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JP6911387B2 - 仮支承 - Google Patents
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JP6911387B2 - 仮支承 - Google Patents

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Description

本発明は、橋梁の下部構造体と橋桁との間に設けられ、橋桁を支承する仮支承に関する。
張出架設工法による連続橋桁の構築中は、橋梁の下部構造体(例えば橋脚)上に設置された仮支承によって連続橋桁を支承して、連続橋桁の荷重を仮支承によって受ける必要がある(例えば、特許文献1参照)。以下、特許文献1において用いられた符号を括弧書きで表記し、特許文献1に記載の技術について簡単に説明する。
特許文献1に記載によると、橋脚(1)を構築した後、橋脚(1)の天端に本支承(13)を設置する。また、橋脚(1)にPC鋼棒(9)を設置して、そのPC鋼棒(9)を橋脚(1)の天端から上方へ突出させる。更に、複数の仮支承用コンクリートブロック(5a,5b)を橋脚(1)の天端上に打設するが、それらコンクリートブロック(5a,5b)は橋脚(1)に付着しておらず、単に橋脚(1)の天端に載置されているだけである。次に、橋桁(7)の一部をコンクリートブロック(5a,5b)上に設置し、PC鋼棒(9)を用いて橋脚(1)と橋桁(7)を仮固定する。また、H鋼(12)を橋桁(7)と橋脚(1)とに跨がるように埋め込む。
以上のようにして橋桁(7)を支持した場合、コンクリートブロック(5a,5b)は橋桁(7)の鉛直荷重を負担して、その鉛直荷重による圧縮に抵抗する。PC鋼棒(9)は橋桁(7)の上方への荷重を負担して、その荷重による引張に抵抗する。H形鋼(12)は橋桁(7)の水平荷重を負担して、その水平荷重によるせん断に抵抗する。
張出架設工法によって橋桁(7)を構築した後、PC鋼棒(9)を撤去する。その後、コンクリートブロック(5a,5b)をコア抜きすることによってコンクリートブロック(5a,5b)を上下に分割した上で、コンクリートブロック(5a,5b)の残りの部分を破砕する。これにより、コンクリートブロック(5a,5b)を撤去する。また、H鋼(12)のうち橋桁(7)と橋脚(1)との間の部分を切断する(但し、H鋼(12)の切断については、特許文献1に開示されていない)。
特開2011−241582号公報
ところで、PC鋼棒(9)及びコンクリートブロック(5a,5b)の撤去工程と、H鋼(12)の切断工程はクリティカルパスである。つまり、PC鋼棒(9)による引張抵抗、コンクリートブロック(5a,5b)による圧縮抵抗、更にH鋼(12)によるせん断抵抗を解放しなければ、後の工程を実施することができない。PC鋼棒(9)の撤去は短時間で行えるものの、コンクリートブロック(5a,5b)の撤去とH鋼(12)の切断は短時間で行えない。これは、橋桁(7)の下面と橋脚(1)の天端との間の空間が狭く、コンクリートブロック(5a,5b)の撤去及びH鋼(12)の切断の作業を容易に行えない等の理由に因る。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、橋桁の荷重に対する仮支承の圧縮抵抗及びせん断抵抗の解放を短時間且つ容易に行えるようにすることを目的とする。
以上の課題を解決するべく、本発明の第一の側面によれば、橋梁の下部構造体の天端と橋桁の下面との間に設けられる仮支承は、下部ブロック、上部ブロック、第一間詰め材及び第二間詰め材を備え、前記下部ブロックが、前記下部構造体の天端に固定される下部ブロック本体部と、前記下部ブロック本体部の上面に凹設された凹部と、を有し、前記上部ブロックが、前記橋桁の下面に固定されて、前記下部ブロック本体部の上方に配置された上部ブロック本体部と、前記上部ブロック本体部の下面に凸設され、前記凹部に嵌め込まれた凸部と、を有し、前記凹部の第一内面及び第二内面が前記凹部の底面から前記下部ブロック本体部の上面に立ち上がるとともに、入隅を成すように互いに隣接し、前記凸部の第一側面及び第二側面が前記凸部の下面から前記上部ブロック本体部の下面に立ち上がるとともに、出隅を成すように互いに隣接し、前記凸部の第一側面が前記凹部の第一内面に突き当てられ、前記凸部の第二側面が前記凹部の第二内面に突き当てられ、前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に前記第一間詰め材が挟み込まれ、前記凸部の下面と前記凹部の底面との間に前記第二間詰め材が挟み込まれ、前記凹部が前記下部ブロック本体部の側面において開口し、前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が前記下部ブロック本体部の前記側面において現れる
また、以上の課題を解決するべく、本発明の第二の側面によれば、橋梁の下部構造体の天端と橋桁の下面との間に設けられる仮支承は、下部ブロック、上部ブロック、第一間詰め材及び第二間詰め材を備え、前記上部ブロックが、前記橋桁の下面に固定された上部ブロック本体部と、前記上部ブロック本体部の下面に凹設された凹部と、を有し、前記下部ブロックが、前記下部構造体の天端に固定され、前記上部ブロック本体部の下方に配置された下部ブロック本体部と、前記下部ブロック本体部の上面に凸設され、前記凹部に嵌め込まれた凸部と、を有し、前記凹部の第一内面及び第二内面が前記凹部の天面から前記上部ブロック本体部の下面に立ち下がるとともに、入隅を成すように互いに隣接し、前記凸部の第一側面及び第二側面が前記凸部の上面から前記下部ブロック本体部の上面に立ち下がるとともに、出隅を成すように互いに隣接し、前記凸部の第一側面が前記凹部の第一内面に突き当てられ、前記凸部の第二側面が前記凹部の第二内面に突き当てられ、前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に前記第一間詰め材が挟み込まれ、前記凸部の上面と前記凹部の天面との間に前記第二間詰め材が挟み込まれ、前記凹部が前記上部ブロック本体部の側面において開口し、前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が前記上部ブロック本体部の前記側面において現れる
本発明の第一側面及び第二側面によれば、凸部の第一側面が凹部の第一内面に突き当てられているので、その第一側面がその第一内面に押し付けられる向きの水平荷重によるせん断に対して仮支承が抵抗し得る。また、凸部の第二側面が凹部の第二内面に突き当てられているので、その第二側面がその第二内面に押し付けられる向きの水平荷重によるせん断に対して仮支承が抵抗し得る。仮支承がせん断に対して抵抗するので、従来設置したH鋼を設置せずとも済む。
