以下、本発明の実施の形態の調剤予約受付装置10の詳細について説明する。図1は、調剤予約受付装置10を含む調剤予約受付システム100の構成の一例を説明するための図である。
図1に示すように、調剤予約受付システム100は、調剤予約受付装置10、患者端末20、薬局端末30を有する。調剤予約受付装置10は、患者端末20および薬局端末30と、図示しないネットワークを介してそれぞれ通信可能に接続されている。患者端末20、薬局端末30は、ネットワークを介して通信することができる情報処理端末装置である。
患者端末20は、例えば患者が有する携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等を含む携帯情報通信端末である。また、薬局端末30は、例えば調剤薬局に設置された、据え置きのPC(Personal Computer)やワークステーション等である。なお、患者端末20は必ずしも携帯情報通信端末でなくてもよく、例えば患者の自宅に設置されたPCであってもよい。同様に、薬局端末30は調剤薬局に設置された、あるいは従業員がそれぞれ有する携帯情報通信端末であってもよい。
図1においては、1つの調剤予約受付装置10に対して、1つの患者端末20および1つの薬局端末30が接続されているように示したが、患者端末20および薬局端末30は実際には複数存在しうる。調剤予約受付装置10は、複数の患者端末20および薬局端末30を例えばそれぞれ固有のID番号等と対応付け、識別できるようにしている。
調剤予約受付装置10は、複数の患者から、処方箋に基づく調剤予約を受け付け、複数の調剤薬局に対して当該調剤予約を好適に振り分け、調剤薬局毎の調剤予約を管理する処理を実行する。具体的には、調剤予約受付装置10は、例えば処方箋に基づく調剤に要する時間を予め推定し、複数の患者からの調剤予約の要求に応じて、複数の調剤薬局に対してそれぞれの調剤予約の時間が重ならないように調剤予約の振り分けを行う。ここでいう複数の患者には、患者端末20を介して調剤予約を送信してくる患者と、調剤薬局に直接訪れ、店頭で調剤予約を行う患者と、が含まれる。そして、調剤予約受付装置10は、複数の調剤薬局それぞれにおける調剤予約を管理し、調剤薬局に対してその調剤薬局が有する調剤予約を通知し、調剤を行わせるようにする。
<調剤予約受付装置10の構成>
次に、調剤予約受付装置10の構成の一例について、図2を参照して説明する。図2に示すように、調剤予約受付装置10は、受信部11、送信部12、制御部13、情報管理部14を有する。
受信部11および送信部12は、図示しないネットワークを介して、患者端末20や薬局端末30と各種データやメッセージ等の送受信を行う。
制御部13は、調剤予約受付装置10における各処理の制御を行う。制御部13は、調剤予約受付装置10が実行する動作に応じた、以下説明する各処理部を有する。具体的には、制御部13は、調剤予約算出処理部131、調剤予約決定処理部132、調剤予約通知処理部133、調剤時間更新処理部134、薬剤在庫更新処理部135、調剤状況応答処理部136を有する。
さらに、調剤予約算出処理部131は、来局予定時刻算出部1311、調剤時間算出部1312、調剤開始時刻算出部1313、調剤優先順位決定部1314を有する。上述した、制御部13が有するそれぞれの処理部の実行する処理については、後に詳しく説明する。
情報管理部14は、例えばメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体であり、制御部13の各処理に使用される各種情報を記憶する。情報管理部14は、記憶および管理する情報に対応した、以下説明する各管理部を有する。具体的には、情報管理部14は、患者情報管理部141、調剤情報管理部142、調剤順番情報管理部143、薬剤在庫情報管理部144、調剤時間情報管理部145を有する。以下、各管理部が管理する情報の概要について説明する。
<患者情報>
患者情報管理部141が管理する患者情報は、下記表1に示すように、患者毎の固有番号である患者番号、処方箋毎の固有番号である処方箋番号、調剤毎の固有番号である調剤番号、調剤予約受付装置10が調剤予約を受け取った時刻である受信時刻、患者が希望する薬剤の受取調剤薬局を示す薬局番号および受け取りを希望する時刻である受取希望時刻、患者の位置情報である経緯度、移動手段、調剤薬局に未到着の患者が調剤薬局に到着する推定時刻である来局予定時刻等の情報を含み、調剤薬局に直接訪れた患者と未到着の患者を同時に管理できる構成としている。
<調剤情報>
調剤情報管理部142が管理する調剤情報は、例えば下記の表2に示すように、調剤毎の固有番号である調剤番号、処方箋毎の固有番号である処方箋番号、薬剤毎の調剤に要する時間の合計である合計調剤時間、それぞれの調剤において使用される薬剤毎の固有番号である薬剤番号、処方箋の内容を示す、薬剤の量に関する情報等を含む。調剤薬局の薬剤師は、この調剤情報を参照して調剤を実行することになる。また、調剤予約受付装置10は調剤情報を参照することで予め調剤に要する時間を把握することができる。
<調剤順番情報>
調剤順番情報管理部143が管理する調剤順番情報は、例えば下記の表3に示すように、調剤薬局毎の固有番号である薬局番号、その調剤薬局に所属する薬剤師にそれぞれ割り当てられるキュー番号、調剤予約を受信した時刻から予約確定までの猶予時間である有効時間を経過させた時刻である有効時刻、調剤予約が決定完了したか否かを示す状況決定/未決定、患者番号、調剤番号、調剤を開始する(した)時刻をしめす調剤開始時刻、調剤が終了する予定時刻である調剤終了時刻、変更の有無を示す変更有無、等の情報を含む。ここで、当該調剤順番情報は、調剤開始時刻でソートされる。なお、ある薬剤師に対する、調剤開始時刻から調剤終了時刻までの時間、すなわち調剤が行われる時間は、互いに重ならないように決定される。
表3は、薬局1のキュー1に対して、過去に決定された第1の予約情報が存在し、第2の予約情報を備える調剤予約が受信され、さらに第3の予約情報を備える調剤予約が受信された状況を示したものである。この第2の予約情報の有効時刻10:15及び第3の予約情報の有効時刻10:18は、予約要求を受信した時刻に対して予め設定された猶予時間である有効時間が加算された時刻である。すなわち、表3は、例えば有効時間が15分に設定されており、第2の予約情報の調剤予約は時刻10:00に、第3の予約情報の調剤予約は時刻10:03に、それぞれ受信された状況を示している。
そして、この有効時刻を過ぎても予約確定されなかった予約情報は、不採用が決定されたものとして削除される。表3に示した例においては、第2の予約情報及び第3の予約情報が採用されるか否かが決定されるまでは、表3に示す状況決定/未決定のステータスは「未決定」となっている。この後、採用された予約情報の状況決定/未決定のステータスは、採用が決定されたタイミングで「未決定」から「決定」へ変更されるとともに、採用されなかった予約情報は、不採用が決定されたタイミングで削除される。例えば、表3に示した状況では、まず第1の予約情報と第2の予約情報のうち一方の予約情報が採用されると、他の一方の予約情報が削除される。次に、採用された一方の予約情報と第3の予約情報のうち、さらに一方の予約情報が採用されると、他の一方の予約情報が削除される。
<薬剤在庫情報>
薬剤在庫情報管理部144が管理する薬剤在庫情報は、例えば下記の表4に示すように、薬局番号、薬剤番号、およびそれぞれの薬剤の残り錠数や残りグラム数等、薬剤の残りに関する情報等を含む。
<調剤時間情報>
調剤時間情報管理部145が管理する調剤時間情報は、例えば下記の表5に示すように、薬剤番号、それぞれの薬剤の種類(錠剤、調合薬等)、調剤に必要なグラム数、数量、調剤時間等を含む情報である。さらに、調剤師の経験年数、スキル等に応じて調剤時間は異なることが想定されるため、例えば、調剤時間情報管理部145は、表5において示される調剤時間情報を複数種類管理し、複数種類管理された調剤時間情報のうちの一種類の調剤時間情報をユーザ等に選択させ、選択された調剤時間情報のみが用いられるように構成してもよい。
[調剤予約受付装置10の動作例]
以下、調剤予約受付装置10の動作例について説明する。なお、調剤予約受付装置10の動作例は、患者端末20を介して調剤予約が送信される場合と、薬局端末30を介して調剤予約が送信される場合とで異なる。このため、図3では患者端末20を介して調剤予約が送信される場合について、図4では薬局端末30を介して調剤予約が送信される場合についてそれぞれ説明する。
<患者端末20を介した調剤予約の予約確定までの流れ>
図3は、調剤予約受付システム100において、患者端末20から調剤予約受付装置10に対して調剤予約が送信された場合の動作を説明するための図である。図3において、これから調剤薬局に対して処方箋に関する情報を送信して調剤予約を行う患者(以下、未予約の患者と称する)が有する端末を患者端末20_1、既に調剤薬局に対する調剤予約の送信および受付が終了し、調剤予約済みである患者(以下、予約済みの患者と称する)が有する端末を患者端末20_2と示す。
まず、未予約の患者の患者端末20_1が、患者の操作に応じて、処方箋に基づく調剤の予約を要求する調剤予約要求電文を調剤予約受付装置10に対して送信する(ステップS1)。電文とは、ここではネットワークを介した通信におけるメッセージあるいはリクエストを意味する。
