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JP6905758B2 - 引き戸用の上レール - Google Patents
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この発明は、引き戸用の上レールに関する。
引き戸は、一般的に障子と上レールと下レールとを備えている。障子の下框には戸車を設けてあり、下レールに形成された溝を当該戸車が移動する。障子の上部は、上レールに形成された溝を移動する。
例えば、特許文献1には、間仕切材と、上下のレール部材とを備え、間仕切材の下部にローラを設けてあり、上下のレールに溝が形成されている、間仕切りが開示されている。
特開2009−41240号公報
しかしながら、上面に上レールを取り付ける際に上レールが重いと、支えてもらうために余分な人手が必要となり、さらに正確な位置決めも困難になるという課題がある。また、壁面等の間に上レールを取り付ける場合など、上レールの長手方向の取付長さが制限されている場合に、その長さ丁度の上レールを用意することは困難である。そのため、短めに上レールを形成せざるを得ず、壁面等の間に上レールを取り付けたときに、上レールの端部と壁面等との間に隙間が生じてしまうので、美観が悪くなるという課題がある。
特許文献1に開示された発明は、前記のような課題に対しては、解決策の提示は無い。
本願発明は、上面に上レールを取り付ける際に、人手を減らすことができて、正確な位置決めも可能であり、さらに、上レールを上面に取り付けたときに美観に優れる、引戸用の上レールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる引戸用の上レールは、第1の部材、第2の部材及び第3の部材を有する上レールであって、前記第1の部材は引き戸上部が滑動する滑動溝と、上面への取付穴と、上面へ取り付けたときに第1の嵌合溝と、を有し、前記第2の部材は引き戸上部が滑動する滑動溝と、上面への取付穴と、前記第1の嵌合溝に嵌合する第1の凸部と、上面へ取り付けたときに第2の嵌合溝と、を有し、前記第3の部材は引き戸上部が滑動する滑動溝と、上面への取付穴と、前記第2の嵌合溝に嵌合する第2の凸部と、を有する。
例えば、本発明に係る引戸用の上レールは、前記滑動溝の断面がU字形状であり、前記上面への取付穴は前記滑動溝の奥に形成され、前記第1の嵌合溝と前記第2の嵌合溝の断面形状は同一であり、前記第1の凸部と前記第2の凸部の断面形状は同一である。
例えば、本発明に掛かる引戸用の上レールは、上面へ取り付けた前記上レールと壁との隙間より大きい側面部を更に有し、前記側面部は前記上レールの長手方向に移動可能である。
本発明によれば、上面に取り付ける際に余分な人手が不要となり、正確な位置決めが可能となり、取付けたときの美観に優れる引戸用の上レールを提供することが出来る。
本発明の実施の形態1にかかる引戸の嵌め込みを示した斜視図 本発明の実施の形態1にかかる引戸の断面図 本発明の実施の形態1にかかる引戸用の上レールの取り付け方法を示した断面図 本発明の実施の形態1及び2にかかる引き戸用の上レールの取付方法を示した断面図 本発明の実施の形態1及び2にかかる引戸の上部断面図 本発明の実施の形態にかかる引戸用の上レールのキャップを示した斜視図
以下、本発明の実施の形態にかかる引戸用の上レールについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
引戸は、図1に示すように、障子10を上レール20が有する溝と、下レール30が有する溝に嵌合させて、横方向に移動させるものである。障子10は、上部に上框11、下部に下框12、水平方向の端部にそれぞれ縦框13を備える。上框11の上面から、上レール20の溝に嵌合するピボット14が2つ突出している。下框12の下部には、戸車15が、障子10の移動方向に回転自在に配置されており、戸車15は、部分的に下框12よりも外側に突出している。上レール20は、アルミニウムの押出成形で形成されていて、断面形状は全長に渡り同一である。上レール20は、使用する場所に応じた長さに切断されて使用される。他の金属や、木材または樹脂など、他の材料を用いることも可能である。
本実施の形態の引戸は、図2に示すように、三つの障子10がそれぞれ独立して平行に移動するように配置されている。引戸用の下レール30は、床面に配置されており、下レール30の長手方向に、等間隔で平行に3列の戸車溝31が形成されている。上レール20は、第1の部材21、第2の部材22及び第3の部材23を有する。上レール20には、上レール20の長手方向に、等間隔で平行に3列の、ピボット14が滑動する滑動溝53、63、73が形成されている。戸車溝31と各滑動溝は平行である。戸車15は、戸車溝31に嵌合し、ピボット14は、各滑動溝に嵌合し、障子10は、上レール20及び下レール30の長手方向に、平行に移動することが可能である。