第一間詰め材及び第二間詰め材が下部ブロックと上部ブロックとの間に挟み込まれているので、橋桁の鉛直荷重による圧縮に対して仮支承が抵抗し得る上、仮支承のせん断抵抗が向上する。
一方、第一間詰め材及び第二間詰め材が下部ブロックと上部ブロックとの間に挟み込まれているだけであるから、第一間詰め材及び第二間詰め材を短時間の間に且つ容易に撤去することができる。
第一間詰め材及び第二間詰め材を撤去すると、橋桁の鉛直荷重に対する仮支承の圧縮抵抗が解放される上、凸部の第一側面又は第二側面が凹部の第一内面又は第二内面に押し付けられる向きの水平荷重に対する仮支承のせん断抵抗が大幅に減少する。よって、下部ブロック及び上部ブロックを撤去せずとも、第一間詰め材及び第二間詰め材の撤去から時間を置かずに橋桁の構築後の工程を実施できる。
また、凹部が下部ブロック本体部の側面又は上部ブロック本体部の側面において開口するため、第二間詰め材を容易に撤去することができる。
本発明の第三側面によれば、橋梁の下部構造体の天端と橋桁の下面との間に設けられる仮支承は、下部ブロック、上部ブロック及び間詰め材を備え、前記下部ブロックが、前記下部構造体の天端に固定される下部ブロック本体部と、前記下部ブロック本体部の上面に凹設された凹部と、を有し、前記上部ブロックが、前記橋桁の下面に固定されて、前記下部ブロック本体部の上方に配置された上部ブロック本体部と、前記上部ブロック本体部の下面に凸設され、前記凹部に嵌め込まれた凸部と、を有し、前記凹部の内面が前記下部ブロック本体部の上面から立ち下がって曲面状に形成され、前記凸部の外面が前記上部ブロック本体部の下面から立ち下がって曲面状に形成され、前記間詰め材が前記凹部の内面と前記凸部の外面との間に挟み込まれているとともに、前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に挟み込まれ、前記凹部が前記下部ブロック本体部の側面において開口し、前記間詰め材のうち前記凹部の内面と前記凸部の外面との間に挟み込まれた部分が前記下部ブロック本体部の前記側面において現れ、前記間詰め材のうち前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に挟み込まれた部分が前記下部ブロック本体部の前記側面において現れる
本発明の第四側面によれば、橋梁の下部構造体の天端と橋桁の下面との間に設けられる仮支承は、下部ブロック、上部ブロック及び間詰め材を備え、前記上部ブロックが、前記橋桁の下面に固定された上部ブロック本体部と、前記上部ブロック本体部の下面に凹設された凹部と、を有し、前記下部ブロックが、前記下部構造体の天端に固定され、前記上部ブロック本体部の下方に配置された下部ブロック本体部と、前記下部ブロック本体部の上面に凸設され、前記凹部に嵌め込まれた凸部と、を有し、前記凹部の内面が前記上部ブロック本体部の下面から立ち上がって曲面状に形成され、前記凸部の外面が前記下部ブロック本体部の上面から立ち上がって曲面状に形成され、前記間詰め材が前記凹部の内面と前記凸部の外面との間に挟み込まれているとともに、前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に挟み込まれ、前記凹部が前記上部ブロック本体部の側面において開口し、前記間詰め材のうち前記凹部の内面と前記凸部の外面との間に挟み込まれた部分が前記上部ブロック本体部の前記側面において現れ、前記間詰め材のうち前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に挟み込まれた部分が前記上部ブロック本体部の前記側面において現れる
本発明の第三側面及び第四側面によれば、間詰め材が凸部の曲面状内面と凹部の曲面状外面との間に挟み込まれているので、凸部の曲面状内面が凹部の曲面状外面に押し付けられる向きの水平荷重によるせん断に対して仮支承が抵抗し得る。仮支承がせん断に対して抵抗するので、従来設置したH鋼を設置せずとも済む。
間詰め材が下部ブロックと上部ブロックとの間に挟み込まれているので、橋桁の鉛直荷重による圧縮に対して仮支承が抵抗し得る上、仮支承のせん断抵抗が向上する。
一方、間詰め材が下部ブロックと上部ブロックとの間に挟み込まれているだけであるから、間詰め材を短時間の間に且つ容易に撤去することができる。
間詰め材を撤去すると、橋桁の鉛直荷重に対する仮支承の圧縮抵抗が解放される上、水平荷重に対する仮支承のせん断抵抗も解放される。よって、下部ブロック及び上部ブロックを撤去せずとも、間詰め材の撤去から時間を置かずに橋桁の構築後の工程を実施できる。
また、凹部が下部ブロック本体部の側面又は上部ブロック本体部の側面において開口するため、間詰め材を容易に撤去することができる。
前記第一又は第二の側面において、前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が粉粒体からなる。
以上によれば、空気等の流体を第一間詰め材及び第二間詰め材に吹き付けることによって、粉粒体としての第一間詰め材及び第二間詰め材を吹き飛ばすことができる。従って、第一間詰め材及び第二間詰め材を容易に撤去することができる。
前記第一又は第二の側面において、前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が横になって束ねられた複数の丸棒からなる。
以上によれば、丸棒を転動させることによって、第一間詰め材及び第二間詰め材を容易に撤去することができる。
前記第一又は第二の側面において、前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が、敷き詰められた複数の可撓性管と、圧縮された状態で前記可撓性管に充填された流体と、を有する。
以上によれば、可撓性管に充填された流体を減圧して、可撓性管から流体を流出させると、仮支承の圧縮抵抗やせん断抵抗を解放することができる。
前記第一又は第二の側面において、前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が前記上部ブロック本体部及び前記下部ブロック本体部よりも軟質な材料からなる。
以上によれば、第一間詰め材及び第二間詰め材を切断しやすい。第一間詰め材及び第二間詰め材を切断すれば、第一間詰め材及び第二間詰め材を撤去しやすい。
本発明によれば、橋桁の荷重に対する仮支承の圧縮抵抗及びせん断抵抗の解放を短時間且つ容易に行える。
