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JP7721341B2 - 記録装置、記録方法、制御装置、およびプログラム - Google Patents
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JP7721341B2 - 記録装置、記録方法、制御装置、およびプログラム - Google Patents

記録装置、記録方法、制御装置、およびプログラム

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Description

本発明は、インクと反応する反応液により記録媒体にインクを定着させて記録する記録装置、記録方法、当該記録装置を制御する制御装置、およびプログラムに関する。
特許文献1には、吐出したインクに対して、当該インクと反応する反応液を吐出する記録装置において、インクの吐出位置に対する反応液の吐出位置のずれ量を取得する技術が開示されている。この特許文献1に開示の技術では、上記ずれ量を取得するためのテストパターンとして、2つのインクを記録媒体上で接触させて滲みが生じるパターンに対して、反応液の吐出位置のずれ量が異なる複数のパターンが用いられる。
特開2001-138494号公報
ところで、インクとともに反応液を吐出する記録装置では、装置内での反応液とインクとの接触を抑制するために、反応液を吐出する吐出口が形成された吐出ヘッドと、インクを吐出する吐出口が形成された吐出ヘッドとを、例えば、別体で構成する。さらに、これらの吐出ヘッドを互いに離間して配置する。この場合、反応液を吐出する吐出口とインクを吐出する吐出口とが形成された一体型の吐出ヘッドと比較して、製造公差などによって、反応液の吐出口とインクの吐出口との間の位置精度が低下する。こうした位置精度を考慮すると、上記ずれ量を取得するためのテストパターンでは、インクの吐出量に対して反応液の吐出位置のずれ量が異なるパターンを増やさなければならなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、吐出ヘッドの構成に応じてテストパターンを変更することなく、反応液の吐出位置のずれ量を取得可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態は、記録媒体に対して、互いに材料が異なる複数のインクと、該インクと反応して該インクの固化を促す反応液と、を吐出して記録する記録手段と、記録物の光学特性を測定可能な測定手段と、前記複数のインクのうちの少なくとも2つのインクと前記反応液とを用いて、前記少なくとも2つのインク間で滲みを生じさせたテストパターンを記録するよう前記記録手段を制御するとともに、記録された前記テストパターンの光学特性を測定するよう前記測定手段を制御する制御手段と、前記測定手段で測定した前記テストパターンの光学特性に基づいて、前記反応液の吐出位置のずれ量を取得する取得手段と、を備え、前記ずれ量を補正して記録する記録装置であって、前記テストパターンは、所定方向に延在し、前記所定方向で2分割したときの、一方の領域には前記少なくとも2つのインクと前記反応液とが吐出され、他方の領域には前記少なくとも2つのインクのみ、あるいは前記少なくとも2つのインクと前記一方の領域よりも少量の前記反応液とが吐出される検出パターンを含み、前記検出パターンは、前記一方の領域に前記反応液のみが吐出される吐出領域と、前記他方の領域に前記反応液および前記複数のインクが吐出されない非吐出領域と、を備えた第1のパターンと、前記所定方向の全域に、前記複数のインクのうちの2つのインクの、一方のインクが吐出される吐出領域と、他方のインクが吐出される吐出領域と、が前記所定方向と交差する方向に交互に配置される第2のパターンと、から構成され、前記取得手段は、前記検出パターンの光学特性に基づいて、前記一方の領域と前記他方の領域との境界を取得し、取得した境界に応じて前記所定方向における前記ずれ量を取得することを特徴とする。
本発明によれば、吐出ヘッドの構成に応じてテストパターンを変更することなく、反応液の吐出位置のずれ量を取得することができるようになる。
実施形態による記録装置の概略構成図。 図1の記録装置の要部の概略構成図。 光学センサの概略構成図。 ヘッドユニットのインクの吐出口面を示す図。 記録装置の制御系のブロック構成図。 テストパターンの概略図。 テストパターンを構成する2つの検出パターンの構成パターンを示す図。 異なる2つのインクにより形成されるパターンでの滲みを説明する図。 取得処理の詳細な処理ルーチンを示すフローチャート。 記録された2つの検出パターンを示す図。 2つの検出パターンの光学特性の取得方法を説明する図。 他の実施形態で用いられる2つの検出パターンの構成パターンを示す図。 他の実施形態による記録装置で実行される取得処理のフローチャート。 2つの検知パターンの光学特性の取得方法を説明する図。 他の実施形態で用いられるテストパターンの概略図。 他の実施形態で用いられる検出パターンの構成パターンを示す図。 他の実施形態による記録装置で実行される取得処理のフローチャート。 検知パターンの光学特性の取得方法を説明する図。 検出パターンの変形例を説明する図。
以下、添付の図面を参照しながら、記録装置、記録方法、制御装置、およびプログラムの実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、実施形態で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、実施形態に記載されている構成の相対位置、形状などはあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。
以下の説明では、インクジェット記録方式を用いた記録装置を例として説明する。記録装置は、例えば、記録機能のみを有するシングルファンクションプリンタであってもよいし、記録機能、ファックス機能、スキャナ機能などの複数の機能を有するマルチファンクションプリンタであってもよい。あるいは、カラーフィルタ、電子デバイス、光学デバイス、微小構造などを所定の記録方式で製造するための製造装置であってもよい。
また、「記録」とは、文字、図形など有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン、構造物などを形成する、または、媒体の加工を行う場合も含む。「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、樹脂、木材、皮革など、インクを受容可能なものを含む。
(第1実施形態)
まず、図1乃至図12を参照しながら、第1実施形態による記録装置について説明する。本実施形態による記録装置は、搬送される記録媒体に対して、搬送方向と交差する方向に移動しながら、インクジェット方式によりインクを吐出する、所謂、シリアルスキャンタイプのインクジェット記録装置である。
<記録装置の構成>
図1は、実施形態による記録装置の概略構成図である。図2は、記録装置における加熱部を説明する図である。図1の記録装置10は、搬送部(不図示)により搬送される記録媒体Pを支持するプラテン12と、プラテン12により支持される記録媒体Pに記録を行う記録部14とを備えている。また、記録装置10は、記録後の記録媒体Pに対してその記録面Pfを加熱する加熱部16(図2参照)を備えている。なお、記録装置10の全体の動作は、制御部100(後述する)によって制御される。なお、本明細書では、記録媒体Pは、特に断りのない限り、白などの高い明度を示すものとする。
搬送部は、搬送モータ540(図5参照)によりギアを介して駆動される搬送ローラ23によって、ロール紙27から巻き解かれて給送されたシート状の記録媒体Pを、プラテン12に搬送する(図2参照)。記録後の記録媒体Pは、スプール21により巻き取られる。搬送部の搬送機構としては、これに限定されるものではなく、公知の種々の技術を用いることができる。
記録部14は、ガイドシャフト20に移動可能に設けられたキャリッジ22と、キャリッジ22に着脱可能に構成され、プラテン12に支持された記録媒体Pに対してインクを吐出するヘッドユニット24とを備えている。ガイドシャフト20は、記録媒体Pが搬送されるY方向と交差(本実施形態では直交)するX方向に延設されている。これにより、キャリッジ22は、走査モータ536(図5参照)の駆動によって、ガイドシャフト20に沿って+X方向および-X方向に往復移動可能に構成されている。ヘッドユニット24は、インクを吐出する吐出口32(後述する)を複数備え、吐出口32が形成された吐出口面34(図2参照)がプラテン12と対向するようにキャリッジ22に装着される。これにより、記録装置10では、ヘッドユニット24が、±X方向に往復移動しながらインクを吐出可能な構成となっている。キャリッジ22の具体的な移動機構については、キャリッジモータからの駆動力を伝達するキャリッジベルトあるいはリードスクリューを用いた機構など公知の種々の技術を用いることができる。
記録装置10には、X方向に延在するリニアエンコーダ30が設けられており、リニアエンコーダ30の信号に基づいて、制御部100によってヘッドユニット24はその位置が制御される。また、ヘッドユニット24は、色材を含むインクと、インクと反応してインクの増粘、固化を促進させる反応液とを吐出可能な構成となっている。本明細書では、色材を含むインクを、単にインク、またはカラーインクと適宜に称する。本実施形態では、ヘッドユニット24から吐出されるカラーインクは、ブラックインク(Kインク)、シアンインク(Cインク)、マゼンタインク(Mインク)、イエローインク(Yインク)とする。これら4色のインクは、対応する色を呈する色材が含有された顔料インクである。なお、吐出するインクの色や数については、上記した4色に限定されるものではない。
記録装置10では、記録部14、つまり、ヘッドユニット24が、例えば、速度40~45inch/secで移動し、1200dpi(1/1200inch)の解像度で記録を行う。記録装置10は、記録が開始されると、ヘッドユニット24を記録開始位置まで移動させるとともに、搬送部により記録媒体Pをヘッドユニット24により記録可能な位置まで搬送する。次に、記録データに基づいて、+X方向(または-X方向)へヘッドユニット24を移動(走査)しながらインクを吐出する記録動作を行い、当該記録動作が完了すると、搬送部により記録媒体Pを所定量だけ搬送する搬送動作を行う。その後、-X方向(または+X方向)へヘッドユニット24を移動しながらインクを吐出する記録動作を行う。このように、記録装置10では、記録動作と搬送動作とを交互に繰り返し実行することによって、記録媒体Pに記録を行う。なお、本実施形態では、例えば、記録媒体上の単位領域について、記録部14を複数回走査させることで記録するマルチパス記録を実行するものとする。
加熱部16は、記録部14からインク(および反応液)が吐出されて記録された記録媒体Pの記録面Pfに対して熱を照射することで、記録面Pfおよび記録面Pfに付与されたインクを加熱して、記録面Pfに当該インクを定着させる。加熱部16は、カバー17で覆われており、カバー17は、加熱部16の熱を記録媒体P上に効率よく反射する機能と、加熱部16を保護する機能を担っている。加熱部16としては、例えば、シーズヒータ、ハロゲンヒータなどの各種ヒータを用いることができる。加熱部16は、こうした非接触型の熱伝導ヒータだけでなく、温風により加熱する構成としてもよい。
加熱部16は、図2のように、記録媒体Pを記録面Pfから加熱する構成に限定されるものではない。例えば、プラテン12の+Y方向下流側に位置して、記録後の記録媒体Pをガイドするガイド部19の鉛直方向下方側(+Z方向上流側)に設けて、記録媒体Pを裏面Pbから加熱する構成としてもよい。また、加熱部16による加熱温度は、インクの定着性、成果物の生産性などを考慮して設定される。さらに、加熱部16は、複数設けるようにしてもよい。
詳細は後述するが、記録装置10で用いるインクは、顔料、樹脂微粒子および水溶性有機溶剤を含有している。従って、記録装置10では、インクに含まれた樹脂微粒子を加熱部16で加熱することで、樹脂微粒子を溶融させ、さらに、インク中の水溶性有機溶剤を蒸発させることにより、顔料を記録媒体に定着させることができる。樹脂微粒子を含有するインクは、耐擦過性(定着性)を向上させる特性を有する。そのため、加熱温度は、樹脂微粒子の最低造膜温度以上であることが望ましく、また、加熱中にインク中の水溶性有機溶剤などの液体成分の大半を蒸発させる必要がある。従って、加熱部16は、液体成分の大半の蒸発に必要なエネルギーが供給されるための加熱時間を確保するだけの記録媒体搬送方向の温度分布を持つ構成となっている。
また、記録装置10は、ヘッドユニット24の吐出口32からのインクおよび反応液の吐出状態を良好に維持・回復するための回復部542(図5参照)を備えている。この回復部542は、ヘッドユニット24の走査方向(移動方向)の端部近傍において、プラテン12に隣接して設けられている。回復部542としては、例えば、吐出口面34をワイピングするワイピング部、吐出口面34を保護するキャップなど、公知の構成を用いることができる。
