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JP7711938B2 - ドレッシング装置 - Google Patents
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JP7711938B2 - ドレッシング装置 - Google Patents

ドレッシング装置

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Description

本発明は、ワークを研磨する研磨機の定盤に取り付けられた研磨パッドをドレッシングするドレッシング装置に関する発明である。
従来、シリコンウェーハ等のワークを研磨する定盤に取り付けられた研磨パッドのドレッシングを行うドレッシング装置が知られている。従来のドレッシング装置では、例えば、図13(a)、(b)に示すように、上下定盤の間に配置されるドレッサー100が、上定盤に対向するドレッシング面101aを有する棒状の第1砥石101と、下定盤に対向するドレッシング面102aを有する棒状の第2砥石102と、備えている。そして、従来のドレッサー100では、弾性部材(板バネ等)103を介して第1、第2砥石101、102を押圧用の同軸シリンダ104でそれぞれ上下定盤に向けて押圧する(例えば、特許文献1参照)。
また、図13(a)、(b)に示す例では、第1砥石101と第2砥石102とが同一の長さに設定されているが、例えば、図14(a)、(b)に示す変形例のドレッサー200のように、棒状の第1砥石201と第2砥石202との長さが異なっているドレッシング装置も存在する。図14(a)、(b)に示す従来のドレッサー200においても、第1砥石201が上定盤に対向するドレッシング面201aを有し、第2砥石202が下定盤に対向するドレッシング面202aを有している。そして、ドレッサー200は、弾性部材(板バネ等)203を介して第1砥石201を押圧用の第1シリンダ204aで上定盤に向けて押圧し、第2砥石202を押圧用の第2シリンダ204bで下定盤に向けて押圧する。
さらに、従来、ドレッシング面が、ドレッシング中に定盤の内縁側に位置する内側領域部と、ドレッシング中に定盤の外縁側に位置する外側領域部と、内側領域部と外側領域部との間に位置する中間領域部とを有するドレッシング装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。ここで、内側領域部は、定盤径方向に所要長さで延びると共に、定盤の内縁に沿う形状に形成されている。外側領域部は、定盤径方向に所要長さで延びると共に、定盤の外縁に沿う形状に形成されている。さらに、中間領域部は、定盤径方向に所要長さで延びると共に、定盤周方向に延びる長さが、内側領域部及び外側領域部の定盤周方向に延びる長さよりも短くなるように設定されている。
特開2020-124750号公報 特許第6535529号公報
しかしながら、例えば、特許文献1に記載のドレッシング装置では、定盤の外周部及び内周部で研磨パッドの削り量が少なく、定盤の外周部及び内周部と中間部とで、研磨パッドの削り量に差が生じる。そのため、研磨パッドの全面を一様に平坦化することが難しいという問題がある。また、例えば特許文献2に記載のドレッシング装置では、ドレッシング時、定盤の外周縁及び内周縁の近傍位置で研磨パッドを削り過ぎる傾向があり、定盤の外周部及び内周部で研磨パッドの削り量が大きく変動する。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ドレッシング時に研磨パッドの平坦度を向上させることや、研磨パッドの削り量を均一にさせることができるドレッシング装置を提供することを課題としている。
上記目的を達成するため、本発明は、ワークを研磨する定盤に取り付けられた研磨パッドをドレッシングするドレッサーを備えたドレッシング装置において、前記ドレッサーは、前記研磨パッドに対向するドレッシング面を有し、前記ドレッシング面には、所定のドレッシング力である第1領域と、前記第1領域よりも前記ドレッシング力が低い第2領域と、が設定されている。そして、前記第1領域と前記第2領域とは、定盤周方向に並ぶと共に、前記第1領域が、前記ドレッシング面の前記定盤周方向の一方の端部側に配置されている。さらに、前記第1領域と前記第2領域とを区画する区画線は、定盤径方向の中間部に、両端部よりも前記ドレッシング面の前記定盤周方向の一方の端部に近い位置に設定される中間点を有する。そして、前記ドレッシング面は、前記定盤周方向の一方の端部から、前記定盤周方向の他方の端部に向かって、前記定盤径方向の寸法が次第に長くなる形状を呈し、前記ドレッサーが前記定盤の外周縁に位置するとき、前記定盤径方向の外周側の側部が前記定盤の外周縁の接線方向に沿い、前記ドレッサーが前記定盤の内周縁に位置するとき、前記定盤径方向の内周側の側部が前記定盤の内周縁の接線方向に沿う。また、前記中間点は、前記定盤の内周縁の接線方向に平行であって、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の外周側の側部と、前記定盤周方向の一方の端部との交点を通る第1直線と、前記定盤の外周縁の接線方向に平行であって、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の内周側の側部と、前記定盤周方向の一方の端部との交点を通る第2直線との交点上に設定される。また、前記定盤の外周縁の接線方向と前記区画線とでなす角と、前記定盤の内周縁の接線方向と前記区画線とでなす角とは、同一の角度に設定され、前記定盤の外周縁の接線方向と前記第1直線とでなす角と、前記定盤の内周縁の接線方向と前記第2直線とでなす角とは、同一の角度に設定される。そして、前記研磨パッドと前記第1領域との前記定盤周方向の接触長さは、前記ドレッサーが前記定盤の外周縁に位置するとき、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の外周側の側部から、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の内周側の側部に向かうにつれて、次第に低減し、前記ドレッサーが前記定盤の内周縁に位置するとき、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の内周側の側部から、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の外周側の側部に向かうにつれて、次第に低減することを特徴とする。
