JP6614486B2 - 紫外線受光素子 - Google Patents
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<紫外線受光素子>
本発明の第1の態様の紫外線受光素子は、基板と、基板上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む第1の窒化物半導体層と、第1の窒化物半導体層上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む第2の窒化物半導体層と、第2の窒化物半導体層上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含み、3次元島状構造を有する第3の窒化物半導体層と、を備える。これにより、紫外線に対する受光感度の高い紫外線受光素子を実現することができる。
しかしながら、入射した紫外光のエネルギーが第3の窒化物半導体層のバンドギャップよりも大きい場合、入射した紫外光は第3の窒化物半導体層によって吸収されてしまうため、受光感度の低下を招く。
さらに、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有する場合、擬似的に第3の窒化物半導体層のゲート長が短い部分が形成されるため、空乏層の幅が短くなる。これによってソース・ドレイン電圧によって空乏層に印加される電界が大きくなり、チャネルにおいて励起された電子/正孔対が電極に到達しやすくなる。
また本発明の第2の態様の紫外線受光素子は、基板と、基板上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む第1の窒化物半導体層と、第1の窒化物半導体層上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む第2の窒化物半導体層と、第2の窒化物半導体層上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含み、第2の窒化物半導体層への被覆率が30%以上66%以下である第3の窒化物半導体層と、を備える。
第3の窒化物半導体層の第2の窒化物半導体層への被覆率が30%以上66%以下の範囲にあることで、入射した紫外光が第3の窒化物半導体層を透過する割合が高くなること、および部分的に短ゲート長効果を得られることにより紫外線に対する受光感度が高くなる。
なおここで、「基板上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む第1の窒化物半導体層」という表現における「上の」という文言は、基板の上に第1の窒化物半導体層があることを意味するが、基板と第1の窒化物半導体層の間に別の層(例えばバッファ層のような層)が存在する場合もこの表現に含まれる。その他の場合に「上の」という文言を使用する場合にも、同様の意味を有するものとする。
基板としては、その上に、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む第1の窒化物半導体層を形成可能なものであれば特に制限されない。具体的には、基板として、Si、SiC、MgO、Ga2O3、Al2O3、ZnO、GaN、InN、AlN、あるいはこれらの混晶基板等が挙げられる。また、基板には不純物が混入していても良い。
基板の転位密度はカソードルミネッセンス法(CL)、平面透過型電子顕微鏡(TEM)での測定や、表面に溶融KOHエッチングを実施した後に走査型電子顕微鏡(SEM)または原子間力顕微鏡(AFM)での測定によって求められる。
第1の窒化物半導体層は、基板上に形成され、Al及びGaのうち少なくとも一つの元素を含む層である。第1の窒化物半導体層の材料としては、Al及びGaのうち少なくとも一つの元素を含むものであれば特に限定されない。第1の窒化物半導体層の材料の一例としては、AlN、GaN、AlGaN等が挙げられる。
第1の窒化物半導体層がAlまたはGaを含むことの確認方法としては、蛍光X線元素分析法(XRF)、ラザフォード後方散乱分光(RBS)、二次イオン質量測定SIMSおよびX線光電子分光(XPS)により確認することが可能である。
第1の窒化物半導体層のAlxGa1―XNのAl組成xは、X線回折(XRD:X−ray Diffaction)法による2θ−ωスキャンおよび逆格子マッピング測定(RSM)を行うことにより測定することができる。
具体的には、基板の表面の面方位に対応する面の面指数の2θ−ωスキャンにおけるピーク位置から第1の窒化物半導体層のAlxGa1―XNの格子定数を求めることができる。ここで基板が所定の面方位に精度良く切断された基板(ジャスト基板)の場合には、上記のようにジャスト基板の面方位に対応する面の面指数の2θ−ωスキャンにおけるピーク位置から格子定数を求めることができる。
ここで発光層の第1の窒化物半導体層のAlxGa1―XNの格子定数からAl組成xを求める際には、Vegard則を用いて混晶組成比の決定することができる。Vegard則は具体的には以下の式(1)で表される。
aAB=xaA+(1−x)aB …(1)
また光照射時にソース・ドレイン間に高い電流を得るための観点から、第1の窒化物半導体層と第2の窒化物半導体層との界面に、濃度が1×1010cm−2以上1×1013cm−2以下の2次元電子ガスを有することが好ましい。
2次元電子ガスの測定方法として、水銀プローブを用いたCV測定が挙げられる。CV測定ではキャリアの深さ分布およびキャリア濃度の分布を得ることができる。より詳細に分布を求めたい場合はサンプルを劈開後に断面を走査型非線形誘電率顕微鏡(SNDM)によって測定することも可能である。キャリア濃度を詳細に求めたい場合は電極を蒸着してHall測定を行うことも可能である。
また基板と窒化物半導体との界面での欠陥発生を抑制するための観点から、基板がサファイアまたはAlNである場合には、基板と第1の窒化物半導体層との間に、AlZGa1―ZN(0≦Z≦1)からなるバッファ層をさらに備えることが好ましい。
第2の窒化物半導体層は、第1の窒化物半導体層上に形成され、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む層である。第2の窒化物半導体層の材料としては、Al及びGaのうち少なくとも一つの元素を含むものであれば特に限定されない。第2の窒化物半導体層の材料の一例としては、AlN、GaN、AlGaN等が挙げられる。
