JP7109106B2 - 標識柱の構造、標識柱、及び柱構造 - Google Patents
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Description
また、地上に建てられた柱に水平に固定梁が接続された柱構造において、柱と固定梁との接続部近傍で局所座屈を防止し、衝撃が加わったとしても曲がりにくいか又は緩やかに曲がるように構成することを実現した柱構造を提供することを課題としている。
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る道路標識1の全体図である。道路標識1は、標識柱2と標識板3とを有して大略構成される。標識板3は、標識柱2の上端部近傍等に固定取付けされる板状部材であり、一般的にスチール、アルミニウム等の金属板で構成される。標識板3の少なくとも一方の表面(片側面)には、標識情報としての図柄や文字等が形成される。これにより、付近を通過する歩行者や自動車(以下、これらを総称して通行者等ともいう。)に情報を与えたり、注意を喚起したりする機能を発揮させることができる。標識情報の一例としては、例えば、速度制限、一時停止、駐車禁止等の標識図形を列挙することができる。
図3は、この実施形態1に係る標識柱2の内部構造を示す断面図である。なお、図3は、標識柱2の延伸方向に沿った断面図を示している。同様に、以下に示す断面図は、特に断りがない限り、標識柱の延伸方向の断面図を示す。図3は、標識柱2が地面4に設置される場合の地表4aの高さに対応する位置近傍を示している。この標識柱2では、標識柱2の下方部分が地中4b内に埋設されている。また、標識柱2の大部分が地表4aに立設するように配置される。なお、標識柱2の地表4aの高さに相当する高さ位置を位置P0とする。また、位置P0から見て地中側を下方、地上側(標識板3のある側)を上方とい
う。
ここで、t、β、E、σYの各パラメータは以下の通り定義される。
Lmax:所定距離の上限値
t:肉厚
β:有効座屈長(下端完全固定、上端ピン支持の場合は0.7)
E:ヤング率
σY:降伏応力
ここで、Lmaxは、標識柱の肉厚tに依存し、標識柱の外径には依存しないことに留意する必要がある。従って、標識柱において、地表からLmax以下の位置の肉厚を大きくすることで、実質的に塑性変形を伴う局部座屈を防止できることが分かる。さらに、標識柱の肉厚が大きい範囲を地表からLmax以下とすることで、標識柱の重量の低減も可能となる。
第1範囲5において、中空内部6に補強部材としての粒状体8を充填することにより、第1範囲5における標識柱2の見かけ上の断面積を増大させたのと同様の効果が得られる。標識柱2の見かけ上の断面積の増大は、標識柱2の見かけ上の肉厚の増大と略同視することができる。その結果、この第1範囲において、標識柱2の断面二次モーメントが他の部分よりも大きくなる。
ここで、
I:標識柱2の断面二次モーメント
D:標識柱2の外径
d:標識柱2の内径。
肉厚t=5mm(t/D=0.0826)のとき、R=0.515
肉厚t=10mm(t/D=0.165)のとき、R=0.799
肉厚t=17mm(t/D=0.281)のとき、R=0.963
肉厚t=20mm(t/D=0.331)のとき、R=0.987
図5(a)及び(b)は、実施形態2に係る標識柱2cの内部構造を示す断面図である。図5(a)は、標識柱2cの延長方向に直交する面で切断した断面図である。図5(b)は、標識柱2cの中心を通り延長方向に沿った面で切断した断面図である。なお、図5(a)では、断面を上方から矢視している。
図6(a)及び(b)は、実施形態3に係る標識柱2dの内部構造を示す断面図である。図6(a)は、標識柱2dの延長方向に直交する面で切断した断面図である。図6(b)は、標識柱2dの中心を通り延長方向に沿った面で切断した断面図である。なお、図6(a)では、断面を上方から矢視している。
図7(a)及び(b)は、実施形態4に係る標識柱2eの内部構造を示す断面図である。図7(a)は、標識柱2eの延長方向に直交する面で切断した断面図である。図7(b)は、標識柱2dの中心を通り延長方向に沿った面で切断した断面図である。なお、図7(a)では、断面を上方から矢視している。
図8(a)及び(b)は、実施形態5に係る標識柱2gの内部構造を示す断面図である。図8(a)は、標識柱2gの延長方向に直交する面で切断した断面図である。図8(b)は、標識柱2gの中心を通り延長方向に沿った面で切断した断面図である。なお、図8(a)では、断面を上方から矢視している。
図9(a)及び(b)は、実施形態6に係る標識柱2hの内部構造を示す断面図である。図9(a)は、標識柱2hの延長方向に直交する面で切断した断面図である。図9(b)は、標識柱2hの中心を通り延長方向に沿った面で切断した断面図である。図9(a)では、断面を下方から矢視している。
