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JP7721391B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents
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JP7721391B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

撮像装置およびその制御方法

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Description

本発明は、撮像装置におけるアナログデジタル変換処理の技術に関する。
撮像装置が備えるCMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサは多画素化や高速撮像化が進み、より高速に画素信号を読み出せる方式が求められる。画素信号の高速読み出しの方策として、撮像素子内にアナログデジタル変換(以下、「AD変換」という)回路部を列ごとに配置してデジタル出力を行う方式がある。以下ではAD変換回路部を「ADC」と略記する。
特許文献1では、列AD変換方式として、比較器とカウンタを用いたスロープ方式の構成が開示されている。比較器の一方の入力端子にアナログ画素信号が入力された状態で、他方の入力端子には参照信号として、時刻とともに傾きをもって変動するスロープ電圧が入力される。画素信号と参照信号との大小関係が反転する時刻で比較器の出力が反転する。カウンタは時間経過とともにカウントを進め、比較器の出力が反転すると、カウントの進行が停止する。カウントが停止したときのカウンタの出力はアナログ画素信号のデジタル値を示す。
さらに、信号出力に応じて低ビット分解能ADCと高ビット分解能ADCとを切り替えることで、より高速な読み出しを可能としている。大振幅信号についてはS/N比(信号対ノイズ比)を確保できるだけの分解能があればよいので、ADC内の選択回路が大振幅信号のAD変換時には傾きの大きなスロープ電圧を選択して低ビット分解能AD変換が行われる。一方、小振幅信号のAD変換時には、傾きの小さなスロープ電圧を選択して高ビット分解能AD変換が行われる。つまりデュアルスロープ方式であり、大振幅信号のAD変換時間を短縮することが可能である。
特開2013-9087号公報
ところで、デュアルスロープ方式は高速化に優れた方式ではあるが、画素信号のAD変換にかかる時間と、デジタル信号に変換された画素信号の転送にかかる時間によっては、その高速化の効果が得られない場合がある。例えば、AD変換された画素信号の転送にかかる時間が長い場合には、デュアルスロープ方式を用いた高速化の効果が得られない。
加えて、デュアルスロープ方式のAD変換には、異なる分解能で変換された結果を繋ぎ合わせる際に発生する階調差が問題となる可能性がある。つなぎ段差に関してはAD変換の分解能が低い方が顕著に発生する。
本発明の目的は、動作条件に応じたモードに適合するAD変換方式を選択することで、高画質化と読み出し速度の高速化との両立を可能とする撮像装置を提供することである。
本発明の実施形態の撮像装置は、撮像素子が有する複数の画素から出力される画素信号と、電位が時間的に変化するスロープ電圧とを比較することにより、前記画素信号をデジタル信号に変換する変換手段と、前記画素信号の読み出す際の動作条件に対応する複数のモードで前記変換手段を制御する制御手段と、を備える。前記制御手段は、第1のモードにて、複数のスロープ電圧から選択したスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行い、第2のモードにて、あらかじめ定められたスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行うとともに、前記撮像素子の画素信号の読み出しから前記変換手段による変換までにかかる第1の期間と、前記変換手段により変換された画像信号の転送にかかる第2の期間とを比較することで前記第1または第2のモードを選択する。
本発明によれば、動作条件に応じたモードに適合するAD変換方式を選択することで、高画質化と読み出し速度の高速化との両立を可能とする撮像装置を提供することができる。
