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JP6376357B2 - ガスクロマトグラフ用熱分解試料管及びガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置 - Google Patents
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JP6376357B2 - ガスクロマトグラフ用熱分解試料管及びガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置 - Google Patents

ガスクロマトグラフ用熱分解試料管及びガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガスクロマトグラフへ試料を導入するためのガスクロマトグラフ用熱分解試料管及びガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置に関するものである。
ガスクロマトグラフへ試料を導入する従来の熱分解試料導入装置として、キュリー型熱分解試料導入装置や加熱炉型熱分解試料導入装置が知られている(特許文献1)。キュリーポイント型熱分解試料導入装置は、強磁性体ホイル(以下、パイロホイルと記す。)に包まれた試料を熱分解試料管にセットし、高周波コイルにより試料を誘導加熱し、熱分解した試料とキャリアガスが混合した気体をガスクロマトグラフへ導入するものである。一方、加熱炉型熱分解試料導入装置は、包装体に包まれた試料を熱分解試料管にセットし、ヒータにより試料を加熱し、熱分解した試料とキャリアガスが混合した気体をガスクロマトグラフへ導入するものである。
従来使用されている熱分解試料管120及びその熱分解試料管120を備えたガスクロマトグラフ用キュリーポイント型熱分解試料導入装置101について、図3を参照して、説明する。
従来のガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置101は、図3(b)に示したように、装置本体110に試料ホルダ102を挿入することで構成されている。試料ホルダ102は、図3(a)に示したように、パイロホイル121に包まれた試料が収納される熱分解試料管120と、熱分解試料管120を装置本体110に固定する試料管ホルダ130を備えている。
ガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置101は、装置本体110と、熱分解試料管120と、試料管ホルダ130と、熱分解試料管120にキャリアガスを供給するキャリアガス供給部140と、パイロホイル121を誘導加熱して試料を熱分解させる高周波を発生する高周波コイル150を備えている。装置本体110の下部には、熱分解試料管120の先端に試料導入管122を介して連通するニードル124が配置されている。このニードル124は、予め独立して装置本体110に取り付けられている。
ガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置101において、高周波コイル150により熱分解された試料は、試料導入管122に流入し、ニードル124の内部を通過し、ガスクロマトグラフに導入される。
特開2013−11452号公報
試料として、ブラスチックやゴム等の高分子化合物を熱分解すると、まずメタンやエタン等の気体状態の化合物が生成され、次にベンゼンやトルエンなどの一般的な有機化合物が生成され、さらに分子量の大きなタール状化合物が生成される。タール状化合物は分子量が大きいため、ガスクロマトグラフ分析では分離が困難であり、試料の組成を知るための情報が得られない。また、タール状化合物は気化しないため、熱分解試料管からガスクロマトグラフの注入口に至る試料導入管及びニードル(トランスファーライン)の内部に滞留する場合がある。その場合、滞留したタール状化合物は長時間高熱にさらされるため、二次的な熱分解が起こり、低分子化合物の気体が生成される。その気体が熱分解した試料の気体と重畳して滞留を重ねると、試料の正確な組成の情報を得られないおそれがあった。また、タール状化合物が炭化して、トランスファーラインの内部に堆積すると、キャリアガスがトランスファーラインの内部を流れなくなる場合があった。
