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JP6421624B2 - 降圧電源回路および集積回路 - Google Patents
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JP6421624B2 - 降圧電源回路および集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、降圧電源回路および集積回路に関する。
近年、電子機器の消費電力の低減が要望されており、集積回路に搭載したトランジスタを動作させる電圧を、回路の種類ごとに精密に制御することが行われる。集積回路は、外部から供給されるベース電圧で動作する回路部分と、ベース電圧以外の電圧で動作する回路部分と、を有する。ベース電圧以外の電圧は、チャージポンプ回路等によりベース電圧から生成するか、ベース電圧またはそれ以外に生成した電源電圧から降圧電源回路により生成される。このような集積回路の電源回路は、Adaptive Supply Voltage(ASV)システムと呼ばれる。
さらに、集積回路の消費電力を削減する上で、集積回路に搭載したトランジスタのリーク電流を削減することが有効である。トランジスタのリーク電流を削減する手法の一つとして、トランジスタのバックゲート電位を制御するAdapting Body Bias(ABB)システムが知られている。トランジスタのバックゲート電位を制御するバックゲート電圧は、電流容量が小さいので、例えば、降圧電源回路により生成される。
上記のASVシステムを採用した集積回路に、ABBシステムを実現する降圧電源回路を設ける場合、ベース電圧より高いバックゲート電圧は、ベース電圧以下の電圧までは、電源供給能力の高いベース電圧により生成される。具体的には、バックゲート電圧を保持する容量素子は、ベース電源によりベース電圧まで充電された後、降圧電源回路によりバックゲート電圧まで充電される。降圧電源回路は、例えば、高圧電源電圧が供給される端子とバックゲート電圧を出力する端子間にトランジスタを接続し、バックゲート電圧と基準電位の比較結果に応じてトランジスタをオンオフ制御する。
前述のように、ASVシステムにおける電源シーケンスでは、高圧電源電圧をチャージポンプ回路等により生成するため、高圧電源電圧の集積回路内の各部への供給は、ベース電圧の供給より遅れる。したがって、降圧電源回路への高圧電源電圧の供給は、ベース電圧の供給より遅れることになる。そのため、降圧電源回路は、高圧電源電圧が供給される前に、バックゲート電圧を出力する端子にベース電圧が印加されることになり、電流が逆流する。
このような降圧電源回路における電流逆流を防ぐために、降圧電源回路のトランジスタと高圧電源電圧の供給端子間に、トランジスタをダイオード接続することが行われる。
特開2004−260052号公報 特開昭62−109114号公報 特開2013−025695号公報
しかし、降圧電源回路にダイオード接続したトランジスタを設けると、高圧電源電圧がベース電圧より高くなった通常動作時に、ダイオード接続したトランジスタのバックゲートがフォワードバイアスされた状態になる。このため、ダイオード接続したトランジスタのソース−バックゲート(source-backgate)間のボディダイオード(body diode)に過大電流が流れる恐れがある。
電源シーケンスの立ち上げ時および通常動作時に、正常に動作する降圧電源回路が望まれていた。
本発明の第1の態様の降圧電源回路は、第1ノードに供給される第1電源電圧を降圧して第2電源電圧を生成し、第2電源電圧を第2ノードに出力する。降圧電源回路は、出力段トランジスタと、バックゲート可変ダイオード回路と、を有する。出力段トランジスタは、第1端子に第1電源電圧が供給され、第2端子が第2ノードに接続され、第2電源電圧と基準電圧の大小に応じてオンオフする。バックゲート可変ダイオード回路は、第1ノードと第1端子間に接続され、第1電源電圧と第2電源電圧の大小に応じてオンオフするダイオード接続トランジスタを有する。ダイオード接続トランジスタのバックゲートには、第1電源電圧が第2電源電圧より大きい時には第1電源電圧が、第2電源電圧が第1電源電圧より大きい時には第2電源電圧が印加される。
