
また、金型37aの下面には、上方に向かって凹む凹面39aが形成されており、押圧時に凹面39a内にキャップ8の天面8bとフィルム9とが入り込むようになっている。これにより溶着時に金型37aとキャップ8との密着度が高まり、接着強度が向上する。
図5に示すように、製造ライン20のシール工程24では、4つの透析液バッグ10が処理バッチ一組として各々バケット13に載置されて搬送されてくる。
ここで、バケット13は、板状部材14aが起立した状態となっており(図3参照)、透析液バッグ10のキャップ8の天面8bが上方を向いている。
また、4つの透析液バッグ10は、シール装置30の第1シール部33a〜第4シール部33dに対向するように配置される。
ここで、サーボプレス35a〜35dによる荷重圧力が各々最適条件に設定されるため、各チャック装置34a〜34dで保持されたキャップ天面8bに金型37a〜37dを押し付ける圧力が同一になっている。そのため、4つの透析バック10が同調して同一時間押圧する条件下で、ばらつきなくタンパーフィルム9が接着される。
ここで、サーボプレス35a〜35dによる荷重圧力が各々最適条件に設定されるため、各チャック装置34a〜34dで保持されたキャップ天面8bに金型37a〜37dを押し付ける圧力が同一になっている。そのため、4つの透析バック10が同調して同一時間押圧する条件下で、ばらつきなくタンパーフィルム9が接着される。
さらに、サーボプレス35a〜35dの設定は、水平バランスの調整も併せて行われているため、金型37a〜37dの圧力が各々、水平方向に均一に押し付けられ、被接着部(天面8b)が中空状であっても、接着欠けや溶解部の発生防止が可能である。
その結果、タンパーフィルム9が薄くても不具合が発生しにくく、処理速度が高速化し、全体のコスト削減が実現する。
そして、第1シール部33a〜第4シール部33dの金型37a〜37dのそれぞれが、独立して透析液バッグ10のキャップ8の天面8bにタンパーフィルム9を押圧している。
このため、処理バッチ一組の透析液バッグ10における天面8bの高さがそれぞれ異なっていたとしても、金型37a〜37dのそれぞれがタンパーフィルム9を押し付ける圧力がそれぞれ異なるという問題が生じないようになっている。
よって、同時にタンパーフィルム9が溶着された一組の透析液バッグ10において、タンパーフィルム9の接着強度にばらつきが生じないようになっている。
さらに、第1シール部33a〜第4シール部33dのそれぞれが、被接着部(天面8b)の位置ずれが起こりにくく、金型37aの圧力が水平方向に均一で、所定の圧力となるように微調整されているため、タンパーフィルム9の接着欠けや溶解して孔が開くことを防止し、接着強度を所望のものとすることができる。
そのため、本実施形態に係るシール装置によれば、一旦設定した条件で連続的処理しており、シールの接着工程ごとに圧力検出して補正する場合によりも、処理速度が優れ、高い生産効率を有している。
特に、本実施形態の製造ライン20では、1000ml、1500ml、2000ml、2500mlと容積が異なる透析液バッグ10がバケット13に搭載されて搬送される。そして、バケット13の上部ピン16,16に吊るされて位置決めさているものの、重量の違いから、容積が異なる透析液バッグ10毎にキャップ8の位置が異なるおそれがある。
しかしながら、上記したチャック装置34によれば、容積が異なる透析液バッグ10であっても、チャック部40、40の挟持によりキャップ8の位置が修正され、タンパーフィルム9の接着強度のばらつきをなくすとともに、接着強度を所望のものとすることができる。
たとえば、実施形態では、シール装置30によりシールされる対象物が2液タイプ透析液バッグ10であったが、1液タイプの透析バッグや、輸液バッグなど、薬液ポートの端部にフィルムが溶着される薬液バッグであれば、特に限定されない。
2a 大室
2b 小室
5 混注部
6 混注口本体
7 ゴム栓
8 キャップ
9 タンパーフィルム
13 バケット
30 シール装置
33(33a、33b、33c、33d) シール部
34(34a、34b、34c、34d) チャック装置
35a、35b、35c、35d サーボプレス
36a、36b、36c、36d ロッド
37a、37b、37c、37d 金型
38A、38B ヒータ
40、40 チャック部
Claims (3)
- 複数の薬液バッグに設けられた薬液ポートのそれぞれにフィルムを溶着させるシール装置であって、
前記複数の薬液ポートと同数であるシール部を備え、
前記シール部のそれぞれは、
前記薬液ポートの端面に向かって進退自在なロッドを有するサーボプレスと、
前記ロッドの先端に設けられ、前記ロッドの進出により前記フィルムを前記端面に押圧する金型と、
前記金型を加熱して前記フィルムを溶融させるヒータと、を有し、
前記サーボプレスは、圧力センサを有し、運転条件設定時において、前記金型を介して前記ロッドに加えられた前記薬液ポートの端面から受ける圧力を検出して、前記金型が押圧する圧力と水平バランスとを補正できるようになっており、
前記シール部のそれぞれは、同時にロッドを下降させて、前記ヒータにより加熱された金型で前記フィルムを前記薬液ポートの端面に押圧することで、前記薬液ポートの端面にフィルムが溶着されることを特徴とするシール装置。 - 前記薬液バッグは、前記薬液ポートの端面が上方を向いた状態でバケットに吊るされた状態で前記シール装置に供給されることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
- 前記シール部のそれぞれは、前記薬液ポートを挟持可能な一対のチャック部を有するチャック装置を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシール装置。
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