図1は、仮支承の斜視図である。 図2は、仮支承の斜視図である。 図3は、仮支承の分解斜視図である。 図4は、仮支承の分解斜視図である。 図5は、間詰め材を変更した第一変形例に係る仮支承の部分断面図である。 図6は、前記第一変形例に係る仮支承の部分断面図である。 図7は、間詰め材を変更した第二変形例に係る仮支承の部分断面図である。 図8は、前記第二変形例に係る仮支承の部分断面図である。 図9は、間詰め材を変更した第三変形例に係る仮支承の部分断面図である。 図10は、前記第三変形例に係る仮支承の部分断面図である。 図11は、1組の仮支承の斜視図である。 図12は、橋梁を構築する際の一工程を説明するための側面図である。 図13は、図12に示す工程を説明するための平面図である。 図14は、図12に示す工程の後の工程を説明するための側面図である。 図15は、図12に示す工程の後の工程を説明するための平面図である。 図16は、図14に示す工程の後の工程を説明するための側面図である。 図17は、図14に示す工程の後の工程を説明するための平面図である。 図18は、図16に示す工程の後の工程を説明するための側面図である。 図19は、図18に示す工程の後の工程を説明するための側面図である。 図20は、図19に示す工程の後の工程を説明するための側面図である。 図21は、第四変形例に係る仮支承の斜視図である。 図22は、第五変形例に係る仮支承の斜視図である。 図23は、第六変形例に係る仮支承の斜視図である。 図24は、第六変形例に係る仮支承の斜視図である。 図25は、第六変形例に係る仮支承の分解斜視図である。 図26は、第六変形例に係る仮支承の分解斜視図である。 図27は、第七変形例に係る仮支承の分解斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<1.仮支承>
図1及び図2は中心投影法(透視投影法)による仮支承10の斜視図であり、図3及び図4は平行投影法による仮支承10の分解斜視図である。
仮支承10は、張出架設工法によって施工される連続橋桁と橋梁の下部構造体(例えば橋脚又は橋台)の天端との間に仮設置されるものである。仮支承10は、施工中の連続橋桁の鉛直荷重による圧縮に対して抵抗するとともに、連続橋桁の水平荷重によるせん断に対して抵抗するものである。仮支承10は、連続橋桁の上端から下部構造体の内部にまで貫通した緊張材(例えば、PC鋼棒、PC鋼撚り線その他のPC鋼材)と併用して利用される。緊張材は、連続橋桁が下部構造体から上方へ離れる向きの荷重による引張に対して抵抗するものである。
仮支承10は、下部構造体の天端に固定された下部ブロック20と、連続橋桁の下面に固定された上部ブロック40と、下部ブロック20と上部ブロック40との間に挟み込まれるとともにこれらブロック20,40から分離可能な間詰め材60,70と、を備える。ここで、間詰め材60,70がブロック20,40から分離可能とは、間詰め材60,70が化学的又は物理的にブロック20,40に固着していないことをいう。
<1−1.下部ブロック>
下部ブロック20は、現場打ちコンクリート製又はプレキャストコンクリート製である。下部ブロック20には鉄筋若しくは鉄骨又はこれら両方が埋設されていてもよいし、埋設されていなくてもよい。
下部ブロック20の本体部(以下、下部ブロック本体部という)21は、直方体の上面22に直方体型の凹部31が形成された形状に形作られている。下部ブロック本体部21の横を向いた側面23〜26は、四つの角が全て直角である四角柱面を成している。凹部31は、下部ブロック本体部21の上面22において開口するのみならず、下部ブロック本体部21の隣接する側面25,26においても開口する。
凹部31の底面32が下部ブロック本体部21の上面22及び下面に対して平行である。凹部31の第一内面33は下部ブロック本体部21の側面23,25に対して平行であり、その第一内面33に隣接する第二内面34は下部ブロック本体部21の側面24,26に対して平行である。ここで、第一内面33は、凹部31の底面32と下部ブロック本体部21の側面25を区切る辺の対辺から下部ブロック本体部21の上面22まで内面33が立ち上がり、第二内面34は、凹部31の底面32と下部ブロック本体部21の側面26を区切る辺の対辺から下部ブロック本体部21の上面22まで立ち上がっている。これら内面33,34及び底面32に囲われた空間が凹部31である。また、第一内面33と第二内面34が互いに直交して、第一内面33と第二内面34との間に挟まれる入隅37が形成されている。
下部ブロック本体部21の側面23,25の下部には、フランジ27,28が側面23,25から出っ張った状態に設けられている。フランジ27,28には、下部ブロック20を橋脚に固定するための鉄筋39を通す貫通孔が形成されている。鉄筋39はフランジ27,28に定着されている。
下部ブロック本体部21とフランジ27,28は一体に形成されており、フランジ27,28の下面と下部ブロック本体部21の下面は面一になっている。フランジ27,28及び下部ブロック本体部21の下面が橋梁の下部構造体の天端に突き当てられた状態で、鉄筋39が下部構造体のコンクリートに定着されることによって、下部ブロック20が下部構造体に固定されている。
フランジ27,28及び下部ブロック本体部21の下面は、下部構造体の天端に付着するのではなく、下部構造体の天端に直接接触しているか、シート等を挟んで突き当てられている。これは、連続橋桁の施工後に下部ブロック20を簡単に撤去できるようにするためである。
<1−2.上部ブロック>
上部ブロック40は、現場打ちコンクリート製又はプレキャストコンクリート製である。上部ブロック40には鉄筋若しくは鉄骨又はこれら両方が埋設されていてもよいし、埋設されていなくてもよい。
上部ブロック40の本体部(以下、上部ブロック本体部という)41が長方形の板状に形作られている。ここでいう長方形の板状とは、厚さが長さ及び幅よりも小さい直方体のことをいう。
上部ブロック本体部41の下面42には、凸部51が上部ブロック本体部41と一体となるように形成されている。凸部51は直方体型に設けられており、凸部51の横を向いた側面53〜56は四つの角が全て直角である四角柱面を成している。そのため、凸部51の第一側面53とそれに隣接する第二側面54は互いに直交し、第一側面53と第二側面54との間に挟まれる出隅57が形成されている。側面54と側面55の挟む角、側面55と側面56の挟む角、側面56と側面53の挟む角についても同様である。また、凸部51の側面53〜56が下面52に対して直交する。
凸部51の下面52は、上部ブロック本体部41の下面42及び上面43に対して平行である。凸部51の第一側面53及びそれに隣接する第二側面54は、凸部51の下面52から上部ブロック本体部41の下面42にまで垂直に立ち上がっている。第一側面53の対面55も凸部51の下面52から上部ブロック本体部41の下面42にまで垂直に立ち上がっている。第二側面54の対面56は、凸部51の下面52から立ち上がっているとともに、上部ブロック本体部41の端面46と面一となっている。
