JP7579207B2 - 送信装置 - Google Patents
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Description
本発明は、2種類のデータキャリアを1つのチャンネルで多重する階層化伝送を行うデジタル放送の伝送システムに関し、特に、2種類のデータキャリアをそれぞれ高階層及び低階層として定め、当該2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波した変調波信号を生成し伝送する送信装置に関する。
デジタル放送には、大別して衛星放送と地上放送とがあり、それぞれに固有の特徴を持つ伝送路を経由して信号伝送が行われる。
まず、衛星放送におけるデジタル信号の変調方式には、π/2シフトBPSKを含むBPSK、π/4シフトQPSKを含むQPSK、8PSK、16APSK、若しくは32APSKなどがあり、送信装置及び受信装置間の信号伝送に用いるキャリア方式は、シングルキャリア方式となっている。また、衛星放送における送信装置及び受信装置間の伝送路上には衛星中継器が介在するものとなっている。衛星中継器は、主に、入力フィルタである入力マルチプレクサフィルタ(以下、「IMUXフィルタ」と称する)、進行波管増幅器(以下、「TWTA」と称する)、及び出力フィルタである出力マルチプレクサフィルタ(以下、「OMUXフィルタ」と称する)で構成される。
IMUXフィルタは、衛星放送における各チャンネルに対応した帯域通過フィルタであり、地上の送信装置によってアップリンク送信された変調波信号を受信して、その変調波信号から1チャンネル分ごとに帯域抽出を行い、チャンネル毎のTWTAに出力する。
TWTAは、IMUXフィルタによって帯域抽出した各チャンネルの帯域成分について利得制御(電力増幅)を行い、OMUXフィルタに出力する。
OMUXフィルタは、各チャンネルに対応した帯域通過フィルタであり、TWTAによって電力増幅した各チャンネルの帯域成分について不要周波数成分を抑圧し、OMUXフィルタの後段に設けられる合成器(図示せず)により全チャンネル分を合成した変調波信号を放送波信号として生成し、地上の受信装置に向けてダウンリンク出力する。
ところで、TWTAは、入出力振幅や位相偏移特性等の影響により、所望のIQ信号点(理想IQ信号点)からずれが発生する。また、IMUXフィルタやOMUXフィルタは、周波数振幅や群遅延特性等の影響によりシンボル間干渉が起きることにより、所望のIQ信号点から広がりが発生する。このため、衛星中継器が介在する伝送路上ではこれらIQ信号点のずれや広がりが相互に影響し合って伝送路特性の非線形歪を生じさせ、結果として所要C/Nが増大し、伝送品質の劣化に繋がることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
一方、地上放送におけるデジタル信号の変調方式には、QPSK、16QAM、若しくは64QAMなどがあり、送信装置及び受信装置間の信号伝送に用いるキャリア方式は、OFDMよりフレーム化されたマルチキャリア伝送となっている。また、地上放送の主な特徴として伝送路におけるマルチパスフェージングの影響があるが、送信装置の後段及び地上中継設備における増幅器は、線形領域で動作させることができるため、衛星放送の場合とは異なり変調波信号の線形伝送が可能である。
近年、次世代に向けた地上放送では、2種類のデータキャリアを1つのチャンネルで多重する階層化伝送(以下、「LDM」と称する)方式が検討されている。具体的には、LDMの一例として、現行ISDB‐Tのデータキャリア(以下、「2K階層」と称する)と、次世代放送のデータキャリア(以下、「4K階層」と称する)とを1つのチャンネルで多重することが検討されている(例えば、非特許文献2参照)。ここで、非特許文献2に開示されているLDMは、次のような仕組みとなっている。送信側では、2K階層に対して4K階層をより小さい電力(即ち、振幅)で多重することで、高階層(2K)と低階層(4K)の2つの電力差(即ち、振幅差)を利用して伝送するものとする。そして、受信側では、まず高階層から復調及び復号することにより2Kのデータ信号を得る。続いて、受信側では、復号されたこの2Kのデータ信号を基に再符号及び再変調した高階層(2K)信号を生成し、高階層(2K)と低階層(4K)の両方を含むデータ信号から、当該再符号及び再変調した高階層(2K)信号をベクトル演算により差し引くことによって低階層(4K)の信号を得るようにしている。
そこで、衛星放送においても上記LDM方式の技術を取り入れて、信号伝送の効率化を図ることが可能である(例えば、非特許文献3参照)。しかし、非特許文献3に示されているように、衛星中継器が介在する伝送路の非線形歪(特に、TWTAの非線形特性)がとりわけ低階層の信号成分に与える影響が大きくなる課題がある。
小島,小泉,鈴木,筋誡、"Comparative Study of Digital Pre-Distortion for 32APSK by Hardware Experiments and Numerical Calculations"、信学技報、電子情報通信学会技術報告(IEICE Technical Report) SAT2019-53、一般社団法人 電子情報通信学会、2019年10月10日発表
