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JP6325852B2 - 出力回路 - Google Patents
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本発明は、バイアス回路を利用した出力回路に関する。
トランスリニアフルスイング出力回路として、図2に示す出力回路10が知られている。この出力回路10は、電流がI1の電流源1,2、電流がI3(=2×I1)の電流源3,4、ダイオード接続(ベースとコレクタを共通接続)のPNPトランジスタQ1,Q2、ダイオード接続のNPNトランジスタQ3,Q4、PNPの出力トランジスタQ5、NPNの出力トランジスタQ6、電流源3,4によって電流I1が流れるバイアス用のPNPトランジスタQ7、同様に電流源3,4によって電流I1が流れるバイアス用のNPNトランジスタQ8からなる。5,6は同相信号が入力する入力端子、7は負荷に接続される出力端子である。トランスリニア回路として特許文献1に記載がある。
図2の出力回路では、トランジスタQ1,Q2,Q5,Q7でトランスリニア回路が構成され、I1×I1=Io5×I1が成立すれば、トランジスタQ5のコレクタに流れるアイドリング電流Io5は、
Io5=(I1×I1)/I1
=I1 (1)
となる。
また、トランジスタQ3,Q4,Q6,Q8でトランスリニア回路が構成され、I1×I1=Io6×I1が成立すれば、トランジスタQ6のコレクタに流れるアイドリング電流Io6も、
Io6=(I1×I1)/I1
=I1 (2)
となる。
ところで、ダイオード接続のトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4は、そのベース・エミッタ間電圧Vbeがそのままコレクタ・エミッタ間電圧Vceであり、これが擬似飽和領域で使用されるとき、図3に示すように、動作点がP1となって、そのコレクタ電流がI1となる。
一方、トランジスタQ5,Q6のコレクタ・エミッタ間電圧VceはVcc/2となるので、その動作点はP3となり、そのアイドリング電流Io5,Io6はI2となる。トランジスタQ7,Q8についてはそのコレクタ・エミッタ間電圧がVcc−2Vbeとなって、Vcc/2より大きくなるので、そのコレクタ電流はI2より若干大きくなるが、I2とみなすことができる。
したがって、トランジスタQ5,Q6のコレクタに流れるアイドリング電流I2は、前記した式(1)、(2)の電流I1とは異なってくる。つまり、図2の出力回路10はトランジスタQ1〜Q4が擬似飽和領域で使用されるとき、トランジスタQ1〜Q4のベース・エミッタ間電圧とトランジスタQ5〜Q8のベース・エミッタ間電圧が異なって、トランジスタQ1,Q2,Q5,Q7、トランジスタQ3,Q4,Q6,Q8は、それぞれトランスリニアループを構成しない。
このとき、トランジスタQ5,Q6のコレクタに流れる電流I2(=Io5,Io6)は、図3から明らかなように、電流I1に対して、(I2/I1)倍に増大した電流であり、大きなアイドリング電流となり、消費電力増大を招く。
そこで、図4に示すように、トランジスタQ5〜Q8に対して、トランジスタQ9〜Q12をそれぞれカスコード接続して、トランジスタQ5〜Q8のコレクタ・エミッタ間電圧VceがトランジスタQ1〜Q4のエミッタ・コレクタ電圧Vce(=Vbe)と同じなるように、それらのトランジスタQ9〜Q12のバイアスを設定して、出力トランジスタQ5〜Q8のコレクタに流れる電流をI1に修正する対策が採用されている。
特開2011−9906号公報
しかしながら、トランジスタQ5,Q6にトランジスタQ9,Q10をカスコード接続すると、出力端子7に出力する出力電圧の振幅が、トランジスタQ9,Q10のコレクタ・エミッタ間電圧の分だけ狭められ、GNDからVccまでフルスイングできないという問題があった。また、このカスコード接続するトランジスタは、大電流を出力する出力回路10ではエミッタ面積を大きくする必要があって、チップ面積増大につながり、コストアップ上昇を招く問題もあった。
