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JP6523001B2 - シートベルトリトラクタ - Google Patents
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Description

本発明は、シートベルトリトラクタに関し、より詳細には、シートバックに取り付けられるシートベルトリトラクタに関する。
車両に搭載されるシートベルト装置は、シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトによって、シートに着座する乗員を拘束して車両衝突時等に乗員を保護する。シートベルトリトラクタは、車両衝突時等に水平方向に所定値より大きな加速度が作用した際に、この加速度を加速度センサで検出してシートベルトのロック機構を作動させ、これによりシートベルトを引き出し不能にする。
具体的には、加速度センサが車両の急減速状態を感知すると、加速度センサのセンサレバーがスピンドルに回転可能に支持されるステアリングホイールを係止し、ステアリングホイールが、スピンドルに対して回転遅れを生じる。これにより、スピンドルとステアリングホイール間に配置されたロック部材が作動して、リトラクタフレームに係合することで、スピンドルがロックされる。
従来のウェビング巻取装置として、ウェビングが巻装されるスピンドルの軸部の一端が、樹脂製のセンサホルダ(システムカバー)に形成された軸受部で回転自在に支持され、このスピンドルの軸部に、ステアリングホイールのボス部が回転可能に支持されたものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−302009号公報
特許文献1に開示されているウェビング巻取装置では、スピンドルの軸部がセンサホルダに形成された軸受部で直接支承されているので、長期間の使用により軸受部が摩耗するとスピンドルにガタが生じ、ステアリングホイールと加速度センサのセンサレバーとの隙間(具体的には、ステアリングホイールの係合爪とセンサレバーの爪との隙間)が変動する虞がある。
特に、シートベルトリトラクタをシート内に配置したシートインリトラクタでは、シートベルトリトラクタが車両の上下方向に対して左右方向に傾斜して設置される場合がある。この場合、シートベルトリトラクタが傾斜して設置されていても、加速度センサのセンサレバーの支持軸は水平に維持されるので、該支持軸はステアリングホイールに対して接近又は離間して配置される。このため、シートインリトラクタにおいては、シートベルトリトラクタの高機能化を達成するため、シートベルトリトラクタの傾斜方向に寄らず、長期間の使用に対してもステアリングホイールとセンサレバーとの隙間が安定して維持され、加速度センサの感度が高感度に保たれることが求められている。
一方、センサホルダの軸受部に耐久性を有する別部品を配置することも考えられるが、別部品の追加は、コストアップにつながり好ましくない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を増加することなく、ステアリングホイールとセンサレバーとの隙間を安定して維持し、加速度センサを高感度に保つことができるシートベルトリトラクタを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) フレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、前記スピンドルのウェビング引き出し方向の回転をロックする緊急ロック機構と、前記スピンドルを前記ウェビングの巻き取り方向に付勢する巻き取り装置と、を備えるシートベルトリトラクタであって、
前記緊急ロック機構は、
前記フレームに係合するロック部材と、
前記スピンドルに相対回転可能に支持されると共に、前記スピンドルに対して回転遅れを生じることにより前記ロック部材を作動するステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの外周面に形成された係合爪と係止可能なセンサレバーを有し、車両の急減速状態を感知して前記スピンドルの前記ウェビング引き出し方向の回転を阻止する加速度センサと、
前記ステアリングホイールに揺動自在に支持されるWSレバーと、
前記フレームに固定されて、前記WSレバーと噛み合い可能な内歯が内周に設けられた円筒壁を有し、前記緊急ロック機構を覆うシステムカバーと、
を備え、
前記ステアリングホイールは、前記システムカバーの内歯に係合可能な前記WSレバーの爪を内方に退避させる方向に前記WSレバーを回転付勢するWSスプリングの一端を支持する突片を有し、且つ、
前記ステアリングホイールには、前記緊急ロック機構が配置される側の前記スピンドルの軸部を回動自在に支承する軸受カバーが一体成形され、
前記ステアリングホイールの前記軸受カバーは、前記システムカバーの軸受支持凹部に嵌合支持され
前記システムカバーの軸受支持凹部が前記ステアリングホイールの前記軸受カバーを嵌合支持する部分は、前記突片の径方向内側に位置することを特徴とするシートベルトリトラクタ。