本発明の第2の態様の集積回路は、外部から供給されるベース電圧から、第1電源電圧を生成する第1電源回路と、第1電源電圧を降圧して第2電源電圧を生成する降圧電源回路と、を有する。第2電源電圧は、ベース電圧より小さい時はベース電圧から生成され、ベース電圧になった後降圧電源回路により生成される。降圧電源回路は、第1電源電圧が供給される第1ノードと、第2電源電圧を出力する第2ノードと、出力段トランジスタと、バックゲート可変ダイオード回路と、を有する。出力段トランジスタは、第1端子に第1電源電圧が供給され、第2端子が第2ノードに接続され、第2電源電圧と基準電圧の大小に応じてオンオフする。バックゲート可変ダイオード回路は、第1ノードと第1端子間に接続され、第1電源電圧と第2電源電圧の大小に応じてオンオフするダイオード接続トランジスタを有する。ダイオード接続トランジスタのバックゲートには、第1電源電圧が第2電源電圧より大きい時には第1電源電圧が、第2電源電圧が第1電源電圧より大きい時には第2電源電圧が印加される。
実施形態によれば、電流の逆流を防止すると共に通常動作時に過大電流が流れない降圧電源回路が実現される。
図1は、集積回路内の回路および電源系統の構成例を示す図である。 図2は、降圧電源(LDO)回路の構成例を示す図であり、(A)が回路構成を、(B)が電源立ち上げ時の電源シーケンスによるPchバックゲート電圧(VNW)の変化を、(C)がLDOの出力段トランジスタの断面構造を示す。 図3は、電流の逆流を防止する降圧電源回路(LDO)の回路例を示す図であり、(A)は第1の回路例を、(B)は第2の回路例を、(C)は第2の回路例で付加する逆流防止用トランジスタの断面構造を示す。 図4は、第1実施形態の降圧電源回路(LDO)を示す図であり、(A)が回路構成を、(B)がVNW>VDE時の等価回路を、(C)がVNW<VDE時の等価回路を、(D)がバックゲート可変ダイオード回路を形成するトランジスタの断面構造を示す。 図5は、第2実施形態の降圧電源回路(LDO)を示す図であり、(A)が回路構成を、(B)がVNW>VDE時の等価回路を、(C)がVNW<VDE時の等価回路を示す。 図6は、第3実施形態の降圧型DC−DCコンバータを示す図であり、(A)が回路構成を、(B)がVout>VDE時の等価回路を、(C)がVout<VDE時の等価回路を示す。
実施形態の降圧電源回路およびそれを利用した集積回路を説明する前に、ABBおよびASVシステムを採用した一般的な集積回路および降圧電源回路について説明する。
図1は、集積回路内の回路および電源系統の構成例を示す図である。
集積回路10は、P型基板(Psub)11を有する。P型基板11には、I/O回路12と、PLL回路13と、AD/DA変換回路14と、USBインターフェース回路15と、DDR回路16と、ABB+ASV回路部20と、論理回路を形成するウェル30と、が形成される。
I/O回路12は、外部とのデータおよび信号の入出力を行う。PLL回路13は、動作クロックを生成する。AD/DA変換回路14は、アナログ信号をデジタルデータに変換し、デジタルデータをアナログ信号に変換する。USBインターフェース回路15は、USBメモリとのインターフェースを行う。DDR(Double Data Rate)回路16は、外部のDRAMボードとの間で高速にデータを入出力する。
ABB+ASV回路部20は、集積回路10の電源回路であり、電源の保護およびABBシステムおよびASVシステムを実現する。ABB+ASV回路部20は、チャージポンプ(Charge Pump)21と、降圧電源(Low Drop Out: LDO)22と、温度計(Thermometer)23と、プロセスモニタ(Process Monitor)24と、電気的にプログラム可能なヒューズ素子(E-Fuse)25と、を有する。
