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JP6600486B2 - 断裁機による機械開封用封筒及びその製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、開封時に封入物を誤って切断することを防止する構造を持った封筒に関し、特に大量の封筒を開封する必要があるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)作業に好適に用いることができる封筒に関する。
一般に封筒は、ハサミやペーパーナイフを用いて封筒の先端部を切断するか、人の手によって封筒を破くことで開封されているが、開封の際に内部の書類や手紙を破傷させてしまう問題があった。この問題に対して従来より種々提案がなされている。
例えば、特許文献1には、封筒の封止側ボトム端折れスジから一定間隔を空けて設けられたミシン目による易開封性手段と、エンボス圧着加工による封筒内の密封手段ならびに書類の移動制限手段が記載されている。また、特許文献2には、封筒の開口側と反対の端部(封止側)に開封用のミシン目を設けるとともに該ミシン目から封止側へ向かって糊付けした所定幅のストッパーを設ける構造とすると記載されている。
これら従来のものは、もっぱら人間の手で開封することのみを想定しており、上記問題解決の一定の効果は発揮するものの、未だ十分ではない。すなわち、BPO作業などで大量の封筒を開封する必要がある場合は、機械によって封筒の開口側以外の三方を断裁することがあるが、特許文献1は封筒の封止側しか封入物の移動制限手段を設けておらず、左右の断裁にて封入物を誤って切断する恐れがある。特許文献2も、機械での三方断裁には対応しておらず、封入物を誤って切断する恐れがある。また、特許文献2は、糊付けした所定幅のストッパーを封筒製造時に設ける必要があるため、封筒の製造設備を保有していない場合には製造することができない。
特許第5442879号 実用新案登録第3183554号
上述したように通常、機械にて封筒を開封する場合は、封筒の三方を断裁して封入物を取り出すが、その際、封入物が断裁される側に寄っていると、封入物まで断裁してしまうことがあった。
本発明は、封入物のある封筒を人間の手で開封する場合のみならず、当該封筒を機械による断裁によって開封する際に、封入物を誤って切断することなく取り出せる封筒を提供するものである。
本発明は、封筒の封止側下部と左端部と右端部からなる三方にエンボス圧着加工による封入物の移動制限領域が形成されており、
該移動制限領域は、封筒に封入物を入れる程度の力では剥がれない圧着が保てる所定の幅をもって形成され、
該三方のうちの少なくとも一方を、指を入れて開けることが可能な間隔を空けて形成されている
ことを特徴とする断裁機による機械開封用封筒に関する。
また、本発明は、製袋後の封筒の封止側下部と左端部と右端部からなる三方にエンボス圧着加工による封入物の移動制限領域を形成する、断裁機による機械開封用封筒の製造方法であって、
該移動制限領域は、封筒に封入物を入れる程度の力では剥がれない圧着が保てる所定の幅をもって形成し、
該三方のうちの少なくとも一方を、指を入れて開けることが可能な間隔を空けて形成する
ことを特徴とする断裁機による機械開封用封筒の製造方法に関する。
本発明によれば、封入物が封筒の三方の端に寄らないため、機械的に三方を断裁することができ、封入物を誤って切断することなく取り出すことが可能となる。
また、凸凹部分と何も加工していない部分を設けることにより、断裁した際に何も加工していない部分から指を入れることができ、容易に開封できる。また、凹凸部分を断裁することで、断裁後であっても封入物を保持する程度には凹凸部分が接着しているので、作業者が手で封入物を取り出すまでに、他の封筒に封入された封入物同士が混ざりあうことがない。
さらに、エンボス加工による移動制限領域の厚み(凸凹の高さ)と封入物を封入した封筒の厚さを合わせることにより、封筒をまとめて断裁する際に封筒同士がずれずに断裁できる。
また、成形済みの封筒に加工を施すことで作製出来るため、封筒の製造設備を持っていなくても容易に作製することができる。
本発明の封筒の実施形態を示す説明図である。 移動制限領域の凸凹部分の説明図である。 封筒を複数積み重ねた状態での断裁の説明図である。 移動制限領域の圧着幅の説明図である。 本発明の封筒の別の実施形態を示す説明図である。
本発明の、開封時に封入物を誤って切断することを防止する構造を持った封筒の構成および実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の封筒1の実施形態を示す説明図である。封筒1には、封止側下部と左端部と右端部からなる三方に封入物の移動制限領域が形成されており、2aが封止側下部の移動制限領域の凸凹部分、2bと2cが左端部と右端部の移動制限領域の凸凹部分を示す。
この移動制限領域は、圧着ローラーなどによって凸凹状に圧着された部分(図2参照)を形成することで所定位置に設けられる。封筒の開口側以外の三方の端側に設けられた凸凹部分は、封筒に封入物を入れる程度の力では剥がれないように圧着する。ただし、接着しているわけではないため、凸凹をなくす、もしくは強めの力で剥がせば開くことが出来る。すなわち、このようなエンボス圧着加工とすることで、断裁後に容易に開封できる上、製造済みの封筒に容易に加工を施すこともできる。
