JP6329789B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
前記吸収体は、肌面側の上層吸収体と非肌面側の下層吸収体とを積層した構造とされるとともに、前記凹部は体液排出領域として想定される範囲のエリア全体を窪めた逆截頭錐台形状の凹部形状とされ、
前記上層吸収体は、体液排出部位に対応する位置に貫通部を有するとともに、前記貫通部を囲む周囲に該貫通部の周縁から外方に向かって該上層吸収体の上面に至る斜面状の集液用スロープ部を有することにより前記凹部が構成され、かつ前記貫通部を除き前記集液用スロープ部の上面を覆うように不透液性シート又は難透液性シートを配置し、
前記下層吸収体は、吸収体の上面側であって少なくとも前記貫通部及び集液用スロープ部に対応する領域に吸収性物品の長手方向に沿って延びる複数条の拡散用エンボスを設けたことを特徴とする吸収性物品が提供される。
生理用ナプキン1は、図1に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプ、合成パルプと高吸水性ポリマーなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って配設されたサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、そのナプキン長手方向の前後端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4の端縁よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、外周に吸収体4の存在しない外周フラップ部Fが形成されている。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
本生理用ナプキン1においては、前記吸収体4は、図2及び図3に示されるように、肌面側に凹部8が形成された吸収体であり、肌面側の上層吸収体9と非肌面側の下層吸収体10とを積層した2層構造の吸収体とされる。前記凹部8は、従来のような溝断面の細長いスリット状ではなく、所定範囲(体液排出部位の位置ズレを考慮した上で体液の排出領域として想定される範囲)のエリア全体を窪めた逆截頭錐台形状の凹部形状である。すなわち、凹部8の形状は、吸収体4の上面レベルでの開口面積AUと凹部底面積ALとの関係がAU>ALであり、上面レベルでの開口面積AUが底部側に行くに従って漸次縮小する凹部形状である。前記凹部8の形状は、図示例では縦方向に長い逆截頭楕円錐台形状としたが、閉合形状であれば逆截頭円錐台形状、逆截頭角錐台形状等としてもよい。
(1)前記不透液性シート13又は難透液性シート13は、図示例のように、前記集液用スロープ部12の上面だけを覆うように配置してもよいが、前記上層吸収体9と前記下層吸収体10との間に、前記貫通部11の周縁位置を内方側始端として周方向周りに第2の不透液性シート又は難透液性シートを介在させるようにしてもよい。具体的には図6に示されるように、前記凹部8の底部に対応するクレープ紙5は開口とし、前記不透液性シート13又は難透液性シート13の内方側(貫通部11側)は、前記貫通部11の縁で上層吸収体9の裏面側に折り返すように配置したり、前記不透液性シート13又は難透液性シート13とは別に、平面視でドーナツ形状の不透液性シート又は難透液性シートを前記上層吸収体9と前記下層吸収体10との間に介在させるようにしてもよい。この場合は、集液用スロープ部12の貫通部11近傍部分において、集液用スロープ部12を伝わって流れ落ちてきた体液を放射方向に拡散させて下層吸収体10に導くことが可能となる。
(2)上記形態例では、前記不透液性シート13又は難透液性シート13は、透液性表面シート3の下面側であって、かつ前記クレープ紙5の上面側に配置するようにしたが、前記クレープ紙5の下面側に配置するようにしてもよい。
(3)上記形態例では、前記表面シート3は透液性としたが、部位ごとに親水性を示す部分と撥水性を示す部分とに区分けしてもよい。たとえば、前記貫通部11に対応する部位については、親水性とし、それ以外の領域については撥水性としてもよい。この場合、排出された体液が撥水性の表面シート3を素早く流れ落ちて、凹部8の底部に集まり易くなり、表面シート3における体液の吸収、拡散を防止することが可能となる。また、前記貫通部11に対応する部位について、表面シート3に体液を通過させるための開孔を多数設けるようにしてもよい。
(4)上記形態例では、図2に示されるように、前記表面シート3は凹部8の形状に沿わせるように配置したが、図7に示されるように、表面シート3を上層吸収体9の凹部8以外の上面に沿って張設するように配設し、表面シート3の下面側に凹部8空間を形成するようにしてもよい。
(5)上記形態例では、前記拡散用エンボス14,14…は、前記貫通部11及び集液用スロープ部12の領域に対して形成するようにしたが、この領域を越えて長手方向に延ばして形成するようにしてもよい。
Claims (7)
- 表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、前記吸収体の肌面側に凹部が形成された吸収性物品において、
前記吸収体は、肌面側の上層吸収体と非肌面側の下層吸収体とを積層した構造とされるとともに、前記凹部は体液排出領域として想定される範囲のエリア全体を窪めた逆截頭錐台形状の凹部形状とされ、
前記上層吸収体は、体液排出部位に対応する位置に貫通部を有するとともに、前記貫通部を囲む周囲に該貫通部の周縁から外方に向かって該上層吸収体の上面に至る斜面状の集液用スロープ部を有することにより前記凹部が構成され、かつ前記貫通部を除き前記集液用スロープ部の上面を覆うように不透液性シート又は難透液性シートを配置し、
前記下層吸収体は、吸収体の上面側であって少なくとも前記貫通部及び集液用スロープ部に対応する領域に吸収性物品の長手方向に沿って延びる複数条の拡散用エンボスを設けたことを特徴とする吸収性物品。 - 高吸水性ポリマーを前記下層吸収体のみに混合するか、前記上層吸収体及び下層吸収体の両方に混合している請求項1記載の吸収性物品。
- 前記上層吸収体に形成した貫通部の平面積は、前記上層吸収体の全平面積の10〜40%の割合で形成している請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記上層吸収体に形成した貫通部の幅方向寸法及び長手方向寸法は、前記集液用スロープ部の外側形状線の幅方向寸法及び長手方向寸法に対して、1/1.2〜3.0の割合で形成している請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記拡散用エンボスは、線状溝、波状溝及びジグザグ状溝の内のいずれかとし、少なくとも3条以上の本数で形成している請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記上層吸収体と前記下層吸収体との間に、前記貫通部の周縁位置を内方側始端として該貫通部の周方向周りに第2の不透液性シート又は難透液性シートが介在されている請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記表面シートは不織布とされ、前記貫通部に対応する部位は親水性とし、それ以外領域は撥水性としている請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
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