ウェル30には、第1論理回路(Logic1)31と、第2論理回路(Logic2)32と、SRAM33と、が形成される。第2論理回路へのベース電源電圧の供給は、ASVシステムにより、ウェル30外に設けられたパワースイッチ(Power Switch)17により制御される。
図1に示した構成は、一例であり、仕様に応じて適宜構成される。
上記のような構成を有する集積回路は、各回路部分に動作に必要な電源電圧を供給する電源配線を有する。図1に示した構成では、集積回路は、ベース電源(VDD)配線40と、グランド(VSS)配線41と、高電圧電源(VDE)配線42と、Pchバックゲート電圧(VNW)配線43と、Nchバックゲート電圧(VPW)配線44と、を有する。VDD配線40およびVSS配線41には、外部電源1からベース電源(VDD)が供給される。外部電源1は、例えば、1V電源であり、VSS配線41はGND(0V)になり、VDD配線40は1Vになる。高電圧電源(VDE)は、例えば3.3V電源であり、既存の外部機器との入出力などに使用される。VDEは、CP21によりVDD電源から生成され、電源の安定化のために、VDE配線43とVSS配線41の間に容量素子45とショットキーバリアダイオード(SBD)46が並列に接続される。容量素子45およびSBD46は、集積回路10内に設けられる場合もあるが、サイズが大きいため、図1に示すように、集積回路10に外付けされるのが一般的である。VNWは、ABBシステムにより、Pchトランジスタのバックゲート電位を制御する電圧で、VDE電源電圧とVDD電源電圧の間の電圧で、VDE電源からLDO22により生成される。VPWは、ABBシステムにより、Nchトランジスタのバックゲート電位を制御する電圧で、負電圧であり、CP21によりVDD電源から生成される。VPWも、電源の安定化のために、VPW配線44とVSS配線41の間に外付けの容量素子47とSBD48が並列に接続される。
電源配線は、P型基板11上に形成されるが、図1では分かり易くするために、電源配線をP型基板11から離して示している。
図1に示す集積回路の回路構成および電源構成は、広く知られているので、これ以上の説明は省略する。
図2は、降圧電源(LDO)回路22の構成例を示す図であり、(A)が回路構成を、(B)が電源立ち上げ時の電源シーケンスによるPchバックゲート電圧(VNW)の変化を、(C)がLDOの出力段トランジスタの断面構造を示す。
LDO22は、出力段トランジスタPTr1と、比較回路として機能する増幅器(AMP)と、VDDの分圧回路と、VNWの分圧回路と、VNWとVDD間の充電回路と、を有する。図2の(A)では、VDD、VSS、VNWおよびVPWが供給される論理回路の例として、インバータ回路も示される。
出力段トランジスタPTr1は、VDE配線42とVNW配線43の間に接続され、バックゲートはVDE配線42に接続される。ここでは、PTr1のVDE配線42に接続される被制御端子(ソース)を第1端子と称し、PTr1のVNW配線42に接続される被制御端子(ドレイン)を第2端子と称する。また、PTr1に接続されるVDE配線42を第1ノード、PTr1に接続されるVNW配線43を第2ノードと称する場合がある。また、VDE(高電圧電源電圧)を第1電源電圧、VNW(Pchバックゲート電圧)を第2電源電圧、GND(グランド)を第3電源電圧と称する場合がある。
VDDの分圧回路は、VDD配線40とVSS配線41の間に直列に接続された2個の抵抗R11およびR12を有し、VDDをR11とR12の抵抗比で分圧して基準電圧を生成する。VNWの分圧回路は、VNW配線43とVSS配線41の間に直列に接続された2個の抵抗R21およびR22を有し、VNWをR21とR22の抵抗比で分圧して分圧VNWを生成する。AMPは、基準電圧と分圧VNWを比較し、分圧VNWが基準電圧より高ければ出力電圧を上昇し、分圧VNWが基準電圧より低ければ出力電圧を低下させる。これにより、VNWが所定の電圧より高いとPTr1に流れる電流が減少し、VNWが所定の電圧より低いとPTr1に流れる電流が増加し、VNWは所定の電圧になるように制御される。
