JP6652756B2 - フラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素活性を有する変異型タンパク質 - Google Patents
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Description
糸状菌由来のフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素活性を有する野生型タンパク質に変異を導入してなる変異型タンパク質であって、
前記野生型タンパク質のアミノ酸配列の少なくとも1つの特定位置のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基に置換されており、
前記特定位置は、Aspergillus bisporus由来の配列番号1に記載のアミノ酸配列、または、Talaromyces emersonii由来の配列番号3に記載のアミノ酸配列の434番目に相当する位置であることを特徴とする、変異型タンパク質。
〔2〕
前記野生型タンパク質の前記特定位置のアミノ酸残基がグルタミン酸残基以外のアミノ酸残基である、〔1〕に記載の変異型タンパク質。
〔3〕
前記グルタミン酸残基以外のアミノ酸残基が疎水性のアミノ酸残基である、〔2〕に記載の変異型タンパク質。
〔4〕
前記他のアミノ酸残基が親水性のアミノ酸残基である、〔3〕に記載の変異型タンパク質。
〔5〕
前記親水性のアミノ酸残基がグルタミン酸残基である、〔4〕に記載の変異型タンパク質。
〔6〕
前記糸状菌は、Aspergillus bisporus、または、Talaromyces emersoniiである、〔2〕に記載の変異型タンパク質。
〔7〕
前記糸状菌は、Aspergillus bisporusであり、
前記野生型タンパク質は、配列番号1に記載のアミノ酸配列、または、配列番号1に記載のアミノ酸配列からシグナルペプチドの少なくとも一部を除いたアミノ酸配列からなる、〔4〕に記載の変異型タンパク質。
〔8〕
前記糸状菌は、Talaromyces emersoniiであり、
前記野生型タンパク質は、配列番号3に記載のアミノ酸配列、または、配列番号3に記載のアミノ酸配列からシグナルペプチドの少なくとも一部を除いたアミノ酸配列からなる、〔4〕に記載の変異型タンパク質。
〔9〕
糖鎖が付加された、〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の変異型タンパク質。
〔10〕
〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の変異型タンパク質をコードする遺伝子。
〔11〕
(A) 糸状菌由来のフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素活性を有する野生型タンパク質をコードする遺伝子において、
Aspergillus bisporus由来の配列番号1に記載のアミノ酸配列をコードする配列番号2に記載の塩基配列、または、Talaromyces emersonii由来の配列番号3に記載のアミノ酸配列をコードする配列番号4に記載の塩基配列の1300〜1302番目に相当する位置の少なくともいずれかの塩基が他の塩基に置換されてなる、塩基配列からなるDNA、
(B) 上記(A)のDNAの塩基配列からシグナルペプチドをコードする塩基配列の少なくとも一部を除いた塩基配列からなるDNA、および、
(C) 上記(A)または(B)のDNAの塩基配列と、イントロンとを含むDNA
のいずれかのDNAからなる遺伝子。
〔12〕
〔10または11〕に記載の遺伝子を含む組換えベクター。
〔13〕
〔10または11〕に記載の遺伝子を含む形質転換体。
〔14〕
〔10または11〕に記載の遺伝子を用いたフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素の製造方法。
〔15〕
〔13〕に記載の形質転換体を用いたフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素の製造方法。
〔16〕
〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の変異型タンパク質を含むグルコース濃度測定試薬。
〔17〕
〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の変異型タンパク質を用いたグルコースセンサ。
〔18〕
〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の変異型タンパク質を用いたグルコース濃度測定方法。
〔19〕
〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の変異型タンパク質を用いたバイオ燃料電池。
本実施形態の発明は、糸状菌由来のフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素(FADGDH)活性を有する野生型タンパク質に変異を導入してなる変異型タンパク質である。野生型タンパク質のアミノ酸配列の少なくとも1つの特定位置のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基に置換されている。特定位置は、Aspergillus bisporus由来の配列番号1に記載のアミノ酸配列、または、Talaromyces emersonii由来の配列番号3に記載のアミノ酸配列の434番目に相当する位置である。
本実施形態の発明は、上記実施形態1の変異型タンパク質をコードする遺伝子である。具体的には、(A) 糸状菌由来のフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素活性を有する野生型タンパク質をコードする遺伝子において、
Aspergillus bisporus由来の配列番号1に記載のアミノ酸配列をコードする配列番号2に記載の塩基配列、または、Talaromyces emersonii由来の配列番号3に記載のアミノ酸配列をコードする配列番号4に記載の塩基配列の1300〜1302番目に相当する位置の少なくともいずれかの塩基が他の塩基に置換されてなる、塩基配列からなるDNA、
(B) 上記(A)のDNAの塩基配列からシグナルペプチドをコードする塩基配列の少なくとも一部を除いた塩基配列からなるDNA、および、
(C) 上記(A)または(B)のDNAの塩基配列と、イントロンとを含むDNA
のいずれかのDNAからなる遺伝子が挙げられる。
本実施形態の発明は、実施形態2の遺伝子を含む組換えベクターである。実施形態2の遺伝子は、例えば、プラスミドベクターと連結された組換えベクターとして、宿主微生物に導入され、該宿主はFADGDHを生産する形質転換体となる。
本実施形態の発明は、実施形態2の遺伝子を含む形質転換体である。形質転換体の宿主としては、酵母、糸状菌、大腸菌、動物細胞、昆虫細胞など目的に応じて様々な宿主を用いることができるが、糖鎖が付加されたタンパク質を生産するためには、宿主として酵母、糸状菌等の微生物由来の真核生物を用いることが好ましい。真核生物の中でも酵母は産業上多くの利用実績があり、例えば、Pichia pastoris(P.pastoris)、Saccharomyces cerevisiae、Schizosaccharomyces pombeが使用できる。
本実施形態の発明は、実施形態2の遺伝子を用いたFADGDHの製造方法である。本実施形態では、例えば、実施形態4の形質転換体を用いることにより、FADGDHを製造することができる。具体的には、例えば、以下に示すような手順で製造することが可能である。
本実施形態の発明は、実施形態1のタンパク質を含むグルコース濃度測定試薬を用いたグルコースセンサである。
本実施形態の発明は、実施形態1のタンパク質を用いたグルコース濃度測定方法である。グルコース濃度の測定は、例えば、以下のようにして行うことができる。
本実施形態の発明は、実施形態1のタンパク質(FADGDH)を用いたバイオ燃料電池である。FADGDHは、グルコースの脱水素反応を触媒し、この反応により生じた電子が電力として供給される。
独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー本部生物資源部門(NBRC)より購入した糸状菌[Aspergillus bisporus:NBRC32017)]を対象として、糸状菌(野生株)からのFADGDH遺伝子のスクリーニングを行った。
プライマーA(5’−TAYGAYTAYATCGTTYTYGGAGGCGG−3’:配列番号5)、
プライマーB(5’−CAAGTKCTNCGTGCRGGRAAGGCCCTTGG−3’:配列番号6)、または、
プライマーC(5’−ACSCGCGCMGAGGATGTCCAGAT−3’:配列番号7)
を用いた。
プライマーD(5’−CATCATGGCAGCMGTKCCGACGGGRTGGAAGTT−3’:配列番号8)、または、
プライマーE(5’−GTGCTMACCAARTGGCCGCARACCTGGAA−3’:配列番号9)
を用いた。
本比較例では、A.bisporus(野生株)由来FADGDHをPichia pastoris(P.pastoris)酵母を用いて製造した。以下、詳細について説明する。