表6は、調剤予約要求電文のフォーマットの一例を示す表である。調剤予約要求電文は、例えば表6に示すような、患者番号、調剤情報、受取希望時刻、受取希望薬局店舗、患者あるいは薬局の現在位置、患者が薬局まで移動する際の移動手段(予め分かる場合のみ)等の情報を含む。なお、表6には、患者端末20からだけでなく、薬局端末30から送信される調剤予約要求電文のフォーマットも含まれている。薬局端末30から送信される調剤予約要求電文については、後述する図4のステップS11において説明する。
次に、調剤予約受付装置10は、患者端末20_1から受信した調剤予約要求電文に基づいて、受信した調剤予約要求電文に応じた調剤予約の受付が可能である調剤薬局を検出し、調剤に要する時間や当該調剤薬局における調剤の優先順位等を決定する調剤予約算出処理を行う(ステップS2)。当該調剤予約算出処理については、後に図7を参照して詳しく説明する。
調剤予約の受付が可能である調剤薬局を検出した調剤予約受付装置10は、調剤予約要求電文を送信してきた患者端末20_1に対して、調剤予約が可能である旨を患者に通知する調剤予約応答電文を送信する(ステップS3)。
表7は、調剤予約応答電文のフォーマットの一例を示す表である。調剤予約応答電文は、例えば表7に示すような、患者番号、調剤情報、予約確定までの猶予時間である有効時間、受取時刻と受取可能な薬局の情報をリスト化したもの、等を含む電文である。なお、表7には、患者端末20へ送信する場合だけでなく、薬局端末30へ送信する場合の調剤予約応答電文のフォーマットも含まれている。薬局端末30へ送信する調剤予約応答電文については、後述する図4のステップS13において説明する。
患者端末20_1は調剤予約応答電文の内容を表示することで、患者に調剤予約を確定させるかどうかを選択させる。患者によって調剤予約の確定が選択されると、患者端末20_1は調剤予約受付装置10に対して調剤予約を確定するよう要求する調剤予約確定要求電文を送信する(ステップS4)。
表8は、調剤予約確定要求電文および後述する調剤予約確定応答電文のフォーマットの一例を示す表である。調剤予約確定要求電文は、調剤予約を確定させるために、患者端末20が調剤予約受付装置10へ要求するためのものであり例えば表8に示すように、上述した調剤予約応答電文に調剤予約が確定したか否かを示すフラグである結果の情報を加えたものである。なお、表8には、患者端末20と送受信を行う場合だけでなく、薬局端末30と送受信を行う場合の調剤予約確定要求(応答)電文のフォーマットも含まれている。薬局端末30と送受信を行う場合の調剤予約確定要求(応答)電文については、後述する図4のステップS14およびS16において説明する。
調剤予約確定要求電文を受信した調剤予約受付装置10は、調剤予約算出処理において検出した、受付可能な調剤薬局における調剤予約を確定させる調剤予約決定処理を行う(ステップS5)。この調剤予約決定処理には、調剤順番情報管理部143が管理する調剤順番情報の該当する予約情報の状況を決定に変更する処理が含まれる。これにより、今回新たに受け付けた調剤予約を含め、調剤予約において生じる患者の待ち時間の総計をできるだけ小さくすることができる。当該調剤予約決定処理については、後に図8を参照して詳しく説明する。
調剤予約を確定させた調剤予約受付装置10は、患者端末20_1に対して調剤予約が確定したことを通知する調剤予約確定応答電文を送信する(ステップS6)。上述したように、調剤予約確定応答電文のフォーマットは、上述した表8に示す調剤予約確定要求電文のものと同様である。
次に、調剤予約受付装置10は、調剤予約通知処理を行う(ステップS7)。調剤予約通知処理は、調剤予約を確定した薬局端末30に対して送信する調剤予約時間変更通知電文(調剤薬局向け)と、既に予約済みの患者の有する患者端末20_2に対して送信する調剤予約時間変更通知電文(患者向け)とをそれぞれ生成する処理である。当該調剤予約通知処理については、後に図9を参照して詳しく説明する。
調剤予約受付装置10は、ステップS5の調剤予約決定処理において、既存の調剤予約の優先順位が変更され、当該調剤予約に対応する調剤が行われるべき時間が変更された場合に、当該変更を通知する調剤予約時間変更通知電文(調剤薬局向け)を薬局端末30に対して送信する(ステップS8)。
表9は、調剤予約時間変更通知電文のフォーマットの一例を示す表である。調剤予約時間変更通知電文(調剤薬局向け)は、例えば表9に示すように、薬局番号、薬局に所属する薬剤師に対応した番号であるキュー番号、患者番号と調剤予約時間の時間枠情報からなるリスト等の情報を含む。調剤予約時間の時間枠については、後に例えば図20から図26等を参照して詳しく説明する。なお、表9には、患者端末20へ送信する場合だけでなく、薬局端末30へ送信する場合の調剤予約時間変更通知電文(調剤薬局向け)のフォーマットも含まれている。薬局端末30へ送信する場合の調剤予約時間変更通知電文(調剤薬局向け)については、次のステップS9において説明する。
また、調剤予約受付装置10は、調剤予約が完了した場合、ステップS7において生成した、調剤が完了する時刻等を通知する調剤予約時間変更通知電文(患者向け)を、既に予約済みの患者の患者端末20_2に対して送信する(ステップS9)。調剤予約時間変更通知電文(患者向け)は、例えば表9に示すように、薬局番号と、調剤を行う薬局の時間枠に関する情報等を含む。
以上のように、本実施の形態の調剤予約受付システム100において、調剤予約受付装置10は、未予約の患者の患者端末20_1から調剤予約要求電文を受診すると、患者の希望受付時刻と調剤薬局の状況に応じて予約を受け付ける。
<薬局端末30を介した調剤予約の予約確定までの流れ>
次に、図4を参照して、調剤予約受付システム100において、調剤薬局に直接訪れた患者が調剤予約を行う場合の調剤予約受付装置10の動作について説明する。
まず、調剤薬局において、未予約の患者が調剤薬局を直接訪れ、処方箋の受付を行う。処方箋を受け付けた調剤薬局の薬局端末30は、例えば調剤薬局の局員の操作に応じて、調剤薬局が調剤予約受付装置10に対して調剤予約をする調剤予約要求電文(上述した表6参照)を調剤予約受付装置10に対して送信する(ステップS11)。
次に、薬局端末30から受信した調剤予約要求電文に基づいて、受信した調剤予約要求電文に応じた調剤予約を登録し、調剤に要する時間や当該調剤薬局における調剤の優先順位等を決定する調剤予約算出処理を行う(ステップS12)。
次に、調剤予約受付装置10は、調剤予約要求電文を送信してきた薬局端末30に対して、調剤予約を登録可能であることを通知する調剤予約応答電文(上述した表7参照)を送信する(ステップS13)。
調剤予約応答電文を参照した調剤薬局の局員が操作する薬局端末30は、調剤予約受付装置10に対して、調剤予約を確定するよう要求する調剤予約確定要求電文(上述した表8参照)を送信する(ステップS14)。
調剤予約確定要求電文を受信した調剤予約受付装置10は、調剤予約を確定させる調剤予約決定処理を行う(ステップS15)。
調剤予約を確定させた調剤予約受付装置10は、薬局端末30に対して、調剤予約が確定したことを通知する調剤予約確定応答電文(上述した表8参照)を送信する(ステップS16)。なお、別の調剤薬局を紹介することがない場合など、患者が直接訪れた調剤薬局で調剤を依頼することが決定している場合は、ステップS14からステップS16を自動化させ、調剤薬局の局員の操作を不要となるようにしても良い。
次に、調剤予約受付装置10は、調剤予約通知処理を行う(ステップS17)。調剤予約通知処理は、調剤予約を確定した薬局端末30に対して送信する調剤予約時間変更通知電文(調剤薬局向け)と、既に予約済みの患者の有する患者端末20_2に対して送信する調剤予約時間変更通知電文(患者向け)とをそれぞれ生成する処理である。当該調剤予約通知処理については、後に図9を参照して詳しく説明する。
調剤予約受付装置10は、ステップS15の調剤予約決定処理において、既存の調剤予約の優先順位が変更され、当該調剤予約に対応する調剤が行われるべき時間が変更された場合に、当該変更を通知する調剤予約時間変更通知電文(調剤薬局向け)(上述した表9参照)を薬局端末30に対して送信する(ステップS18)。
また、調剤予約受付装置10は、ステップS17において生成した、調剤予約が完了した場合、調剤が完了する時刻等を通知する調剤予約時間変更通知電文(患者向け)(上述した表9参照)を、既に予約済みの患者の患者端末20_2に対して送信する(ステップS19)。
以上のように、本実施の形態の調剤予約受付システム100において、調剤予約受付装置10は、調剤薬局を直接訪れた患者からの調剤予約に応じて薬局端末30から送信された調剤予約要求電文を受診すると、当該調剤予約の登録を行う。
<調剤薬局から調剤時間の通知>
上述した図3および図4に示す動作によって、調剤予約受付装置10は調剤予約を受け付ける。調剤予約が割り当てられた調剤薬局の薬局端末30は、次に当該調剤予約の調剤に要した作業時間(以下、調剤時間と称する)を調剤予約受付装置10に通知する。通知する作業時間は実際にかかった時間の代わりに、予測した見積もり時間でも良い。以下、図5を参照して、調剤薬局の薬局端末30による調剤時間を通知する動作について説明する。
