JP6182848B2 - ボールペン用ボール - Google Patents
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Description
特許文献2に記載の発明では、ボール表面に物理的蒸着にて層状に酸化アルミニウム等を被覆する方法が記載されているが、ボールペンのボールのような小径の球状物質への均一な物理蒸着は困難であり、その結果被覆されていない場所が多数存在してしまうため、十分な腐食防止効果を得ることができなかった。
また、WC−Co系超硬は、Coの相内に不純物としてFe原子が含有されており、(Co,Fe)23C6や(Co,Fe)3Cの炭化物が多く生じ易く、これら炭化物とCoとの電位の差から電流が流れて、ボールの結合成分であるCoが溶出する所謂腐食が発生することで主成分であるWCが脱落し、ボール表面が凹凸となり、書き味の滑らかさが失われてしまう問題がある。
溶剤としては、水の他に、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール等の水溶性有機溶剤が使用できる。
着色剤としては、酸性染料、直接染料塩基性染料等の染料及び/又は各種のアゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建て染め染料系顔料、媒染染料系顔料、及び天然染料系顔料等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボンブラック等の無機顔料からなる着色剤が使用できる。その他に、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等の樹脂やヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ガーガム、キサンタンガム、ヒアルロン酸等の多糖類からなる粘度調整剤、界面活性剤、防錆剤、防黴・防腐剤、場合によっては、アスコルビン酸、コウジ酸やハイドロキノン、レゾルシン、カテコール、ピロガロール、タンニン酸、没食子酸等のポリフェノール類などの還元性を有する物質などが使用できる。
着色剤として顔料を用いた場合に、顔料を安定に分散させるために分散剤を使用することは差し支えない。分散剤として従来一般に用いられているスチレンアクリル酸塩やスチレンマレイン酸塩等の水溶性樹脂もしくは水可溶性樹脂や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤など、顔料の分散剤として用いられるものが使用できる。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)89重量%とコバルト粉体(COE03PB;(株)高純度化学研究所製)8重量%と二炭化三クロム(三津和化学薬品(株)製)3重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨し、φ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)92重量%とコバルト粉体(COE03PB;(株)高純度化学研究所製)8重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨し、φ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)90重量%とコバルト粉体(コバルト(高純度);三津和化学薬品(株)製)10重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨し、φ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)90重量%とコバルト粉体(コバルト(高純度);三津和化学薬品(株)製)10重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨し、φ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)88重量%とコバルト粉体(高純度コバルト;日本重化学工業(株)製)12重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨し、φ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)92重量%とコバルト粉体(関東化学(株)製)8重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨した後、1200℃で1時間熱処理をし、その後50℃/hで徐冷することでφ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)92重量%とコバルト粉体(関東化学(株)製)8重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨した後、1300℃で1時間熱処理をし、その後75℃/hで徐冷することでφ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)92重量%とコバルト粉体(関東化学(株)製)8重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨した後、1120℃で1時間熱処理をし、その後25℃/hで徐冷することでφ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)89重量%とコバルト粉体(関東化学(株)製)8重量%と二炭化三クロム(三津和化学薬品(株)製)3重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨し、φ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)92重量%とコバルト粉体(関東化学(株)製)8重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨し、φ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
炭化タングステン粉体(WC15;(株)アライドマテリアル製)92重量%とコバルト粉体(関東化学(株)製)8重量%をステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間の混合粉砕後、乾燥して混合粉末を得た。これらの混合粉末を内部が球状の金型に投入し、放電プラズマ焼結法にて球状焼結合金を得た。なお、放電プラズマ焼結は、放電プラズマ焼結装置(SPS−1050;SPSシンテックス(株)製)を用いて、焼結圧力15MPa、on−off時間100ms、短形波直流パルス電流100Aの条件で900sの予備焼結を行った後、焼結圧力を40MPaに上げ焼結温度が1500℃になるように連続パルス通電を600s間行った。さらに前記球状焼結合金の表面を鏡面研磨した後、1000℃で1時間熱処理をし、その後50℃/hで徐冷することでφ0.7mmのボールペン用ボールを得た。
WaterBlack256L(黒色染料の14%水溶液、オリエント化学工業(株)製) 40.0重量部
エチレングリコール 10.0重量部
グリセリン 8.0重量部
プロクセルGXL(1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの20%ジプロピレングリコール溶液、ICIジャパン製) 0.2重量部
ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.3重量部
水 41.5重量部
上記成分のうち、ケルザンARの全量を水5重量部に攪拌しながら加え1時間攪拌してケルザンARの溶液を得た。この液と残りの成分を混合し均一になるまで1時間攪拌して黒色水性インキを得た。このもののインキpHは8.5であった。
実施例1のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
実施例2のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
実施例3のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
実施例4のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
実施例5のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
実施例6のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
実施例7のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
比較例1のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
比較例2のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
比較例3のボールペン用ボールを、ぺんてる(株)製の水性ゲルインキボールペン、エナージェル(BL57)に組み込み、インキ1と組み合わせた。
実施例1〜7および比較例1〜3のボールペン用ボールのボール最表面から1μmの深さの中のCoに対するFeの割合を、レーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析装置(LA/ICP−MS)(レーザー部;LSX−100、CEATAC Technologies社製)(ICP−MS部;HP−4500、横河アナリティカルシステムズ製)を用いて測定した。具体的にはレーザー1回照射あたりのスパッタ深さを0.02μmに設定し、ボールの任意位置50×50μmの領域を100回測定することで、各元素の割合を測定し、得られたCo量に対するFe量を算出した。
実施例1〜7および比較例1〜3のボールペン用ボールの、ボール表面の粗さ(算術平均粗さ)の変化を原子間力顕微鏡にて測定した。具体的には走査型プローブ顕微鏡SPI−400((株)セイコーインスツルーメント製)を用いて、初期状態のボールと、経時後のボール(ボールペン1〜10のボールペンサンプルを50℃30%RHの高温槽に、ペン先を下向きにして90日間放置したボールペンのボール)の任意の20μm×20μmの表面粗さをそれぞれ測定した。
ボールペン1〜10のボールペンサンプルを、初期と経時後(ボールペンサンプルを50℃30%RHの高温槽に、ペン先を下向きにして90日間放置したボールペン)のボールペンサンプルを、自動筆記機を用いて、筆記荷重100gf、筆記速度2mm/秒、筆記角度70条件で、直線筆記し、筆記方向にかかる荷重を測定し、筆記抵抗値を測定した。
Claims (1)
- WC−Co系超硬ボールにおいて、焼結合金の表面を鏡面研磨した後、1100℃以上で加熱した後に徐冷して、ボール最表面から1μmの深さの範囲におけるCo原子に対するFe原子の割合を0.5重量%以下としたボールペン用ボールの製造方法。
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