(2) 前記ステアリングホイールの前記軸受カバーは、前記スピンドルの軸部の軸方向端面を覆うように有底円筒状に形成されていることを特徴とする(1)に記載のシートベルトリトラクタ。
(3) 前記シートベルトリトラクタは、車両上下方向に延びる鉛直な直線に対して傾斜して車両内部に取り付けられることを特徴とする(1)または(2)に記載のシートベルトリトラクタ。
(4) 前記ステアリングホイールの前記軸受カバーは、先端部を小径とした、段付き形状の前記スピンドルの軸部に対応して段付き形状に形成され、
前記突片は、前記軸受カバーの円筒状部分の円周方向位相の一部に一体に形成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のシートベルトリトラクタ。
本発明のシートベルトリトラクタによれば、スピンドルの軸部は、ステアリングホイールに一体成形された軸受カバーで回動自在に支承され、更に該軸受カバーがシステムカバーの軸受支持凹部に嵌合支持されるので、ステアリングホイールの軸受カバーとシステムカバーの軸受支持凹部との回転接触部が樹脂同士で摺接する。このため、従来の金属製のスピンドルが樹脂製のシステムカバーで支持される場合と比較してシステムカバーの軸受支持凹部の摩耗が抑制される。また、ステアリングホイールは、スピンドルの軸部に案内される長さを長くすることができ、これにより、スピンドルに対するステアリングホイールの傾きを抑制することができる。結果として、部品点数を増加することなく、ステアリングホイールとセンサレバーとの隙間を安定して維持し、加速度センサを高感度に保つことができる。
また、ステアリングホイールの軸受カバーは、スピンドルの軸部の軸方向端面を覆うように有底円筒状に形成されているので、ステアリングホイールのスラスト方向の位置精度が向上するので、スピンドルに対するステアリングホイールの傾きをさらに抑制することができ、結果としてステアリングホイールとセンサレバーとの隙間を維持して、加速度センサをより高感度に保つことができる。
シートベルトリトラクタの分解斜視図である。 図1に示すシートベルトリトラクタの断面図である。 図2のIII部拡大断面図である。 傾斜して取り付けられたシートベルトリトラクタの断面図である。
以下、本発明に係るシートベルトリトラクタの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るシートベルトリトラクタの分解斜視図、図2はシートベルトリトラクタの断面図、図3は図2のIII部拡大断面図である。図1〜図3に示すように、シートベルトリトラクタ10は、不図示のウェビングが巻装される金属製(例えば、アルミ合金製)のスピンドル20と、スピンドル20を回転自在に支持する金属製のコ字状のフレーム11と、フレーム11の一方の側板11Aの外側に配置され、ウェビングの引き出しを機械的にロックする緊急ロック機構14と、フレーム11の他方の側板11Bの外側に配置され、スピンドル20をウェビングの巻き取り方向に回転付勢するバネ式の巻き取り装置30と、を備える。
フレーム11の一対の側板11A、11Bは、スピンドル20の軸方向の中央部分を挟んで互いに対向する。また、フレーム11の側板11Aの円形開口の内周には、後述するロックドッグ50の爪51が噛合する多数の内歯12が形成されている。
スピンドル20は、ウェビングが巻回される胴部27と、胴部27の軸方向両側に設けられた一対の鍔部22から軸方向外側に延出する一対の軸部21,25と、を有する。また、スピンドル20の一方の端面側で、鍔部22と軸部21との間には、所定の肉厚の略円盤状の側壁部23が設けられている。ロックドッグ50は、この側壁部23を略扇状に部分的に切欠いたロックドッグ収容空間24に変位自在に収容されている。側壁部23には、後述するラッチスプリング59の一端を支持するばね支持部28が軸方向に突出して形成されている。
緊急ロック機構14は、ロック部材としての金属製(例えば、鉄製)のロックドッグ50と、樹脂製のステアリングホイール60と、ウェビングの急激な引き出しを感知してスピンドル20のウェビング引き出し方向の回転を阻止するウェビング加速度感知手段70を構成するWSレバー71及びWSスプリング75と、車両の急減速状態を感知してスピンドル20のウェビング引き出し方向の回転を阻止する車体加速度感知手段としての加速度センサ80と、を備え、フレーム11の一方の側板11Aに固定されるシステムカバー90によって覆われている。
ステアリングホイール60は、スピンドル20に相対回転可能に支持され、スピンドル20に対して回転遅れを生じることによりロックドッグ50を作動する。ステアリングホイール60は、図1及び図2に示すように、外周面に複数の係合爪66が形成された環状部67と、環状部67の軸方向一端側から内側に形成された円盤部62と、を有し、射出成形によって一体成形される。
円盤部62には、ロックドッグ50のカムピン52が係合するカム孔63が形成されている。