VNWがVDDより高くVDEより低い場合、電源の起動時に、VNWの容量素子45を充電する電荷を、すべてVDEを降圧することにより生成すると、CP21の負担が大きく、電源の起動時間を短くするにはCP21の駆動力を大きくする必要がある。そこで、電源の起動時に、VNWがVDDになるまではVDD電源配線40から容量素子45を充電し、VNWがVDDになった後はLDO22によりVNWを所定の電圧にすることが行われる。そのため、図2の(A)に示すように、VDD電源配線40とVNW電源配線43の間に並列に接続されたダイオードD1およびスイッチSWを設ける。ダイオードD1は、VDDからVNWに向かって順方向に接続される。スイッチSWは、VDDにより制御され、VDDが約1Vに達するとオン、VNWがVDDより高くなるとオフする。
第1論理回路31および第2論理回路32に形成されるPMOSのバックゲートにはVNWが印加され、NMOSのバックゲートにはVPWが印加される。VNWおよびVPWの値を変化させると、PMOSおよびNMOSの消費電力が変化する。
起動時に集積回路10に外部電源1からの電源供給が開始されると、図2の(B)に示すように、VDDは上昇を開始する。VNWは、VDDが約0.3Vに達するとショットキーバリアダイオード(SBD)D1に電流が流れ、Xで示す破線に沿ってVDDに対して約0.3V低い状態で上昇する。VDDが約1Vに達すると、SWがオンし、Yで示す破線のように、VNWは短時間にVDDにほぼ等しくなる。CP21によるVDEの生成は、起動からある程度遅れるため、VDEは0Vのままである。
図2の(C)に示すように、PTr1は、P−sub11上に形成されたNウェル(N−well)51に形成される。PTr1は、Nウェル51上のP+領域のドレイン電極52およびソース電極54と、ドレイン電極52とソース電極54間のNウェル51の直上に形成されたゲート電極53と、Nウェル51のn+領域のバックゲート電極55と、を有する。ソース電極54およびバックゲート電極55はVDE配線42に接続され、ドレイン電極52はVNW配線43に接続される。P−sub11は、領域56を介してVSS配線41に接続され、GND(0V)である。
上記のように、電源起動時に、VDEが0Vの状態で、VNWはVDD(1V)になる。このような状態になると、図2の(C)に示すように、PTr1のドレイン電極52からバックゲート電極55に順方向のダイオードが形成され、VNW配線43からVDE配線42に電流が逆流する。
図3は、電流の逆流を防止する降圧電源回路(LDO)の回路例を示す図であり、(A)は第1の回路例を、(B)は第2の回路例を、(C)は第2の回路例で付加する逆流防止用トランジスタの断面構造を示す。
図3の(A)に示す第1の回路例のLDOは、PチャネルのPTr1をNチャネルのNTr1に置き換えた回路であり、バックゲートをVSS配線(GND)に接続することで、VNW配線43からVDE配線42への逆流を防止する。しかし、図3の(A)のLDOは、出力段のトランジスタのバックゲートをバックバイアス(約1V)するので、出力段トランジスタの駆動力が低下する。また、PチャネルをNチャネルに変更することで、VDE配線42とVNW配線43間のESD(Electro-Static Discharge)耐性が低下する。
図3の(B)に示す第2の回路例のLDOは、出力段トランジスタPTr1とVDE配線42の間に、さらにPチャネルのPTr2を接続した回路である。PTr2は、ダイオード接続し、バックゲートをドレイン(PTr1のソース)に接続する。このように接続したPTr2は、VDE配線42からPTr1のソースを順方向とするダイオードを形成する。これにより、VNW配線43からVDE配線42へのPTr1を介した逆流を防止する。図3の(C)に示すPTr2の断面構造は、図2の(C)で説明したのと同様であり、説明は省略する。