本実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る撮像素子の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る画素の回路構成を示す回路図である。 本実施形態に係る列信号処理部の回路構成を示す図である。 複数スロープAD変換モード時のタイミングチャートである。 単一スロープAD変換モード時のタイミングチャートである。 第1実施例の動作を説明するフローチャートである。 第2実施例の動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。撮像装置1はデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等である。撮像装置1は、撮像光学系11、撮像素子12、信号処理部13、圧縮伸長部14、同期制御部15、操作部16、画像表示部17、および画像記録部18を備える。
撮像光学系11は、レンズ、レンズ駆動機構、メカニカルシャッタ機構、絞り機構等を備える。これらのうちの可動部は、同期制御部15からの制御信号に基づいて駆動される。
撮像素子12は、XYアドレス方式のCMOSイメージセンサであり、同期制御部15からの制御信号により撮像動作が実施される。撮像素子12は、その内部のAD変換回路部によりデジタル化された画像信号を信号処理部13に出力する。撮像素子12の構成の詳細については後述する。
信号処理部13は、同期制御部15の制御下で、撮像素子12から入力されるデジタル化された画像信号に対して、信号処理や、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)等の制御情報の取得を行う。信号処理部13は信号処理を行った画像信号や、制御情報を同期制御部15に出力する。
圧縮伸長部14は、同期制御部15の制御下で動作し、画像信号の圧縮符号化処理を実行する他、静止画像の符号化データの伸長復号化処理を実行する。また圧縮伸長部14は、動画像の圧縮符号化/伸長復号化処理を実行してもよい。
同期制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されるマイクロコントローラである。同期制御部15はROM等に記憶されたプログラムを実行することにより、撮像装置1の各部を統括的に制御する。
操作部16は、シャッタレリーズボタン等の各種操作部材から構成される。操作部16はユーザによる入力操作に応じた操作指示信号を同期制御部15に出力する。同期制御部15は操作指示信号にしたがって各部の制御を行う。
画像表示部17はLCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスを有し、画像信号にしたがって画像を表示する。画像記録部18は、例えば、可搬型の記録媒体を備え、圧縮符号化された画像データファイルを記録媒体に記録する。
次に、撮像装置1の基本的な動作について説明する。静止画像の撮像前に撮像素子12から出力された画像信号は信号処理部13に順次供給される。信号処理部13は撮像素子12からの画像信号に対して信号処理を施し、カメラスルー画像の信号として、同期制御部15を通じて画像表示部17に供給する。画像表示部17はカメラスルー画像を表示し、ユーザは表示画像を見て画角合わせ等を行うことが可能となる。操作部16に含まれるシャッタレリーズボタンが押下されると、同期制御部15の制御により、撮像素子12からの1フレーム分の画像信号が信号処理部13に取り込まれる。
信号処理部13は、取り込まれた1フレーム分の画像信号に信号処理を施し、信号処理後の画像信号を圧縮伸長部14に供給する。圧縮伸長部14は、入力された画像信号の圧縮符号化を行う。生成された符号化データは同期制御部15を通じて画像記録部18に供給される。撮像された静止画像のデータファイルは画像記録部18に記録される。
一方、画像記録部18に記録された静止画像のデータファイルを再生する場合、同期制御部15は、操作部16を用いたユーザの操作入力に応じて、選択されたデータファイルを画像記録部18から読み込む処理を行う。圧縮伸長部14はデータの伸長復号化処理を実行する。復号化された画像信号は、同期制御部15を介して画像表示部17に供給されて、静止画像の再生表示が行われる。
動画像の記録を行う場合には、信号処理部13が順次処理した画像信号に対して圧縮伸長部14が圧縮符号化処理を施す。生成された動画像の符号化データは画像記録部18に順次転送されて記録処理が行われる。また動画像を再生する場合、画像記録部18から動画像のデータファイルが読み出されて圧縮伸長部14が伸長復号化処理を行う。処理されたデータが画像表示部17に供給されることで、動画像が表示される。
図2を参照して、撮像素子12の構成について説明する。図2は、撮像素子12の概略構成を示すブロック図である。撮像素子12は複数の画素200からなる画素領域201、垂直走査部202、複数の列信号処理部203、スロープ電圧発生部204、水平走査部205、DSP206、およびタイミング部207を備える。DSPは“Digital Signal Processor”の略号である。以下、画素数をn×mとする画素配列として説明する。
