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JP7610094B2 - 高分子原材料データ解析装置および高分子原材料データ解析方法 - Google Patents
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JP7610094B2 - 高分子原材料データ解析装置および高分子原材料データ解析方法 - Google Patents

高分子原材料データ解析装置および高分子原材料データ解析方法 Download PDF

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Description

本発明は、高分子原材料のミクロ構造の特定に利用される高分子原材料データ解析装置および高分子原材料データ解析方法に関し、特に、実測された高分子原材料の一次元スペクトル情報を用いて、高分子原材料のミクロ構造を特定する高分子原材料データ解析装置および高分子原材料データ解析方法に関する。
現在、質量分析装置、ガスクロマトグラフ(GC)、液体クロマトグラフ(LC)、分光測定装置、蛍光X線分析装置、核磁気共鳴装置(NMR)等の各種分析装置で得られたデータを多変量解析して、分析装置から得られたデータから、特定の物質の組成または構造等の特定することが試みられている。
例えば、特許文献1には、複数のサンプルについてそれぞれ分析装置で取得された、それぞれ異なる複数の次元における信号値を示す多次元の分析データを解析するものであって、複数のサンプルについての分析データである教師データに基づいて機械学習モデルを構築し機械学習モデルを用いて未知のサンプルについての判別分析又は回帰分析を行う分析データ解析装置において、a)与えられた教師データについて機械学習を実行して判別分析又は回帰分析のための機械学習モデルを作成するモデル作成部と、b)モデル作成部で作成された機械学習モデルにおける各次元の入力の有用度合いをそれぞれ求める、又はすでに有用度合いが存在する場合には新たに求まった有用度度合いを利用して有用度合いを更新する有用度合い算出部と、c)有用度合い算出部で算出された各次元の有用度合いに応じて確率的に一部の次元の入力を無効化する入力無効化部と、d)入力無効化部により一部の次元の入力が無効化されたあとの教師データを用いてモデル作成部により機械学習を実行し、その結果に基づき各次元の入力の有用度合いを更新するという一連の処理を1回以上繰り返すように、モデル作成部、有用度合い算出部、及び入力無効化部を制御する繰り返し実行制御部と、e)繰り返し実行制御部により一連の処理が1回以上繰り返されたあとの次元毎の有用度合いに基づいて、未知のサンプルについて判別分析する又は回帰分析する際に使用する次元を選択する又は重み付けする次元決定部と、を備える分析データ解析装置が記載されている。
特開2018-152000号公報
多変量解析、および特許文献1等に開示されているように、分析装置から得られたデータから特定の物質の組成または構造等を特定することが試みられている。しかしながら、予測精度が十分ではなく、さらなる予測精度の向上が望まれている。
本発明の目的は、高分子原材料の実測された一次元スペクトル情報を用いて、高い予測精度で高分子原材料の構造および組成等を予測できる高分子原材料データ解析装置および高分子原材料データ解析方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、複数種類の高分子原材料について、それぞれ実測された一次元スペクトル情報を取得する取得部と、一次元スペクトル情報を、高分子原材料毎に正規化し、複数種類の高分子原材料について、それぞれ組成情報と、少なくとも1つの構造情報とを取得し、複数種類の高分子原材料の構造情報毎に正規化する調整部と、複数の高分子原材料の正規化された一次元スペクトル情報と、複数の高分子原材料の正規化された構造情報とを用い相関分析により相関係数を求める算出部と、を有し、相関係数の算出に用いた一次元スペクトル情報を説明変数とし、高分子原材料の組成情報および構造情報のうち、少なくとも1つを目的変数とした学習モデルを作成する学習モデル作成部と、学習モデルを実行する演算部と、演算部による学習モデルの結果を判定する判定部とを有し、学習モデル作成部は、判定部において所定の判定条件を満たすと判定されるまで、学習モデルを繰り返し作成し、演算部は、判定条件を満たす学習モデルに基づいて、一次元スペクトル情報を用いて、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを予測する、高分子原材料データ解析装置を提供するものである。
少なくとも一次元スペクトル情報の実測の際の分析条件に合わせてリファレンスを設定する設定部を有し、調整部は、一次元スペクトル情報の最大値と最小値とを統一することが好ましい。
算出部は、相関分析により、複数の相関係数を求め、かつ複数の相関係数のうち、所定の値以上の一次元スペクトル情報を有効とし、学習モデル作成部は、有効な相関係数の算出に用いた一次元スペクトル情報を説明変数とし、学習モデルを作成することが好ましい。
高分子原材料は、ジエン系ゴムであることが好ましい。
ジエン系ゴムは、スチレンブタジエンゴムおよびブタジエンゴムのうち、少なくとも一方を含むことが好ましい。
実測された一次元スペクトル情報は、核磁気共鳴装置を用いて測定されたものであることが好ましい。