しかし、図3の(B)のLDOは、通常動作時、PTr2のバックゲートがフォワードバイアスになり、図3の(C)に示すように、PTr2のソース電極62からバックゲート電極65に順方向に形成されるダイオードに過大電流が流れる恐れがある。
以下に説明する実施形態では、電流の逆流を防止すると共に通常動作時に過大電流が流れない降圧電源回路(LDO)が開示される。
図4は、第1実施形態の降圧電源回路(LDO)を示す図であり、(A)が回路構成を、(B)がVNW>VDE時の等価回路を、(C)がVNW<VDE時の等価回路を、(D)がバックゲート可変ダイオード回路を形成するトランジスタの断面構造を示す。
第1実施形態の降圧電源回路(LDO)は、図1の集積回路のLDO22として使用することができる。
図4の(A)に示すように、第1実施形態の降圧電源回路(LDO)は、出力段トランジスタPTr1とVDE配線42の間に接続したバックゲート可変ダイオード回路を有する。言い換えれば、実施形態のLDOは、図3の(B)に示したLDOにおいて、PTr2の代わりにバックゲート可変ダイオード回路を設けたことが異なる。
第1実施形態のLDOは、出力段トランジスタPTr1と、AMPと、R11とR12を含むVDDの分圧回路と、R21とR22を含むVNWの分圧回路と、D1とSWを含むVNWとVDD間の充電回路と、バックゲート可変ダイオード回路と、を有する。バックゲート可変ダイオード回路以外の部分は、図2および図3で説明した要素と同じなので、説明は省略する。
バックゲート可変ダイオード回路は、PchトランジスタPTr21、PTr22およびPTr23を有する。PTr21は、出力段トランジスタPTr1とVDE配線42の間にダイオード接続される。すなわち、PTr21のゲートは、PTr21のドレイン(PTr1のソース)に接続される。PTr22およびPTr23は、PTr1とVDE配線42の間に直列に、PTr21と並列に接続される。PTr22のゲートはVDE配線42に接続され、PTr23のゲートはPTr1のソースに接続され、PTr22およびPTr23のバックゲートは、PTr22とPTr23の接続ノードに接続される。さらに、PTr21のバックゲートは、PTr22とPTr23の接続ノードに接続される。ここでは、PTr1のソースの電位を、Vaで表す。
VNW>VDE時に、図4の(A)のLDOは、図4の(B)に示す等価回路になる。すなわち、バックゲート可変ダイオード回路は、ダイオード接続され、バックゲートがPTr1のソースに接続されたPTr21で表される。VNW>VDE時、Va>VDE(VNW>Va>VDE)となり、PTr22がオンし、PTr23がオフする。そのため、PTr21のバックゲートは、PTr1のソースに接続され、Vaが印加される状態になる。図3の(B)で説明したように、図4の(B)のPTr21は、VDE配線42からPTr1を順方向とするダイオードとして機能するので、VNW>VDE時に発生するVNW配線43からVDE配線42への逆流を防止する。
VNW<VDE時(通常動作時)に、図4の(A)のLDOは、図4の(C)に示す等価回路になる。すなわち、バックゲート可変ダイオード回路は、ダイオード接続され、バックゲートがVDE配線42に接続されたPTr21で表される。VNW<VDE時、Va<VDE(VNW<Va<VDE)となり、PTr22がオフし、PTr23がオンする。そのため、PTr21のバックゲートは、VDE配線42に接続され、VDEが印加される状態になる。この状態のPTr21は、導通状態になり、VDE配線42からPTr1への電流を通過させる。