上部ブロック本体部41の下面42の縁部には、上部ブロック40を橋桁に固定するための鉄筋59を通す貫通孔が上部ブロック本体部41の上面43まで貫通するよう形成されている。鉄筋59は上部ブロック本体部41に定着されている。
上部ブロック本体部41の上面43が連続橋桁の下面に突き当てられた状態で、鉄筋59が連続橋桁のコンクリートに定着されることによって、上部ブロック40が連続橋桁に固定されている。
上部ブロック本体部41の上面43は、連続橋桁の下面に付着するのではなく、連続橋桁の下面に直接接触しているか、シート等を挟んで突き当てられている。これは、連続橋桁の施工後に上部ブロック40を簡単に撤去できるようにするためである。
<1−3.下部ブロック本体部の上面と上部ブロック本体部の下面の対向>
上部ブロック本体部41の端面46及び凸部51の側面56が下部ブロック本体部21の側面26と同一方向に向けられた状態で、上部ブロック本体部41が下部ブロック本体部21の上方に配置されている。そして、下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42は、これらの間に間隔を置いて、互いに対向する。
<1−4.上部ブロックの凸部と下部ブロック本体部の凹部との嵌合>
下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42とが互いに対向した状態では、上部ブロック40の凸部51が下部ブロック本体部21の凹部31に嵌め込まれているとともに、凸部51の出隅57が凹部31の入隅37に嵌合している。
この状態では、凸部51の第一側面53が凹部31の第一内面33に突き当てられて面接触している。そのため、連続橋桁の水平荷重、より具体的には凸部51の第一側面53が凹部31の第一内面33に押し付けられる向き(図1の矢印α参照)の水平荷重は下部ブロック本体部21に受けられる。従って、仮支承10は、矢印αの向きの水平荷重によるせん断力に対して抵抗する。
同様に凸部51の第二側面54が凹部31の第二内面34に面接触しているので、凸部51の第二側面54が凹部31の第二内面34に押し付けられる向き(図1の矢印β参照)の水平荷重も下部ブロック本体部21に受けられる。従って、仮支承10は、矢印βの向きの水平荷重によるせん断に対して抵抗する。
また、凸部51の第一側面53と凹部31の第一内面33に面接触していることに加えて、凸部51の第二側面54が凹部31の第二内面34に面接触していることによって、連続橋桁の鉛直軸周りの回転力も下部ブロック本体部21に受けられる。
<1−5.間詰め材>
下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間には、間詰め材60が挟み込まれている。間詰め材60は砂(例えば珪砂)、砂利等の粉粒体からなる。間詰め材60が下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間から流出しないように、下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間の隙間が、下部ブロック本体部21及び上部ブロック40の凸部51を囲繞するように設けられた閉塞材(例えば鋼板)80によって閉塞されている。閉塞材80の内側には、間詰め材60が充填されている。
同様に、凸部51の下面52と凹部31の底面32は、これらの間に間詰め材70を挟み込んだ状態で、互いに対向する。間詰め材70も粉粒体からなり、凸部51の下面52と凹部31の底面32との間の隙間が閉塞材80によって閉塞されることによって、間詰め材70の流出が抑えられている。
間詰め材60,70が下部ブロック20と上部ブロック40との間に挟まれるので、連続橋桁の鉛直荷重が間詰め材60,70を介して下部ブロック本体部21に受けられる。従って、仮支承10は、連続橋桁の鉛直荷重による圧縮に対して抵抗する。
また、間詰め材60,70が下部ブロック20と上部ブロック40との間に挟まれることによって、矢印α及び矢印βの向きの水平荷重によるせん断に対する仮支承10の抵抗力が向上する。
ところで、張出架設工法によって連続橋桁を施工した後は、連続橋桁を本支承で支持する必要があるので、前述の緊張材を撤去した上、仮支承10を撤去する必要がある。仮支承10の撤去にあたっては、ブロック20,40の撤去の前に間詰め材60,70を撤去する。
具体的には、まず、閉塞材80を下部ブロック本体部21及び上部ブロック40の凸部51から外して、間詰め材60,70を露出させる。続いて、流体(圧縮エア、水等)を間詰め材60,70に噴射することによって、下部ブロック20と上部ブロック40との間から間詰め材60,70を吹き飛ばす。従って、間詰め材60,70の撤去を容易に且つ短時間に行える。
ここで、凹部31が下部ブロック本体部21の側面25,26において開口しているので、凸部51の下面52と凹部31の底面32との間から間詰め材70を取り出すことができる。特に、下部ブロック本体部21の側面25側から流体を間詰め材70に噴射することによって、間詰め材70が側面26側から外へ飛散するので、間詰め材70の撤去が容易である。
間詰め材60,70を撤去することによって、圧縮に対する仮支承10の抵抗が解放されて、連続橋桁の鉛直荷重が仮支承10から本支承に受け替えられる。更に、矢印α及び矢印βの向きの水平荷重によるせん断に対する仮支承10の抵抗力も大幅に減少する。
間詰め材60,70の撤去工程及び緊張材の撤去工程は、クリティカルパスである。つまり、前述の緊張材を撤去した上で間詰め材60,70を撤去すると、連続橋桁の構築工程の後の工程(例えば、連続橋桁のプレストレス工程)を実施できる。このようなクリティカルパスの期間を最小限に抑えられるので、橋梁の工期の短縮化を実現できる。また、後の工程と並行して、ブロック20,40を撤去することができるので、橋梁の工期の短縮化を実現できる。
以下、間詰め材60の変更例について説明する。間詰め材70も間詰め材60と同様に変更することができるので、間詰め材70の変更例についての説明を省略する。
<1−5−1.間詰め材の変更例1>
粉粒体からなる間詰め材60の代わりに、図5の断面図に示すように間詰め材61が下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間に挟み込まれている。間詰め材61は横になった複数の丸鋼棒62の束であり、これら丸鋼棒62が間詰め材61が下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間に密に詰め込まれている。これら丸鋼棒62の軸方向が下部ブロック本体部21の側面23,25に対して平行である。そして、下部ブロック本体部21の側面23,25に設けられたストッパ81,82が下部ブロック本体部21の上面22から上に張り出しており、これら丸鋼棒62がストッパ81,82に受け止められている。よって、丸鋼棒62が下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間の隙間から転がり出ることを抑制している。