本発明の第2の態様は、複数種類の高分子原材料について、それぞれ実測された一次元スペクトル情報を取得する工程と、一次元スペクトル情報を、高分子原材料毎に正規化する工程と、複数種類の高分子原材料について、それぞれ組成情報と、少なくとも1つの構造情報とを取得し、複数種類の高分子原材料の構造情報毎に正規化する工程と、複数の高分子原材料の正規化された一次元スペクトル情報と、複数の高分子原材料の正規化された構造情報とを用い相関分析により相関係数を算出する工程と、相関係数の算出に用いた一次元スペクトル情報を説明変数とし、高分子原材料の組成情報および構造情報のうち、少なくとも1つを目的変数とした学習モデルを作成する工程と、学習モデルを実行し、学習モデルの結果が所定の判定条件を満たすと判定されるまで、学習モデルを繰り返し作成する工程と、判定条件を満たす学習モデルに基づいて、一次元スペクトル情報を用いて、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを予測する工程と、を有し、高分子原材料データ解析方法を提供するものである。
実測された一次元スペクトル情報を取得する工程と、一次元スペクトル情報を、高分子原材料毎に正規化する工程との間に、少なくとも一次元スペクトル情報の実測の際の分析条件に合わせてリファレンスを設定する工程と、一次元スペクトル情報の最大値と最小値とを統一する工程とを有することが好ましい。
高分子原材料は、ジエン系ゴムであることが好ましい。
ジエン系ゴムは、スチレンブタジエンゴムおよびブタジエンゴムのうち、少なくとも一方を含むことが好ましい。
実測された一次元スペクトル情報は、核磁気共鳴装置を用いて測定されたものであることが好ましい。
本発明によれば、高分子原材料の実測された一次元スペクトル情報を用いて、高い予測精度で高分子原材料の構造および組成等を予測できる。
本発明の実施形態の高分子原材料データ解析装置の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態の高分子原材料データ解析方法の第1の例を工程順に示すフローチャートである。 本発明の実施形態の高分子原材料データ解析方法の第2の例を工程順に示すフローチャートである。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の高分子原材料データ解析方法および高分子原材料データ解析方法を詳細に説明する。
なお、以下に説明する図は、本発明を説明するための例示的なものであり、以下に示す図に本発明が限定されるものではない。
[高分子原材料データ解析装置]
図1は本発明の実施形態の高分子原材料データ解析装置の一例を示す模式図である。
高分子原材料データ解析装置10は、コンピューター等のハードウェアを用いて構成される。高分子原材料データ解析方法には、例えば、図1に示す解析装置10が用いられるが、高分子原材料データ解析方法をコンピューター等のハードウェアおよびソフトウェアを用いて実行することができれば高分子原材料データ解析装置10に限定されるものではなく、高分子原材料データ解析方法の各工程を手順としてコンピューター等に実行させるためのプログラムでもよい。また、高分子原材料データ解析装置10は図1に示す構成に限定されるものではない。以下、高分子原材料データ解析装置10のことを、単に解析装置10ともいう。
解析装置10は、処理部12と、入力部14と、表示部16とを有する。処理部12は、取得部20、設定部21、調整部22、算出部23、学習モデル作成部24、演算部25、判定部26.表示制御部27、メモリ28、および制御部29を有する。解析装置10は、この他に図示はしないがROM等を有する。
処理部12は、制御部29により制御される。また、処理部12において取得部20、設定部21、調整部22、算出部23、学習モデル作成部24、演算部25、判定部26.および表示制御部27はメモリ28に接続されており、取得部20、設定部21、調整部22、算出部23、学習モデル作成部24、演算部25、判定部26.表示制御部27のデータはメモリ28に記憶することができる。
解析装置10は、ROM等に記憶されたプログラム(コンピュータソフトウェア)を、制御部29で実行することにより、取得部20、調整部22、算出部23、学習モデル作成部24、演算部25、および判定部26の各部を機能的に形成する。解析装置10は、上述のように、プログラムが実行されることで各部位が機能するコンピューターによって構成されてもよいし、各部位が専用回路で構成された専用装置であってもよい。
解析装置10は、高分子原材料の実測された一次元スペクトル情報を用いて、高い予測精度で高分子原材料の構造および組成等を予測することを目的とするものである。解析装置10は、例えば、新たに合成されたスチレンブタジエンゴムについて、一次元スペクトル情報を実測して求め、実測された一次元スペクトル情報を用いて、新たに合成されたスチレンブタジエンゴムの構造および組成等を高い予測精度で予測できる。
以下、解析装置10の各部について説明する。
入力部14は、マウスおよびキーボード等の各種情報をオペレータの指示により入力するための各種の入力デバイスである。表示部16は、例えば、高分子原材料データ解析方法で得られた結果等を表示するものであり、公知の各種のディスプレイが用いられる。また、表示部16には各種情報を出力媒体に表示するためのプリンタ等のデバイスも含まれる。
解析装置10の取得部20は、複数種類の高分子原材料について、それぞれ実測された一次元スペクトル情報を取得するものである。
取得部20には、実測された一次元スペクトル情報が複数保持される。例えば、入力部14により、解析装置10の外部から、複数種類の高分子原材料の実測された一次元スペクトル情報がメモリ28に記憶され、メモリ28から取得部20に、上述の複数種類の高分子原材料の実測された一次元スペクトル情報が読み出すことにより、取得してもよい。複数種類の高分子原材料の実測された一次元スペクトル情報としては、実測された一次元スペクトル情報のデータベースの情報を用いることもできる。