図4の(C)の状態のPTr21は、図4の(D)に示すように、ソース電極62にVDEが印加され、ゲート電極およびドレイン電極64にVaが印加され、バックゲート電極65にVDEが印加された状態になる。したがって、バックゲートにフォワードバイアスが印加されず、ソース電極62からバックゲート電極65に順方向のダイオードは形成されず、過大電流が流れることはない。
以上説明したように、第1実施形態の降圧電源回路(LDO)は、VNW>VDE時の逆流を防止すると共に、VNW<VDE時の課題電流の発生を防止する。
図5は、第2実施形態の降圧電源回路(LDO)を示す図であり、(A)が回路構成を、(B)がVNW>VDE時の等価回路を、(C)がVNW<VDE時の等価回路を示す。
第2実施形態の降圧電源回路(LDO)も、図1の集積回路のLDO22として使用することができる。
第2実施形態のLDOは、バックゲート可変ダイオード回路のPTr21のゲートをPTr1のソースに接続せず、PTr1のドレインに接続したことが、第1実施形態と異なる。
第2実施形態のLDOは、第1実施形態と同様に、VNW>VDE時に、図5の(B)に示す等価回路になり、VNW配線43からVDE配線42への逆流を防止する。また、第2実施形態のLDOは、VNW<VDE時(通常動作時)に、図5の(C)に示す等価回路になり、PTr21のバックゲートのフォワードバイアスを防止する。
第1実施形態では、VNW<VDE時(通常動作時)、PTr21のドレイン−ソース間電圧Vdsにより、PTr1のゲート−ソース間電圧Vgsが減少し、LDOの駆動力が低下する。これに対して、第2実施形態では、PTr21のゲート電位をVaより低いVNW配線43に接続するので、PTr21のゲート−ソース間電圧Vgsが増加し、PTr21のドレイン−ソース間電圧Vdsを低下させることができる。以下、PTr21のVdsが低下する原理を説明する。
MOSトランジスタの飽和領域のドレイン電流Idは、Id=1/2×W/L×μ×Co×(Vgs−Vth)2×(1+λVds)で表される。ここで、W=チャネル幅、L=チャネル長、μ=移動度、Co=ゲート酸化膜、Vgs=ゲート−ソース間電圧、Vth=閾値、λ=チャネル長変調係数、Vds=ドレイン−ソース間電圧である。
第1実施形態のLDOにおいて、PTr21のドレイン電流をIds1、ゲート−ソース間電圧をVgs1、ドレイン−ソース間電圧をVds1とする。同様に、第2実施形態のLDOにおいて、PTr21のドレイン電流をIds2、ゲート−ソース間電圧をVgs2、ドレイン−ソース間電圧をVds2とする。そして、第1および第2実施形態において、PTr21のW、L、μ、Co、Vth、λを同一とし、Ids1=Ids2と想定すると、Vgs1<Vgs2であるから、Vds1>Vds2となる。
したがって、PTr1のソースの電位Vaが上昇し、PTr1のVgsが増加し、LDOの駆動力が増加する。
以上説明した通り、第2実施形態の降圧電源回路(LDO)は、VNW>VDE時の逆流を防止すると共に、VNW<VDE時の課題電流の発生を防止し、第1実施形態に比べて、VNW<VDE時(通常動作時)の出力段トランジスタPTr1の駆動力が高い。
第1および第2実施形態で説明したバックゲート可変ダイオード回路は、降圧型DC−DCコンバータに適用することも可能である。
図6は、第3実施形態の降圧型DC−DCコンバータを示す図であり、(A)が回路構成を、(B)がVout>VDE時の等価回路を、(C)がVout<VDE時の等価回路を示す。
第3実施形態の降圧型DC−DCコンバータは、高電圧VDEを降圧して出力電圧Voutを生成する。降圧型DC−DCコンバータは、出力段トランジスタPTr1と、バックゲート可変ダイオード回路と、インダクタ(コイル)Lと、容量素子Cと、ダイオードD10と、分圧回路と、基準電源Vrefと、AMP10と、PWM制御回路71と、を有する。