佐藤,神原,岡野,土田、"ISDB-Tに次世代放送をLDMで多重する方式の統合復調時における伝送特性評価"、2019年映像情報メディア学会冬季大会(ITE Winter Annual Convention 2019) 14C-5、一般社団法人 映像情報メディア学会、2019年12月12日発表
岡田、"衛星通信におけるキャリア重畳方式~LDMの実現に向けて ~"、 映像情報メディア学会技術報告(ITE Technical Report) Vol.41,No.11,BCT2017-47、一般社団法人 映像情報メディア学会、2017年3月10日発表
上述したように、衛星放送においてもLDM方式の技術を取り入れることは可能である。
ここで、図4及び図5を参照して、従来技術に基づくLDM方式の送信装置1P及び受信装置3Pの一般化した概略構成について説明する。
(従来技術の送信装置)
まず、図4は、従来技術に基づくLDM方式の送信装置1Pの一般化した概略構成を示すブロック図である。
まず、図4は、従来技術に基づくLDM方式の送信装置1Pの一般化した概略構成を示すブロック図である。
図4に示す送信装置1Pは、2種類のデータキャリアをそれぞれ高階層及び低階層として定め、当該2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波した変調波信号を生成し伝送する装置として構成され、高階層用符号化・変調部11、低階層用符号化・変調部12、低階層用振幅調整部13、合波部14、同期制御部15、ルートロールオフフィルタ部16、及びD/A変換・直交変調部17を備える。
高階層用符号化・変調部11は、高階層(本例では2K)とするデータキャリアとして伝送するための高階層データを入力し、主信号とする当該高階層データに対し高階層用に予め定めた符号化率(本例では1/2)のブロック符号(本例ではLDPC及びBCHの連接符号)による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、高階層用に予め定めた変調方式(本例ではQPSK)に基づくIQ平面上のマッピングを施して高階層用IQ信号(同相成分Iと直交位相成分Qの直交信号でありIQ平面上の信号点として表すことが可能な信号点系列の信号)を生成し、合波部14に出力する。尚、当該高階層データに対する符号化処理には、エネルギー拡散処理やインターリーブ処理を含めてもよい。
低階層用符号化・変調部12は、低階層(本例では4K)とするデータキャリアとして伝送するための低階層データを入力し、主信号とする当該低階層データに対し低階層用に予め定めた符号化率(本例では3/4)のブロック符号(本例ではLDPC及びBCHの連接符号)による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、低階層用に予め定めた変調方式(本例ではQPSK)に基づくIQ平面上のマッピングを施して低階層用IQ信号を生成し、低階層用振幅調整部13に出力する。尚、当該低階層データに対する符号化処理には、エネルギー拡散処理やインターリーブ処理を含めてもよい。
低階層用振幅調整部13は、低階層用符号化・変調部12によって生成した低階層用IQ信号の平均振幅レベルを、高階層用IQ信号の平均振幅レベルよりも一律に所定量小さい振幅に変更(本例では電力差を7.0dB)することで小電力化した低階層用IQ信号を生成し、合波部14に出力する。
合波部14は、当該高階層用IQ信号と、小電力化した低階層用IQ信号とを同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波する形式で多重する(電力加算する)ことにより、階層多重化IQ信号として新たなIQ信号を生成し、ルートロールオフフィルタ部16に出力する。
同期制御部15は、それぞれ高階層及び低階層として定めた当該2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波するように、高階層用符号化・変調部11、低階層用符号化・変調部12、低階層用振幅調整部13及び合波部14の同期制御を行う機能部である。特に、同期制御部15は、低階層用振幅調整部13の同期制御にあたり、低階層用IQ信号及び高階層用IQ信号のそれぞれの所要C/Nを満たし、且つ階層多重化IQ信号に対する高階層用IQ信号のベクトル演算による差分により低階層用IQ信号を識別可能とするように、低階層用IQ信号を、高階層用IQ信号の振幅よりも一律に所定量小さい振幅に変更するように制御する。
ルートロールオフフィルタ部16は、帯域制限フィルタの一種であり、合波部14によって生成した階層多重化IQ信号に対し、アップサンプルと不要な高周波成分を除去する波形整形を施して波形整形後の階層多重化IQ信号を生成して、D/A変換・直交変調部17に出力する。
D/A変換・直交変調部17は、波形整形後の階層多重化IQ信号に対し、デジタル/アナログ(D/A)変換処理を施し、当該高階層用に予め定めた変調方式(本例ではQPSK)による直交変調処理に基づく変調波信号を生成し、所定の伝送路経由で受信装置3Pへ送信する。
(従来技術の受信装置)
次に、図5は、従来技術に基づくLDM方式の受信装置3Pの一般化した概略構成を示すブロック図である。
次に、図5は、従来技術に基づくLDM方式の受信装置3Pの一般化した概略構成を示すブロック図である。
図5に示す受信装置3Pは、送信装置1Pによって生成された変調波信号を所定の伝送路経由で受信して、当該2種類のデータキャリアの復調及び復号を行う装置として構成され、直交復調・A/D変換部31、ルートロールオフフィルタ部32、高階層用復調・復号部33、高階層用再符号化・再変調部34、ベクトル演算部35、及び低階層用復調・復号部36を備える。