上述の実測された一次元スペクトル情報は、例えば、核磁気共鳴装置を用いて測定されたものであり、例えば、13C-NMRスペクトルである。しかし、これに限定されるものではなく、GC(ガスクロマトグラ)の測定結果、およびIR(赤外線吸収)スペクトルも、実測された一次元スペクトル情報に含まれる。
設定部21は、少なくとも一次元スペクトル情報の実測の際の分析条件に合わせてリファレンスを設定するものである。一次元スペクトル情報が、例えば、NMRスペクトルの場合、測定の際にCDCl溶媒を用いていれば、77.0ppmをリファレンスとして設定する。また、上述のリファレンスは、高分子原材料に合わせて設定してもよい。
なお、核磁気共鳴装置の機能として、溶媒等に基づくリファレンスを自動で設定する機能がある。NMRスペクトルについては、それを設定部21に利用することもできる。
調整部22は、一次元スペクトル情報を、複数種類ある高分子原材料毎に正規化する。例えば、NMRスペクトルの場合、高分子原材料毎に、スペクトル強度を正規化する。
調整部22は、正規化後の一次元スペクトル情報を、取得部20またはメモリ28に出力し、正規化後の一次元スペクトル情報を取得部20またはメモリ28に記憶させる。
なお、一次元スペクトル情報の正規化の方法は、特に限定されるものではない。例えば、一次元スペクトル情報において、複数のスペクトルの値のうち、1つの値を基準として正規化する。
また、調整部22は、複数種類の高分子原材料について、それぞれ組成情報と、少なくとも1つの構造情報とを取得し、複数種類の高分子原材料の構造情報毎に正規化する。構造情報としては、高分子原材料がジエン系ゴムの場合、ミクロ構造として、例えば、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合がある。これ以外に構造情報としては、ダイアッド連鎖、トリアッド連鎖が挙げられる。スチレンブタジエンゴム場合、組成情報としては、ブタジエンの量とスチレンの量がある、また、組成情報には、質量平均分子量、粘度、分岐度、および分岐数等も含まれる。
上述の複数種類の高分子原材料の組成情報と、少なくとも1つの構造情報は、例えば、高分子原材料の一次元スペクトル情報を取得する際に取得部20で取得してもよい。
調整部22は、正規化後の高分子原材料の構造情報を、取得部20またはメモリ28に出力し、正規化後の高分子原材料の構造情報を取得部20またはメモリ28記憶させる。
なお、高分子原材料の構造情報の正規化の方法は、特に限定されるものではない。例えば、複数種類の高分子原材料のうち、1つの高分子原材料を基準として正規化する。
なお、高分子原材料の構造情報の正規化のタイミングは、特に限定されるものではなく、一次元スペクトル情報の正規化前でもよく、一次元スペクトル情報の正規化後でもよい。
調整部22は、複数の一次元スペクトル情報のスペクトルの最大値と最小値とを統一する。例えば、複数の一次元スペクトル情報において、各一次元スペクトル情報に含まれるNMRの化学シフトを、特定の範囲に統一することが挙げられる。この場合、化学シフトを、例えば、-20~220ppmの範囲に統一すること、すなわち、最大値を220ppm、最小値を-20ppmに統一することである。
各一次元スペクトル情報において、例えば、化学シフトを-20~220ppmの範囲になるように、化学シフトの数値を調整する。数値の調整方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法が適宜利用可能である。
なお、スペクトルの最大値と最小値との統一のタイミングは、特に限定されるものではなく、一次元スペクトル情報の正規化前でもよく、一次元スペクトル情報の正規化後でもよい。
算出部23は、正規化された一次元スペクトル情報と、高分子原材料の正規化された構造情報とを用い相関分析により相関係数を求める。この場合、複数の相関係数を求めることが好ましい。算出部23で求めた相関係数は、例えば、メモリ28に記憶される。なお、相関分析、相関係数の求め方は特に限定されるものではなく、公知のものが種々利用可能である。相関係数には、例えば、Pearsonの相関係数が用いられる。
算出部23において、複数の相関係数を求めることにより、一次元スペクトル情報の、例えば、NMRスペクトルまたは化学シフトと、高分子原材料の構造情報において、どのNMRスペクトルまたは化学シフトと、どの構造情報との相関が高いか否かを特定できる。すなわち、NMRスペクトルまたは化学シフトの構造情報に対する影響度の大きさを特定できる。
また、算出部23は、複数の相関係数のうち、所定の値以上の一次元スペクトル情報を有効にする。これにより、影響度が小さい相関係数を求めることを抑制できる。相関係数は、学習モデルに利用されるものである。相関係数を適切に利用することにより、学習モデルの予測精度を向上させることができる。
また、上述のように、複数の相関係数のうち、所定の値以上の一次元スペクトル情報を有効にすることにより、学習モデルの学習に利用するデータから、相関係数が小さいものを排除できることから、学習モデルの学習に利用するデータ数を少なくでき、学習時間を短くできる。これにより、より短時間で、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを、高い予測精度で予測できる。
算出部23では、例えば、相関係数が0.2を超える化学シフト(ppm)を有効にする。すなわち、相関係数が0.2以下の化学シフト(ppm)を無効化する。この場合、化学シフト(ppm)のうち、例えば、15~50ppm、および110~145ppm以外を無効化する。
学習モデル作成部24は、相関係数の算出に用いた一次元スペクトル情報を説明変数とし、高分子原材料の組成情報および構造情報のうち、少なくとも1つを目的変数とした学習モデルを作成するものである。相関係数が複数ある場合、全ての相関係数を用いてもよい。また、上述のように複数の相関係数のうち、所定の値以上の相関係数を有効にし、有効な相関係数だけを目的変数として用いてもよい。
