以下、本発明の導電材充填貫通電極基板について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部を図面から省略している場合がある。
<第1実施形態>
図1乃至図3を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板について詳細に説明する。
[導電材充填貫通電極基板の構造]
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10の上面図である。図1(b)は、図1(a)に示す本発明の第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10の破線で示したB領域におけるA−Aに沿った断面図である。
図1(a)及び図1(b)を参照すると、本発明の第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10は、第1面11a及び第2面11bを備える基板11、電極13、絶縁膜15、シード層残部17a及び蓋めっき層残部19aを備えている。
基板11は、ガラス基板又はシリコン基板などの半導体基板であってもよい。しかしながら、本発明に用いる基板は、ガラス基板又は半導体基板に限定されず、サファイア基板、樹脂基板などであってもよい。基板11には、第1面11a及び前記第2面11bを貫通する複数の貫通孔21が配置されている。基板11の第1面11a、複数の貫通孔21の内壁21aには絶縁膜15が配置されている。本実施形態においては、絶縁膜15は基板11の第1面11a上にも配置されているが、これに限定されるわけではなく、第1面11aに絶縁膜15が配置されないようにしてもよい。また、絶縁膜15は省略されてもよい。
貫通孔21の内壁21aに配置された絶縁膜15の内側には、電極(貫通電極)13が配置されている。本実施形態においては、図1(b)に示すように、基板11の第1面11a側において、電極13は絶縁膜15を挟んで貫通孔21の内部に配置されているが、これに限定されるわけではなく、電極13が貫通孔21の外部まで配置されるようにしてもよい。
電極13は、金属材料を含む。金属材料としては、例えば、銅、金、銀、白金、ロジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属又はこれらを組み合わせた合金などが用いられてもよい。
基板11の第2面11b側に配置された開口部21bは、電極13と電気的に接続されたシード層残部17a及び蓋めっき層残部19aによって閉塞されている。
本実施形態の導電材充填貫通電極基板10において、基板11の第2面11b側に配置された貫通孔21の開口部21bの径d2は、基板の第1面11a側の貫通孔21の開口、即ち、貫通孔21の内壁21aの径d1よりも小さい。基板11の第2面11b側に配置された貫通孔21の開口部21bの径d2が基板11に形成された貫通孔21の内壁21aの径d1よりも小さく形成されることによって、導電材充填貫通電極基板10の製造時において、シード層17及び蓋めっき層19(シード層17及び蓋めっき層19については、後述する)が貫通孔21の内壁21aに付着することを防止することができる。シード層17及び蓋めっき層19が貫通孔21の内壁21aに付着されないことによって、貫通孔21に電解めっきによって導電材をボトムアップ充填する際に、貫通孔21の開口部21bから貫通孔21の内壁21aにかけて形成されたシード層17及び/又は蓋めっき層19を給電部とするめっきの異常成長が防止されて、貫通孔21の内部に形成される電極13にボイドが発生することを防止し、信頼性の高い導電材充填貫通電極基板10を製造することができる。
さらに、基板11の第2面11b側に配置された貫通孔21の開口部21bの径d2が貫通孔51の内壁21aの径d1よりも小さく形成されることによって、貫通孔21の開口部21bを閉塞する蓋めっき層19の成長時間を短縮し、同時に蓋めっき層19の膜厚を低減することができる。そのため、蓋めっき層19に用いる材料が低減され、コストも低減することができる。また、蓋めっき層19の膜厚が低減されるため、貫通孔21に導電材を充填して電極13を形成した後に、蓋めっき層19の除去に係る時間を短縮することができ、導電材充填貫通電極基板10の製造の効率化を図ることができる。
また、本発明に係る導電材充填貫通電極基板10では、基板11の第2面11b側の貫通孔21の開口部21bが小さくできるため、基板11の第2面11b側の電極13間の距離が大きくなるため、配線の引き回しの自由度を増大させることができる。
[導電材充填貫通電極基板の製造方法]
以下、図2(a)〜(d)及び図3(a)〜(d)を参照して本発明の第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10の製造方法について説明する。図2(a)〜(d)及び図3(a)〜(d)は、本発明の第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10の製造方法を示す工程図である。
