以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成や制御、ならびに当該構成や制御によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成や制御以外によっても実現可能である。また、本発明は、基本的な構成や制御によって得られる派生的な効果も含む種々の効果を得ることが可能である。
図1は、作業内容確認装置1の使用状態の一例を示す図である。作業内容確認装置1は、作業者が物品(不図示)を第一の場所から第二の場所へ移す作業を行う際に、当該作業内容を、表示あるいは音声によって出力する。物品は、手(人体)や、手動の(作業者が操作する)道具・機械等を用いて運搬できる物であり、例えば、部品や、販売物、運送物等である。第一の場所および第二の場所は、互いに異なる場所であり、例えば、棚や、容器、トレイ、箱、区画、集荷場等である。出力あるいは提示される作業内容は、作業指示であってもよい。作業内容確認装置1は、作業指示装置とも称されうる。
作業内容確認装置1は、作業毎に、作業内容に関する質問を、表示あるいは音声によって出力する。作業内容確認装置1は、当該質問に対する回答の入力を促すことができる。作業内容確認装置1は、作業者の操作によって当該回答が入力される機能を有する。また、作業内容確認装置1は、当該回答の正誤を判断し、表示あるいは音声によって、判断結果すなわち回答の正誤に応じた結果出力を行う。具体的には、例えば、作業内容確認装置1は、回答が正答であった場合には、正答であることを示す出力を行い、次回の作業内容を出力する。他方、作業内容確認装置1は、回答が誤答であった場合には、表示あるいは音声によって、誤答であることを示す出力を行い、今回の作業内容のやり直しを促す。作業内容確認装置1は、作業支援装置とも称されうる。
図1の例では、作業内容確認装置1は、ホルダ100を介して作業者の手Hに保持されている。ホルダ100は、作業内容確認装置1を収容する収容部101と、不図示のベルト部と、を備える。ホルダ100は、ベルト部によって作業者の手Hに着脱可能に取り付けられる。収容部101には四角形状の開口部101aが設けられ、開口部101aは、透明なカバー102で覆われている。作業内容確認装置1は、表示画面30aと、表示画面30aを覆うタッチパネル20aと、操作ボタン20bと、を有している。作業内容確認装置1が収容部101に収容されている状態で、作業者は、カバー102を介して表示画面30aを視認することができる。また、作業者は、手指やスタイラス等によってカバー102を介してタッチパネル20aや操作ボタン20bを操作することができる。作業内容確認装置1は、タッチパネル20aや操作ボタン20bの入力操作に応じたデータ(入力データ)を取得する。
作業内容確認装置1は、例えば、スマートフォンや、PDA(personal digital assistant)等の電子機器である。電子機器は、インストールされたプログラム(アプリケーション、ソフトウエア)にしたがって動作することにより、作業内容確認装置1として機能する。なお、作業内容確認装置1は、専用の装置であってもよい。
図2は、作業内容確認装置1の概略構成の一例を示すブロック図である。図2の例では、作業内容確認装置1は、制御部10、入力部20、出力部30、記憶部40、および通信部50を備える。
制御部10は、例えばCPU(central processing unit)である。制御部10は、記憶部40に記憶され(インストールされ)、動作時に読み出されたプログラムにしたがって動作する。プログラムにしたがって動作することにより、制御部10は、指示出力制御部10a、質問作成部10b、質問出力制御部10c、入力制御部10d、判断部10e、および結果出力制御部10fとして機能する。プログラムには、指示出力制御部10a、質問作成部10b、質問出力制御部10c、入力制御部10d、判断部10e、および結果出力制御部10fに対応したモジュールが含まれている。なお、制御部10の少なくとも一部は、ハードウエアによって構成されてもよい。その場合、制御部10には、ASIC(application specific integrated circuit)や、FPGA(field programmable gate array)、CPLD(complex programmable logic device)等が含まれうる。
入力部20は、例えば、図1に示されるようなタッチパネル20aや、操作ボタン20bの他、マイクロフォン(不図示)等であってもよい。また、入力部20は、数字や文字を入力可能なキーや、キーパッド、キーボード等であってもよい。入力コントローラ21は、入力部20を制御する。入力部20で入力されたデータ(入力データ)は、入力コントローラ21を介して、制御部10に送られる。入力コントローラ21は、入力制御部とも称されうる。