円盤部62のスピンドル側側面には、ラッチスプリング59を収容するばね室68が設けられている。ばね室68には、スピンドル20のばね支持部28に一端が支持されたラッチスプリング59の他端を支持する不図示のばね受け部が形成されている。これにより、ステアリングホイール60は、反時計方向に回転付勢されている。
また、円盤部62のシステムカバー側側面には、中心に形成されてスピンドル20の一方の軸部21を回動自在に支持する有底円筒状の軸受カバー61と、WSレバー71の軸孔72に嵌まることでWSレバー71を揺動自在に支持する凸軸64と、WSスプリング75の一端を支持する突片65とが設けられている。
したがって、カムピン52がカム孔63に挿入されたロックドッグ50は、ラッチスプリング59の付勢力により、爪51が内歯12から離れるロック解除方向に保持される。また、ラッチスプリング59の付勢力に抗して、ステアリングホイール60がスピンドル20に対して時計回りに相対的に回転する(実際には、スピンドル20が回転する)時には、カムピン52がカム孔63に沿って作動し、爪51を径方向外方に進出させる。そして、径方向外方に進出した爪51を、フレーム11の内歯12に噛み合わせることにより、スピンドル20をフレーム11の内歯12にロックさせ、ウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックする。
システムカバー90には、側板部91の内側に円筒壁92が突設されており、円筒壁92の内周には、WSレバー71と噛み合い可能な内歯93が設けられている。また、システムカバー90には、ステアリングホイール60の軸受カバー61が回動自在に嵌合する軸受支持凹部95が設けられると共に、加速度センサ80を収容するセンサカバー94が形成されている。
WSレバー71は、慣性体としての機能も併せ持つように金属製で構成されており、システムカバー90の内歯93に係合可能な爪73を備え、軸孔72がステアリングホイール60の凸軸64に嵌合している。軸孔72に対して爪73と反対側の腕74とステアリングホイール60の突片65との間には、WSスプリング75が装着されて爪73を内方に退避させる方向(システムカバー90の内歯93から離間する方向)にWSレバー71を回転付勢している。従って、通常時には、爪73がシステムカバー90の内歯93と係合しない非作動位置に保持される。
これにより、乗員の急な移動によりウェビングが引き出されると、WSレバー71が慣性力によって回動し、WSレバー71の爪73が外方に突き出されて、システムカバー90の内歯93に噛合する。したがって、ウェビング加速度感知手段70は、ステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転を阻止する。
このように、ステアリングホイール60の回転が阻止された状態で、ウェビングの引出しによりスピンドル20が更に回転すると、カムピン52がカム孔63に沿って作動して爪51を径方向外方に進出させ、爪51がフレーム11の内歯12に噛み合わされる。これにより、スピンドル20がフレーム11の内歯12にロックして、ウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックする。
加速度センサ80は、センサホルダ81と、センサホルダ81に回動自在に取り付けられるボールカバー82と、ボールカバー82内に格納されて水平方向の加速度に応じて変位するボール83と、ボール83の変位に応じて支持軸86を中心として回動し、ステアリングホイール60の係合爪66に係合してステアリングホイール60の回転を阻止するセンサレバー84とを備え、システムカバー90のセンサカバー94に収容されている。
そして、車体加速度に応じてボール83が移動することにより、センサレバー84が揺動してセンサレバー84の爪85が持ち上がり、ステアリングホイール60の外周に設けられた係合爪66に係合して、ステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転を阻止する。そして、ウェビング引き出しによりスピンドル20が回転すると、カムピン52がカム孔63に沿って作動して爪51を径方向外方に進出させ、爪51がフレーム11の内歯12と噛合する。これにより、スピンドル20がフレーム11の内歯12にロックされて、ウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックする。
図1及び図2に示すように、巻き取り装置30は、巻き取りばね33と、スプリングハウジング35と、スプリングハウジング35を軸方向及び径方向から覆うようにして、フレーム11の他方の側板11Bに固定されるスプリングケース31と、を備える。巻き取りばね33は、スプリングハウジング35とスプリングケース31とにより保持される。
スプリングケース31の内壁面には、スピンドル20の他端側の軸部25と対向する位置に、該軸部25を回転自在に支持する支持孔36が形成されている。
巻き取りばね33は、帯板状のばね素材を渦巻状に巻いたものであり、外周端部がスプリングハウジング35に固定されると共に、内周端部がスピンドル20の他端側の軸部25に係止されてスピンドル20を常時、巻き取り方向に付勢している。