学習モデル作成部24は、後述の判定部26の判定結果に基づいて、判定部26において所定の判定条件を満たすと判定されるまで、学習モデルを繰り返し作成する。学習モデルを繰り返し作成する場合、外れ値等の不要なデータを削除する。また、説明変数を変更する。説明変数を変更する場合、例えば、説明変数自体を変更すること、複数の説明変数がある場合、説明変数の組み合わせを変更すること、説明変数として、相関係数の閾値を変更し、数値高い相関係数を利用することが挙げられる。
なお、学習モデルは、特に限定されるものではなく、機械学習の手法として、例えば、ニューラルネットワークを用いることができる。これ以外に各種の手法を用いることができる。例えば、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト、および非線形判別法等を用いてもよい。
学習モデルとして、どのような手法を用いるのが適当であるかは、解析対象である高分子原材料の分析データの性質等により異なるため、予め複数の機械学習手法を用意しておき、ユーザーが任意に選択できるようしてもよい。また、機械学習による判別分析または回帰分析は同じ種類のものを複数組み合わせたり、異なる種類のものを複数組み合わせたりすることができることがよく知られていることから、そうした組み合わせを利用してもよい。
学習モデル作成部24で用いられる学習モデルは、例えば、メモリ28に記憶させておき、学習モデル作成部24がメモリ28から学習モデルを読み出すようにしてもよい。
演算部25は、学習モデル作成部で作成された学習モデルの学習を実行し、学習モデルによる結果を得るものである。演算部25は、学習モデルの結果を、メモリ28に記憶させるか、または判定部26に出力する。
学習モデルの学習には、例えば、説明変数(入力データ)と、目的変数(出力データ)とがセットになった教師ありデータを用いる。教師ありデータを用いる場合、利用可能なデータを全て教師ありデータに利用するのではなく、利用可能なデータを教師ありデータと検証データに分ける。教師ありデータを用いて学習モデルを学習させる。検証データを用いて、教師ありデータを用いて学習させた学習モデルの予測性能を評価する。
例えば、スチレンブタジエンゴムが100種類あった場合、100種類のうち、80種類のスチレンブタジエンゴムを教師ありデータとして用い、残りの20種類のスチレンブタジエンゴムを検証データに用いるようにすることができる。この場合、利用可能なデータ(100種類のデータ)のうち、80%(80種類のデータ)を教師ありデータとして用い、残りの20%(20種類のデータ)を検証データとして用いる。
教師ありデータと検証データに分ける方法としては、例えば、ホールドアウト検証、およびk-分割交差検証等を用いることができる。
なお、学習モデルの学習には、教師ありデータを用いることに限定されるものではなく、説明変数(入力データ)と、目的変数(出力データ)とがセットになっていない、教師なしデータを用いることもできる。
判定部26は.演算部25による学習モデルの結果を判定するものである。
例えば、検証データを用いて、説明変数に用いた高分子原材料のNMRの化学シフトを入力して、目的変数とした、高分子原材料の組成情報または構造情報を得る。得られた高分子原材料の組成情報または構造情報に基づき、学習モデルの結果を判定する。
学習モデルの結果の判定方法は、特に限定されるものではない。例えば、R(決定係数)、RMSE(平方平均二乗誤差)、およびMAE(平均絶対誤差)等を用いることができる。
判定部26では、上述のそれぞれの判定方法に応じた判定条件として、例えば、予め閾値が設定されている。判定条件は、メモリ28に記憶されていてもよい。判定部26は、メモリ28から判定条件を読み出し、判定条件に基づき、学習モデルを評価する。
判定条件を満たす場合には、最終的な学習モデルとし、高分子原材料の組成情報または構造情報を予測する学習モデルとして利用する。最終的な学習モデルは、演算部25またはメモリ28に記憶させる。演算部25において、最終的な学習モデルに基づいて、一次元スペクトル情報を用いて、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを予測する。予測した結果を、例えば、メモリ28に記憶し、データベース化する。
例えば、高分子原材料がスチレンブタジエンゴムで、一次元スペクトル情報が13C-NMRスペクトルの化学シフトの場合、演算部25は、最終的な学習モデルに基づいて、例えば、新たに合成されたスチレンブタジエンゴムの13C-NMRスペクトルの化学シフトを用いて、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合を予測することができる。最終的な学習モデルを用いて予測したシス、トランス、ビニル、スチレンの割合をメモリ28に記憶させる。
判定条件を満たさない場合には、学習モデル作成部24に再度学習モデルを作成させる。学習モデル作成部32による学習モデルの再作成は、上述の通りである。
表示制御部27は、取得部20で取得される、複数種類の高分子原材料について、それぞれ実測された一次元スペクトル情報、算出部23で求められた相関係数、学習モデル作成部24で設定される説明変数の情報および目的変数の情報を表示部16に表示させるものである。
また、演算部25で予測された、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを表示部16に表示させるものである。
表示制御部27において、表示部16に表示させる場合、メモリ28から各種の情報を読み出して表示してもよい。また、表示制御部27は、入力部14を介して入力される各種の情報等も表示部16に表示させることもできる。