さらに、記録装置10は、キャリッジ22の+X方向上流側に、記録媒体上に記録された記録結果としての記録物の光学特性を測定するための反射型光学センサ(以下、「光学センサ」と適宜に称する。)200を備えている(図2参照)。記録装置10では、この光学センサ200による検出結果に基づいて、制御部100において、記録媒体P上の反射光学特性を測定可能となっている。具体的な光学特性としては、反射率を用いた反射光学濃度、透過率を用いた透過光学濃度、光学反射率、反射光強度などが挙げられる。本実施形態では、光学特性として光学反射率を測定するものとする。なお、光学センサ200の設置位置については、これに限定されるものではない。即ち、キャリッジ22の+X方向下流側に設けられていてもよいし、+Y方向下流側に設けられていてもよい。あるいは、キャリッジ22から独立して設けられ、X方向に移動可能な構成としてもよいし、記録媒体の幅に亘ってX方向に延設される構成としてもよい。
<光学センサ>
図3(a)は、光学センサの概略構成図であり、図3(b)は、図3(a)の光学センサの検出範囲を示す検出スポットを示す図である。光学センサ200は、Y方向において、測定領域が、ヘッドユニット24の吐出口列46(後述する)よりも+Y方向下流側に位置するように、キャリッジ22に固定的に設けられている(図6参照)。光学センサ200の下面200aは、Z方向において吐出口面34と一致、あるいは、吐出口面34よりも+Z方向下流側に位置する。
光学センサ200は、赤色、緑色、青色などの可視LEDで実現される発光部302と、フォトダイオードで実現される受光部304とを備えている。発光部302および受光部304は、光学センサ200の下面200aに設けられており、発光部302は、記録媒体Pに対して光を照射し、受光部304は、記録媒体Pにおいて反射された反射光308を受光する。従って、光学センサ200では、発光部302から照射した光306が記録媒体Pによって乱反射され、この反射光308が受光部304によって受光されることとなる。発光部302から照射した光306が記録媒体Pによって乱反射される検出スポット310は、例えば、おおよそ直径3mmとなる。
受光部304では、受光した反射光308の検出信号(アナログ信号)が、フレキシブルケーブル(不図示)などを介して、記録装置10の電気基板上の制御回路に伝えられ、制御回路におけるA/D変換器によってデジタル信号に変換される。後述するテストパターンの光学特性の検出に際しては、Y方向での記録媒体Pの搬送と、光学センサ200が取り付けられたキャリッジ22のX方向での移動とが交互に実施される。これにより、エンコーダ30によって得られる位置信号(エンコーダ信号値)に基づいたタイミングと同期をとり、光学センサ200は、記録媒体P上に記録された記録結果(以下、「記録物」とも称する。)の光学反射率を検出する。
<ヘッドユニットの構成>
次に、ヘッドユニット24の構成について説明する。図4は、ヘッドユニットの吐出口面に設けられた吐出ヘッドを示す図である。なお、図4は、吐出口面34を-Z方向で見た図となっている。
ヘッドユニット24の吐出口面34には、インクを吐出する吐出ヘッド42と、反応液を吐出する吐出ヘッド44とが別体で形成されている。吐出ヘッド42および吐出ヘッド44はそれぞれ、対応するインクまたは反応液を吐出するための吐出口32がY方向に沿って形成された吐出口列46を備えている。吐出ヘッド42は、+X方向に順に、Kインクを吐出する吐出口列46K、Cインクを吐出する吐出口列46C、Mインクを吐出する吐出口列46M、およびYインクを吐出する吐出口列46Yを備えている。吐出ヘッド42では、隣接する吐出口列間の間隔g1は一致している。吐出ヘッド44は、吐出ヘッド42の+X方向下流側に位置し、反応液RCTを吐出する吐出口列46RCTを備えている。吐出口列46RCTは、吐出ヘッド44において+X方向の最下流に位置する吐出口列42Yと間隔g2(g2>g1)だけ離れている。
反応液RCTについては、上記したように、カラーインクと反応して、カラーインクの固化、増粘を促進する。具体的には、反応液RCTは、色材は含有しないが、カラーインクに含まれる色材と反応する反応性成分を含有しており、カラーインクと接触することによって、カラーインクを固化、増粘する。これにより、反応液RCTは、カラーインクの記録媒体P上での滲みを抑制する。
本実施形態では、各吐出口列46において、1080個の吐出口32が、隣接する吐出口32と1200dpiの間隔を空けてY方向に配列されている。1つの吐出口32から一度に吐出される液体(カラーインクおよび反応液)の吐出量は、例えば、約4.5plである。また、各吐出口列46には、それぞれ対応するインクまたは反応液を貯留するタンク(不図示)が接続され、当該タンクからインクおよび反応液が供給される。タンクは、ヘッドユニット24と一体的に構成されていてもよいし、キャリッジ22に着脱可能な構成としてもよい。
<カラーインクおよび反応液>
次に、記録装置10で用いるカラーインクおよび反応液について説明する。
=カラーインク=
本実施形態では、記録装置10は、顔料を含む顔料インク、顔料を含まない、または微量の顔料を含む水溶性樹脂微粒子インクを用いることができる。これら顔料インクおよび水溶性樹脂微粒子インクは、水溶性有機溶剤を含有している。カラーインクには、必要に応じて所望の特性をもたせるために、各種の界面活性剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤などを適宜に添加することができる。
カラーインクには、記録媒体Pと色材とを密着させ、記録画像の耐擦過性(定着性)を向上させるための水溶性樹脂微粒子を含有する。樹脂微粒子は熱で溶解し、ヒータ(加熱部16など)により樹脂微粒子の造膜と、インクに含有する溶剤の乾燥が行われる。本実施形態では、樹脂微粒子とは、水中に分散している状態で存在するポリマー微粒子である。また、水中に分散している状態で存在するポリマー微粒子とは、解離性基を有するモノマーを単独重合、または複数種を共重合させて得られる樹脂微粒子の形態、所謂、自己分散型樹脂微粒子分散体でもよい。
カラーインクは、界面活性剤を含有している。界面活性剤としては、インクジェット専用の記録媒体Pに対するカラーインクの浸透性を向上させるための浸透剤を用いている。本実施形態では、各カラーインクの表面張力が30dyn/cm以下であり、かつ、各カラーインク間の表面張力の差は2dyn/cm以内となるように調整した。具体的には、各カラーインクの表面張力は、いずれも約28~30dyn/cmとした。
また、カラーインクは、記録装置10やヘッドユニット24内のインクと接触する部材からの不純物溶出や部材を構成する材料の劣化、インク内の顔料分散樹脂の溶解性の低下を防止する観点から、そのpHは、7.0以上、10.0以下であることが好ましい。本実施形態で用いるカラーインクは、アニオン系の色材を使用している。このため、各カラーインクのpHは、アルカリ側で安定しており、その値は、8.5~9.5となっている。
=反応液=
反応液としては、各カラーインクに含まれる顔料と反応して、当該顔料を凝集またはゲル化させる反応性成分、または、樹脂などと反応してこれらを不溶化させる反応性成分などを含有する。反応性成分とは、例えば、イオン性基の作用によって水性媒体中に安定に分散されている対象成分を有するインクと混合された際に、当該インクでの分散安定性を破壊することができる成分である。反応性成分としては、例えば、グルタル酸などの有機酸を用いることができる。反応液中の有機酸の含有量は、反応液に含まれる組成物の全質量を基準として、3.0質量%以上90.0質量%以下であることが好ましく、5.0質量%以上70.0質量%以下であることがより好ましい。また、反応液にも、カラーインクと同様にして界面活性剤が添加されている。
<記録装置の制御構成>
次に、記録装置10の制御系の構成について説明する。図5は、記録装置10の制御系のブロック構成図である。
記録装置10の全体の制御を行う制御部100は、マイクロコンピュータ形態の中央処理装置(CPU)502、ROM504、RAM506、およびメモリ508を備えている。CPU502は、各種のプログラムに基づいて記録装置10における各構成部材の動作制御や入力された画像データに対する処理などを行う。ROM504は、CPU502が実行する各種の制御および画像データの処理プログラムなどを格納するメモリとして機能している。RAM506は、CPU502の主メモリ、ワーキングエリアなどの記憶領域として用いられる。メモリ508は、後述するマスクパターンやテストパターンなどの各種データが格納されている。
制御部100は、インターフェース(I/F)510と接続されており、I/F510を介して、ホスト装置110と接続される。ホスト装置110は、記録のための画像データ、各種のコマンドおよびステータス信号などを、I/F500を介して制御部100に出力する。ホスト装置110は、画像データの作成、および画像データの処理など、記録に必要な各種の処理を実行可能としてもよい。
制御部100は、記録装置10に設けられた操作部512に接続されている。操作部512は、ユーザによる入力を受け付けるスイッチ群である。本実施形態では、操作部512は、記録装置10の起動のための電源スイッチ514と、記録開始を指示する記録開始スイッチ516と、ヘッドユニット24に対する回復処理を指示する回復スイッチ518とを備えている。回復処理とは、回復部542によって、ヘッドユニット24の吐出口32からのインクおよび反応液の吐出状態を良好に維持・回復するための処理である。さらに、操作部512は、反応液の吐出位置のずれを解消するための調整を行う調整スイッチ520を備えている。本実施形態では、記録開始、回復処理、および上記調整を操作部512におけるスイッチで実行するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、ホスト装置110や記録装置10に接続された各種装置からの指示に基づいて上記処理を実行するようにしてもよい。
制御部100は、記録装置10に設けられたセンサ部522に接続されている。センサ部522は、記録装置10の状態を検出するためのセンサ群であり、光学センサ200と、ホームポジションを検出するためのフォトカプラ524と、温度を検出するための温度センサ526とを備えている。そして、制御部100により各センサが制御されるとともに、各センサからの情報に基づいて各種処理を実行することとなる。例えば、光学センサ200については、制御部100は、その駆動の制御とともに、光学センサ200からの出力に基づいて、テストパターンの光学特性を取得する。このように、本実施形態では、制御部100および光学センサ200が、記録物の光学特性を測定可能な測定部として機能している。なお、センサ部522は、上記したセンサに限定されるものではなく、記録装置10の状態を検出するための公知の種々のセンサを備えるようにしてもよい。
制御部100は、ヘッドドライバ528に接続され、ヘッドドライバ528を介してヘッドユニット24の駆動を制御する。ヘッドユニット24はヘッドドライバ528を介して、記録データに応じて吐出ヘッド42、44の発熱抵抗素子530を駆動して、インクまたは反応液の吐出、非吐出を制御する。ヘッドドライバ528は、記録データを発熱抵抗素子530の位置に対応させて整列させるシフトレジスタ、適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、および駆動タイミング信号に同期して発熱抵抗素子530を作動させる倫理回路素子を含む。吐出ヘッド42、44には、サブヒータ532が設けられており、サブヒータ532は、ヘッドドライバ528を介して制御部100によりその駆動が制御される。サブヒータ532は、インクの吐出特性を安定させるための温度調整を行うものであり、発熱抵抗素子530と共に吐出ヘッド基板あるいは吐出ヘッド42、44に取り付けられている。
制御部100は、第1モータドライバ534に接続され、第1モータドライバ534を介してヘッドユニット24をX方向で変位させる走査モータ536の駆動を制御する。また、制御部100は、第2モータドライバ538に接続され、第2モータドライバ538を介して搬送モータ540を制御して、搬送ローラ23により記録媒体PをY方向で変位させる。さらに、制御部100は、回復部542に接続され、回復部542の駆動を制御する。さらにまた、制御部100は、加熱部16に接続され、加熱部16の駆動を制御する。
制御部100では、CPU502が、ホスト装置110から入力された画像データを記録データに変換してRAM506に格納する。具体的には、CPU502は、RGB各8ビット256値の情報(0~255)によって表される画像データを取得すると、この画像データについて、記録に用いる複数種類のインク(本実施形態では、K、C、M、Y)で表される多値データに変換する。この色変換処理によって、複数の画素からなる画素群それぞれにおけるK、C、M、Yの各インクの階調を覚める8ビット256値の情報(0~255)によって表される多値データが生成される。