図3あるいは図4において調剤予約受付装置10が受け付けた調剤予約の処方箋に関する情報に応じて、薬局端末30は当該処方箋に基づいて調剤するために要した時間である調剤時間を算出し、調剤時間を調剤予約受付装置10に通知する調剤時間通知電文を送信する(ステップS21)。この調剤時間通知文は、例えば、患者番号、電文番号等に加え、表5に示した調剤情報を含むものである。
そして、調剤予約受付装置10は、ステップS21において送信された調剤時間通知電文に応じて、調剤時間を更新する調剤時間更新処理を行う(ステップS22)。当該調剤時間更新処理については、後に図10を参照して詳しく説明する。
<患者からの調剤状況問い合わせに対する対応>
次に、図6を参照して、調剤予約受付システム100において、患者から調剤の状況について問い合わせがあった場合の動作について説明する。
調剤予約済みの患者の患者端末20_2は、患者の操作に応じて、調剤状況を問い合わせる調剤状況要求電文を調剤予約受付装置10に対して送信する(ステップS31)。
表10は、調剤状況要求電文および後述する調剤状況応答電文のフォーマットの一例を示す表である。調剤状況要求電文は、例えば表10に示すように、患者番号、調剤情報等を含む電文である。
調剤予約受付装置10は、調剤予約確定時からの経過時間等に基づいて、調剤が完了し患者が医薬品を受け取ることができるまでの残り待ち時間を算出する調剤状況応答処理を行う(ステップS32)。調剤状況応答処理については、後に詳述する。
調剤予約受付装置10は、ステップS32において算出した調剤状況応答電文を患者端末20_2に送信する(ステップS33)。調剤状況応答電文は、表10に示すように、患者番号、調剤情報、調剤状況の結果を含む電文である。
ここで、調剤薬局において調剤が完了すると、調剤薬局の局員の操作に応じて、薬局端末30は調剤が完了したことを通知する調剤完了通知電文を調剤予約受付装置10に対して送信する(ステップS34)。
表11は、調剤完了通知電文のフォーマットの一例を示す表である。調剤完了通知電文は、例えば表11に示すように、薬局番号、キュー番号、調剤情報、実際に調剤に要した時間である調剤時間情報等を含む電文である。
調剤予約受付装置10は、ステップS34における調剤薬局からの調剤完了通知電文を受信し、当該調剤完了通知電文を送信してきた調剤薬局の薬剤在庫情報を更新する薬剤在庫更新処理を行う(ステップS35)。薬剤在庫更新処理については、後に図11を参照して詳しく説明する。
ここで再度、患者端末20_2から調剤状況要求電文が調剤予約受付装置10に対して送信される(ステップS36)と、調剤予約受付装置10は、調剤状況応答処理を行う(ステップS37)。調剤状況応答処理については、後に図12を参照して詳しく説明する。
そして、調剤予約受付装置10は、調剤が完了したことを通知する調剤状況応答電文(上述した表10参照)を患者端末20に対して送信する(ステップS38)。
以上のように、調剤予約を受け付けた後に患者から残り時間の問い合わせがあった場合、調剤予約受付装置10は残り待ち時間を患者に通知することができる。
次に、図3および図4における、調剤予約受付装置10の実行する各処理の詳細について説明する。
<調剤予約算出処理>
図7は、図3のステップS2および図4のステップS12における処理である調剤予約算出処理について説明するためのフローチャートである。
調剤予約受付装置10の調剤予約算出処理部131は、患者、あるいは調剤薬局から調剤予約要求電文(表6参照)を受信する(ステップS41)。この調剤予約要求電文は、図3におけるステップS1、図4おけるステップS11にて患者端末20_1あるいは薬局端末30から送信されたものである。
なお、ステップS41において、調剤予約受付装置10が調剤予約要求電文を調剤薬局から受信した場合は、調剤予約算出処理部131は、以下のステップS42からS45を当該調剤薬局に対して行う。一方、ステップS41において、調剤予約受付装置10が調剤予約要求電文を患者から受信した場合は、調剤予約算出処理部131は、以下のステップS42からS45を、調剤予約要求電文に含まれる受取希望薬局店舗情報に基づき、当該情報に対応する調剤薬局に対して行う。
調剤予約算出処理部131は、患者の位置等の情報から調剤予約を行う調剤薬局までの移動に要する時間を算出する来局所定時刻算出処理を行う(ステップS42)。当該処理は、調剤予約算出処理部131が有する来局予定時刻算出部1311によって実行される。来局予定時刻算出部1311が実行する来局予定時刻算出処理については、後に図13を参照して詳しく説明する。
調剤予約算出処理部131は、調剤薬局の薬剤師が調剤を行うために必要な時間を算出する調剤時間算出処理を行う(ステップS43)。当該処理は、調剤予約算出処理部131が有する調剤時間算出部1312によって実行される。調剤時間算出部1312が実行する調剤時間算出処理については、後に図14を参照して詳しく説明する。
調剤予約算出処理部131は、調剤薬局の薬剤師が調剤を開始すべき時刻を算出する調剤開始時刻算出処理を行う(ステップS44)。当該処理は、調剤予約算出処理部131が有する調剤開始時刻算出部1313によって実行される。調剤開始時刻算出部1313が実行する調剤開始時刻算出処理については、後に図15を参照して詳しく説明する。
調剤予約算出処理部131は、ステップS41において新たに受け付けた調剤予約と、既に受け付けていた調剤予約との優先順位を調整する調剤優先順位調整処理を行う(ステップS45)。当該処理は、調剤予約算出処理部131が有する調剤優先順位決定部1314によって実行される。調剤優先順位決定部1314が実行する調剤優先順位調整処理については、後に図16を参照して詳しく説明する。
調剤予約算出処理部131は、ステップS41において受診した調剤予約要求電文に含まれる患者の受取希望時刻と、ステップS41からS44までの処理において得られた結果に基づいて、受取希望時刻までに調剤が可能であるか否かを判定する(ステップS46)。調剤予約算出処理部131が調剤可能であると判定した場合は、フローはステップS47に進み、そうでない場合、フローはステップS49に進む。
新たに受け付けた調剤予約が調剤可能であると判定された場合、調剤予約算出処理部131は、ステップS42からS45の各処理において得られた結果に基づいて、ステップS41において受け付けた調剤予約に対応可能な調剤薬局に関する情報と、調剤が終了し患者が調剤された医薬品を受取可能であると予測される時刻に関する情報を調剤順番情報管理部143に保存する(ステップS47)。
調剤予約算出処理部131は、ステップS41において調剤予約を送信してきた送信元に対して、調剤予約応答電文(表7参照)を送信する(ステップS48)。本ステップは、図3のステップS3および図4のステップS13に対応する。
一方、新たに受け付けた調剤予約が調剤できないと判定した場合、調剤予約算出処理部131は、他の調剤薬局の薬剤在庫情報を参照し、他の調剤薬局を対象に、以下のステップS50からS55を実行する(ステップS49)。
ステップS49において抽出された、調剤予約の対象となる薬剤の在庫がある調剤薬局の数を、変数である店舗数の初期値とし、当該店舗数が1以上である場合、フローは以下のステップS51からS55をループする。そうでない場合、フローはステップS47に進む(ステップS50)。
調剤予約算出処理部131は、ステップS42と同様の来局所定時刻算出処理を、ステップS49において抽出された調剤薬局を対象として行う(ステップS51)。また、調剤予約算出処理部131は、ステップS43と同様の調剤時間算出処理を、ステップS49において抽出された調剤薬局を対象として行う(ステップS52)。また、調剤予約算出処理部131は、ステップS44と同様の調剤開始時刻算出処理を、ステップS49において抽出された調剤薬局を対象として行う(ステップS53)。また、調剤予約算出処理部131は、ステップS45と同様の調剤優先順位調整処理を、ステップS49において抽出された調剤薬局を対象として行う(ステップS54)。
以上のステップS51からS54まで終了すると、フローは変数である店舗数を−1してステップS50に戻る(ステップS55)。
なお、図7においては、ある1つの調剤薬局に対してステップS42からS45の処理を行い、当該処理の結果、当該調剤薬局において受取希望時刻までに調剤できないと判定した場合にステップS49からS55までの処理を行うようにしていた。しかし、例えば、調剤予約要求電文を受信したとき、調剤予約算出処理部131は、薬剤在庫情報管理部144が保存する薬剤在庫情報に情報が存在するすべての調剤薬局に対して、ステップS42からS45までの処理を行うようにしてもよい。この場合、受取希望時刻までに調剤可能な調剤薬局が複数存在した場合は、患者に対してその旨を通知し、調剤可能な調剤薬局の中からいずれかを選択させるようにしてもよい。
また、図3および図4に示すように、調剤予約算出処理の開始は、調剤予約要求電文の受信をトリガーとしていた。しかし、調剤薬局に未到着の患者の場合、患者端末20_1の緯経度や移動手段を含む位置情報が変更されたタイミングで調剤予約受付装置10に通知し、その通知タイミングでも調剤予約算出処理を実施するようにしても良い。これにより、位置情報の更新に追従して調剤予約算出処理を実施することができるようになるので来局予測時間の精度が上がり、調剤順番情報を実際の患者の行動に合わせて最適化することができる。
<調剤予約決定処理>