図10(a)及び(b)は、実施形態5に係る土木用の柱部材2f(以下、柱部材2fという)の地表4a近傍の構造を示す二面図(部分断面図)である。この柱部材2fは、地中4bに埋設されておらず、地面4に植設されている。具体的には、柱部材2fの外周外側にフランジ部17が形成され、そのフランジ部17がアンカーボルト18によって地表4aに固定される。
図11(a)及び(b)は、実施形態8に係る標識柱2iの内部構造を示す断面図である。図11(a)は、標識柱2iの延長方向に直交する面で切断した断面図である。図11(b)は、標識柱2iの中心を通り延長方向に沿った面で切断した断面図である。なお、図11(a)では、断面を上方から矢視している。
この結果、加工費並びに材料費などの製作費の低減を図ることができる。
図12は、本発明の実施形態9に係る道路標識1の全体図である。
図12及び図13は、本発明の実施形態9に係る道路標識1の全体図である。図12において、道路標識1は道路側辺に設置された柱部材2jと、柱部材2jから道路上の車両が接触しない高さに設置されている標識板3と、標識板3を固定し柱部材2jに接続するための梁部材14aから構成されている。なお、本実施形態では、柱部材2jは、地表4aにほぼ垂直な方向(第1方向)に延伸しており、梁部材14aは、地表4aにほぼ平行な方向(第2方向)に延伸している。しかし、第1方向と第2方向は、互いに交差する方向であればよく、必ずしも直交して柱部材と梁部材が結合されている必要はない。また、本実施形態において、柱部材2j及び2kは、実施形態1の標識柱に対応している。柱部材(2j、2k)は、一般的にスチール等の金属製円管によって構成される。例えば、柱部材(2j、2k)は、外径が150mm~350mm程度、肉厚が4mm~15mm程度の鋼管から成ることができる。柱部材(2j、2k)の長さは種々のものがあり、例えば7m程度のものがよく用いられる。標識板3は、通行車両等が遠くからも視認容易となるように、道路上に梁部材14aを介して取り付けられている。この柱部材(2j、2k)は、地中4bに埋設されておらず、地面4に植設されている。具体的には、柱部材(2j、2k)の外周外側にフランジ部17が形成され、そのフランジ部17が基礎部21に固定されたアンカーボルト18によって地表4aに固定されている。梁部材14aは、例えば柱部材(2j、2k)に溶接やボルトで固定される。また、本実施形態では、柱部材及び梁部材は円筒管から構成されているが、三角管、四角管、六角管など断面が多角形状を有する鋼管を用いてもよい。
によって、柱部材と梁部材との接続部に過剰の応力が印可される。この結果、柱部材と梁部材との接続部近傍で局所座屈が生じることがある。本実施形態9の柱構造(2j、2k)において、梁部材の第1範囲5内に補強部材を設けることにより、梁部材14aの見かけ上の肉厚を増大させる効果を発揮することができる。従い第1範囲5における断面二次モーメントを向上させることができ、梁部材の曲げ剛性を向上することができる。さらに、複数の補強部材同士の接触摩擦によって梁部材の曲げ剛性を更に増大させることができる。補強部材及び管状部材の弾性により、振動の吸収、収束が図られ、制振作用により耐震性が向上する。
直立した状態で地面に埋設されて使用される標識柱の構造であって、前記標識柱は、実質的に外径が一定の所定外径であり、内径が所定内径であり、その肉厚が所定肉厚であって中空の管状部材であり、前記標識柱が地面に埋設された状態において地表面の高さ以下の第1位置から地表面の高さより所定距離だけ上方の第2位置までの第1範囲の間は前記所定肉厚が一定であり、かつ、前記第1範囲において、前記中空の内部に前記標識柱の曲げ強さを補強するための補強部材が配置されている、標識柱の構造。
前記所定距離は、10mm以上であってもよい。
前記補強部材が粒状体であり、複数の前記粒状体が、前記第1範囲における前記中空の内部に充填されていてもよい。
前記粒状体が、球体、正四面体及び正六面体のうちのいずれかであってもよい。
前記補強部材が、前記標識柱の延長方向に沿って延びる棒状部材であり、複数の前記棒状部材が、前記第1範囲における前記中空の内部に配置されていてもよい。
前記標識柱の延長方向に直交する面内における前記複数の棒状部材の断面積が各々異なり、前記中空の内部において、前記標識柱の管中心側から管周縁側に向けて前記棒状部材の断面積が徐々に大きくなるように前記複数の棒状部材が配置されていてもよい。
前記補強部材が、前記標識柱の延長方向に沿って延びる管状部材であり、直径の異なる複数の前記管状部材が、前記第1範囲における前記中空の内部に略同心円状に配置されていてもよい。
前記標識柱の前記中空の内部に、当該標識柱の延長方向に沿って延びる管状部材12が配置され、前記補強部材が、前記管状部材と前記標識柱との間に配置されていてもよい。
前記第1範囲における断面二次モーメントが前記第1範囲以外の部分における断面二次モーメントよりも大きくてもよい。
上記の標識柱の構造を有する標識柱。