また、移動制限領域は、図1に示すように、凸凹部分は断続的に設けるようにする。つまり、凸凹部分と何も加工していない部分を交互に設ける。これにより、断裁した際に何も加工していない部分から指を入れることができ、容易に開封できる。なお、凸凹部分と何も加工していない部分の交互配置は、上記三方のうちの少なくとも一方は必要で、図1のように三方とも交互配置にすることが好ましい。
図2に示すように、移動制限領域の凸凹部の高さは、封入物を封入した封筒の厚さと同程度にすることが好ましい。こうすることで、図3に示すように、複数の封筒を重ねてまとめて断裁する際に封筒同士がずれずに断裁できる。
移動制限領域の幅もしくは圧着幅は、封筒に封入物を入れる程度の力では剥がれない圧着が保て、また、入れる封入物の大きさを著しく妨げない範囲で、適宜決めることができる。
例えば、定型封筒の最大サイズ(120mm×235mm)のものに、B5用紙(257mm×182mm)を4つ折り(64.25mm×182mm)にして入れる場合、最大圧着幅は
側面:120−64.25=55.75mm
底面:235−182= 53mm
となる。最少圧着幅は少なくとも1mmは必要であるから、定型サイズの封筒では、図4に示す側面圧着幅(A+B)は1〜55mmの範囲、底面圧着幅(C)は1〜53mmの範囲になる。
定型外の封筒では、角型0号封筒(287mm×382mm)に、A4用紙(297mm×210mm)を折らずに入れる場合、最大圧着幅は
側面:287−210=77mm
底面:382−297=85mm
となるから、側面圧着幅(A+B)は1〜77mmの範囲、底面圧着幅(C)は1〜85mmの範囲になる。
なお、上述のように最少圧着幅は少なくとも1mm必要であるが、封筒を複数積み重ねて断裁するときのエラー防止を考慮すれば、圧着幅は3mm以上が好ましい。
図5は、本発明の封筒1の別の実施形態を示す説明図である。封筒1には、左端部と右端部と封止側下部の三方に封入物の移動制限領域が形成され、さらに封止側下部の左右端部近傍の少なくとも一方に開封用の切り込み3が斜め形成されている。断裁後は、切り込み3をきっかけにして捲り上げることで、封筒を開封することができ、容易に封入物を取り出すことができる。
図5に示す態様のものでは、断裁後は、封止側下部の左右端部近傍の切り込み3から、容易に封筒を開封することができるため、左端部と右端部の二方及び、封止側下部の移動制限領域の凸凹部分は断続的に設けなくてもよい。
封筒は、凸凹をつけられるものであればどのような素材でも構わない。また、どのような種類・サイズでも加工可能であり、封筒の製造工程ではなく、封筒成形後に加工することができる。
なお、本発明は機械による三方断裁に対応したものであるが、人の手によってハサミやカッター等で開封する際にも、封入物を切断することなく取り出すことが可能である。また、適宜ミシン目加工などを施すことで、人の手による開封容易性を高めても良い。
市販の定型封筒(120mm×235mm)に対し、図1に示すような移動制限領域を、封筒の開口側以外の三方に圧着ローラーによって形成した。図4に示す側面圧着幅(A+B)は15mm、底面圧着幅(C)は10mmとした。また、凸凹状に圧着された部分(図2参照)の高さは0.75mmである。
次いで、この発明品にB5用紙(257mm×182mm)を4つ折り(64.25mm×182mm)にして入れ、封緘した。封緘後の封筒の厚みは0.75mmであった。
封入物の入った上記封筒を、図1(b)に示すように三方の移動制限領域上で、プラス(株)社製のPK−513Lを用いて断裁した。この断裁によって封入物が損傷することもなく、容易に開封することができた。
さらに、上記と全く同様にして、発明品に封入物の入った封筒を複数作製し、図3に示すように積み重ね、機械で同時に断裁した。重ねても封筒がずれないため、断裁エラーも封入物の損傷も無く、BPO作業に好適であることが確認できた。
1 封筒
2 移動制限領域の凸凹部分
3 切り込み

Claims (2)

  1. 封筒の封止側下部と左端部と右端部からなる三方にエンボス圧着加工による封入物の移動制限領域が形成されており、
    該移動制限領域は、封筒に封入物を入れる程度の力では剥がれない圧着が保てる所定の幅をもって形成され、
    該三方のうちの少なくとも一方を、指を入れて開けることが可能な間隔を空けて形成されている
    ことを特徴とする断裁機による機械開封用封筒。
  2. 製袋後の封筒の封止側下部と左端部と右端部からなる三方にエンボス圧着加工による封入物の移動制限領域を形成する、断裁機による機械開封用封筒の製造方法であって、
    該移動制限領域は、封筒に封入物を入れる程度の力では剥がれない圧着が保てる所定の幅をもって形成し、
    該三方のうちの少なくとも一方を、指を入れて開けることが可能な間隔を空けて形成する
    ことを特徴とする断裁機による機械開封用封筒の製造方法。
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