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JP7352192B2 - 送風装置および送風装置の制御方法 - Google Patents
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JP7352192B2 - 送風装置および送風装置の制御方法 - Google Patents

送風装置および送風装置の制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、DCモータを一定の回転数で駆動して送風する機能を有する送風装置に関する。
従来、換気装置、浴室換気暖房機などの送風機能を有する装置において、DCモータを用いて送風ファンを駆動して送風を行う送風装置が用いられている。このような送風装置では、使用状況に応じて安定的な送風を行うため、DCモータを一定回転数で駆動する一定回転数制御が行われる。DCモータの一定回数制御としては、DCモータの実回転数を検出し、検出した実回転数が目標回転数よりも大きければ、DCモータを駆動する駆動電圧値を減少させ、目標回転数よりも小さければ駆動電圧値を増加させて、実回転数を徐々に目標回転数へと近づける方法がある。
このようなモータの一定回転数制御として、例えば、特許文献1に開示されたファンモータ制御装置では、運転中のファンモータの実回転数を検出し、検出した実回転数とその回転数を検出した時の駆動電圧値とが比例するとみなして、駆動電圧値に対するファンモータの回転数の比例式を算出し、この比例式を用いてファンモータを目標回転数で駆動する駆動電圧値を推定し、推定した駆動電圧値でファンモータを駆動することで、モータの一定回転数制御を行う。
特開平06-070594号公報
上記の一定回転数制御では、検出したファンモータの実回転数とその回転数を検出した時の駆動電圧値の比率を、ファンモータの回転数の全範囲で適用している。しかしながら、ファンモータの回転数と駆動電圧値との関係は、ファンモータの回転数の全範囲で同じ比率で比例しているとは限らず、ファンモータの目標回転数と目標回転数で駆動するための駆動電圧値の比率が、算出した比例式に当てはまらないことがあり得るため、目標回転数で駆動するための駆動電圧値を適切に決めることができず、ファンモータを目標回転数で駆動することができないという問題があった。
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、モータが駆動される回転数の任意の範囲における、モータの回転数と駆動電圧値との適切な関係を反映した駆動電圧値を求めることができ、モータを目標の回転数で駆動することができる送風装置を得るものである。
本開示に係る送風装置は、送風ファンを回転駆動するDCモータと、DCモータに印加する駆動電圧の値を示す駆動電圧値を出力する駆動電圧出力部と駆動電圧出力部から出力された駆動電圧値に対応する駆動電圧をDCモータに印加するモータ駆動部と、DCモータの回転数を検出する回転数検出部と、駆動電圧出力部が出力する第一駆動電圧値に対応した回転数であり回転数検出部から取得する第一実回転数とDCモータの目標回転数との差の絶対値である回転数差が予め定められた閾値より大きくかつ第一実回転数が目標回転数よりも大きい場合には第一駆動電圧値から予め定められた電圧変化値分を減じた第二駆動電圧値に対応する第二実回転数を回転数検出部から取得し、第一駆動電圧値と、第一駆動電圧値に対応する第一実回転数と、第二駆動電圧値と、第二駆動電圧値に対応する第二実回転数から第一駆動電圧値に対応する回転数の変化率を算出し、回転数差が閾値より大きくかつ第一実回転数が目標回転数よりも小さい場合には第一駆動電圧の値に電圧変化値分を加えた第三駆動電圧値に対応する第三実回転数を回転数検出部から取得し、第一駆動電圧値と、第一駆動電圧値に対応する第一実回転数と、第三駆動電圧値と、第三駆動電圧値に対応する第三実回転数から第一駆動電圧値に対応する回転数の変化率を算出する変化率算出部と、変化率から、目標回転数に対応する目標駆動電圧値を逆算して求め、求めた目標駆動電圧値を駆動電圧出力部が出力する駆動電圧値とする補正部とを備えたものである。