本発明のドレッシング装置では、ドレッシング時に研磨パッドの平坦度を向上させることや、研磨パッドの削り量を均一にさせることができる。
実施例1のドレッシング装置及び両面研磨機を模式的に示す説明図である。 実施例1のドレッシング装置及び両面研磨機を模式的に示す平面図である。 実施例1のドレッサーの第1ドレッシング面を示す平面図である。 実施例1のドレッサーの第2ドレッシング面を示す平面図である。 実施例1の第1ドレッシング面に設定された第1領域を示す平面図である。 図5におけるA-A断面の拡大図である。 第1領域の形状を示す説明図である。 第1領域の定盤径方向位置における、第1領域と研磨パッドとの定盤周方向の接触長さを示す図である。 (a)実施例1のドレッシング装置による研磨パッドの削り量を示す図である。(b)研磨パッドの削り量の測定位置を示す説明図である。 (a)第1比較例の第1領域を示す平面図である。(b)第1比較例の第1領域と研磨パッドとの定盤周方向の接触長さを示す図である。(c)第1比較例の第1領域による研磨パッドの削り量を示す図である。 (a)第2比較例の第1領域を示す平面図である。(b)第2比較例の第1領域と研磨パッドとの定盤周方向の接触長さを示す図である。(c)第2比較例の第1領域による研磨パッドの削り量を示す図である。 (a)第1変形例の第1領域を示す平面図である。(b)第1変形例の第1領域と研磨パッドとの定盤周方向の接触長さを示す図である。(c)第1変形例の第1領域による研磨パッドの削り量を示す図である。 (a)従来のドレッシング装置のドレッサーを示す第1の斜視図である。(b)従来のドレッシング装置のドレッサーを示す第2の斜視図である。 (a)従来のドレッシング装置のドレッサーの変形例を示す第1の斜視図である。(b)従来のドレッシング装置のドレッサーの変形例を示す第2の斜視図である。
以下、本発明のドレッシング装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
実施例1のドレッシング装置1は、薄板状のワークの表裏両面を研磨する両面研磨機10の上定盤11に取り付けられた研磨パッド11aと、両面研磨機10の下定盤12に取り付けられた研磨パッド12aとを同時にドレッシングする両面研磨機用のドレッシング装置である。なお、ドレッシングとは、研磨パッド11a、12aの表面を研削や粗化などをして、研磨パッド11a、12aのスラリーの保持性を回復させ、両面研磨機10の研磨能力を維持させることをいう。研磨パッド11a、12aの表面は、ドレッシングを行うことで一様に平坦化される、もしくは研磨パッドの削り量を均一にさせることが望ましい。
ドレッシング時、ドレッシング装置1は、上下定盤11、12の間にドレッサー3を入れる。また、両面研磨機10は、ドレッサー3を上定盤11と下定盤12で挟んだ状態で、回転軸13によって上定盤11を第1の方向(例えば反時計回り方向、以下「上定盤回転方向CCW」という)に回転させ、下定盤12を第1の方向に対して逆向きの第2の方向(例えば時計回り方向、以下「下定盤回転方向CW」という)に回転させる。これにより、研磨パッド11a、12aとドレッサー3とが摺接し、研磨パッド11a、12aがドレッシングされる。また、上定盤11及び下定盤12は、いずれも中心に回転軸13が取り付けられたドーナツ円盤形状を呈しており、ドレッシング中、ドレッサー3は、上下定盤11、12の外周縁14と内周縁15との間を移動する。
ドレッシング装置1は、図1及び図2に示すように、アーム部材2と、アーム部材2の先端部2bに設けられたドレッサー3と、アーム部材2を回動する駆動機構4と、駆動機構4を制御する制御部(図示せず)とを備えている。
アーム部材2は、両面研磨機10の近傍に配置された駆動機構4に基部2aが保持され、駆動機構4から水平方向に延びたパイプ部材である。アーム部材2は、駆動機構4によって基部2aを中心に回動し、先端部2bを上下定盤11、12の間に進退可能に進入させる。すなわち、アーム部材2の先端部2bは、図2に示すように、基部2aを中心にした円弧状の軌道2cに沿って移動する。そして、アーム部材2は、ドレッシング中に上下定盤11、12の間で回動させられ、ドレッサー3を軌道2cに沿って移動させる。また、アーム部材2は、ドレッシング時以外は上下定盤11、12の間からドレッサー3を退避させる位置に回動させられる。
ドレッサー3は、ドレッシング部材3aと、洗浄水噴射機構3bとを有している。ドレッシング部材3aは、研磨パッド11a、12aをドレッシングする機能を有する。ドレッシング部材3aは、ドレッシング時に上定盤11に対向する平坦な第1ドレッシング面31(図3参照)と、ドレッシング時に下定盤12に対向する平坦な第2ドレッシング面32(図4参照)とを有している。第1ドレッシング面31及び第2ドレッシング面32には、それぞれ砥粒が電着され、粒度の番手が任意に設定されている。第1ドレッシング面31及び第2ドレッシング面32に電着される砥粒は、ダイヤモンドやCBN砥粒等が使用可能である。なお、図3及び図4に示す第1ドレッシング面31及び第2ドレッシング面32に設けられた複数の円形の穴3cは、任意に形成されるネジ穴である。
洗浄水噴射機構3bは、ドレッシング時に高圧の洗浄水を噴射する機能を有する。洗浄水噴射機構3bは、第1ドレッシング面31の側方に設けられた一対の第1噴射口38(図3参照)と、第2ドレッシング面32の側方に設けられた三カ所の第2噴射口39(図4参照)と、ドレッシング部材3aを貫通し、第1噴射口38及び第2噴射口39に連通する洗浄水通路(不図示)等とを有している。なお、洗浄水は、アーム部材2の内部を介して供給される。ここで、第1噴射口38は、第1ドレッシング面31よりも、上定盤回転方向CCWの上流側に位置している。また、第2噴射口39は、第2ドレッシング面32よりも、下定盤回転方向CWの上流側に位置している。さらに、第1、第2噴射口38、39は、いずれもドレッシング時に研磨パッド11a、12aに接触しない高さに設定されている。