また結晶性を担保する観点から、第2の窒化物半導体層がAlYGa1―YN(0<Y≦1、X<Y)からなる場合には、アンドープであることが好ましい。
また2DEGキャリア濃度の調整の観点から、第2の窒化物半導体の膜厚が10nm以上100nm以下であることが好ましい。
本発明の第1の態様の紫外線受光素子において、第3の窒化物半導体層は、第2の窒化物半導体層上に形成され、Al及びGaのうち少なくとも一つを含み、3次元島状構造を有する。第3の窒化物半導体層は第2の窒化物半導体層上の一部に形成されていてもよい。第3の窒化物半導体層の材料としては、Al及びGaのうち少なくとも一つの元素を含むものであれば特に限定されない。
ここで3次元島状構造とは、基板平面方向に対して連続性を持たない(凹凸を有する)構造であり、さらに凹凸の側面には安定面である(10−12)などの安定なファセット面が形成されている構造を有することを意味する。なお第3の窒化物半導体層の膜厚が薄い場合には、凹面が存在せず、第2の窒化物半導体層上に部分的に島状の第3の窒化物半導体層が形成されることがあるが、このような場合も本発明の「島状構造」に含まれることは言うまでもない。
また、本発明の第2の態様の紫外線受光素子において、第3の窒化物半導体層は、第2の窒化物半導体層上に形成され、Al及びGaのうち少なくとも一つを含み、第2の窒化物半導体層への被覆率が30%以上66%以下である。第3の窒化物半導体層の材料としては、Al及びGaのうち少なくとも一つの元素を含むものであれば特に限定されない。
第2の窒化物半導体層と第3の窒化物半導体層を形成する材料が異なる場合においては、第3の窒化物半導体層の表面に対してSEM−EDXによる組成分析を行い、第2の窒化物半導体層に含まれず、且つ、第3の窒化物半導体層に含まれる元素が検出される箇所を被覆部とし、第3の窒化物半導体層全体の占める面積に対する被覆部の面積の比率を、第3の窒化物半導体層の第2の窒化物半導体層への被覆率と定義する。
第3の窒化物半導体層の材料の一例としては、AlN、GaN、またはそれらの混晶等が挙げられる。
またp−n接合による空乏層形成の観点から、第3の窒化物半導体層は、ドーパントとしてMg、ZnまたはBeを含むことが好ましい。また上記のドーパント濃度は、1×1016cm−3以上であることが好ましく、5×1019cm−3以下であることが好ましい。
ドーパント濃度の測定方法としては、二次イオン質量測定(SIMS)を用いた不純物元素量の測定を行うことによって求めることができる。
また空乏層に高電界を印加するための観点から、第3の窒化物半導体層のゲート長は0.2μm以上5μm以下であることが好ましい。ここでゲート長とは、ソース・ドレイン電極方向の第3の窒化物半導体層の長さを意味し、これが上記範囲内にあることでソース・ドレイン電圧によって空乏層に高電界が印加され、入射光によって発生した電子/正孔対を容易に電流として取り出すことが可能になるという効果を奏する。
本実施形態の紫外線受光素子は、第2の窒化物半導体層上に、ソース電極及びドレイン電極をさらに備えてもよい。ソース電極及びドレイン電極は、第2の窒化物半導体層上に形成され、紫外線受光素子にバイアス電圧を印加することが可能であり、入射した紫外光によって発生した電流を取り出すことが可能なものであれば特に限定されない。ソース電極及びドレイン電極の材料の一例としては、Ti/Al/Ti/Au、Ti/Al/Ni/Au、V/Al/Ti/Au、V/Al/Ni/Au、Mo/Al/Ni/Au、Mo/Al/Ti/Au、等が挙げられる。これらの各例において、電極材料の上下の位置は、下層/上層である。
またコンタクト抵抗低減の観点から、ソース電極およびドレイン電極は、Ti、Al、Au、Ni、V、Moのうち少なくとも一つを含むことが好ましい。
次に、本実施形態に係る紫外線受光素子の構造の具体例を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、各図は模式的なものであり、各層の厚さは現実のものとは異なり、各層の厚さの比率も現実のものとは異なる場合がある。具体的な厚さと寸法は、本実施形態や実施例の説明を参酌して判断すべきものである。
図4は、本実施形態に係る紫外線受光素子の第2の構成例を示す断面図である。第2の構成例では、第1の構成例の紫外線受光素子が部分的にエッチングされ、ソース電極14及びドレイン電極15が形成されている。図4に示すように、第3の窒化物半導体層のゲート長Lは、例えば0.2μm以上5μm以下である。
次に、本実施形態の紫外線受光素子の製造方法について説明する。
本発明の第1の態様の紫外線受光素子の製造方法は、基板上に有機金属堆積法(MOCVD法)を用いて第1の窒化物半導体層を堆積させる工程と、第1の窒化物半導体層上に第2の窒化物半導体層を堆積させる工程と、第2の窒化物半導体層上に第3の窒化物半導体層を堆積させる工程とを含む。ここで、第3の窒化物半導体層を堆積させる際に、V族とIII族の気相比であるV/III比を低く、第2の窒化物半導体層の表面温度を高く(およそ1000度〜1100度の範囲内)保つことで、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有するように成長させることができる。ここで、成膜中に各半導体層の表面温度はパイロメーターによって所望の値の範囲に調整することができる。
[実施例A1]
2インチのサファイア基板上に有機金属堆積法を用いて、サファイア基板の表面温度を1250℃に保った状態で、AlN(バッファ層に相当)を3μm成長させた。次に、AlNの表面温度を1100℃に保った状態で、AlN上にAlxGa1―XN(X=0.5、第1の窒化物半導体層に相当)を500nm成長させた。さらに、AlxGa1―XN(X=0.5)の表面温度を1100℃に保った状態で、AlxGa1―XN(X=0.5)上にAlyGa1―yN(Y=0.6、第2の窒化物半導体層に相当)を25nm成長させた。
その後、AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保った状態で、AlyGa1―yN(Y=0.6)上にMgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaN(第3の窒化物半導体層に相当)を2nm成長させた。このときV族とIII族の気相比をV/III=1000にし、p−GaNを島状成長させた。