また、本開示に係る送風装置の制御方法は、駆動電圧出力部が第一駆動電圧をDCモータに印加する第一のステップと、回転数検出部が、第一のステップで印加した第一駆動電圧値に対応するDCモータの回転数である第一実回転数を検出する第二のステップと、変化率算出部が、第二のステップで検出した第一実回転数とDCモータの目標回転数との差の絶対値である回転数差が予め定められた閾値より大きくかつ第一実回転数が目標回転数よりも大きい場合には第一駆動電圧値から予め定められた電圧変化値分を減じた第二駆動電圧値に対応する第二実回転数を回転数検出部から取得し、第一駆動電圧値と、第一駆動電圧値に対応する第一実回転数と、第二駆動電圧値と、第二駆動電圧値に対応する第二実回転数から第一駆動電圧値に対応する回転数の変化率を算出し、回転数差が閾値より大きくかつ第一実回転数が目標回転数よりも小さい場合には第一駆動電圧の値に電圧変化値分を加えた第三電圧値に対応する第三実回転数を回転数検出部から取得し、第一駆動電圧値と、第一駆動電圧値に対応する第一回転数と、第三駆動電圧値と、第三駆動電圧値に対応する第三実回転数から第一駆動電圧値に対応する回転数の変化率を算出する第三のステップと、補正部が、第三のステップで算出された変化率から、目標回転数に対応する目標駆動電圧値を逆算して求め、求めた指令駆動値を駆動電圧出力部が出力する駆動電圧値とする第四のステップと、を有する。
本開示の送風装置は、異なる複数のファンモータの実回転数と対応する駆動電圧値の組を用いて、異なる複数のDCモータの回転数間における回転数の変化率を求め、求めた変化率から目標回転数に対応する駆動電圧値を逆算することで、駆動しているDCモータの異なる複数の回転数間における駆動電圧値に対応する回転数の変化率を反映した駆動電圧値を求めることができ、求めた駆動電圧値を用いてDCモータを目標の回転数に駆動することができるという効果を奏する。
実施の形態1を示す送風装置の構成を示すブロック図 実施の形態1の送風装置の動作を示すフローチャート DCモータに印加される駆動電圧値とDCモータの回転数との関係を示すグラフ 実施の形態2を示す送風装置の動作を示すフローチャート 実施の形態3を示す送風装置の構成を示すブロック図 実施の形態3を示す送風装置の動作を示すフローチャート
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における送風装置の構成を示すブロック図である。
送風装置は、DCモータ1の駆動により回転駆動される送風ファン2を備えた送風ユニット3を備えている。この送風ユニット3のDCモータ1が、電源部4により電力供給を受けるモータ駆動部5から制御部6の指示する駆動電圧を印加されて回転し、送風ファン2を回転駆動することで、送風装置は送風を行う。
送風ユニット3には、DCモータ1の回転数を検出するための回転数センサ7が設けられており、この回転数センサ7が検出した信号に基づき、制御部6は、モータ駆動部5からDCモータ1に印加する駆動電圧の電圧値を決め、決められた電圧値をモータ駆動部5に出力して、モータ駆動部5から所望の駆動電圧値をDCモータ1に印加することで、DCモータ1の回転数を制御するものである。
制御部6には、モータ駆動部5からDCモータ1に印加する駆動電圧の電圧値をモータ駆動部5に出力する駆動電圧出力部8と、送風ユニット3の回転数センサ7が検出した信号に基づきDCモータ1の回転数を検出する回転数検出部11と、この回転数検出部11が検出した回転数に基づいて、駆動電圧値に対応するDCモータ1の回転数の変化率を算出する変化率算出部9と、この変化率算出部9で求めた変化率に基づいて、DCモータ1を目標回転数で駆動させる駆動電圧値を求め、この駆動電圧値を駆動電圧出力部8から出力する駆動電圧値とするように補正する補正部10とを備えている。
また、この送風装置は、ユーザーがこの送風装置を使用する際の送風量の指示に応じた回転数に対応する初期駆動電圧値、回転数検出部11が検出したDCモータ1の回転数と、その回転数を検出した時にモータ駆動部5から印加した駆動電圧値との組を記憶する記憶部12を備えている。この記憶部12は、他に一定回転数制御の終了判定に用いる閾値である回転数差閾値、印加電圧を補正するための定数である電圧変化値等の一定回転数制御に必要な情報も記憶するものである。