次に、K、C、M、Yで表される多値データの量子化を実行し、各画素に対するK、C、M、Yの各インクの吐出または非吐出を定める1ビット2値の情報(0、1)によって表される量子化データ(2値データ)を生成する。この量子化の処理としては、誤差拡散法、ディザ法、インデックス法など公知の種々の量子化方法を用いることができる。その後、量子化データをヘッドユニット24の単位領域に対する複数回の走査に分配する分配処理を行う。この分配処理により、記録媒体Pの単位領域に対する複数回の走査それぞれにおける各画素に対するK、C、M、Y各インクの吐出または非吐出を定める1ビット2値の情報(0、1)によって表される記録データが生成される。この分配処理は、複数回の走査に対応し、各画素に対するインクの吐出の許容または非許容を定めるマスクパターンを用いて実行される。なお、こうした記録データの生成については、制御部100で実行されることに限定されず、ホスト装置110で実行してもよいし、一部の処理をホスト装置110で行い、残りの処理を制御部100で実行するようにしてもよい。
<取得処理>
以上の構成において、記録装置10では、記録データに基づいて記録媒体Pに対して記録する記録処理が行われる。この記録処理では、ヘッドユニット24がX方向へ移動しながらインクおよび反応液を吐出することで、記録媒体上の単位領域に記録を行う。こうした記録の際には、基本的には、インクと反応液とは同一領域内にそれぞれ所定量だけ吐出される。これにより、反応液がインクと一定の割合で接することで、特に非吸収性の記録媒体上で顕著に発生するインクの滲みを抑制する効果を得ることができる。また、記録装置10では、インクと反応液とが吐出された記録媒体Pが、搬送されて加熱部16を通過することで、インクを加熱乾燥させて非吸収性や難吸収性の記録媒体においてもインクの定着を促進させて記録が行われる。
上記のように、記録装置10では、インクと反応液とを同一領域に吐出する必要がある。このため、記録装置10では、X方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得し、取得したずれ量に基づいてインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置を補正可能な構成となっている。本実施形態では、「X方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量」を、「反応液の吐出位置のずれ量」とも称する。インクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得する取得処理については、例えば、操作部512における調整スイッチ520の操作によって開始される。記録装置10では、この取得処理で取得した、反応液の吐出位置のずれ量に基づいて、インクの吐出位置と反応液の吐出位置とが一致するように補正することとなる。
以下、記録装置10で実行する、X方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得する取得処理、および当該取得処理の際に用いるテストパターンについて、詳細に説明する。
=テストパターン=
まず、取得処理に用いられるテストパターンについて説明する。図6は、取得処理に用いるテストパターンが示されており、図6では、インクおよび反応液を吐出するヘッドユニットに対応させて示されている。図7(a)は、テストパターンの第1検出パターンの構成パターンを示す図であり、図7(b)は、テストパターンの第2検出パターンの構成パターン示す図である。図8は、図7(b)の第4パターンで生じる滲みを説明する図であり、(a)は、反応液を用いずに滲みが生じた状態を示し、(b)は、反応液を用いることで滲みが生じていない状態を示す。
取得処理に用いるテストパターン60は、X方向におけるインクの吐出位置を検出するための第1検出パターン62と、X方向における反応液の吐出位置を検出するための第2検出パターン64とを備えている(図6参照)。第1検出パターン62は、インクの吐出位置を取得するためのパターンであり、反応液の吐出位置のずれ量を取得する際の基準とする基準パターンである。第2検出パターン64は、反応液の吐出位置を取得するためのパターンであり、反応液の吐出位置のずれ量を取得するために第1検出パターン62と比較するパターンである。
第1検出パターン62と第2検出パターン64とは、X方向の長さおよびY方向の長さが一致するよう構成されている。また、第2検出パターン64は、第1検出パターン62に対して、+Y方向の上流側に、所定の間隔Gを空けて位置している。本実施形態では、所定の間隔Gとしては、第1検出パターン62および第2検出パターン64のY方向の長さと一致する長さとする。所定の間隔Gについては、これに限定されるものではなく、第1検出パターン62のY方向の長さよりも長くてもよいし短くてもよい。また、本実施形態では、第1検出パターン62の+Y方向上流側に第2検出パターン64が形成されているが、これに限定されるものではなく、第2検出パターン64が第1検出パターン62の+Y方向下流側に形成されるようにしてもよい。あるいは、Y方向で一致し、X方向に沿って並んで形成されるようにしてもよい。
テストパターン60は、ヘッドユニット24の+X方向への1回の移動(走査)で記録される。即ち、第1検出パターン62は、吐出ヘッド42、44の吐出口列46における複数の吐出口32からインクおよび反応液を吐出して形成される。また、第2検出パターン64は、第1検出パターン62で用いる吐出口32より+Y方向上流側に位置する複数の吐出口32からインクおよび反応液を吐出して形成されることとなる。
第1検出パターン62は、反応液を吐出するための第1パターン72と、Kインクを吐出するための第2パターン74とから構成される(図7(a)参照)。第1パターン72および第2パターン74はそれぞれ、X方向において長さL1、Y方向において長さL2を備える。本実施形態では、長さL1は、1200dpiの解像度で1080ドットを記録した長さとする。また、長さL2は、1200dpiの解像度で180ドットを記録した長さとする。
第1パターン72は、全域において反応液を1200dpiの解像度で吐出するパターンとなっている。即ち、第1パターン72では、全領域を1200dpi×1200dpiの格子に区切った各画素に対し、1ドットが配置されるように反応液が吐出される。従って、第1パターン72では、吐出口列46RCTにおける連続する180個の吐出口32において、記録開始位置から、1200dpiの解像度でX方向に1080ドットが記録されるように反応液が吐出される。なお、以下の説明では、Mドット目が記録される位置を、Mdot/1200dpiと表すこととする。従って、第1パターン72は、X方向において、記録開始位置である1ドット目が記録される1dot/1200dpiから、1080ドット目が記録される1080dot/1200dpiまでの領域で反応液が吐出されることとなる。
第2パターン74は、+X方向上流側に位置する半分にKインクを吐出しない非吐出領域が形成され、+X方向下流側に位置する半分にKインクを吐出する吐出領域が形成されている。即ち、第2パターン74では、+X方向下流側の半分の領域に対して、1200dpiの解像度でKインクを吐出するパターンとなっている。つまり、第2パターン74では、吐出口列46Kにおける連続する180個の吐出口32において、第2パターン74のX方向における中央位置から、1200dpiの解像度でX方向に540ドットが記録されるようにKインクが吐出される。従って、第2パターン74は、X方向において、541dot/1200dpiから1080dot/1200dpiまでの領域でKインクが吐出されることとなる。なお、第2パターン74の記録に用いる180個の吐出口32については、その吐出領域がY方向において、第1パターン72の記録に用いる180個の吐出口32の吐出領域に重なる。つまり、第1パターン72と第2パターン74とは、記録媒体P上の同一の領域に吐出され、第1検出パターン62を形成する。
第2検出パターン64は、反応液を吐出するための第3パターン76と、KインクとYインクとを吐出するための第4パターン78とから構成される(図7(b)参照)。第3パターン76および第4パターン78はそれぞれ、X方向において長さL1、Y方向において長さL2を備え、第1パターン72および第2パターン74と大きさが一致する。
第3パターン76は、+X方向上流側に位置する半分に反応液を吐出しない非吐出領域が形成され、+X方向下流側に位置する半分に反応液を吐出する吐出領域が形成されている。即ち、第3パターン76では、+X方向下流側の半分の領域に対して、1200dpiの解像度で反応液を吐出するパターンとなっている。つまり、第3パターン76では、吐出口列46RCTにおける連続する180個の吐出口32において、第3パターン76のX方向における中央位置から、1200dpiの解像度でX方向に540ドットが記録されるように反応液が吐出される。従って、第3パターン76は、X方向において、541dot/1200dpiから1080dot/1200dpiまでの領域で反応液が吐出されることとなる。
なお、第3パターン76の記録に用いる連続する180個の吐出口32については、第1パターン72の記録に用いる連続する180個の吐出口32よりも+Y方向上流側に位置する。本実施形態では、第3パターン76に用いる180個の吐出口32のうちの+Y方向の最下流に位置する吐出口32と、第1パターン72に用いる連続する180個の吐出口32の+Y方向の最上流に位置する吐出口32とは、吐出口180個分離れている。
第4パターン78は、全領域において、Kインクによる記録領域とYインクによる記録領域とが互いに隣接するようにY方向において交互に記録されたパターンとなっている。KインクおよびYインクは共に、各記録領域において1200dpiの解像度で記録される。Kインクによる記録領域およびYインクによる記録領域は共にY方向の長さがL3となっている。第4パターン78では、KインクおよびYインクのそれぞれの吐出領域が複数形成されるように、長さL3は、長さL2の半分よりも小さい値となっている。本実施形態では、長さL3は、1200dpiの解像度で20ドット分の長さとする。従って、本実施形態では、第4パターン78は、5つのYインクによる記録領域と4つのKインクによる記録領域が形成されることとなる。なお、第4パターン78の記録に用いる連続する180個の吐出口32については、第3パターン76の記録に用いる連続する180個の吐出口32の吐出領域と、Y方向において一致する吐出領域に吐出可能な吐出口32となっている。つまり、第3パターン76と第4パターン78とは、記録媒体P上の同一の領域に吐出され、第2検出パターン64を形成する。
ところで、第4パターン78は、ヘッドユニット24の+X方向の1回の走査において、吐出口列46Kおよび吐出口列46YからKインクおよびYインクが吐出されることとなる。このため、非吸収性または難吸収性の記録媒体に対して、反応液を用いることなく第4パターン78を記録すると、Yインクによる記録領域802とKインクによる記録領域804との境界部分において滲みが生じる(図8(a)参照)。この滲みが生じた滲み領域806では明度の高いYインクと明度の低いKインクとが混ざり合うため、明度の低いKインクの特性が強く表れる。即ち、この場合、第4パターン78の光学特性がよりKインクに近似したものとなる。一方、非吸収性または難吸収性の記録媒体に対して、反応液を吐出した後に第4パターン78を記録すると、反応液の特性によって、記録領域802と記録領域804との境界部分において滲みが生じない、あるいは滲みが小さい。従って、この場合、第4パターン78の光学特性に影響は生じない(図8(b)参照)。このように、第4パターン78は、反応液を用いるか否かによって、その光学特性が変化するパターンとなっている。
=取得処理=
調整スイッチ520が操作されると、記録装置10では、X方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するための取得処理を行う。その後、取得処理で取得したずれ量に基づいて、反応液の吐出位置のずれを解消するための補正値を取得して、記録処理時に当該補正値を用いるように設定することとなる。
以下、取得処理について詳細に説明する。図9は、取得処理の詳細な処理ルーチンを示すフローチャートである。図10(a)は、記録した第1検出パターンを示す図であり、図10(b)は、記録した第2検出パターンを示す図である。図11(a)は、第1検出パターンの光学特性の測定を説明する図である。図11(b)は、第1検出パターンにおけるX方向での光学特性の変化を示す図である。図11(c)は、第2検出パターンの光学特性の測定を説明する図である。図11(d)は、第2検出パターンにおけるX方向での光学特性の変化を示す図である。
図9のフローチャートで示される一連の処理は、CPU502が、ROM504に記憶されているプログラムコードをRAM506に展開して実行されることにより行われる。あるいはまた、図9におけるステップの一部または全部の機能をASICまたは電気回路などのハードウェアで実行してもよい。なお、各処理の説明における符号Sは、当該フローチャートにおけるステップであることを意味する。