次に、図3のステップS5および図4のステップS15における処理である調剤予約決定処理について詳細に説明する。図8は、調剤予約決定処理について説明するための図である。
調剤予約受付装置10の調剤予約決定処理部132は、患者、あるいは調剤薬局から調剤予約確定要求電文(表8参照)を受信する(ステップS61)。この調剤予約確定要求電文は、図3におけるステップS4、図4におけるステップS14にて患者端末20_1あるいは薬局端末30から送信されたものである。
調剤予約決定処理部132は、ステップS61において受信した調剤予約確定要求電文に対応する調剤予約が確定したか否かの判定を行う(ステップS62)。この判定は、例えば調剤予約確定要求電文の受信時刻と調剤予約情報の有効時刻との比較に基づいて行われる。本ステップにおいて、調剤予約が確定したと判定された場合は、フローはステップS63に進み、そうでない場合はステップS65に進む。
調剤予約決定処理部132は、ステップS61において受信した調剤予約確定要求電文に対応する調剤予約を、情報管理部14の調剤順番情報管理部143に保存させる(ステップS63)。
調剤予約決定処理部132は、ステップS61において調剤予約確定要求電文を送信してきた送信元に対して、調剤予約確定応答電文(表8参照)を送信する(ステップS64)。この調剤予約確定応答電文は、図3におけるステップS6、図4におけるステップS16にて患者端末20_1あるいは薬局端末30に対して送信されるものであり、予約が確定したことを通知するものである。
一方、ステップS62において、調剤予約が確定していないと判定された場合、調剤予約決定処理部132は、ステップS61において調剤予約確定要求電文を送信してきた送信元に対して、調剤予約ができなかったことを通知する調剤予約確定応答電文(失敗)を送信する(ステップS65)。
<調剤予約通知処理>
次に、図3のステップS7および図4のステップS17における処理である調剤予約通知処理について詳細に説明する。図9は、調剤予約通知処理について説明する図である。
調剤予約受付装置10の調剤予約通知処理部133は、調剤予約時間を確定あるいは変更する(ステップS71)。調剤予約時間は、上述した調剤予約決定処理において患者から伝えられた受取希望時刻等に応じて、調剤薬局において調剤を行うべく設定される時間枠を意味する。
調剤予約通知処理部133は、ステップS71において確定あるいは更新した調剤薬局の調剤順番情報を調剤順番情報管理部143から取得する(ステップST72)。
調剤予約通知処理部133は、ステップS71において確定あるいは更新した調剤予約時間と、ステップS72において取得した調剤順番情報とに基づいて、既存の調剤予約の調剤予約時間や調剤の順番に変更があったか否かを判定する(ステップS73)。変更があったと判定した場合、フローはステップS74に進み、そうでない場合はステップS75に進む。
調剤予約通知処理部133は、既存の調剤予約の時間枠に変更があった場合、変更があった調剤予約の患者が有する患者端末20に対して、受付済みの調剤予約における受取可能な時刻の変更を通知する調剤予約時間変更通知電文(患者向け)(表9参照)を送信する(ステップS74)。本ステップは、図3におけるステップS9、図4におけるステップS19に対応する。
調剤予約通知処理部133は、既存の調剤予約の時間枠に変更がなかった場合、調剤予約時間が確定した、新たに受け付けた調剤予約に対応する調剤薬局に対して、調剤予約時間を通知する調剤予約時間変更通知電文(調剤薬局向け)を送信する(ステップS75)。本ステップは、図3におけるステップS8、図4におけるステップS18に対応する。なお、新たに受け付けた調剤予約に対応する調剤薬局に対しては、調剤予約確定電文により通知済みと考えることもできるため、調剤予約時間変更通知電文による通知を行わないようにしてもよい。
<調剤時間更新処理>
次に、図10を参照して、図5のステップS22における調剤時間更新処理について詳細に説明する。
調剤予約受付装置10の調剤時間更新処理部134は、薬局端末30から調剤に要する時間である調剤時間を通知する調剤時間通知電文を受信する(ステップS81)。本ステップは、図5のステップS22に対応する。
ステップS81において受信した調剤時間通知電文にて通知された調剤時間の調剤作業にて使用される薬剤の数を変数である薬剤数の初期値とし、当該薬剤数が1以上である場合、フローはステップS83とS84とをループし、そうでない場合、フローは終了する(ステップS82)。
調剤時間更新処理部134は、ステップS81において通知された調剤時間を加えた調剤時間情報を調剤時間情報管理部145に保存する(ステップS83)。そして、ステップS83が終了すると、フローは薬剤数を−1してステップS82に戻る(ステップS84)。
<薬剤在庫更新処理>
次に、図11を参照して、図6のステップS35における薬剤在庫更新処理について詳細に説明する。
調剤予約が割り当てられた調剤薬局から調剤が完了したことを通知する調剤完了通知電文(表10参照)を受信する(ステップS91)。本ステップは、図6におけるステップS34に対応する。
薬剤在庫更新処理部135は、ステップS91において受信した調剤完了通知電文に応じて、調剤順番情報管理部143が管理する調剤順番情報を参照し、調剤が完了したことを示す状況情報を更新する(ステップS92)。これにより、調剤予約受付装置10は、調剤が完了した調剤予約を把握することができる。
次に、薬剤在庫更新処理部135は、ステップS91において調剤完了通知電文を送信してきた調剤薬局の該当する薬剤の薬剤在庫情報を、薬剤在庫情報管理部144を参照して確認する。そして、当該薬剤の数を変数である薬剤数の初期値とし、当該薬剤数が1以上である場合、フローは以下のステップS94とS95とをループし、そうでない場合、フローは終了する(ステップS93)。
薬剤在庫更新処理部135は、薬剤在庫情報管理部144に管理されている、調剤薬剤の該当する薬剤の在庫数を更新する(ステップS94)。そして、ステップS94が終了すると、フローは薬剤数を−1してステップS93に戻る(ステップS95)。
<調剤状況応答処理>
次に、図12を参照して、図6のステップS32あるいはS37における調剤状況応答処理について詳細に説明する。
調剤予約受付装置10の調剤状況応答処理部136は、調剤予約済みの患者が有する患者端末20から調剤状況要求電文(表11参照)を受信する(ステップS101)。本ステップは、図6のステップS31あるいはS36に対応する。
調剤状況応答処理部136は、調剤情報管理部142を参照し、調剤状況要求電文に対応する調剤予約の調剤は完了しているか否かを判定する(ステップS102)。調剤が完了していると判定した場合、フローはステップS103に進み、そうでない場合フローはステップS104に進む。
調剤が完了している場合、調剤状況応答処理部136は、調剤状況要求電文を送信してきた患者端末20に対して、調剤が完了したことを通知する調剤状況応答電文(完了)(表11参照)を送信する(ステップS103)。本ステップは、図6のステップS38に対応する。
一方、調剤が完了していない場合、調剤状況応答処理部136は、調剤完了までの待ち時間を算出する(ステップS104)。算出方法としては、例えば図5および図10にて説明した調剤時間更新処理において予め調剤薬局から取得した調剤時間と現時刻とを比較して待ち時間を算出すればよい。
調剤状況応答処理部136は、ステップS104にて算出した待ち時間を患者に通知する調剤状況応答電文(待ち時間)(表11参照)を患者端末20に送信する(ステップS105)。
<調剤状況応答処理>
次に、図13を参照して、図7のステップS42における来局予定時刻算出処理について詳細に説明する。
調剤予約受付装置10の来局予定時刻算出部1311は、患者情報管理部141から患者情報を読み出す。これにより、来局予定時刻算出部1311は、調剤予約を受け付けた調剤薬局の店舗所在地を示す薬局店舗位置情報、患者の現在位置を示す患者位置情報、患者の調剤薬局までの移動手段に関する情報、を取得する(ステップS111)。ただし、患者移動手段情報に関しては、後段のステップS112で取得するようにしてもよい。
来局予定時刻算出部1311は、例えばインターネットのWebサービス等を利用して、ステップS111にて取得した薬局店舗位置情報と患者位置情報とに基づいて、患者の現在位置から調剤薬局までの移動手段毎の移動時間を取得する(ステップS112)。すなわち、具体的には、来局予定時刻算出部1311は、例えば徒歩ではA分、車ではB分、電車ではC分、(A、B、Cは時間を示す変数)というように、移動手段により異なる移動時間を取得する。
患者の調剤薬局までの移動手段時間が判明した場合、フローはステップS114に進み、そうでない場合スローはステップS115に進む(ステップS113)。
患者の調剤薬局までの移動手段が判明した場合、来局予定時刻算出部1311は、判明した移動手段の移動時間と、現時刻とに基づいて、患者が調剤薬局に到着する予定時刻である来局予定時刻を算出する(ステップS114)。このように算出した来局予定時刻は、例えば患者情報管理部141の管理する患者情報等に記載されればよい。
患者の調剤薬局までの移動手段が判明しなかった場合、来局予定時刻算出部1311は、患者の現在位置から調剤薬局までの移動手段毎の移動時間のうち、最短時間を採用し、当該最短時間と現時刻とに基づいて、来局予定時刻を算出する(ステップS115)。
