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JP6366353B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description

本発明は、突入電流を適切に防止する電源制御装置を有する画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の電子写真式の画像形成装置において、装置内の各負荷を動作させる為の電源(以下、供給電源)は、電源基板にて商用AC電源からAC/DCコンバーターやトランス(変圧器)を介して生成される。生成された供給電源の出力は複写機の基板や各負荷を制御する為のコントローラ基板上にあるCPUの指示により、電源基板上に設けられているリレースイッチがオンされることで各負荷に供給される。複写機の内部をアクセスするためのドアが開かれた状態では、安全のために、リレースイッチはオフされ、負荷への電源の供給が停止される。
ところが、複写機の負荷側には、平滑コンデンサやデカップリングコンデンサ等の蓄電機能を持った素子が多数存在する為、電源の供給を開始した瞬間に過大な突入電流が流れてしまう。大きな突入電流が流れると、リレースイッチにアーク熱が発生し、接点面が溶着してしまう。その結果、接点が融着し、リレースイッチがオフせず、複写機のドアが開かれても負荷への電源供給を停止することができなくなる。
この問題を解決する為に、特許文献1では、電源の出力側と負荷側との間にエミッタおよびコレクタを接続したトランジスタを設け、電源の出力側とトランジスタのベースとの間に、ベース電流を制御するベース電流制御回路を設ける回路構成となっている。この回路構成では、供給電源をオンするとトランジスタにベース電流が供給され、トランジスタの電源電圧がゆっくり立ち上がることで、突入電流を防止している。
特開2005−354855号公報
しかしながら、特許文献1のような回路構成において、負荷側にあるケーブル束線が複写機の筐体の金属部分に挟まれる線噛みや部品故障等によりGNDとショートしている状態(以下、ショートモード)となることがあり得る。ショート状態でトランジスタがオンして電力供給が開始されると、トランジスタのコレクタ・エミッタ間に過大な電流が流れる。さらにトランジスタはスロースタートで起動しているためコレクタ・エミッタ間電圧は十分下がりきっておらず、挿入損失が大きい。その結果、トランジスタにかかる損失分は過大なものとなってしまい、場合によっては、トランジスタが破壊されてコレクタ・エミッタ間がショートしてしまう。ショート状態が直った後も、トランジスタのコレクタ・エミッタ間のショートが気づかれないままだと、複写機が正常に動作しなくなるといった課題があった。
本発明の画像形成装置突入電流防止回路は、画像形成装置の突入電流防止回路であって、前記突入電流防止回路に電力を供給する第1の電源と、前記第1の電源から電力を供給され、前記画像形成装置の負荷に電力を供給する第2の電源と、前記第1の電源から前記第2の電源への電力供給を制御するよう前記第1の電源と前記第2の電源との間に配置されるスイッチング素子と、前記第1の電源と前記第2の電源との間で前記スイッチング素子に並列に接続される電流制限素子と、前記第2の電源の電圧に応じた電圧値を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路により検出される電圧値が所定値未満であると前記スイッチング素子をオンさせないようにし、前記電圧検出回路により検出される電圧値が前記所定値以上であると前記スイッチング素子をオンできる状態にするスイッチング素子制御手段と、を有し、前記スイッチング素子制御手段は、前記スイッチング素子のゲート端子に接続され、前記スイッチング素子をオンまたはオフするための第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子のベース端子に接続されるツェナーダイオードと、前記第1の電源と前記ツェナーダイオードとの間に接続される第3のスイッチング素子とを有し、前記ツェナーダイオードに印加される電圧が前記電圧検出回路により検出される電圧が前記所定値未満であれば、前記第3のスイッチング素子がオンしないことにより前記ツェナーダイオードが導通せず、前記第2のスイッチング素子がオンしないことにより前記スイッチング素子をオンさせないように動作することを特徴とする。