画素領域201は複数の画素200によって構成され、それぞれの画素200はP11~Pnm(n、mは自然数の変数)で示すように、水平方向および垂直方向にてマトリクス状に配列されている。1行目の画素を、P11~P1mと表記し、n行目の画素を、Pn1~Pnmと表記する。また複数の画素200には、奇数行がR(赤)フィルタとG(緑)フィルタの繰り返し、偶数行がG(緑)フィルタとB(青)フィルタの繰り返しとなる2×2配列の色フィルタが配置されているものとする。
垂直走査部202は、画素領域201の画素配列を1行ずつ選択し、選択した画素行のリセット動作や読み出し動作の駆動制御を行う。画素制御線211は、画素行ごとに共通して各画素に接続され、垂直走査部202による行単位の駆動制御信号を伝達する。垂直信号線212は、画素列ごとに共通して各画素に接続される。画素制御線211により選択された行の画素信号は、それぞれ対応する垂直信号線212に読み出される。
スロープ電圧発生部204は、複数の列信号処理部203が行うAD変換に使用されるスロープ電圧を生成する。スロープ電圧は電位が時間的に変化するランプ波状の電圧である。つまりスロープ電圧発生部204は、時間に対して一定の変化率で電位が変化するスロープ電圧を生成し、傾きが異なるスロープ電圧を同時に複数のパターンで生成することができる。また、スロープ電圧発生部204は基準電圧VREFを生成する。
複数の列信号処理部203はそれぞれ対応する垂直信号線212ごとに設けられ、垂直信号線212を通して送られてくる行単位の画素の信号それぞれに対して、スロープ電圧に基づいて後述の信号処理を行う。
水平走査部205は、複数の列選択線213をそれぞれ介して列信号処理部203を列ごとに選択し、記憶されている画素信号を水平出力線214に転送する。DSP206は、水平出力線214から転送された画像信号に対して信号処理を行い、外部の信号処理部13へ出力する。タイミング部207は、同期制御部15からの制御信号に基づいて、撮像素子12の各部の動作に必要な各種のクロック信号や制御信号等を出力する。制御線215から219は、それぞれ垂直走査部202、列信号処理部203、スロープ電圧発生部204、水平走査部205、およびDSP206に対して、タイミング部207からクロック信号や制御信号等を送る制御線である。
図3は、撮像素子12の画素200の回路構成を示す図である。点線の矩形枠で囲まれた画素200については、画素領域201を構成する画素の1つを代表して示す。また、画素200は画素制御線211および垂直信号線212により他の回路と接続される。本実施形態では、P11画素が垂直信号線212に接続されているとして説明する。
垂直信号線212は、負荷回路(Tlod参照)および列信号処理部203に接続されると共に、垂直画素列に共通して接続され、画素200の信号を出力する。画素制御線211は、垂直走査部202に接続されると共に、水平1行の画素に共通して接続される。水平1行の画素を同時に制御することで、リセットや信号読み出しが可能である。図3には画素制御線211として、リセット制御線PRES、転送制御線PTX、垂直選択線PSELをまとめて示す。
光電変換素子(D1と記す)はフォトダイオード(PDともいう)であり、光を電荷に変換すると共に変換された電荷を蓄積する。光電変換素子D1は、PN接合のP側(アノード)がGNDに接続され(接地)、PN接合のN側(カソード)が転送トランジスタT1のソースに接続されている。
転送トランジスタT1は転送スイッチ素子として機能する。転送トランジスタT1は、ゲートが転送制御線PTXに接続され、ドレインがフローティングディフュージョン(以下、FDと略記する)容量Cfdに接続されている。転送トランジスタT1は光電変換素子D1からFD容量Cfdへの電荷転送を制御する。FD容量Cfdは、一端子がGNDに接続されており(接地)、光電変換素子D1から転送された電荷を電圧に変換する。以下、転送トランジスタT1のドレインとFD容量Cfdとの接続点を、FDノード301と呼ぶことにする。
リセットトランジスタT2はリセットスイッチ素子として機能する。リセットトランジスタT2は、ゲートがリセット制御線PRESに接続され、ドレインが電源電圧VDDの端子に接続され、ソースがFDノード301に接続されており、FDノード301の電位を電源電圧VDDにリセットする。