第1ドレッシング面31は、図5に示すように、上下定盤11、12の周方向である定盤周方向X(図2~図5参照)の一方の端部31aから、定盤周方向Xの他方の端部31bに向かって、上下定盤11、12の径方向である定盤径方向Y(定盤周方向Xに直交する方向。図2~図5参照)の寸法Wが次第に長くなる形状を呈している。これにより、図2に示すように、第1ドレッシング面31は、定盤径方向Yの一方の側部31c(外周側の側部)が、ドレッシング中にドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置したとき、外周縁14の接線方向Lαに沿う。また、第1ドレッシング面31は、定盤径方向Yの他方の側部31d(内周側の側部)が、ドレッシング中にドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置したとき、内周縁15の接線方向Lβに沿う。さらに、第1ドレッシング面31の定盤周方向Xの両端部31a、31bは、略平行に延びている。このため、第1ドレッシング面31は、平面視で略台形形状を呈している。
ここで、「ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置したとき」とは、ドレッサー3が上下定盤11、12の最外周まで移動した状態である。また、「ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置したとき」とは、ドレッサー3が上下定盤11、12の最内周まで移動した状態である。
なお、第1ドレッシング面31は、定盤周方向Xの一方の端部31a及び定盤周方向Xの他方の端部31bの双方に、研磨パッド11aとの接触力を低減するため、いずれも大きなR加工が施されている。
また、第1ドレッシング面31には、第1領域33と、第2領域34と、が設定されている。第1領域33は、比較的大きい粒径の砥粒が電着され、例えば#50~325等の比較的低い番手の粒度(粗い粒度)に設定されている。第2領域34は、第1領域33よりも小さい粒径の砥粒が電着され、例えば#325~3000等の第1領域33よりも高い番手の粒度(細かい粒度)に設定されている。なお、第1領域33と第2領域34とは、図6に示すように、面一に設定されている。つまり、第1領域33から研磨パッド11aまでの距離と第2領域34から研磨パッド11aまでの距離は同一になる。
そして、第1領域33と第2領域34とは、定盤周方向Xに沿って並んで配置されている。ここで、第1領域33が定盤周方向Xの一方の端部31a側に配置され、第2領域34が定盤周方向Xの他方の端部31b側に配置されている。第1領域33と第2領域34とは、区画線35によって区画されている。
区画線35は、図5に示すように、第1隅角部35aと第2隅角部35bと第3隅角部35c(中間点)とをつなぐ直線によって構成される。ここで、第1隅角部35aは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの一方の側部31cに設定された点である。第2隅角部35bは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの他方の側部31dに設定された点である。第3隅角部35cは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの中間部に設定された点である。そして、第3隅角部35cは、定盤径方向Yの両側部31c、31dに位置する第1、第2隅角部35a、35bよりも、第1ドレッシング面31の定盤周方向Xの一方の端部31aに近い位置に設定されている。
これにより、第1領域33は、第2領域34との境界位置において、定盤径方向Yの両端部にそれぞれ先鋭部36が形成される。そして、第2領域34は、二つの先鋭部36の間に位置する。
なお、実施例1では、先鋭部36にR加工が施されている。そのため、実施例1では、第1隅角部35a及び第2隅角部35bは、先鋭部36にR加工が施されていないと仮定したときの仮想上の定盤径方向Yの両側部31c、31d、つまり各側部31c、31dに沿った直線上に設定されている。
また、第3隅角部35cは、図7に模式的に示すように、第1ドレッシング面31上に設定される第1直線L1と第2直線L2との交点上に設定される。ここで、第1直線L1は、上下定盤11、12の内周縁15の接線方向Lβに平行であって、第1ドレッシング面31に設定された第4隅角部35dを通る直線である。第4隅角部35dは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの一方の側部31cと、定盤周方向Xの一方の端部31aとの交点である。また、第2直線L2は、上下定盤11、12の外周縁14の接線方向Lαに平行であって、第1ドレッシング面31に設定された第5隅角部35eを通る直線である。第5隅角部35eは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの他方の側部31dと、定盤周方向Xの一方の端部31aとの交点である。
さらに、第1領域33では、接線方向Lαと区画線35とでなす角(第1隅角部35aの内角)θ1と、接線方向Lβと区画線35とでなす角(第2隅角部35bの内角)θ2と、が同じ角度に設定されている。また、接線方向Lαと第1直線L1とでなす角θ3と、接線方向Lβと第2直線L2とでなす角θ4とが、同じ角度に設定されている。
また、実施例1では、外周縁14の接線方向Lαと内周縁15の接線方向Lβとでなす角θ5も、角θ3、θ4と同一角度に設定されている。なお、角θ5は、アーム部材2の長さ、又は上下定盤11、12の半径の大きさに応じて設定され、例えばゼロ°よりも大きく、100°程度までの角度に設定される。
そして、第1直線L1と第2直線L2との交点上に第3隅角部35cを設定すると共に、θ1とθ2、θ3とθ4をそれぞれ同じ角度に設定することで、ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置しているとき、図8に示すように、第1領域33と研磨パッド11aとの定盤周方向の接触長さは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの一方の側部31c(上下定盤11、12の外周縁14側の側部)から、定盤径方向Yの他方の側部31d(上下定盤11、12の内周縁15側の側部)に向かうにつれて、次第に低減する。なお、図8に示す定盤周方向の接触長さは、穴3cは考慮していない。