PTr1のソース(第1端子)は、バックゲート可変ダイオード回路を介してVDE配線42に接続される。バックゲート可変ダイオード回路は、第1実施形態と同じものである。PTr1のゲートは、PWM制御回路71の出力に接続される。PTr1のドレイン(第2端子)は、ダイオードD10を介してVSS配線(GND)に接続される。ダイオードD10は、GNDからPTr1の第2端子に向かう方向が順方向であるように接続される。インダクタLは、PTr1の第2端子と第2ノード(VNW配線)43に接続される。容量素子Cは、第2ノードとGND間に接続される。分圧回路は、第2ノードとGND間に直列に接続された2個の抵抗R31およびR32を有する。抵抗R21およびR32は、第2ノードに現れる出力電圧Voutを、R31とR32の抵抗比で分圧したVout分圧電圧を、R31とR32の接続ノードから出力する。AMPは、Vout分圧電圧を基準電圧Vrefと比較し、比較結果に応じてPWM信号を生成し、PTr1のゲートに印加する。具体的には、Vout分圧電圧が基準電圧Vrefより低い場合、PWM信号の低レベルの割合(デューティ)を増加させ、Vout分圧電圧が基準電圧Vrefより高い場合、PWM信号の低レベルの割合(デューティ)を減少させる。これにより、出力電圧Voutは所定の電圧になるように制御される。
以下、第3実施形態におけるバックゲート可変ダイオード回路の動作を説明する。
Vout>VDE時に、バックゲート可変ダイオード回路は、図6の(B)に示す等価回路になる。すなわち、バックゲート可変ダイオード回路は、ダイオード接続され、バックゲートがPTr1のソースに接続されたPTr21で表される。Vout>VDE時、Va>VDE(かつVa<Vout)となり、PTr22は、ゲート電位がVDEに、ソース電位がVaとなり、オンする。一方、PTr23は、ゲート電位がVaに、ソース電位がVDEとなり、オフする。そのため、PTr21は、バックゲート電位がVa(Vout)となり、オフするので、第2ノード(VNW43)からVDE配線への逆流が防止される。
Vout<VDE時(通常動作時)に、バックゲート可変ダイオード回路は、図6の(C)に示す等価回路になる。すなわち、バックゲート可変ダイオード回路は、ダイオード接続され、バックゲートがVDE配線42に接続されたPTr21で表される。Vout<VDE時、Va<VDE(かつVa>Vout)となり、PTr23は、ゲート電位がVaに、ソース電位がVDEとなり、オンする。一方、PTr22は、ゲート電位がVDEに、ソース電位がVa<VDE(かつVa>Vout)VDEとなり、オフする。そのため、PTr21は、バックゲート電位がVDEとなり、オンすると共に、バックゲートにフォワードバイアスはかからず、過電流は発生しない。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものである。特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
10 集積回路
11 P型基板(P−sub)
20 ABB+ASV回路部
21 チャージポンプ(CP)
22 降圧電源回路(LDO)
40 VDD配線
41 VSS配線
42 VDE配線
43 VNW配線
44 VPW配線
PTr1 出力段トランジスタ
AMP 増幅器
PTr21−PTr23 バックゲート可変ダイオード回路のトランジスタ
D1 ダイオード
SW スイッチ

Claims (10)

  1. 第1ノードに供給される第1電源電圧を降圧して第2電源電圧を生成し、前記第2電源電圧を第2ノードに出力する降圧電源回路であって、
    第1端子に前記第1電源電圧が供給され、第2端子が前記第2ノードに接続され、前記第2電源電圧と基準電圧の大小に応じてオンオフする出力段トランジスタと、
    前記第1ノードと前記第1端子間に接続され、前記第1電源電圧と前記第2電源電圧の大小に応じてオンオフするダイオード接続トランジスタを有し、前記ダイオード接続トランジスタの前記バックゲートには、前記第1電源電圧が前記第2電源電圧より大きい時には前記第1電源電圧が、前記第2電源電圧が前記第1電源電圧より大きい時には前記第2電源電圧が、印加されるバックゲート可変ダイオード回路と、を有することを特徴とする降圧電源回路。