[高分子原材料データ解析方法の第1の例]
図2は本発明の実施形態の高分子原材料データ解析方法の第1の例を工程順に示すフローチャートである。上述のように、高分子原材料データ解析方法は、例えば、解析装置10が用いられる。
以下に説明する高分子原材料データ解析装置方法の第1の例において、特に説明しないが解析装置10の処理部12の各部で種々の処理がなされる。また、以下の説明では制御部29により処理部12の各部で種々の処理がなされることの説明を省略しているが、各部の一連の処理は制御部29により制御される。
高分子原材料データ解析方法では、例えば、高分子原材料として、ブタジエンの量とスチレンの量、ならびにシス、トランス、ビニル、およびスチレンの割合等が異なる、複数種類のスチレンブタジエンゴムを用いる。一次元スペクトル情報として、複数種類のそれぞれのスチレンブタジエンゴムの13C-NMRスペクトルを用いることを例にして説明する。
まず、複数種類のスチレンブタジエンゴム(高分子原材料)について、それぞれ実測された一次元スペクトル情報を取得する(ステップS10)。ステップS10において、具体的には、上述のように複数種類のスチレンブタジエンゴムの13C-NMRスペクトルを取得する。また、このとき、複数種類のそれぞれのスチレンブタジエンゴムについて、ブタジエンの量とスチレンの量、ならびにシス、トランス、ビニル、およびスチレンの割合の情報を取得してもよい。
次に、一次元スペクトル情報を、高分子原材料毎に正規化する(ステップS12)。ステップS12において、具体的には、複数種類のスチレンブタジエンゴムの13C-NMRスペクトルに対して、スチレンブタジエンゴム毎に、13C-NMRスペクトルのスペクトル強度または化学シフト(ppm)を正規化する。
次に、複数種類の高分子原材料について、それぞれ組成情報と、少なくとも1つの構造情報とを取得し、複数種類の高分子原材料の構造情報毎に正規化する(ステップS14)。ステップS14において、具体的には、スチレンブタジエンゴムの組成情報と、少なくとも1つの構造情報を取得する。スチレンブタジエンゴムの組成情報としては、例えば、ブタジエンの量とスチレンの量であり、スチレンブタジエンゴムの構造情報としては、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合である。例えば、シス、トランス、ビニル、スチレン毎に、それぞれ複数種類のスチレンブタジエンゴムのシス、トランス、ビニル、スチレンのそれぞれの割合を正規化する。
なお、ステップS12の実施とステップS14の実施の順序は、特に限定されるものではなく、逆でもよく、また、ステップS12とステップS14とを同じタイミングで実施してもよい。
複数の高分子原材料の正規化された一次元スペクトル情報と、複数の高分子原材料の正規化された構造情報とを用い相関分析により相関係数を算出する(ステップS16)。ステップS16において、具体的には、スチレンブタジエンゴムの正規化された13C-NMRスペクトルまたは化学シフトと、複数種類のスチレンブタジエンゴムの正規化されたシス、トランス、ビニル、スチレンの割合とを用いて、相関分析により、相関係数を算出する。算出する相関係数は、1つでもよく、複数でもよいが、複数であることが好ましい。上述のように、複数の相関係数を算出することにより、13C-NMRスペクトルまたは化学シフトの、スチレンブタジエンゴム(高分子原材料)の構造情報に対する影響度の大きさを特定できる。
次に、相関係数の算出に用いた一次元スペクトル情報を説明変数とし、高分子原材料の組成情報および構造情報のうち、少なくとも1つを目的変数とした学習モデルを作成する(ステップS18)。ステップS18において、相関係数の算出に用いた化学シフトを説明変数とし、スチレンブタジエンゴムの正規化されたシス、トランス、ビニル、スチレンの割合のうち、少なくとも1つを目的変数とする学習モデルを作成する。
学習モデルは、上述のように、特に限定されるものではなく、上述のように、ニューラルネットワークを用いることができる。学習モデルによる学習を実行する。
学習モデルの学習には、例えば、説明変数(入力データ)と、目的変数(出力データ)とがセットになった教師ありデータを用いる。より具体的には、化学シフトのデータにおいて、化学シフトに対する、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合がわかっているデータを用いる。教師ありデータを用いる場合、上述のように化学シフトのデータを全て利用するのではなく、一部を教師ありデータに利用し、残りを検証データとして利用する。上述のように、例えば、利用可能なデータ(100種類のデータ)のうち、80%(80種類のデータ)を教師ありデータとして用い、残りの20%(20種類のデータ)を検証データとして用いる。検証データを用いて学習モデルの予測性能を判定する。
なお、上述のように、教師ありデータと検証データに分ける方法としては、例えば、ホールドアウト検証、およびk-分割交差検証等を用いることができる。
次に、学習モデルを実行し、学習モデルの結果を判定する(ステップS20)。ステップS20では、上述のように、検証データを、学習モデルに入力し、その結果として、例えば、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合を得る。
この結果をもとに、学習モデルの予測性能、例えば、予測精度を評価するために、学習モデルの結果を判定する。学習モデルの結果の判定方法は、上述の各種の方法を用いることができる。
なお、予測精度について、判定条件として、予め閾値を設定しておき、予測精度が閾値を超える場合、判定条件を満たす学習モデルと判定する(ステップS20)。
