以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。
図1は、本実施形態に係るカッティング装置100の斜視図である。以下の説明において、図面中の符号F、Rr、L、Rは、カッティング装置100を正面から見たときの前、後、左、右をそれぞれ意味するものとする。図面中の符号Yは主走査方向を示している。本実施形態では、主走査方向Yは左右方向である。図面中の符号Xは副走査方向を示している。本実施形態では、副走査方向Xは、前後方向であり、平面視において主走査方向Yと直交している。ただし、上記方向は便宜的に定めた方向に過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。
図1に示すように、本実施形態に係るカッティング装置100は、媒体5に対して印刷および切断が可能なプリント&カット機である。例えば媒体5は、図示は省略するが、台紙と、台紙上に積層され、かつ、粘着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材である。ただし、媒体5は印刷および切断が可能な媒体であれば足り、材質については特に限定されない。
本明細書において、「カッティング」、「切断」とは、媒体5の厚み方向の全体を切断する場合(例えば、シール材の台紙および剥離紙の両方を切断する場合)と、媒体5の厚み方向の一部を切断する場合(例えば、シール材の台紙は切断せずに、剥離紙のみを切断する場合)とが含まれる。
カッティング装置100は、本体10と、脚11とを備えている。本体10は、主走査方向Yに延びたケーシングを有する。脚11は、本体10を支持するものであり、本体10の下面に設けられている。
カッティング装置100は、媒体5を支持する支持台の一例であるプラテン16と、プラテン16に支持された媒体5に対して印刷を行う印刷ヘッド30と、プラテン16に支持された媒体5を切断するカッティングヘッド40とを備えている。詳細は後述するが、印刷ヘッド30およびカッティングヘッド40は、主走査方向Yに移動可能に構成されている。
本実施形態では、印刷ヘッド30は、インクを吐出するインクジェットヘッドによって構成されている。しかしながら、印刷ヘッド30の印刷方式はインクジェット方式に限定されず、印刷ヘッド30はインクジェットヘッドに限定されない。印刷ヘッド30は、例えばドットインパクト方式の印刷を行うプリントヘッドなどであってもよい。
本実施形態では、プラテン16には、複数のグリットローラ21が設けられている。グリットローラ21は、フィードモータ61(図3参照)に接続されており、フィードモータ61が駆動することによって回転する。プラテン16の上方には、ガイドレール18が設けられている。ガイドレール18は、主走査方向Yに延びている。ガイドレール18の下部には、複数のピンチローラ22が設けられている。ピンチローラ22は、グリットローラ21の上方に配置されている。ピンチローラ22は、グリットローラ21に対して接近および離反が可能なように、上下に揺動自在に構成されている。媒体5がピンチローラ22とグリットローラ21との間に挟み込まれた状態でグリットローラ21が回転することで、媒体5は副走査方向Xに搬送される。なお、図1では、3つのグリットローラ21、および、2つのピンチローラ22のみが図示されているが、実際にはより多くのグリットローラ21およびピンチローラ22がそれぞれ主走査方向Yに並んで配置されている。本実施形態では、グリットローラ21およびフィードモータ61は、媒体5を印刷ヘッド30およびカッティングヘッド40に対して副走査方向Xに相対的に移動させる第2移動機構を構成している。
図2Aおよび図2Bは、印刷ヘッド30およびカッティングヘッド40の正面図である。図2Aに示すように、印刷ヘッド30はキャリッジ31を介してガイドレール18に支持されている。カッティングヘッド40は、キャリッジ41を介してガイドレール18に支持されている。キャリッジ31およびキャリッジ41は、ガイドレール18に対して主走査方向Yに移動自在に係合している。
図2Aに示すように、キャリッジ41には、ソレノイド42を介してカッター43が取り付けられている。ソレノイド42がON/OFFされると、カッター43は上下方向に移動して媒体5に接触し、あるいは媒体5から離反する。カッティングヘッド40には、後述するクロップマークC1~C4(図4参照)を検出するクロップマーク検出装置の一例であるセンサ45が設けられている。センサ45の種類は特に限定されない。例えばセンサ45として、光学式センサなど従来から用いられている各種のセンサを好適に利用することができる。キャリッジ41の右側部分には、磁石によって構成された連結部材44が固定されている。
本実施形態では、キャリッジ41の背面上部には、主走査方向Yに延びたベルト19が固定されている。ベルト19は、スキャンモータ62(図3参照)に接続されている。スキャンモータ62が回転することで、ベルト19が主走査方向Yに走行する。このことによって、キャリッジ41は主走査方向Yに移動する。本実施形態では、キャリッジ41、ガイドレール18、ベルト19およびスキャンモータ62は、印刷ヘッド30およびカッティングヘッド40を主走査方向Yに移動させる第1移動機構を構成している。