上レール20は、3つの部材からなり、図3に示すように上面90に取り付ける。上レール20を構成する部材の一つである第1の部材21は、上面90に対して垂直に立設して後述する下面部52及び55よりも下側へ突出している側面部51と、側面部51と後述する滑動溝53の間で上面90に平行な下面を形成している下面部52と、下面部52と後述する下面部55の間で上面90の方向に凹形状を形成している滑動溝53と、滑動溝53の底部54に形成された取付穴58と、滑動溝53に連結されて下面部52と同じ高さで上面90に平行である下面部55と、下面部55の滑動溝53とは反対側に形成された凹部56と、上面90に対して垂直に立設して凹部56と連結し凹部56の底面よりも高く下面部55よりも低く形成された側面57と、を有する。凹部56は、第1の凹部の例である。
上レール20を構成する部材の一つである第2の部材22は、第1の部材21の凹部56に嵌合する凸部61と、凸部61と連結して上面90に平行な下面を形成している下面部62と、下面部62と後述する下面部65の間で上面90の方向に凹形状を形成している滑動溝63と、滑動溝63の底部64に形成された取付穴68と、滑動溝63に連結されて下面部62と同じ高さで上面90に平行である下面部65と、下面部65の滑動溝63とは反対側に形成された凹部66と、上面90に垂直に立設して凹部66と連結し凹部66の底面よりも高く下面部65よりも低く形成された側面67と、を有する。凸部61は、第1の凸部の例である。凹部66は、第2の凹部の例である。
上レール20を構成する部材の一つである第3の部材23は、第2の部材22の凹部66に嵌合する凸部71と、凸部71と連結して上面90に平行な下面を形成している下面部72と、下面部72と後述する下面部75の間で上面90の方向に凹形状を形成している滑動溝73と、滑動溝73の底部に形成された取付穴78と、滑動溝73に連結されて下面部72と同じ高さで上面90に平行である下面部75と、下面部75に連結して上面90に対して垂直に立設して下面部75よりも下側へ突出している側面部76と、を有する。凸部71は、第2の凸部の例である。
上レール20は、図3に示すように、第1の部材21、第2の部材22、第3の部材23の順に、凹部56に凸部61を嵌合して、凹部66に凸部71を嵌合して、上面90に取り付けるように形成されている。このとき、凹部56と凹部66の形状は同一であり、凸部61と凸部71の形状は同一である。また、滑動溝53、滑動溝63及び滑動溝73の形状は同一であり、本実施の形態では段付き形状であるが、これは各滑動溝にピボット14を挿入して滑動させるためである。障子10の上部の、滑動溝に挿入する部分の形状が単純な凸形状であれば、前記滑動溝は段付きである必要は無く単純なU字形状で良い。
次に、上レール20の長手方向の端部に配置されるキャップ80について説明する。上レール20の端部に、図6(A)に示すように、キャップ80が配されている。キャップ80は、上レール20の端面に当接する遮蔽部81と、上レール20の側面部51及び側面部76にそれぞれ当接する側面部82、82を有する。遮蔽部81は、図6(B)に示すように、上レール20の端面に当接する側の面に、上レール20の溝に挿入される挿入部83を有している。挿入部83が上レール20の溝に挿入されているため、キャップ80を上レール20に配した状態で、上レール20を上面90に取り付けても、キャップ80が上レール20から脱落しない。さらにキャップ80は、上レール20の長手方向に、所定の長さの範囲で移動可能となっている。また、側面部82の上レール20の長手方向の長さは、上レール20を壁面等の間に取り付けたときに生じる上レール20と壁面等との間の長さよりも大きい。
次に、上レール20を、壁面等の間の上面90に取り付ける方法を説明する。図3に示すように、まず、第1の部材21を取付穴58に取付ビスを貫通しつつ上面90に取り付ける。次に、第2の部材22の凸部61を、既に上面90に取り付けられた第1の部材の凹部56に嵌合させて、第2の部材22を上面90に保持した状態で、取付穴68に取付ビスを貫通しつつ上面90に取り付ける。最後に、第3の部材23の凸部71を、既に上面90に取り付けられた第2の部材の凹部66に嵌合させて、第3の部材23を上面90に保持した状態で、取付穴78に取付ビスを貫通しつつ上面90に取り付ける。
このように、上レール20は3本の部材からなるものであり、一つずつ部材を取り付けることが出来るので、1本あたりの重量は軽量である。従って、上面90に配置するときも無理なく一人で保持出来る。そして、軽量であるため、正確な位置決めも容易である。その上、2本目、3本目を上面90に取り付ける際には、1本目、2本目の凹部に凸部を嵌合させてから配置するものであるから、容易に正確な位置決めが実現できることになる。