<調剤時間算出処理>
次に、図14を参照して、図7のステップS43における調剤時間算出処理について詳細に説明する。
調剤時間算出部1312は、調剤情報管理部142から調剤情報を取得する(ステップS121)。
調剤時間算出部1312は、ステップS121において取得した調剤情報の調剤時間を0に初期化する(ステップS122)。
ここで、調剤に要する薬剤の内、以下のステップS124およびS125の処理が完了した薬剤の数を変数である薬剤数の初期値とし、当該薬剤数が1以上である場合、フローは以下のステップS124からS126をループする。そうでない場合、フローは処理を終了する(ステップS123)。
調剤時間算出部1312は、調剤時間情報管理部145から調剤時間情報を取得する(ステップS124)。
調剤時間算出部1312は、調剤時間情報の調剤時間を加算して、調剤に要すると見込まれる時間である調剤時間を算出する(ステップS125)。
フローは、薬剤数を−1してステップS123に戻る(ステップS126)。
<調剤開始時刻算出処理>
次に、図15を参照して、図7のステップS44における調剤開始時刻算出処理について詳細に説明する。
調剤予約受付装置10の調剤開始時刻算出部1313は、患者情報管理部141から患者情報を読み出し、受取希望時刻、来局予定時刻を取得する。また、調剤情報管理部142から調剤情報を読み出し、合計調剤時間を取得する(ステップS131)。
調剤開始時刻算出部1313は、ステップS131で取得した来局予定時刻が受取希望時刻よりも早いか否かを判定する(ステップS132)。早いと判定した場合、フローはステップS133に進み、そうでない場合、フローはステップS134に進む。
来局予定時刻が受取希望時刻よりも早いと判定した場合、調剤開始時刻算出部1313は、来局予定時刻から合計調剤時間を差し引いて調剤開始時刻を算出する(ステップS133)。調剤開始時刻算出部1313は、算出した調剤開始時刻を調剤順番情報管理部の調剤順番情報に反映する。
来局予定時刻が受取希望時刻よりも遅いと判定した場合、調剤開始時刻算出部1313は、受取希望時刻から合計調剤時間を差し引いて調剤開始時刻を算出する(ステップS134)。調剤開始時刻算出部1313は、算出した調剤開始時刻を調剤順番情報管理部の調剤順番情報に反映する。
<調剤優先順位決定処理(調剤順序キューが単独の場合)>
次に、図16を参照して、図7のステップS45における調剤優先順位決定処理について詳細に説明する。なお、図16において説明するのは、調剤順序キューが単独、すなわち調剤予約の受付候補となる薬剤師が1人しかいない場合の調剤予約受付装置10の動作である。複数の薬剤師やキューが存在する場合の調剤予約受付装置10の動作は、後述する図18および図19を参照して説明する。
調剤予約受付装置10の調剤優先順位決定部1314は、調剤情報および調剤順番情報を参照し、調剤開始時刻と調剤時間とに基づいて、調剤予約のための時間枠に関する情報を生成する(ステップS141)。この時間枠は、調剤予約の調剤が行われるべく、調剤薬局の薬剤師のタイムスケジュール上で確保すべき時間帯である。以下この時間枠を追加枠と称する。追加枠の詳細および具体例については、後述する図20から図26を参照して後述する。
調剤優先順位決定部1314は、調剤順番情報を参照し、調剤順序キューに関する情報を取得する(ステップS142)。調剤順序キューとは、キュー番号、すなわち薬剤師毎に割り振られた調剤予約を登録したものである。調剤順序キューについては、図27から図34に関連づけて後に詳述する。
調剤優先順位決定部1314は、ステップS141において確保した追加枠の時間帯が空いているか否か、すなわちその時間帯に調剤予約が入っていないか否かを判定する(ステップS143)。当該時間帯に調剤予約が入っていない場合、フローはステップS144に進み、そうでない場合、フローはステップS145に進む。
追加枠の時間帯が空いていた場合、調剤優先順位決定部1314は、ステップS141において確保した追加枠に関する情報を調剤順番情報に追加する(ステップS144)。具体的には、追加枠に関する情報、すなわち患者番号、調剤番号、調剤開始時刻、調剤終了時刻等を対応する調剤順番情報に追加する。これにより、キュー番号に対応する薬剤師のタイムスケジュールに新たに調剤予約が登録されたことになる。
一方、追加枠の時間帯が空いていなかった場合、調剤優先順位決定部1314は、上記追加枠を確保するために、既に存在する調剤予約の時間枠(以下、予約済みの枠と称する)の中から、移動させるものを選択する。具体的には、調剤優先順位決定部1314は、予約済みの枠を、ステップS141において設定した追加枠と時間的に重なり、かつ時間的に後となる時間枠に移動させたとき、当該移動先を移動枠とする(ステップS145)。
調剤優先順位決定部1314は、ステップS145において予約済みの枠を移動させたときの移動先である移動枠のうち、以下のいずれかの移動時間の中から最も移動時間が短いものを1つ選択し、上記予約済みの枠をその移動時間で移動する移動枠に移動させる(ステップS146)。なお、図17は、予約済みの枠を移動させるときの移動時間の具体例を示す図である。
(1)移動枠を直前の既存の時間枠に連結したときの移動時間(図17(a)参照)。 (2)直前の既存の時間枠が無い場合、現時刻を終了時刻とする仮想的な時間枠を直前の時間枠と見なしたときの移動時間(図17(b)参照)。
(3)移動枠の終了時刻と追加枠の開始時間が一致するときの移動時間(図17(c)参照)。
調剤優先順位決定部1314は、ステップS146において移動枠を移動させた移動時間を累積する(ステップS147)。ここで累積とは、複数の予約済みの枠を移動させた場合を想定している。
調剤優先順位決定部1314は、ステップS146およびS147の移動により追加枠の時間帯が空いたか否かの判定を行う(ステップS148)。空いたと判定した場合、フローはステップS144に進み、そうでない場合フローはステップS149に進む。
追加枠の時間帯が空かなかったと判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、現時刻から移動枠までの間に空き時間枠が存在するか否かを判定する(ステップS149)。空き時間枠が存在すると判定した場合、フローはステップS151に進み、そうでない場合フローはステップS150に進む。
空き時間枠が存在しないと判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、直前の予約済みの枠と連結した枠を新たな移動枠に設定してステップS146に戻る(ステップS150)。
一方、空き時間枠が存在すると判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、空き時間枠の直前の予約済みの枠を移動枠に設定してステップS152に進む(ステップS151)。
調剤優先順位決定部1314は、上述した処理により、移動枠の後に追加枠を確保できるだけの時間帯が空いたか否かを判定する(ステップS152)。空いたと判定した場合、フローはステップS157に進み、そうでない場合フローはステップS153に進む。
調剤優先順位決定部1314は、移動枠の時間的に後の時間帯に移動枠が存在するか否かを判定する(ステップS153)。存在すると判定した場合、フローはステップS154に進み、そうでない場合フローはステップS157に進む。
移動枠の後に追加枠を確保できるだけの時間帯が空いたと判断した場合、調剤優先順位決定部1314は、移動枠の時間的に後の枠を移動枠に設定し(ステップS154)、移動枠を直前の枠に連結し(ステップS155)、移動時間を累積し(ステップS156)てステップS152に戻る。
一方、移動枠の後に追加枠を確保できるだけの時間帯が空いていないと判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、移動枠の直後に追加枠を挿入し、当該追加枠に関する情報を調剤順番情報に追加する(ステップS157)。
<調剤優先順位決定処理(調剤予約が複数の場合)>
一方、図18および図19を参照して、複数の調剤予約を受け付けた場合の調剤予約受付装置10の動作について説明する。
調剤予約受付装置10の調剤優先順位決定部1314は、調剤情報および調剤順番情報を参照し、調剤開始時刻と合計調剤時間とに基づいて、新たに受け付けた調剤予約のための時間枠である追加枠に関する情報を生成する(ステップS161)。
調剤優先順位決定部1314は、調剤順番情報を参照し、調剤順序キューに関する情報を取得する(ステップS162)。調剤順序キューとは、キュー番号、すなわち薬剤師毎に割り振られた調剤予約を登録したものである。調剤順序キューについては、図27から図34に関連づけて後に詳述する。
調剤優先順位決定部1314は、ステップS162において取得した複数の調剤順序キューに関する情報に基づいて、各調剤順序キューに対して調剤順序を仮決めするため、以下のステップS164からS166を行う(ステップS163)。
調剤順序キューの数を変数である調剤順序キュー数の初期値とし、当該調剤順序キュー数が1以上である場合、フローはステップS165およびS166をループする。そうでない場合、ステップS167に進む(ステップS164)。