以下、本実施形態のシートベルトリトラクタ10の作用について説明する。本実施形態のシートベルトリトラクタ10は、通常の速度でウェビングが引き出されると、システムカバー90及びスプリングケース31で両端の軸部21,25が支持されるスピンドル20が回転して、巻装されたウェビングの引き出しを許容する。
また、ウェビングが設定された所定の速度より早い速度でシートベルトリトラクタ10から引き出されると、ステアリングホイール60と共に回転するWSレバー71が、慣性力によりWSスプリング75の弾性力に抗して回動して、WSレバー71の爪73が、システムカバー90の内歯93に噛合してステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転を阻止する。
ステアリングホイール60が停止した状態で、更にウェビングが引き出されてスピンドル20がステアリングホイール60に対して相対的に回転すると、カムピン52がステアリングホイール60のカム孔63に嵌合しているロックドッグ50は、爪51が外方に押し出され、フレーム11の内歯12に噛合してスピンドル20の回転がロックされ、ウェビングの引き出しが阻止されて乗員を保護する。
また、車両に大きな加速度が作用すると、ボールカバー82内に格納されたボール83が移動することでセンサレバー84が揺動し、爪85がステアリングホイール60の係合爪66に係合して、ステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転を阻止する。そして、ウェビングの引き出しによりスピンドル20がステアリングホイール60に対して相対的に回転すると、上記と同様に、ロックドッグ50の爪51がフレーム11の内歯12に噛合してウェビングの引き出しが阻止される。
ここで、本実施形態では、上述したように、システムカバー90の軸受支持凹部95には、ステアリングホイール60の中央部分に形成された、スピンドル20の軸部21を支承する軸受カバー61が回動自在に嵌合されている。このため、従来の金属製のスピンドル20が樹脂製のシステムカバー90で直接支持される場合と比較して、本実施形態は、システムカバー90の軸受支持凹部95の摩耗を抑制することができる。
また、ステアリングホイール60に一体的に形成された軸受カバー61は、システムカバー90の軸受支持凹部95に案内されるように、スピンドル20の軸部21の先端部まで回転自在に案内されている。したがって、本実施形態のステアリングホイール60は、ボス部がスピンドル20の軸部21の一部に案内されていた従来のステアリングホイール60に比べて、スピンドル20の軸部21に案内される長さを長くすることができ、スピンドル20に対する傾きを抑えることができる。
この結果、加速度センサ80のセンサレバー84の爪85とステアリングホイール60の係合爪66との隙間が安定して維持され、加速度センサ80を高感度に保つことができる。
また、ステアリングホイール60の軸受カバー61は、有底円筒状に形成されており、軸受カバー61の底部61aは、軸方向において、システムカバー90の軸受支持凹部95と、スピンドル20の軸部21との間に挟まれているので、ステアリングホイール60のスラスト方向の位置精度も向上する。
なお、軸受カバー61は、先端側を小径とした、段付き形状のスピンドル20の軸部21に対応して、段付き形状に形成されている。また、本実施形態では、WSスプリング75の一端を支持する突片65が、軸受カバー61の円筒状部分の円周方向位相の一部に一体に形成されている。
以上説明したように、本実施形態のシートベルトリトラクタ10によれば、スピンドル20の軸部21を回動自在に支承する軸受カバー61がステアリングホイール60に一体成形され、更に該軸受カバー61がシステムカバー90の軸受支持凹部95に嵌合支持される。ステアリングホイール60の軸受カバー61とシステムカバー90の軸受支持凹部95との回転接触部が樹脂同士で摺接する。このため、従来の金属製のスピンドル20が樹脂製のシステムカバー90で直接支持される場合と比較して、システムカバー90の軸受支持凹部95の摩耗が抑制される。また、ステアリングホイール60は、スピンドル20の軸部21に案内される長さを長くすることができ、これにより、スピンドル20に対するステアリングホイール60の傾きを抑制することができる。従って、部品点数を増加することなく、センサレバー84の爪85とステアリングホイール60の係合爪66との隙間が安定して維持され、加速度センサ80を高感度に保つことができる。
また、ステアリングホイール60の軸受カバー61は、スピンドル20の軸部21の軸方向端面を覆うように有底円筒状に形成されているので、スピンドル20の軸部21の端面を軸受カバー61の底部に当接させることでステアリングホイール60のスラスト方向の位置精度が向上する。
また、図4に示すように、シートベルトリトラクタ10がシート内に配置されるシートインリトラクタでは、ウェビングを滑らかにシートベルトリトラクタ10から引き出し可能とするため、シートベルトリトラクタ10が、車両の上下方向に延びる鉛直な直線Lに対して、左右方向に傾斜(角度θ)して車両内部に設置される場合がある。