間詰め材61の撤去について説明する。
張出架設工法によって連続橋桁を構築した後、図6に示すように、ストッパ81,82を取り外す。そうすると、丸鋼棒62を転動させて、丸鋼棒62を下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間の隙間から簡単に取り出すことができる。
<1−5−2.間詰め材の変更例2>
粉粒体からなる間詰め材60の代わりに、図7の断面図に示すように間詰め材64が下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間に挟み込まれていてもよい。間詰め材64は、互いに平行になって下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間に敷き詰められた複数の可撓性管65と、圧縮された状態でこれら可撓性管65に充填された流体(例えば水又は空気)66と、を有する。ここで、上部ブロック40の上に連続橋桁が構築されていなければ、図8に示すように、可撓性管65が圧縮されていないので、隣接する可撓性管65の間の隙間67が広い。一方、上部ブロック40の上に連続橋桁が構築されると、図7に示すように、連続橋桁の荷重によって可撓性管65が圧縮されて変形するので、隣接する可撓性管65の間の隙間67が狭くなる。
下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間にある可撓性管65に流体66が充填されているので、流体66が下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間にある状態を容易に維持することができる。
間詰め材64の撤去について説明する。
張出架設工法によって連続橋桁を構築した後、流体66を減圧する。これにより、流体66を可撓性管65から流出させる。そうすると、圧縮やせん断に対する仮支承10の抵抗が解放される。
その後、流体66の流出後、可撓性管65を撤去する。
<1−5−3.間詰め材の変更例3>
粉粒体からなる間詰め材60の代わりに、図9の断面図に示すように間詰め材68が下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間に挟み込まれていてもよい。間詰め材68は、コンクリート材であるブロック本体部21,41よりも軟質な材料からなる楔であり、より具体的には木製の楔である。ここで、間詰め材68を利用する場合、下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42は互いに平行ではない。つまり、下部ブロック本体部21の上面22は上部ブロック本体部41の下面42に対して傾斜しており、上面22と下面42は側面23から側面25に向けて拡開している。
間詰め材68の撤去について説明する。
張出架設工法によって連続橋桁を構築した後、図10に示すように間詰め材68をチェーンソー等によって水平に切断すると、間詰め材68を取り出すことができる。ここで、間詰め材68がコンクリート材よりも軟質であるので、間詰め材68の切断が容易である。
<2.仮支承の組合せ>
1台の仮支承10は、図1に示す矢印α,βの反対向きの水平荷重によるせん断力に対して抵抗し得ない。そこで、2台の仮支承10を1組として、1組又は複数組の仮支承10を連続橋桁と下部構造体との間に設置する。これにより、一方の仮支承10によって抵抗し得ない向きのせん断力が他方の仮支承10によって抵抗される。
図11は、1組の仮支承10を示した斜視図である。以下の説明では、1組の仮支承10のうち一方を仮支承10Aと称し、他方を仮支承10Bと称する。また、一方の仮支承10Aの構成要素の符号に「A」を付加し、他方の仮支承10Bの構成要素に「B」を付加する。また、1組の仮支承10を、つまり仮支承10Aと仮支承10Bの組合せを仮支承対11と称する。
図11に示すように、一方の仮支承10Aと他方の仮支承10Bは鉛直軸な軸に関して相互に軸対称であり、一方の仮支承10Aの設置向きは、他方の仮支承10Bの設置の向きを鉛直軸周りに180°回転させた向きである。つまり、仮支承10Aの凸部51Aの側面53Aは仮支承10Bの凸部51Bの側面55Bと、凸部51Aの側面55Aは凸部51Bの側面53Bと、凸部51Aの側面54Aは凸部51Bの側面56Bと、凸部51Aの側面56Aは凸部51Bの側面54Bと同一向きである。
図11に示す例では、仮支承10Aと仮支承10Bが互いに近接して並設されており、好ましくは仮支承10Aと仮支承10Bが橋軸方向又は梁幅方向に並んでいる。但し、仮支承10Aと仮支承10Bが鉛直軸に関して軸対称であれば、仮支承10Aと仮支承10Bが近接していることは必ずしも必要なく、また仮支承10Aと仮支承10Bが並設されていることも必ずしも必要ない。
なお、下部ブロック20Aと下部ブロック20Bが一体化され、上部ブロック40Aと上部ブロック40Bが一体化されていてもよい。つまり、下部ブロック本体部21の側面24Bと下部ブロック本体部21Aの側面24Aが互いに結合して、上部ブロック本体部41Bの端面46Bの対面と上部ブロック本体部41Aの端面46Aの対面が互いに結合してもよい。或いは、下部ブロック本体部21の側面26Bと下部ブロック本体部21Aの側面26Aが互いに結合して、上部ブロック本体部41Bの端面46Bと上部ブロック本体部41Aの端面46Aが互いに結合してもよい。
<3.具体例>
続いて、仮支承対11の使用方法について説明するとともに、仮支承対11を用いて橋梁を構築する方法について説明する。
まず、図12及び図13に示すように、下部構造体(例えば、橋脚)2を構築した後、2台の本支承(例えば免震支承)3を橋幅方向に並べて下部構造体2の天端の中央部上に設置する。また、本支承3の橋軸方向両側において下部ブロック20Aと下部ブロック20Bを交互に橋幅方向に並べて、これら下部ブロック20A,20Bを鉄筋39A,39Bによって下部構造体2の天端に固定する。
次に、閉塞材80Aを本体部21Aの上面22Aから上に張り出すようにして、下部ブロック本体部21Aの側面23A〜26Aに閉塞材80Aを設ける。これにより、閉塞材80Aによって下部ブロック本体部21Aを囲繞する。同様に、閉塞材80Bによって下部ブロック本体部21Bを囲繞する。