本発明によれば、突入電流防止回路に使用されるスイッチング素子の起動を負荷側の電圧により制御することで、負荷側がショート状態のまま画像形成装置が起動しても、スイッチング素子に過大な損失がかかることで発生する素子の破壊を防止することができる。
画像形成装置の断面図 電源供給に係る回路図 従来の電源回路図 図2の簡易回路を示す図 本発明の第1の実施の形態における電源回路図 本発明の第2の実施の形態における電源回路図 本発明の第3の実施の形態における電源回路図 本発明の第4の実施の形態における電源回路図 従来の電源の起動シーケンスを示す図 本発明の第1の実施の形態における電源の起動シーケンスを示す図 本発明の第2の実施の形態における電源の起動シーケンスを示す図 CPUの負荷電源の電圧値検出の処理を示すフローチャート
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して詳しく説明する。
<画像形成システムの概略構成>
本発明に係るカラー画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1は、画像形成装置1の概略断面構成である。画像形成装置1は、感光ドラム11a〜11d、1次帯電部12a〜12d1次帯電部、露光部13、現像部14a〜14d、1次転写部17a〜17d、クリーナー15a〜15d、中間転写ベルト16を有している。画像形成装置1は更に、中間転写ベルトクリーナー18、2次転写部19、給紙カセット20を有している。また、上記の各数字の末尾についているa,b,c,dはそれぞれY(イエロー)M(マゼンダ)C(シアン)K(ブラック)の各色を表している。
各色の感光体が1次帯電部によって一様に帯電された後、画像信号に応じた露光が露光部によってなされることにより、各感光体上に静電潜像が形成される。静電潜像は、その後、現像部によってトナーで現像され、4個の感光体上のトナー像は転写部によって中間転写ベルトに多重転写され、更に2次転写部によって給紙カセット20から給紙ローラ23によって運ばれてきた記録材Pに転写される。感光体上の転写されずに残った転写残トナーはクリーナー15a〜15dによって回収される。中間転写ベルトの転写されずに残った転写残トナーは中間転写ベルトクリーナー18によって回収される。記録材Pに転写されたトナー像は定着部21によって定着される。
図2は、電源供給系統の回路ブロック図である。図2において、電源基板200は、商用AC電源から画像形成装置1を動作させる為の供給電源を生成する。DCコントローラ基板201は、画像形成装置1の回路基板や各負荷を制御する機能を有する。
操作者が画像形成装置1の電源スイッチ10をオンさせると、電源基板200上でAC電源203からブリッジダイオード204を介して整流されたDC電源が生成される。
トランス(変圧器)を含むコンバータ回路205は、生成されたDC電源を画像形成装置1の各負荷を動作させるために必要な供給電源Vfに変換して出力する。コンバータ回路205は、供給電源Vfとして24Vや12Vを出力する。
供給電源VfはDC/DCコンバータ206を介してコントローラ基板201上にあるCPU209を起動させる為の供給電源Vcを生成する。DC/DCコンバータ206は、供給電源Vcとして3.3Vや5Vを出力する。
画像形成装置1のドア(不図示)が閉じられていれば、リレースイッチ207はオンされている為、供給電源Vfは突入電流防止回路208へ供給される。突入電流防止回路208は負荷電源VoをDCコントローラ基板201に出力する。突入電流防止回路208は負荷電源Voとして24V ILを出力する。操作部22よりユーザーの指示が得られると、CPU209は、DCコントローラ基板201上のICや回路211を経由して電源24V ILを負荷202へ供給する。負荷202には、画像形成装置1内を冷却するファン212、給紙カセット20から紙Pを搬送するためのモータ213、帯電・現像・転写用の高圧214等が含まれる。