直交復調・A/D変換部31は、送信装置1Pによって生成された変調波信号を所定の伝送路経由で受信して、当該変調方式(本例ではQPSK)による直交復調処理を施した後、アナログ/デジタル(A/D)変換処理を施して、上記の階層多重化IQ信号を復元し、ルートロールオフフィルタ部32に出力する。
ルートロールオフフィルタ部32は、帯域制限フィルタの一種であり、直交復調・A/D変換部31によって復元した階層多重化IQ信号の不要な高周波成分を除去する波形整形及びダウンサンプルによりシンボル点のみとした後の階層多重化IQ信号を生成して、高階層用復調・復号部33及びベクトル演算部35に出力する。
高階層用復調・復号部33は、波形整形後の階層多重化IQ信号に対し、当該予め定めた変調方式(本例ではQPSK)に基づく復調処理を施した後、送信装置1Pにおける高階層用の符号化処理に対応する逆処理を施し、即ち当該高階層用に予め定めた符号化率(本例では1/2)のブロック符号(本例ではLDPC及びBCHの連接符号)に関する復号処理を施し、高階層データを復元して外部出力するとともに、高階層用再符号化・再変調部34に出力する。つまり、高階層用復調・復号部33は、波形整形後の階層多重化IQ信号の受信を、尤度判定及び誤り訂正処理の下では高階層用IQ信号の受信とみなして復調及び復号の処理を施すことができ、これにより高階層データを復元する。
高階層用再符号化・再変調部34は、高階層用復調・復号部33から得られる高階層データに対し、送信装置1Pにおける高階層用符号化・変調部11と同一の処理を施し、即ち主信号とする当該高階層データに対し高階層用に予め定めた符号化率(本例では1/2)のブロック符号(本例ではLDPC及びBCHの連接符号)による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、予め定めた変調方式(本例ではQPSK)に基づくIQ平面上のマッピングを施して高階層用IQ信号を再生成し、ベクトル演算部35に出力する。
ベクトル演算部35は、ルートロールオフフィルタ部32から出力される階層多重化IQ信号から、高階層用再符号化・再変調部34によって再生成した高階層用IQ信号をベクトル演算により差し引く(電力減算する)ことによって低階層用IQ信号を復元し、低階層用復調・復号部36に出力する。
低階層用復調・復号部36は、ベクトル演算部35から得られる低階層用IQ信号に対し、低階層用に予め定めた変調方式(本例ではQPSK)に基づく復調処理を施した後、送信装置1Pにおける低階層用の符号化処理に対応する逆処理を施し、即ち当該低階層用に予め定めた符号化率(本例では3/4)のブロック符号(本例ではLDPC及びBCHの連接符号)に関する復号処理を施し、高階層データを復元して外部出力する。
このような図4及び図5に示す従来技術に基づくLDM方式の伝送システムは、衛星放送においても適用可能であるが、このLDM方式の技術を、衛星放送における送信装置に適用するには、衛星中継器が介在する伝送路の非線形歪の影響を軽減させる工夫が必要である。
つまり、図4に示す送信装置1Pでは、高階層用IQ信号と低階層用IQ信号が直接加算された信号点の階層多重化IQ信号で伝送するものとしており、この送信装置1Pを衛星放送においても適用すると、衛星中継器を含む伝送路に起因して生じる非線形歪の影響が生じたままの伝送となってしまい、結果として所要C/Nが増大し、伝送品質の劣化に繋がる。
このため、本発明の目的は、2種類のデータキャリアをそれぞれ高階層及び低階層として定め、当該2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで伝送路特性の非線形歪を軽減させるように制御して合波した変調波信号を生成し伝送する送信装置を提供することにある。
本発明の送信装置は、2種類のデータキャリアをそれぞれ高階層及び低階層として定め、当該2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで伝送路特性の非線形歪を軽減させるように制御して合波した変調波信号を生成し伝送する送信装置であって、前記高階層とするデータキャリアとして伝送するための高階層データを入力し、当該高階層データに対し高階層用に予め定めた符号化率のブロック符号による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、高階層用に予め定めた変調方式に基づくIQ平面上のマッピングを施して高階層用IQ信号を生成する高階層用符号化・変調部と、前記低階層とするデータキャリアとして伝送するための低階層データを入力し、当該低階層データに対し低階層用に予め定めた符号化率のブロック符号による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、低階層用に予め定めた変調方式に基づくIQ平面上のマッピングを施して低階層用IQ信号を生成する低階層用符号化・変調部と、前記低階層用IQ信号の各信号点に対し、時間軸上で対応する高階層用IQ信号の信号点の振幅を基準に動的に所定量振幅を調整する補正処理を施して、振幅補正した第2の低階層用IQ信号を生成する低階層用振幅可変部と、前記第2の低階層用IQ信号の平均振幅レベルを前記高階層用IQ信号の平均振幅レベルよりも一律に所定量小さい振幅に変更する、若しくは前記高階層用IQ信号の平均振幅レベルを前記第2の低階層用IQ信号の平均振幅レベルよりも一律に所定量大きい振幅に変更することで振幅調整する振幅調整部と、当該振幅調整後の高階層用IQ信号及び第2の低階層用IQ信号を、同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波する形式で多重することにより、階層多重化IQ信号として新たなIQ信号を生成する合波部と、前記高階層用符号化・変調部、前記低階層用符号化・変調部、前記低階層用振幅可変部、前記振幅調整部、及び前記合波部の同期制御を行う同期制御部と、前記階層多重化IQ信号に対し波形整形を施し第2の階層多重化IQ信号を生成するルートロールオフフィルタ部と、前記第2の階層多重化IQ信号に対し、デジタル/アナログ変換処理を施し、当該高階層用に予め定めた変調方式による直交変調処理に基づく変調波信号を生成し伝送するD/A変換・直交変調部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記同期制御部は、前記低階層用振幅可変部による当該補正処理を同期制御する際に、前記低階層用符号化・変調部により一旦生成した低階層用IQ信号の各信号点に対し、時間軸上で対応する高階層用IQ信号の各信号点の振幅を基準に前記階層多重化IQ信号が所定量より大きい振幅になるときに、前記所定量内に収まる振幅まで小さくするように変化させる補正処理を施すよう同期制御する機能を有することを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記同期制御部は、受信側で当該低階層及び高階層の各データキャリアの受信に必要とされるそれぞれの所要C/Nを満たし、且つ受信した前記第2の階層多重化IQ信号に対する前記高階層用IQ信号のベクトル演算による差分により前記低階層用IQ信号を識別可能とする範囲内で振幅を小さくするように変化させるよう同期制御する機能を有することを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記D/A変換・直交変調部は、前記変調波信号を衛星放送の伝送路上に介在する衛星中継器に向けて送信するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、従来技術のLDM方式の送信装置と比較して、伝送路上の非線形歪の影響を軽減させることが可能となり、とりわけ低階層用IQ信号の伝送性能を改善できるようになる。また、本発明によれば、従来技術のLDM方式の伝送システムと同様の伝送容量を確保できる。換言すれば、従来技術のLDM方式の伝送システムにおける伝送容量を低下させることなく、伝送路上の非線形歪の影響を軽減させ、特に低階層用IQ信号の伝送性能を改善することができる。
以下、図面を参照して、本発明による一実施例の送信装置1について説明する。
〔伝送システム〕
図1は、本発明による一実施形態の送信装置1及び受信装置3を備える伝送システムの概略構成を例示するブロック図である。図1に示す一実施形態の伝送システムは、LDM方式を衛星放送に適用した例であり、地上放送局における送信装置1と、衛星中継器2と、複数の受信装置3‐1,3‐2,…,3‐n(以下、nは1以上の整数であり、包括して「受信装置3」と称する)により構成される。
図1は、本発明による一実施形態の送信装置1及び受信装置3を備える伝送システムの概略構成を例示するブロック図である。図1に示す一実施形態の伝送システムは、LDM方式を衛星放送に適用した例であり、地上放送局における送信装置1と、衛星中継器2と、複数の受信装置3‐1,3‐2,…,3‐n(以下、nは1以上の整数であり、包括して「受信装置3」と称する)により構成される。
送信装置1は、図2を参照して詳細に説明するが、2種類のデータキャリアをそれぞれ高階層及び低階層として定め、当該2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで伝送路特性の非線形歪を軽減させるように制御して合波した変調波信号を生成し伝送する装置である。
放送衛星に搭載される衛星中継器2は、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を備え、上述したように、IMUXフィルタ21により地上の送信装置1によってアップリンク送信された変調波信号を受信して、その変調波信号から1チャンネル分ごとに帯域抽出を行い、TWTA22による電力増幅後、OMUXフィルタ23により不要周波数成分を抑圧し全チャンネル分を合成した変調波信号を放送波信号として生成し、地上の受信装置に向けてダウンリンク出力する。
受信装置3は、送信装置1によって生成された変調波信号を、衛星中継器2を含む伝送路経由で受信して、当該2種類のデータキャリアの復調及び復号を行う装置として構成され、図5に示す従来技術に基づくLDM方式の受信装置3Pと同様の構成からなり、その更なる説明は省略する。
〔送信装置〕
図2は、本発明による一実施例の送信装置1の概略構成を例示するブロック図である。尚、図2に示す送信装置1は、図4に示す従来技術の送信装置1Pと同様の構成要素には同一の参照番号を付している。
図2は、本発明による一実施例の送信装置1の概略構成を例示するブロック図である。尚、図2に示す送信装置1は、図4に示す従来技術の送信装置1Pと同様の構成要素には同一の参照番号を付している。