調剤優先順位決定部1314は、図16を参照して説明した、単独の調剤予約に対する調剤優先順位決定処理を行う(ステップS165)。そして、調剤順序キュー数を−1してステップS164に戻る(ステップS166)。
調剤優先順位決定部1314は、ステップS162において読み出した調剤順序キューに関する情報に基づいて、追加枠をそのまま挿入できる調剤順序キューがあるか否かを判定する(ステップS167)。あると判定した場合、フローはステップS168に進み、そうでない場合フローはステップS173に進む。
追加枠をそのまま挿入できる調剤順序キューがあると判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、追加枠を挿入可能なキューが複数あるか否かを判定する(ステップS168)。あると判定した場合、フローはステップS169に進み、そうでない場合フローはステップS172に進む。
追加枠を挿入可能なキューが複数あると判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、各キュー番号に対応する薬剤師に既に入っている調剤予約の調剤時間の合計が同じであるか否かを判定する(ステップS169)。同じであると判定した場合、フローはステップS170に進み、そうでない場合、フローはステップS171に進む。
調剤優先順位決定部1314は、追加枠をキュー番号が若いキュー番号に挿入して処理を終了する(ステップS170)。
調剤優先順位決定部1314は、追加枠を調剤時間の合計が少ないキュー番号に挿入して処理を終了する(ステップS171)。
追加枠を挿入可能なキューが複数は無いと判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、追加枠をステップS167においてあると判定した、追加枠をそのまま挿入できるキュー番号に挿入して処理を終了する(ステップS172)。
ステップS167において追加枠をそのまま挿入できる調剤順序キューが無いと判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、予約済み枠を時間的に前に移動させる(前倒しする)ことで追加枠の時間帯を変更することなく挿入可能なキュー番号があるか否かを判定する(ステップS173)。あると判定した場合、フローはステップS174に進み、そうでない場合、フローはステップS181に進む。
予約済み枠を前倒しすることで追加枠の時間帯を変更することなく挿入可能なキュー番号があると判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、追加枠を挿入可能なキューが複数あるか否かを判定する(ステップS174)。あると判定した場合、フローはステップS175に進み、そうでない場合フローはステップS180に進む。
追加枠を挿入可能なキューが複数あると判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、ステップS173の前倒しによる枠の移動時間が同じであるか否かを判定する(ステップS175)。同じであると判定した場合、フローはステップS176に進み、そうでない場合、フローはステップS179に進む。
ステップS173の前倒しによる枠の移動時間が同じであると判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、各キュー番号に対応する薬剤師に既に入っている調剤予約の調剤時間の合計が同じであるか否かを判定する(ステップS176)。同じであると判定した場合、フローはステップS177に進み、そうでない場合、フローはステップS178に進む。
各キュー番号に対応する薬剤師に既に入っている調剤予約の調剤時間の合計が同じであると判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、追加枠をキュー番号が若いキュー番号に挿入して処理を終了する(ステップS177)。
各キュー番号に対応する薬剤師に既に入っている調剤予約の調剤時間の合計が同じではないと判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、追加枠を調剤時間の合計が少ないキュー番号に挿入して処理を終了する(ステップS178)。
調剤優先順位決定部1314は、追加枠を移動時間が最小となるキュー番号に挿入して処理を終了する(ステップS179)。
ステップS175において追加枠を挿入可能なキューが複数は無いと判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、追加枠をステップS174において単独であると判定したキュー番号に挿入して処理を終了する(ステップS180)。
ステップS173において予約済み枠を前倒しすることで追加枠の時間帯を変更することなく挿入可能なキュー番号が無いと判定した場合、調剤優先順位決定部1314は、追加枠の開始遅延時間をキュー番号毎に取得する(ステップS181)。開始遅延時間とは、既存の枠を前倒しして追加枠を挿入した場合に、追加枠に対応する新たな調剤予約の挿入前の調剤開始時間と挿入後の調剤開始時間との差分時間である。開始遅延時間については、後に図26を参照して詳細に説明する。
調剤優先順位決定部1314は、開始遅延時間が最小のキュー番号が複数あるか否かを判定する(ステップS182)。あると判定した場合、フローはステップS176に進み、そうでない場合、フローはステップS183に進む。
調剤優先順位決定部1314は、開始遅延時間が最小のキューにキュー番号を挿入して処理を終了する(ステップS183)。
<追加枠の設定方法の具体例>
以下、図16、17、18を参照して説明した、調剤優先順位決定処理における追加枠の設定方法について具体例を挙げて説明する。
[具体例1:追加枠をそのまま追加できる場合]
図20は、追加枠の設定方法の具体例1について説明するための図である。調剤順番確認画面とは、調剤予約受付装置10が調剤予約を受け付けたとき、薬剤師のタイムスケジュール上において、追加枠をどの時間帯に追加するかを視覚的に示したものである。なお、調剤順番確認画面は、例えば調剤予約受付装置10や薬局端末30の図示しないディスプレイに表示され、例えば薬剤師がスケジュールを参照するための画面である。
図20に示す調剤順番確認画面S1において、時刻9時30分付近に調剤予約1を示す枠f1が存在する。ここに新たな調剤予約2を示す追加枠f2を挿入するものとする。なお、調剤予約2の調剤開始時刻は、調剤順番確認画面S1に示すように10時30分付近であり、調剤終了時刻は、11時付近である。調剤順番確認画面S2は、このような場合の追加枠f2の挿入例を示したものである。この場合、9時30分付近の枠f1以外に枠が存在しないため、既に存在する調剤予約1の枠f1を移動することなく、10時30分から11時付近に追加枠f2を挿入できる。
[具体例2:前倒しにより追加枠を追加できる場合]
次に、図21は、追加枠の設定方法の具体例2について説明するための図である。図21に示した例では、新たな調剤予約3の調剤開始時刻と調剤終了時刻に既に調剤予約が存在する場合を示している。
図21の調剤順番確認画面S3に示すように、新たな調剤予約3の調剤開始時刻および調剤終了時刻と、既存の調剤予約1および2の枠f3およびf4が重なっている。このような場合、既に存在する枠f3およびf4を移動させなければ追加枠f5を追加することができない。本具体例2では、調剤順番確認画面S4に示すように、調剤予約1の枠f3および調剤予約2の枠f4を前にずらすことにより、調剤予約3の追加枠f5を挿入可能としている。
[具体例3:可能な限り前倒しを行う場合]
次に、図22は、追加枠の設定方法の具体例3について説明するための図である。図22に示した例では、新たな調剤予約4の調剤開始時刻と調剤終了時刻に既に調剤予約1および2が存在する場合を示している。
図22の調剤順番確認画面S5に示すように、新たな調剤予約4の調剤開始時刻および調剤終了時刻と、既存の調剤予約1および2の枠f6およびf7が重なっている。さらに、本具体例3では、図21に示す具体例2とは異なり、例えば調剤薬局の営業時間等の関係で、時間枠を9時より前に移動させることができない場合を想定している。
このような場合、調剤順番確認画面S6に示すように、既存の調剤予約1および2に対応する枠f6およびf7に対して可能な限り前倒しを行い、その直後に新たな調剤予約4に対応する追加枠f9を挿入することで、できるだけ既存の調剤予約1および2、新たな調剤予約4に対応する枠の移動時間を少なくすることができる。
[具体例4:可能な限り前倒しを行う場合2]
次に、図23は、追加枠の設定方法の具体例4について説明するための図である。図23に示した例では、調剤順番確認画面S7に示すように、新たな調剤予約4の調剤開始時刻と調剤終了時刻に既に調剤予約1および2が存在し、さらにその直後に既存の調剤予約3が存在する場合を示している。
このような場合、調剤順番確認画面S8に示すように、既存の調剤予約1、2および3に対応する枠f10、f11およびf12に対して可能な限り前倒しを行い、その直後新たな調剤予約4に対応する追加枠f13を挿入することで、できるだけ既存の調剤予約1、2および3、新たな調剤予約4の移動時間を少なくすることができる。
[具体例5:複数の薬剤師に対応;調剤時間で選別する場合]