制御部6は、駆動電圧出力部8、変化率算出部9、補正部10、回転数検出部11の機能を実現することが可能な処理回路で実現される。処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するマイクロコンピュータ等であってもよい。
次に、このように構成された送風装置の動作について説明する。図2は、実施の形態1の送風装置の動作を示すフローチャートである。
送風装置が稼働し始めると、DCモータ1が駆動されて送風動作が行われる。DCモータ1を目標回転数Ntで回転するための一定回転数制御が開始される(ステップB01)。
そして、ステップB02において、駆動電圧出力部8は、予め記憶部12に記憶された初期駆動電圧値Vspoを取得して、初期駆動電圧値Vspoをモータ駆動部5に出力する。駆動電圧出力部8がモータ駆動部5に出力した駆動電圧値は、今回駆動電圧値Vtとして記憶部12に記憶する。初期駆動電圧値Vspoは目標回転数Ntによらず一定の値でもよいし、目標回転数Ntに対応する初期駆動電圧値Vspoを設定してもよい。
モータ駆動部5は、駆動電圧出力部8から出力された駆動電圧値に入力し、電源部4から供給されるDC電圧を、入力された駆動電圧値に対応するようにPWM制御によりチョッピングしてDCモータ1に印加する。DCモータ1は、駆動電圧が印加されることによって回転駆動する。
つぎに、ステップB03において、回転数検出部11は、回転数センサ7の出力信号に基づいてDCモータ1の実回転数を検出する。回転数検出部11は、この検出した実回転数を今回駆動電圧値Vtに対応するDCモータ1の実回転数である今回回転数Nrとして、今回駆動電圧値Vtと組にして記憶部12に記憶する。
つぎに、ステップB04において、補正部10は、予め記憶部12に記憶された目標回転数Ntと、今回回転数Nrとを取得して、今回回転数Nrと目標回転数Ntの差である回転数差Nを算出する。すなわち回転数差Nは、「N=目標回転数Nt-今回回転数Nr」の式により算出できる。
つぎに、ステップB05において、補正部10は、「回転数差Nの絶対値|N|が閾値である回転数差閾値ΔR以下である状態が予め定められた判定時間継続したか否か」を判定する。ここで回転数差閾値ΔRとは、一定回転数制御の収束条件として設定された値であり、回転数差Nの絶対値|N|が回転数差閾値ΔR以下であれば、今回回転数Nrが目標回転数Ntに到達したものと見なすものである。なお、回転数差Nの絶対値|N|と回転数差閾値ΔRとを比較するのは、今回回転数Nrが目標回転数Ntよりも大きいか小さいかではなく、それらが一定値以上離れているかを判定するためである。
ステップB05において、|N|が、ΔRより小さい状態、すなわち|N|がΔRの範囲内である状態が予め定められた判定時間継続した場合(ステップB05でYes)には、ステップB06に進む。
例えば、回転数差閾値ΔRは10rpmとし、判定時間は30秒とする。この場合、ステップB05において、補正部10は「検出した今回回転数Nrが目標回転数Ntの±10rpmの範囲内である状態が30秒間継続したか」を判定する。
ステップB05において、|N|がΔR以下である状態が予め定められた判定時間継続していると判定された場合(ステップB05でYes)、今回回転数Nrが目標回転数Ntに収束したとる収束条件に合致するため、ステップB06において、DCモータ1の一定回転数制御を終了する。これ以降は新たな駆動電圧値を生成せず、今回駆動電圧値VtでDCモータ1への電圧の印加を継続することで、DCモータ1は一定回転数で回転を続ける。
一方、ステップB05において、回転数差Nの絶対値|N|が回転数差閾値ΔR以下である状態が、予め定められた判定時間継続しなかった場合、すなわち、判定時間内に|N|がΔRを超えることがあった場合、駆動電圧を補正する必要があるため、ステップB07に進み(ステップB05においてNo)、駆動電圧を補正する動作を開始する。
ステップB07において、補正部10が「今回回転数Nrは目標回転数Ntより大きい」と判定した場合(ステップB07においてYes)、まずステップB08において、補正部10は、記憶部12に今回回転数Nrを前回回転数Npとして記憶させる。
次に、ステップB09において、駆動電圧出力部8は、今回駆動電圧値Vtを予め設定されている電圧変化値ΔVsp分だけ下げる。次に、ステップB10において回転数検出部11は再度、駆動中のDCモータ1の実回転数を検出し、この検出した実回転数を今回回転数Nrとして記憶部12に記憶させる。