駆動トランジスタTdrvは画素内アンプを構成するトランジスタである。駆動トランジスタTdrvはゲートがFDノード301に接続され、ドレインが電源電圧VDDの端子に接続され、ソースが選択トランジスタT3のドレインに接続されており、FD容量Cfdの電圧に応じた電圧を出力する。
選択トランジスタT3は選択スイッチ素子として機能する。選択トランジスタT3は、ゲートが垂直選択線PSELに接続され、ソースが垂直信号線212に接続されており、駆動トランジスタTdrvの出力を画素200の出力信号として、垂直信号線212に出力する。
垂直信号線212ごとに設けられている負荷回路は負荷トランジスタTlodにより構成される。負荷トランジスタTlodはソースとゲートが接地され、ドレインが垂直信号線212に接続されている。負荷トランジスタTlodは垂直信号線212で接続されている列の画素200の駆動トランジスタTdrvとともに画素内アンプとなるソースフォロア回路を構成している。画素200の信号が出力されるときには、負荷トランジスタTlodはゲート接地の定電流源として動作する。
駆動トランジスタTdrvおよび負荷トランジスタTlod以外のトランジスタは、スイッチ素子として働く。当該トランジスタはゲートに接続されている制御線の信号レベルがハイレベルのときに導通(ON)し、ローレベルのときに遮断(OFF)する。
図4は、撮像素子12の列信号処理部203の回路構成を示す図である。列信号処理部203では、垂直信号線212から出力された画像信号がアンプ401に入力される。アンプ401は、垂直信号線212からの画像信号を増幅する。アンプ401の出力端子にはスイッチ402が接続されており、スイッチ402には容量403が接続されている。スイッチ402のオン/オフ状態は制御信号PSHによって決定される。容量403は画像信号電圧を保持するために用いられる。容量403への信号電圧の書き込みは、制御信号PSHによりオン/オフされるスイッチ402により制御される。
比較器405は第1および第2の入力端子を有する。第1の入力端子には選択回路404の選択結果に応じた信号が入力される。選択回路404は、図2のスロープ電圧発生部204から供給される基準電圧VREFもしくは参照電圧であるスロープ電圧VRmpLまたはVRmpHを選択して出力する。選択回路404の動作に関する詳細については後述する。また比較器405の第2の入力端子には、容量403に書き込まれたアンプ401の出力が入力される。
比較器405は、アンプ401の出力と、基準電圧VREFや参照電圧であるスロープ電圧とを比較し、その大小関係によってローレベル、ハイレベルの2値のいずれかを出力する。具体的には、選択回路404から比較器405に入力された電圧がアンプ401の出力に対して小さい場合、比較器405はローレベルを出力する。また選択回路404から比較器405に入力された電圧がアンプ401の出力に対して大きい場合、比較器405はハイレベルを出力する。比較器405の出力はカウンタ406、判定値メモリ407、選択回路404にそれぞれ供給される。
参照電圧であるスロープ電圧の遷移開始と同時にクロック(その信号をCLKと記す)が作動を開始し、カウンタ406はCLKの計数動作を行う。カウンタ406は比較器405の出力がハイレベルのときに、CLKに対応してカウントアップ動作を行い、比較器405の出力がローレベルに反転する(大小関係が逆転する)と同時にカウント動作を停止する。
判定値メモリ407は、比較器405の判定結果の信号を記憶保持する。例えば、基準電圧VREFとアンプ401からの出力とが比較器405で判定された結果を示す信号が保持される。
NメモリH408、NメモリL409、Sメモリ410はカウンタ406に接続されている。NメモリH408には、例えばFDのリセットレベルの信号(以下、N信号という)を、スロープ電圧VRmpHを用いてAD変換したデジタル信号が保持される。またNメモリL409には、例えばFD304のN信号を、スロープ電圧VRmpLを用いてAD変換したデジタル信号が保持される。また、Sメモリ410には、光電変換素子D1の信号をFDのN信号に重畳した信号(以下、S信号という)を、スロープ電圧VRmpLまたはVRmpHを用いてAD変換したデジタル信号が保持される。判定値メモリ407、NメモリH408、NメモリL409、Sメモリ410に保持される信号に関する詳細については後述する。
判定値メモリ407、NメモリH408、NメモリL409、Sメモリ410に保持された信号は水平走査部205からの制御信号によってそれぞれ水平出力線411,412,413,414を介してDSP206へ送られる。DSP206において、S信号からN信号が減算され、ノイズの要因となるFDのリセットノイズ成分が除去された信号が出力される。なお、DSP206の処理については後述する。