次に、図3〜8にて、図2に記載の突入電流防止回路における、従来例と本実施形態の回路構成及び動作シーケンスの違いについて説明する。
図3は従来の突入電流防止回路の回路図である。供給電源Vfと負荷電源Voの間にはリレースイッチ207及びPチャネル型のFET Tr301が設置されている。FET Tr301のドレイン端子は負荷電源Vo側に接続され、ソース端子はリレースイッチ207に接続されている。FET Tr301のゲート端子には自身Trをオンする為のスイッチング素子となるNPNトランジスタTr303のコレクタが抵抗R306を介して接続されている。トランジスタTr303のエミッタはGNDに接続され、ベース端子にはツェナーダイオードD302を介してリレースイッチ207が接続されている。
ツェナーダイオードD302はリレースイッチ207側がカソード、トンランジスタTr303のベース側がアノードとなる向きに配置される。ツェナーダイオードD302に供給される電圧が一定以上の値となるとトランジスタTr303のベースに電圧が供給される。FET Tr301のゲート・ソース間には、FET Tr301をスロースタートさせる為、並列にコンデンサC304と抵抗R305が接続される。
また、通常動作時は負荷202の抵抗やコンデンサによるインピーダンスZがあり、ケーブル束線が筐体の金属部分に挟まれる線噛み等により束線がGNDとショートした場合、束線が持つ抵抗SR分(以下、短絡抵抗)が発生する。
図3の回路動作を図9の電源の起動シーケンス図を用いて説明する。図9(a)はショート状態が発生していないときの図3の回路の各部の電圧の変化を示している。タイミングt1で画像形成装置1の電源がオンされると、電圧Iが立ち上がり始める((1))。電圧IはFET Tr301のソースの電圧である。タイミングt2で、電圧Iが上昇し((2))、ツェナーダイオードD302が導通し、トランジスタTr303のベースに供給電源Vfが入力される。タイミングt3で、電圧IIIがスレッシュ電圧Vth0を超えると((3))、トランジスタTr303がオンする。トランジスタTr303がオンすると、コンデンサC304と抵抗R305とで構成されるRC回路によりFET Tr301のゲート電圧(電圧IV)が上昇し((4))、FET Tr301aがオンする。FET Tr301がオンすると、そのドレイン電圧(電圧II)が上昇し((5))、Tr負荷電源Voとして負荷202に供給される。
図9(b)はショート状態のまま画像形成装置1が起動した場合の図3の回路の各部の電圧の変化を示している。タイミングt1で画像形成装置1の電源がオンされると、電圧Iが立ち上がり始める((1))。タイミングt2で電圧Iが上昇し((2))、ツェナーダイオードD302が導通し、トランジスタTr303のベースに供給電源Vfが入力される。タイミングt3で、電圧IIIがスレッシュ電圧Vth0を超えると((3))、トランジスタTr303がオンする。トランジスタTr303がオンすると、コンデンサC304と抵抗R305とで構成されるRC回路により、FET Tr301aのゲート電圧(電圧IV)が上昇し、FET Tr301がオンする((2))。しかし、この時、負荷側がショート状態であるため、タイミングt4で過大な電流がFET Tr301のソース・ドレイン間に流れる。さらにFET Tr301はスロースタートで起動している為、オン抵抗は下がりきっておらず、挿入損失が大きい。その結果、FET Tr301にかかる損失が過大なものとなってしまい、FET Tr301は破壊されてソース・ドレイン間はショートしてしまう。また、負荷側がショート状態から復帰した後もFET Tr301が壊れている事を検出できず、そのまま画像形成装置1が起動すると、突入電流を防止する事ができなくなってしまう。
図4は本発明の実施形態における突入電流防止回路208の簡易回路図である。