ステップS20において、判定条件を満たす場合、ステップS18で作成された学習モデルを最終的な学習モデルとする。
次に、最終的な学習モデルに基づいて、一次元スペクトル情報を用いて、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを予測する(ステップS22)。具体的には、ステップS22では、例えば、新たに合成されたスチレンブタジエンゴムの13C-NMRスペクトルの化学シフトを用いて、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合を予測する。この場合、高い予測精度でシス、トランス、ビニル、スチレンの割合を予測できる。ステップS22において、最終的な学習モデルを用いて予測されたシス、トランス、ビニル、スチレンの割合を、例えば、メモリ28に記憶させる。
一方、ステップS20において、判定条件を満たさない場合、ステップS18で作成された学習モデルを再作成し、判定条件を満たすまで繰り返し学習モデルを作成する。この場合、学習モデルを再設定する(ステップS24)。ステップS24では、例えば、上述のように、外れ値等の不要なデータを削除する。また、説明変数を変更する。説明変数を変更する場合、例えば、説明変数自体を変更すること、複数の説明変数がある場合、説明変数の組み合わせを変更すること、説明変数として、相関係数の閾値を変更し、数値高い相関係数を利用することが挙げられる。
学習モデルを再作成し、ステップS20において、判定条件を満たす場合、再作成された学習モデルを最終的な学習モデルとする。上述のように、最終的な学習モデルに基づいて、例えば、新たに合成されたスチレンブタジエンゴムの13C-NMRスペクトルの化学シフトを用いて、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合を予測する(ステップS22)。この場合でも、高い予測精度でシス、トランス、ビニル、スチレンの割合を予測できる。
[高分子原材料データ解析方法の第2の例]
図3は本発明の実施形態の高分子原材料データ解析方法の第2の例を工程順に示すフローチャートである。高分子原材料データ解析方法の第2の例は、例えば、解析装置10が用いられる。
高分子原材料データ解析方法の第2の例は、高分子原材料データ解析方法の第1の例に比して、ステップS10とステップS12との間に、リファレンスを設定する工程(ステップS30)と、一次元スペクトル情報の最大値と最小値を統一する工程(ステップS32)とを有する点、および説明変数の設定(ステップS34)を有する点以外は、高分子原材料データ解析方法の第1の例と同様の工程である。
リファレンスを設定する工程(ステップS30)は、少なくとも実測の際の分析条件に合わせて設定するものである。ステップS30において、上述のように一次元スペクトル情報が、例えば、NMRスペクトルの場合、溶媒として、CDCl溶媒を用いていれば、77.0ppmをリファレンスとして設定する。また、ステップS30において、上述のリファレンスは、高分子原材料に合わせて設定してもよい。
一次元スペクトル情報の最大値と最小値を統一する工程(ステップS32)は、複数の一次元スペクトル情報のスペクトルの最大値と最小値とを統一する。例えば、上述のように、各一次元スペクトル情報に含まれるNMRの化学シフトを、-20~220ppmの範囲に統一する。この場合、上述のように、公知の方法が適宜利用可能である。
説明変数の設定(ステップS34)は、ステップS32において、複数の相関係数が求められた場合、複数の相関係数のうち、所定の値以上の一次元スペクトル情報を有効とする工程を有する。さらに、ステップS34の次工程である学習モデルの作成工程(ステップS18)では、有効な相関係数の算出に用いた一次元スペクトル情報を説明変数とし、学習モデルを作成する。ステップS18以降は、上述の高分子原材料データ解析方法の第1の例と同様に、学習モデルの判定(ステップS20)を実施し、判定条件を満たす場合には、最終的な学習モデルとして、例えば、新たに合成されたスチレンブタジエンゴムの13C-NMRスペクトルの化学シフトを用いて、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合を予測する(ステップS22)。
学習モデルが判定条件を満たさない場合、上述のように、学習モデルを再設定し(ステップS24)、判定条件を満たすまで、学習モデルを繰り返し作成する。
学習モデルを再作成し、ステップS20において、判定条件を満たす場合、再作成された学習モデルを最終的な学習モデルとする。上述のように、最終的な学習モデルに基づいて、例えば、新たに合成されたスチレンブタジエンゴムの13C-NMRスペクトルの化学シフトを用いて、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合を予測する(ステップS22)。
高分子原材料データ解析方法の第2の例では、説明変数の設定(ステップS34)することにより、学習モデルの学習に利用するデータから、相関係数が小さいものを排除する。このため、高分子原材料データ解析方法の第1の例に比して、学習モデルの学習に利用するデータ数を少なくでき、学習時間を短くできる。これにより、より短時間で、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを、高い予測精度で予測できる。
なお、高分子原材料データ解析方法の第2の例においては、上述のリファレンスを設定する工程(ステップS30)と、一次元スペクトル情報の最大値と最小値を統一する工程(ステップS32)と、説明変数の設定(ステップS34)とのうち、説明変数の設定(ステップS34)だけあってもよい。また、説明変数の設定(ステップS34)がなく、上述のリファレンスを設定する工程(ステップS30)と、一次元スペクトル情報の最大値と最小値を統一する工程(ステップS32)とがある構成でもよい。