取得処理が開始されると、まず、CPU502が、記録媒体に対してテストパターン60を記録する(S902)。メモリ508には、テストパターン60を形成するためのパターンとして、ヘッドユニット24の+X方向への1回の走査により第1検出パターン62および第2検出パターン64を記録可能なパターンが格納されている。S902では、これらのパターンを用いて、ヘッドユニット24の+X方向への1回の走査時に、反応液とKインクおよびYインクとによりテストパターン60を記録する。このように、本実施形態では、CPU502を備えた制御部100が、テストパターンを記録するようヘッドユニット24を制御する制御部として機能している。
記録された第1検出パターン62は、図10(a)のように、X方向における1dot/1200dpiから540dot/1200dpiまでの領域1002において反応液のみが吐出される。また、X方向における541dot/1200dpiから1080dot/1200dpiまでの領域1004において反応液とともにKインクが吐出される。なお、反応液を吐出する吐出口32より構成される吐出口列46RCTは、Kインクを吐出する吐出口32より構成される吐出口列46K、Yインクを吐出する吐出口32より構成される吐出口列46Yよりも、+X方向下流側に位置する(図4参照)。このため、+X方向の1回の走査で記録される第1検出パターン62では、第1パターン72により、その全域に反応液が吐出された後に、第2パターン74によりKインクが吐出される。これにより、領域1002と領域1004との境界で滲みは生じない。
また、記憶された第2検出パターン64は、図10(b)のように、X方向における1dot/1200dpiから540dot/1200dpiまでの領域1006において、KインクおよびYインクが吐出される。また、X方向における541dot/1200dpiから1080dot/1200dpiまでの領域1008において、反応液とともにKインクおよびYインクが吐出される。
上記したように、吐出口列46RCTは、吐出口列46Kおよび吐出口列46Yよりも+X方向下流側に位置する。このため、+X方向の1回の走査で記録される第2検出パターン64は、領域1006では、反応液が吐出されることなくKインクおよびYインクが吐出される。また、領域1008では、反応液が吐出された後に、KインクおよびYインクが吐出される。このため、領域1006では、Yインクによる記録領域802とKインクによる記録領域804との境界に滲み領域806が生じる。また、領域1008では、反応液の存在によって、記録領域802と記録領域804との境界に滲み領域806が生じない。さらに、反応液の存在によって、領域1006と領域1008との境界でも滲みは生じない。
図9に戻る。テストパターン60を記録すると、次に、CPU502は、記録されたテストパターン60の光学特性を測定する(S904)。つまり、S904では、テストパターン60を構成する第1検出パターン62および第2検出パターン64の光学特性をそれぞれ測定して、当該光学特性のX方向における変化を取得することとなる。具体的には、まず、第1検出パターン62の光学特性を測定するために、光学センサ200の検出スポット310が、X方向において、記録開始位置、つまり、1dot/1200dpiと重なる位置までヘッドユニット24を移動する。また、検出スポット310の中心が、Y方向において第1検出パターン62の中心と重なる位置まで記録媒体Pを搬送する。本実施形態では、検出スポットの直径3mmに対し、第1検出パターン62および第2検出パターン64のY方向長さ3.8mm(1200dpiの解像度で180ドット分)となっている。その後、ヘッドユニット24を+X方向に走査させながら、例えば、2400dpiなどの所定間隔で、光学センサ200により領域1002および領域1004の光学特性(光学反射率)を測定する(図11(a)参照)。なお、制御部100では、第1検出パターン62における光学特性として、光学センサ200から出力された測定結果(光学反射率)をその測定位置(エンコーダ信号値)と関連付けてメモリ508などの記憶領域に記憶する。
次に、第2検出パターン64の光学特性を測定するために、光学センサ200の検出スポット310が、X方向において、記録開始位置、つまり、1dot/1200dpiと重なる位置までヘッドユニットを移動する。また、検出スポット310の中心が、Y方向において第2検出パターン64の中心と重なる位置まで記録媒体Pを搬送する。その後、ヘッドユニット24を+X方向に走査させながら、例えば、2400dpi間隔で、光学センサ200により領域1006および領域1008の光学特性を測定する(図11(c)参照)。なお、制御部100では、第2検出パターン64における光学特性として、光学センサ200から出力された測定結果(光学反射率)をその測定位置(エンコーダ信号値)と関連付けてメモリ508などの記憶領域に記憶する。このように、本実施形態では、CPU502を備えた制御部100が、テストパターンの光学特性を測定するよう光学センサ200を制御する制御部として機能している。
図9に戻る。テストパターン60の光学特性を測定すると、次に、CPU502は、X方向における反応液の吐出位置のずれ量を取得するための基準となるインクの吐出位置に相当する基準位置を取得する(S906)。本実施形態では、+X方向で走査しながら、X方向における第1検出パターン62の全域に反応液を吐出し、その上に、+X方向で走査しながら、X方向における第1検出パターンの+X方向下流側の半分の領域にKインクを吐出している。このため、X方向においてKインクの吐出位置にずれが生じた際には、領域1002と領域1004との境界も当該ずれに応じてX方向にずれるようになる。従って、S906では、第1検出パターン62の光学特性に基づいて、領域1002と領域1004との境界を基準位置として取得する。
S904での第1検出パターン62の測定結果は、図11(b)のようになる。つまり、反応液のみが吐出された領域1002では、記録媒体の色に基づいて高い光学反射率となる。そして、ヘッドユニット24の+X方向への移動によって、検出スポット310の領域1004への重なりが増すに従って、Kインクの発現する色の影響により光学反射率が低下する。また、ヘッドユニット24の+X方向への更なる移動によって、検出スポット310の全体が領域1004に入ると、Kインクにより発現する色に基づいて光学反射率は低い値で一定となる。従って、領域1002と領域1004との境界は、検出スポット310全体が、領域1002に位置するときの光学反射率と、領域1004に位置するときの光学反射率との中間値の光学反射率となることがわかる。
このため、S906では、まず、領域1002側において予め設定された測定位置1102の光学特性(光学反射率)を取得し、取得した光学反射率の平均値R1を取得する。測定位置1102としては、例えば、領域1002におけるX方向での中央位置、具体的には、270dot/1200dpi近傍の5点とする。次に、領域1004側において予め設定された測定位置1104の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R2を取得する。測定位置1104としては、例えば、領域1004におけるX方向での中央位置、具体的には、810dot/1200dpi近傍の5点とする。なお、各測定位置の光学反射率については、メモリ508などの記憶領域に記憶されたS904での測定結果に基づく。
その後、平均値R1と平均値R2との中間値を求め、求めた中間値となる位置を基準位置1110として取得する。メモリ508などの記憶領域には、S904で測定した第1検出パターン62における測定位置と光学反射率とが関連付けられて記憶されている。従って、記憶領域に記録された情報を参照して、光学反射率が(R1+R2)/2、つまり、平均値R1、R2の和を2で除算した値と一致、あるいは、最も近似する測定位置を基準位置1110として取得する。なお、測定位置1102、1104については、5点に限定されるものではなく、1~4点、あるいは6点以上であってもよい。また、測定位置1102は、検出スポット310が領域1002内にのみ位置する位置であればどこでもよく、測定位置1104は、検出スポット310が領域1004内にのみ位置する位置であればどこでもよい。
図9に戻る。基準位置1110を取得すると、次に、CPU502は、反応液の吐出位置に相当し、S906で取得した基準位置と比較する比較位置を取得する(S908)。本実施形態では、+X方向で走査しながら、X方向における第2検出パターン64の+X方向下流側の半分の領域に反応液を吐出し、X方向における第2検出パターン64の全域に、KインクおよびYインクを吐出している。このため、X方向において反応液の吐出位置にずれが生じた際には、領域1006と領域1008との境界も当該ずれに応じてX方向にずれるようになる。従って、S908では、第2検出パターン64の光学特性に基づいて、領域1006と領域1008との境界を比較位置として取得する。
S904での第2検出パターン64の測定結果は、図11(d)のようになる。つまり、反応液が吐出されず、KインクおよびYインクによりパターンが形成された領域1006では、Yインクによる記録領域802とKインクによる記録領域804との境界において滲み領域806が生じ、Kインクの特性が強く表れ、低い光学反射率となる。そして、ヘッドユニット24の+X方向への移動によって、検出スポット310の領域1008への重なりが増すに従って、領域1008の影響により光学反射率が増加する。また、ヘッドユニット24の+X方向への更なる移動によって、検出スポット310の全体が領域1008に入ると、滲み領域806がなくなり、Yインクの特性が表れて光学反射率は高い値で一定となる。従って、領域1006と領域1008との境界は、検出スポット310全体が、領域1006に位置するときの光学反射率と、領域1008に位置するときの光学反射率との中間値の光学反射率となることがわかる。
このため、S908では、まず、領域1006側において予め設定された測定位置1106の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R3を取得する。測定位置1106としては、例えば、領域1006におけるX方向での中央位置、具体的には、270dot/1200dpi近傍の5点とする。次に、領域1008側において予め設定された測定位置1108の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R4を取得する。測定位置1108としては、例えば、取得した光学反射率のX方向での中央位置、具体的には、810dot/1200dpi近傍の5点とする。各測定位置の光学反射率は、メモリ508などの記憶領域に記憶されたS904での測定結果に基づく。
その後、平均値R3と平均値R4との中間値を求め、求めた中間値となる位置を比較位置1112として取得する。メモリ508などの記憶領域には、S904で測定した第2検出パターン64における測定位置と光学反射率とが関連付けられて記録されている。従って、記憶領域に記憶された情報を参照して、光学反射率が(R3+R4)/2、つまり、平均値R3、R4の和を2で除算した値と一致、あるいは、最も近似する測定位置を比較位置1112として取得する。なお、測定位置1106、1108については、5つに限定されるものではなく、1~4点、あるいは6点以上であってもよい。また、測定位置1106は、検出スポット310が領域1006内にのみ位置する位置であればどこでもよく、測定位置1108は、検出スポット310が領域1008内にのみ位置する位置であればどこでもよい。
図9に戻る。比較位置1112を取得すると、次に、CPU502は、基準位置1110および比較位置1112に基づいて、X方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得し(S910)、この取得処理を終了する。S910では、基準位置1110を表すエンコーダ信号値と、比較位置1112を表すエンコーダ信号値との差分を取得し、取得した値をずれ量とする。このように、本実施形態では、CPU502を含む制御部100が、テストパターンを構成する検出パターンの光学特性に基づいて、反応液の吐出位置のずれ量を取得する取得部として機能している。
取得処理において反応液の吐出位置のずれ量を取得すると、制御部100では、例えば、当該ずれ量に基づいて、反応液の吐出位置がインクの吐出位置と一致するように、反応液の吐出タイミングを補正する補正値を算出することとなる。そして、制御部100は、記録媒体に記録を行う記録処理の際に、算出した補正値を用いて、ヘッドユニット24における反応液の吐出のタイミングを補正しながら記録する。このように、本実施形態では、制御部100が、取得したずれ量に基づいて、反応液の吐出位置を補正するための補正部として機能している。