第1方向に延伸する柱部材と、前記柱構造に結合され、前記第1方向に交差する第2方向に延伸する梁部材と、を備える。前記梁部材は、外径が一定の所定外径であり、内径が所定内径であり、その肉厚が所定肉厚であって中空の管状部材であり、 前記柱部材の側面の第1位置から当該側面から梁部材が延伸する方向に所定距離だけ離れた第2位置までの第1範囲の間は前記所定肉厚が一定であり、かつ、前記第1範囲において、前記中空の内部に前記梁部材の曲げ強さを補強するための補強部材が配置されている、柱構造。
前記補強部材が粒状体であり、複数の前記粒状体が、前記第1範囲における前記中空の内部に充填されていてもよい。
前記補強部材が、前記第2方向に沿って延びる棒状部材であり、複数の前記棒状部材が、前記第1範囲における前記中空の内部に配置されていてもよい。
P0:位置
P1:第1位置
P2:第2位置
1:道路標識
2、2a~2e,2g,2h、2i:標識柱
2j、2k:柱部材
2f:土木用柱部材(柱)
3:標識板
4:地面
4a:地表
4b:地中
5:第1範囲
6:中空内部
7:底板部
7b:上板部
8:粒状体(補強部材)
9:棒状部材(補強部材)
10:管中心側
11:管周縁側
12:管状部材
14:固定金具
14a:梁部材
17:フランジ部
18:アンカーボルト
19:楔部材
20:貫通孔
21:基礎部
22:板材
23:キャップ
24:道路
Claims (10)
- 直立した状態で地面に埋設されて使用される標識柱の構造であって、
前記標識柱は、外径が一定の所定外径であり、内径が所定内径であり、その肉厚が所定肉厚であって中空の管状部材であり、
前記標識柱が地面に埋設された状態において地表面の高さ以下の第1位置から地表面の高さより所定距離だけ上方の第2位置までの第1範囲の間は前記所定肉厚が一定であり、
前記第1範囲において、前記中空の内部に前記標識柱の曲げ強さを補強するための補強部材が配置されており、
前記補強部材が、前記標識柱の延長方向に沿って延びる複数の棒状部材又は複数の管状部材を含み、
前記管状部材の前記中空の内部には、前記第1位置の下方に底板部が配置されており、
前記補強部材を構成する前記複数の棒状部材又は前記複数の管状部材は、一端が前記底板部上に載置され、他端が固定されずに自由端となっており、
前記複数の棒状部材又は前記複数の管状部材は、固着されず互いに稼働可能に、前記第1範囲における前記中空の内部に配置されている、標識柱の構造。
- 前記補強部材を構成する前記複数の棒状部材又は前記複数の管状部材が、前記第2位置まで延長している、請求項1に記載の標識柱の構造。
- 前記所定距離は、10mm以上である、請求項1又は請求項2に記載の標識柱の構造。
- 前記補強部材が、複数の棒状部材であり、
前記標識柱の延長方向に直交する面内における前記複数の棒状部材の断面積が各々異なり、
前記中空の内部において、前記標識柱の管中心側から管周縁側に向けて前記棒状部材の断面積が徐々に大きくなるように前記複数の棒状部材が配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の標識柱の構造。
- 前記補強部材が、複数の管状部材であり、
直径の異なる前記複数の管状部材が、前記第1範囲における前記中空の内部に略同心円状に配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の標識柱の構造。
- 前記標識柱の前記中空の内部に、当該標識柱の延長方向に沿って延びる管状部材が配置され、
前記補強部材が、前記管状部材と前記標識柱との間に配置されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の標識柱の構造。
- 前記第1範囲における断面二次モーメントが前記第1範囲以外の部分における断面二次モーメントよりも大きい、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の標識柱の構造。
- 請求項1から請求項7のうち、いずれか1項に記載の標識柱の構造を有する標識柱。
- 第1方向に延伸する柱部材と、
前記柱部材に結合され、前記第1方向に交差する第2方向に延伸する梁部材と、を備え、
前記梁部材は、外径が一定の所定外径であり、内径が所定内径であり、その肉厚が所定肉厚であって中空の管状部材であり、
前記柱部材の側面の第1位置から当該側面から梁部材が延伸する方向に所定距離だけ離れた第2位置までの第1範囲の間は前記所定肉厚が一定であり、
前記第1範囲において、前記中空の内部に前記梁部材の曲げ強さを補強するための補強部材が配置されており、
前記補強部材が、前記第2方向に沿って延びる複数の棒状部材又は複数の管状部材を含み、
前記補強部材を構成する前記複数の棒状部材又は前記複数の管状部材は、一端が前記柱部材に当接し、他端が固定されずに自由端となっており、
前記複数の棒状部材又は前記複数の管状部材は、固着されず互いに稼働可能に、前記第1範囲における前記中空の内部に配置されている、柱構造。
- 前記補強部材を構成する前記複数の棒状部材又は前記複数の管状部材が、前記第2位置まで延長している、請求項9に記載の柱構造。
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