出力部30は、例えば、図1に示されるような表示画面30aを有したディスプレイや、スピーカ(不図示)等である。出力コントローラ31は、出力部30を制御する。制御部10は、出力コントローラ31を介して、所定のデータ(出力データ)が出力されるよう、出力部30を制御する。出力コントローラ31は、出力制御部とも称されうる。
通信部50は、例えば、アンテナである。通信コントローラ51は、通信部50による外部機器との間の信号の送受信を制御する。通信コントローラ51は、通信部50で受信された信号から重畳されたデータ(受信データ)を取得し、制御部10に送る。また、通信コントローラ51は、制御部10から取得したデータ(送信データ)を信号に重畳し、通信部50を介して当該信号を送信する。通信コントローラ51は、通信制御部とも称されうる。
記憶部40は、例えば、HDD(hard disk drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性の書き換え可能な記憶部である。記憶コントローラ41は、記憶部40におけるデータのリードまたはライトを制御する。また、記憶コントローラ41は、記憶部40に記憶されたデータを読み出して制御部10に送る。また、記憶コントローラ41は、制御部10から受け取ったデータを記憶部40に書き込む。
記憶部40には、入出力制御用参照データ40aや、質問作成用参照データ40b、作業データ40c、履歴データ40d等が含まれている。入出力制御用参照データ40aは、制御部10が入力あるいは出力を制御する際に参照するデータである。質問作成用参照データ40bは、制御部10が質問を作成する際に参照するデータである。作業データ40cは、一つ以上の作業について当該作業の内容を示すデータである。履歴データ40dは、作業内容や、質問、回答の履歴を示すデータである。制御部10は、作業や、質問、回答が行われるたびに、新しいデータを追加し、履歴データ40dを更新する。
なお、作業内容確認装置1は、ROM(read only memory)やRAM(random access memory)等(いずれも不図示)を有する。入出力制御用参照データ40aや、質問作成用参照データ40b、作業データ40c等の一部は、ROMに記憶されてもよい。また、入出力制御用参照データ40aや、質問作成用参照データ40b、作業データ40c、履歴データ40d等の一部は、プログラム中に含まれてもよいし、通信部50や入力部20等を介して作業内容確認装置1に入力され、記憶部40に記憶されてもよい。
図3は、制御部10による演算処理の手順を示すフローチャートである。まず、制御部10は、指示出力制御部10aとして機能し、記憶部40から作業データ40cを取得する(S1)。次に、制御部10は、指示出力制御部10aとして機能し、S1で取得した作業データ40cに対応した指示情報が出力されるよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御する(S2)。なお、本実施形態では、S2において、次に実施されるべき一つの作業の作業データ40cについて、指示情報が出力される場合が例示されるが、これには限定されず、S2では、これから実施される複数の作業について指示情報が出力されてもよい。出力コントローラ31および指示出力制御部10aは、第一の出力制御部の一例である。
指示情報は、作業者が実施すべき作業の内容を示す情報であって、作業における種々の項目、例えば、移動作業の対象となる物品、移動する物品の個数、物品がある場所(移動元、第一の場所)、作業により物品を移動する場所(移動先、第二の場所)、作業を実施する作業者、作業を実施する時刻や順番、作業方法、作業で用いる道具や装置、等を示す情報である。指示情報は、文字や数字等によって示され、識別子や、識別番号等であってもよい。指示情報は、作業内容情報とも称されうる。
図4は、作業内容確認装置1の正面図である。図4には、作業内容確認装置1の表示画面30aに表示された一つの作業についての指示情報Imiの一例が示されている。指示情報Imiには、物品を示す情報である「品番」、物品がある場所、すなわち第一の場所を示す「棚」、作業によって物品を移動する容器内の区画、すなわち第二の場所を示す「配膳」、および移動する物品の「個数」が、含まれている。