従来の熱分解装置では、熱分解試料管とトランスファーラインが独立して設けられているため、熱分解試料管を交換することはできたが、分析ごとにトランスファーラインを交換することはできなかった。そのため、トランスファーラインの内部にタール化合物が残存したまま次の分析を行わなければならず、試料の定性及び定量を精度よく行うことができないおそれがあった。
また、従来の熱分解装置において、トランスファーラインは、装置本体の内部に固定されているため、トランスファーラインを交換する場合、交換する作業に手間がかかっていた。
さらに、従来の熱分解装置では、装置の構造上、トランスファーラインの周囲全体に加熱手段を設けることが困難であった。そのため、トランスファーラインを通過する試料の温度が低下し、分析処理に適した安定な状態の試料をガスクロマトグラフ装置に導入できないおそれがあった。
本発明は、分析ごとにトランスファーラインを容易に交換することができ、通過する試料の温度の低下を防止できるトランスファーラインを有するガスクロマトグラフ用熱分解試料管および、トランスファーラインの内部に滞留するおそれがある残留物の影響を受けずにガスクロマトグラフ分析を行うことができるガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置を提供することを目的とする。
本発明に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管は、試料を装着した試料包装体を収納する試料管と、試料管に着脱可能に固定される金属製コネクタと、金属製コネクタに貫通支持され、試料管と直接連通するニードルとを備えることを特徴とする。
本発明に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管は、ガスクロマトグラフ用熱分解試料管を構成する金属製コネクタが、試料管に固定される第一接続部材と第一接続部材に着脱可能に接続される第二接続部材とを有し、試料管の外周面はメタライズ加工され、試料管と第一接続部材が金属融着により固定されていることを特徴とする。
本発明に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管は、試料包装体を加熱して試料を熱分解させる第一加熱部と、第一加熱部の先端から下流方向に所定の距離を空けて設けられた第二加熱部を備えたガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置の内部に取り付けられ、ニードルが、第一加熱部と第二加熱部との間の領域に配置されることを特徴とする。
さらに本発明では、上記のガスクロマトグラフ用熱分解試料管を備えるガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置をも提供できる。
本発明に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管は、従来、試料導入管及びニードルから構成されていたトランスファーラインをニードル単体で構成するものとし、着脱時にこのニードルが試料管に接続されている金属製コネクタに支持されているため、分析ごとに新しいニードルへ交換することができる。そのため、ニードルの内部の残留物の影響を受けずに、熱分解した試料とキャリアガスが混合した気体をガスクロマトグラフに導入することができ、試料の定性及び定量を正確に行うことができる。
本発明に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管は、このガスクロマトグラフ用熱分解試料管を構成する試料管の外周面がメタライズ加工されているため、試料管と第一接続部材を金属融着により固定することができる。そのため、試料管と第一接続部材を確実に固定することができ、かつ接続部分が破損することを防止できる。さらに、第二接続部材は、第一接続部材に着脱可能に接続されているため、第二接続部材に支持されているニードルを容易に交換することができる。
本発明に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管は、試料包装体を加熱して試料を熱分解させる高周波を発生させる第一加熱部と、第一加熱部の先端から下流方向に所定の距離を空けて設けられた第二加熱部との間の高さ領域に、ニードルが配置されているため、第一加熱部からの加熱によりニードルは加熱される。そうすると、ニードルを通過する試料の温度を低下させることなく、ガスクロマトグラフに導入できる。したがって、分析処理に適した安定な状態の試料をガスクロマトグラフで導入でき、試料を精度良く分析できる。