第1の電源としての供給電源Vfと第2の電源としての負荷電源Voの間には、リレースイッチ207及びスイッチング素子としてのFET Tr301が設置されている。負荷電源Voは供給電源Vfからの電力供給を受けて画像形成装置の負荷に電力を供給する。FET Tr301のソース・ドレイン間と並列に電流制限素子としての抵抗R401が接続されている。この抵抗401により、FET Tr301がオンされる前から負荷電源Vo側に供給電源Vfが供給され、Tr電圧検出回路S402に電圧が印加される。電圧検出回路S402は負荷電源Voの電圧値に応じた電圧を検出する。FET Tr301のオン/オフを制御するスイッチング素子制御手段としてのスイッチング回路K400は、第1の電源、FET Tr301及び電圧検出回路S402に接続されている。スイッチング回路K400は電圧検出回路S402により検出される電圧値(後述の電圧V)が所定値未満であれば、FET Tr301オンしないように構成されている。即ち、スイッチング回路K400は電圧検出回路S402により検出される電圧値に応じてFET Tr301のオン・オフを制御する。
図5は第1の実施形態における突入電流防止回路を示す図である。
供給電源Vfと負荷電源Vo側の間には、リレースイッチ207及びPチャネル型FETTr301aが設置され、Pチャネル型FET Tr301aのソース・ドレイン間と並列に抵抗R401が接続される。Pチャネル型FET Tr301aのドレインは負荷電源Vo側に、ソースはリレースイッチ207に接続されている。FET Tr301aのドレインとGND間には2つの抵抗R501,R502が接続されている。
抵抗R501と抵抗R502との間にNPNトランジスタTr503のベースが接続され、エミッタにはGND、コレクタにはPNPトランジスタTr504のベースが接続される。PNPトランジスタTr504のエミッタはリレースイッチ207の出力側の端子に接続され、コレクタはツェナーダイオードD302を介してTrNPNトランジスタTr303のベースに接続される。
ツェナーダイオードD302はトランジスタTr504のコレクタ側がカソード、トンランジスタTr303のベース側がアノードとなる向きに配置される。トランジスタTr303はFET Tr301aをオンオフする為のスイッチング素子として機能し、ツェナーダイオードD302に供給される電圧が一定以上の値となるまではツェナーダイオードD302は導通せず、トランジスタTr303はオフしている。ツェナーダイオードD302に供給される電圧が一定以上の値になるとツェナーダイオードD302が導通し、トランジスタTr303がオンする。トランジスタTr303のコレクタは抵抗R306を介してFETTr301aのゲートに、エミッタはGNDに接続される。
図3に示す従来の突入電流防止回路と同様、FET Tr301aのゲートにはFET Tr301aをスロースタートさせる為に、並列にコンデンサC304と抵抗R305が接続される。また、負荷側がショート状態になっていない通常動作時は負荷側の抵抗やコンデンサによるインピーダンスZがあり、負荷側がショート状態では、束線が持つ抵抗SR分(以下、短絡抵抗)が発生する。
図5の回路の動作を図10の電源シーケンス図を用いて説明する。
図10(a)は、負荷側がショート状態でなく画像形成装置1が起動した場合の図5の回路の各部の電圧の変化を示す図である。画像形成装置1の電源がオンされると、タイミングt1で、電圧Iが立ち上がり始める((1))。供給電源VfがTr抵抗R401を介して抵抗R501,R502に供給され、電圧II及び電圧Vが上昇し始める。電圧Vは抵抗R501と抵抗R502との間の電圧、即ち、トランジスタTr503のベース電圧である。タイミングt2で、電圧VがTrスレッシュ電圧値Vt1以上になると((2))、NPNトランジスタTr503がオンする。PNPトランジスタTr504のベースはNPNトランジスタTr503のコレクタと接続されている為、NPNトランジスタTr503がオンすると、PNPトランジスタTr504のベース電圧が変化する。
同様にPNPトランジスタTr504がオンされるとツェナーダイドードD302が導通し、電圧IIIが上昇する。Trタイミングt3で、電圧IIIが閾値Vth0を超えると((3))、NPNトランジスタTr303がオンする。それに伴い、FET Tr301aのゲート電圧(電圧IV)が上昇するため((4))、FET Tr301aがオンする。FET Tr301aがオンすると、電圧IIが上昇し((5))、供給電源VfはFETTr301aを介して負荷電源Vo側に供給される。
図10(b)は、負荷側がショート状態で画像形成装置1が起動した場合の図5の回路の各部の電圧の変化を示す図である。