続いて、30μm×100μmのレジストマスクを作成した後に、AlNの層までメサ分離工程を実施し、素子間を電気的に絶縁した。次に8μm間隔でソース電極およびドレイン電極を蒸着した。電極にはTi/Al/Ti/Auを使用した。電極の膜厚はそれぞれ20,80,35,100nmとした。
得られた紫外線受光素子の断面をSEMを用いて解析したところ、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有することが確認された。
光の照射が無い暗状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に暗電流2.0×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流3.0×10−6Aを得た。受光感度に換算すると3.5×104A/W、S/Nは1.5×104であった。ここで、S/Nとは、暗電流(2.0×10−10A)に対する250nmの紫外光を照射した状態での光電流(3.0×10−6A)の比を意味する。
p−GaN(第3の窒化物半導体層)の膜厚を5nmとした以外は実施例A1にと同様の方法で紫外線受光素子を作成した。
得られた紫外線受光素子の断面をSEMを用いて解析したところ、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有することが確認された。
実施例A1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.6×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.8×10−6Aを得た。受光感度に換算すると3.3×104A/W、S/Nは1.8×104であった。
p−GaN(第3の窒化物半導体層)の膜厚を10nmとした以外は実施例A1にと同様の方法で紫外線受光素子を作成した。
得られた紫外線受光素子の断面をSEMを用いて解析したところ、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有することが確認された。
実施例A1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.5×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.5×10−6Aを得た。受光感度に換算すると2.9×104A/W、S/Nは1.7×104であった。
p−GaN(第3の窒化物半導体層)の膜厚を20nmとした以外は実施例A1にと同様の方法で紫外線受光素子を作成した。
得られた紫外線受光素子の断面をSEMを用いて解析したところ、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有することが確認された。
実施例A1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.4×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.4×10−6Aを得た。受光感度に換算すると2.8×104A/W、S/Nは1.7×104であった。
p−GaN(第3の窒化物半導体層)の膜厚を50nmとした以外は実施例A1にと同様の方法で紫外線受光素子を作成した。
得られた紫外線受光素子の断面をSEMを用いて解析したところ、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有することが確認された。
実施例A1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.0×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流7.0×10−7Aを得た。受光感度に換算すると8.2×103A/W、S/Nは7.0×103であった。
p−GaN(第3の窒化物半導体層)の膜厚を60nmとした以外は実施例A1にと同様の方法で紫外線受光素子を作成した。
得られた紫外線受光素子の断面をSEMを用いて解析したところ、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有することが確認された。
実施例A1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は9.0×10−11Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流6.1×10−7Aを得た。受光感度に換算すると7.1×103A/W、S/Nは6.8×103であった。
p−GaN(第3の窒化物半導体層)を作成する際に、AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保った状態で、V族とIII族の気相比をV/III=3500にし、p−GaNを20nm成長させた。それ以外の工程については実施例A1と同様の方法を用いた。
実施例A1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は9.0×10−11Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.0×10−7Aを得た。受光感度に換算すると2.3×103A/W、S/Nは2.2×103であった。
p−GaN(第3の窒化物半導体層)を作成する際に、AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保った状態で、V族とIII族の気相比をV/III=3500にし、p−GaNを50nm成長させた。それ以外の工程については実施例A1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEMを用いて解析したところ、第3の窒化物半導体層が3次元島状構造を有していないことが確認された。
以上の実施例A1〜A6と比較例A1及びA2をまとめたものが以下の表1である。
2インチのサファイア基板上に有機金属堆積法を用いて、サファイア基板の表面温度を1250℃に保った状態で、AlN(バッファ層に相当)を3μm成長させた。次に、AlNの表面温度を1100℃に保った状態で、AlN上にAlxGa1―XN(X=0.5、第1の窒化物半導体層に相当)を500nm成長させた。さらに、AlxGa1―XN(X=0.5)の表面温度を1100℃に保った状態で、AlxGa1―XN(X=0.5)上にAlyGa1―yN(Y=0.6、第2の窒化物半導体層に相当)を25nm成長させた。