以上において説明したように、記録装置10では、X方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するために、X方向に延在する第1検出パターン62と第2検出パターン64と備えるテストパターン60を記録するようにした。第1検出パターン62は、記録時の走査方向であるX方向で2分割した際の、+X方向上流側の半分に反応液のみが吐出される領域1002が形成され、+X方向下流側の半分に反応液上にKインクが吐出される領域1004が形成される。第2検出パターン64は、記録時の走査方向であるX方向で2分割した際の、+X方向上流側の半分に反応液は吐出されず、KインクとYインクとがY方向に交互に吐出される領域1006が形成される。また、+X方向下流側の半分に反応液上にKインクとYインクとがY方向に交互に吐出される領域1008が形成される。
そして、光学センサ200により、第1検出パターン62および第2検出パターン64のX方向における光学反射率の変化を取得する。そして、この変化に基づいて、第1検出パターン62からインクの吐出位置である基準位置1110を取得する。また、第2検出パターン64から反応液の吐出位置である比較位置1112を取得する。その後、基準位置1110と比較位置1112とに基づいて、X方向における、インクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するようにした。
これにより、インクを吐出する吐出ヘッド42と、反応液を吐出する吐出ヘッド44とが別体で構成されていても、テストパターン60により、反応液の吐出位置のずれ量を取得することができる。即ち、吐出ヘッドの構成によらず、テストパターン60により、X方向における、インクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得することができるようになる。
(第2実施形態)
次に、図12乃至図14を参照しながら、第2実施形態による記録装置について説明する。以下の説明では、上記した第1実施形態による記録装置と同一または相当する構成については、第1実施形態で用いた符号と同一の符号を用いることにより、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、+X方向である往方向での反応液の吐出位置に対する、-X方向である復方向での反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するようにした点において、上記第1実施形態と異なっている。従って、本実施形態では、「反応液の吐出位置のずれ量」とは、「往方向での反応液の吐出位置に対する、復方向での反応液の相対的な吐出位置のずれ量」を意味することとなる。また、本実施形態による記録装置10で実行される取得処理は、往方向での反応液の吐出位置に対する、復方向での反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得する処理となる。
本実施形態の記録装置10では、ヘッドユニット24を+X方向である往方向へ走査しながら記録するとともに、ヘッドユニット24を-X方向である復方向へ走査しながら記録する双方向記録が可能な構成となっている。
=テストパターン=
まず、本実施形態による記録装置10で実行される取得処理に用いられるテストパターン60について説明する。図12(a)は、テストパターンの第1検出パターンの構成パターンを示す図であり、図12(b)は、テストパターンの第2検出パターンの構成パターンを示す図である。
本実施形態では、テストパターン60の第1検出パターン62は、往方向での反応液の吐出位置を取得するためのパターンであり、テストパターン60の第2検出パターン64は、復方向での反応液の吐出位置を取得するためのパターンとなっている。第1検出パターン62は、ヘッドユニット24の往方向への1回の走査により記録される。即ち、第1検出パターン62は、ヘッドユニット24の往方向への1回の走査において、インクおよび反応液を吐出して形成される。第2検出パターン64は、ヘッドユニット24の復方向および往方向への走査の2回の走査により記録される。即ち、第2検出パターン64は、ヘッドユニット24の復方向への走査において反応液を吐出し、その後のヘッドユニット24の往方向への走査においてインクを吐出して形成される。
第1検出パターン62は、反応液を吐出するための第5パターン1202と、KインクとYインクとを吐出するための第6パターン1204とから構成される。第2検出パターン64は、反応液を吐出するための第7パターン1206と、KインクとYインクとを吐出するための第8パターン1208とから構成される。第5パターン1202および第7パターン1206はそれぞれ、上記第1実施形態における第3パターン76と一致する。また、第6パターン1204および第8パターン1208はそれぞれ、上記第1実施形態における第4パターン78と一致する。このため、第5パターン1202、第6パターン1204、第7パターン1206、および第8パターン1208の構成に関する詳細な説明については、省略する。
なお、第5パターン1202の記録に用いる180個の吐出口32のうち+Y方向の最上流に位置する吐出口32と、第7パターン1206の記録の用いる180個の吐出口32のうち+Y方向の最下流に位置する吐出口32とは、吐出口180個分離れている。また、第6パターン1204の記録に用いる180個の吐出口32のうち+Y方向の最上流に位置する吐出口32と、第8パターン1208の記録の用いる180個の吐出口32のうち+Y方向の最下流に位置する吐出口32とは、吐出口180個分離れている。さらに、第5パターン1202および第6パターン1204の記録に用いる180個の吐出口32は、同じ走査中に同じ領域にインクまたは反応液を吐出することができる。同様に、第7パターン1206および第8パターン1208の記録に用いる180個の吐出口32も、同じ走査中に同じ領域にインクまたは反応液を吐出することができる。
=取得処理=
調整スイッチ520が操作されると、記録装置10では、往方向での反応液の吐出位置に対する復方向での反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するための取得処理を行う。図13は、本実施形態による記録装置で実行される取得処理の詳細な処理ルーチンを示すフローチャートである。図14(a)は、記録した第1検出パターンを示す図であり、図14(b)は、第1検出パターンにおけるX方向での光学特性の変化を示す図である。図14(c)は、記録した第2検出パターンを示す図であり、図14(d)は、第2検出パターンにおけるX方向での光学特性の変化を示す図である。
図13のフローチャートで示される一連の処理は、CPU502が、ROM504に記憶されているプログラムコードをRAM506に展開して実行されることにより行われる。あるいはまた、図13におけるステップの一部または全部の機能をASICまたは電気回路などのハードウェアで実行してもよい。なお、各処理の説明における符号Sは、当該フローチャートにおけるステップであることを意味する。
取得処理が開始されると、まず、CPU502が、記録媒体に対してテストパターン60を記録する(S1302)。S1302では、まず、記録開始位置からヘッドユニット24を往方向で走査しながら、第5パターン1202により反応液を吐出するとともに、第6パターン1204によりKインクとYインクとを吐出する。即ち、第1検出パターン62の+X方向下流側の半分の領域に反応液を吐出し、第1検出パターン62の全域にKインクおよびYインクを吐出することとなる。従って、第1検出パターン62の+X方向上流側の半分に、反応液が吐出されずKインクとYインクとが吐出された領域1402が形成される。また、第1検出パターン62の残りの半分に、反応液、Kインク、およびYインクが吐出された領域1404が形成される(図14(a)参照)。記録された第1検出パターン62では、反応液が吐出されていない領域1402では、Yインクの記録領域802とKインクの記録領域804との境界で滲み領域806が生じている。一方、反応液が吐出された領域1404では、滲み領域806が生じていない。
次に、ヘッドユニット24を第1検出パターン62の記録が終了した位置から復方向へ走査しながら、第7パターン1206により反応液を吐出する。その後、第7パターン1206の記録が終了した位置、つまり、記録開始位置からヘッドユニット24を往方向へ走査しながら、第8パターン1208によりKインクとYインクとを吐出する。即ち、第2検出パターン64の+X方向下流側の半分の領域に反応液を吐出し、第2検出パターン64の全域にKインクおよびYインクを吐出することとなる。従って、第2検出パターン64の+X方向上流側の半分に、反応液が吐出されずKインクとYインクとが吐出された領域1406が形成される。また、第2検出パターン64の残りの半分に、反応液、Kインク、およびYインクが吐出された領域1408が形成される(図14(c)参照)。記録された第2検出パターン64では、反応液が吐出されていない領域1406では、Yインクの記録領域802とKインクの記録領域804との境界で滲み領域806が生じている。一方、反応液が吐出された領域1408では、滲み領域806が生じていない。
テストパターン60を記録すると、次に、CPU502は、記録されたテストパターン60の光学特性を測定する(S1304)。S1304の具体的な処理内容は、上記したS904と同じであるので、その詳細な説明は省略する。そして、テストパターン60の光学特性を測定すると、次に、CPU502は、基準となる往方向での反応液の吐出位置に相当する基準位置を取得する(S1306)。
本実施形態では、往方向で走査しながら、X方向における第1検出パターン62の+X方向下流側の半分の領域に反応液を吐出し、その上に、X方向における第1検出パターン62の全域にKインクおよびYインクを吐出している。このため、往方向での反応液の吐出位置にずれが生じた際には、領域1402と領域1404との境界も当該ずれに応じてX方向にずれるようになる。従って、S1306では、第1検出パターン62の光沢特性に基づいて、領域1402と領域1404との境界を基準位置として取得する。
S1304での第1検出パターン62の測定結果は、図14(b)のようになる。つまり、反応液が吐出されず、KインクおよびYインクによりパターンが形成された領域1402では、Yインクによる記録領域802とKインクによる記録領域804との境界において滲み領域806が生じ、Kインクの特性が強く表れ、低い光学反射率となる。そして、ヘッドユニット24の+X方向への移動によって、検出スポット310の領域1404への重なりが増すに従って、領域1404の影響により光学反射率が増加する。また、ヘッドユニット24の+X方向への更なる移動によって、検出スポット310の全体が領域1404に入ると、滲み領域806がなくなり、Yインクの特性が表れて光学反射率は高い値で一定となる。従って、領域1402と領域1404との境界は、検出スポット310全体が、領域1402に位置するときの光学反射率と、領域1404に位置するときの光学反射率との中間値の光学反射率となることがわかる。
このため、S1306では、まず、領域1402側において予め設定された測定位置1410の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R5を取得する。測定位置1410としては、例えば、領域1402におけるX方向での中央位置、具体的には、270dot/1200dpi近傍の5点とする。次に、領域1404側において予め設定された測定位置1412の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R6を取得する。測定位置1412としては、例えば、取得した光学反射率のX方向での中央位置、具体的には、810dot/1200dpi近傍の5点とする。各測定位置の光学反射率は、メモリ508などの記憶領域に記憶されたS1304での測定結果に基づく。
その後、平均値R5と平均値R6との中間値を求め、求めた中間値となる位置を基準位置1420として取得する。メモリ508などの記憶領域には、S1304で測定した第1検出パターン62における測定位置と光学反射率とが関連付けられて記憶されている。従って、記憶領域に記憶された情報を参照して、光学反射率が(R5+R6)/2と一致、あるいは、最も近似する測定位置を基準位置1420として取得する。なお、測定位置1410、1412については、5つに限定されるものではなく、1~4点、あるいは6点以上であってもよい。また、測定位置1410は、検出スポット310が領域1402内にのみ位置する位置であればどこでもよく、測定位置1412は、検出スポット310が領域1404内にのみ位置する位置であればどこでもよい。
次に、CPU502は、復方向での反応液の吐出位置に相当し、S1306で取得した基準位置と比較する比較位置を取得する(S1308)。本実施形態では、復方向で走査しながら、X方向における第2検出パターン64の+X方向下流側の半分の領域に反応液を吐出し、その上に、往方向で走査しながら、X方向における第2検出パターン64の全域にKインクおよびYインクを吐出している。このため、復方向での反応液の吐出位置にずれが生じた際には、領域1406と領域1408との境界も当該ずれに応じてX方向にずれるようになる。従って、S1308では、第2検出パターン64の光学特性に基づいて、領域1406と領域1408との境界を比較位置として取得する。