画像形成装置1の電源がオンされると、タイミングt1で、電圧Iが立ち上がり始める((1))。供給電圧VfがTr抵抗R401を介して抵抗R501,R502に供給される。この時負荷電源Vo側がショートしていると、電圧II及び電圧Vの上昇は図10(a)に比べてわずかであり((2))、NPNトランジスタTr503はONしない。従って、電圧IVは微小な値となり、FET Tr301aはオフのままになる。従って、FET Tr301aが破壊されることを防止できる。
なお、トランジスタTr503をオンする為の電圧Vは、電圧IIを抵抗R501と抵抗R502で分圧した値により決定される。
電圧IIの値は通常起動時(非ショート状態)において負荷側のインピーダンスZと抵抗R401の分圧値により決定され、ショート状態での起動時の電圧IIの値は、短絡抵抗SRと抵抗R401の分圧値により決定される。即ち、通常起動時とショート状態とでは電圧IIの値が異なる。
負荷側のインピーダンスをZ、NPNトランジスタTr503がオンされるスレッシュ電圧をVth1とすると、通常起動時は以下の関係式を満たす必要が有る。
Vf*(Z/(R401+Z))=電圧II・・・(1)
電圧II*(R502/(R503+R502))>Vth1・・・(2)
ショート状態での起動時は以下の関係式を満たす必要が有る。
Vf*(SR/(R401+SR))=電圧II・・・(3)
電圧II*(R502/(R503+R502))<Vth1・・・(4)
ここでR401の値を大きくさせすぎてしまうと、通常起動時における電圧IIの値が微小なものとなってしまい、NPNトランジスタTr503がオンさせるスレッシュ電圧Vth1を超えなくなってしまう。逆にR401の値を小さくさせすぎてしまうと、ショート状態ので起動時における電圧IIの値が大きくなってしまい、NPNトランジスタTr503がオンさせるスレッシュ電圧Vth1を超えてしまう事が有る。
そこで、供給電源Vfを24V、スレッシュ電圧Vth1を0.7V、インピーダンスZが300±500μF、短絡抵抗SR=200mΩの時、上記の関係式を満たすために、各抵抗の値の一例として以下が考えられる。
R501=700Ω
R502=13kΩ
R503=48kΩ
このような値とすることにより、通常起動時には、FET Tr301aをソフトスタートさせることができ、ショート状態で起動したとしても、FET Tr301aの破壊を防ぐことができる。
次に、画像形成装置1の電源オン時の動作を図12のフローチャートを用いて説明する。
画像形成装置1の電源がオンされると、ドアクローズ状態で有る時 、リレースイッチ207がオンしている。CPU209は、突入電流防止回路208のトランジスタTr303に入力される電圧値を取得し(S901)、スレッシュ電圧値(Vth0)以上である否かを判断する(S902)。電圧IIIがスレッシュ電圧値以上であれば、FET Tr301がオンされるので、供給電源Vfが負荷電源Vo側に供給される。CPU209は、電圧IIIがスレッシュ電圧値以上であれば(S902_Y)、イニシャライズ動作をした後(S903)、画像形成装置は待機状態となる。電圧IIIがスレッシュ電圧値より低ければ(S902_N)、CPU209は、操作部22に負荷側にショート状態が生じていることを示すエラー情報を表示する(S904)。即ち、CPU209は、負荷側に異常が生じていることを報知手段としての操作部22で報知する。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態における突入電流防止回路を示す図である。図5の回路では、Pチャネル型FET Tr301aが使用されていたが、図6の回路では、Nチャネル型FET Tr301bが使用される。そのため、トランジスタ、抵抗、コンデンサが図5の回路と異なる。なお、図5の回路と同じ構成要素については同じ符号を付してある。また、抵抗R401,R501,R502,トランジスタTr303,Tr504,Tr505,ツェナーダイオードD302に関しての接続構成は図5と同一である。