まず、図2(a)に示すように、基板11の第1面11aにマスク(図示せず)を形成し、エッチングによって複数の有底孔12を形成する。エッチングの方法としては、反応性イオンエッチング等のドライエッチング又はウェットエッチング等を用いてもよい。また、基板11aの第1面11aにマスクを形成せずに直接レーザを照射することにより、基板11のレーザを照射した部分に変質部を形成して、該変質部がレーザが照射されていない基板11の非照射部と比べてエッチングレートが速くなることを利用して、基板11に複数の有底孔12を形成してもよい。
有底孔12の形状は、典型的には各図に示すように基体11の厚さ方向に垂直な直線形状を有するが、この形状に限定されるわけではない。例えば、第1面11a側の開口部を広く、第2面11b側の底部を狭く、テーパ形状にしてもよい。また、有底孔12の中央部を凸状、凹状、またはこれらを組み合わせた形状にしてもよい。なお、有底孔12の平面図上での形状についても特に制限はなく、円形以外にも矩形状又は多角形状であってもよい。
次に、図2(b)に示すように、基板11の第1面11aと有底孔12の内壁に絶縁膜15を形成する。基板11がシリコン基板である場合、基板11の第1面11aを熱酸化することにより、シリコン酸化膜(SiO2膜)を形成して絶縁膜15としてもよい。また、基板11がシリコン基板又はガラス、石英等の他の材質で構成された基板の場合、プラズマCVD等により、酸化シリコン膜又は窒化シリコン膜(SiNx)を基板11の第1面11aと有底孔12の内壁に形成して絶縁膜15としてもよい。窒化シリコン膜(SiNx)は、後述する基板11のスリミングに用いる研磨液に対して耐性があるため、絶縁膜15として好ましい。尚、本実施形態においては、絶縁膜15は基板11の第1面11a上にも形成されているが、これに限定されるわけではなく、第1面11aに絶縁膜15が形成されないようにしてもよい。また、絶縁膜15は省略されてもよい。
次に、図2(c)に示すように、基板11の第2面11b側をスリミングして基板11を薄化する。基板11は、ウェットエッチングを用いて薄化されてもよく、又はCMPによって研磨されることにより薄化されてもよい。ここで、基板11の第2面11b側は、浸漬時間、或いは研磨時間を制御することにより、有底孔12に達する直前まで研磨される。
基板11をウェットエッチングによってスリミングする場合、有底孔12の内壁に絶縁膜15として窒化シリコン膜(SiNx)が形成されていることが好ましい。上述したように、窒化シリコン膜は、研磨液に対して耐性があるため、基板11をスリミングする際に、有底孔12がエッチングされることを防止することができる。
基板11の第2面11b側をウェットエッチングによってスリミングする場合、2段階に分けて異なるエッチング液を使用してエッチングしてもよい。具体的に用いられるエッチング液としては、第1段階では、フッ酸5〜10重量%、フッ化アンモニウム5〜13重量%、残余が水から構成される研磨液を用いてもよく、好ましくは、フッ酸8±1重量%、フッ化アンモニウム10±1重量%であることが好ましい。温度は、約25〜50℃であってもよく、好ましくは40℃程度である。第2段階で用いられるエッチング液は、例えば、フッ酸20重量%、フッ化アンモニウム17重量%、酢酸10重量%、残余が水から構成される研磨液を用いてもよい。温度は、約25〜50℃であってもよく、好ましくは40℃程度である。ここで、第1段階で用いる研磨液よりも第2段階で用いる研磨液のほうが研磨力が大きい。
次に、図2(d)に示すように、基板11の第2面11bに有底孔12に通じる開口部21bを形成し、貫通孔21を形成する。ここで、開口部21bは、開口部21bの径d2は、基板11の第2面11b側の有底孔12の開口の径、即ち形成される貫通孔21の内壁21aの径d1よりも小さくなるように形成される。ここで、d2/d1は0.5以下であればよく、好ましくは0.2以下である。また、開口部21bの径d2は5μm以上であることが好ましい。径d2が5μm未満の場合、貫通孔21を形成する際の加工が困難となる。また、径d2が5μm未満の場合、後述する蓋めっき層19を形成した後、貫通孔21の充填めっきを行う際に、給電部である蓋めっき層19から貫通孔21の内壁21aまでの距離が長くなるため、充填めっきの初期状態におけるめっきの形成速度を上げることができなくなる。ここで、仮に形成速度を上げた場合、貫通孔21の内壁21aに通じる開口部21bの隅の部分にボイドが発生する虞がある。開口部21bは、第2面11bにマスク(図示せず)を形成し、エッチングによって形成される。エッチングの方法としては、D−RIE等の反応性イオンエッチングを用いてもよい。
基板11の第2面11b側を有底孔12に達する直前までスリミングした後、エッチングによって開口部21bを形成することにより、複数の有底孔12の深さが互いに異なっていても開口部21bの径d2が貫通孔21の内壁21aの径d1よりも小さくなるように形成することができる。