次に、制御部10は、質問作成部10bとして機能し、取得した作業データ40cに基づいて、実施されるべき作業の内容についての質問を作成するとともに出力態様を決定する(S3)。質問は、指示情報に基づいて実施されるべき作業の内容(項目)についての質問であり、例えば、移動作業の対象となる物品、移動する物品の個数、物品がある場所(移動元、第一の場所)、作業により物品を移動する場所(移動先、第二の場所)、作業を実施する作業者、作業を実施する時刻や順番、作業方法、作業で用いる道具や装置、等についての質問である。出力態様は、出力部30における質問の出力の態様であり、例えば、質問を出力部30に出力する位置や、大きさ、順番等である。なお、質問が選択肢を含む場合、質問は、選択肢のみを含んでもよいし、質問内容を示す文言や回答を促す文言等を含んでもよい。
次に、制御部10は、入力制御部10dとして機能し、作業終了を示す入力、すなわち、作業者による作業が終了したことを示す入力を待機する(S4)。S4に際し、制御部10は、図4に示されるように、表示画面30aに、作業終了に対応した入力領域を示す入力領域画像Impが出力されるよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御している。図4の例では、入力領域画像Impは、「ピッキング完了」と表示されたボタンである。
制御部10は、S4の後、終了条件(第一の終了条件)が満たされたか否かを判断する(S5)。制御部10は、S5において、例えば、S4の待機状態が開始されてからの経過時間を第一の閾値時間(例えば、数時間等)と比較し、経過時間が第一の閾値時間を超えた場合に(S5でYes)、図3のフローを終了する。この場合、終了条件(第一の終了条件)は、S4の待機状態が開始されてからの経過時間が第一の閾値時間を超えたこと、である。
S5でNoの場合、すなわち終了条件が満たされない場合、制御部10は、入力制御部10dとして機能し、作業終了を示す入力がされたか否かを判断する(S6)。図4の例では、タッチパネル20aのうち入力領域画像Impに重なる領域が、入力領域である。よって、入力制御部10dは、S6において、作業終了を示す入力の有無、すなわち入力領域画像Impに重なる入力領域における接触や、押圧等の入力操作の有無を判断する。作業終了を示す入力があった場合には(S6でYes)、S7に進み、作業終了を示す入力が無かった場合には(S6でNo)、S5に進む。
図5は、作業内容確認装置1の正面図であって、図4とは別の画像が表示された状態を示す図である。作業終了を示す入力があった場合(S6でYes)、制御部10は、質問出力制御部10cとして機能し、例えば図5のように、S3で質問作成部10bによって決定された質問の内容を、S3で質問作成部10bによって決定された態様で、出力するよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御する(S7)。質問出力制御部10cおよび出力コントローラ31は、第二の出力制御部の一例である。
図5は、S7において、作業内容確認装置1の表示画面30aに出力された一つの作業についての質問情報Imqの一例を示す。図5の例では、質問情報Imqとして、移動する物品の「個数」の質問の選択肢画像Imsが出力されている。選択肢画像Imsには、一つの正答Rの選択肢画像Imsと、複数の誤答Fの選択肢画像Imsとが、含まれている。図5の例では、表示画面30aにおいて選択肢画像Imsを表示する四つの表示領域(表示位置P1〜P4)が設定されている。図5の場合、制御部10は、S3において、質問作成部10bとして機能し、出力する選択肢画像Ims(この場合、正答Rである「5」と、誤答Fである「7」、「4」、および「2」)と、それら選択肢画像Imsの表示位置P1〜P4と、を決定する。制御部10は、S7において、質問出力制御部10cとして機能し、S3で決定された選択肢画像Imsが、S3で決定された表示位置P1〜P4に表示されるよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御する。質問作成部10bは、表示位置決定部の一例である。また、質問作成部10bは、出力態様決定部とも称されうる。
図3のS7での質問出力に関し、質問作成部10bは、S3において、以下の(1)〜(8)の手法の単独あるいは組み合わせによって、誤答F(の選択肢)を決定することができる。なお、質問作成部10bは、正答Rとは異なる一つ以上の誤答Fの選択肢を設定するとともに、複数の誤答Fの選択肢を設定する場合にあっては、互いに異なる誤答Fの選択肢を設定する。