トランジスタTr303のコレクタは、PNPトランジスタTr601のベースに接続され、エミッタはGNDに接続される。トランジスタTr601は、FET Tr301bをオンオフする為のスイッチング素子として機能する。トランジスタTr601のエミッタは抵抗R602を介して電圧Vαが供給され、コレクタは抵抗R603を介してFET Tr301bのゲートに接続される。電源Vαは供給電源Vfの電圧値よりも高い電圧値にしなければならない為、コンバータ回路205にて供給電源Vfに生成される前のDC電源を使用する。その理由については後述する。FET Tr301bのゲート−GND間には、FET Tr301bをスロースタートさせる為、コンデンサC604と抵抗R605が並列に接続されている。
図11は、図6の回路の各部の電圧の変化の状態を示す図である。画像形成装置1が通常起動した場合の電圧I〜III、Vの変化に関しては、図10(a)と同様であるので、その説明は省略する。
タイミングt3で、電圧IIIがスレッシュ電圧Vth0以上の値になるとトランジスタTr303がオンし、トランジスタTr601もオンし、電圧IVが下がり始める((4))。Trその結果、FET Tr301bがオンされ、供給電源Vfは負荷電源側Voに供給が開始され、徐々にソース電圧(電圧II)が上昇していく((5))。ここでソース電圧が上昇している間、FET Tr301bのソース・ゲート間電圧は常に電位差が有るように保たなければならず、最終的にソース電圧はVfと同電位となる為、Vαの電圧はVfよりも高い値にしておかなければならない。
負荷側がショート状態のまま、画像形成装置1が起動した場合の動作は、第1の実施形態の図10(b)の様に、電圧IVが微小なものとなる為、FET Tr301bはオフされたままになる
なお抵抗R401、R501、R502の値は、第1の実施形態に記載の関係式(1)〜(4)を満たさなければならない。また、FET Tr301bをオンさせるにはゲート・ソース間電圧がゲートしきい値電圧より大きくなくてはならない為、ゲートしきい値電圧をVth2とすると、以下の関係式を満たす必要がある。
|Vα−電圧IV|>Vth2・・・(5)
電圧IVはR602、R603とR604によるVαの分圧値となるので、R602、R603とR604の定数は上記の関係式(5)を満たすように選定しなければならない。
(第3の実施の形態)
図7は本発明の第3の実施の形態における突入電流防止回路を示す図である。第3の実施形態の回路では、第1の実施形態の図5の回路と同様、Pチャネル型FETを使用しているが、図5の回路に比べてトランジスタの数を削減した構成となっている。なお、図5の回路と同じ構成要素については同じ符号を付してある。
供給電源Vfと負荷電源Vo側の間には電源の供給を開始させる為のリレースイッチRL300及びPチャネル型FET Tr301aが設置され、FET Tr301aと並列に抵抗R401が接続される。FET Tr301aのドレインは負荷電源Vo側に接続され、ソースはリレースイッチRL300の出力側の端子に接続されている。FET Tr301aのドレインとGND間にはツェナーダイオードD701と2つの抵抗R501,R502が接続されている。ツェナーダイオードD701のカソードはFET Tr301aに接続され、アノードは抵抗R501に接続されている。抵抗R501と抵抗R502の間にはトランジスタTr303のベースが接続されており、ツェナーダイオードD701に供給される電圧が一定以上の値となるまではツェナーダイオードD701は導通しない。従って、トランジスタTr303はオフとなっている。ツェナーダイオードD701に供給される電圧が一定以上の値になったときにツェナーダイオードD701が導通し、トランジスタTr303がオンする。
トランジスタTr303のエミッタ側はGNDに接続され、コレクタは抵抗R306を介してFET Tr301aのゲートに接続される。TrFET Tr301aをスロースタートさせる為に、FET Tr301aのゲート・ソース間にコンデンサC304と抵抗R305が並列接続される。
また、FET Tr301aのドレイン側(出力側)には、通常起動時には他の回路と同様にインピーダンスZがあり、ショート状態で起動した場合には、短絡抵抗SRが発生する。
図5に記載の回路構成と比較すると、FET Tr301aのドレインとGND間にツェナーダイオードD701を設置する事で、出力側がショートしてない事の検知機能と、入力電圧が所定値以上に上昇している事の検知機能の両方を兼用する構成になっている。これにより、図5の構成に比べて回路を簡略化しつつ同じ効果を得る事ができる。