[高分子原材料]
高分子原材料としては、特に限定されるものではないが、上述のように実測された一次元スペクトル情報がある必要がある。実測された一次元スペクトル情報としては、例えば、上述のように、核磁気共鳴装置を用いて測定されたNMRスペクトル、GC(ガスクロマトグラ)の測定結果、およびIR(赤外線吸収)スペクトルである。
高分子原材料としては、例えば、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムとしては、スチレンブタジエンゴムおよびブタジエンゴムのうち、少なくとも一方を含むことが好ましい。
〔ジエン系ゴム〕
上記ジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(Br-IIR、Cl-IIR)及びクロロプレンゴム(CR)等が挙げられる。
上記ジエン系ゴムは、本発明の効果がより優れる理由から、スチレンブタジエンゴム(SBR)又はブタジエンゴム(BR)を含むのが好ましく、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びブタジエンゴム(BR)を含むのがより好ましい。
本発明は、基本的に以上のように構成されるものである。以上、本発明の高分子原材料データ解析装置および高分子原材料データ解析方法について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
以下、本発明の高分子原材料データ解析方法の実施例について具体的に説明する。
本実施例では、以下に示す例1~7の学習モデルを作成し、作成した学習モデルを用いて、本発明の高分子原材料データ解析方法の効果について確認した。
高分子原材料に、100種類のスチレンブタジエンゴムを用いた。一次元スペクトル情報には、13C-NMRスペクトルの化学シフトを用いた。一次元スペクトル情報の13C-NMRスペクトルの化学シフトのデータ数は32768である。このうち、相関係数が高い化学シフト領域のデータ数は9555である。上述の相関係数が高い化学シフト領域とは、15~50ppmと110~145ppmの合計70ppmの領域のことである。
100種類のスチレンブタジエンゴムのうち、80%を学習モデルの教師ありデータとして用い、残りの20%を検証データとして用いた。すなわち、100種類のスチレンブタジエンゴムのうち、80種類のスチレンブタジエンゴムの化学シフトのデータを教師ありデータとして用い、残りの20種類のスチレンブタジエンゴムの化学シフトのデータを検証データとして用いた。
(例1)
例1は、上述の高分子原材料、および一次元スペクトル情報(化学シフトのデータ数32768)を用いて、上述のデータ解析方法の第1の例に基づき、学習モデルにニューラルネットワークを用いて、最終的な学習モデルを作成した。例1の学習モデルの予測精度は0.8であった。予測精度は、R(決定係数)を用いて求めた値である。
(例2)
例2は、例1に比して、高い相関係数を有効化した点が異なる以外は、例1と同じとした。高い相関係数の有効化は、上述のデータ解析方法の第2の例の説明変数の設定(ステップS34)を用いて実施した。例2の学習モデルの予測精度は0.8であった。
(例3)
例3は、例1に比して、上述のデータ解析方法の第2の例に基づき、学習モデルにニューラルネットワークを用いて、最終的な学習モデルを作成した点が異なり、それ以外は例1と同じとした。例3の学習モデルの予測精度は0.99であった。
(例4)
例4は、例3に比して、学習モデルにランダムフォレストを用いた点が異なり、それ以外は例3と同じとした。例4の学習モデルの予測精度は0.95であった。
(例5)
例5は、例1に比して、NMRスペクトルの化学シフトだけを正規化して、学習モデルにニューラルネットワークを用いて、最終的な学習モデルを作成した。例5の学習モデルの予測精度は0.7であった。
(例6)
例6は、例1に比して、NMRスペクトルの化学シフトにリファレンスを設定して、学習モデルにニューラルネットワークを用いて、最終的な学習モデルを作成した。例6の学習モデルの予測精度は0.5であった。
(例7)
例7は、例1に比して、NMRスペクトルの化学シフトの最大値と最小値を統一して、学習モデルにニューラルネットワークを用いて、最終的な学習モデルを作成した。例7の学習モデルの予測精度は0.5であった。
表1に示すように、実施例に相当する例1~例4は、高い予測精度が得られた。例1~例4において、高い相関係数を有効化した例2~例4は、高い予測精度を維持した上で学習時間を短縮できた。例1~例4から、ランダムフォレストの方が、ニューラルネットワークよりも学習時間を短縮できた。
一方、比較例に該当する例5~例7は、予測精度が低かった。
例5は、NMRスペクトルの化学シフトだけを正規化して、ニューラルネットワークを用いて学習モデルを作成したものであり、予測精度が低かった。
例6は、NMRスペクトルの化学シフトにリファレンスセットを設定して、ニューラルネットワークを用いて学習モデルを作成したものであり、予測精度が低かった。
例7は、NMRスペクトルの化学シフトの最大値と最小値を統一して、ニューラルネットワークを用いて学習モデルを作成したものであり、予測精度が低かった。
10 高分子原材料データ解析装置(解析装置)
12 処理部
14 入力部
16 表示部
20 取得部
21 設定部
22 調整部
23 算出部
24 学習モデル作成部
25 演算部
26 判定部
27 表示制御部
28 メモリ
29 制御部
32 学習モデル作成部

Claims (12)

  1. 複数種類の高分子原材料について、それぞれ実測された一次元スペクトル情報を取得する取得部と、