上記した本発明に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管は、ガスクロマトグラフ用熱分解導入装置に適用することができる。
本発明の実施形態に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管及びガスクロマト用熱分解試料導入装置の概略図である。(a)ガスクロマトグラフ用熱分解試料管、(b)ガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置 本発明の実施形態に係るガスクロマトグラフ用熱分解管の部分拡大図である。 従来のガスクロマトグラフ用熱分解試料管及びガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置の概略図である。(a)ガスクロマトグラフ用熱分解試料管、(b)ガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置。
本実施形態に係るガスクロマトグラフ用熱分解試料管20(以下、熱分解試料管20と記す。)及びガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置1(以下、熱分解試料導入装置1と記す。)を、図1を参照して説明する。
試料ホルダ2は、図1(a)に示すとおり、試料管ホルダ30と熱分解試料管20を備えている。また、熱分解試料導入装置1は、図1(b)に示すように、装置本体10の内部に形成された熱分解室Aに熱分解試料管20を取り付けることで構成されている。
[試料管ホルダ30]
試料管ホルダ30は、熱分解試料管20を装置本体10に固定するためのものである。試料管ホルダ30の下部に、熱分解試料管20が取り付けられる。この試料管ホルダ30を装置本体10に取り付けることで、熱分解室Aは密封される。
試料管ホルダ30には、キャリアガスが流入するための流路31が形成されている。この流通路31は、熱分解試料管20に連通している。
熱分解試料管20は、試料包装体21を収納する試料管22と、この試料管22に着脱可能に固定される金属製コネクタ23と、金属製コネクタ23に貫通支持され、試料管22と直接連通するニードル24を備えている。
[試料管22]
試料管22は、高周波が透過しやすく、誘電体損失の小さな材質からなる。試料管22には、例えば、耐熱性の高いガラス、セラミック、石英、アルミナを材質とするものを使用できる。試料管22は、円筒状からなり、上部領域22Aと、上部領域22Aと連通する下部領域22Bを有している。上部領域22Aには、試料管22の上部の開口部から通路が形成されている。この通路は、上部領域22Aの途中から内径が小さくなり、試料管22の下部領域22Bを貫通し、下部の開口部に連通する。通路の内径が途中で小さくなっているため、上部領域22Aには段差部が形成される。
試料包装体21は、上端の開口部から試料管22の内部に入れられ、その段差部に静置されることで、試料管22に収納される。
また、試料管22の下部領域22Bの先端部の外周面及び先端部の端面は、メタライズ加工されている。メタライズ加工は、例えば、銀をロウ付けすることで行うことができる。
[金属製コネクタ23]
金属製コネクタ23は、試料管22に固定される第一接続部材25と、第一接続部材25と着脱可能に接続される第二接続部材26を有する。
第一接続部材25は、試料管接続部材27と、試料管接続部材27の下端に設けられた中間接続部材28からなる。
試料管接続部材27は、図2に示すように、上端に円形状の融着溝27Aが形成され、融着溝27Aの下端から軸方向に向けて貫通孔が形成されている。試料管接続部材27は、例えば、コバールを使用することができる。試料管接続部材27は、下部領域22Bの先端部を融着溝27Aに嵌合させ、金属融着させる(金属溶接する)ことで、試料管22に固定される。
中間接続部材28は、試料管接続部材27と第二接続部材26を接続する部材である。中間接続部材28は、例えば、ステンレス鋼を使用することができる。中間接続部材28は、その上端面を試料管接続部材27の下端面と溶接することで、試料管接続部材27と接続される。中間接続部材28には軸方向に向けて貫通孔が形成されており、中間接続部材28の外周には、ねじ山が形成されている。
第二接続部材26は、上端にナット溝を有する接続穴26Aが形成され、接続穴26Aの下端から軸方向に向けて貫通孔が形成されている。第二接続部材26は、第一接続部材25の下端部を、接続穴26Aにねじ込むことにより、後述する金属パッキン29を介して、第一接続部材25と接続されている。この第二接続部材26は、第一接続部材25に着脱可能に構成されている。