印刷ヘッド30のキャリッジ31には、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)を有する記録ヘッド32が支持されている。ここでは、5つの記録ヘッド32がキャリッジ31に支持されている。5つの記録ヘッド32は、互いに異なる5つの色、例えばイエローインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインク、ホワイトインクを吐出する。しかしながら、記録ヘッド32の個数は5つに限定されない。また、記録ヘッド32が吐出するインクの色も何ら限定されない。
キャリッジ31の左側部分には、磁石によって構成された連結部材34が設けられている。この連結部材34は、カッティングヘッド40の連結部材44に対して着脱自在に連結する。本実施形態では、連結部材34、44は、磁力を利用するものである。しかしながら、連結部材34、44は、磁力を利用するものに限定されず、係合部材などの他の構成を備えたものであってもよい。キャリッジ31の右側部分には、L字状に形成された受け金具35が設けられている。
本実施形態では、プラテン16の左右両端には、サイドフレーム12L、12Rが配置されている。ガイドレール18は、両サイドフレーム12L、12Rに支持されている。右側のサイドフレーム12Rには、印刷ヘッド30を待機位置にロックするためのロック装置50が設けられている。ロック装置50は、受け金具35に引っ掛けられる受け金具51と、受け金具51をロック位置(図2B参照)と、非ロック位置(図2A参照)との間で移動させるロック用ソレノイド52(図3参照)とを備えている。
図2Aに示すように、印刷ヘッド30による印刷を行う際には、受け金具51が非ロック位置に設定される。カッティングヘッド40のキャリッジ41が右方に移動し、連結部材44と連結部材34とが接触すると、キャリッジ41とキャリッジ31とが連結される。その結果、印刷ヘッド30は、カッティングヘッド40と共に主走査方向Yに移動可能となる。一方、カッティングヘッド40によるカッティングの際には、図2Bに示すように、印刷ヘッド30が待機位置に位置付けられ、ロック装置50の受け金具51がロック位置に設定される。このことによって、印刷ヘッド30の移動が規制される。この状態において、キャリッジ41が左方に移動すると、連結部材44と連結部材34とが離反し、キャリッジ41とキャリッジ31との連結が解除される。その結果、印刷ヘッド30が待機位置に待機した状態で、カッティングヘッド40が主走査方向Yに移動可能となる。
図1に示すように、カッティング装置100は、本体10の上側を覆うカバー13を備えている。サイドフレーム12Lの左側、サイドフレーム12R(図2B参照)の右側には、サイドカバー14L、14Rがそれぞれ設けられている。右側のサイドカバー14Rの前面には、ボタンおよびディスプレイを有する操作パネル55が配置されている。
図示は省略するが、カッティング装置100は、印刷前に媒体5が巻かれた供給ローラを備えている。供給ローラは、プラテン16の後斜め下方に配置されている。印刷時には、供給ローラに巻かれた媒体5は、プラテン16上を経由して前方に搬送される。
図1に示すように、カッティング装置100は、制御装置60を備えている。制御装置60は、媒体5への印刷および媒体5の切断に関する制御を行う装置である。制御装置60の構成は特に限定されない。制御装置60は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、I/Fと、CPUと、ROMと、RAMと、記憶装置と、を備えている。制御装置60は、本体10の内部に設けられている。ただし、制御装置60は本体10の内部に設けられていなくてもよい。例えば、制御装置60は、本体10の外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。この場合、制御装置60は、有線または無線を介して本体10と通信可能に接続されている。
図3は、カッティング装置100のブロック図である。図3に示すように、制御装置60は、フィードモータ61、スキャンモータ62、印刷ヘッド30の記録ヘッド32、カッティングヘッド40のソレノイド42、ロック用ソレノイド52と通信可能であって、電気的に接続され、かつ、それらを制御するように構成されている。制御装置60は、フィードモータ61の駆動を制御してグリットローラ21の回転を制御する。これにより、プラテン16に支持された媒体5の副走査方向Xへの移動を制御する。制御装置60は、スキャンモータ62の駆動を制御することで、ベルト19の主走査方向Yへの走行を制御する。これにより、制御装置60は、印刷ヘッド30およびカッティングヘッド40の主走査方向Yへの移動を制御する。制御装置60は、記録ヘッド32がインクを吐出するタイミングやインクの吐出量などを制御する。制御装置60は、ソレノイド42を制御することで、カッター43の上下方向の移動やカッター43の圧力を制御する。
図3に示すように、制御装置60は、記憶部71と、画像印刷制御部73と、クロップマーク印刷制御部75と、カッティング制御部77とを備えている。更に、制御装置60は、選択部81と、検出部83と、補正量算出部85と、判定部87と、決定部89とを備えている。制御装置60の各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。制御装置60の各部は、1つまたは複数のプロセッサによって実現されるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。なお、制御装置60の各部の具体的な制御については後述する。