クローニングに先立ち、A.bisporus由来FADGDH遺伝子部分断片をプローブとするゲノムDNAのサザンハイブリダイゼーション解析を行った。A.bisporusゲノムDNAを各種制限酵素(New England BioLabs)で切断し、アガロースゲル電気泳動に供した。泳動後、ゲルに含まれているDNA断片を20×SSC(3M NaCl、0.3M クエン酸三ナトリウム、pH7.0)を用いたキャピラリー法によりナイロンメンブレン(Hybond−N+; GE Healthcare)に転写した。転写後のナイロンメンブレンとジゴキシゲニン標識プローブDNA(DIG DNA Labeling and Detection Kit; Roche)を混合し、65℃でハイブリダイゼーションを行った。プローブとハイブリダイズしたDNA断片はアルカリホスファターゼ標識抗DIG抗体(DIG DNA Labeling and detection Kit; Roche)を用いて検出した。
A.bisporus由来FADGDH遺伝子全領域を含むDNA断片の塩基配列はプライマーウォーキング法により決定した。A.bisporus由来FADGDH遺伝子全領域を含むDNA断片の塩基配列を図2に示す。
A.bisporus由来FADGDH遺伝子のコーディング領域をOverlap extension PCRにより合成した。
A.bisporus由来FADGDH分泌発現型プラスミドをP.pastoris GS115株(Life Technologies)に導入した。分泌発現型プラスミドを導入したGS115株をBMG培地(100mMリン酸カリウム緩衝液:pH6.0、1.34%酵母ニトロゲンベース、4×10−5%ビオチン、1%グリセロール)で2日間培養した(前培養)。前培養により取得した菌体をBMM培地(100mMリン酸カリウム緩衝液:pH6.0、1.34%酵母ニトロゲンベース、4×10−5%ビオチン、0.5%メタノール)に植菌し、5日間ほど30℃で好気的に培養した。
(1)SDS−PAGE
比較例1で得られたFADGDH精製標品(P.pastorisで発現し、精製されたA.bisporus由来FADGDHを含む溶液)中のタンパク質濃度を測定した。タンパク質濃度は、市販のタンパク質定量キット(Pierce BCA Protein Assay Reagent; サーモフィッシャーサイエンティフィック)を用いたBCA法により測定した。なお、該キットでは、標準タンパク質としては牛血清アルブミンを使用している。得られた濃度測定値に基づいて、FADGDH5μgを含む精製標品を、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)に供した。
比較例1で得られたFADGDH精製標品(P.pastorisで発現し、精製されたA.bisporus由来FADGDHを含む溶液)を、上記SDS−PAGEの際に測定した濃度測定値に基づいて希釈し、2mg/mLの酵素溶液(FADGDH溶液)を調製した。該FADGDH溶液の吸収スペクトルを、UV/可視分光光度計DU−800(Beckman Coulter)用いて計測した。また、上記FADGDH溶液にグルコースを終濃度150mMとなるように添加した溶液についても同様に吸収スペクトルを計測した。得られた吸収スペクトルを図6(A.bisporus由来FADGDH)に示す。
本実施例では、図4に示されるA.bisporus由来FADGDH遺伝子のコーディング領域の代わりに、A.bisporus由来FADGDHの434番目のアミノ酸(図4において枠で囲んだL)をコードする1300〜1302番目の塩基(図4において枠で囲んだCTC)が部位特異的導入法によりGAAに置換されたFADGDH遺伝子のコーディング領域を持つFADGDH分泌発現型プラスミドの作製を行った。それ以外は、比較例1と同様にして、434番目のアミノ酸であるロイシン(L)がグルタミン酸(E)に置換されたA.bisporus由来FADGDHを含むFADGDH精製標品を得た。
本比較例のTa.emersonii(NBRC31232)由来FADGDHは、特許文献2の実施例2と同様にして大腸菌BLR(DE3)株(Novagen)、および大腸菌発現ベクターpET−21b(+)(Novagen))を用いて製造した精製標品である。なお、特許文献2の実施例2は、基本的には比較例1と同様の方法を用いているが、組換え酵素の大腸菌による発現と精製は次に示す方法により行った。
本実施例では、図9に示されるTa.emersonii由来FADGDH遺伝子のコーディング領域の代わりに、Ta.emersonii由来FADGDHの434番目のアミノ酸(図9において枠で囲んだG)をコードする1300〜1302番目の塩基(図9において枠で囲んだGGG)のうち、1301番目と1302番目の塩基であるグアニン(G)がともにアデニン(A)に置換されたFADGDH遺伝子のコーディング領域を持つFADGDH発現型プラスミドの作製を行った。それ以外は、比較例2と同様にして、434番目のアミノ酸であるグリシン(G)がグルタミン酸(E)に置換されたTa.emersonii由来FADGDHを含むFADGDH精製標品を得た。