[ニードル24]
ニードル24は、熱分解された試料及びキャリアガスに対して耐腐食性を有する素材からなり、例えば、ステンレス鋼を使用することができる。
ニードル24は、装置本体10の下端に配置され、第一接続部材25及び第二接続部材26を貫通して、試料管22に直接連通されている。ニードル24は、後述する領域Bの高さに配置されるように下部領域22Bに挿入されている。
ニードル24は、第二接続部材26の貫通孔の内周面および第一接続部材25を構成する試料管接続部材27及び中間接続部材28の貫通孔の内周面に支持されている。また、ニードル24には、金属パッキン29が設けられている。
熱分解した試料とキャリアガスが混合した気体は、ニードル24を介して、ガスクロマトグラフに導入される。
[装置本体10]
装置本体10は、断熱性を有する部材からなり、内部に熱分解室Aが形成されている。
熱分解室Aには、試料管22の外周を包囲する第一加熱部としての、高周波コイル50及びヒータ60が設けられている。さらに、ヒータ60は、高周波コイル50よりも内側に試料管22の外周を包囲するように設けられている。高周波コイル50及びヒータ60は、それらの先端(下端部)が段差部とほぼ同じ高さになるように設置されている。装置本体10の下端部には、装置本体10の外部に向けて、第二加熱部としてのニードルヒータ14が配置されている。ニードルヒータ14は、高周波コイル50及びヒータ60の先端から下流方向に所定の距離を空けて取り付けられている。そのため、高周波コイル50及びヒータ60の下端部からニードルヒータ14の上端部までの領域(以下、領域Bと記す。)には、加熱手段が設けられていない。この領域Bは、高周波コイル50により磁力が発生する領域であり、またヒータ60により加熱される領域である。
なお、所定の距離とは、高周波コイル50又はヒータ60により加熱される距離をいい、また下流方向とは、加熱された試料が流れる方向をいう。
装置本体10の側部には、キャリアガス供給部40が設けられている。
また、装置本体10の下部には、ガスクロマトグラフが配置され、ガスクロマトグラフの試料注入口とニードルヒータ14の間には、セプタム15が設けられている。
[キャリアガス供給部40]
キャリアガス供給部40は、アルゴン、ヘリウム、窒素、水素等のキャリアガスを熱分解試料管20に供給する。キャリアガス供給部40は、供給タンク41と、供給タンク41と流路31と連通するキャリアガス流路42を有する。供給タンク41から供給されるキャリアガスは、キャリアガス流路42及び流路31を介して熱分解試料管20に供給される。
キャリアガス流路42には、圧力調整弁(図示しない)、供給タンク41に充填されたキャリアガスの圧力を計測・表示する圧力ゲージ(図示しない)、切替バルブ(図示しない)を備えている。この圧力調整弁や切り替えバルブを適宜操作することで、キャリアガスの流量を調整することができる。
[高周波コイル50]
高周波コイル50は、熱分解試料導入装置1をキュリーポイント型として使用する際に、試料を誘導加熱するものである。熱分解試料導入装置1をキュリーポイント型として使用する場合、加熱する試料を強磁性体からなるパイロホイル(試料包装体21)に包み(装着し)、試料管22に収納する。高周波コイル50は、セラミックによって形成された筒状のボビンに巻線を巻回させたもので、高周波電源(図示しない)が接続されている。高周波コイル50の下端は、装置本体10の下端部材に支持されている。高周波コイル50は、高周波電源を稼働させることにより、誘導加熱される。
高周波コイル50は、パイロホイルを選択することで、温度160℃〜1040℃の範囲で試料を加熱することができる。
なお、ボビンは、アルミナ、マシナブルセラミックやジルコニアを用いることができる。
[ヒータ60]
ヒータ60は、熱分解試料導入装置1を加熱炉型として使用する際に、試料を加熱するものである。ヒータ60は、筒状であり、試料を加熱して、熱分解させるものである。ヒータ60は、ヒータ電源(図示しない)が接続されており、電源を稼働させることで、加熱される。ヒータ60は、例えば、アルミナヒータ、セラミックヒータをしようすることができる。ヒータ60は、例えば40℃〜800℃の範囲で試料を加熱することができる。
次に、熱分解試料導入装置1について説明する。本実施形態に係る熱分解装置1は、キュリーポイント型又は加熱炉型を任意で選択することができる。初めに、熱分解試料導入装置1をキュリーポイント型として使用する場合について説明する。