以上、カッティング装置100の構成について説明した。次に、カッティング装置100の動作について説明する。図4は、複数の画像111および複数のクロップマークC1~C4が印刷された媒体5の平面図である。ここでは、図4に示すように、カッティング装置100が媒体5に複数の画像111および複数のクロップマークC1~C4を印刷し、更に、各画像111の周囲を切断する動作について説明する。以下の説明において、複数の画像111をまとめて印刷画像110という。印刷画像110は、複数の画像111を有している。本実施形態において「画像」とは、印刷ヘッド30によって媒体5上に形成される像のことであり、その内容は特に限定されない。また、「画像」には、文字、記号、図形、写真などが含まれる。ここでは、複数の画像111の輪郭線が、カッティングヘッド40によって切断されるカット線113を示している。ただし、カット線113は、画像111の輪郭線に限定されない。
ここでは、1枚の媒体5に対し、主走査方向Yに並んで3つの矩形領域115が設定され、かつ、副走査方向Xに並んで3つの矩形領域115が設定されている。そのため、図4の媒体5には、合計9つの矩形領域115が設定されている。これら9つの矩形領域115内に画像111が位置している。ここでは、全ての矩形領域115を併せた領域を、全体領域116という。全体領域116は、印刷画像110を含む矩形状の領域である。本実施形態では、1枚の媒体5に対し、主走査方向Yに3つの画像111が印刷され、副走査方向Xに3つの画像111が印刷されている。なお、矩形領域115の数、および、画像111の数は特に限定されない。複数の画像111は、同じ種類の画像であってもよいし、異なる種類の画像であってもよい。以下の説明では、媒体5の主走査方向Yを「行」とし、副走査方向Xを「列」とする。
ここでは、説明の便宜上、媒体5の前方から後方に向かう行を順に、1行目、2行目、3行目とする。複数の矩形領域115において、1行目の右から順に、領域115A1、115A2、115A3とし、2行目の右から順に、領域115B1、115B2、115B3とし、3行目の右から順に、領域115C1、115C2、115C3とする。なお、本実施形態では、領域115A1、115A2を併せた領域が、本発明の第1矩形領域の一例であり、領域115A1内の画像111が本発明の第1画像の一例である。領域115A3が本発明の第2矩形領域の一例であり、領域115A3内の画像111が本発明の第2画像の一例である。また、領域115B1、115B2を併せた領域が、本発明の第3矩形領域の一例であり、領域115B1内の画像111が本発明の第3画像の一例である。領域115B3が本発明の第4矩形領域の一例であり、領域115B3内の画像111が本発明の第4画像の一例である。
本実施形態では、複数の画像111の大きさは同じである。言い換えると、複数の画像111において主走査方向Yの長さは同じであり、かつ、副走査方向Xの長さは同じである。しかしながら、複数の画像111の一部は、他の一部と大きさが異なっていてもよい。例えば同じ行に配置された複数の画像111において、主走査方向Yの長さが異なり、副走査方向Xの長さが同じであってもよい。また、例えば同じ列に配置された複数の画像111において、主走査方向Yの長さが同じであり、副走査方向Xの長さが異なっていてもよい。同様に、本実施形態では、複数の矩形領域115の大きさは同じである。言い換えると、複数の矩形領域115において主走査方向Yの長さは同じであり、かつ、副走査方向Xの長さは同じである。しかしながら、複数の矩形領域115の一部は、他の一部と大きさが異なっていてもよい。この場合、例えば同じ行に配置された複数の矩形領域115において、主走査方向Yの長さが異なり、副走査方向Xの長さが同じであってもよい。また、例えば同じ列に配置された複数の矩形領域115において、主走査方向Yの長さが同じであり、副走査方向Xの長さが異なっていてもよい。
本実施形態では、制御装置60に通信可能に接続されたコンピュータ(図示せず)から、制御装置60に画像データ(図示せず)が送信される。この画像データには、印刷画像110に関するデータ、すなわち複数の画像111に関するデータが含まれるが、クロップマークC1~C4に関するデータは含まれていない。クロップマークC1~C4は、制御装置60によって印刷時に付与されるものである。このように、コンピュータから制御装置60に画像データが送信されると、画像印刷制御部73によって印刷画像110が印刷されると共に、クロップマーク印刷制御部75によって複数のクロップマークC1~C4が印刷される。なお、図4の上方、下方は、それぞれ前方、後方を表している。カッティング装置100では、媒体5を前方に搬送しながら印刷が行われる。そのため、図4の上方から下方に向けて印刷が行われる。
印刷を行う際、スキャンモータ62を駆動することにより印刷ヘッド30を主走査方向Yに移動させつつ、印刷ヘッド30の各記録ヘッド32からインクを吐出させる。これにより、一走査ラインにおける印刷画像110およびクロップマークC1~C4の印刷が行われる。印刷ヘッド30の主走査方向Yの移動が済むと、フィードモータ61を駆動することにより、次の走査ラインの位置まで媒体5を副走査方向Xの前方に搬送する。媒体5の副走査方向Xの搬送が済むと、再びスキャンモータ62を駆動すると共に印刷ヘッド30を駆動し、次の走査ラインの印刷画像110およびクロップマークC1~C4の印刷を行う。以下、印刷画像110およびクロップマークの終了まで同様の動作を繰り返す。