このとき取り出したサンプルに対し、C−V測定を実施したところ、AlxGa1―XN(X=0.5)とAlxGa1―XN(X=0.5)上にAlyGa1―yN(Y=0.6)界面に誘起された2次元電子ガス(2DEG)のキャリア濃度は1.3×10−13cm−2であった。
得られたウエハに洗浄を実施し、窒素雰囲気下で高速熱処理(RTA)を800℃で10分間施すことでMgの活性化を行った。
最後に、2×100μmの第3の窒化物半導体層だけを残し、その他の領域をAlyGa1―yN(Y=0.6)の層までエッチングを行い、紫外線受光素子を得た。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ33%であった。
光の照射が無い暗状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に暗電流2.0×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流3.0×10−6Aを得た。受光感度に換算すると3.5×104A/W、S/Nは1.5×104であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=1000にし、チャンバー内の真空度を450Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを20nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ35%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.8×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.9×10−6Aを得た。受光感度に換算すると3.4×104A/W、S/Nは1.6×104であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=1000にし、チャンバー内の真空度を400Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを50nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ40%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.2×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流1.0×10−6Aを得た。受光感度に換算すると1.2×104A/W、S/Nは8.3×103であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=1000にし、チャンバー内の真空度を370Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを5nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ45%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.6×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.8×10−6Aを得た。受光感度に換算すると3.3×104A/W、S/Nは1.8×104であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=1000にし、チャンバー内の真空度を350Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを10nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ52%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.5×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.5×10−6Aを得た。受光感度に換算すると2.9×104A/W、S/Nは1.7×104であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=1000にし、チャンバー内の真空度を320Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを20nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ60%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.4×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.4×10−6Aを得た。受光感度に換算すると2.8×104A/W、S/Nは1.7×104であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=1000にし、チャンバー内の真空度を300Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを50nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ60%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は1.0×10−10Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流7.0×10−7Aを得た。受光感度に換算すると8.2×103A/W、S/Nは7.0×103であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=2000にし、チャンバー内の真空度を350Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを60nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ66%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は9.0×10−11Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流5.0×10−7Aを得た。