    前記高分子原材料毎に、前記実測された一次元スペクトル情報のスペクトルのスペクトル強度又は化学シフトを正規化し、前記複数種類の高分子原材料について、それぞれ組成情報と、少なくとも1つの構造情報とを取得し、前記複数種類の高分子原材料のうち、1つの高分子原材料を基準として前記構造情報毎に正規化する調整部と、
    複数の前記高分子原材料の正規化された前記一次元スペクトル情報と、複数の前記高分子原材料の正規化された前記構造情報とを用い相関分析により相関係数を求める算出部と、を有し、
    前記相関係数の算出に用いた前記正規化された一次元スペクトル情報を説明変数とし、前記高分子原材料の前記組成情報および前記構造情報のうち、少なくとも1つを目的変数とした学習モデルを作成する学習モデル作成部と、
    前記学習モデルを実行する演算部と、
    前記演算部による前記学習モデルの結果を判定する判定部とを有し、
    前記構造情報は、前記高分子原材料のミクロ構造であり、
    前記学習モデル作成部は、前記判定部において所定の判定条件を満たすと判定されるまで、学習モデルを繰り返し作成し、
    前記演算部は、前記判定条件を満たす学習モデルに基づいて、一次元スペクトル情報を用いて、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを予測する、高分子原材料データ解析装置。
  2. 少なくとも前記一次元スペクトル情報の前記実測の際の分析条件に合わせてリファレンスを設定する設定部を有し、
    前記調整部は、一次元スペクトル情報の前記スペクトルの最大値と最小値とを統一する、請求項1に記載の高分子原材料データ解析装置。
  3. 前記算出部は、前記相関分析により、複数の前記相関係数を求め、かつ前記複数の相関係数のうち、所定の値以上の前記一次元スペクトル情報を有効とし、
    前記学習モデル作成部は、前記有効な前記相関係数の算出に用いた前記正規化された一次元スペクトル情報を説明変数とし、前記学習モデルを作成する、請求項1または2に記載の高分子原材料データ解析装置。
  4. 前記高分子原材料は、ジエン系ゴムであり、前記構造情報は、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合である、請求項1~3のいずれか1項に記載の高分子原材料データ解析装置。
  5. 前記ジエン系ゴムは、スチレンブタジエンゴムおよびブタジエンゴムのうち、少なくとも一方を含む、請求項4に記載の高分子原材料データ解析装置。
  6. 前記実測された一次元スペクトル情報は、核磁気共鳴装置を用いて測定されたNMRスペクトル、ガスクロマトグラフの測定結果、又は赤外線吸収スペクトルである、請求項1~5のいずれか1項に記載の高分子原材料データ解析装置。
  7. 複数種類の高分子原材料について、それぞれ実測された一次元スペクトル情報を取得する工程と、
    前記高分子原材料毎に、前記実測された一次元スペクトル情報のスペクトルのスペクトル強度又は化学シフトを正規化する工程と、
    前記複数種類の高分子原材料について、それぞれ組成情報と、少なくとも1つの構造情報とを取得し、前記複数種類の高分子原材料のうち、1つの高分子原材料を基準として前記構造情報毎に正規化する工程と、
    複数の前記高分子原材料の正規化された前記一次元スペクトル情報と、複数の前記高分子原材料の正規化された前記構造情報とを用い相関分析により相関係数を算出する工程と、
    前記相関係数の算出に用いた前記正規化された一次元スペクトル情報を説明変数とし、前記高分子原材料の前記組成情報および前記構造情報のうち、少なくとも1つを目的変数とした学習モデルを作成する工程と、
    前記学習モデルを実行し、前記学習モデルの結果が所定の判定条件を満たすと判定されるまで、学習モデルを繰り返し作成する工程と、
    前記判定条件を満たす学習モデルに基づいて、一次元スペクトル情報を用いて、高分子原材料の構造および組成のうち、少なくとも1つを予測する工程と、を有し、前記構造情報は、前記高分子原材料のミクロ構造である、高分子原材料データ解析方法。
  8. 実測された一次元スペクトル情報を取得する工程と、前記一次元スペクトル情報を、前記高分子原材料毎に正規化する工程との間に、
    少なくとも前記一次元スペクトル情報の前記実測の際の分析条件に合わせてリファレンスを設定する工程と、
    前記一次元スペクトル情報の前記スペクトルの最大値と最小値とを統一する工程とを有する、請求項7に記載の高分子原材料データ解析方法。
  9. 前記相関係数を求める工程は、前記相関分析により、複数の相関係数を求める工程であり、
    前記複数の相関係数のうち、所定の値以上の前記一次元スペクトル情報を有効とする工程を有し、
    前記学習モデルを作成する工程は、前記有効な前記相関係数の算出に用いた前記正規化された一次元スペクトル情報を説明変数とし、前記学習モデルを作成する工程である、請求項7または8に記載の高分子原材料データ解析方法。
  10. 前記高分子原材料は、ジエン系ゴムであり、前記構造情報は、シス、トランス、ビニル、スチレンの割合である、請求項7~9のいずれか1項に記載の高分子原材料データ解析方法。
  11. 前記ジエン系ゴムは、スチレンブタジエンゴムおよびブタジエンゴムのうち、少なくとも一方を含む、請求項10に記載の高分子原材料データ解析方法。
  12. 前記実測された一次元スペクトル情報は、核磁気共鳴装置を用いて測定されたNMRスペクトル、ガスクロマトグラフの測定結果、又は赤外線吸収スペクトルである、請求項7~11のいずれか1項に記載の高分子原材料データ解析方法。
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