S1304での第2検出パターン64の測定結果は、図14(d)のようになる。つまり、反応液が吐出されず、KインクおよびYインクによりパターンが形成された領域1406では、Yインクによる記録領域802とKインクによる記録領域804との境界において滲み領域806が生じ、Kインクの特性が強く表れ、低い光学反射率となる。そして、ヘッドユニット24の+X方向への移動によって、検出スポット310の領域1408への重なりが増すに従って、領域1408の影響により光学反射率が増加する。また、ヘッドユニット24の+X方向への更なる移動によって、検出スポット310の全体が領域1408に入ると、滲み領域806がなくなり、Yインクの特性が表れて光学反射率は高い値で一定となる。従って、領域1406と領域1408との境界は、検出スポット310全体が、領域1406に位置するときの光学反射率と、領域1408に位置するときの光学反射率との中間値の光学反射率となることがわかる。
このため、S1308では、まず、領域1406側において予め設定された測定位置1414の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R7を取得する。測定位置1414としては、例えば、領域1406におけるX方向での中央位置、具体的には、270dot/1200dpi近傍の5点とする。次に、領域1408側において予め設定された測定位置1416の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R8を取得する。測定位置1416としては、例えば、取得した光学反射率のX方向での中央位置、具体的には、810dot/1200dpi近傍の5点とする。各測定値の光学反射率は、メモリ508などの記憶領域に記憶されたS1304での測定結果に基づく。
その後、平均値R7と平均値R8との中間値を求め、求めた中間値となる位置を比較位置1422として取得する。メモリ508などの記憶領域には、S1304で測定した第2検出パターン64における測定位置と光学反射率とが関連付けられて記憶されている。従って、記憶領域に記録された情報を参照して、光学反射率が(R7+R8)/2と一致、あるいは、最も近似する測定位置を比較位置1422として取得する。なお、測定位置1414、1416については、5点に限定されるものではなく、1~4点、あるいは6点以上であってもよい。また、測定位置1414は、検出スポット310が領域1406内にのみ位置する位置であればどこでもよく、測定位置1416は、検出スポット310が領域1408内にのみ位置する位置であればどこでもよい。
比較位置1422を取得すると、次に、CPU502は、基準位置1420および比較位置1422に基づいて、往方向での反応液の吐出位置に対する復方向での反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得し(S1310)、この取得処理を終了する。S1310では、基準位置1420を表すエンコーダ信号値と、比較位置1422を表すエンコーダ信号値との差分を取得し、取得した差分を、往方向における反応液の吐出位置に対する、復方向における反応液の相対的な吐出位置のずれ量とする。
取得処理において反応液の吐出位置のずれ量を取得すると、制御部100では、当該ずれ量に基づいて、復方向の反応液の吐出位置が、往方向の反応液の吐出位置と一致するように、復方向での反応液の吐出タイミングを補正する補正値を算出することとなる。そして、制御部100は、記録媒体に記録を行う記録処理の際に、算出した補正値を用いて、ヘッドユニット24における反応液の吐出のタイミングを補正しながら記録する。なお、上記説明では、取得したずれ量に基づいて、復方向での反応液の吐出位置を補正するようにしたが、これ限定されるものではない。つまり、往方向での反応液の吐出位置を補正するようにしてもよいし、往方向および復方向での反応液の吐出位置の両方を補正するようにしてもよい。
以上において説明したように、第2実施形態による記録装置10では、第1検出パターン62および第2検出パターン64は共に、+X方向下流側の半分の領域に反応液を吐出し、+X方向の全域にKインクとYインクとを吐出するパターンとした。そして、第1検出パターン62では、反応液を往方向へ走査しながら吐出し、第2検出パターン64では、反応液を復方向へ走査しながら吐出するようにした。その後、第1検出パターン62の光学特性に基づいて、往方向での反応液の吐出位置を表す基準位置1420を取得し、第2検出パターン64の光学特性に基づいて、復方向での反応液の吐出位置を表す比較位置1422を取得するようにした。そして、基準位置1420と比較位置1422とに基づいて、往方向での反応液の吐出位置に対する、復方向での反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するようにした。
これにより、インクを吐出する吐出ヘッド42と、反応液を吐出する吐出ヘッド44とが別体で構成されていても、テストパターン60により、反応液の吐出位置のずれ量を取得することができる。即ち、吐出ヘッドの構成によらず、テストパターン60により、往方向での反応液の吐出位置に対する、復方向での反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得することができるようになる。
(第3実施形態)
次に、図15乃至図18を参照しながら、第3実施形態による記録装置について説明する。以下の説明では、上記した第1実施形態による記録装置と同一または相当する構成については、第1実施形態で用いた符号と同一の符号を用いることにより、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態では、インクおよび反応液の吐出時の走査方向と交差する方向における、インクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するようにした点において、上記第1実施形態と異なっている。従って、本実施形態では、「反応液の吐出位置のずれ量」とは、「Y方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量」を意味することとなる。また、本実施形態による記録装置10で実行される取得処理は、Y方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得する処理となる。
本実施形態による記録装置10では、搬送ローラ23にはロータリーエンコーダ(不図示)が設けられており、このロータリーエンコーダから出力されるエンコーダ信号値に応じて、記録媒体の搬送量を取得可能な構成となっている。つまり、記録装置10では、このエンコーダ信号値に基づいて、Y方向における位置情報が取得可能な構成となっている。
=テストパターン=
まず、本実施形態による記録装置10で実行される取得処理に用いられるテストパターン60について説明する。図15は、本実施形態による記録装置10で実行される取得処理に用いるテストパターンが示されており、図15では、インクおよび反応液を吐出するヘッドユニットに対応させて示されている。図16は、テストパターン60を構成する検出パターンの構成パターンを示す図である。
本実施形態では、テストパターン60は、Y方向における反応液の吐出位置を検出するための検出パターン1500を備えている(図15参照)。即ち、検出パターン1500は、Y方向において、基準とするインクの吐出位置に対する反応液の吐出位置のずれ量を取得するためのパターンである。
テストパターン60は、ヘッドユニット24の+X方向への1回の走査で記録される。検出パターン1500は、第1実施形態の第2検出パターン64を時計回りに90度だけ回転させたパターンとなっている。従って、本実施形態では、検出パターン1500は、Y方向において、1dot/1200dpiから1080dot/1200dpi、X方向において、1dot/1200dpiから180dot/1200dpiの領域で記録されることとなる。
検出パターン1500は、反応液を吐出するための第9パターン1602と、KインクおよびYインクを吐出するための第10パターン1604とから構成される(図16参照)。第9パターン1602および第10パターン1604はそれぞれ、X方向において長さL2を備え、Y方向において長さL1を備える。長さL1は、1200dpiの解像度で1080ドットを記録した長さであり、長さL2は、1200dpiの解像度で180ドットを記録した長さである。
第9パターン1602は、+Y方向下流側に位置する半分に反応液を吐出しない非吐出領域が形成され、+Y方向下上流側に位置する半分に反応液を吐出する吐出領域が形成されている。即ち、第9パターン1602では、+Y方向上流側の半分の領域に対して、1200dpiの解像度で反応液を吐出するパターンとなっている。従って、第9パターン1602では、吐出口列46RCTにおける+Y方向上流側に存在する540個の吐出口32において、1200dpiの解像度で記録されるように反応液が吐出される。つまり、第9パターン1602は、吐出口列46RCTにおいて、1080個ある吐出口32のうち、+Y方向上流側の540個の吐出口32を用いて記録されることとなる。
第10パターン1604は、全領域において、Kインクによる記録領域とYインクによる記録領域とが互いに隣接するようにX方向において交互に記録されたパターンとなっている。KインクおよびYインクは共に、各記録領域において1200dpiの解像度で記録される。Kインクによる記録領域およびYインクによる記録領域のX方向の長さL3は、第10パターン1604においてそれぞれの記録領域が複数形成されるように、長さL2の半分よりも小さい値となっている。本実施形態では、長さL3は、1200dpiの解像度で20ドット分の長さとする。従って、本実施形態では、第10パターン1604は、5つのYインクによる記録領域と4つのKインクによる記録領域とが形成されることとなる。第10パターン1604では、吐出口列46Kにおいて全吐出口32から1200dpiの解像度で記録されるようにKインクが吐出されるとともに、吐出口列46Yにおいて全吐出口32から1200dpiの解像度で記録されるようにYインクが吐出される。
=取得処理=
調整スイッチ520が操作されると、記録装置10では、Y方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するための取得処理を行う。図17は、本実施形態による記録装置で実行される取得処理の詳細な処理ルーチンを示すフローチャートである。図18(a)は、記録した検出パターンを示す図であり、図18(b)は、図18(a)の検出パターンにおけるY方向での光学特性の変化を示す図である。
図17のフローチャートで示される一連の処理は、CPU502が、ROM504に記憶されているプログラムコードをRAM506に展開して実行されることにより行われる。あるいはまた、図17におけるステップの一部または全部の機能をASICまたは電気回路などのハードウェアで実行してもよい。なお、各処理の説明における符号Sは、当該フローチャートにおけるステップであることを意味する。
取得処理が開始されると、まず、CPU502が、記録媒体に対してテストパターン60を記録する(S1702)。メモリ508には、テストパターン60を形成するためのパターンとして、ヘッドユニット24の+X方向への1回の走査により検出パターン1500を記録可能なパターンが格納されている。S1702では、これらのパターンを用いて、ヘッドユニット24の+X方向への1回の走。査時に、反応液とKインクおよびYインクとによりテストパターン60(検出パターン1500)を記録する。
記録された検出パターン1500は、図18(a)のように、+Y方向上流側の半分の領域1802において、反応液とともにKインクおよびYインクが吐出される。また、+Y方向下流側の半分の領域1804において、KインクおよびYインクが吐出される。ヘッドユニット24では、図4のように、吐出口列46RCTが、吐出口列46Kおよび吐出口列46Yよりも+X方向下流側に位置する。このため、+X方向の1回の走査で記録される検出パターン1500は、領域1802では、反応液が吐出された後に、KインクおよびYインクが吐出される。また、領域1804では、反応液が吐出されることなくKインクおよびYインクが吐出される。このため、領域1804では、Yインクによる記録領域とKインクによる記録領域との境界に滲み領域が生じ、領域1802では、当該境界に滲み領域が生じない。さらに、反応液の存在によって、領域1802と領域1804との境界でも滲みは生じない。
テストパターン60を記録すると、次に、CPU502は、記録されたテストパターン60の光学特性を測定する(S1704)。つまり、1704では、検出パターン1500の光学特性を測定して、当該光学特性のY方向における変化を取得することとなる。具体的には、まず、光学センサ200の検出スポット310の中心が、Y方向において検出パターン1500の中心と重なる位置までヘッドユニット24を移動する。また、検出スポット310が、検出パターン1500の+Y方向下流側の端部と重なる位置まで記録媒体Pを搬送する。その後、記録媒体Pを-Y方向に搬送させながら、例えば、2400dpiの間隔で、光学センサ200により領域1802および領域1804の光学特性(光学反射率)を測定する。なお、測定結果は、その測定位置とともに記憶領域に記憶される。このときの位置情報は、搬送ローラ23に設けられたロータリーエンコーダのエンコーダ信号値となる。