さらに、図8において、X軸とY軸及び第1領域33と研磨パッド11aとの定盤周方向の接触長さを示す線とで囲まれた領域(斜線を付した領域)は、第1領域33と研磨パッド11aとの接触面積を示している。ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置しているとき、第1領域33と研磨パッド11aとの接触面積は、図8から分かるように、上下定盤11、12の最外周から徐々に小さくなり、横軸を定盤径方向Yとして図示したときにほぼ三角形状を呈する。
また、ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置しているときには、図示しないが、第1領域33と研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの他方の側部31d(上下定盤11、12の内周縁15側の側部)から、定盤径方向Yの一方の側部31c(上下定盤11、12の外周縁14側の側部)に向かうにつれて、次第に低減する。
つまり、第1領域33と研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さは、ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置したときと、ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置したときとのいずれにおいても、定盤縁部(外周縁14或いは内周縁15)側から定盤内部(上下定盤11、12の定盤径方向Yの中間部)側に向かって次第に低減する。
また、θ1、θ2、θ3、θ4は、同じ角度に設定されてもよい。その場合、ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置しているとき、第1領域33と研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの一方の側部31c(上下定盤11、12の外周縁14側の側部)から、定盤径方向Yの他方の側部31d(上下定盤11、12の内周縁15側の側部)に向かうにつれて、一定の低減率で低減、もしくは次第に低減する。また、ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置しているときは、第1領域33と研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの他方の側部31d(上下定盤11、12の内周縁15側の側部)から、定盤径方向Yの一方の側部31c(上下定盤11、12の外周縁14側の側部)に向かうにつれて、一定の低減率で低減、もしくは次第に低減する。
さらに、第1ドレッシング面31には、溝部37が形成されている。溝部37は、第1ドレッシング面31に形成されたへこみであり、ドレッサー3の側方に開放している。溝部37は、ドレッシング実施時に供給される洗浄水等の流体が流動可能な幅及び深さに設定されている。
また、実施例1の溝部37は、第1溝部37aと、第2溝部37bと、第3溝部37cとを有している。
第1溝部37aは、区画線35に沿って延びている。第1溝部37aによって、第1領域33と第2領域34とは分割される。
第2溝部37bは、定盤周方向Xに沿って延びている。第2溝部37bは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの中心位置を通る。また、第2溝部37bは、定盤周方向Xの一方の端部31aから定盤周方向Xの他方の端部31bに至るまで形成され、第1領域33及び第2領域34に形成されている。
第3溝部37cは、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの中心位置から、定盤径方向Yの側部31c、31dに向かって、上定盤11の回転に対して下流方向に倣う向きに延びている。なお、「上定盤11の回転に対して下流方向に倣う向き」とは、溝部37に流れ込んだ流体を上定盤回転方向CCWの下流側に流す向きである。また、第3溝部37cは、第1領域33のみに形成されている。
第2ドレッシング面32は、第1ドレッシング面31の反対側に位置し、図4に示すように、第1ドレッシング面31と同様の形状を呈しているため、詳細な説明を省略する。
また、第2ドレッシング面32にも、所定番手の粒度(例えば#50~325等)に設定された第1領域33と、第1領域33よりも高い番手の粒度(例えば#325~3000等)に設定された第2領域34と、が設定されている。第2ドレッシング面32に設定された第1領域33及び第2領域34と、第1ドレッシング面31に設定された第1領域33及び第2領域34とは、同一の形状であるため、詳細な説明を省略する。
さらに、第2ドレッシング面32にも、第1溝部37a、第2溝部37b、第3溝部37cを有する溝部37が形成されている。ここで、第1溝部37a及び第2溝部37bの形状は、第1ドレッシング面31に形成された第1溝部37a及び第2溝部37bと同様であるため、詳細な説明を省略する。
一方、第2ドレッシング面32に形成された第3溝部37cは、第2ドレッシング面32の定盤径方向Yの中心位置から、定盤径方向Yの側部32c、32dに向かって、下定盤12の回転に対して下流方向に倣う向きに延びている。なお、「下定盤12の回転に対して下流方向に倣う向き」とは、溝部37に流れ込んだ流体を下定盤回転方向CWの下流側に流す向きである。ここで、上定盤回転方向CCWと下定盤回転方向CWとは逆向きになっている。そのため、図4に示すように、第2ドレッシング面32に形成された第3溝部37cは、第1ドレッシング面31に形成された第3溝部37cとは異なる方向に延びている。
以下、実施例1のドレッシング装置1の作用を説明する。
実施例1のドレッシング装置1は、両面研磨機10の研磨パッド11a、12aをドレッシングするとき、図示しない制御部により各部を制御し、まず、駆動機構4によってアーム部材2を回動させる。そして、駆動機構4は、アーム部材2の先端部2bに設けられたドレッサー3を上定盤11と下定盤12の間に入れる。
次に、両面研磨機10は、上定盤11と下定盤12の間の隙間高さを予め設定した所定の高さに設定する。これにより、ドレッサー3が上下定盤11、12によって挟まれ、第1ドレッシング面31が上定盤11の研磨パッド11aに接触し、第2ドレッシング面32が下定盤12の研磨パッド12aに接触する。