受光感度に換算すると5.8×103A/W、S/Nは5.6×103であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=700にし、チャンバー内の真空度を450Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを20nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ25%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は7.0×10−9Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.0×10−6Aを得た。受光感度に換算すると2.3×104A/W、S/Nは2.9×102であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=3500にし、チャンバー内の真空度を100Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを20nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ85%であった。
実施例B1と同様の方法で特性を評価したところ、暗電流は8.0×10−11Aであったのに対し、250nmの紫外光を照射した状態ではソース・ドレイン電圧が3Vの時に光電流2.2×10−7Aを得た。受光感度に換算すると2.6×103A/W、S/Nは2.8×103であった。
AlyGa1―yN(Y=0.6)の表面温度を1100℃に保ち、さらに、V族とIII族の気相比をV/III=3500にし、チャンバー内の真空度を100Torrに保った状態で、Mgを3×1019cm−3ドーピングしたp−GaNを50nm成長させた。それ以外の工程については実施例B1と同様の方法を用いた。
得られた紫外線受光素子の断面をSEM−EDXによる組成分析を行い、Al元素の有無から第3の窒化物半導体層の被覆率を算出したところ90%であった。
以上の実施例B1〜B8と比較例B1〜B3をまとめたものが以下の表2である。
11 第1の窒化物半導体層
12 第2の窒化物半導体層
13 第3の窒化物半導体層
14 ソース電極
15 ドレイン電極
Claims (15)
- 基板と、
前記基板上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む第1の窒化物半導体層と、
前記第1の窒化物半導体層上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含む第2の窒化物半導体層と、
前記第2の窒化物半導体層上の、Al及びGaのうち少なくとも一つを含み、島状構造を有し、前記第2の窒化物半導体層への被覆率が30%以上66%以下である第3の窒化物半導体層と、を備え、
前記第1の窒化物半導体層は、AlxGa1―XN(0≦X<1)からなり、
前記第2の窒化物半導体層は、AlYGa1―YN(0<Y≦1、X<Y)からなる、
紫外線受光素子。 - 前記第3の窒化物半導体層の膜厚は2nm以上50nm以下である請求項1に記載の紫外線受光素子。
- 前記第3の窒化物半導体層は、ドーパントとしてMg、ZnまたはBeを含む請求項1又は請求項2に記載の紫外線受光素子。
- 前記ドーパントの濃度は、1×1016cm−3以上である請求項3に記載の紫外線受光素子。
- 前記ドーパントの濃度は、5×1019cm−3以下である請求項3又は請求項4に記載の紫外線受光素子。
- 前記第3の窒化物半導体層のゲート長は0.2μm以上5μm以下である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。
- 前記第2の窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層よりも格子定数が小さい請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。
- 前記AlxGa1―XN(0≦X<1)及び前記AlYGa1―YN(0<Y≦1、X<Y)はアンドープである請求項1から7のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。
- 前記第1の窒化物半導体層は、AlxGa1―XN(0.0≦X<0.6)からなり、
前記第2の窒化物半導体層は、AlYGa1―YN(0.6≦Y≦0.9)からなる請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。 - 前記第2の窒化物半導体層の膜厚が10nm以上100nm以下である請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。
- 前記第1の窒化物半導体層と前記第2の窒化物半導体層との界面に、濃度が1×1010cm−2以上1×1013cm−2以下の2次元電子ガスを有する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。
- 前記基板はサファイアまたはAlNであり、
前記基板と前記第1の窒化物半導体層との間に、AlZGa1―ZN(0≦Z≦1)からなるバッファ層をさらに備える請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。 - 前記基板はサファイアまたはAlNであり、
前記基板の最表面における転位密度は1×109cm−2以下である請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。 - 前記第2の窒化物半導体層上に、ソース電極及びドレイン電極をさらに備える請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の紫外線受光素子。
- 前記ソース電極およびドレイン電極は、Ti、Al、Au、Ni、V、Moのうち少なくとも一つを含む請求項14に記載の紫外線受光素子。
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