まず、試料管22の内部に、試料を装着したパイロホイル(試料包装体21)を収納し、熱分解試料管20を試料管ホルダ30に固定する。装置本体10の上部から熱分解試料管20を挿入し、試料管ホルダ30を装置本体10に固定する。このとき、試料管22は、熱分解室Aの内部に取り付けられ、ニードル24は、セプタム15を貫通し、ニードルヒータ14に取り囲まれる。ガスクロマトグラフ(図示しない)は、熱分解された試料を導入可能な状態としておき、ニードル24をガスクロマトグラフの接続部分へ挿入し、熱分解試料導入装置1とガスクロマトグラフを接続する。
供給タンク41へ所定量のキャリアガスを充填した後、供給タンク41と熱分解試料管20が接続されるように、流路切替バルブを切り替え、熱分解試料管20の内部をキャリアガスで充満させる。そして、高周波電源を稼働させて高周波コイル50による誘導加熱する。
高周波電源からの電力が供給されることにより、高周波コイル50が高周波を発生すると、この高周波は、ボビンを透過して試料管22の内部のパイロホイルを誘導加熱する。この加熱によってパイロホイルが高温になり、試料が熱分解する。また、試料が熱分解し始めた際、ニードルヒータ14を加熱し、ニードル24が高温となるようにする。
熱分解された試料は、キャリアガスと混合し、試料管22の下部領域22Bに形成されている通路へ流入し、ニードル24へ移動する。そして、試料とキャリアガスが混合した気体は、ニードル24を介してガスクロマトグラフに導入され、分析される。
分析を終了した後、試料管ホルダ30を上方向に引き抜き、熱分解試料管20を装置本体10から取り外す。試料管ホルダ30は熱分解試料管20と固定されているため、試料管ホルダ30を取り外した際、図1(a)に示すように、試料管22及びニードル24が固定された金属製コネクタ23も同時に装置本体10から取り外される。
その後、第二接続部材26を取り外し、第一接続部材25との接続状態を解除する。この際、第二接続部材26に貫通支持されているニードル24も同時に試料管22から取り外される。
使用後のニードル24は、第二接続部材26から取り外され、新しいニードル24と交換される。そして、再び第二接続部材26を第一接続部材25に接続し、新しい試料の分析を開始する。
次に、熱分解試料導入装置1を加熱炉型として使用する場合について説明する。キュリーポイント型とは、試料を加熱する方法が相違する。それ以外の構成は、上述したキュリーポイント型と同じである。
まず、試料管22の内部に、試料を装着した試料包装体21を収納し、熱分解試料管20を試料管ホルダ30に固定する。装置本体10の上部から熱分解試料管20を挿入し、試料管ホルダ30を装置本体10に固定する。このとき、ニードル24は、ガスクロマトグラフの接続部分へ挿入され、熱分解試料導入装置1とガスクロマトグラフは接続される。
熱分解試料管20の内部をキャリアガスで充満させた後、ヒータ電源を稼働させて、試料を加熱する。
ヒータ60で加熱することにより、試料が熱分解される。試料が熱分解し始めた際、ニードルヒータ14を加熱し、ニードル24が高温となるようにする。
熱分解された試料は、キャリアガスと混合し、試料管22の下部領域22Bに形成されている通路へ流入し、ニードル24へ移動する。そして、試料とキャリアガスが混合した気体は、ニードル24を介してガスクロマトグラフに導入され、分析される。
本実施形態の熱分解試料管20は、試料管22に融着固定されている第一接続部材25及びニードル24を支持している第二接続部材26は、容易に取り付け及び取り外すことができるため、ニードル24を試料管22から容易に着脱することができる。
そのため、本実施形態の熱分解試料管20によれば、分析ごとに新しいニードル24を使用することができる。そうすると、ニードル24に熱分解試料から発生したタール状化合物が滞留した場合でも、タール状化合物が滞留していない新しいニードル24を使用して、次の分析を行うことができるため、タール状化合物の二次熱分解により発生する低分子化合物の影響を受けることなく、分析できる。したがって、試料の定性及び定量を正確に行うことができる。
また、本実施形態の熱分解試料管20は、分析ごとに新しいニードル24を使用できるため、タール状化合物により、キャリアガスと熱分解された試料が混合した気体がニードル24を流れることを阻害されず、ガスつまり等を防止できる。そうすると、十分な量の混合体をガスクロマトグラフで分析できるため、精度の高い情報を得ることができる。