そして、両面研磨機10は、第1、第2ドレッシング面31、32がそれぞれ研磨パッド11a、12aに接触した状態で、回転軸13を中心にして上定盤11及び下定盤12を互いに逆方向に回転させる。このとき、ドレッシング装置1は、駆動機構4を駆動してアーム部材2をさらに回動させる。この結果、ドレッシング装置1は、ドレッサー3を軌道2cに沿って上下定盤11、12の外周縁14側から内周縁15側へと移動させながら、研磨パッド11a、12aとドレッサー3とを摺接させ、研磨パッド11a、12aをドレッシングする。
ここで、実施例1のドレッシング装置1では、第1ドレッシング面31が、定盤周方向Xの一方の端部31aから、定盤周方向Xの他方の端部31bに向かって、定盤径方向Yの寸法Wが次第に長くなる形状を呈している。そして、実施例1のドレッシング装置1は、第1ドレッシング面31に、所定番手の粒度である第1領域33と、第1領域33よりも粒度の番手が高い第2領域34とが設定されている。また、第1領域33と第2領域34とは、定盤周方向Xに並ぶと共に、第1領域33が、定盤周方向Xの一方の端部31a側に配置されている。さらに、第1領域33と第2領域34とを区画する区画線35は、定盤径方向Yの中間部に、定盤径方向Yの両端部(第1隅角部35a、第2隅角部35b)よりも定盤周方向Xの一方の端部31aに近い位置に設定される第3隅角部35cを有する。
これにより、第2領域34よりも粒度の番手が低い(目が粗い)ために、第2領域34よりもドレッシング力が高くなっている第1領域33と、研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さを、ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置しているときと、ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置しているときとのいずれにおいても、定盤縁部(外周縁14或いは内周縁15)側から定盤内部(上下定盤11、12の定盤径方向Yの中間部)側に向かって次第に低減させることができる(例えば図8参照)。これにより、図9(a)に示すように、上定盤11の外周部(外周縁14の近傍位置)及び内周部(内周縁15の近傍位置)における研磨パッド11aの削り量と、上定盤11の径方向の中間部における研磨パッド11aの削り量との差を、ドレッサー3をオーバーハングさせることなく小さくすることができる。この結果、実施例1のドレッシング装置1は、研磨パッド11aの平坦度を向上させることができる。
また、実施例1のドレッシング装置1では、粒度の番手によるドレッシング力を用いているが、砥粒の密度、材質、配置等によって得られるドレッシング力を用いてもよい。すなわち、ドレッシング装置1は、粒度の番手を調整することで、ドレッシング力の大きさを異ならせているが、砥粒の密度、材質、配置等を調整してドレッシング力の大きさを変更してもよい。
なお、「オーバーハング」とは、上定盤11の外周縁14及び内周縁15に対し、ドレッサー3の一部を定盤外側にはみ出させた状態でドレッシングすることである。ドレッサー3をオーバーハングさせる場合、上下定盤11、12の外周部や内周部で研磨パッド11a、12aを所望の状態にドレッシングすることが可能となる。しかしながら、この場合、ドレッサー3の位置調整が複雑になったり、インターナルギヤやサンギヤ等の構造物とドレッサー3との干渉が起こったりする等、制御が難しい。そのため、ドレッサー3のオーバーハングは行わない方が好ましい。
また、図9(a)に示す研磨パッド11aの削り量は、図9(b)に示す測定線LSに沿って測定した値である。さらに、図9(a)に示す研磨パッド11aの削り量は、ドレッシング時、第1ドレッシング面31が上定盤11の外周縁14に接したときと、第1ドレッシング面31が内周縁15に接したときに、ドレッサー3の軌道2cに沿った移動を所定時間(例えば10秒間)停止させた場合の値である。
また、例えば、図10(a)に示す第1比較例のように、平面視で長方形状を呈する第1領域33Xを有するドレッサーの場合、ドレッサーが上下定盤11、12の外周縁14又は内周縁15に位置するとき、アーム部材2の回動によりドレッシング面が外周縁14や内周縁15に対して斜め方向に接触する。このため、例えば、第1比較例のドレッサーが上下定盤11、12の外周縁14に位置するとき、第1領域33Xと研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さは、図10(b)に示すように、定盤径方向Yの一方の側部31cから、定盤径方向Yの他方の側部31dに向かって低減し続けることがない。また、図10(b)において斜線を付して示された第1領域33Xと研磨パッド11aとの接触面積は、横軸を定盤径方向Yとして図示したときに台形形状を呈する。
このため、図10(c)に示すように、実施例1と比べると上定盤11の外周部及び内周部において、研磨パッド11aの削り量が少なくなる。一方、上定盤11の径方向の中間部では、実施例1と比べると、研磨パッド11aの削り量が多くなる。そのため、上定盤11の外周部及び内周部の研磨パッド11aの削り量と、上定盤11の中間部の研磨パッド11aの削り量との差が実施例1よりも大きくなり、研磨パッド11aの平坦度を向上させることができない。
また、例えば、図11(a)に示す第2比較例のように、平面視で二つの三角形の頂点が繋がっている形状を呈する第1領域33Yを有するドレッサーの場合、例えば、第2比較例のドレッサーが上下定盤11、12の外周縁14に位置するとき、第1領域33Yと研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さは、図11(b)に示すように、定盤径方向Yの一方の側部31cから、定盤径方向Yの他方の側部31dに向かって次第に低減することはなく、途中で増加して再び低減する。なお、図11(b)において斜線を付して示された第1領域33Yと研磨パッド11aとの接触面積は、横軸を定盤径方向Yとして図示したときに二つの三角形を並べた形となる。
このため、図11(c)に示すように、研磨パッド11aの削り量の増加が、上定盤11の外周部及び内周部において大きく変動し、いわゆる段差Dを生じる。そのため、研磨パッド11aの平坦度を向上させることができない。