図2に示す送信装置1は、高階層用符号化・変調部11、低階層用符号化・変調部12、低階層用振幅調整部13、合波部14、同期制御部15、ルートロールオフフィルタ部16、D/A変換・直交変調部17、及び低階層用振幅可変部18を備え、図4に示す従来技術の送信装置1Pと比較して、低階層用振幅可変部18を更に備えるように構成している点、及び同期制御部15が低階層用振幅可変部18の同期制御も行うように構成している点を除き、同様に構成されている。以下、より具体的に、送信装置1の各構成要素について説明する。
高階層用符号化・変調部11は、高階層(本例では2K)とするデータキャリアとして伝送するための高階層データを入力し、主信号とする当該高階層データに対し高階層用に予め定めた符号化率(本例では1/2)のブロック符号(本例ではLDPC及びBCHの連接符号)による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、予め定めた変調方式(本例ではQPSK)に基づくIQ平面上のマッピングを施して高階層用IQ信号を生成し、合波部14に出力する。尚、当該高階層データに対する符号化処理には、エネルギー拡散処理やインターリーブ処理を含めてもよい。
低階層用符号化・変調部12は、低階層(本例では4K)とするデータキャリアとして伝送するための低階層データを入力し、主信号とする当該低階層データに対し低階層用に予め定めた符号化率(本例では3/4)のブロック符号(本例ではLDPC及びBCHの連接符号)による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、上記の高階層と同一の変調方式(本例ではQPSK)に基づくIQ平面上のマッピングを施して低階層用IQ信号を生成し、低階層用振幅可変部18に出力する。尚、当該低階層データに対する符号化処理には、エネルギー拡散処理やインターリーブ処理を含めてもよい。
低階層用振幅可変部18は、低階層用符号化・変調部12によって生成した低階層用IQ信号の各信号点に対し、時間軸上で対応する高階層用IQ信号の信号点の振幅を基準に動的に所定量振幅を調整する補正処理を施して、振幅補正した低階層用IQ信号を生成し、低階層用振幅調整部13に出力する。
低階層用振幅調整部13は、低階層用振幅可変部18によって振幅補正した低階層用IQ信号の平均振幅レベルを、高階層用IQ信号の平均振幅レベルよりも一律に所定量小さい振幅に変更(本例では電力差を7.0dB)することで小電力化した低階層用IQ信号を生成し、合波部14に出力する。
合波部14は、当該高階層用IQ信号と、小電力化した低階層用IQ信号とを同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波する形式で多重する(電力加算する)ことにより、階層多重化IQ信号として新たな規格化IQ信号を生成し、ルートロールオフフィルタ部16に出力する。
同期制御部15は、それぞれ高階層及び低階層として定めた当該2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波するように、高階層用符号化・変調部11、低階層用符号化・変調部12、低階層用振幅可変部18、低階層用振幅調整部13及び合波部14の同期制御を行う機能部である。
特に、本発明に係る同期制御部15は、低階層用振幅可変部18による当該補正処理を同期制御する際に、低階層用符号化・変調部12により一旦生成した低階層用IQ信号の各信号点に対し、時間軸上で対応する高階層用IQ信号の各信号点の振幅を基準に階層多重化IQ信号が所定量より大きい振幅になるときに、当該所定量内に収まる振幅まで小さくするように変化させる補正処理を施すよう同期制御する機能を有する。
また、本発明に係る同期制御部15は、低階層用振幅可変部18による当該補正処理の同期制御に伴い、受信側で当該低階層及び高階層の各データキャリアの受信に必要とされるそれぞれの所要C/Nを満たし、且つ受信した階層多重化IQ信号に対する高階層用IQ信号のベクトル演算による差分により当該低階層用IQ信号を識別可能とする範囲内で振幅を小さくするように変化させるよう同期制御する機能を有する。
ルートロールオフフィルタ部16は、帯域制限フィルタの一種であり、合波部14によって生成した階層多重化IQ信号に対し、アップサンプルと不要な高周波成分を除去する波形整形を施して波形整形後の階層多重化IQ信号を生成し、D/A変換・直交変調部17に出力する。
D/A変換・直交変調部17は、波形整形後の階層多重化IQ信号(即ち、規格化IQ信号)に対し、デジタル/アナログ(D/A)変換処理を施し、当該高階層用に予め定めた変調方式(本例ではQPSK)による直交変調処理に基づく変調波信号を生成し、衛星中継器2を含む伝送路経由で受信装置3へ送信する。
このように、図2に示す送信装置1では、一実施例の伝送パラメータとして、高階層用の符号化・変調には、QPSK(符号化率1/2)を、低階層用の符号化・変調にはQPSK(符号化率3/4)を使用し、高階層用IQ信号と低階層用IQ信号の電力差は7.0dBとしている。ここで、本例においては使用するシンボルレートや中心周波数は同一とし、高階層用IQ信号と低階層用IQ信号のシンボル点は同期のとれているものとする。衛星放送の伝送方式ISDB‐S3に準じるものとすると、QPSK(符号化率1/2)の所要C/Nは1.2dB、QPSK(符号化率3/4)の所要C/Nは4.0dBであることから、電力差7.0dBを考慮すると、理想的な伝送路条件であれば5.8dBの受信C/Nマージンをもって高階層用IQ信号を受信できるようにしている。