ここで、ステップB11で変化率算出部9が行う変化率の算出方法について説明する。図3は、DCモータ1に印加される駆動電圧値とDCモータ1の回転数との関係を示すグラフである。DCモータ1の回転数と駆動電圧値がある範囲において比例関係にある場合、駆動電圧値と回転数の関係は直線で表される。この直線の傾きは、駆動電圧値の変化に対するDCモータの回転数の変化率を意味するものであり、DCモータ1の回転数と、その回転数を検出した時に駆動電圧出力部8の出力した駆動電圧値の組を2つ用いることで導出することができ、以下のような式で導出できる。すなわち、一つ目の組として回転数Npと対応する駆動電圧値Vt、二つ目の組として回転数Nrと対応する駆動電圧値Vrがわかっている場合、変化率Aは、以下の式で表される。
A=(Np-Nr)/(Vt-Vr) ・・・(1)
この(1)式を用いて、運転中のDCモータ1の回転数の変化率を求めるには、DCモータ1を実際に使用すると思われる回転数領域の辺りの回転数で駆動し、そのときの回転数Npと駆動電圧値Vtの組を記憶しておく。次に駆動電圧値Vtに変化、例えば駆動電圧値をVtよりΔVspだけ低くする変化を与えてVr(=Vt-ΔVsp)とし、DCモータ1に印加して駆動し、そのときの回転数Nrと駆動電圧値Vrの組を記憶しておく。そして、これら2つの組を用いて、(1)式から、変化率Aを導出する。このとき、(1)式のうち、(Vt-Vr)は駆動電圧値を電圧変化値ΔVspであるので、変化率Aを求める(1)式は、以下の(2)式に変形することができる。
A=(Np-Nr)/ΔVsp ・・・(2)
このような今回回転数Nrと今回駆動電圧値Vtの組と前回回転数Npと前回回転数Npに対応する駆動電圧値Vr(=Vt-ΔVsp)の組の2組を用いる算出方法によって変化率Aを算出する動作として、ステップB11において、変化率算出部9は、今回回転数Nrと前回回転数Npとの差を電圧変化値ΔVspで除す(2)式を用いて、駆動電圧による回転数の変化率Aを算出し、補正部10に出力する。これにより、DCモータ1が駆動すると想定される回転数領域における特性を反映した回転数の変化率を得ることができる。
次に、ステップB12において、補正部10は、DCモータ1を目標回転数Ntで回転駆動させるための目標駆動電圧値Vsptを、目標回転数Ntを変化率Aより除することで算出する。すなわち、目標駆動電圧値Vsptは以下の式で表される。
Vspt=Nt/A ・・・(3)
ステップB13において、補正部10は、(3)式の計算によって求めた目標駆動電圧値Vsptを駆動電圧出力部8へ出力することで、駆動電圧出力部8が出力する駆動電圧値を補正する。駆動電圧出力部8はこの目標駆動電圧値Vsptをモータ駆動部5へ出力する。これにより、補正部10により補正された駆動電圧値VsptでDCモータ1が駆動される。
このように、DCモータ1を目標回転数Ntで回転駆動させる目標駆動電圧値Vsptを、DCモータ1が駆動すると想定される回転数領域における特性を反映した変化率Aに基づいて算出するので、DCモータ1の回転数を早く目標回転数Ntに収束させることができる。
以上のステップB08からステップB13は、ステップB07において、補正部10が「今回回転数Nrは目標回転数Ntより大きい」と判定した場合(ステップB07においてYes)の動作であった。一方、ステップB07において、補正部10が「今回回転数Nrは目標回転数Ntより大きくない」と判定した場合(ステップB07においてNo)は、ステップB14からステップB19の動作が行われ、まずステップB14において、補正部10は、記憶部12に今回回転数Nrを前回回転数Npとして記憶させる。
次に、ステップB15において、駆動電圧出力部8は、今回駆動電圧値Vtを予め設定されている電圧変化値ΔVsp分だけ上げる。次に、ステップ16において、回転数検出部11は再度、駆動中のDCモータ1の実回転数を検出し、今回回転数Nrとして記憶部12に記憶させる。
ステップB16からステップB19は、ステップB10からB13と同様のDCモータ1を目標回転数Ntで回転駆動するための駆動電圧値Vsptを算出する動作である。