ここでは、媒体5が副走査方向Xの前方に1回搬送されるときに行われる印刷を1回の印刷という。本実施形態では、複数の画像111の印刷、および、複数のクロップマークC1~C4の印刷は、1回の印刷で行われる。しかしながら、複数の画像111の印刷と、複数のクロップマークC1~C4の印刷は、異なる印刷で行われてもよい。例えば複数の画像111の印刷の後に、複数のクロップマークC1~C4の印刷が行われてもよいし、複数のクロップマークC1~C4の印刷の後に、複数の画像111の印刷が行われてもよい。
本実施形態では、図4に示すように、複数のクロップマークC1~C4は、媒体5における各矩形領域115の四隅に印刷される。詳しくは、1つの矩形領域115において、クロップマークC1、C2、C3、C4は、媒体5の前方から見て、それぞれ右前隅、左前隅、右後隅、左後隅に位置している。1つの矩形領域115において、クロップマークC2は、クロップマークC1から主走査方向Yに離間している。クロップマークC3は、クロップマークC1から副走査方向Xに離間している。クロップマークC4は、クロップマークC2から副走査方向Xに離間し、クロップマークC3から主走査方向Yに離間している。
クロップマークC1~C4は、いずれも黒色の丸によって形成されている。ただし、クロップマークC1~C4の形状は丸に限定されず、その色は黒色に限定されない。ここでは、クロップマークC1~C4の寸法は同じである。しかしながら、クロップマークC1~C4の一部は、他の一部と形状または寸法が異なっていてもよい。
本実施形態では、クロップマーク印刷制御部75は、媒体5に対して各矩形領域115内に、クロップマークC1~C4の他に矩形マークM1を印刷してもよい。この矩形マークM1は、長方形状であり、クロップマークC1とクロップマークC2との間に位置するマークである。矩形マークM1は、クロップマークC1、C2と主走査方向Yに並んでいる。矩形マークM1は、黒色によって形成されているが、その色は黒色に限定されない。なお、矩形マークM1は、省略することが可能である。
以上のように、媒体5に対して印刷画像110(言い換えると、複数の画像111)、複数のクロップマークC1~C4、および、複数の矩形マークM1の印刷が行われた後、カッティングヘッド40によって媒体5に印刷された印刷画像110が切断される。
ところで、従来では、複数の画像111が媒体5に印刷されている場合において、各矩形領域115のクロップマークC1~C4を順に検出することで、画像111毎にカッティングヘッド40の位置決めを行っていた。そして、画像111毎にカッティングヘッド40によって媒体5の画像111が切断されていた。このように、全てのクロップマークC1~C4を使用して複数の画像111を順に切断する場合、全てのクロップマークC1~C4の位置を検出するため、カッティングに多くの時間を要することとなる。
しかしながら、カッティングの対象となる画像111の種類によっては、カッティングの精度がそれ程高精度ではなくてもよいことがあり得る。例えば、カット線113が媒体5上の印刷で表されておらず、媒体5を切断することで画像111が形作られる場合(例えば図4において、画像111の輪郭線が印刷で表されていないような場合)、理論上のカット位置と、実際のカット位置とがずれていても、品質にそれ程影響がないと考えられる。このような場合には、カッティングの精度を許容される範囲内にすることで、品質を保ちつつ、カッティングの時間を短縮することが可能となる。
そこで、本実施形態では、媒体5に印刷された複数の画像111を切断する際、ある程度のカッティングの精度を保ちつつ、複数の画像111をまとめて切断することとする。複数の画像111をまとめて切断することで、センサ45(図2A参照)が検出するクロップマークC1~C4の数を削減することができる。その結果、カッティング時間を短縮することを図る。
以下、媒体5に印刷された複数のクロップマークC1~C4のうち、カッティングで使用されるクロップマークC1~C4を決定する手順について図5のフローチャート、および、図6~図9の媒体5の平面図に沿って説明する。ここで、図6~図9では、説明の便宜上、複数のクロップマークC1~C4の一部の図示は省略されている。実際には、図6~図9においても、図4と同様に、各々の矩形領域115内にクロップマークC1~C4が位置している。
本実施形態では、複数の矩形領域115および複数の画像111のうち、基準となる矩形領域115および画像111が予め設定されている。ここでは、右前に位置する領域115A1、および、領域115A1内の画像111が基準となり、領域115A1内の画像111からカッティングが開始される。ただし、基準となる矩形領域115および画像111は、領域115A1および領域115A1内の画像111に限定されない。
まず、図5の1回目のステップS101では、選択部81は、図6に示すように、カッティングの開始の基準となる領域115A1を選択領域125に設定する。また、選択部81は、領域115A1の四隅に位置するクロップマークC1~C4をそれぞれ選択クロップマークSC1~SC4に設定する。本実施形態では、領域115A1には、矩形マークM1が位置している。そのため、選択部81は、領域115A1に位置する矩形マークM1を選択矩形マークSM1に設定する。なお、選択領域125、選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1に関する情報は、記憶部71に記憶される。