なお、後述のように間詰め材60Aの代わりに間詰め材61Aを利用する場合には、ストッパ81A,82Aを下部ブロック本体部21Aの上面22から上に張り出すように側面23A,25Aに設ける。間詰め材60Aの代わりに間詰め材61Aを利用する場合も同様である。
次に、図14及び図15に示すように、下部ブロック本体部21A,21Bの上面22A,22B上に間詰め材60A,60Bを配置するとともに、凹部31A,31Bの底面32A,32B上に間詰め材70A,70Bを配置する。
なお、間詰め材60A,60Bの代わりに間詰め材61A,61B(図5参照)、間詰め材64A,64B(図7参照)又は間詰め材68A,68B(図9参照)を配置してもよい。間詰め材70A,70Bについても同様である。
次に、図16及び図17に示すように、上部ブロック40Aを間詰め材60A,70Aの上に設置する。この際、上部ブロック本体部41Aの下面42Aを下部ブロック本体部21Aの上面22Aに対向させて、間詰め材60Aを上部ブロック本体部41Aの下面42Aと下部ブロック本体部21Aの上面22Aとの間に挟み込む。更に、上部ブロック40Aの凸部51Aの出隅57Aを下部ブロック本体部21Aの凹部31Aの入隅37Aに嵌合させるように、上部ブロック40Aの凸部51Aを下部ブロック本体部21Aの凹部31Aに嵌め込む。これにより、凸部51Aの第一側面53Aを凹部31Aの第一内面33Aに突き当てるとともに、凸部51Aの第二側面54Aを凹部31Aの第二内面34Aを突き当てる。また、凹部31Aへの凸部51Aの嵌め込みによって、間詰め材70Aを凸部51Aの下面52Aと凹部31Aの底面32Aとの間に挟み込む。
同様にして、上部ブロック40Bを間詰め材60B,70Bの上に設置する。
次に、図18に示すように、プレキャスト工法又は現場打ち工法によって柱頭部4を本支承3及び仮支承10A,10Bの上に構築する。この際、上部ブロック40A,40Bを鉄筋59A,59Bによって柱頭部4に固定するとともに、柱頭部4を本支承3及び仮支承10A,10Bによって支承する。柱頭部4は、連続橋桁の構成要素であって、連続橋桁のうち下部構造体2の上に位置する部分である。
次に、複数の緊張材5を柱頭部4の上端から下部構造体2まで貫通させて、緊張材5の下端を下部構造体2に固定する。緊張材5を下部ブロック20A及び上部ブロック40Aに貫通させる場合には、予め貫通孔を下部ブロック20A及び上部ブロック40Aに形成して、緊張材5を貫通孔に通す。緊張材5を下部ブロック20A及び上部ブロック40Aに貫通させる場合も同様である。
そして、ジャッキ等によって緊張材5を引っ張ることによって緊張材5を緊張させて、緊張材5の上端を柱頭部4の上端に定着する。
次に、張出架設工法により柱頭部4の橋軸方向両端の先にブロック(連続橋桁の構成要素)を順次張り出すように施工することによって、連続橋桁を橋軸方向に延伸するよう構築する。
連続橋桁が完成したら、図19に示すように緊張材5を撤去する。更に、閉塞材80A,80Bを外して、間詰め材60A,60B,70A,70Bを撤去する。これにより、連続橋桁の鉛直荷重が仮支承10から本支承に受け替えられるとともに、せん断に対する仮支承10A,10Bの抵抗も解放される。そうすると、連続橋桁の構築工程の後の工程を実施できる。
次に、図20に示すように、下部ブロック20A,20B及び上部ブロック40A,40Bを撤去する。
<4.効果>
以上の実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(a) 仮支承10は、連続橋桁の鉛直荷重による圧縮に対して抵抗するのみならず、矢印α及び矢印βの向きの水平荷重によるせん断に対しても抵抗する。そのため、従来設置したH鋼を設置せずとも済み、橋梁の工期の短縮化が図れる。
(b) 間詰め材60,70が下部ブロック20と上部ブロック40との間に挟み込まれており、間詰め材60,70とブロック20,40との化学的又は物理的な結合が存在しないので、間詰め材60,70を短時間の間に且つ容易に撤去することができる。間詰め材61,64,68の場合も同様である。
(c) 間詰め材60,70が粉粒体からなるので、間詰め材60,70を吹き飛ばすだけで、間詰め材60,70を短時間の間に且つ容易に撤去することができる。特に、凹部31が下部ブロック本体部21の側面25,26において開口しているので、間詰め材70の撤去が容易である。
(d) 間詰め材60,70を撤去すると、仮支承10の圧縮抵抗が解放されるとともに、せん断抵抗も大幅に減少する。そのため、下部ブロック20及び上部ブロック40を撤去せずとも、間詰め材60,70の撤去から時間を置かずに連続橋桁の構築後の工程を実施できる。
(e) 間詰め材61が丸鋼棒62からなるので(図5参照)、図6に示すように丸鋼棒62を転動させるだけで、間詰め材61を容易に撤去することができる。
(f) 間詰め材64の可撓性管65に充填された流体66を減圧して(図7参照)、可撓性管65から流体66を流出させるだけで、仮支承10の圧縮抵抗やせん断抵抗を容易に解放することができる。よって、流体66の減圧から時間を置かずに連続橋桁の構築後の工程を実施できる。
(g) 木材からなる間詰め材68は切断しやすい。よって、間詰め材68を撤去しやすい。
<5.変形例>
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以下に、以上の実施形態からの変更点について説明する。以下に説明する変更点は、可能な限り組み合わせて適用してもよい。
(a) 上述の実施形態では、凹部31が下部ブロック本体部21の側面25,26において開口している。それに対して、図21に示すように、凹部31が下部ブロック本体部21の側面26において開口せず、下部ブロック本体部21の側面25において開口してもよい。この場合、凹部31の第二内面34に対向した第三内面36と第一内面33が隣接し、第一内面33と第三内面36が互いに直交して、第一内面33と第三内面36との間に挟まれる入隅38が形成されている。そして、凸部51が下部ブロック本体部21の凹部31に嵌め込まれることによって、凸部51の第二側面54の対面(第三側面)56が凹部31の第三内面36に突き当てられて面接触しており、その対面56と第一側面53とに挟まれる出隅58が入隅38に嵌合する。凸部51の第三側面56が凹部31の第三内面36に押し付けられる向き(図1の矢印βの向きの反対向き)の水平荷重も下部ブロック本体部21に受けられる。従って、仮支承10は、その水平荷重によるせん断に対して抵抗する。
