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JP6587374B2 - 床材 - Google Patents
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JP6587374B2 - 床材 - Google Patents

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本発明は、住宅、店舗、事務所、体育館などの床面に用いられる床材に関し、さらに詳しくは、床材表面からV字やC面加工による溝部を有し、この溝部内外の色変化に違和感のない床材に関するものである。
従来、住宅等の床面には合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木質系基材に化粧シートを貼着した床材が用いられている。そして、床材としての表面の撃吸収性、耐キャスター性や落球凹み等を考え、硬い樹脂からなり、ある程度の厚みをもったバッカーシートを化粧シートの裏面に設けることが適宜行われている。また、これらの床材の表面にV字形状等の溝加工等を施したり、角部に面取り加工を施したりしたものが意匠性に優れるといったことなどから多用されている。
しかし、これらの加工は、通常、木質系基材の表面に化粧シートを貼着した後に、切削加工機などにて施される。そのため、加工後に表出するバッカーシートの表面で色柄に違和感が発生してしまう。その場合、表面に透明あるいは着色された塗料を塗布したり、別途化粧シートを貼着したりするなどの色調節を行う必要がでてきてしまう。
特許4815652号
本発明はこのような問題点を解決するためになされるものであり、その課題とするところは、化粧シートを貼着した後にV字形状等の溝加工等を施したり、角部に面取り加工を施したりしたものであっても、色柄に違和感が無く、別途の工程が必要とならない床材を提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、木質系基材の上に着色バッカー層と着色原反層と印刷層とを少なくともこの順に設けてなる床材において、前記着色バッカー層が非結晶性ポリエチレンテレフタレートを材料としており、かつ、前記着色バッカー層の厚みが0.250〜0.600mmであると共に、前記着色原反層の厚みが0.040〜0.080mmであり、前記床材の表面側から最深部が着色バッカー層内に位置する溝部を角度80から100度、幅1.0から2.0mmであるV字状とし、前記床材の断面における溝内表面の着色原反層の長さと、前記床材の断面における溝内表面の着色バッカー層の着色原反層側から溝部の最深部までの長さとの比が、1:4以上であり、前記着色バッカー層と前記着色原反層の色差△Eが5以内であることを特徴とする床材である。
本発明はその請求項1記載の発明により、角部に面取り加工を施したりしたものであっても、通常の溝加工であれば、床材表面側から見ても着色原反層3が目立つことなく、色柄に違和感が無く、別途の工程が必要とならないという作用効果を奏する。
またその請求項2記載の発明により、前記色柄の違和感がより無くなるという作用効果を奏する。
本発明の床材の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の床材の一実施例の断面の構造を示す。木質系基材1の上に着色バッカー層2と着色原反層3と印刷層4とを有し、溝部5を設けてなる。
本発明における木質系基材1としては、南洋材合板、針葉樹合板、パーティクルボード、中密度繊維板、日本農林規格に規定される普通合板が使用可能である。また、木紛添加オレフィン系樹脂からなる基材も使用可能である。厚みは3〜25mm程度が好適である。
本発明における着色バッカー層2に用いる材料としては、耐キャスター性や落球凹み等を考えると硬い樹脂からなるシートが好ましい。たとえば、ポリエチレンテレフタレート、耐熱性の高いポリアルキレンテレフタレート〔たとえばエチレングリコールの一部を1,4−シクロヘキサンジメタノールやジエチレングリコール等で置換したポリエチレンテレフタレートである、いわゆる商品名PET−G(イーストマンケミカルカンパニー製)〕、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート等のポリエステル系樹脂などを挙げることができ、これらの樹脂は、単独であってもよいし、混合物であってもよい。特には汎用性の樹脂であり、製膜しやすく、安価であることと透明性があるので色が混ぜ易いということから、非結晶性ポリエチレンテレフタレートが好適である。具体的には例えば三菱化学株式会社製「ノバクリアー」、ポリテック株式会社製「A−PETシート」等として市販されているものなどを挙げることができる。
本発明における着色バッカー層2は適宜着色したものであって、前記木質系基材1に対する隠蔽効果を有しつつ、後述する着色原反層3や印刷層4と違和感の無い色合いのものを用いる。具体的には着色原反層3との色差△Eが5以内であることが好ましい。同色であれば好ましいが、着色バッカー層2に用いる樹脂やその役割が後述する着色原反層3と異なるため、同色とすることは困難である。着色バッカー層2を所望の色調に着色するためには、無機顔料又は有機顔料等の着色剤を添加すれば良い。その他、必要に応じて、例えば紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、内部離型剤、帯電防止剤、抗菌剤等の各種の添加剤を適宜添加しても良い。
本発明における着色バッカー層2は、後述する溝部5に色をつける役割や床材としての耐キャスター性能に寄与するものとなる。床材としての耐キャスター性能を発揮するには、着色バッカー層2の厚みは、0.200mm以上が望ましく、0.250〜0.600mmが好適である。