本具体例5は、図18のステップS171および図19のステップS178等に対応する具体例である。図24は、2人の薬剤師(キュー番号)に対して、新たな調剤予約4の追加枠f17を挿入する場合の例を示す図である。調剤順番確認画面S9に示すように、薬剤師1に対して調剤予約1および2が、薬剤師2に対して調剤予約3が既に入っている。新たな調剤予約4の調剤開始時刻から調剤終了時刻までの時間帯は薬剤師1と2のいずれも空いており、新たな調剤予約4に対応する追加枠f14をどちらに対しても挿入することができる。
このような場合、本具体例5では、調剤順番確認画面S10に示すように、調剤時間が短い方の薬剤師に対して追加枠f14を挿入する。これにより、それぞれの薬剤師にかかる負担をできる限り均一化させることができる。
[具体例6:複数の薬剤師に対応;前倒しの量によって選別する場合]
本具体例6は、図19のステップS179等に対応する具体例である。図25は、2人の薬剤師に対して、新たな調剤予約4の追加枠f17を挿入する場合の例を示す図である。調剤順番確認画面S11に示すように、薬剤師1に対して調剤予約1および2が、薬剤師2に対して調剤予約3が既に入っている。新たな調剤予約4の調剤開始時刻から調剤終了時刻までの時間帯は、薬剤師1には調剤予約1に対応する枠f18が、薬剤師2には調剤予約3に対応する枠f20が、それぞれ存在する。
このような場合、それぞれの薬剤師に対して既に入っている調剤予約を前倒しした場合に枠が移動する時間が小さい方の薬剤師が選別される。本具体例6の場合、図25に示すように、薬剤師1の調剤予約1に対応する枠f18を前倒しした場合の移動時間の方が、薬剤師2の調剤予約3に対応する枠f20を前倒しした場合の移動時間よりも明らかに短い。このため、調剤順番確認画面S12に示すように、薬剤師1に対して新たな調剤予約4の追加枠f21が挿入され、既存の調剤予約1に対応する枠f18は前倒しされる。
[具体例7:複数の薬剤師に対応;開始遅延時間の量によって選別する場合]
本具体例6は、図19のステップS183等に対応する具体例である。図26は、2人の薬剤師の時間枠に対して、新たな調剤予約6の追加枠を挿入する場合の例を示す図である。調剤順番確認画面S13に示すように、薬剤師1に対して調剤予約1、2および5が、薬剤師2に対して調剤予約3および4が既に入っている。新たな調剤予約6の調剤開始時刻から調剤終了時刻までの時間帯は、薬剤師1には調剤予約1に対応する枠f22と調剤予約2に対応する枠f23とが、薬剤師2には調剤予約3に対応する枠f24と調剤予約4に対応する枠f25とが、それぞれ存在する。
このような場合、既存の調剤予約を前倒しして追加枠を挿入した場合の、挿入前の追加枠の調剤開始時間と挿入後の追加枠の調剤開始時間との差分時間である開始遅延時間を薬剤師毎に算出し、開始遅延時間が短い方の薬剤師に対して新たな調剤予約6の追加枠f27が挿入される。すなわち、図26に示す本具体例6では、薬剤師2の方が開始遅延時間が短いため、調剤順番確認画面S14に示すように、薬剤師2の調剤予約3に対応する枠f24および調剤予約4に対応する枠f25が前倒しされるとともに、新たな調剤予約6に対応する追加枠f27が挿入される。
[調剤順序キューの具体例1:枠移動なしの場合]
図27は、調剤順序キューの具体例1について説明するための図である。図27に示すように、追加枠の時間帯に予約済みの枠が存在しない場合、調剤順序キューには追加枠がそのまま挿入される。
[調剤順序キューの具体例2:予約済み枠を前倒しする場合]
図28は、調剤順序キューの具体例2について説明するための図である。図28に示すように、追加枠の時間帯に予約済みの枠が存在する場合、予約済みの枠を前倒しすることで追加枠の時間帯を変更させないでよい場合は、予約済みの枠が前倒しされるとともに、追加枠が時間移動なしで挿入される。
[調剤順序キューの具体例3:複数の予約済み枠を前倒しする場合]
図29は、調剤順序キューの具体例3について説明するための図である。図29に示すように、追加枠の時間帯に予約済みの枠が複数存在する場合、当該複数の予約済みの枠を前倒しすることで追加枠の時間帯を変更させないでよい場合は、複数の予約済みの枠が前倒しされるとともに、追加枠が時間移動なしで挿入される。
[調剤順序キューの具体例4:複数の予約済み枠を前倒しし、追加枠を後ろに移動させる場合]
図30は、調剤順序キューの具体例4について説明するための図である。図30に示すように、追加枠の時間帯に予約済みの枠が複数存在する場合、当該複数の予約済みの枠を前倒ししても追加枠の時間帯を変更せざるを得ない場合は、複数の予約済みの枠が前倒しされるとともに、追加枠が開始遅延時間を伴って挿入される。
[調剤順序キューの具体例5:複数の予約済みの枠を前倒しし、追加枠を後ろに移動させる場合]
図31は、調剤順序キューの具体例5について説明するための図である。図31に示す具体例5は、図30に示す具体例4と以下の点で異なる。すなわち、図30に示す具体例4では、追加枠に重なっている予約済みの枠のみ前倒しされているが、図31に示す具体例5では、追加枠に重なっている予約済みの枠だけでなく、追加枠よりも後に存在した予約済みの枠も前倒しされている。具体例4と5のいずれが採用されるかは、例えば追加枠に重なる予約済みの枠をすべて前倒ししたとき、追加枠が挿入されるだけの時間帯が空くか否かによって決定される。
[調剤順序キューの具体例6:複数の調剤順序キューがある場合;調剤時間の合計で選別する場合]
本具体例6は、図18のステップS171および図19のステップS178に対応する。図32は、調剤順序キューの具体例6について説明するための図である。本具体例6では、複数の調剤キューがある場合、すなわち調剤予約を受け入れ可能な薬剤師が複数存在する場合を想定している。このような場合、図32に示すように、まず追加枠が既存の予約済みの枠に重ならない薬剤師に対応する調剤順序キューが抽出され、次に予約済みの枠の調剤時間の合計が最も少ない調剤順序キューに追加枠が挿入される。
[調剤順序キューの具体例7:複数の調剤順序キューがある場合;前倒しの移動時間の合計で選別する場合]
本具体例7は、図19のステップS179に対応する。図33は、調剤順序キューの具体例7について説明するための図である。本具体例7では、複数の調剤キューがある場合、すなわち調剤予約を受け入れ可能な薬剤師が複数存在する場合を想定している。このような場合、図33に示すように、まず追加枠が既存の予約済みの枠に重ならない薬剤師が存在しないため、予約済みの枠を前倒ししたときの各枠の移動時間を算出する。図33に示すように、キュー番号2の移動時間の合計よりも、キュー番号1の移動時間の方が短いことが明らかである。この場合、キュー番号1の予約済みの枠が前倒しされ、追加枠画素の後に挿入される。
[調剤順序キューの具体例8:複数の調剤順序キューがある場合;開始遅延時間で選別する場合]
本具体例8は、図19のステップS183に対応する。図34は、調剤順序キューの具体例8について説明するための図である。本具体例8では、複数の調剤キューがある場合、すなわち調剤予約を受け入れ可能な薬剤師が複数存在し、かつ、予約済みの枠を前倒ししても、追加枠の時間移動なしでは追加枠を挿入できない場合を想定している。このような場合、追加枠の時間移動に伴う開始遅延時間(追加枠の挿入前と挿入後の開始時間の差)がすべてのキューに対して算出され、最も移動時間が短いキューに対して追加枠が挿入される。図34においては、キュー番号3が最も開始遅延時間が短いため、当該キューに追加枠が挿入される。
以上説明したように、本実施の形態の調剤予約受付装置10は、患者端末20あるいは薬局端末30から処方箋に関する情報および当該処方箋に基づく調剤予約に関する情報である調剤予約情報を受信する受信部11と、処方箋に関する情報と、薬局における調剤の順番を示す情報である調剤順番情報と、を管理する情報管理部14と、処方箋に関する情報、及び調剤予約情報に基づいて、処方箋に基づく調剤の優先順位を決定し、当該優先順位に応じて調剤順番情報を更新する調剤優先順位決定処理を実行する制御部13と、を有する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、今回新たに受け付けた調剤予約を含め、既存の調剤予約において生じる患者の待ち時間の総計をできるだけ小さくすることができる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、制御部13は、調剤優先順位決定処理を実行する調剤優先順位決定部1314と、調剤患者の来局予定時刻の算出を行なう来局予定時刻算出部1311と、処方箋に基づく調剤に要する時間である調剤時間を算出する調剤時間算出部1312と、調剤の開始するべき時刻である調剤開始時刻を算出する調剤開始時刻算出部1313と、をさらに備え、調剤優先順位決定部1314は、来局予定時刻算出部1311、調剤時間算出部1312、および、調剤開始時刻算出部1313において算出された結果に基づいて、処方箋に基づく調剤の優先順位を決定する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、既存の調剤予約も含めて、複数の調剤予約の優先順位を好適に決定することができる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、調剤予約情報は、患者による薬