この一実施例の伝送パラメータで、図3を参照しながら、送信装置1における階層多重化IQ信号の生成動作を説明する。
まず、高階層用IQ信号は、QPSKであることから第1乃至第4象限で各1点ずつの合計4点となり(図3に示す“〇”)、高階層用IQ信号の振幅量を1と正規化したとき、第1乃至第4象限の各点は、(IQ信号の実部,IQ信号の虚部)で表すと、(0.7071,0.7071)、(-0.7071,0.7071)、(-0.7071,-0.7071)、及び(0.7071,-0.7071)となる。
次に、低階層用IQ信号は高階層と同様にQPSKの4点となるが、低階層の正規化振幅量は、高階層の正規化振幅量1に対して、7.0dB低い振幅量10^(-7/10)≒0.1995となり、低階層用IQ信号(QPSK)の対応する4点は、(0.1411,0.1411)、(-0.1411,0.1411)、(-0.1411,-0.1411)、及び(0.1411,-0.1411)となる。
そこで、電力差7.0dBの高階層用IQ信号と低階層用IQ信号とを加算したとすると、そのIQ信号点配置(図3に示す“◆”)は、格子状の16点(0.8482,0.8482)、(0.5660,0.8482)、(0.5660,0.5660)、(0.8482,0.5660)、(-0.5660,0.8482)、(-0.8482,0.8482)、(-0.8482,0.5660)、(-0.5660,0.5660)、(-0.5660,-0.5660)、(-0.8482,-0.5660)、(-0.8482,-0.8482)、(-0.5660,-0.8482)、(0.8482,-0.5660)、(0.5660,-0.5660)、(0.5660,-0.8482)、及び(0.8482,-0.8482)をとりうる。
即ち、従来の送信装置1Pでは、QAM変調方式に似た格子状のIQ信号点配置(図3に示す“◆”)で変調され、送信されることになる。しかしながら、このIQ信号点配置(図3に示す“◆”)の場合、衛星放送においては、特にそのIQ信号点配置(図3に示す“◆”)における最大振幅となる4点(0.8482,0.8482)、(-0.8482,0.8482)、(-0.8482,-0.8482)、(0.8482,-0.8482)が、TWTA22の非線形歪の影響(振幅抑圧され、位相の回った状態)を最も受けることになり、結果として受信性能劣化に繋がる。これがISDB‐S3等の衛星放送における変調方式は、QAMではなく、PSKや4ビット以上であればAPSKが採用されている理由である。
通常の4ビット変調であれば、IQ信号点の配置をAPSKに変化するだけでよいが、LDMの場合、高階層用IQ信号と低階層用IQ信号の加算の組み合わせであるため、その組み合わせ方に応じて、階層多重化IQ信号の振幅を動的に変化させる必要がある。
そこで、本発明による一実施例の送信装置1では、同期制御部15によって同期制御する低階層用振幅可変部18を設け、一旦生成した低階層用IQ信号の各信号点に対し、時間軸上で対応する高階層用IQ信号の信号点の振幅を基準に動的に所定量振幅を調整する補正処理を施し、低階層用振幅調整部13により振幅補正した低階層用IQ信号を小電力化した低階層用IQ信号を生成し、合波部14により当該高階層用IQ信号と当該小電力化した低階層用IQ信号とを同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波する形式で多重することにより、階層多重化IQ信号を生成するものとした。
代表して図3に示す第1象限で説明するに、高階層用IQ信号(図3に示す“〇”)は、第1象限では(0.7071,0.7071)に位置しているが、高階層用IQ信号と低階層用IQ信号の加算後(図3に示す“◆”)の格子状の4点(0.8482,0.8482)、(0.5660,0.8482)、(0.5660,0.5660)、(0.8482,0.5660)のうち、右上の座標点(0.8482,0.8482)が最大の正規化振幅量1.200となり、この右上の座標点(0.8482,0.8482)を(+|0.8482-C1|,+|0.8482-C1|)(C1は正の定数)とすれば(図3に示す第1象限で2点“◇”を図示するうちの右上側)、その振幅量1.200から下げることが可能となり、非線形歪の影響を軽減することが可能となる。TWTA22は、所定の振幅量以下では線形であり、ここでは正規化振幅量1以下で線形とする。
また、高階層用IQ信号と低階層用IQ信号の加算後(図3に示す“◆”)の格子状の4点(0.8482,0.8482)、(0.5660,0.8482)、(0.5660,0.5660)、(0.8482,0.5660)のうち、左下の座標点(0.5660,0.5660)が最小の正規化振幅量0.8005となり、この左下の座標点(0.5660,0.5660)を(+|0.5660‐C2|,+|0.5660‐C2|)(C2は正の定数)とすれば(図3に示す第1象限で2点“◇”を図示するうちの左下側)、低階層用IQ信号からみた階層多重化IQ信号の正規化電力は0.1995(=1-0.8005)に保つことができるため、高階層用IQ信号と低階層用IQ信号の電力差7.0dBも保つことができる。