テストパターン60の光学特性を測定すると、次に、CPU502は、反応液の吐出位置に相当し、基準位置と比較するため比較位置を取得する(S1706)。本実施形態では、+X方向で走査しながら、検出パターン1500の+Y方向上流側の半分の領域に反応液を吐出し、その上に、検出パターン1500の全域にKインクおよびYインクを吐出している。このため、Y方向において反応液の吐出位置にずれが生じた際には、領域1802と領域1804との境界も当該ずれに応じてY方向にずれるようになる。従って、S1706では、検出パターン1500の光学特性に基づいて、領域1802と領域1804との境界を比較位置として取得する。
S1704での検出パターン1500の測定結果は、図18(b)のようになる。つまり、反応液が吐出されず、KインクおよびYインクによりパターンが形成された領域1804では、Yインクによる記録領域とKインクによる記録領域との境界において滲み領域が生じ、Kインクの特性が強く表れ、低い光学反射率となる。そして、記録媒体Pの-Y方向への移動によって、検出スポット310の領域1802への重なりが増すに従って、領域1802の影響により光学反射率が増加する。また、記録媒体Pの-Y方向への更なる移動によって、検出スポット310の全体が領域1802に入ると、上記滲み領域がなくなり、Yインクの特性が表れて光学反射率は高い値で一定となる。従って、領域1802と領域1804との境界は、検出スポット310全体が、領域1802に位置するときの光学反射率と、領域1804に位置するときの光学反射率との中間値の光学反射率となることがわかる。
このため、S1706では、まず、領域1804側において予め設定された測定位置1806の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R9を取得する。測定位置1806としては、例えば、領域1804におけるY方向での中央位置近傍の5点とする。次に、領域1802側において予め設定された測定位置1818の光学反射率を取得し、取得した光学反射率の平均値R10を取得する。測定位置1818としては、領域1802におけるY方向での中央位置近傍の5点とする。各測定位置の光学反射率は、メモリ508などの記憶領域に記憶されたS1704の測定結果に基づく。
その後、平均値R9と平均値R10との中間値を求め、求めた中間値となる位置を比較位置1810として所得する。メモリ508などの記憶領域には、S1704で測定した検出パターン1500における測定位置と光学反射率とが関連付けて記憶されている。従って、記録領域に記憶された情報を参照して、光学反射率が(R9+R10)/2と一致、あるいは、最も近似する測定位置を比較位置1810として取得する。なお、測定位置1806、1818については、5つの限定されるものではなく、1~4点、あるいは6点以上であってもよい。また、測定位置1806は、検出スポット310が領域1804内にのみ位置する位置であればどこでもよく、測定位置1818は、検出スポット310が領域1802内にのみ位置する位置であればどこでもよい。
比較位置を取得すると、次に、CPU502は、予め設定された基準位置と、比較位置1810とに基づいて、Y方向における、インクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得し(S1708)、この取得処理を終了する。本実施形態では、事前に、搬送ローラ23に設けられたロータリーエンコーダにおけるエンコーダ信号と、Y方向に延在する吐出口列46の各吐出口32の位置とで同期がとられている。従って、検出パターン1500のY方向における中央位置(本実施形態では541dot/1200dpi)の吐出口32に対応するエンコーダ信号値が基準位置として設定されている。従って、S1708では、予め設定されている基準位置を表すエンコーダ信号値と、比較位置1810を表すエンコーダ信号値との差分を、Y反応液の吐出位置のずれ量として取得する。
取得処理において反応液の吐出位置のずれ量を取得すると、制御部100では、当該ずれ量に基づいて、反応液の吐出位置がインクの吐出位置と一致するように、反応液を吐出する吐出口の位置を変更するよう補正することとなる。そして、制御部100は、記録媒体に記録を行う記録処理の際に、反応液を吐出する吐出口を補正値ながら、記録を行うこととなる。
以上において説明したように、第3実施形態による記録装置10では、Y方向におけるインクの吐出位置に対する反応液の吐出位置のずれ量を取得するために、Y方向に延在する検出パターン1500により構成されるテストパターン60を記録するようにした。検出パターン1500は、Y方向で2分割した際の、+Y方向上流側の半分に反応液とともにKインクおよびYインクが吐出される領域1802が形成される。また、+Y方向下流側の半分に反応液は吐出されずKインクおよびYインクが吐出される領域1804が形成される。そして、光学センサ200により、検出パターン1500のY方向における光学反射率の変化を取得する。そして、この変化に基づいて、反応液の吐出位置である比較位置1810を取得する。その後、予め設定されている基準位置と比較位置1810とに基づいて、Y方向における、インクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得するようにした。
これにより、吐出ヘッドの構成によらず、検出パターン1500から構成されるテストパターン60により、Y方向における、インクの吐出位置に対する反応液の相対的な吐出位置のずれ量を取得することができるようになる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下の(1)乃至(11)に示すように変形してもよい。
(1)上記各実施形態では、第4パターン78、第6パターン1204、第8パターン1208、および第10パターン1604を、KインクおよびYインクの2色のインクで構成するようにしたが、これに限定されるものではない。2色のインクとしては公知の種々のインクを用いることができるが、光学特性に所定以上の差がある2色のインクを用いることが好ましい。または、3色以上のインクを用いるようにしてもよい。上記各実施形態では、第4パターン78、第6パターン1204、第8パターン1208、および第10パターン1604を、2色のインクの吐出領域が、所定方向に延在し、所定方向と交差する方向に交互に配置された罫線パターンとしたが、これに限定されない。異なるインクが隣接する幾何学的なパターンであればよく、例えば、図19に示すような、一方のインクによる格子と、他方のインクによる格子とが交互に配置された市松模様(千鳥格子状)のパターンとしてもよい。
(2)上記第1実施形態では、第1検出パターン62を用いて基準位置1110を取得するようにしたが、これに限定されるものではない。事前に、エンコーダ信号によるX方向の位置と、Kインクの着弾位置とを同期させておき、X方向における541dot/1200dpiでKインクを吐出するエンコーダ信号値を基準信号として設定するようにしてもよい。また、上記第3実施形態では、基準位置を予め設定するようにしたが、これに限定されるものではない。第1実施形態のように、基準位置を取得するための検出パターンを記録して、当該検出パターンの光学特性に基づいて基準位置を取得するようにしてもよい。基準位置を取得するための検出パターンとしては、例えば、第1実施形態における第1検出パターン62を、時計回りに90度だけ回転したパターンとなる。
(3)上記実施形態では特に記載しなかったが、反応液は、色材を含有しないものが用いられるが、画質に影響を与えない範囲であれば、色材を含有するものを用いてもよい。また、上記実施形態では特に記載しなかったが、吐出ヘッド42、44は、電気熱変換素子を用いてインクの吐出を行う、所謂、サーマル方式、ピエゾ素子を用いてインクの吐出を行う、所謂、ピエゾ方式など、公知の種々のインクの吐出方式が適用される。
(4)上記実施形態では、記録装置の制御部100において、取得処理を実行し、取得したずれ量に基づいて、反応液の吐出位置を補正するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、ホスト装置110などの記録装置10と別体で設けられた装置により、記録装置10を制御して取得処理を実行し、取得処理で取得したずれ量に基づいて、当該装置あるいは制御部100において、反応液の吐出位置を補正するようにしてもよい。また、取得処理で取得したずれ量に基づいて、反応液の吐出位置を補正するようにしたが、これに限定されるものではなく、インクの吐出位置を補正するようにしてもよいし、インクおよび反応液の吐出位置を補正するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では特に記載しなかったが、第4パターン78、第6パターン1204、第8パターン1208、および第10パターン1604は、Kインク、Yインクの記録領域の短手方向の長さL3を異ならせたパターンを複数用意するようにしてもよい。インクの滲みは記録媒体の液体の吸収性によって、その程度が異なる。従って、記録媒体の吸収性に応じて、用意した複数のパターンのいずれかを選択するようにしてもよい。具体的には、滲みの生じ難い、つまり、記録媒体の吸収性が高いほど長さL3が短くし、滲みの生じ易い、つまり、記録媒体の吸収性が低いほど長さL3は長くする。なお、第4パターン78などとして、図19のパターンを用いた場合には、記録媒体の吸収性に応じて、各格子の大きさが変化することとなる。具体的には、記録媒体の吸収性が低いほど格子の1辺の長さが長くなり、記録媒体の吸収性が高いほど格子の1辺の長さが短くなる。
(6)上記実施形態では特に記載しなかったが、検出スポット310内の、Kインクの吐出領域とYインクの吐出領域との接触部の長さは、検出スポット310の外周をLとしたときに、L/4以上、L2/12以下とする。なお、上記接触部の長さとは、検出スポット310内に位置する、Kインクの吐出領域とYインクの吐出領域との境界部分の長さの総和である。上記実施形態では特に記載しなかったが、光学センサ200の可視LEDで実現される発光部302の光源色は、吐出するインク(Kインクは除く)の色において、光306を吸収しやすく、かつ、反射光量が小さい光源色が好ましい。例えば、Yインクに対して赤色の可視LEDなどが好ましい。
(7)上記実施形態では、テストパターン60において、インクおよび反応液を共に1200dpiの解像度で記録するようにしたが、これに限定されるものではない。反応液はその上に吐出されるインクの滲みを抑制可能であればよいため、反応液は、例えば、インクの解像度よりも低い解像度で記録、つまり、インクよりも少ない吐出量としてもよい。また、インクについても、反応液が存在しない状態で、記録媒体上で滲みが生じさせるため、1200dpiの解像度よりも、高い解像度であってもよいし、低い解像度であってもよい。
(8)上記実施形態では、第3パターン76、第5パターン1202、第7パターン1206、第9パターン1602について、反応液を吐出する吐出領域と、反応液を吐出しない非吐出領域により形成されるようにしたが、これに限定されるものではない。上記4つのパターンが用いられる各検出パターンでは、吐出領域が位置する部分と、非吐出領域が位置する部分との間で滲みによる濃度差が生じればよい。このため、上記4つのパターンの非吐出領域については、検出パターンにおいて吐出領域が位置する部分と非吐出領域が位置する部分との間で滲みが生じる程度に少量の反応液を吐出する低吐出領域してもよい。低吐出領域に吐出する反応液の量としては、例えば、吐出領域に吐出する量の4分の3以下(3/4倍以下)とする。なお、低吐出領域に吐出される反応液の量については、使用するインクおよび反応液の特性に応じて適宜に設定される。
(9)上記第1実施形態および第3実施形態では、記録装置10として、X方向に走査しながらインク、反応液を吐出する記録動作と、Y方向に記録媒体Pを搬送する搬送動作とにより記録を行う、所謂、シリアルスキャンタイプの記録装置を例として説明した。しかしながら、本実施形態による記録装置については、これに限定されるものではない。つまり、記録装置10は、記録媒体Pにおける記録領域に亘って吐出口が配列された吐出ヘッドから、吐出口の配列方向と交差する方向に搬送される記録媒体に対してインク、反応液を吐出して記録する、所謂、フルラインタイプの記録装置としてもよい。
(10)上記実施形態では特に記載しなかったが、記録装置10は、上記した各実施形態における取得処理を選択的に実行可能な構成としてもよい。上記実施形態では特に記載しなかったが、取得処理により取得したずれ量に基づいて、反応液の吐出位置を補正する方法については、公知の種々の技術を適用することができる。