次に、図3(a)に示すように、基板11の第2面11b上及び開口部21bの内壁にシード層17を形成する。シード層17は、下地導電層とも呼ばれ、後述する蓋めっき層を形成する際に給電部として用いられる。シード層17には、金を用いてもよい。尚、シード層17の材料は、金に限定されず、銅、白金、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロム、チタン、タングステン等の金属又はこれらを組み合わせた合金などが用いられてもよい。また、シード層17は、上述した金属の単層構造であってもよく、上述した2種以上の金属を組み合わせた多層構造であってもよい。シード層17は、スパッタリング法などによって形成されてもよいが、スパッタリング法に限定されるわけるわけではなく、シード層17の材料となる粒子がランダムに飛んで開口部21bの内壁に付着することによってシード層17が形成される成膜方法であればよい。この際、シード層17は、基板11の第2面11b上及び開口部21bの内壁だけではなく、貫通孔21の開口部21bの周辺に形成されてもよい。一方、シード層17は、開口部21bの径d2が貫通孔の径d1よりも小さいため、スパッタリング法によって形成される際に、貫通孔21の開口部21b周辺を除く部分には形成されない。
次に、図3(b)に示すように、シード層17上に蓋めっき層19を形成する。蓋めっき層19は、基板11の第2面11bに形成された貫通孔21の開口部21bを閉塞する。蓋めっき層19は、シード層17を給電部として電解めっき工程(第1電解のめっき工程)によって形成される。めっき液としては、めっき液としては、硫酸銅めっき液を用いてもよい。ここで、蓋めっき層19は、シード層17を給電部として形成されるため、シード層17が形成されていない貫通孔21の開口部21b周辺を除く部分には形成されない。
次に、図3(c)に示すように、貫通孔21を導電材で充填して電極(貫通電極)13を形成する。電極13は、蓋めっき層19及びシード層17を給電部として電解めっき工程(第2電解めっき工程)によって形成される。めっき液としては、硫酸銅めっき液を用いてもよい。導電材(硫酸銅めっき液を用いる場合は、銅)は、基板11の厚み方向によってボトムアップ成長によって貫通孔21内に析出される。ここで、シード層17及び蓋めっき層19が貫通孔21の内壁21aに付着されないことによって、貫通孔21に導電材をボトムアップ充填する際に、貫通孔21の内壁21aに形成されたシード層17及び/又は蓋めっき層19を給電部とするめっきの異常成長が防止されて、貫通孔21の内部に形成される電極13にボイドが発生することを防止することができる。
第2電解めっき工程によって、貫通孔21内に導電材を充填して電極13を形成した後、CMPによって、基板11の第1面11a側を研磨して第1面11a側を平坦化する。図3(c)においては、基板11の第1面11a側において、電極13の表面及び絶縁膜15の表面が平坦化されているが、基板11の第1面11a上に形成された絶縁膜15をCMPによって除去してもよい。
次に、図3(d)に示すように、基板11の第2面11b上に形成された蓋めっき層19及びシード層17を除去する。ここでは、エッチングレートを蓋めっき層19<シード層17とすることにより、蓋めっき層19及びシード層17を選択的に基板11の第2面11b上から除去することができる。即ち、エッチングレートが蓋めっき層19<シード層17であるため、基板11の第2面11b側でシード層17のいずれかの部分でシード層17のエッチングが終了すると、残っているシード層17を介して横方向にエッチングが促進されるため、基板11の第2面11b側のいずれの部分においても蓋めっき層19及びシード層17の全てが除去されるタイミングに大きな差がない。そのため、貫通孔21を充填している導電材のエッチングを最小限に抑制することができる。
また、蓋めっき層19と貫通孔21を充填している導電材とのエッチングレートに差をつけることによって、貫通孔21を充填している導電材のエッチングをさらに抑制してもよい。例えば、蓋めっき層19を形成する際に、形成時間を早め、敢えて蓋めっき層19の緻密度を悪くさせておいてもよい。蓋めっき層19は、貫通孔21に導電材を充填する際の給電部として機能すればよいため、粗く形成されても大きな問題はない。蓋めっき層19の緻密度が悪い場合、蓋めっき層19と貫通孔21を充填している導電材とのエッチングレートが蓋めっき層19>貫通孔21を充填している導電材となるため、貫通孔21を充填している導電材のエッチングがさらに抑制することができる。
以上に述べた工程により、本発明の第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10を形成することができる。上述したように、基板11の第2面11b側に配置された貫通孔21の開口部21bの径d2が貫通孔21の内壁21aの径d1よりも小さく形成されることによって、導電材充填貫通電極基板10の製造時に、シード層17及び蓋めっき層19が貫通孔21の内壁21aに付着することを防止することができる。そのため、貫通孔21に電解めっきによって導電材をボトムアップ充填する際に、貫通孔21の内壁21aに形成されたシード層17及び/又は蓋めっき層19を給電部とするめっきの異常成長が防止されて、貫通孔21の内部に形成される電極13にボイドが発生することを防止することができる。その結果、信頼性の高い導電材充填貫通電極基板10を製造することができる。
また、基板11の第2面11b側に配置された貫通孔21の開口部21bの径d2が貫通孔21の内壁21aの径d1よりも小さく形成されることによって、貫通孔21の開口部21bを閉塞する蓋めっき層19の成長時間を短縮し、同時に蓋めっき層19の膜厚を低減することができる。そのため、蓋めっき層19に用いる材料が低減され、製造に掛かる費用がコストを低減することができる。また、蓋めっき層19の膜厚が低減されるため、貫通孔21に導電材を充填して電極13を形成した後に、蓋めっき層19の除去に掛かる時間を短縮することができ、導電材充填貫通電極基板10の製造の効率化を図ることができる。