次に、ステップS103では、検出部83は、選択部81によって選択された選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1の位置をセンサ45(図2A参照)によって検出する。ここでセンサ45によって検出される選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1の位置は、プラテン16に対する実際の位置である。なお、選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1の位置を検出する方法は周知であるため、ここでのその具体的な説明は省略する。本実施形態では、検出部83は、フィードモータ61およびスキャンモータ62の駆動を制御し、プラテン16に支持された媒体5とカッティングヘッド40に設けられたセンサ45との相対的な位置を変更することで、選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1の位置を検出する。なお、検出部83によって検出された選択クロップマークSC1~SC4の位置、および、選択矩形マークSM1の位置に関する情報は、記憶部71に記憶される。
以上のように、選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1の位置を検出した後、ステップS105では、補正量算出部85は、センサ45によって検出された選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1の位置に基づいて、補正量を算出する。本実施形態では、プラテン16に対する複数のクロップマークC1~C4および複数の矩形マークM1の理論上の位置である理論位置P11(図3参照)が予め設定されている。この理論位置P11は、言い換えるとカッティングヘッド40に対する複数のクロップマークC1~C4および複数の矩形マークM1の理論上の位置である。ここで、「理論位置」とは、データ上の適切な位置のことであり、プラテン16に対して媒体5が斜めに配置されておらず、媒体5の左右両端が副走査方向Xに沿って配置されているときの複数のクロップマークC1~C4および複数の矩形マークM1の位置のことである。なお、複数のクロップマークC1~C4、および、複数の矩形マークM1の理論位置P11は、記憶部71に記憶されている。
ステップS105で算出される補正量は、検出部83によって検出された選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1のそれぞれの位置における、理論位置P11に対する補正量である。ステップS105で算出される補正量は、カッティング時、カッティングヘッド40の実際の位置決めを行う際に算出されるものに基づいている。この補正量は、選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1のそれぞれの位置において、理論位置P11に対する主走査方向Yの補正量である第1補正量と、理論位置P11に対する副走査方向Xの補正量である第2補正量とに少なくとも基づいて算出される。本実施形態では、この補正量は、上記第1補正量および上記第2補正量の他に、いわゆる台形補正および菱形補正も加味して算出される。この台形補正および菱形補正は、温度や湿度によって媒体5が伸縮した場合に対する補正である。なお、補正量の具体的な算出方法は、従来の方法で算出することができる。そのため、補正量の具体的な算出方法に関する説明は省略する。なお、ステップS105で算出された補正量は、記憶部71に記憶される。
次に、ステップS107では、判定部87は、補正量算出部85によって算出された補正量が、許容補正量CV1(図3参照)以下であるか否かを判定する。この許容補正量CV1は、許容されるカッティングの精度の下限値、言い換えると、品質を保つことができる最低の精度を表す値である。本実施形態では、ステップS105で算出された補正量の値が大きいほど、理論位置P11からのずれが大きいことを意味する。そのため、補正量の値が大きいほど、カッティングの精度が低くなる可能性が高いことを意味する。以上のことから、補正量が許容補正量CV1よりも大きい場合、カッティングの精度が許容できる精度ではないことを意味する。この許容補正量CV1は、カッティング装置100の種類、媒体5の種類、カッティング装置100によって作製される成果物などに応じて適宜に設定されるものである。許容補正量CV1は、記憶部71に予め記憶されているものである。
ステップS107において、判定部87によって補正量が許容補正量CV1以下であると判定された場合、選択領域125の範囲を広げて、まとめて切断する画像111の数を増やしても、カッティングの精度を保つことができる可能性があると判定される。この場合は、ステップS101に戻り、選択領域125、選択クロップマークSC1~SC4および選択矩形マークSM1を再度設定する処理が行われる。
なお、2回目以降のステップS101では、選択部81は、前回の選択領域125よりも範囲が広くなるように複数の矩形領域115を併せた領域を新たな選択領域125に設定する。2回目以降のステップS101において、どの矩形領域115を新たな選択領域125とするかは特に限定されない。本実施形態では、基準となる領域115A1が少なくとも含まれるように新たな選択領域125を設定する。ここでは、副走査方向Xよりも主走査方向Yに位置する矩形領域115へと選択領域125の範囲を広げるように新たな選択領域125を設定する。
例えば1回目のステップS101では、図6に示すように、領域115A1が選択領域125として設定されている。この場合、選択領域125の主走査方向Y(ここでは左方)には、領域115A2、115A3が位置している。そのため、2回目のステップS101では、選択部81は、図示は省略するが、例えば領域115A1、115A2を併せた領域を新たな選択領域125に設定してもよい。