本発明の目的は、出力トランジスタのアイドリング電流を低減させる出力回路を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明の出力回路は 電流I1がコレクタ に流れるダイオード接続の第1及び第2のトランジスタが直列接続された第1の回路、電 流I1がコレクタに流れる第7のトランジスタと、ベース・エミッタが該第7のトランジ スタのベース・エミッタに直列接続されコレクタが出力端子に接続されコレクタ・エミッ タ間に電源電圧の1/2の電圧が印加されアイドリング電流Io5がコレクタに流れる第 5のトランジスタで構成された第2の回路を有し、前記第1回路と前記第2の回路により 第1のトランスリニアループが構成されるようにした出力回路において、電流I1がコレ クタに流れる第27のトランジスタと、ベース・エミッタが前記第27のトランジスタの ベース・エミッタに直列接続され電流I1がコレクタに流れる第28のトランジスタで構 成された第3の回路、電流I2がコレクタに流れる第29のトランジスタと、ベース・エ ミッタが前記第29のトランジスタのベース・エミッタと直列接続され電流Ixがコレク タに流れる第32のトランジスタで構成された第4の回路、コレクタ・エミッタ間に電源 電圧の1/2の電圧が印加され前記第29のコレクタに電流I2を流す第25のトランジ スタを有し、前記第3の回路と前記第4の回路により第2のトランスリニアループが構成 されるようにしたバイアス回路を備え、前記第1および第2のトランジスタのコレクタに 流す前記電流I1及び前記第7のトランジスタのコレクタに流す前記電流I1として、前 記バイアス回路で生成された前記電流Ixをそれぞれ流すことを特徴とする。
本発明のバイアス回路によれば、(I1/I2)に比例するバイアス電流を生成することができる。このため、アイドリング電流が電流I1よりも(I2/I1)だけ大きくなる従来の出力回路の出力トランジスタに対して、(I1/I2)の成分を乗算することで(I2/I1)の成分をキャンセルして、出力回路の出力トランジスタのアイドリング電流をI1に低減することができる。このとき、出力トランジスタにカスコード接続のトランジスタを接続する必要がないので、出力電圧をフルスイングさせることができると共に、チップサイズを小さくすることができ、コスト安を実現できる。また、出力回路の出力トランジスタとダイオード接続トランジスタが温度によって特性に差が生じる場合であっても、アイドリング電流に影響を与えないようにすることができる。
本発明の1つの実施例のバイアス回路の回路図である。 従来の出力回路の回路図である。 図2の出力回路の動作特性図である。 別の従来の出力回路の回路図である。
前述したように、図2の出力回路10においては、出力トランジスタQ5,Q6のアイドリング電流Io5,Io6が所望の電流I1とはならず、I2(=I1×(I2/I1))に増大していた。そこで、本発明のバイアス回路20では、その増大分(I2/I1)をキャンセルできるバイアス電流Ix((I1/I2)に比例する電流)を生成するバイアス回路20を構成し、このバイアス回路20で生成されたバイアス電流Ixをカレントミラー回路(図示せず)を利用して、図2の出力回路10の電流源1,2に供給する。電流源3,4に対してはカレントミラー回路のミラー比を2倍にして、電流源1,2の2倍の電流を供給する。
図1に1つの実施例のバイアス回路20を示す。これはトランジスタQ5〜Q8の動作点を図3のP2に移すためのものである。21,22は電流I1を流す電流源、23はVcc/2の電圧の電圧源、Q21〜Q32はNPN型のトランジスタである。トランジスタQ21とQ22、トランジスタQ23とQ24とQ25、トランジスタQ26とQ27とQ29とQ30、トランジスタQ31とQ32は、それぞれミラー比が1のカレントミラー回路を構成する。つまり、トランジスタQ21〜Q32の全ては同じエミッタ面積である。
トランジスタQ24のコレクタ・エミッタ間電圧Vceは、トランジスタQ23のベース・エミッタ間電圧VbeとトランジスタQ21のベース・エミッタ間電圧Vbeの加算値からトランジスタQ22のベース・エミッタ間電圧Vbeを減算した値であるので、Vbeとなる。
また、トランジスタQ25のコレクタ・エミッタ間電圧Vceは、電圧源23の電圧Vcc/2にトランジスタQ32のベース・エミッタ間電圧Vbeを加算し、トランジスタQ31のベース・エミッタ間電圧Vbeを減算した値であるので、Vcc/2となる。
よって、トランジスタQ24は図3の動作点P1で動作し、そのコレクタ電流はI1となる。また、トランジスタQ25は図3の動作点P3で動作しそのコレクタ電流はI2となる。
一方、トランジスタQ27,Q28,Q32,Q29は特性が等しくサイズも同一であり、これらはトランスリニア回路を構成する。よって、コレクタ電流について、
Ic(Q27)×Ic(Q28)=Ic(Q29)×Ic(Q32) (3)
が成立するので、トランジスタQ32のコレクタ電流Ic(Q32)は、
Ic(Q32)=[Ic(Q27)×Ic(Q28)]/Ic(Q29) (4)
となる。