続いて、撮像素子12の1行分の画素200からの電荷の読み出し動作について説明する。本実施形態の撮像素子12は、2つのAD変換モードを有する。第1のAD変換モードは、信号の出力レベルに応じてスロープ電圧を複数種類から選択してAD変換を行うモードである。以下では、2つのスロープ電圧を用いたデュアルスロープ方式の例を説明する。第2のAD変換モードは、信号の出力レベルによらず単一のスロープ電圧を使用してAD変換を行うモードである。
図5および図6は、各AD変換モードにおける電荷読み出し動作の例を示すタイミングチャートである。水平同期信号、制御線PSEL,PRES,PTXの各信号、制御信号PSH、スロープ電圧VRmp、アンプ401から出力された電位Vl、比較器405の出力レベルCOMP、CLK、水平走査信号の時間的変化を模式的に示している。スロープ電圧VRmpは基準電圧VREFを含む。また図5、図6にてそれぞれ時刻t500からt518までの期間、時刻t600からt613までの期間は、画素信号のAD変換までの垂直転送期間(Tvd,Tvs参照)を示す。図5、図6にてそれぞれ時刻t518からt519までの期間、時刻t613からt614までの期間は、AD変換された信号を外部へ読み出す水平転送期間(Thd,Ths参照)を示す。
図5は、第1のAD変換モード(複数スロープ方式のAD変換モード)における電荷読み出し動作の例を示すタイミングチャートである。以下、2値信号のレベルに関してハイレベルをHiと表記し、ローレベルをLoと表記する。時刻t500では、PD(光電変換素子D1)からの信号の読み出しに先立って、リセットトランジスタT2の制御信号PRESがHiとなる。これによって、FDノード301の電圧がリセット電源電圧VDDにリセットされる。
時刻t501から時刻t502までの期間中に制御信号PSELはHiとなり、駆動トランジスタTdrvが動作状態となる。そして、時刻t502で制御信号PRESがLoとなることでFD容量Cfdのリセットが解除される。このときのFDの電位は垂直信号線212にリセット信号レベル(N信号)として読み出され、読み出し回路を構成する列信号処理部203に入力される。
制御信号PSHは時刻t503でHiとなり、時刻t504でLoとなる。制御信号PSHはタイミング部207から列信号処理部203に入力される信号である。スイッチ402(図4)は時刻t503でオンとなり、時刻t504でオフする。これにより、垂直信号線212に読み出されたN信号は、アンプ401において所望のゲインで増幅された後で容量403に保持される。容量403に保持されたN信号は比較器405の一方の入力として供給される。
時刻t504でスイッチ402がオフとなった後、時刻t505から時刻t507までの期間中、スロープ電圧発生部204は、スロープ電圧VRmpH(実線参照)を時間経過につれて初期値から減少させていく。なお、スロープ電圧発生部204は、傾きが異なる複数のスロープ電圧を同時に生成して列信号処理部203に供給することができる。傾きの絶対値が相対的に大きいスロープ電圧をVRmpHと表記し、傾きの絶対値が相対的に小さいスロープ電圧をVRmpLと表記する。本実施形態では、まずスロープ電圧VRmpHが生成され、列信号処理部203の選択回路404を介して比較器405に入力される。
時刻t505にてスロープ電圧VRmpHの遷移開始と共に、CLKがカウンタ406に供給される。計数されたCLKの数に応じてカウンタ406の値は増加していく。時刻t506では、比較器405に入力されたスロープ電圧VRmpHがN信号と同じレベルになる。このとき、比較器405の出力COMPはLoとなり、同時にカウンタ406の動作が停止する。カウンタ406の動作が停止した時のカウント値は、N信号がスロープ電圧VRmpHを参照してAD変換された値となり、スロープ電圧VRmpH用のN信号として、NメモリH408に保持される。
時刻t507にてスロープ電圧VRmpH用のN信号の期間が終了する。カウンタ406がリセットされた後、スロープ電圧発生部204はスロープ電圧VRmpLを生成する。スロープ電圧VRmpLは、列信号処理部203の選択回路404を介して比較器405に入力される。時刻t508から時刻t510までの期間中、スロープ電圧発生部204は、スロープ電圧VRmpL(破線参照)を時間経過につれて初期値から減少させていく。
時刻t508にてスロープ電圧VRmpLの遷移開始と共に、CLKがカウンタ406に供給される。計数されるCLKの数に応じてカウンタ406の値は増加していく。時刻t509では、比較器405に入力されたスロープ電圧VRmpLがN信号と同じレベルになる。このとき、比較器405の出力COMPはLoとなり、同時にカウンタ406の動作が停止する。カウンタ406の動作が停止した時のカウント値は、N信号がスロープ電圧VRmpLを参照してAD変換された値となり、スロープ電圧VRmpL用のN信号として、NメモリL409に保持される。