また、壁面等の間の上面90に上レール20が配置される場合、上レール20の切断長さが壁面等の間の寸法と一致していれば、上レール20の端面が見えることは無いのだが、当該壁面等の間と同一の長さに上レール20を切断することは困難を伴う。少しでも長すぎると、当該壁面等の間に入らず、又設置の際に壁面等を損傷するおそれもある。そのため、上レール20を短めに切断せざるを得ない。その結果、上レール20を上面90に配置すると、上レール20の長手方向の端部と壁面等との間に隙間が生じて美観を損なうことになる。しかしながら本実施の形態の上レール20は、キャップ80を有しており、キャップ80を端面に配した上レール20を上面90の壁面間等に配した後に、キャップ80を壁面へ移動することで、壁面と上レール20の端面の隙間を塞ぐことが出来る。なおキャップ80を上レール20の両側の端面に配しても良いし、片側のみに配して、上レール20のキャップ80を配していない端面を壁面に寄せて、上レール20と壁面の隙間を無くすように配してから、上レール20のもう一方の、キャップ80を配した端面に生じた隙間を、キャップ80を移動することで隙間を塞ぐようにしても良い。以上により、上面90の壁面等の間に、少ない人手で、正確な位置決めを実現し、取り付けたときに隙間が塞がれて美観に優れる、3列の上レールを配することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、引き戸を移動させる溝が3列である形態を説明したが、本実施の形態では、3列以外の形態を説明する。
実施の形態1で説明したように、第1の部材21が有する凹部56と、第2の部材22が有する凹部66とは、同一の形状である。また、第2の部材22が有する凸部61と、第3の部材23が有する凸部71とは、同一の形状である。これにより、凹部56には、凸部61及び凸部71のいずれも嵌合できることになる。さらに、凹部66にも、凸部61及び凸部71のいずれも嵌合できることになる。
このことから、第1の部材21と、第3の部材23を、図4(C)に示すように嵌合させると、2列の滑動溝を有する上レールを実現できる。また、第1の部材21と、二つの第2の部材22と、第3の部材23を、図4(D)に示すように嵌合させると、4列の滑動溝を有する上レールを実現できる。さらに、第1の部材のみを、図4(A)に示すように配置しておけば、1列の滑動溝のみを有する上レールを実現できる。
本実施の形態で上面90に配置し、障子10を配した1列〜4列の上レールを、図5(A)〜(D)に示す。
このように、本願発明の上レールによれば、上面の壁面等の間に、少ない人手で、正確な位置決めを可能とし、取り付けたときに上レールと壁面等の間の隙間が塞がれて美観に優れる、1列以上の自由な列数の上レールを配することができる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
10 障子
11 上框
12 下框
13 縦框
14 ピボット
15 戸車
20 上レール
21 第1の部材
22 第2の部材
23 第3の部材
30 下レール
31 戸車溝
51、57、67、76 側面部
52、55、62、65、72、75 下面部
53、63、73 滑動溝
54、64、74 底部
61、71 凸部
80 キャップ
81 遮蔽部
82 側面部
83 挿入部
90 上面


Claims (3)

  1. 第1の部材(21)、第2の部材(22)及び第3の部材(23)を有する上レール(20)であって、
    前記第1の部材(21)は引き戸上部が滑動する滑動溝(53)と、上面への取付穴(58)と、第1の凹部(56)と、を有し、
    前記第2の部材(22)は引き戸上部が滑動する滑動溝(63)と、上面への取付穴(68)と、前記第1の凹部(56)に嵌合する第1の凸部(61)と、第2の凹部(66)と、を有し、
    前記第3の部材(23)は引き戸上部が滑動する滑動溝(73)と、上面への取付穴(78)と、前記第2の凹部(66)に嵌合する第2の凸部(71)と、を有する、
    引き戸用の上レール(20)。
  2. 前記滑動溝(53、63、73)は断面がU字形状であり、
    前記上面への取付穴(58、68、78)は前記滑動溝(53、63、73)の奥に形成され、
    前記第1の凹部(56)と前記第2の凹部(66)の断面形状は同一であり、前記第1の凸部(61)と前記第2の凸部(71)の断面形状は同一である、
    請求項1に記載の引き戸用の上レール(20)。
  3. 上面へ取り付けた前記上レール(20)と壁との隙間よりも長い側面部(82)を更に有し、前記側面部(82)は前記上レール(20)の長手方向に移動可能である、
    請求項1又は請求項2に記載の引き戸用の上レール(20)。

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