このように、本発明に係る同期制御部15は、低階層用振幅可変部18による当該補正処理を同期制御する際に、低階層用符号化・変調部12により一旦生成した低階層用IQ信号の各信号点に対し、時間軸上で対応する高階層用IQ信号の各信号点の振幅を基準に階層多重化IQ信号が所定量より大きい振幅になるときに、当該所定量内に収まる振幅まで小さくするように変化させる補正処理を施すよう同期制御し、更には、低階層用振幅可変部18による当該補正処理の同期制御に伴い、受信側で当該低階層及び高階層の各データキャリアの受信に必要とされるそれぞれの所要C/Nを満たし、且つ受信した階層多重化IQ信号に対する高階層用IQ信号のベクトル演算による差分により当該低階層用IQ信号を識別可能とする範囲内で振幅を小さくするように変化させるよう同期制御するようにした。
図3に示す第2乃至第4象限についても同様の処理を施し、補正後の階層多重化IQ信号の信号点(即ち、加算した高階層用IQ信号と低階層用IQ信号について補正した信号点)を“◇”で図示している。
また、最適となるC1及びC2の値は、衛星中継器2(IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23)の各特性やTWTA22の動作点に依存するが、事前にオフラインで予め補正量を計算して定めるか、或いは送信装置1内に補正量計算可能な機構(図示せず)を設けて逐次、又は定期的に導出し更新する形態とすることも可能である。
以上のように、本実施例の送信装置1によれば、従来のLDM方式の送信装置1Pと比較して、その伝送容量を低下させることなく、伝送路上の非線形歪の影響を軽減させ、特に低階層用IQ信号の伝送性能を改善することができる。
上述した一実施例については代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、上述した例では、高階層を2K、低階層を4Kとする例を説明したが、高階層を4K、低階層を8Kとすることなど、2種類のデータキャリアをそれぞれ高階層及び低階層として定めるものであればよい(ただし受信耐性は低階層より高階層の方が高いことが前提条件となる)。また、本発明に係る送信装置1によれば、変調波信号の生成には物理的なIQ信号処理を用いることから、高階層や低階層の変調方式及び誤り訂正のブロック符号方式は、種々のものを選択設定することができる。このため、本発明に係る送信装置1によれば、選択した符号化・変調方式(伝送路符号化方式)によらない高い汎用性を確保して、従来のLDM方式と同様の伝送容量を確保しながら、従来のLDM方式よりも非線形歪の影響を軽減させることができる。また、上述した実施形態の例では、本発明に係る送信装置1を衛星放送の伝送システムに適用する例を説明したが、地上放送においても将来的に伝送路上で非線形特性を持つ増幅器を介在させることも想定しうることから、地上放送の伝送システムに適用してもよい。
また、上述した例では、分かりやすい典型的な例として、高階層用に予め定めた変調方式と、低階層用に予め定めた変調方式とを同一とする例(上記の例では、QPSK)を説明したが、高階層用と低階層用とで異なる変調方式として本発明に係る構成要素を適用してもよいことは勿論である。例えば、高階層をQPSKとし、低階層を8PSKとしてもよい。更には、高階層と低階層との間で変調方式が同一であっても符号化率は異なるものであってもよい。即ち、階層多重化IQ信号として、結果として受信性能が異なることを利用して、2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波した変調波信号を生成し伝送する形態であればよい。
更に、上述した例では、低階層用振幅調整部13により、低階層用IQ信号の平均振幅レベルを高階層用IQ信号の平均振幅レベルに対して一律に小さくする振幅調整を行う例を説明したが、このような低階層用振幅調整部13を設ける代わりに、高階層用IQ信号の平均振幅レベルを低階層用IQ信号の平均振幅レベルに対して一律に大きくする振幅調整を行う高階層用振幅調整部(図示略)を設ける構成としてもよい。即ち、高階層用IQ信号の平均振幅レベルが低階層用IQ信号の平均振幅レベルに対して一律に所定のレベル差となるように振幅調整を行う「振幅調整部」(図示略)を設ける構成であればよい。
従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
また、上述した例では、分かりやすい典型的な例として、高階層用に予め定めた変調方式と、低階層用に予め定めた変調方式とを同一とする例(上記の例では、QPSK)を説明したが、高階層用と低階層用とで異なる変調方式として本発明に係る構成要素を適用してもよいことは勿論である。例えば、高階層をQPSKとし、低階層を8PSKとしてもよい。更には、高階層と低階層との間で変調方式が同一であっても符号化率は異なるものであってもよい。即ち、階層多重化IQ信号として、結果として受信性能が異なることを利用して、2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波した変調波信号を生成し伝送する形態であればよい。
更に、上述した例では、低階層用振幅調整部13により、低階層用IQ信号の平均振幅レベルを高階層用IQ信号の平均振幅レベルに対して一律に小さくする振幅調整を行う例を説明したが、このような低階層用振幅調整部13を設ける代わりに、高階層用IQ信号の平均振幅レベルを低階層用IQ信号の平均振幅レベルに対して一律に大きくする振幅調整を行う高階層用振幅調整部(図示略)を設ける構成としてもよい。即ち、高階層用IQ信号の平均振幅レベルが低階層用IQ信号の平均振幅レベルに対して一律に所定のレベル差となるように振幅調整を行う「振幅調整部」(図示略)を設ける構成であればよい。