また、2回目のステップS101では、選択部81は、図7に示すように、領域115A1、115A2、115A3を併せた領域、すなわち1行目の主走査方向Yに並んだ領域115A1、115A2、115A3を新たな選択領域125に設定してもよい。この場合、選択クロップマークSC1、SC2、SC3、SC4は、それぞれ領域115A1のクロップマークC1、領域115A3のクロップマークC2、領域115A1のクロップマークC3、領域115A3のクロップマークC4となる。また、選択矩形マークSM1は、領域115A1の矩形マークM1となる。なお、2回目以降のステップS101において、新たな選択領域125が設定されたとき、前回(ここでは1回目)の選択領域125(図6参照)は、前回領域135(図7参照)として記憶部71に記憶される。また、前回の選択クロップマークSC1~SC4(図6参照)は、前回クロップマークPC1~PC4(図7参照)として記憶部71に記憶され、前回の選択矩形マークSM1(図6参照)は、前回矩形マークPM1(図7参照)として記憶部71に記憶される。
ここでは、図7に示すように、選択領域125の主走査方向Yの長さL1が、全ての矩形領域115を併せた全体領域116の主走査方向Yの長さL2と同じ場合、選択部81は、副走査方向Xに位置する矩形領域115へと選択領域125の範囲を広げるように新たな選択領域125を設定する。言い換えると、選択領域125の主走査方向Y側に矩形領域115が存在せずに、選択領域125が1行に並んだ矩形領域115の全てを併せた領域の場合、選択部81は、副走査方向Xに位置する矩形領域115へと選択領域125の範囲を広げるように新たな選択領域125を設定する。
例えば2回目のステップS101において、図7に示すように、主走査方向Yに並んだ領域115A1、115A2、115A3を併せた領域が選択領域125として設定されたとする。この場合、選択領域125の主走査方向Yには、他の矩形領域115は位置していない。そのため、3回目のステップS101では、選択部81は、図8に示すように、1行目に位置する領域115A1、115A2、115A3、および、2行目に位置する領域115B1、115B2、115B3を併せた領域を、新たな選択領域125に設定する。この場合、選択クロップマークSC1、SC2、SC3、SC4は、それぞれ領域115A1のクロップマークC1、領域115A3のクロップマークC2、領域115B1のクロップマークC3、領域115B3のクロップマークC4に設定される。また、選択矩形マークSM1は、領域115A1の矩形マークM1に設定される。
ステップS107において、判定部87によって補正量が許容補正量CV1よりも大きいと判定された場合、選択領域125の範囲でカッティングを行うとカッティングの精度が許容できる精度よりも低くなると判定される。この場合、次にステップS109に進む。
ステップS109では、決定部89は、カッティングの基準となる決定領域145、決定クロップマークDC1~DC4および決定矩形マークDM1を設定する。例えば2回目のステップS101において、図7に示すように、領域115A1~115A3の3つの領域を併せた領域が選択領域125に設定され、3回目のステップS101において、図8に示すように、領域115A1~115A3、115B1~115B3の6つの領域を併せた領域が選択領域125に設定されているとする。この場合、3回目のステップS101において、前回領域135は、2回目の選択領域125である領域115A1~115A3を併せた領域である。前回クロップマークPC1、PC2、PC3、PC4は、それぞれ2回目の選択クロップマークSC1、SC2、SC3、SC4(図7参照)であり、それぞれ領域115A1のクロップマークC1、領域115A3のクロップマークC2、領域115A1のクロップマークC3、領域115A3のクロップマークC4である。また、前回矩形マークPM1は、領域115A1の矩形マークM1である。
3回目のステップS107において判定結果がNOとなり、ステップS109に進んだ場合、決定部89は、図9に示すように、前回領域135(図8参照)である領域115A1~115A3を併せた領域を決定領域145に設定する。また、決定部89は、決定クロップマークDC1、DC2、DC3、DC4を、それぞれ前回クロップマークPC1、PC2、PC3、PC4(図8参照)である領域115A1のクロップマークC1、領域115A3のクロップマークC2、領域115A1のクロップマークC3、領域115A3のクロップマークC4に設定する。また、決定部89は、前回矩形マークPM1(図8参照)である領域115A1の矩形マークM1を、決定矩形マークDM1に設定する。
なお、1回目のステップS107において判定結果がNOとなり、ステップS109に進んだ場合、前回領域135および前回クロップマークPC1~PC4は、設定されていない状態である。このように、前回領域135および前回クロップマークPC1~PC4が設定されていない状態の場合、最も小さい範囲の領域である矩形領域115毎にカッティングを行うこととなり得る。しかしながら、この場合、補正量が許容補正量CV1よりも大きいため、カッティングの精度が許容される精度よりも低くなり、品質を保つことができないことがあり得る。そのため、1回目のステップS107において判定結果がNOとなった場合には、例えば利用者に対して警告通知を行ってもよい。この警告通知は、カッティングの精度が低くなる旨の警告を通知するものである。ここでは、警告通知は、上記警告を通知した上で、カッティングを開始するか否かを利用者に選択させる。そして、利用者が「カッティングを開始する」ことを選択した場合、矩形領域115毎のカッティングを実行する。一方、利用者が「カッティングを開始しない」ことを選択した場合には、エラーメッセージなどのエラー通知を行う。なお、警告通知の方法は特に限定されないが、例えば操作パネル55(図1参照)に警告メッセージや、カッティングを開始する否かの選択項目を表示するとよい。この場合、利用者は、操作パネル55のボタンなどの操作部(図示せず)を操作することで、カッティングを開始するか否かを選択するとよい。