しかし、図7の構成ではトランジスタTr303のベースに入力される電圧はツェナーダイオードD701を介して入力される為、Tr303を起動させる為に必要な電圧IIの値は図5の構成よりも大きい値が求められる。なお電圧IIの値はインピーダンスZと電圧検出回路S402(ツェナーダイオードD701,R501,R502)の合成抵抗とR401との分圧値により決定される為、インピーダンスZが小さい場合、電圧IIの値は小さくなってしまう。よって、トランジスタTr303のベースに入力される電圧値がスレッシュ電圧値Vt0を超えない場合には、負荷側がショートしている状態との判別ができなくなってしまう。つまり、図7の構成はインピーダンスZが比較的大きい場合に有効な構成ある。
なお、基本的な画像形成装置1の電源動作シーケンスは前述した図10と同じである。
(第4の実施の形態)
図8は本発明の第4の実施の形態における突入電流防止回路を示す図である。第4の実施形態の回路では、第2の実施形態の図6の回路と同様、Nチャネル型FETを使用しているが、図6の回路に比べてトランジスタの数を削減した構成となっている。なお、図6の回路、図7の回路と同じ構成要素については同じ符号を付してある。
供給電源Vfと負荷電源Vo側の間には、図6の回路と同様にリレースイッチRL300、Nチャネル型FET Tr301b、Tr抵抗R401が接続される。TrFET Tr301bのソースとGND間にはツェナーダイオードD701と抵抗R501,R502が接続されている。ツェナーダイオードD701のカソードはFETTr301b側に接続され、アノードは抵抗R501に接続されている。抵抗R501と抵抗R502の間にはNPNトランジスタTr503のベースが接続されており、ツェナーダイオードD701に供給される電圧が一定以上の値となったときにトランジスタTr503がオンする。
トランジスタTr503のエミッタはGNDに接続され、コレクタは抵抗R704,R703を介してリレースイッチRL207の出力側の端子に接続される。抵抗R704とR703との間にトランジスタTr303のベースが接続されている。トランジスタTr303のエミッタはGNDに接続され、コレクタはTr601のベースに接続されている。トランジスタTr601のエミッタは抵抗R602を介して電圧Vαに接続され、コレクタは抵抗R603を介してFET Tr301bのゲートに接続される。TrFET Tr301bをスロースタートさせる為に、FET Tr301bのゲートとGND間にはコンデンサC605と抵抗R604が並列接続される。
また、FET Tr301bのドレイン側(出力側)には、通常起動時には他の回路と同様にインピーダンスZがあり、ショート状態で起動した場合、短絡抵抗SRが発生する。
図6に記載の回路構成と比較すると、FET Tr301bのソースとGND間にツェナーダイオードD701が設置されている。このような回路構成により、出力側がショートしてない事の検知機能と、入力電圧が所定値以上に上昇している事の検知機能の両方を兼用する構成にする事ができる。これにより、図6の構成に比べて回路を簡略化しつつ同じ効果を得る事ができる。
しかし、図8の構成ではトランジスタTr503のベースに入力される電圧はツェナーダイオードD701を介して入力される為、トランジスタTr503を起動させる為に必要な電圧IIの値は図6の構成よりも大きい値が求められる。なお、電圧IIの値はインピーダンスZと電圧検出回路S402の合成抵抗とR401との分圧値により決定される為、インピーダンスZが小さい場合、電圧IIの値は小さくなってしまう。よって、トランジスタTr503のベースに入力される電圧値がスレッシュ電圧値Vt0を超えない場合には、負荷側がショートしている状態との判別ができなくなってしまう。つまり、図8の構成は、図7の構成と同様にインピーダンスZが比較的大きい場合に有効な構成ある。なお、基本的な画像形成装置1の電源動作シーケンスは前述した図11と同じである。
以上の様に、各実施の形態によれば、突入電流防止回路に使用されるFETの起動を負荷側の電圧値により制御することで、上述したショート状態で画像形成装置が起動した際にFETに過大な損失がかかることによるFETの破壊を防止することができる。