さらに、実施例1のドレッシング装置1では、第1ドレッシング面31に第1領域33よりも粒度の番手が高く(目が細かい)、ドレッシング力が第1領域33よりも低い第2領域34が設定されている。ここで、第2領域34は、第1領域33に対して定盤周方向Xに沿って並んで配置されている。これにより、第1溝部37aの縁部に作用する衝撃力を抑制し、第1領域33の周縁のうち、区画線35に沿った部分、つまり先鋭部36を保護することができる。
また、第2領域34によって先鋭部36の周囲を保護することで、先鋭部36における砥粒の剥離を抑制することができる。さらに、第2領域34によって研磨パッド11aを押さえることができ、先鋭部36が研磨パッド11aに引っ掛かりにくくなって、研磨パッド11aの損傷を防止することができる。
また、例えば、第2領域34がドレッシング力を有さない平坦な金属面等で形成された場合、第1領域33によって粗化された研磨パッド11aの目を第2領域34が潰してしまうおそれがある。そのため、第2領域34を金属面等のドレッシング力を有さない面とすることは望ましくない。これに対し、実施例1のドレッシング装置1では、第2領域34に第1領域33よりも低いドレッシング力を持たせることで、研磨パッド11aを積極的に粗化することはないものの、第1領域33によって粗化された研磨パッド11aの目を潰してしまうことを防止できる。
さらに、第2領域34は、ドレッシング力が第1領域33よりも低ければよいため、砥粒以外にも、比較的柔らかいブラシや番手の高い砥石、セラミックス等の表面を粗面化加工したもの等、ドレッシング力を有する材質で形成されていてもよい。
また、実施例1のドレッシング装置1では、区画線35上に設定された第3隅角部35cが、上定盤11の内周縁15の接線方向Lβに平行な第1直線L1と、上定盤11の外周縁14の接線方向Lαに平行な第2直線L2との交点上に設定されている。さらに、接線方向Lαと区画線35とでなす角θ1と、接線方向Lβと区画線35とでなす角θ2とが、同じ角度に設定され、接線方向Lαと第1直線L1とでなす角θ3と、接線方向Lβと第2直線L2とでなす角θ4とが、同じ角度に設定されている。
これにより、実施例1のドレッシング装置1は、図8に示すように、第1領域33と研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さを、ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置しているときと、ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置しているときとのいずれにおいても、定盤縁部(外周縁14或いは内周縁15)側から定盤内部(上下定盤11、12の定盤径方向Yの中間部)側に向かって次第に低減させることができる。この結果、図9(a)に示すように、上定盤11の外周部及び内周部と中間部とで、研磨パッド11aの削り量の変動を抑制し、研磨パッド11aの平坦度を高めることができる。
なお、例えば、図12(a)に示す第1変形例の第1領域33Aのように、角θ1及びθ2が、角θ3及びθ4より著しく小さい角度に設定された場合では、図12(b)に示すように、ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置しているとき、側部31cから側部31dに向かう途中位置(中間位置)で、第1領域33Aと研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さの低減率が大きく変化する。また、図示しないが、ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置しているときには、側部31dから側部31cに向かう途中位置(中間位置)で、第1領域33Aと研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さの低減率が大きく変化する。さらに、図12(b)において斜線を付して示す第1領域33と研磨パッド11aとの接触面積は、横軸を定盤径方向Yとして図示した際、三角形を呈することはない。
しかしながら、このような場合であっても図12(c)に示すように、上定盤11の外周部及び内周部と、径方向の中間部とで、研磨パッド11aの削り量の変動を抑制し、研磨パッド11aの平坦度を高めることができる。
ただし、第4隅角部35dと第5隅角部35eを結んだ直線から第3隅角部35cまでの最短距離Bは、第1隅角部35aと第2隅角部35bを結んだ直線から第3隅角部35cまでの最短距離Aの10%以上の長さであることが望ましい。これ以上距離Bが短くなると、第1領域33Aの面積が狭くなり、ドレッシング装置1のドレッシング機能が低下して実用性に乏しくなる。
また、実施例1のドレッシング装置1では、第1ドレッシング面31に、ドレッシングの実施時に供給される洗浄水(流体)が流動可能であって、ドレッサー3の側方に開放した溝部37が形成されている。
これにより、実施例1のドレッシング装置1は、溝部37を流れる洗浄水によって、ドレッシングによって生じた研磨パッド11aの研削屑や、研磨パッド11aに付着した付着物や副生成物等を第1ドレッシング面31と研磨パッド11aとの間から排出することができる。
特に、実施例1では、溝部37が、区画線35に沿った第1溝部37aを有している。これにより、第1領域33と第2領域34との間に隙間を開けることができ、研削屑の排出性能を高めることができる。このため、ドレッサー3の目詰まりを抑制することができる。
また、実施例1では、溝部37が、定盤周方向Xに沿った第2溝部37bを有している。これにより、定盤周方向Xに沿って流れる洗浄水の排出性能を向上し、研削屑の排出性能を高めることができる。このため、ドレッサー3の目詰まりを抑制することができる。
さらに、実施例1では、溝部37が、第1ドレッシング面31の定盤径方向Yの中心位置から定盤径方向Yの両側部31c、31dに向かって、上定盤11の回転に対して下流方向に倣う向きに延びる第3溝部37cを有している。これにより、研削屑の排出性能を高め、ドレッサー3の目詰まりを抑制することができる。
さらに、実施例1のドレッシング装置1では、第1ドレッシング面31が、定盤周方向Xの一方の端部31a及び定盤周方向Xの他方の端部31bの双方にR加工が施されている。これにより、第1ドレッシング面31の両端部31a、31bと研磨パッド11aと間で抵抗を少なくすることができる。このため、第1ドレッシング面31が研磨パッド11aに引っ掛かることを抑制し、研磨パッド11aや砥粒へのダメージを抑えることができる。