本実施形態に係る熱分解試料管20において、ニードル24は、領域Bの高さに配置されるように、試料管22に挿入されている。領域Bは、高周波コイル50又はヒータ60により加熱される範囲であるため、ニードル24は、高周波コイル50又はヒータ60により加熱され、適度な温度を維持することができる。そのため、ニードル24を通過してガスクロマトグラフに導入される試料の温度が低下することを防ぐことができる。したがって、分析処理に適した安定な状態の試料をガスクロマトグラフへ導入でき、試料を精度よく分析を行うことができる。
本実施形態に係る熱分解試料管20を構成する試料管22を装置本体10から取り外したときに、ニードル24も装置本体10から取り外すことができる。そのため、液体試料を測定する場合、熱分解試料導入装置1をスライドさせ、マイクロシリンジによって、ガスクロマトグラフへ液体試料を導入することができる。
また、上述したとおり、本実施形態に係る試料管22は、メタライズ加工されているため、試料管22の外周面及び先端面と金属製の第一接続部材25を金属融着(金属溶接)することができる。そのため、試料管22と第一接続部材25を確実に固定することができ、また、接続している部分は破損しにくく、かつ低コストで両者を融着できる。
以上、本実施形態について説明したが、これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
例えば、本実施形態では、第一接続部材25と第二接続部材26を有する金属製コネクタ23を使用した熱分解試料管20について説明したが、1つの部材からなる金属製コネクタを使用することもできる。
1 クロマトグラフ用熱分解試料導入装置(熱分解試料導入装置)
2 試料ホルダ
10 装置本体
14 ニードルヒータ(第二加熱部)
15 セプタム
20 クロマトグラフ用熱分解試料管(熱分解試料管)
21 試料包装体
22 試料管
22A 上部領域
22B 下部領域
23 金属製コネクタ
24 ニードル
25 第一接続部材
26 第二接続部材
26A 接続穴
27 試料管接続部材
27A 融着溝
28 中間接続部材
29 金属パッキン
30 試料管ホルダ
31 流路
40 キャリアガス供給部
41 供給タンク
42 キャリアガス流路
50 高周波コイル(第一加熱部)
60 ヒータ(第一加熱部)
101 ガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置
102 試料ホルダ
110 装置本体
120 熱分解試料管
124 ニードル
130 試料管ホルダ
140 キャリアガス供給部
150 高周波コイル
A 熱分解室
B 領域

Claims (4)

  1. 試料を装着した試料包装体を収納する試料管と、
    前記試料管に着脱可能に固定される金属製コネクタと、
    前記金属製コネクタに貫通支持され、前記試料管に直接連通するニードルとを備える、
    ことを特徴とするガスクロマトグラフ用熱分解試料管。
  2. 前記金属製コネクタは、前記試料管に固定される第一接続部材と、前記第一接続部材に着脱可能に接続される第二接続部材とを有し、
    前記試料管の外周面はメタライズ加工され、
    前記試料管と前記第一接続部材が金属融着により固定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスクロマトグラフ用熱分解試料管。
  3. 前記試料包装体を加熱して前記試料を熱分解させる第一加熱部と、前記第一加熱部の先端から下流方向に所定の距離を空けて設けられた第二加熱部と、を備えたガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置の内部に取り付けられ、
    前記ニードルが、前記第一加熱部と、前記第二加熱部との間の領域に配置される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスクロマトグラフ用熱分解試料管。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガスクロマトグラフ用熱分解試料管が内部に取り付けられた、
    ことを特徴とするガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置。
JP2016018615A 2016-02-03 2016-02-03 ガスクロマトグラフ用熱分解試料管及びガスクロマトグラフ用熱分解試料導入装置 Active JP6376357B2 (ja)

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