(b) 図22に示すように、上述のように説明した仮支承10を水平軸周りに180°回転させることによって上下反転させてもよい。この場合、「下部ブロック20」を「上部ブロック20」と、「上部ブロック40」を「下部ブロック40」と、「下部ブロック本体部21」を「上部ブロック本体部21」と、「下部ブロック本体部21の上面22」を「上部ブロック本体部21の下面22」と、「下部ブロック本体部21の下面」を「上部ブロック本体部21の上面」と、「フランジ27,28の下面」を「フランジ27,28の上面」と、「上部ブロック本体部41」を「下部ブロック本体部41」と、「上部ブロック本体部41の下面42」を「下部ブロック本体部41の上面42」と、「上部ブロック本体部41の上面43」を「下部ブロック本体部41の下面43」と、「凹部31の底面32」を「凹部31の天面32」と、「凸部51の下面52」を「凸部51の上面52」と称し替える。また、フランジ27,28及び上部ブロック本体部21の上面が連続橋桁の下面に突き当てられた状態で、鉄筋39が連続橋桁のコンクリートに定着することによって、上部ブロック本体部21が連続橋桁に固定されることになる。また、下部ブロック本体部41の下面43が下部構造体の天端に突き当てられた状態で、鉄筋59が下部構造体のコンクリートに定着することによって、下部ブロック本体部41が下部構造体に固定されることになる。
(c) 上述の実施形態では、下部ブロック本体部21の側面23〜26が四角柱面を成している。それに対して、下部ブロック本体部21の側面(周面)が円柱面を成していてもよい。この場合、凸部51の側面55,56の形状を円弧柱面に変更し、凸部51の形状を中心角が直角の円弧柱状に変更する。
(d) 上述の実施の形態では、凹部31が直方体型であり、凸部51が直方体型である。それに対して、図23〜図26に示すように、凹部31が半球を四等分した形状であり、凸部51が半球を四等分した形状であってもよい。具体的には、次の通りである。
下部ブロック本体部21の上面22の角が球の八等分状に切り欠いた状態に設けられることによって、凹部31の内面131が下部ブロック本体部21の上面22から凹状に湾曲するように立ち下がっており、その内面131が凹面状(より具体的には球面型の凹面状)に形成されている。凹部31は下部ブロック本体部21の上面22のみならず、側面25及び側面25においても開口する。なお、内面131が放物面型又は楕円面型の凹面状に形成されていてもよい。
一方、凸部51の横を向いた側面156とそれに隣接する側面155とは上部ブロック本体部41の下面42から垂直に立ち下がり、側面156は上部ブロック本体部41の端面46と面一となっている。側面156及び側面155に隣接する側面(外面)151は上部ブロック本体部41の下面42から凸状に湾曲するように立ち下がっており、その側面151が凸面状(より具体的には球面型の凸面状)に形成されている。なお、側面151が放物面型又は楕円面型の凹面状に形成されていてもよい。
下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42はこれらの間に間隔を置いて互いに対向し、下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42との間には間詰め材160が挟み込まれている。これにより、連続橋桁の鉛直荷重が間詰め材160を介して下部ブロック本体部21に受けられる。なお、間詰め材160は、上述の間詰め材60,61,64,68と同様のものである。
下部ブロック本体部21の上面22と上部ブロック本体部41の下面42とが互いに対向した状態では、上部ブロック40の凸部51が下部ブロック本体部21の凹部31に嵌め込まれている。凸部51の側面151の曲率半径が凹部31の内面131の曲率半径よりも小さく、凸部51の側面151と凹部31の内面131はこれらの間に間隔を置いて対向する。間詰め材160は、凸部51の側面151と凹部31の内面131との間にも挟み込まれている。そのため、連続橋桁の二方向(矢印α及び矢印βの向き)の水平荷重が間詰め材160を介して下部ブロック本体部21(特に内面131)に受けられ、連続橋桁の鉛直荷重が間詰め材160を介して下部ブロック本体部21(特に内面131)に受けられる。
張出架設工法によって連続橋桁を施工した後は、間詰め材160を撤去すると、鉛直方向の圧縮に対する仮支承10の抵抗が解放されて、連続橋桁の鉛直荷重が仮支承10から本支承に受け替えられる。更に、矢印α及び矢印βの向きの水平荷重によるせん断に対する仮支承10の抵抗も解放される。
なお、上記実施形態と同様に、2台の仮支承10を1組として、一方の仮支承10と他方の仮支承10を鉛直軸な軸に関して相互に軸対称とする。また、変形例(b)の場合と同様に、図27に示すように、仮支承10を水平軸周りに180°回転させることによって上下反転させてもよい。
2…下部構造体, 4…柱頭部(橋桁), 10…仮支承, 20…下部ブロック, 21…下部ブロック本体部, 22…下部ブロック本体部の上面, 23〜25…下部ブロック本体部の側面, 31…凹部, 32…凹部の底面, 33…凹部の第一内面, 34…凹部の第二内面, 37…入隅, 40…・上部ブロック, 41…上部ブロック本体部, 42…上部ブロック本体部の下面, 51…凸部, 52…凸部の下面, 53…凸部の第一側面, 54…凸部の第二側面, 60…間詰め材(第一間詰め材), 61…間詰め材(第一間詰め材), 62…丸鋼棒(丸棒), 64…間詰め材(第一間詰め材), 65…可撓性管, 66…流体, 68…間詰め材(第一間詰め材) 70…間詰め材(第二間詰め材), 131…凹部の内面, 151…凸部の側面(外面)

Claims (10)

  1. 橋梁の下部構造体の天端と橋桁の下面との間に設けられる仮支承であって、
    下部ブロック、上部ブロック、第一間詰め材及び第二間詰め材を備え、
    前記下部ブロックが、
    前記下部構造体の天端に固定される下部ブロック本体部と、
    前記下部ブロック本体部の上面に凹設された凹部と、を有し、
    前記上部ブロックが、
    前記橋桁の下面に固定されて、前記下部ブロック本体部の上方に配置された上部ブロック本体部と、
    前記上部ブロック本体部の下面に凸設され、前記凹部に嵌め込まれた凸部と、を有し、
    前記凹部の第一内面及び第二内面が前記凹部の底面から前記下部ブロック本体部の上面に立ち上がるとともに、入隅を成すように互いに隣接し、
    前記凸部の第一側面及び第二側面が前記凸部の下面から前記上部ブロック本体部の下面に立ち上がるとともに、出隅を成すように互いに隣接し、
    前記凸部の第一側面が前記凹部の第一内面に突き当てられ、前記凸部の第二側面が前記凹部の第二内面に突き当てられ、
    前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に前記第一間詰め材が挟み込まれ、前記凸部の下面と前記凹部の底面との間に前記第二間詰め材が挟み込まれ