剤の受取希望時刻に関する情報を含み、制御部13は、来局予定時刻算出部1311、調剤時間算出部1312、および、調剤開始時刻算出部1313において算出された結果に基づいて、受取希望時刻までに調剤可能であるか否かを判断し、可能であると判断した場合に、調剤可能な薬局に関する情報と受取希望時刻に関する情報とを情報管理部14に保存し、受取希望時刻までに調剤不可能と判断した場合に、処方箋に基づく調剤を行うことができる薬剤の在庫を有する薬局を検索し、検索された薬局ごとに受取希望時刻までに調剤可能か否かを判断し、調剤可能な薬局の情報と受取希望時刻に関する情報とを情報管理部14に保存する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、新たに受け付けた調剤予約の待ち時間を最小とすることができる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、調剤予約情報は、患者による薬剤の受取希望時刻に関する情報を含み、調剤開始時刻算出部1313は、来局予定時刻が受取希望時刻よりも遅い時刻である場合、調剤開始時刻を来局予定時刻から調剤時間だけ早い時刻に設定し、来局予定時刻が受取希望時刻よりも早い時刻である場合、調剤開始時刻を受取希望時刻から調剤時間だけ早い時刻に設定する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、調剤薬局の薬剤師が調剤を開始すべき時刻を好適に決定することができる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、制御部13は、調剤優先順位決定処理において、薬局に属する薬剤師が調剤を行うべき時間帯である時間枠を薬剤師のタイムスケジュールに登録することにより、新たに受け付けた調剤予約の調剤優先順位を決定する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、調剤予約の優先順位を好適に管理することができるようになる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、制御部13は、調剤優先順位決定処理において、調剤開始時刻と調剤時間とに基づいて、新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠に他の調剤予約が入っているか否かを判定し、他の調剤予約が入っていない場合には、当該時間枠を新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠に設定する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、新たに受け付けた調剤予約を好適に受け付けることができる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、制御部13は、調剤優先順位決定処理において、新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠に他の調剤予約が入っている場合には、当該他の調剤予約の時間枠を前にずらして移動させることにより新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を確保する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、既存の調剤予約と新たに受け付けた調剤予約とを両立させることができるようになる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、制御部13は、調剤優先順位決定処理において、新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠に他の調剤予約が入っている場合に、当該他の調剤予約の時間枠を前にずらして移動させても新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を確保できない場合には、当該新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を後ろにずらして移動させることにより、当該新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を確保する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、既存の調剤予約と新たに受け付けた調剤予約とを両立させることができるようになる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、制御部13は、新たに受け付けた調剤予約を登録可能な薬剤師が複数存在する場合に、当該新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を複数の薬剤師毎に仮に登録し、当該仮の登録の際に、新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠に他の調剤予約が入っているか否かを判定し、他の調剤予約が入っていない場合には、複数の薬剤師各々が有する新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠のうち、薬剤師が既に有する他の調剤予約に要する調剤時間が最も短い薬剤師のタイムスケジュールに新たに受け付けた調剤予約の時間枠を登録する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、薬剤師の負担が最小となるように調剤予約を受け付けることができるようになる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、制御部13は、新たに受け付けた調剤予約を登録可能な薬剤師が複数存在する場合に、当該新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を複数の薬剤師毎に仮に登録したとき、新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠に他の調剤予約が入っている場合には、当該他の調剤予約の時間枠を前にずらして移動させることにより新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を確保することが可能であるときの、他の調剤予約を移動させる際の移動時間が最も短い薬剤師のタイムスケジュールに新たに受け付けた調剤予約の時間枠を登録する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、既存の調剤予約に対する時間のずれが最小となるように新たな調剤予約を受け付けることができる。
また、本実施の形態の調剤予約受付装置10において、制御部13は、新たに受け付けた調剤予約を登録可能な薬剤師が複数存在する場合に、当該新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を複数の薬剤師毎に仮に登録したとき、新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠に他の調剤予約が入っており、かつ当該他の調剤予約の時間枠を前にずらして移動させても新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を確保することができない場合には、当該新たに受け付けた調剤予約に対応する時間枠を後ろにずらして移動させることにより当該調剤予約に対応する時間枠を確保することが可能であるときの、当該後ろにずらして移動させる際の遅延時間が最も短い薬剤師のタイムスケジュールに新たに受け付けた調剤予約の時間枠を登録する。
本実施の形態の調剤予約受付装置10は、このような構成により、患者の受取希望時刻に対する時間のずれが最小となるように新たな調剤予約を受け付けることができる。
以上、本発明に係る実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した調剤予約受付装置10の機能は、コンピュータプログラムにより実現され得る。
調剤予約受付装置10の機能をプログラムにより実現するコンピュータは、例えば、キーボードやマウス、タッチパッドなどの入力装置、ディスプレイやスピーカーなどの出力装置、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)やUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体から情報を読み取る読取装置、ネットワークを介して通信を行うネットワークカードを備え、各部はバスにより接続される。
そして、読取装置は、上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。あるいは、ネットワークカードが、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記憶装置に記憶させる。
そして、CPUが、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上記各装置の機能が実現される。