ステップS109において、決定領域145、決定クロップマークDC1~DC4および決定矩形マークDM1が設定された後、ステップS111では、カッティング制御部77は、決定クロップマークDC1~DC4および決定矩形マークDM1に基づいて、カッティングヘッド40の位置合わせを行い、決定領域145内の媒体5の切断を行う。このことによって、決定領域145内に位置する画像111が切断される。なお、ここでのカッティングヘッド40の位置合わせは、従来の方法で行うことができるため、詳しい説明は省略する。
本実施形態では、カッティング制御部77は、決定領域145以外の印刷画像110の領域を、決定領域145と同じ大きさの領域となるように複数の分割領域155に分割する。そして、カッティング制御部77は、分割領域155ごとに媒体5の切断を行う。図9に示すように、例えば決定領域145が1行目の主走査方向Yに並んだ領域115A1、115A2、115A3の場合、分割領域155として、2行目の主走査方向Yに並んだ領域115B1、115B2、115B3を併せた領域である第1分割領域155Aと、3行目の主走査方向Yに並んだ領域115C1、115C2、115C3を併せた領域である第2分割領域155Bとに分割される。決定領域145と第1分割領域155Aと第2分割領域155Bとは、副走査方向Xに並んだ領域である。
カッティング制御部77は、決定領域145の四隅に位置する決定クロップマークDC1~DC4および決定矩形マークDM1に基づいて、カッティングヘッド40の位置合わせを行う。そして、カッティング制御部77は、決定領域145内のカット線113に沿って媒体5を切断する。次に、カッティング制御部77は、第1分割領域155A内の媒体5を切断する。この場合、第1分割領域155Aの四隅に位置するクロップマークである領域115B1のクロップマークC1、領域115B3のクロップマークC2、領域115B1のクロップマークC3、および、領域115B3のクロップマークC4と、領域115B1の矩形マークM1に基づいて、カッティングヘッド40の位置決めが行われる。その後、カッティング制御部77は、第1分割領域155A内のカット線113に沿って媒体5を切断する。次に、カッティング制御部77は、第2分割領域155B内の媒体5を切断する。この場合、第2分割領域155Bの四隅に位置するクロップマークである領域115C1のクロップマークC1、領域115C3のクロップマークC2、領域115C1のクロップマークC3、および、領域115C3のクロップマークC4と、領域115C1の矩形マークM1に基づいて、カッティングヘッド40の位置決めが行われる。その後、カッティング制御部77は、第2分割領域155B内のカット線113に沿って媒体5をカッティングする。以上のようにして、媒体5に印刷された印刷画像110をカッティングすることができる。
以上、本実施形態では、補正量算出部85によって算出された補正量は、センサ45(図2A参照)によって検出された選択クロップマークSC1~SC4(例えば図6参照)の実際の位置に基づいて算出されるものであるため、正確な値であると言える。この補正量に基づいて一度にカッティングを行う範囲が決定される。例えば補正量が許容補正量CV1(図3参照)以下の場合には、カッティングを行う範囲を広げるように選択領域125が再度設定される。一方、補正量が許容補正量CV1よりも大きい場合には、カッティングの精度が低くなるため前回の選択クロップマークSC1~SC4である前回クロップマークPC1~PC4に対応した範囲でカッティングが行われる。よって、許容できるカッティングの精度の範囲内で、カッティング時間を短くすることができる。したがって、カッティング時間の短縮と、カッティングの精度の向上とをバランス良く両立させることができる。
本実施形態では、選択部81によって新たな選択領域125を設定する際、図6および図7に示すように、副走査方向Xよりも主走査方向Yに位置する矩形領域115へと選択領域125の範囲を広げるように新たな選択領域125が設定される。例えば1回目のステップS101では、図6に示すように、領域115A1が選択領域125として設定されている。この場合、選択領域125の主走査方向Y(ここでは右方)には、領域115A2、115A3が位置している。そのため、2回目のステップS101では、例えば選択部81は、図7に示すように、領域115A1、115A2、115A3を併せた領域を選択領域125に設定する。本実施形態では、媒体5は副走査方向Xに搬送されるため、選択領域125の副走査方向Xの長さを長くすると、プラテン16に対する媒体5の位置ずれの影響を受け易く、カッティングの精度が低くなり易い。そのため、新たな選択領域125を設定する際、副走査方向Xよりも主走査方向Yに位置する矩形領域115へと選択領域125の範囲を広げるようにすることで、カッティングの精度を保ちつつ、選択領域125の範囲を広げ易い。