(1)質問作成部10bは、誤答Fの選択肢を、複数の誤答Fの候補の中から、ランダムに選ぶことができる。図5の例では、質問作成部10bは、例えば、正答Rである「5」を除く複数の数値(候補、1以上の整数)の中から、乱数を用いることにより、誤答Fの選択肢として、「7」、「4」、および「2」を採用した。
(2)質問作成部10bは、誤答Fの選択肢を、正答Rに対応して設定された候補の数値範囲の中から選ぶことができる。例えば、「1」以上「9」以下である正答Rに対応して、誤答Fの選択肢の数値範囲が「1」以上「9」以下に設定されている場合を考える。この場合、質問作成部10bは、例えば、正答Rが「5」である場合にあっては、「1」以上「9」以下であり正答Rの「5」を除く数値範囲に含まれる候補(1以上の整数)、すなわち、「1」、「2」、「3」、「4」、「6」、「7」、「8」、「9」の中から、誤答Fの選択肢を採用することができる。よって、質問作成部10bは、誤答Fの選択肢を、比較的容易に設定することができる。
(3)回答が数値である場合、誤答Fの選択肢の候補の数値範囲は、正答Rの数値に応じて可変設定されうる。例えば、正答Rが「1」以上「9」以下である場合には、誤答Fの選択肢の候補の数値範囲が「1」以上「9」以下(ただし、正答Rを除く)に設定され、正答Rが「10」以上「19」以下である場合には、誤答Fの選択肢の候補の数値範囲が「10」以上「30」以下(ただし、正答Rを除く)に設定されてもよい。このように、正答Rが小さいほど誤答Fの選択肢の候補の数値範囲が狭くされ、正答Rが大きいほど誤答Fの選択肢の候補の数値範囲が広くされてもよい。質問作成部10bは、誤答Fの選択肢の候補の数値範囲の中から、誤答Fの選択肢を選ぶ。誤答Fの選択肢の値が正答Rの値から乖離すると、正答Rがわかりやすくなる、すなわち、質問の難易度が低下するため、質問を設定している効果が薄れる虞がある。この点、本実施形態によれば、正答Rに比較的近い数値範囲から誤答Fの選択肢が選ばれるため、質問の難易度が低下することにより質問の設定の効果が薄れるのが、抑制されうる。
(4)質問作成部10bは、誤答Fの選択肢に、過去の別の作業の質問における正答Rを含めることができる。例えば、質問作成部10bは、過去の作業データ40cを参照し、過去の作業において、同種の質問項目における正答R(ただし、今回の作業の質問の正答Rでは無いもの)を、誤答Fの選択肢として採用することができる。具体的には、例えば、今回の作業における移動する物品の個数の質問の正答Rが「2」であり、過去の作業における同じ質問、すなわち移動する物品の個数の正答Rが「3」であった場合、今回の作業における移動する物品の個数の質問の誤答Fの選択肢として、「3」を採用することができる。また、質問作成部10bは、比較的近い過去の作業、例えば、一回前〜五回前(所定回前)の作業において同種の質問項目における正答Rを、誤答Fの選択肢として採用することができる。
(5)質問作成部10bは、誤答Fの選択肢に、過去の別の作業の質問における正答Rのうち、過去の複数の作業の質問において正答Rであった頻度が第一の閾値(所定の閾値)よりも高いものを含めることができる。例えば、質問作成部10bは、過去の作業データ40cを参照し、過去の所定回数の作業において、同種の質問項目における正答R(ただし、今回の作業の質問の正答Rでは無いもの)であった値(候補)のうち、所定回数において正答Rであった頻度が第一の閾値(例えば、30%)よりも高い値(候補)を、今回の誤答Fの選択肢として採用することができる。具体的には、例えば、今回の作業における移動する物品の個数の質問の正答Rが「2」であり、過去の作業における同じ質問、すなわち移動する物品の個数の正答Rに「3」および「4」があり、「3」が過去5回分の作業において2回正答Rであり(すなわち、頻度40%)、「4」が過去5回分の作業において1回正答Rであった(すなわち、頻度20%)場合に、過去5回分の作業において「3」が正答Rであった頻度は、第一の閾値である30%よりも高く、「4」が正答Rであった頻度は、第一の閾値である30%よりも低い。この場合、質問作成部10bは、今回の作業における移動する物品の個数の質問の誤答Fの選択肢として、「3」を採用することができる。