  2. 前記バックゲート可変ダイオード回路は、
    前記第1ノードと前記ダイオード接続トランジスタのバックゲート間に接続され、ゲートが前記第1端子に接続される第1切替トランジスタと、
    前記第1端子と前記ダイオード接続トランジスタのバックゲート間に接続され、ゲートが前記第1ノードに接続される第2切替トランジスタと、を有する請求項1に記載の降圧電源回路。
  3. 前記ダイオード接続トランジスタのゲートは、前記第1端子に接続される請求項1または2に記載の降圧電源回路。
  4. 前記ダイオード接続トランジスタのゲートは、前記第2端子に接続される請求項1または2に記載の降圧電源回路。
  5. 前記第2端子と前記第2ノード間に接続されたインダクタと、
    前記第2端子と、前記第1電源電圧より低い第3電源電圧が供給される第3ノード間に逆方向に接続されたダイオードと、
    前記第2ノードと前記第3ノード間に接続された容量素子と、
    前記第2電源電圧と前記基準電圧の大小に応じて前記出力段トランジスタをオンオフするためのPWM信号を生成するPWM制御回路と、を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の降圧電源回路。
  6. 外部から供給されるベース電圧から、第1電源電圧を生成する第1電源回路と、
    前記第1電源電圧を降圧して第2電源電圧を生成する降圧電源回路と、
    前記第2電源電圧に基づいて動作する論理回路と、
    を有し、
    前記第2電源電圧は、前記ベース電圧より小さい時は前記ベース電圧から生成され、前記ベース電圧になった後は前記降圧電源回路により生成され、
    前記降圧電源回路は、
    前記第1電源電圧が供給される第1ノードと、
    前記第2電源電圧を出力する第2ノードと、
    第1端子に前記第1電源電圧が供給され、第2端子が前記第2ノードに接続され、前記第2電源電圧と基準電圧の大小に応じてオンオフする出力段トランジスタと、
    前記第1ノードと前記第1端子間に接続され、前記第1電源電圧と前記第2電源電圧の大小に応じてオンオフするダイオード接続トランジスタを有し、前記ダイオード接続トランジスタの前記バックゲートには、前記第1電源電圧が前記第2電源電圧より大きい時には前記第1電源電圧が、前記第2電源電圧が前記第1電源電圧より大きい時には前記第2電源電圧が、印加されるバックゲート可変ダイオード回路と、を有することを特徴とする集積回路。
  7. 前記バックゲート可変ダイオード回路は、
    前記第1ノードと前記ダイオード接続トランジスタのバックゲート間に接続され、ゲートが前記第1端子に接続される第1切替トランジスタと、
    前記第1端子と前記ダイオード接続トランジスタのバックゲート間に接続され、ゲートが前記第1ノードに接続される第2切替トランジスタと、を有する請求項6に記載の集積回路。
  8. 前記ダイオード接続トランジスタのゲートは、前記第1端子に接続される請求項6または7に記載の集積回路。
  9. 前記ダイオード接続トランジスタのゲートは、前記第2端子に接続される請求項6または7に記載の集積回路。
  10. 前記降圧電源回路は、
    前記第2端子と前記第2ノード間に接続されたインダクタと、
    前記第2端子と、前記第1電源電圧より低い第3電源電圧が供給される第3ノード間に逆方向に接続されたダイオードと、
    前記第2電源端子と前記第3ノード間に接続された容量素子と、
    前記第2電源電圧と前記基準電圧の大小に応じて前記出力段トランジスタをオンオフするためのPWM信号を生成するPWM制御回路と、を有する請求項6から8のいずれか1項に記載の集積回路。
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