実施例1(変異型のA.bisporus由来FADGDH)、実施例2(変異型のTa.emersonii由来FADGDH)、比較例1(野生型のA.bisporus由来FADGDH)、および、比較例2(野生型のTa.emersonii由来FADGDH)で得られたFADGDH精製標品について、FADGDHの酵素活性に関する以下の各種特性(Km値、酵素活性、基質特異性、温度安定性)に関する評価試験を行った。なお、本評価試験における酵素活性測定原理、酵素活性の定義、活性測定方法は次のとおりである。
D−グルコース + 1−methoxyPMS + FADGDH
→ D−グルコノ−1,5−ラクトン + 1−methoxyPMS(還元型)
+ FADGDH(酸化型)
1−methoxyPMS(還元型) + DCPIP
→ 1−methoxyPMS + DCPIP(還元型)
還元型1−メトキシフェナジンメトサルフェート(1−methoxyPMS)による2,6−ジクロロフェノリンドフェノール(DCPIP)の還元により生じた還元型DCPIP量は、分光光度計を用いて600nmの吸光度を測定することにより計測した。また、基質特異性の検討においては、D−グルコースを他の糖類に変更し、それぞれの糖類(基質)に対する酵素活性を測定した。
酵素の活性(FADGDH活性)は、37℃、pH7.0の条件下において還元型DCPIPを1分あたりに1マイクロモル形成させるFADGDH量を1ユニットとして定義する。
FADGDH活性(U/mL)
=[(ΔODTEST−ΔODBLANK)×3.1]/(16.3×0.1×希釈率)
なお、式中の各定数は、
3.1 : FADGDH溶液混和後の反応液の容量(mL)
16.3 : DCPIPのミリモル分子吸光係数(mM−1・cm−1)
0.1 : FADGDH溶液の容量(mL)
である。
(1) キュベット内で以下の組成で反応液を混合する。
0.1M リン酸カリウムバッファー(pH7.0) 1.5mL
1M グルコース溶液 0.9mL
1.75mM 2,6-Dichlorophenolindophenol(DCPIP) 0.12mL
20mM 1-Methoxy-5-methylphenazium methylsulfate(1-mPMS) 0.021mL
10% TritonX−100 0.06mL
H2O 0.399mL
(2) 37℃で10分間プレインキュベートする。
(3) FADGDH溶液を0.1mL加えて転倒混和し、37℃で反応させる。この間、吸光光度計を用いて600nmでの吸光度を記録し、1分間あたりの吸光度変化(ΔODTEST)を算出する。
(4) 対照として、酵素液(上述の反応液にFADGDH溶液を加えた液)の代わりに等量の酵素希釈用液(50mMのリン酸バッファー(pH7.0)に0.01%のTritonX−100を添加した液)について、(3)と同様に吸光度変化を記録し、1分間あたりの吸光度変化(ΔODBLANK)を算出する。
ここでは、酵素活性(反応速度)について検討した。具体的には、上記活性測定方法と同様にして、グルコース溶液の濃度を変化させて、FADGDH精製標品の酵素活性を測定した。グルコース溶液の濃度を、0〜2Mの範囲で変化させた。実施例1および比較例1、ならびに、実施例2および比較例2の測定結果をそれぞれ図10および図11に示す。
ここでは、FADGDHがグルコースおよびグルコース以外の糖類を基質とするかどうかを確認した。まず、グルコース濃度が40mMの場合に十分な酵素活性が得られる酵素濃度に、それぞれの酵素溶液(FADGDH溶液)を調製した。これらのFADGDH溶液について、上記活性測定方法を上記反応液中の糖類の濃度が40mMとなるように変更し、酵素活性を測定した。測定は、表2に示す4種類の糖類について行った。なお、酵素が含まれない場合を対照とし、それぞれの糖に対して対照をとった。グルコースについて酵素活性の測定値を100(%)としたときの他の各糖類の相対活性を算出し、表2にまとめた。なお、DCPIP吸光度の変化量が対照と比較して有意差がないものに関しては活性がないと判断し、「N.D.」(Not detected)と表記した。
ここでは、酵素活性の温度安定性の評価を行った。まず、実施例で得られたFADGDH精製標品について、上記活性測定方法により酵素活性を測定した。それらの測定値に基づいて、終濃度50mMクエン酸バッファーを含有し、pH5.0であり、1×10−3重量%TritonX−100を含有し、酵素活性が10U/mLとなるように、酵素溶液(FADGDH溶液)を調製した。
Claims (13)
- 糸状菌由来のフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素活性を有する野生型タンパク質に変異を導入してなる変異型タンパク質であって、