本実施形態では、図7に示すように、選択領域125の主走査方向Yの長さL1が、全ての矩形領域115を併せた全体領域116の主走査方向Yの長さL2と同じ場合、選択部81は、副走査方向Xに位置する矩形領域115へと選択領域125の範囲を広げるように新たな選択領域125を設定する。例えば2回目のステップS101において、図7に示すように、主走査方向Yに並んだ領域115A1、115A2、115A3を併せた領域が選択領域125として設定されているとする。この場合、選択領域125の主走査方向Yには、他の矩形領域115は位置していない。そのため、3回目のステップS101では、選択部81は、図8に示すように、1行目に位置する領域115A1、115A2、115A3、および、2行目に位置する領域115B1、115B2、115B3を併せた領域を、新たな選択領域125に設定する。このことによって、カッティングの精度を保ちつつ、選択領域125を副走査方向Xに広げることを可能にすることができる。よって、カッティングの精度を保ちつつ、カッティング時間を更に短縮することを可能にすることができる。
本実施形態では、カッティング制御部77は、図9に示すように、決定領域145以外の印刷画像110の領域を、決定領域145と同じ大きさの領域となるように複数の分割領域155に分割し、分割領域155ごとに媒体5の切断を行う。ここで、決定領域145の大きさと、分割領域155の大きさは同じであるため、決定領域145におけるカッティングの精度と、分割領域155におけるカッティングの精度とは、略同じになる。そのため、決定領域145と同じ大きさの分割領域155を設定することで、分割領域155を設定する際に、図5のステップS101~ステップS107の処理を省略することができる。よって、処理時間を短縮することができる。
本実施形態では、例えば分割領域155は、副走査方向Xに並んで位置した第1分割領域155Aと第2分割領域155Bとを有している。決定領域145、第1分割領域155A、第2分割領域155Bは、副走査方向Xに並んで位置している。このことによって、決定領域145、第1分割領域155A、第2分割領域155Bについてカッティングを行う際、同じような処理が行われ易い。よって、制御の複雑化を抑制することができる。
本実施形態では、補正量算出部85は、検出部83によって検出された選択クロップマークSC1~SC4の位置において、理論位置P11(図3参照)に対する主走査方向Yの第1補正量と、理論位置P11に対する副走査方向Xの第2補正量とに少なくとも基づいて、補正量を算出する。本実施形態では、カッティングの精度が低下する要因として、媒体5が搬送される際に、プラテン16に対して媒体5が斜めにずれることが考えられる。媒体5が斜めにずれることで、媒体5は主走査方向Yおよび副走査方向Xの両方向に対してずれることとなる。そのため、上記のような第1補正量と第2補正量とに基づいて補正量が算出されることで、媒体5の斜めのずれを加味した補正量を算出することができる。
本実施形態に係るカッティング装置100は、印刷ヘッド30を備えており、媒体5に対して印刷および切断が可能な装置である。画像印刷制御部73は、プラテン16に支持された媒体5に印刷画像110を印刷する。クロップマーク印刷制御部75は、プラテン16に支持された媒体5に複数のクロップマークC1~C4を印刷する。このことによって、1台のカッティング装置100で、媒体5に印刷画像110を印刷し、かつ、媒体5を切断することができる。例えばカッティング装置に印刷機能が設けられていない場合、作業者は、印刷画像110が印刷された媒体5をカッティング装置のプラテンにセットする作業が発生する。このとき、プラテンに対する位置ずれが発生するおそれがある。しかしながら、本実施形態では、印刷後に媒体5をプラテン16にセットする作業が発生しない。よって、プラテン16に対する媒体5の位置ずれが発生するリスクを軽減することができる。
上記実施形態では、カッティング装置100は、印刷機能を有しており、印刷ヘッド30を備えていた。しかしながら、印刷ヘッド30は省略されてもよく、カッティング装置100は、印刷機能を有していなくてもよい。この場合、印刷画像110および複数のクロップマークC1~C4の媒体5への印刷は、他のプリンタによって行われる。そして、印刷が行われた媒体5を利用者がプラテン16にセットすることで、媒体5に対するカッティングが行われる。
なお、上記実施形態では、図2Aに示すように、印刷ヘッド30およびカッティングヘッド40は、磁石によって構成される連結部材34、44によって連結されるものであった。例えばカッティング時には、連結部材34、44による印刷ヘッド30とカッティングヘッド40との連結が解除された状態で、カッティングヘッド40のみが主走査方向Yに移動していた。例えば印刷時には、印刷ヘッド30とカッティングヘッド40とが連結された状態で、カッティングヘッド40と共に印刷ヘッド30が主走査方向Yに移動していた。しかしながら、印刷ヘッド30およびカッティングヘッド40を主走査方向Yに移動させる構成は特に限定されない。例えば、印刷ヘッド30とカッティングヘッド40との間には、ガイドレール18に係合した連結キャリッジが設けられていてもよい。この連結キャリッジは、ガイドレール18に沿って主走査方向Yに移動するように構成され、かつ、印刷ヘッド30およびカッティングヘッド40を選択的に連結可能に構成されている。この場合、例えばカッティング時には、連結キャリッジにカッティングヘッド40が連結した状態で、連結キャリッジと共にカッティングヘッド40が主走査方向Yに移動する。例えば印刷時には、連結キャリッジに印刷ヘッド30が連結した状態で、連結キャリッジと共に印刷ヘッド30が主走査方向Yに移動する。