ステップB13あるいはB19において、駆動電圧出力部8が目標駆動電圧値Vsptを出力したのちは、ステップB03へ戻り、ステップB05において今回回転数Nrが回転数差閾値ΔRの範囲内となる(ステップB05でYes)まで上述の制御が繰り返される。以上のような動作によって、今回回転数Nrを早く目標回転数Ntに収束することができる。
なお、ステップB05において、補正部10は、回転数差Nの絶対値|N|を記憶部12に記憶させてもよく、ステップB13あるいはB19において、駆動電圧出力部8が目標駆動電圧値Vsptを出力したのちに、再度ステップB05において、新たな回転数差Nの絶対値|N|を算出した時、記憶部12に記憶される前回の回転数差Nの絶対値|N|と比較し、回転数差Nの絶対値が小さくなっていた場合に、回転数差Nの絶対値|N|の大きさに応じて電圧変化値ΔVspの大きさを変え、きめ細かに駆動電圧値を変化させてもよい。
このように、DCモータ1の実回転数と目標回転数の差が収束条件を満たすまで、前回回転数Npとその回転数を検出した時の駆動電圧値の組、今回回転数Nrとその回転数を検出した時の駆動電圧値の組の2つの組からDCモータ1を駆動すると想定される回転数領域における特性を反映した変化率Aを求め、この変化率Aに基づいて、目標駆動電圧値Vsptを算出して回転数制御を行うので、個々のDCモータの特性にばらつきがある場合でも、使用中のDCモータ1に適応した駆動電圧値を求めることができ、従来の回転数制御のように実際に検出した1つの回転数から比率を求める場合と比較して、実際に検出した2つの回転数から求めた変化率Aを用いることで、適正な駆動電圧値を早く求めることができ、さらに、従来のDCモータの回転数の全範囲で同じ比率を用いる一定回転数制御と比較して、DCモータ1を駆動すると想定される回転数領域における特性を反映した変化率Aを用いることで適正な駆動電圧値を早く求めることができ、DCモータの回転数を収束させる制御のループを少なくすることができる。これにより、DCモータ1を目標回転数Ntに収束するまでの時間を短縮することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、送風装置の稼働開始後、予め記憶部12に記憶された初期駆動電圧値Vspoを起点としてDCモータ1を駆動させ、駆動したDCモータ1の特性を反映させる回転数制御を行い、DCモータ1の回転数を目標回転数に制御する送風装置について説明した。この実施の形態2では、送風装置が使用される過程で、風量の切替が実施された後で再度同一の回転数を目標とする風量ノッチに切替された場合、あるいは送風機の運転開始時に以前の運転時と同じ回転数を目標とする場合に、早期に目標の回転数に収束させる制御を行う送風装置について説明する。
実施の形態2の送風装置の構成は、図1に示した実施の形態1の送風装置と同様であり、制御部6等の動作が異なる。図4は実施の形態2の送風装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態2の送風装置の記憶部12は、目標駆動電圧記憶部として、DCモータ1の目標回転数毎に初期駆動電圧値Vspoを記憶する。
図4のステップC01からステップC19は、実施の形態1のステップB01からステップB19と同一であり、実施の形態1で説明した一定回転数制御が行われる。
一方、ステップC05において今回回転数Nrと目標回転数Ntとの回転数差Nが回転数差閾値ΔR以内に収まっている場合(ステップC05がYes)、実施の形態1のように単に制御を終了するのではなく、ステップC20において、駆動電圧出力部8は、記憶部12の目標回転数に対応する初期駆動電圧値Vspoの値を目標駆動電圧値Vsptの値に書き換える。
このように、目標駆動電圧記憶部としての記憶部12にステップC05の収束条件を満たした駆動電圧値Vsptを目標回転数に対応する初期駆動電圧値Vspoとして記憶する送風装置にあっては、風量の切替が実施された後で再度同一の回転数を目標とする風量ノッチに切替された場合、又は送風機の運転開始時に以前の運転時と同じ回転数を目標とする場合に、最初にDCモータ1に印加する駆動電圧値を、DCモータ1を目標回転数Ntで駆動した実績のある電圧値にすることができるので、DCモータの回転数を収束させる制御のループを少なくし、DCモータの回転数を収束させる制御のループが少なくなり、DCモータ1を目標回転数Ntに収束するまでの時間を短縮することができる。
実施の形態3.