なお、実施例1のドレッシング装置1では、第2ドレッシング面32においても、第1ドレッシング面31と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、実施例1のドレッシング装置1は、ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に位置しているとき、第1領域33と研磨パッド12aとの定盤周方向Xの接触長さを、第2ドレッシング面32の定盤径方向Yの一方の側部32cから、定盤径方向Yの他方の側部32dに向かって、次第に低減させることができる。また、ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に位置しているとき、第1領域33と研磨パッド12aとの定盤周方向Xの接触長さを、第2ドレッシング面32の定盤径方向Yの他方の側部32dから、定盤径方向Yの一方の側部31cに向かうにつれて、次第に低減させることができる。
これにより、下定盤12の外周部(外周縁14の近傍位置)及び内周部(内周縁15の近傍位置)における研磨パッド12aの削り量と、下定盤12の径方向の中間部における研磨パッド12aの削り量との差を小さくでき、研磨パッド12aの平坦度を向上させることができる。
さらに、実施例1のドレッシング装置1では、第2ドレッシング面32における第1領域33の砥粒の剥離を抑制すると共に、第2ドレッシング面32における先鋭部36の研磨パッド12aへの引っ掛かりを抑え、研磨パッド12aの損傷を防止することができる。
以上、本発明のドレッシング装置を実施例1に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、溝部37が、第1溝部37aと第2溝部37bと第3溝部37cとを有する例が示された。しかしながら、溝部37は、第1~第3溝部37a~37cのいずれかを有していればよい。また、溝部37は、第1ドレッシング面31及び第2ドレッシング面32に必ずしも形成されていなくてもよい。また、溝部37の大きさ(幅及び深さ)は任意に設定することができる。さらに、第2溝部37b及び第3溝部37cの数や、これらが形成される位置についても、任意に設定することができる。
また、実施例1では、ドレッシング装置1が、第1ドレッシング面31と第2ドレッシング面32とを有するドレッサー3を備え、両面研磨機10の上定盤11と下定盤12とを同時にドレッシングすることができる例が示された。しかしながら、ドレッサー3はこれに限らない。ドレッサー3は、例えば、上定盤11の研磨パッド11aに対向する第1ドレッシング面31のみを有するドレッサー3や、下定盤12の研磨パッド12aに対向する第2ドレッシング面32のみを有するドレッサー3であってもよい。この場合、第1、第2ドレッシング面31、32の形状を上定盤回転方向CCWや下定盤回転方向CWに応じた最適な形状とすることが可能となる。
実施例1では、第1ドレッシング面31が、定盤周方向Xの一方の端部31aから、定盤周方向Xの他方の端部31bに向かって、定盤径方向Yの寸法Wが次第に長くなる形状を呈している例が示された。しかしながら、例えば、定盤径方向Yに沿って上下定盤11、12の間にドレッサー3を入れる場合では、ドレッサー3が上下定盤11、12の外周縁14に接したときの外周縁14の接線方向Lαと、ドレッサー3が上下定盤11、12の内周縁15に接したときの内周縁15の接線方向Lβとが平行になる。
そのため、第1ドレッシング面は、定盤周方向Xの一方の端部31aから定盤周方向Xの他方の端部31bまでの定盤径方向Yの寸法Wが、一定であってもよい。
また、実施例1のドレッシング装置1では、区画線35が、第1隅角部35aと第3隅角部35c(中間点)とをつなぐ直線と、第2隅角部35bと第3隅角部35c(中間点)とをつなぐ直線によって構成されている。しかしながら、区画線35の形状はこれに限らず、例えば、第3隅角部35cを頂点とする円弧によって構成されてもよいし、第1隅角部35aと第3隅角部35c(中間点)とをつなぐ階段状に折れ曲がった折れ線と、第2隅角部35bと第3隅角部35c(中間点)とをつなぐ階段状に折れ曲がった折れ線とで構成されてもよい。
また、実施例1のドレッシング装置1では、第1ドレッシング面31の定盤周方向Xの一方の端部31a及び定盤周方向Xの他方の端部31bの双方に、大きなR加工が施された例が示された。しかしながら、第1ドレッシング面31の形状はこれに限らない。第1ドレッシング面31は、定盤周方向Xの一方の端部31a又は定盤周方向Xの他方の端部31bのいずれか一方にR加工が施されてもよいし、端部31a、31bのいずれにもR加工が施されなくてもよい。
さらに、実施例1のドレッシング装置1では、研磨パッド11a、12aの平坦度を向上させる例が示された。しかしながら、第3隅角部35c(中間点)の位置を制御することにより、側部31cから側部31dに向かって第1領域33と研磨パッド11a、12aとの定盤周方向Xの接触長さが低減する際の低減の仕方や、側部31dから側部31cに向かって第1領域33と研磨パッド11a、12aとの定盤周方向Xの接触長さが低減する際の低減の仕方を制御することが可能である。つまり、研磨パッド11a、12aの外周部及び内周部を、意図的にタチ(外周部及び内周部の削り量が少ない状態)やダレ(外周部及び内周部の削り量が多い状態)等の形状に制御することも可能となる。
また、実施例1のドレッシング装置1は、実際にドレッシングを行った後の研磨パッド11a、12aの外周部及び内周部の形状から、第1領域33と研磨パッド11a、12aとの接触面積の形状(X軸とY軸及び第1領域33と研磨パッド11aとの定盤周方向Xの接触長さを示す線とで囲まれた領域の形状)を適切に設定し、設定した接触面積の形状に基づいて第1領域33の形状(第3隅角部35cの位置)を設計することも可能である。これにより、研磨パッド11a、12aの形状を細かく制御することができる。
さらに、実施例1のドレッシング装置1では、ドレッサー3が洗浄水噴射機構3bを有する例が示されたが、必ずしも洗浄水はドレッサー3から噴出可能でなくてもよい。すなわち、ドレッサー3が洗浄水噴射機構3bを有していなくてもよい。
また、ドレッシング装置1を具備した両面研磨機10は、ドレッシング時に上定盤11を固定させる機構を持つことがある。その場合、上定盤11を所定の高さまで上昇させた位置に、上定盤11を吊下げた状態で固定する機構(以下、「上定盤吊部固定機構」という)によって、上定盤11が固定された状態で、ドレッシングを行ってもよい。