(11)上記実施形態および(1)乃至(10)に示す各種の形態は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し事項する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 記録装置
24 ヘッドユニット
100 制御部

Claims (21)

  1. 記録媒体に対して、互いに材料が異なる複数のインクと、該インクと反応して該インクの固化を促す反応液と、を吐出して記録する記録手段と、
    記録物の光学特性を測定可能な測定手段と、
    前記複数のインクのうちの少なくとも2つのインクと前記反応液とを用いて、前記少なくとも2つのインク間で滲みを生じさせたテストパターンを記録するよう前記記録手段を制御するとともに、記録された前記テストパターンの光学特性を測定するよう前記測定手段を制御する制御手段と、
    前記測定手段で測定した前記テストパターンの光学特性に基づいて、前記反応液の吐出位置のずれ量を取得する取得手段と、を備え、前記ずれ量を補正して記録する記録装置であって、
    前記テストパターンは、所定方向に延在し、前記所定方向で2分割したときの、一方の領域には前記少なくとも2つのインクと前記反応液とが吐出され、他方の領域には前記少なくとも2つのインクのみ、あるいは前記少なくとも2つのインクと前記一方の領域よりも少量の前記反応液とが吐出される検出パターンを含み、
    前記検出パターンは、
    前記一方の領域に前記反応液のみが吐出される吐出領域と、前記他方の領域に前記反応液および前記複数のインクが吐出されない非吐出領域と、を備えた第1のパターンと、
    前記所定方向の全域に、前記複数のインクのうちの2つのインクの、一方のインクが吐出される吐出領域と、他方のインクが吐出される吐出領域と、が前記所定方向と交差する方向に交互に配置される第2のパターンと、から構成され、
    前記取得手段は、前記検出パターンの光学特性に基づいて、前記一方の領域と前記他方の領域との境界を取得し、取得した境界に応じて前記所定方向における前記ずれ量を取得することを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録手段には、前記複数のインクおよび前記反応液を吐出するための複数の吐出口が配列されており、
    前記所定方向は、前記吐出口の配列方向と交差する方向であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録手段には、前記複数のインクおよび前記反応液を吐出するための複数の吐出口が配列されており、
    前記所定方向は、前記吐出口の配列方向と一致する方向であることを特徴とする請求項1に記録装置。
  4. 前記取得手段は、前記検出パターンの光学特性に基づいて前記反応液の吐出位置を取得し、前記複数のインクの吐出位置に対する前記反応液の吐出位置に応じて、前記ずれ量として、前記所定方向における前記複数のインクの吐出位置に対する前記反応液の吐出位置のずれ量を取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記記録手段は、記録媒体に対して前記所定方向で往復移動しながら前記複数のインクおよび前記反応液を吐出して記録し、
    前記テストパターンは、2つの前記検出パターンから構成され、
    前記制御手段は、
    前記第1のパターンに基づいて、前記所定方向における往方向で前記記録手段を移動しながら前記反応液を吐出した後に、前記第2のパターンに基づいて、前記往方向で前記記録手段を移動しながら前記2つのインクを吐出して、一方の検出パターンを記録し
    前記第1のパターンに基づいて、前記所定方向における復方向で前記記録手段を移動しながら前記反応液を吐出した後に、前記第2のパターンに基づいて、前記往方向で前記記録手段を移動しながら前記2つのインクを吐出して、他方の検出パターンを記録し
    前記取得手段は、
    前記一方の検出パターンの光学特性に基づいて、前記一方の検出パターンにおける前記一方の領域と前記他方の領域との境界を取得し、取得した境界に応じて、前記往方向における前記反応液の吐出位置を取得し、
    前記他方の検出パターンの光学特性に基づいて、前記他方の検出パターンにおける前記一方の領域と前記他方の領域との境界を取得し、取得した境界に応じて、前記復方向における前記反応液の吐出位置を取得し、
    前記ずれ量として、前記往方向における前記反応液の吐出位置に対する復方向における前記反応液の吐出位置のずれ量を取得することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 前記第2のパターンは、記録媒体の吸収性に応じて、前記2つのインクの吐出領域の、前記所定方向と交差する方向の長さが変化することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記測定手段において光学特性を検出する検出範囲の外周をLとすると、前記検出範囲内の前記一方のインクの吐出領域と前記他方のインクの吐出領域との接触部の長さは、L/4以上、L2/12以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 記録媒体に対して、互いに材料が異なる複数のインクと、該インクと反応して該インクの固化を促す反応液と、を吐出して記録する記録手段と、
    記録物の光学特性を測定可能な測定手段と、
    前記複数のインクのうちの少なくとも2つのインクと前記反応液とを用いて、前記少なくとも2つのインク間で滲みを生じさせたテストパターンを記録するよう前記記録手段を制御するとともに、記録された前記テストパターンの光学特性を測定するよう前記測定手段を制御する制御手段と、
    前記測定手段で測定した前記テストパターンの光学特性に基づいて、前記反応液の吐出位置のずれ量を取得する取得手段と、を備え、前記ずれ量を補正して記録する記録装置であって、
    前記テストパターンは、所定方向に延在し、前記所定方向で2分割したときの、一方の領域には前記少なくとも2つのインクと前記反応液とが吐出され、他方の領域には前記少なくとも2つのインクのみ、あるいは前記少なくとも2つのインクと前記一方の領域よりも少量の前記反応液とが吐出される検出パターンを含み、
    前記検出パターンは、
    前記一方の領域に前記反応液のみが吐出される吐出領域と、前記他方の領域に前記反応液および前記複数のインクが吐出されない非吐出領域と、を備えた第1のパターンと、
    前記所定方向の全域に、前記複数のインクのうちの2つのインクの、一方のインクによる格子と、他方のインクによる格子とによって市松模様が形成された第2のパターンと、から構成され
    前記取得手段は、前記検出パターンの光学特性に基づいて、前記一方の領域と前記他方の領域との境界を取得し、取得した境界に応じて前記所定方向における前記ずれ量を取得することを特徴とする記録装置。
  9. 前記第2のパターンは、記録媒体の吸収性に応じて前記格子の大きさが変化することを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  10. 前記取得手段は、前記検出パターンの、前記一方の領域での光学特性と、前記他方の領域での光学特性とに基づいて、前記一方の領域と前記他方の領域との境界を、前記反応液の吐出位置として取得することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記一方の領域での光学特性は、前記測定手段において光学特性を検出する検出範囲が、前記一方の領域内にのみ位置する測定位置で測定した第1の光学特性であり、
    前記他方の領域での光学特性は、前記検出範囲が、前記他方の領域にのみ位置する測定位置で測定した第2の光学特性であることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 前記第1の光学特性および前記第2の光学特性は、複数の測定位置における光学特性の平均値であることを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 前記境界は、前記第1の光学特性と前記第2の光学特性との和を2で除算した値と一致または近似する光学特性を示す位置とすることを特徴とする請求項11または12に記載の記録装置。
  14. 前記ずれ量に基づいて、前記複数のインクの吐出位置および前記反応液の吐出位置の少なくとも一方を補正する補正手段をさらに有することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の記録装置。
  15. 前記検出パターンに用いられるインクは、ブラックインクを含むことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の記録装置。
  16. 前記測定手段で測定する光学特性は、光学反射率であることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の記録装置。
  17. 前記テストパターンはさらに、前記所定方向に延在し、前記所定方向の前記一方の領域には、前記反応液と前記少なくとも2つのインクのうちのいずれかのインクが吐出され、前記所定方向の前記他方の領域には、前記反応液のみが吐出される基準パターンを含み、
    前記取得手段は、前記基準パターンの光学特性に基づいて前記複数のインクの吐出位置を取得し、取得した前記複数のインクの吐出位置と前記反応液の吐出位置とに基づいて、前記所定方向におけるずれ量を取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
  18. 前記検出パターンの前記他方の領域に吐出される前記反応液は、前記一方の領域に吐出される前記反応液の量の4分の3以下の量であることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の記録装置。
  19. 記録媒体に対して、互いに材料が異なる複数のインクと、該インクと反応して該インクの固化を促す反応液と、を吐出して記録する記録装置における記録方法であって、
    所定方向に延在し、前記所定方向で2分割したときの、一方の領域には前記複数のインクのうちの少なくとも2つのインクと前記反応液とが吐出され、他方の領域には前記少なくとも2つのインクのみ、あるいは前記少なくとも2つのインクと前記一方の領域よりも少量の前記反応液とが吐出される検出パターンを含むテストパターンを記録する記録工程と、
    前記記録工程で記録された前記テストパターンの光学特性を測定する測定工程と、
    前記測定工程で測定した前記テストパターンの光学特性に基づいて、前記一方の領域と前記他方の領域との境界を取得し、取得した境界に応じて前記所定方向における前記反応液の吐出位置のずれ量を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した前記ずれ量を補正して記録する記録工程と、を有し、
    前記検出パターンは、
    前記一方の領域に前記反応液のみが吐出される吐出領域と、前記他方の領域に前記反応液および前記複数のインクが吐出されない非吐出領域と、を備えた第1のパターンと、
    前記所定方向の全域に、前記複数のインクのうちの2つのインクの、一方のインクが吐出される吐出領域と、他方のインクが吐出される吐出領域と、が前記所定方向と交差する方向に交互に配置される第2のパターンと、から構成される記録方法。
  20. 記録媒体に対して、互いに材料が異なる複数のインクと、該インクと反応して該インクの固化を促す反応液と、を吐出して記録する記録手段と、
    記録物の光学特性を測定可能な測定手段と、を備えた記録装置を制御する制御装置であって、
    所定方向に延在し、前記所定方向で2分割したときの、一方の領域には前記複数のインクのうちの少なくとも2つのインクと前記反応液とが吐出され、他方の領域には前記少なくとも2つのインクのみ、あるいは前記少なくとも2つのインクと前記一方の領域よりも少量の前記反応液とが吐出される検出パターンを含むテストパターンを前記記録手段に記録させ、
    記録された前記検出パターンの光学特性を前記測定手段に測定させ、
    測定された前記検出パターンの光学特性に基づいて、前記一方の領域と前記他方の領域との境界を取得し、取得した境界に応じて前記所定方向における前記反応液の吐出位置のずれ量を取得し、
    前記検出パターンは、
    前記一方の領域に前記反応液のみが吐出される吐出領域と、前記他方の領域に前記反応液および前記複数のインクが吐出されない非吐出領域と、を備えた第1のパターンと、
    前記所定方向の全域に、前記複数のインクのうちの2つのインクの、一方のインクが吐出される吐出領域と、他方のインクが吐出される吐出領域と、が前記所定方向と交差する方向に交互に配置される第2のパターンと、から構成されることを特徴とする制御装置。
  21. 請求項20に記載の制御装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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