さらに、シード層17は、開口部21bの径d2が貫通孔の径d1よりも小さいため、スパッタリング法などによって形成される際に、貫通孔21の開口部21b周辺を除く部分には形成されない。そのため、スパッタリングの生産性が向上する。
また、上述したように、本発明に係る導電材充填貫通電極基板10では、基板11の第2面11b側の貫通孔21の開口部21bが小さくできるため、基板11の第2面11b側の電極13間の距離が大きくなるため、配線の引き回しの自由度を増大させることができる。
<第2実施形態>
以下に本発明の第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板を用いて製造される配線について説明する。
基板11上に配線を形成する方法としては、例えば、セミアディティブ法が挙げられる。まず、図4(a)に示すように、基板11の第2面11bの全面にシード層23を形成する。シード層23は、スパッタリング法、蒸着法、無電解銅めっきなどによって形成されてもよい。
次に、図4(b)に示すように、シード層23上の配線を形成しない部分にレジスト25を形成した後、図4(c)に示すように、電解めっきによって配線パターン27を形成する。めっき液としては、硫酸銅めっき液を用いてもよい。
その後、図4(d)に示すように、レジスト25を除去し、露出されたシード層23をエッチングによって除去することにより、配線パターンが形成された基板11を製造することができる。
図4(a)〜(d)を参照して、本発明の基板11上に配線パターンを形成する方法を説明したが、配線の形成方法は、本実施形態に限定されるわけではない。例えば、基板11の第2面11bの全面に導電層を形成し、配線パターンに対応する部分にレジストを形成した後、導電層をエッチングし、その後レジストを除去することにより、該配線パターンを形成してもよい。
本発明に係る基板11は、基板11の第2面11b側の貫通孔21の開口部21bが小さいため、基板11の第2面11b側の電極13間の距離が大きくなる。そのため、配線27の引き回しの自由度を増大させることができる。
<第3実施形態>
図5乃至図7を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板について詳細に説明する。尚、第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板について、上述した第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板を構成する構成要素と同一又は類似の構成要素については、説明を簡略化又は省略する。
[導電材充填貫通電極基板の構造]
図5(a)は、本発明の第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板40の上面図である。図5(b)は、図5(a)に示す本発明の第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板40の破線で示したD領域におけるC−Cに沿った断面図である。
図5(a)及び図5(b)を参照すると、本発明の第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板40は、第1面41a及び第2面41bを備える基板41、電極43、絶縁膜45、シード層残部47a及び蓋めっき層残部49aを備えている。
基板41は、ガラス基板である。基板41には、第1面41a及び前記第2面41bを貫通する複数の貫通孔51が配置されている。基板41の第1面41a、複数の貫通孔51の内壁51aには絶縁膜45が配置されている。本実施形態においては、絶縁膜45は基板41の第1面41a上にも配置されているが、これに限定されるわけではなく、第1面41aに絶縁膜45が配置されないようにしてもよい。絶縁膜45は、窒化シリコン膜(SiNx)で形成される。
貫通孔51の内壁21aに配置された絶縁膜45の内側には、電極(貫通電極)43が配置されている。本実施形態においては、図1(b)に示すように、基板11の第1面11a側において、電極43は絶縁膜45を挟んで貫通孔51の内部に配置されているが、これに限定されるわけではなく、電極43が貫通孔51の外部まで配置されるようにしてもよい。
電極43は、金属材料を含み、金属材料としては、例えば、銅、金、銀、白金、ロジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属又はこれらを組み合わせた合金などが用いられてもよい。
基板41の第2面41b側に配置された開口部51bは、電極43と電気的に接続されたシード層残部47a及び蓋めっき層残部49aによって閉塞されている。