本発明における着色原反層3としては、後述する印刷層4を設けるために印刷適性を有る材料からなるものであれば良く、特に規定されるものではないが、大量に印刷できるグラビア印刷を使用するとすれば、厚さ0.040〜0.080mmが好適である。
本発明における着色原反層3は、適宜着色したものであって、後述する印刷層4のベースとして着色をしたものであって、前記着色バッカー層2や後述する印刷層4と違和感の無い色合いのものを用いる。具体的には着色バッカー層2との色差△Eが5以内であることが好ましい。同色であれば好ましいが、着色原反層3に用いる樹脂やその役割が前記着色バッカー層2と異なるため、同色とすることは困難である。
本発明における印刷層4としては、前記着色原反層3の上に印刷により絵柄摸様を設けたものであって、特に限定しないが、絵柄摸様の無い部分であって前記着色原反層3が表出する部分が多いもののほうが本願発明の効果を表現するものとして優れたものとなる。具体的には木目模様であって、木目の導管部分に絵柄摸様を有する印刷を施したものなどが好適である。
本発明において、表面側から溝部5を見た場合、着色バッカー層2の長さがメインの色あい(一般的に着色バッカー層2のほうが着色原反層3より厚いので)となる為、それを邪魔しない程度の着色原反層3の厚みとしないと、溝部5がツートンカラーに見えてしまう。溝部5としては通常はV字の溝が用いられ、特に規定されるものではないが、角度:80〜100度、幅:1.0〜2.0mmが一般的である。
本発明における溝部5の断面における着色原反層3の厚みが120μ以下(着色バッカー層2の長さが480μ以上)であれば、人が座った状態で溝部5を見てもツートンカラーに見えない。限りなく薄い着色原反層3とバッカー層2であれば、ツートンカラーには見えなくなりはするが、溝部5の最深部をバッカー内に設けるので、薄すぎてバッカーとしての機能は失われてしまう。さらに良くするには、V溝の着色バッカー層2と着色原反層3との色差を近づけるのがよいが、具体的には色差△Eが5以内であれば十分にその効果が発現するものとなる。
本発明の床材においては、前記印刷層4の上に適宜透明樹脂層、透明表面保護層などを設けても良い(図示しない)。また、各層の接着性を向上させるために各層の接着まえに表面処理を施したり、接着剤層を設けたりしても良い。(図示しない。)
<床材用シートの作成>
厚み0.070mmのポリエチレン樹脂シート(リケンテクノス(株)製:「RIVEST TPO」)を着色原反層3として用い、これに2液ウレタン樹脂系バインダー樹脂製のグラビアインキにて木目柄を印刷して印刷層4とした。その上に透明ポリプロピレン樹脂0.090mmを厚みで押出しラミネートし、その上に表面保護層として紫外線硬化型塗料を10g/m塗布し硬化させた。最後に、厚み0.500mmの非結晶性ポリエチレンテレフタレート製シートを着色バッカー層2として用い、これの表面に2液ウレタン樹脂接着剤(東洋モートン(株)製「TM−593」)を乾燥後の塗布量が10g/mになるように塗工して、前記着色原反層3の裏面とドライラミネート方式で貼り合わせて、厚さ0.680mmの床材用シートを作成した。
<床材の作成>
前記床材用シートの着色バッカー層2の裏面に、木質系基材1としてラワン合板(厚み12mm)を用い、これと水溶性エマルジョン系接着剤により積層し、所定の寸法(303mm×1818mm)に裁断した後、テノーナーを用いて四辺の実加工を行い、更に表面側から着色バッカー層2内に達する深さのV字型溝を成形して溝部5とした。また床材の側面部(実部)には、V字溝と同様な角度の面取り部を成形した。
<溝部の詳細>
溝部は、床材平面部からみて溝幅を1mmとして、V字溝の角度を90度とした。溝の深さは、最深部で0.500mmの溝となった。着色原反層と着色バッカー層2のV溝での長さ比率は、7:32となった。着色原反層3と着色バッカー層2の色差△Eを10の設定となるように原反色を決定した。
着色原反層3と着色バッカー層2の色差△Eを3とした以外は、実施例1と同様にして床材を作成した。
<比較例1>
着色原反層3を厚さ0.140mmにした以外は、実施例1と同様にして床材を作成した。V溝の長さ比率は、14:25となった
<比較例2>
着色原反層3を厚さ0.140mmにした以外は、実施例2と同様にして床材を作成した。
<評価>
上記で作製した実施例1、2、比較例1、2について色ぶれを目視評価した。
評価方法は、10人が床材に座った位置から、溝部を見て評価した。
◎:全員が1色に見えた。
○:1〜2名 2色に見えた者がいた。
△:4〜5名 2色に見える者がいた。
×:8名以上 2色に見える者がいた。
Figure 0006587374
本発明の床材は、住宅、店舗、事務所、体育館などの床面に用いられる床材として利用可能である。
1…木質系基材
2…着色バッカー層
3…着色原反層
4…印刷層
5…溝部

Claims (1)

  1. 木質系基材の上に着色バッカー層と着色原反層と印刷層とを少なくともこの順に設けてなる床材において、前記着色バッカー層が非結晶性ポリエチレンテレフタレートを材料としており、かつ、前記着色バッカー層の厚みが0.250〜0.600mmであると共に、前記着色原反層の厚みが0.040〜0.080mmであり、前記床材の表面側から最深部が着色バッカー層内に位置する溝部を角度80から100度、幅1.0から2.0mmであるV字状とし、前記床材の断面における溝内表面の着色原反層の長さと、前記床材の断面における溝内表面の着色バッカー層の着色原反層側から溝部の最深部までの長さとの比が、1:4以上であり、前記着色バッカー層と前記着色原反層の色差△Eが5以内であることを特徴とする床材。
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