実施の形態1、2では、DCモータの回転数を早期に目標回転数に収束させる送風装置について説明した。この実施の形態3では、DCモータの回転数が目標回転数に収束した場合に、目標回転数でDCモータを駆動している駆動電圧値に基づいてDCモータへの負荷の増大を推定し、これにより送風装置内部に設置されたフィルターの目詰まりや、送風装置内外の風路に異物などが混入したことを検知する異常状態検知制御を行う送風装置について説明する。
実施の形態3における送風装置は、図5のブロック図に示した構成であり、実施の形態1の送風装置の制御部6に異常状態検知部13を備えたものである。
図6は、実施の形態3の送風装置の動作を示すフローチャートである。図6のステップD01からステップD20は、実施の形態2で説明した図4のフローチャートのステップC01からステップC20と同一であり、これらのステップにより実施の形態2と同様の一定回転数制御が行われる。
一方、この実施の形態3においては、ステップD05において今回回転数Nrと目標回転数Ntとの回転数差Nが回転数差閾値ΔR以内に収まっている場合(ステップC05がYes)、ステップD21において駆動電圧出力部8が運転中の一定回転数制御の実施が初めて行われたかを判定する。このステップD21は、送風機が実際に据え付けられた使用環境が、送風機を設計した時に想定した条件と異なっていた場合、目標の回転数で駆動するために想定した駆動電圧値が設計時と実際とで大きく異なるのは容易に想像ができることから、初回においては、今回回転数Nrと目標回転数Ntとの回転数差NからDCモータ1への負荷の増大を推定するべきではないため、初回のみ負荷の増大を判定するステップに進まないようにするための分岐ステップである。
したがって、このステップD21において、「一定回転数制御の実施が初めて行われた」と判定された場合(ステップD21がYes)、ステップD20において、駆動電圧出力部8は、記憶部12の初期駆動電圧値Vspoを駆動電圧値Vsptで書き換えて、ステップD06において一定回転数制御を終了する。
一方で、ステップD21で「一定回転数制御の実施は初めてではない」と判定された場合(D21がNo)、ステップD22において異常状態検知部13は、駆動電圧値Vsptと、基準駆動電圧記憶部としての記憶部12に記憶されるDCモータ1の回転数に対応して決められた駆動電圧値との差分を演算し、この差分が予め設定された電圧許容閾値β以内であるかを判定する。ここで、記憶部12に記憶されるDCモータ1の回転数に対応して決められた駆動電圧値は、設計時の基準的な回転数対駆動電圧値のテーブルでもよいし、それを適宜、実際に駆動した駆動電圧値で書き換えていくものでもよい。以下では、記憶する駆動電圧値をステップC05の収束条件を満たした駆動電圧値Vspoで書き換えられる場合を説明する。なお、実施の形態3の記憶部12には、電圧許容閾値βが予め記憶されており、例えばβ=1.0Vである。
このステップD22は、DCモータ1を駆動させるために必要な駆動電圧値が大きすぎる場合、送風装置内部に設置されたフィルターの目詰まりや、送風装置内外の風路に異物の混入などにより、DCモータ1の負荷が増大していると考えられるため、使用者にメンテナンスを報知するか否か判定するステップである。この判定のための電圧許容閾値βは、前回の駆動電圧値Vspoと今回の駆動電圧値Vsptとの差分からメンテナンスを必要とする程度か否かを判別する閾値として設定しておく。
ステップD22において、駆動電圧値の差分が電圧許容閾値β以内であった場合(ステップD22がYes)、モータに異常な負荷はなく、一定回転数制御を継続してよいと判断できるので、そのままステップD23に進み、駆動電圧出力部8は、記憶部12の初期駆動電圧値Vspoを駆動電圧値Vsptで書き換え、ステップD06において一定回転数制御を終了する。