(6)質問作成部10bは、誤答Fの選択肢に、過去の別の作業の質問における正答Rのうち、過去の複数の作業の質問において正答Rであった頻度が他の値(候補)よりも高いものを含めることができる。例えば、質問作成部10bは、過去の作業データ40cを参照し、過去の所定回数の作業において、同種の質問項目における正答R(ただし、今回の作業の質問の正答Rでは無いもの)であった複数の値(候補)のうち、所定回数において正答Rであった頻度が他の値(候補)よりも高いものを、今回の誤答Fの選択肢として採用することができる。具体的には、例えば、今回の作業における移動する物品の個数の質問の正答Rが「2」であり、過去の作業における同じ質問、すなわち移動する物品の個数の正答Rに「3」および「4」があり、「3」が過去5回分の作業において2回正答Rであり(すなわち、頻度40%)、「4」が過去5回分の作業において1回正答Rであった(すなわち、頻度20%)場合に、過去5回分の作業において「3」が正答Rであった頻度は、「4」が正答Rであった頻度よりも高い。この場合、質問作成部10bは、今回の作業における移動する物品の個数の質問の誤答Fの選択肢として、「3」を採用することができる。
(7)質問作成部10bは、誤答Fの選択肢に、過去の別の作業の質問における回答のうち、入力された頻度が第二の閾値(所定の閾値)よりも高いものを含めることができる。例えば、質問作成部10bは、過去の履歴データ40dを参照し、過去の所定回数の作業において、同種の質問項目における回答(ただし、今回の作業の質問の正答Rでは無いもの)であった複数の値(候補)のうち、所定回数において入力された頻度が第二の閾値(例えば、30%)よりも高い値(候補)を、今回の誤答Fの選択肢として採用することができる。具体的には、例えば、今回の作業における移動する物品の個数の質問の正答Rが「2」であり、過去の作業における同じ質問、すなわち移動する物品の個数の質問の回答として「3」および「4」が入力されており、「3」が過去5回分の作業において2回回答として入力され(すなわち、頻度40%)、「4」が過去5回分の作業において1回回答として入力された(すなわち、頻度20%)場合に、過去5回分の作業において「3」が回答として入力された頻度は、第二の閾値である30%よりも高く、「4」が回答として入力された頻度は、第二の閾値である30%よりも低い。この場合、質問作成部10bは、今回の作業における移動する物品の個数の質問の誤答Fの選択肢として、「3」を採用することができる。
(8)質問作成部10bは、誤答Fの選択肢に、過去の別の作業の質問において、回答として入力(選択)された頻度が他の値(候補)よりも高いものを含めることができる。例えば、質問作成部10bは、履歴データ40dを参照し、過去の所定回数の作業において、同種の質問項目において回答として入力された複数の値(候補)のうち、所定回数において回答として入力された頻度が他の値(候補)よりも高いものを、今回の誤答Fの選択肢として採用することができる。具体的には、例えば、今回の作業における移動する物品の個数の質問の正答Rが「2」であり、過去の作業における同じ質問、すなわち移動する物品の個数の回答として「3」および「4」が入力されており、「3」が過去5回分の作業において2回回答として入力され(すなわち、頻度40%)、「4」が過去5回分の作業において1回回答として入力された(すなわち、頻度20%)場合に、過去5回分の作業において「3」が回答として入力された頻度は、「4」が回答として入力された頻度よりも高い。この場合、質問作成部10bは、今回の作業における移動する物品の個数の質問の誤答Fの選択肢として、「3」を採用することができる。
なお、上記(1)〜(8)では、選択肢(回答)が1以上の整数である場合が例示されたが、回答はこれには限定されず、整数以外の数値であってもよいし、数値以外であってもよい。数値以外の選択肢としては、例えば、文字や、画像等がある。また、選択肢には、質問の内容(項目)や個々の選択肢を識別するための番号(識別番号)や、文字、略語、記号、画像、色、模様等が含まれてもよい。選択肢が数値でない場合にあっては、質問作成部10bは、複数の選択肢のそれぞれに数値(例えば整数)を割り当てることにより、上記(1)〜(8)と同様の演算処理によって誤答Fを決定することができる。
また、図3のS7での質問出力に関し、質問作成部10bは、S3において、正答Rおよび誤答F(の選択肢)の出力態様を決定することができる。例えば、出力部30がディスプレイ(表示出力部)である場合、質問作成部10bは、複数の質問について、選択肢画像Imsの数(図5の例では四つ)および表示位置(図5の例ではP1〜P4)を同じ(共通)に設定する。また、質問作成部10bは、複数の質問について共通の表示位置(P1〜P4)における正答R(および誤答F)の選択肢画像Imsの表示位置が、質問毎にランダムに変化するよう、当該表示位置を決定する。この場合、質問作成部10bは、例えば、複数の表示位置(P1〜P4)に割り当てられた数値(例えば1〜4)から乱数を用いてランダムに、数値を選択したり、数値の順序を決定したりすることにより、正答R(および誤答F)の選択肢画像Imsの表示位置を決定することができる。なお、出力部30がスピーカ(音声出力部)である場合、質問作成部10bは、例えば、複数の質問について選択肢の数を同じ(共通)に設定するとともに、正答Rの選択肢を音声出力する順番をランダムに変更することができる。