そして、Ic(Q27)=I1、Ic(Q28)=I1、Ic(Q29)=I2であるので、
Ic(Q32)=I1×(I1/I2)
=Ix (5)
となる。
ここで、このバイアス電流Ixを、カレントミラー回路を利用して図2の電流源1〜2にそれぞれ供給すれば、図2のアイドリング電流Io5,Io6は、図2の回路動作で説明したトランジスタQ1〜Q4に流れる電流の(I2/I1)倍されたものとなる。
したがって、トランジスタQ5に流れるアイドリング電流Io5は、
Io5=[I1×(I1/I2)]×(I2/I1)
=I1 (6)
となり、所望の動作点P2の電流I1となる。トランジスタQ6を流れるアイドリング電流Io6についても同様である。
なお、図2の出力回路のトランジスタQ5,Q6のコレクタ・エミッタ間電圧Vceは、Vcc/2であるが、トランジスQ7,Q8のコレクタ・エミッタ間電圧Vceは、Vcc−2Vbeであり、そのトランジスタQ7,Q8を流れる電流の誤差は精度よく補償できない。
通常、この誤差は大きな問題とはならないが、この誤差を補償する場合は、トランジスタQ7,Q8のみに対して、図4で説明したようにトランジスタQ11,Q12でカスコード接続を行い、そのトランジスタQ7,Q8のコレクタ・エミッタ間電圧をトランジスタQ11,Q12のバイアスV1,V2を適宜設定することで、トランジスタQ7,Q8のコレクタ・エミッタ間電圧VceをVcc/2に設定すれよい。
この場合、出力トランジスタQ5,Q6にはカスコード接続のトランジスタは接続されていないので、出力電圧をGNDからVccまでの範囲でフルスイングすることが可能となり、しかも、その出力トランジスタQ5,Qのアイドリング電流Io5,Io6を精度よく所望の電流I1にすることができる。
以上のように、バイアス回路20は(I1/I2)に比例するバイアス電流Ixを生成する。このため、アイドリング電流が電流I1よりも(I2/I1)だけ大きくなる従来の出力回路10の出力トランジスタQ5,Q6に対して、(I1/I2)の成分を乗算することで(I2/I1)の成分をキャンセルして、その出力トランジスタQ5,Q6のアイドリング電流Io5,Io6をI1に低減することができる。このとき、出力トランジスタQ5,Q6にカスコード接続のトランジスタを接続する必要がないので、出力電圧をGNDからVccまでの範囲でフルスイングさせることができると共に、チップサイズを小さくすることができ、コスト安を実現できる。また、出力回路10の出力トランジスタQ5,Q6とダイオード接続トランジスタQ1〜Q4が温度によって特性に差が生じる場合であっても、出力トランジスタQ5,Q6のアイドリング電流Io5,Io6はバイアス回路20によって決まり、影響を受けることはない。
10:出力回路、1〜4,21,22:電流源、5,6:入力端子、7:出力端子
20:バイアス回路、21、22:電流源

Claims (1)

  1. 電流I1がコレクタに流れるダイオード接続の第1及び第2のトランジスタが直列接続 された第1の回路、
    電流I1がコレクタに流れる第7のトランジスタと、ベース・エミッタが該第7のトラ ンジスタのベース・エミッタに直列接続されコレクタが出力端子に接続されコレクタ・エ ミッタ間に電源電圧の1/2の電圧が印加されアイドリング電流Io5がコレクタに流れ る第5のトランジスタで構成された第2の回路を有し、
    前記第1回路と前記第2の回路により第1のトランスリニアループが構成されるように した出力回路において、
    電流I1がコレクタに流れる第27のトランジスタと、ベース・エミッタが前記第27 のトランジスタのベース・エミッタに直列接続され電流I1がコレクタに流れる第28の トランジスタで構成された第3の回路、
    電流I2がコレクタに流れる第29のトランジスタと、ベース・エミッタが前記第29 のトランジスタのベース・エミッタと直列接続され電流Ixがコレクタに流れる第32の トランジスタで構成された第4の回路、
    コレクタ・エミッタ間に電源電圧の1/2の電圧が印加され前記第29のコレクタに電 流I2を流す第25のトランジスタを有し、
    前記第3の回路と前記第4の回路により第2のトランスリニアループが構成されるよう にしたバイアス回路を備え、
    前記第1および第2のトランジスタのコレクタに流す前記電流I1及び前記第7のトラ ンジスタのコレクタに流す前記電流I1として、前記バイアス回路で生成された前記電流 Ixをそれぞれ流すことを特徴とする出力回路。
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