一方で、ステップD22において、駆動電圧値の差分が電圧許容閾値βを超えていた場合(ステップD22がNo)、モータに異常な負荷があったと判断できるので、次に、ステップD25において異常状態検知部13は、メンテナンスを促すためのサインを使用者に発報するトリガとなる信号を、報知装置(図示せず)へ出力する。このメンテナンスを促すため信号を受信した報知装置が、使用者に何らかの方法でメンテナンスを促すことで、適時、使用者はメンテナンスが必要なことを認識できるようになる。その後、ステップD26において駆動電圧出力部8は、記憶部12の初期駆動電圧値Vspoを駆動電圧値Vsptで書き換える。
なお、報知装置は、メンテナンスを促すためのサインを発報するトリガとなる信号を受信した場合に、使用者に何らかの方法でメンテナンスを促す装置であり、送風装置内に設けてもよいし、送風装置の外部にあるものでもよい。この報知装置としては、例えば、報知音によりメンテナンスを報知するもの、あるいは発光体による発光によりメンテナンスを報知するもの、あるいは送風装置の外部にディスプレイを設け、画面表示によりメンテナンスを報知するもの、あるいは使用者のスマートフォンなどの端末にメンテナンスを報知する信号を発信するもの等で構成できる。
このように、ステップD22において、一定回転数制御を終了した際の駆動電圧出力部8が出力する駆動電圧値と、基準駆動電圧記憶部に記憶される駆動電圧値との差分を計算し、この差分から送風装置内部に設置されたフィルターの目詰まりや、送風装置内外の風路に異物などが混入したことを検知する異常状態検知制御を行う送風装置にあっても、DCモータ1の実回転数と目標回転数の差が収束条件を満たすまで、前回回転数Npとその回転数を検出した時の駆動電圧値の組、今回回転数Nrとその回転数を検出した時の駆動電圧値の組の2つの組からDCモータ1を駆動すると想定される回転数領域における特性を反映した変化率Aに基づいて、目標駆動電圧値Vsptを算出して回転数制御を行うので、個々のDCモータの特性にばらつきがある場合でも、使用中のDCモータ1に適応した駆動電圧値を求めることができ、従来の回転数制御のように実際に検出した1つの回転数から比率を求める場合と比較して、実際に検出した2つの回転数から求めた変化率Aを用いることで、適正な駆動電圧値を早く求めることができ、さらに、従来のDCモータの回転数の全範囲で同じ比率を用いる一定回転数制御と比較して、DCモータ1を駆動すると想定される回転数領域における特性を反映した変化率Aを用いることで適正な駆動電圧値を早く求めることができ、DCモータ1の回転数を収束させる制御のループを少なくすることができる。これにより、DCモータ1を目標回転数Ntに収束するまでの時間を短縮することができる。
なお、上記いずれの実施の形態でも、変化率算出部9が前回回転数Npとその回転数を検出した時の駆動電圧値Vrの組、今回回転数Nrとその回転数を検出した時の駆動電圧値Vtの組の2つの組から、変化率を算出するものを説明したが、回転数と対応する駆動電圧値の組は複数あれば適切な変化率を算出することができる。例えば、前々回回転数Nqとその回転数を検出した時の駆動電圧値Vqも前述の2つの組に加えた3つの組から求めても良い。例えば、最小二乗法を用いて変化率Aと切片Bを求め、目標駆動電圧値Vsptは「Vspt=(Nt―B)/A」により算出してもよい。また、最小二乗法を用いず、平均を用いて変化率Aを求めてもよい。この場合、変化率Aは「A=(Nq+Np+Nt)/(Vq+Vp+Vt)」という式で表され、目標駆動電圧値Vsptは「Vspt=Nt/A」により算出できる。このように、回転数と対応する駆動電圧値を比例関係で示す直線の傾きを求める方法は特定の方法に限られない。
1 DCモータ、2 送風ファン、3 送風ユニット、4 電源部、5 モータ駆動部、6 制御部、7 回転数センサ、8 駆動電圧出力部、9 変化率算出部、10 補正部、11 回転数検出部 12 記憶部、13 異常状態検知部

Claims (4)

  1. 送風ファンを回転駆動するDCモータと、
    前記DCモータに印加する駆動電圧の値を示す駆動電圧値を出力する駆動電圧出力部と、
    前記駆動電圧出力部から出力された前記駆動電圧値に対応する駆動電圧を前記DCモータに印加するモータ駆動部と、