図3のS7の後、制御部10は、入力制御部10dとして機能し、作業者による回答の入力を待機する(S8)。S8に際し、制御部10は、図5に示されるように、表示画面30aに、正答Rおよび誤答Fの選択肢画像Imsが出力されるよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御している。図5の例では、選択肢画像Imsは、正答Rである「5」、および誤答Fである「7」、「4」、および「2」とラベリングされたボタンである。
S8の後、制御部10は、終了条件を満たしたか否かを判断する(S9)。制御部10は、S9において、例えば、S8の待機状態が開始されてからの経過時間を第二の閾値時間と比較し、経過時間が第二の閾値時間を超えた場合に(S9でYes)、図3のフローを終了する。この場合、終了条件は、S8の待機状態が開始されてからの経過時間が第二の閾値時間を超えたこと、である。
S9でNoの場合、すなわち終了条件を満たさない場合、制御部10は、入力制御部10dとして機能し、回答を示す入力がされたか否かを判断する(S10)。図5の例では、タッチパネル20aのうち選択肢画像Imsに重なる領域が、入力領域である。この場合、S10において、入力制御部10dは、回答を示す入力の有無、すなわち選択肢画像Imsに重なる入力領域における操作の有無を判断する。回答を示す入力があった場合(S10でYes)、S11に進み、回答を示す入力が無かった場合(S10でNo)、S9に進む。
回答入力があった場合(S10でYes)、制御部10は、判断部10eとして機能し、当該回答が正しいか否か、すなわち、図5の例では、作業者により正答Rに対応する選択肢画像Imsと重なる入力領域が操作されたか否かを判断する(S11)。具体的に、判断部10eは、入力されたデータが正答に対応するデータであるか否かを、判断する。
判断部10eによるS11での判断の結果、回答が正しかった場合、すなわち、図5の例では、作業者により正答R(すなわち「5」)に対応する選択肢画像Imsと重なる入力領域が操作された場合(S12でYes)、制御部10は、結果出力制御部10fとして機能し、正答に応じた出力、すなわち、正答時出力が行われるよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御する(S13)。具体的には、結果出力制御部10fは、例えば、表示画面30aに、予め設定された「作業は正しく行われました」という文字による正答通知画像(不図示)が出力されるよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御する。
S13の後、制御部10は、予定されていた作業が終了したか否かを判断する(S15)。予定されていた全作業が終了した場合(S15でYes)、図3のフローは終了する。他方、予定されていた全作業が終了していない場合(S15でNo)、次回の作業についてのS1に進む。すなわち、制御部10は、次回の作業についてS1〜S15の手順を実行する。
図6は、作業内容確認装置1の正面図であって、図4,5とは別の画像が表示された状態を示す図である。判断部10eによるS11での判断の結果、回答が正しくなかった場合、すなわち、図5の例では、作業者により誤答F(すなわち「7」、「4」、または「2」)に対応する選択肢画像Imsと重なる入力領域が操作された場合(S12でNo)、制御部10は、結果出力制御部10fとして機能し、誤答に応じた出力、すなわち、誤答時出力が行われるよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御する(S14)。具体的には、結果出力制御部10fは、例えば、図6に示されるように、表示画面30aに、予め設定された「個数が異なります」という文字による誤答通知画像Imrが出力されるよう、出力コントローラ31ひいては出力部30を制御する。S14の後、これまでと同じ作業について、S2に進む。
図7は、変形例の作業内容確認装置1Aを示す正面図である。作業内容確認装置1Aは、作業内容確認装置1と同様の機能を有し、同様に動作することができる。ただし、作業内容確認装置1Aは、二つの表示画面30a,30b(出力部30、図2参照)を有している。表示画面30bには、質問情報Imqが表示され、表示画面30aには、選択肢画像Imsおよび入力領域画像Impが表示されている。この場合、選択肢画像Imsは、表示画面30aに表示された疑似的な複数のボタンであってもよいし、ハードウエアとしての複数(図7の例では四つ)の入力ボタン毎に表示されてもよい。また、作業内容確認装置1Aは、表示画面30aを有したボディと、表示画面30bを有したボディとを、備えてもよい。