第1の実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10と同様に、本実施形態の導電材充填貫通電極基板40において、基板41の第2面41b側に配置された貫通孔51の開口部51bの径d4は、貫通孔51の第1面41a側の開口径d3よりも小さい。基板41の第2面41b側に配置された貫通孔51の開口部51bの径d4が基板41の第1面41a側の貫通孔51の開口径d3よりも小さく形成されることによって、導電材充填貫通電極基板40の製造時において、シード層47及び蓋めっき層49(シード層47及び蓋めっき層49については、後述する)が貫通孔51の内壁51aに付着することを防止することができる。シード層47及び蓋めっき層49が貫通孔51の内壁51aに付着されないことによって、貫通孔51に電解めっきによって導電材をボトムアップ充填する際に、貫通孔51の開口部21bから貫通孔51の内壁51aにかけて形成されたシード層47及び/又は蓋めっき層49を給電部とするめっきの異常成長が防止されて、貫通孔51の内部に形成される電極43にボイドが発生することを防止し、信頼性の高い導電材充填貫通電極基板40を製造することができる。
さらに、第1の実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10と同様に、基板41の第2面41b側に配置された貫通孔51の開口部51bの径d4が基板41の第1面41a側の開口径d3よりも小さく形成されることによって、貫通孔51の開口部51bを閉塞する蓋めっき層49の成長時間を短縮し、同時に蓋めっき層49の膜厚を低減することができる。そのため、蓋めっき層49に用いる材料が低減され、コストも低減することができる。また、蓋めっき層49の膜厚が低減されるため、貫通孔51に導電材を充填して電極43を形成した後に、蓋めっき層49の除去に係る時間を短縮することができ、導電材充填貫通電極基板40の製造の効率化を図ることができる。
また、本発明に係る導電材充填貫通電極基板40では、基板41の第2面41b側の貫通孔51の開口部51bが小さくできるため、基板41の第2面41b側の電極43間の距離が大きくなるため、配線の引き回しの自由度を増大させることができる。
尚、導電材充填貫通電極基板40上に複数の配線層と複数の絶縁層とを交互に積層して多層配線を形成する場合、該複数の配線層及び該複数の絶縁層の膜応力による基板の反りを考慮することにより、導電材充填貫通電極基板40を平坦化することが可能になり、信頼性の高い多層配線基板を提供することができる。
通常、基板上に膜形成を行う場合、加熱を伴う。本発明の導電材充填貫通電極基板40では、電極43がテーパ状に形成されているため、基板41の第1面41a側と第2面41b側とでは、電極43の径が異なる。そのため、本発明の導電材充填貫通電極基板40上に多層配線を形成する場合、多層配線を形成する工程において加熱工程を繰り返すと、電極43の内部応力により、導電材充填貫通電極基板40に反りが生じる虞がある。具体的には、本発明の導電材充填貫通電極基板40では、金属材料を含む電極43の熱膨張率がガラスである基板41の熱膨張率よりも大きく、且つ基板41の第1面41a側と第2面41b側とでは電極43の径が異なるため、図5(b)に示している導電材充填貫通電極基板40の場合、導電材充填貫通電極基板40を加熱すると、上側(基板41の第1面41a側)が凸状になるように導電材充填貫通電極基板40が反ってしまう虞がある。
一方、一般的に、基板上に多層配線を形成する場合、基板上に配線層と複数の絶縁層とを交互に積層していくと、複数の層の内部応力によって、基板に反りが生じる。
そこで、本発明の導電材充填貫通電極基板40に多層配線を形成する場合、該複数の配線層及び該複数の絶縁層の膜応力による基板の反りと、導電材充填貫通電極基板40における電極43の内部応力による基板の反りとを打ち消しあうことにより、多層配線を有する導電材充填貫通電極基板40を平坦化することができる。即ち、多層配線における複数の層の内部応力が引張応力であるか又は圧縮応力であるかに応じて、多層配線を導電材充填貫通電極基板40の基板41の第1面41a側に形成するか、或いは、第2面41a側に形成するかを決定することにより、導電材充填貫通電極基板40における電極43の内部応力を多層配線における複数の層の内部応力で相殺することができる。これによって、多層配線を有する導電材充填貫通電極基板40を平坦化することが可能になり、本発明の導電材充填貫通電極基板40を用いた信頼性の高い多層配線基板を提供することができる。
[導電材充填貫通電極基板の製造方法]
以下、図6(a)〜(d)及び図7(a)〜(d)を参照して本発明の第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板40の製造方法について説明する。図6(a)〜(d)及び図7(a)〜(d)は、本発明の第4実施形態に係る導電材充填貫通電極基板40の製造方法を示す工程図である。
まず、図6(a)に示すように、ガラス基板41の第1面41aに複数の有底孔42を形成する。ガラス基板41に有底孔42を形成するための具体的な方法としては、例えば以下の方法が用いられる。第1に、波長λのレーザパルスをレンズで集光してガラス基板41の第1面41a側から照射することによって、ガラス基板41のうちレーザパルスが照射された部分に変質部が形成される(第1工程)。第2に、ガラスに対するエッチングレートよりも変質部に対するエッチングレートが大きいエッチング液を用いて変質部をエッチングする(第2工程)。