    前記DCモータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記駆動電圧出力部が出力する第一駆動電圧値に対応した回転数であり前記回転数検出部から取得する第一実回転数と前記DCモータの目標回転数との差の絶対値である回転数差が予め定められた閾値より大きくかつ前記第一実回転数が前記目標回転数よりも大きい場合には前記第一駆動電圧値から予め定められた電圧変化値分を減じた第二駆動電圧値に対応する第二実回転数を前記回転数検出部から取得し、前記第一駆動電圧値と、前記第一駆動電圧値に対応する前記第一実回転数と、前記第二駆動電圧値と、前記第二駆動電圧値に対応する前記第二実回転数から前記第一駆動電圧値に対応する前記回転数の変化率を算出し、前記回転数差が前記閾値より大きくかつ前記第一実回転数が前記目標回転数よりも小さい場合には前記第一駆動電圧の値に前記電圧変化値分を加えた第三駆動電圧値に対応する第三実回転数を前記回転数検出部から取得し、前記第一駆動電圧値と、前記第一駆動電圧値に対応する前記第一実回転数と、前記第三駆動電圧値と、前記第三駆動電圧値に対応する前記第三実回転数から前記第一駆動電圧値に対応する前記回転数の変化率を算出する変化率算出部と
    記変化率から、前記目標回転数に対応する目標駆動電圧値を逆算して求め、求めた前記目標駆動電圧値を前記駆動電圧出力部が出力する前記駆動電圧値とする補正部と、
    を備えることを特徴とする送風装置。
  2. 前記DCモータの前記目標回転数と、前記DCモータを前記目標回転数で駆動したときの前記駆動電圧値との組を記憶する目標駆動電圧記憶部を備え
    記駆動電圧出力部は、前記目標駆動電圧記憶部が記憶している前記目標回転数に対応する前記駆動電圧値を前記モータ駆動部に出力することを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記DCモータの前記回転数に対応する前記駆動電圧値を記憶する基準駆動電圧記憶部と、
    前記回転数検出部が検出した駆動中の前記DCモータの前記回転数に対応して前記基準駆動電圧記憶部に記憶された前記駆動電圧値と、前記駆動電圧出力部が出力した前記駆動電圧値との差分が、設定された電圧許容閾値を超えていた場合に、メンテナンスを促す信号を出力する異常状態検知部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
  4. 駆動電圧出力部が第一駆動電圧をDCモータに印加する第一のステップと、
    回転数検出部が、前記第一のステップで印加した前記第一駆動電圧の値である第一駆動電圧値に対応する前記DCモータの回転数である第一実回転数を検出する第二のステップと、
    変化率算出部が、前記第二のステップで検出した前記第一実回転数と前記DCモータの目標回転数との差の絶対値である回転数差が予め定められた閾値より大きくかつ前記第一実回転数が前記目標回転数よりも大きい場合には前記第一駆動電圧値から予め定められた電圧変化値分を減じた第二駆動電圧値に対応する第二実回転数を前記回転数検出部から取得し、前記第一駆動電圧値と、前記第一駆動電圧値に対応する前記第一実回転数と、前記第二駆動電圧値と、前記第二駆動電圧値に対応する前記第二実回転数から前記第一駆動電圧値に対応する前記回転数の変化率を算出し、前記回転数差が前記閾値より大きくかつ前記第一実回転数が前記目標回転数よりも小さい場合には前記第一駆動電圧の値に前記電圧変化値分を加えた第三駆動電圧値に対応する第三実回転数を前記回転数検出部から取得し、前記第一駆動電圧値と、前記第一駆動電圧値に対応する前記第一実回転数と、前記第三駆動電圧値と、前記第三駆動電圧値に対応する前記第三実回転数から前記第一駆動電圧値に対応する前記回転数の変化率を算出する第三のステップと、
    補正部が、前記第三のステップで算出された前記変化率から、前記目標回転数に対応する目標駆動電圧値を逆算して求め、求めた前記目標駆動電圧値を前記駆動電圧出力部が出力する駆動電圧値とする第四のステップと、
    を有する送風装置の制御方法。
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