このような場合、加速度センサ80は、シートベルトリトラクタ10の傾斜角度θに係わらず、正常な機能を維持するため、センサレバー84の支持軸86が水平となるようにフレーム11の側板11Aに取り付けられる。即ち、スピンドル20の支持軸29に対して、センサレバー84の支持軸86が傾斜した状態となる。
これにより、ステアリングホイール60の外周面に形成された係合爪66と、センサレバー84の爪85とが接近、又は離間する。例えば、図4に示すように、シートベルトリトラクタ10が右方向に傾斜して取り付けられた場合には、係合爪66及び爪85での隙間Cが狭くなる。
このような状態で、システムカバー90の軸受支持凹部95の摩耗によりスピンドル20が傾いたり、ステアリングホイール60がスピンドル20に対して傾いたりすると、係合爪66とセンサレバー84の爪85との隙間Cが不安定となり、加速度センサ80のロック性能に影響する。
したがって、本実施形態のように、スピンドル20の軸部21を支承する、ステアリングホイール60に形成された有底円筒状の軸受カバー61が、システムカバー90の軸受支持凹部95に嵌合支持されることで、スピンドル20に対するステアリングホイール60の傾きを抑制することができる。これにより、シートインリトラクタのように、シートベルトリトラクタ10が、車両の上下方向に延びる鉛直な直線Lに対して、傾斜して車両内部に設置される場合であっても、加速度センサ80を高感度に保つことができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本実施形態では、軸受カバー61は有底円筒状に形成されているが、これに限らず、底部61aを有しない円筒状に形成されてもよい。
10 シートベルトリトラクタ
11 フレーム
14 緊急ロック機構
20 スピンドル
21,25 スピンドルの軸部
30 巻き取り装置
50 ロックドッグ(ロック部材)
60 ステアリングホイール
61 軸受カバー
80 加速度センサ
84 センサレバー
90 システムカバー
95 軸受支持凹部
L 上下方向に延びる直線

Claims (4)

  1. フレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、前記スピンドルのウェビング引き出し方向の回転をロックする緊急ロック機構と、前記スピンドルを前記ウェビングの巻き取り方向に付勢する巻き取り装置と、を備えるシートベルトリトラクタであって、
    前記緊急ロック機構は、
    前記フレームに係合するロック部材と、
    前記スピンドルに相対回転可能に支持されると共に、前記スピンドルに対して回転遅れを生じることにより前記ロック部材を作動するステアリングホイールと、
    前記ステアリングホイールの外周面に形成された係合爪と係止可能なセンサレバーを有し、車両の急減速状態を感知して前記スピンドルの前記ウェビング引き出し方向の回転を阻止する加速度センサと、
    前記ステアリングホイールに揺動自在に支持されるWSレバーと、
    前記フレームに固定されて、前記WSレバーと噛み合い可能な内歯が内周に設けられた円筒壁を有し、前記緊急ロック機構を覆うシステムカバーと、
    を備え、
    前記ステアリングホイールは、前記システムカバーの内歯に係合可能な前記WSレバーの爪を内方に退避させる方向に前記WSレバーを回転付勢するWSスプリングの一端を支持する突片を有し、且つ、
    前記ステアリングホイールには、前記緊急ロック機構が配置される側の前記スピンドルの軸部を回動自在に支承する軸受カバーが一体成形され、
    前記ステアリングホイールの前記軸受カバーは、前記システムカバーの軸受支持凹部に嵌合支持され
    前記システムカバーの軸受支持凹部が前記ステアリングホイールの前記軸受カバーを嵌合支持する部分は、前記突片の径方向内側に位置することを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記ステアリングホイールの前記軸受カバーは、前記スピンドルの軸部の軸方向端面を覆うように有底円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記シートベルトリトラクタは、車両上下方向に延びる鉛直な直線に対して傾斜して車両内部に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記ステアリングホイールの前記軸受カバーは、先端部を小径とした、段付き形状の前記スピンドルの軸部に対応して段付き形状に形成され、
    前記突片は、前記軸受カバーの円筒状部分の円周方向位相の一部に一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートベルトリトラクタ。
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