この加工方法によると、レーザパルスが照射された部分には、照射前のガラスとは異なる変質部が形成される。この変質部は、レーザ照射によって光化学的な反応が起き、E’センターや非架橋酸素などの欠陥を有したり、レーザ照射による急熱・急冷によって発生した、高温度域における疎なガラス構造を有したりする部位である。これら変質部は通常部よりも所定のエッチング液に対してエッチングされやすいため、変質部分をエッチング液に浸すことによって微小な孔や微小な溝を形成することができる。
第1工程に用いられるレーザのパルス、波長、エネルギー等は、ガラス基板41に用いられるガラスの組成、吸収係数等に応じて適宜設定されてもよい。また、第1工程に用いられるレーザの焦点距離及びビーム径は、形成しようとする有底孔42の開口径、有底孔42の深さ等の形状に応じて適宜設定されてもよい。
また、第2工程において用いられるエッチング液は、ガラスに対するエッチングレートよりも変質部に対するエッチングレートが大きいエッチング液であれば適宜用いることができる。エッチング液やエッチング時間、エッチング液の温度等は、形成する変質層の形状や、目的とする加工形状に応じて適宜選択されてもよい。
ガラス基板41に形成された有底孔42は、レーザが照射された第1面41a側からガラス基板41の厚さ方向に向かってテーパ状に形成される。宇有底孔42の形状は、ガラス基板41の厚さ方向に向かってテーパ状に形成されている限り特に限定されず、円錐形状又は多角錐形状であってもよい。
次に、図6(b)に示すように、有底孔42が形成されたガラス基板41の第1面41a上及び有底孔42の内壁に絶縁膜45を形成する。プラズマCVD等により、窒化シリコン膜(SiNx)をガラス基板41の第1面41aと有底孔42の内壁に形成することにより、絶縁膜45が形成される。尚、本実施形態においては、絶縁膜45はガラス基板41の第1面41a上にも形成されているが、これに限定されるわけではなく、第1面41aに絶縁膜45が形成されないようにしてもよい。
次に、図6(c)に示すように、ガラス基板41の第2面41b側をスリミングしてガラス基板41を薄化する。ガラス基板41は、ウェットエッチング又はCMPによって研磨されることによって薄化される。ガラス基板41のスリミングの用いる研磨液は、第1実施形態において述べた基板11のスリミングに用いる研磨液と同様である。ここで、ガラス基板41の第2面側41bは、浸漬時間、或いは研磨時間を制御することにより、有底孔42に達する直前まで研磨される。
ガラス基板41をウェットエッチングによってスリミングする場合、有底孔42の内壁に形成された窒化シリコン膜(SiNx)の絶縁膜45は、研磨液に対して耐性があるため、ガラス基板41をスリミングする際に、有底孔42がスリミングされて有底孔42に開口が形成されることを防止することができる。
次に、図6(d)に示すように、ガラス基板41の第2面41bに有底孔42に通じる開口部51bを形成し、貫通孔51を形成する。ここで、開口部51bは、開口部51bの径d4が基板41の第1面41a側の開口径d3よりも小さくなるように形成される。d4/d3は0.5以下であればよく、好ましくは0.2以下である。また、開口部51bの径d4は5μm以上であることが好ましい。開口部51bは、ガラス基板41の第2面41bにマスク(図示せず)を形成し、エッチングによって形成される。エッチングの方法としては、D−RIE等の反応性イオンエッチングを用いてもよい。
本実施形態における、有底孔42の形状はガラス基板41の厚さ方向に向かってテーパ状に形成されているため、ガラス基板41に形成された複数の有底孔42の深さが均一であれば、ガラス基板41のスリミングの際に、ガラス基板41の第2面41bに有底孔42に通じる、基板41の第1面41a側の開口径d3よりも小さな開口部を形成することが可能である。しかしながら、ガラス基板41の面内の全ての有底孔42の深さを均一に形成することは非常に困難である。複数の有底孔42の形状、即ち有底孔42の深さにバラつきがある場合に、ガラス基板41のスリミングと同時に有底孔42に通じる開口部を形成しようとすると、有底孔42の深さにバラつきがあるため、有底孔42の深さに応じて有底孔42に通じる開口部の形成に要する時間が異なる。ガラス基板41の第2面41b側は、複数の有底孔42に貫通する開口部が全て形成されるまでスリミング処理に晒されるため、有底孔42の深さに応じて開口部の径にもバラつきが生じる。具体的には、有底孔42の深さが相対的に深い有底孔42の開口部の径は、有底孔42の深さが相対的に浅い有底孔42の開口部の径に比べて、開口部の径が拡がってしまう虞がある。
本実施形態では、ガラス基板41の第2面41b側を有底孔42に達する直前までスリミングした後、エッチングによって開口部51bを形成することにより、複数の有底孔42の深さが互いに異なっていても、ガラス基板41の第2面41b側の全ての開口部51bの径d4が基板41の第1面41a側の開口径d3よりも小さくなるように形成することができる。
次に、図7(a)に示すように、ガラス基板41の第2面41b上及び開口部41bの内壁にシード層47を形成する。シード層47は、第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10におけるシード層17と同一であるため、詳細な説明は省略する。シード層47は、ガラス基板41の第2面14b上及び開口部51bの内壁だけではなく、貫通孔51の開口部51bの周辺に形成されてもよい。一方、シード層47は、開口部51bの径d4が基板41の第1面41a側の開口径d3よりも小さいため、スパッタリング法などによって形成される際に、貫通孔51の開口部51b周辺を除く部分には形成されない。