Claims (7)

  1. 画像形成装置の突入電流防止回路であって、
    前記突入電流防止回路に電力を供給する第1の電源と、
    前記第1の電源から電力を供給され、前記画像形成装置の負荷に電力を供給する第2の電源と、
    前記第1の電源から前記第2の電源への電力供給を制御するよう前記第1の電源と前記第2の電源との間に配置されるスイッチング素子と、
    前記第1の電源と前記第2の電源との間で前記スイッチング素子に並列に接続される電流制限素子と、
    前記第2の電源の電圧に応じた電圧値を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路により検出される電圧値が所定値未満であると前記スイッチング素子をオンさせないようにし、前記電圧検出回路により検出される電圧値が前記所定値以上であると前記スイッチング素子をオンできる状態にするスイッチング素子制御手段と、
    を有し、
    前記スイッチング素子制御手段は、前記スイッチング素子のゲート端子に接続され、前記スイッチング素子をオンまたはオフするための第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子のベース端子に接続されるツェナーダイオードと、前記第1の電源と前記ツェナーダイオードとの間に接続される第3のスイッチング素子とを有し、
    前記ツェナーダイオードに印加される電圧が前記電圧検出回路により検出される電圧が前記所定値未満であれば、前記第3のスイッチング素子がオンしないことにより前記ツェナーダイオードが導通せず、前記第2のスイッチング素子がオンしないことにより前記スイッチング素子をオンさせないように動作することを特徴とする画像形成装置の突入電流防止回路。
  2. 前記電圧検出回路により検出される電圧値が前記所定値未満である場合に、異常を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の突入電流防止回路。
  3. 前記負荷がショート状態になっているときに前記電圧検出回路により検出される電圧値が前記所定値未満になることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置の突入電流防止回路。
  4. 前記スイッチング素子制御手段は、前記第3のスイッチング素子のベース端子に接続され、ベース端子が前記電圧検出回路に接続される第4のスイッチング素子を有し、
    前記電圧検出回路により検出される電圧値が前記所定値未満である場合に、前記第3のスイッチング素子がオンしないよう動作することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置の突入電流防止回路。
  5. 前記スイッチング素子は、Pチャネル型のFETであり、前記スイッチング素子制御手段は、前記スイッチング素子のソース端子とゲート端子の間にコンデンサと抵抗とが並列接続されていることを特徴とする請求項1または4に記載の画像形成装置の突入電流防止回路。
  6. 前記スイッチング素子は、Nチャネル型のFETであり、前記スイッチング素子制御手段は、前記スイッチング素子に接続され、ベース端子が前記第4のスイッチング素子に接続され、前記スイッチング素子をオンまたはオフするための第5のスイッチング素子を有し、
    前記電圧検出回路により検出される電圧値が前記所定値未満である場合に、前記第4のスイッチング素子がオンしないことにより前記第5のスイッチング素子がオンしないように動作することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置の突入電流防止回路。
  7. 前記スイッチング素子制御手段は、前記スイッチング素子のゲート端子とGNDとの間にコンデンサと抵抗とが並列接続されていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置の突入電流防止回路。
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