従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明によれば、伝送容量を低下させることなく、伝送路上の非線形歪の影響を軽減させ、特に低階層用IQ信号の伝送性能を改善することができるので、LDM方式の伝送システムの用途に有用である。
1 送信装置(本発明)
1P 送信装置(従来技術)
2 衛星中継器
3,3P,3‐1,3‐2,…,3‐n 受信装置
11 高階層用符号化・変調部
12 低階層用符号化・変調部
13 低階層用振幅調整部
14 合波部
15 同期制御部
16 ルートロールオフフィルタ部
17 D/A変換・直交変調部
18 低階層用振幅可変部
21 IMUXフィルタ
22 TWTA
23 OMUXフィルタ
31 直交復調・A/D変換部
32 ルートロールオフフィルタ部
33 高階層用復調・復号部
34 高階層用再符号化・再変調部
35 ベクトル演算部
36 低階層用復調・復号部
1P 送信装置(従来技術)
2 衛星中継器
3,3P,3‐1,3‐2,…,3‐n 受信装置
11 高階層用符号化・変調部
12 低階層用符号化・変調部
13 低階層用振幅調整部
14 合波部
15 同期制御部
16 ルートロールオフフィルタ部
17 D/A変換・直交変調部
18 低階層用振幅可変部
21 IMUXフィルタ
22 TWTA
23 OMUXフィルタ
31 直交復調・A/D変換部
32 ルートロールオフフィルタ部
33 高階層用復調・復号部
34 高階層用再符号化・再変調部
35 ベクトル演算部
36 低階層用復調・復号部
Claims (4)
- 2種類のデータキャリアをそれぞれ高階層及び低階層として定め、当該2種類のデータキャリアについて同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで伝送路特性の非線形歪を軽減させるように制御して合波した変調波信号を生成し伝送する送信装置であって、
前記高階層とするデータキャリアとして伝送するための高階層データを入力し、当該高階層データに対し高階層用に予め定めた符号化率のブロック符号による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、高階層用に予め定めた変調方式に基づくIQ平面上のマッピングを施して高階層用IQ信号を生成する高階層用符号化・変調部と、
前記低階層とするデータキャリアとして伝送するための低階層データを入力し、当該低階層データに対し低階層用に予め定めた符号化率のブロック符号による誤り訂正パリティを付加して符号化データを形成する符号化処理を施した後、低階層用に予め定めた変調方式に基づくIQ平面上のマッピングを施して低階層用IQ信号を生成する低階層用符号化・変調部と、
前記低階層用IQ信号の各信号点に対し、時間軸上で対応する高階層用IQ信号の信号点の振幅を基準に動的に所定量振幅を調整する補正処理を施して、振幅補正した第2の低階層用IQ信号を生成する低階層用振幅可変部と、
前記第2の低階層用IQ信号の平均振幅レベルを前記高階層用IQ信号の平均振幅レベルよりも一律に所定量小さい振幅に変更する、若しくは前記高階層用IQ信号の平均振幅レベルを前記第2の低階層用IQ信号の平均振幅レベルよりも一律に所定量大きい振幅に変更することで振幅調整する振幅調整部と、
当該振幅調整後の高階層用IQ信号及び第2の低階層用IQ信号を、同一周波数帯域、且つ同一シンボルレートで合波する形式で多重することにより、階層多重化IQ信号として新たなIQ信号を生成する合波部と、
前記高階層用符号化・変調部、前記低階層用符号化・変調部、前記低階層用振幅可変部、前記振幅調整部、及び前記合波部の同期制御を行う同期制御部と、
前記階層多重化IQ信号に対し波形整形を施し第2の階層多重化IQ信号を生成するルートロールオフフィルタ部と、
前記第2の階層多重化IQ信号に対し、デジタル/アナログ変換処理を施し、当該高階層用に予め定めた変調方式による直交変調処理に基づく変調波信号を生成し伝送するD/A変換・直交変調部と、
を備えることを特徴とする送信装置。 - 前記同期制御部は、前記低階層用振幅可変部による当該補正処理を同期制御する際に、前記低階層用符号化・変調部により一旦生成した低階層用IQ信号の各信号点に対し、時間軸上で対応する高階層用IQ信号の各信号点の振幅を基準に前記階層多重化IQ信号が所定量より大きい振幅になるときに、前記所定量内に収まる振幅まで小さくするように変化させる補正処理を施すよう同期制御する機能を有することを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
- 前記同期制御部は、受信側で当該低階層及び高階層の各データキャリアの受信に必要とされるそれぞれの所要C/Nを満たし、且つ受信した前記第2の階層多重化IQ信号に対する前記高階層用IQ信号のベクトル演算による差分により前記低階層用IQ信号を識別可能とする範囲内で振幅を小さくするように変化させる補正処理を施すよう同期制御する機能を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の送信装置。
- 前記D/A変換・直交変調部は、前記変調波信号を衛星放送の伝送路上に介在する衛星中継器に向けて送信するように構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の送信装置。
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