次に、図7(b)に示すように、シード層47上に蓋めっき層49を形成する。蓋めっき層49は、第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10における蓋めっき層19と同一であるため、詳細な説明は省略する。蓋めっき層49は、シード層47を給電部として電解めっき工程(第1電解めっき工程)によって形成されるため、シード層47が形成されていない貫通孔51の開口部51b周辺を除く部分には形成されない。
次に、図7(c)に示すように、電解めっき工程(第2電解めっき工程)によって貫通孔51を導電材で充填して電極(貫通電極)43を形成する。電極43は、第1実施形態に係る導電材充填貫通電極基板10における電極13と同一であるため、詳細な説明は省略する。シード層47及び蓋めっき層49が貫通孔51の内壁51aに付着されないことによって、貫通孔51に導電材をボトムアップ充填する際に、貫通孔51の内壁51aに形成されたシード層47及び/又は蓋めっき層49を給電部とするめっきの異常成長が防止されて、貫通孔51の内部に形成される電極43にボイドが発生することを防止することができる。
第2電解めっき工程によって、貫通孔51内に導電材を充填して電極43を形成した後、CMPによって、ガラス基板41の第1面41a側を研磨して第1面41a側を平坦化する。図7(c)においては、ガラス基板41の第1面41a側において、電極43の表面及び絶縁膜45の表面が平坦化されているが、基板41の第1面41a上に形成された絶縁膜45をCMPによって除去してもよい。
次に、図7(d)に示すように、ガラス基板41の第2面41b上に形成された蓋めっき層49及びシード層47を除去する。ここでは、エッチングレートを蓋めっき層49<シード層47とすることにより、蓋めっき層49及びシード層47を選択的にガラス基板41の第2面41b上から除去することができる。蓋めっき層49及びシード層47の選択的な除去については、第1実施形態において説明した蓋めっき層19及びシード層17の除去と同様であるため詳細な説明は省略する。
以上に述べた工程により、本発明の第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板40を形成することができる。上述したように、ガラス基板41の第2面41b側に配置された貫通孔51の開口51bの径d4が基板41の第1面41a側の開口径d3よりも小さく形成されることによって、導電材充填貫通電極基板40の製造時に、シード層47及び蓋めっき層49が貫通孔51の内壁51aに付着することを防止することができる。そのため、貫通孔51に電解めっきによって導電材をボトムアップ充填する際に、貫通孔51の内壁51aに形成されたシード層47及び/又は蓋めっき層49を給電部とするめっきの異常成長が防止されて、貫通孔51の内部に形成される電極43にボイドが発生することを防止することができる。その結果、信頼性の高い導電材充填貫通電極基板40を製造することができる。
また、ガラス基板41の第2面41b側に配置された貫通孔51の開口部51bの径d4が基板41の第1面41a側の開口径d3よりも小さく形成されることによって、貫通孔51の開口部51bを閉塞する蓋めっき層49の成長時間を短縮し、同時に蓋めっき層49の膜厚を低減することができる。そのため、蓋めっき層49に用いる材料が低減され、製造に掛かる費用がコストを低減することができる。また、蓋めっき層49の膜厚が低減されるため、貫通孔51に導電材を充填して電極43を形成した後に、蓋めっき層49の除去に掛かる時間を短縮することができ、導電材充填貫通電極基板40の製造の効率化を図ることができる。
さらに、シード層47は、開口部51bの径d4が基板41の第1面41a側の開口径d3よりも小さいため、スパッタリング法などによって形成される際に、貫通孔51の開口部51b周辺を除く部分には形成されない。そのため、スパッタリングの生産性が向上する。
また、上述したように、本発明に係る導電材充填貫通電極基板40では、基板41の第2面41b側の貫通孔51の開口部51bが小さくできるため、基板41の第2面41b側の電極43間の距離が大きくなるため、配線の引き回しの自由度を増大させることができる。配線は、第2実施形態において説明した方法によって、基板41の第2面41b側に形成することができる。
以上に本発明の第1乃至第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板の構造及び製造方法について説明したが、上述の実施形態は例示であり、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
<第4実施形態>