前記野生型タンパク質は、配列番号1に記載のアミノ酸配列もしくは配列番号1に記載のアミノ酸配列からシグナルペプチドの少なくとも一部を除いたアミノ酸配列、または、配列番号3に記載のアミノ酸配列もしくは配列番号3に記載のアミノ酸配列からシグナルペプチドの少なくとも一部を除いたアミノ酸配列からなるタンパク質であり、
前記野生型タンパク質のアミノ酸配列の少なくとも1つの特定位置のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基に置換されており、
前記特定位置は、Aspergillus bisporus由来の配列番号1に記載のアミノ酸配列、または、Talaromyces emersonii由来の配列番号3に記載のアミノ酸配列の434番目に相当する位置であり、
前記他のアミノ酸残基はグルタミン酸残基であることを特徴とする、変異型タンパク質。 - 前記糸状菌は、Aspergillus bisporus、または、Talaromyces emersoniiである、請求項1に記載の変異型タンパク質。
- 糖鎖が付加された、請求項1または2に記載の変異型タンパク質。
- 請求項1または2に記載の変異型タンパク質をコードする遺伝子。
- (A)糸状菌由来のフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素活性を有する野生型タンパク質をコードする遺伝子において、
Aspergillus bisporus由来の配列番号1に記載のアミノ酸配列をコードする配列番号2に記載の塩基配列、または、Talaromyces emersonii由来の配列番号3に記載のアミノ酸配列をコードする配列番号4に記載の塩基配列の1300〜1302番目に相当する位置の少なくともいずれかの塩基が他の塩基に置換されてなる、塩基配列からなるDNAであり、
前記置換により、前記1300〜1302番目に相当する塩基配列はグルタミン酸残基をコードするDNA、
(B) 上記(A)のDNAの塩基配列からシグナルペプチドをコードする塩基配列の少なくとも一部を除いた塩基配列からなるDNA、および、
(C) 上記(A)または(B)のDNAの塩基配列と、
配列番号2に記載の塩基配列の343番目の塩基の後に挿入されるGTATGGTGGACAACCAAGAATGATCTAACCGGAGGAAAAGGCTAATATGTTATACCGCAGの塩基配列からなるイントロン、および、配列番号2に記載の塩基配列の1561番目の塩基の後に挿入されるGTAAGTCTCTTTCTTTTTTCTGTTCATCAGAGAGTGTGTGAGATGTTATCTCTAAGACTGACTCTTCACAGの塩基配列からなるイントロンの少なくとも1つ、または、
配列番号4に記載の塩基配列の346番目の塩基の後に挿入されるGTAGGTATTTGAATCCGGCCAGACTGGTAGGACTTGCTAATGATGTAGの塩基配列からなるイントロン、配列番号4に記載の塩基配列の944番目の塩基の後に挿入されるGTAAGCCAGATTATCTGTTTTGAGGAGCTCAAGGATCAATATAATAACTGACTGATGTCTAGの塩基配列からなるイントロン、および配列番号4に記載の塩基配列の1558番目の塩基の後に挿入されるGTAAGCTCTTCTAACAGCCCTCAATGAAATCAATCATAACCAGCTGACTTCGCGATTAGの塩基配列からなるイントロンの少なくとも1つ
とを含むDNA
のいずれかのDNAからなり、フラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードする遺伝子。 - 請求項4または5に記載の遺伝子を含む組換えベクター。
- 請求項4または5に記載の遺伝子を含む形質転換体。
- 請求項4または5に記載の遺伝子を用いたフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素の製造方法。
- 請求項7に記載の形質転換体を用いたフラビンアデニンジヌクレオチド依存型グルコース脱水素酵素の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の変異型タンパク質を含むグルコース濃度測定試薬。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の変異型タンパク質を用いたグルコースセンサ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の変異型タンパク質を用いたグルコース濃度測定方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の変異型タンパク質を用いたバイオ燃料電池。
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