上定盤吊部固定機構は、上定盤11及び上定盤11に設けられた上定盤吊部を吊下げた状態で支持する装置フレームに設けられる。上定盤吊部固定機構は、上定盤11の上下方向の位置(高さ)や振れを制止することができる。なお、上定盤吊部固定機構は、例えば、係止・解除する駆動が可能なU字状や円柱状、爪状などの装置フレームに設けられた係止部材が、上定盤吊部に設けられた被係止部材に係止されて装置フレームと上定盤吊部とを固定する機構や、逆に、係止・解除する駆動が可能な係止部材を上定盤吊部に設け、被係止部材を装置フレームに設けた機構など、任意の構造及び形状とすることができる。係止部材を係止・解除する際の駆動方向は、水平方向のほか、被係止部に対して係止が可能であれば、その他の方向でもよい。なお、上定盤吊部固定機構は、本発明のオートドレッシング技術に限らず、他の形態の定盤ドレッサー及びパッドドレッサーによるドレッシング、並びにあらゆる定盤のメンテナンス作業にも適用することができる。
1 ドレッシング装置
2 アーム部材
3 ドレッサー
3a ドレッシング部材
31 第1ドレッシング面
31a 定盤周方向の一方の端部
31b 定盤周方向の他方の端部
31c 定盤径方向の一方の側部(定盤径方向の外周側の側部)
31d 定盤径方向の他方の側部(定盤径方向の内周側の側部)
32 第2ドレッシング面
33 第1領域
34 第2領域
35 区画線
35a 第1隅角部
35b 第2隅角部
35c 第3隅角部(中間点)
35d 第4隅角部
35e 第5隅角部
36 先鋭部
37 溝部
37a 第1溝部
37b 第2溝部
37c 第3溝部
10 両面研磨機
11 上定盤
11a 研磨パッド
12 下定盤
12a 研磨パッド
13 回転軸
14 外周縁
15 内周縁
X 定盤周方向
Y 定盤径方向
Lα 外周縁の接線方向
Lβ 内周縁の接線方向

Claims (6)

  1. ワークを研磨する定盤に取り付けられた研磨パッドをドレッシングするドレッサーを備えたドレッシング装置において、
    前記ドレッサーは、前記研磨パッドに対向するドレッシング面を有し、
    前記ドレッシング面には、所定のドレッシング力である第1領域と、前記第1領域よりも前記ドレッシング力が低い第2領域と、が設定され、
    前記第1領域と前記第2領域とは、定盤周方向に並ぶと共に、前記第1領域が、前記ドレッシング面の前記定盤周方向の一方の端部側に配置され、
    前記第1領域と前記第2領域とを区画する区画線は、定盤径方向の中間部に、両端部よりも前記定盤周方向の一方の端部に近い位置に設定される中間点を有し、
    前記ドレッシング面は、前記定盤周方向の一方の端部から、前記定盤周方向の他方の端部に向かって、前記定盤径方向の寸法が次第に長くなる形状を呈し、前記ドレッサーが前記定盤の外周縁に位置するとき、前記定盤径方向の外周側の側部が前記定盤の外周縁の接線方向に沿い、前記ドレッサーが前記定盤の内周縁に位置するとき、前記定盤径方向の内周側の側部が前記定盤の内周縁の接線方向に沿い、
    前記中間点は、前記定盤の内周縁の接線方向に平行であって、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の外周側の側部と、前記定盤周方向の一方の端部との交点を通る第1直線と、前記定盤の外周縁の接線方向に平行であって、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の内周側の側部と、前記定盤周方向の一方の端部との交点を通る第2直線との交点上に設定され、
    前記定盤の外周縁の接線方向と前記区画線とでなす角と、前記定盤の内周縁の接線方向と前記区画線とでなす角とは、同一の角度に設定され、前記定盤の外周縁の接線方向と前記第1直線とでなす角と、前記定盤の内周縁の接線方向と前記第2直線とでなす角とは、同一の角度に設定され、
    前記研磨パッドと前記第1領域との前記定盤周方向の接触長さは、前記ドレッサーが前記定盤の外周縁に位置するとき、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の外周側の側部から、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の内周側の側部に向かうにつれて、次第に低減し、前記ドレッサーが前記定盤の内周縁に位置するとき、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の内周側の側部から、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の外周側の側部に向かうにつれて、次第に低減する
    ことを特徴とするドレッシング装置。
  2. 請求項1に記載されたドレッシング装置において、
    前記ドレッシング面には、前記ドレッシングの実施時に供給される流体が流動可能であって、前記ドレッサーの側方に開放した溝部が形成されている
    ことを特徴とするドレッシング装置。
  3. 請求項2に記載されたドレッシング装置において、
    前記溝部は、前記区画線に沿った第1溝部を有する
    ことを特徴とするドレッシング装置。
  4. 請求項2又は3に記載されたドレッシング装置において、
    前記溝部は、前記定盤周方向に沿った第2溝部を有する
    ことを特徴とするドレッシング装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載されたドレッシング装置において、
    前記溝部は、前記ドレッシング面の前記定盤径方向の中心位置から前記定盤径方向の側
    部に向かって、前記定盤の回転に対して下流方向に倣う向きに延びる第3溝部を有する
    ことを特徴とするドレッシング装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたドレッシング装置において、
    前記ドレッシング面は、前記定盤周方向の一方の端部又は前記定盤周方向の他方の端部
    の少なくとも一方にR加工が施されている
    ことを特徴とするドレッシング装置。
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