以下に本発明の第1乃至第3実施形態に係る導電材充填貫通電極基板を用いて製造される半導体装置について説明する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置を示す図である。半導体装置70は、3つの基板703(703−1、703−2、703−3)が積層され、LSI基板701に接続されている。基板703−1、703−2は、上述した第1〜第3実施形態に係る本発明の導電材充填貫通電極基板の何れかが貫通電極として用いられている。また、3つの基板703のうちいずれか一つは、上述した導電材充填貫通電極基板ではなく、第1乃至第3実施形態とは別の導電材充填貫通電極基板であってもよい。これらの基板703のうちシリコン基板等の半導体基板を用いた貫通電極基板が存在する場合には、その貫通電極基板にDRAM等の半導体素子が形成されてもよい。
それぞれの基板703−1、703−2、703−3には、バンプと接続するための接続端子が配置されている。接続端子としては、導電材充填貫通電極基板内に形成された電極(貫通電極)を用いてもよく、電極上に接続端子を形成してもよい。接続端子は、同じ基板に配置された配線と接続されている。基板703−1の接続端子7071−1は、LSI基板701の接続端子705とバンプ711−1により接続されている。基板703−1の接続端子709−1は、基板703−2の接続端子707−2とバンプ711−2により接続されている。基板703−2の接続端子709−2と、基板703−3の接続端子707−3とは、バンプ711−3により接続されている。バンプ711−1、711−2、711−3は、例えば、インジウム、銅、金等の金属を用いる。
尚、基板703を積層する場合には、3層に限らず、2層であってもよいし、さらに4層以上であってもよい。また、基板703と他の基板との接続においては、バンプによるものに限らず、共晶接合など、他の接合技術を用いてもよい。また、ポリイミド、エポキシ樹脂等を塗布、焼成して、基板60と他の基板とを接着してもよい。
図9は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置の別の例を示す図である。図9に示す半導体装置80は、MEMSデバイス、CPU、メモリ等の半導体チップ(LSIチップ)803−1、803−2が積層され、LSI基板801に接続されている。
半導体チップ803−1と半導体チップ803−2との間に、基板805が配置され、バンプ813−1、813−2により接続されている。基板805は、上述した第1〜第3実施形態に係る貫通電極基板である。
LSI基板801上に半導体チップ803−1が載置されている。LSI基板801と半導体チップ803−2とは、ワイヤ815により接続されている。この例では、基板805は、複数の半導体チップを積層して3次元実装するためのインターポーザとしても用いられ、それぞれ機能の異なる複数の半導体チップを積層することで、多機能の半導体装置を製造することができる。例えば、半導体チップ803−1を3軸加速度センサとし、半導体チップ803−2を2軸磁気センサとすることによって、5軸モーションセンサを1つのモジュールで実現した半導体装置を製造することができる。
半導体チップがMEMSデバイスにより形成されたセンサなどである場合には、センシング結果がアナログ信号により出力されるようなときがある。この場合には、ローパスフィルタ、アンプ等についても半導体チップに形成してもよい。
図10は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置のさらに別の例を示す図である。上記2つの例(図8及び図9)は、3次元実装であったが、この例では、2.5次元実装に適用した例である。図10に示す例では、LSI基板901には、6つの基板903(903−1〜903−6)が積層されて接続されている。ただし、全ての基板903が積層して配置されているだけではなく、基板面内方向にも並んで配置されている。基板903の少なくとも一つは、上述した第1〜第3実施形態に係る貫通電極基板である。
図10の例では、LSI基板901上に基板903−1、903−5が接続され、基板903−1上に基板903−2、903−4が接続され、基板903−2上に基板903−3が接続され、基板903−5上に基板903−6が接続されている。なお、図10に示す例のように、基板903を複数の半導体チップを接続するためのインターポーザとして用いても、このような2.5次元実装が可能である。例えば、基板903−3、903−4、903−6などが半導体チップに置き換えられてもよい。
上述のように製造された半導体装置70、80及び90は、例えば、携帯端末(携帯電話、スマートフォンおよびノート型パーソナルコンピュータ等)、情報処理装置(デスクトップ型パーソナルコンピュータ、サーバ、カーナビゲーション等)、家電等、様々な電気機器に搭載される。
図11は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置70、80又は90を用いた電子機器を示す図である。半導体装置111が搭載された電気機器の例として、図11(a)にはスマートフォン110を示し、図11(b)にはノート型パーソナルコンピュータ120を示す。半導体装置111は、上述した、本発明の第4実施形態に係る半導体装置70、80又は90であってもよい。これらの電気機器は、アプリケーションプログラムを実行して各種機能を実現するCPU等で構成される制御部113を有する。各種機能には、半導体装置111からの出力信号を用いる機能が含まれる。