以上、説明したように、作業内容確認装置1,1Aでは、質問作成部10bが、作業データ40cに基づいて作業の内容の質問を作成し、質問出力制御部10cおよび出力コントローラ31(第二の出力制御部)が、当該質問が出力されるよう、出力部30を制御する。また、判断部10eが、入力部20で入力されたデータが質問の正答に対応するデータであるか否かを判断し、結果出力制御部10fおよび出力コントローラ31(第三の出力制御部)が、判断結果に基づいた結果出力が行われるよう、出力部30を制御する。よって、本実施形態の作業内容確認装置1,1Aによれば、例えば、作業者が、実施した作業内容を確認することができるため、物品を移動させる作業の確実性が向上しうる。また、例えば、作業者に、作業の実行に加えて作業内容に関する質問への回答が課されるため、作業者の集中力の低下が抑制され、ひいては、作業の確実性が向上しうる。
また、作業内容確認装置1,1Aでは、質問作成部10bは、正答Rと誤答Fの選択肢を含む質問を作成する。よって、例えば、作業者は、回答を直接入力するような場合と比べて、より簡単な操作によって質問に回答することができる。
また、作業内容確認装置1,1Aでは、質問作成部10b(表示位置決定部)は、表示画面30aに設定された複数の質問について共通の複数の表示位置P1〜P4に選択肢画像Imsが表示されるよう、選択肢画像Imsの表示位置P1〜P4を決定する。よって、例えば、作業者は、質問毎に選択肢画像Imsの表示位置P1〜P4が変化する場合に比べて、回答を入力しやすい。
また、作業内容確認装置1,1Aでは、質問作成部10b(表示位置決定部)は、正答Rの選択肢画像Imsが表示される表示位置(P1〜P4のうちいずれか)が複数の質問についてランダムに変化するよう、選択肢画像Imsの表示位置を決定する。よって、例えば、正答Rの選択肢が同じ表示位置に表示される場合に比べて作業者は正答Rを簡単に選択できなくなる。よって、作業者の集中力が低下するのが抑制されうる。
また、作業内容確認装置1,1Aでは、質問に対する回答が正しかった場合には、指示出力制御部10aおよび出力コントローラ31(第一の出力制御部)が、次回の作業(第二の作業)の内容が出力されるよう、出力部30を制御し、質問に対する回答が誤っていた場合には、質問出力制御部10cおよび出力コントローラ31(第二の出力制御部)が、今回の作業(第一の作業)についての質問が出力されるよう、出力部30を制御する。よって、例えば、今回の作業内容が誤っている状態で、次回の作業が実施されるのが、抑制される。
また、作業内容確認装置1,1Aでは、質問作成部10bは、誤答Fの選択肢を、複数の誤答Fの候補の中から、ランダムに選ぶことができる。よって、例えば、複数の質問について特定の選択肢のみが固定的に設定されるような事態が回避されうるとともに、選択肢が自動的に比較的容易に設定されうる。
また、作業内容確認装置1,1Aでは、質問作成部10bは、誤答Fの選択肢を、正答Rに対応して設定された候補の数値範囲の中から選ぶことができる。よって、質問作成部10bは、例えば、誤答Fの選択肢を、比較的容易に設定することができる。
また、作業内容確認装置1,1Aでは、誤答Fの選択肢の候補の数値範囲は、正答Rの数値に応じて可変設定されうる。よって、例えば、正答Rに比較的近い数値範囲から誤答Fの選択肢が選ばれるため、質問の難易度が低下することにより質問の設定の効果が薄れるのが、抑制されうる。
また、作業内容確認装置1,1Aでは、質問作成部10bは、過去の質問における正答Rのうち正答Rであった頻度が第一の閾値以上であるものを含めることができる。また、質問作成部10bは、誤答Fの選択肢に、誤答Fの選択肢の複数の候補のうち、過去の質問において正答Rであった頻度が他の候補よりも高い候補を含めることができる。また、質問作成部10bは、誤答Fの選択肢に、過去の質問に対する回答のうち入力された頻度が第二の閾値以上であるものを含めることができる。また、質問作成部10bは、誤答Fの選択肢に、誤答Fの選択肢の複数の候補のうち、過去の質問において回答として選択された頻度が他の候補よりも高い候補を含めることができる。よって、例えば、作業者が誤答Fを回答として選択しやすくなり、質問の難易度が低下するのが抑制される。したがって、質問の設定の効果が薄れるのが、抑制されうる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。