    前記凹部が前記下部ブロック本体部の側面において開口し、前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が前記下部ブロック本体部の前記側面において現れる
    ことを特徴とする仮支承。
  2. 橋梁の下部構造体の天端と橋桁の下面との間に設けられる仮支承であって、
    下部ブロック、上部ブロック及び間詰め材を備え、
    前記下部ブロックが、
    前記下部構造体の天端に固定される下部ブロック本体部と、
    前記下部ブロック本体部の上面に凹設された凹部と、を有し、
    前記上部ブロックが、
    前記橋桁の下面に固定されて、前記下部ブロック本体部の上方に配置された上部ブロック本体部と、
    前記上部ブロック本体部の下面に凸設され、前記凹部に嵌め込まれた凸部と、を有し、
    前記凹部の内面が前記下部ブロック本体部の上面から立ち下がって曲面状に形成され、
    前記凸部の外面が前記上部ブロック本体部の下面から立ち下がって曲面状に形成され、
    前記間詰め材が前記凹部の内面と前記凸部の外面との間に挟み込まれているとともに、前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に挟み込まれ
    前記凹部が前記下部ブロック本体部の側面において開口し、前記間詰め材のうち前記凹部の内面と前記凸部の外面との間に挟み込まれた部分が前記下部ブロック本体部の前記側面において現れ、前記間詰め材のうち前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に挟み込まれた部分が前記下部ブロック本体部の前記側面において現れる
    ことを特徴とする仮支承。
  3. 橋梁の下部構造体の天端と橋桁の下面との間に設けられる仮支承であって、
    下部ブロック、上部ブロック、第一間詰め材及び第二間詰め材を備え、
    前記上部ブロックが、
    前記橋桁の下面に固定された上部ブロック本体部と、
    前記上部ブロック本体部の下面に凹設された凹部と、を有し、
    前記下部ブロックが、
    前記下部構造体の天端に固定され、前記上部ブロック本体部の下方に配置された下部ブロック本体部と、
    前記下部ブロック本体部の上面に凸設され、前記凹部に嵌め込まれた凸部と、を有し、
    前記凹部の第一内面及び第二内面が前記凹部の天面から前記上部ブロック本体部の下面に立ち下がるとともに、入隅を成すように互いに隣接し、
    前記凸部の第一側面及び第二側面が前記凸部の上面から前記下部ブロック本体部の上面に立ち下がるとともに、出隅を成すように互いに隣接し、
    前記凸部の第一側面が前記凹部の第一内面に突き当てられ、前記凸部の第二側面が前記凹部の第二内面に突き当てられ、
    前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に前記第一間詰め材が挟み込まれ、前記凸部の上面と前記凹部の天面との間に前記第二間詰め材が挟み込まれ、
    前記凹部が前記上部ブロック本体部の側面において開口し、前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が前記上部ブロック本体部の前記側面において現れる
    ことを特徴とする仮支承。
  4. 橋梁の下部構造体の天端と橋桁の下面との間に設けられる仮支承であって、
    下部ブロック、上部ブロック及び間詰め材を備え、
    前記上部ブロックが、
    前記橋桁の下面に固定された上部ブロック本体部と、
    前記上部ブロック本体部の下面に凹設された凹部と、を有し、
    前記下部ブロックが、
    前記下部構造体の天端に固定され、前記上部ブロック本体部の下方に配置された下部ブロック本体部と、
    前記下部ブロック本体部の上面に凸設され、前記凹部に嵌め込まれた凸部と、を有し、
    前記凹部の内面が前記上部ブロック本体部の下面から立ち上がって曲面状に形成され、
    前記凸部の外面が前記下部ブロック本体部の上面から立ち上がって曲面状に形成され、
    前記間詰め材が前記凹部の内面と前記凸部の外面との間に挟み込まれているとともに、前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に挟み込まれ、
    前記凹部が前記上部ブロック本体部の側面において開口し、前記間詰め材のうち前記凹部の内面と前記凸部の外面との間に挟み込まれた部分が前記上部ブロック本体部の前記側面において現れ、前記間詰め材のうち前記下部ブロック本体部の上面と前記上部ブロック本体部の下面との間に挟み込まれた部分が前記上部ブロック本体部の前記側面において現れる
    ことを特徴とする仮支承。
  5. 前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が粉粒体からなる
    ことを特徴とする請求項1又はに記載の仮支承。
  6. 前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が横になって束ねられた複数の丸棒からなる
    ことを特徴とする請求項1又はに記載の仮支承。
  7. 前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が、
    敷き詰められた複数の可撓性管と、
    圧縮された状態で前記可撓性管に充填された流体と、を有する
    ことを特徴とする請求項1又はに記載の仮支承。
  8. 前記第一間詰め材及び前記第二間詰め材が前記上部ブロック本体部及び前記下部ブロック本体部よりも軟質な材料からなる
    ことを特徴とする請求項1又はに記載の仮支承。
  9. 下部貫通孔が、前記下部ブロック本体部の側面の下部から出っ張るとともに前記下部ブロック本体部と一体に設けられたフランジを、上下に貫通するように形成され、下部鉄筋が前記下部貫通孔に通されて前記フランジに定着され、前記下部鉄筋が前記下部構造体に定着される
    ことを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の仮支承。
  10. 上部貫通孔が前記上部ブロック本体部を上下に貫通するように形成され、上部鉄筋が前記上部貫通孔に通されて前記上部ブロック本体部に定着され、前記上部鉄筋が前記橋桁に定着される
    ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の仮支承。
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