デジタル化されたN信号が各Nメモリ(408,409)に保持された後、時刻t510で制御信号PTXがHiとなり、時刻t511で制御信号PTXがLoとなってPDに蓄積された光電荷がFDに転送される。電荷量に応じたFDの電位変動は垂直信号線212にS信号レベル(光成分+リセットノイズ成分(N信号))として読み出され、列信号処理部203に入力される。
アンプ401はS信号を所望のゲインで増幅する。時刻t512で制御信号PSHはHiとなってスイッチ402がオンし、時刻t513で制御信号PSHはLoとなってスイッチ402がオフする。これにより、容量403に保持された電位は比較器405の一方の端子に入力される。
時刻t513でスイッチ402がオフになった後、時刻t514から時刻t515までの期間中には、比較器405のもう一方の端子に基準電圧VREFが入力される。基準電圧VREFはスロープ電圧発生部204によって生成され、列信号処理部203の選択回路404を介して比較器405に入力される。
続いて、時刻t516から時刻t518までの期間中、スロープ電圧発生部204は、スロープ電圧VRmpLおよびVRmpHを、時間経過につれてそれぞれの初期値から減少させていく。
列信号処理部203において、スロープ電圧VRmpHおよびVRmpLのうち、どちらを比較器405に入力するかについては、時刻t514から時刻t515までの期間での比較器405の出力COMPの値に応じて決定される。以下、比較器405の出力COMPの値を論理値「1」または「0」として説明する。
例えば、図5の場合、出力Vlと基準電圧VREF(基準値)のレベルとを比較すると、時刻t514から時刻t515までの期間にて「基準電圧VREF>出力Vl」である。よって、出力COMPはHi(論理値「1」)となる。出力COMPは選択回路404に入力され(図4参照)、出力COMPの値が論理値「1」の場合、選択回路404は相対的に傾きの大きいスロープ電圧VRmpHを選択して比較器405に供給する。
一方、出力Vlが基準電圧VREF以上(基準値以上)、つまり出力COMPがLo(論理値「0」)の場合、選択回路404は相対的に傾きの小さいスロープ電圧VRmpLを選択して比較器405に供給する。ここで、時刻t514から時刻t515までの期間における出力COMPの値である論理値を判定値Jと表記する。判定値Jの信号は、選択回路404に入力されるとともに、判定値メモリ407に保持される。
図4では図示していないが、別途にスイッチを設けて時刻t514から時刻t515までの期間のみ、比較器405の出力を選択回路404および判定値メモリ407に入力する制御が行われてもよい。
図5において、時刻t516ではスロープ電圧VRmpHの遷移開始と共に、CLKがカウンタ406に供給される。計数されるCLKの数に応じてカウンタ406の値は増加していく。時刻t517にて、比較器405に入力された参照電圧であるスロープ電圧VRmpHがS信号と同じレベルになる。このとき、比較器405の出力COMPはLoとなり、同時にカウンタ406の動作が停止する。カウンタ406の動作が停止した時のカウント値は、S信号がAD変換された値となり、Sメモリ410に保持される。
続いて時刻t518から、判定値メモリ407、NメモリH408、NメモリL409、Sメモリ410に保持されている信号が水平走査部205により読み出される。各メモリ407から410に保持されている信号はそれぞれ、水平出力線411,412,413,414を介してDSP206に送られる。
DSP206は、S信号からN信号を減算した差動信号(光成分の画素信号)を算出する。このとき、判定値メモリ407に保持されている判定値Jに基づいて、S信号から減算するN信号値として、NメモリH408またはNメモリL409のN信号値が選択される。判定値Jが論理値「1」である場合、スロープ電圧VRmpHが選択されており、DSP206はNメモリH408のN信号値を、Sメモリ410のS信号値から減算する。また判定値Jが論理値「0」である場合、スロープ電圧VRmpLが選択されており、DSP206はNメモリL409のN信号値を、Sメモリ410のS信号値から減算する。DSP206は上記の減算後、S信号のAD変換時に選択されたスロープ電圧に応じてAD変換結果の補正処理を行う。
ここで、AD変換結果の補正処理について説明する。例えば、スロープ電圧VRmpHの傾きが、スロープ電圧VRmpLの傾きの4倍である場合を想定する。この場合、1CLKすなわち出力1カウントに対応する信号振幅はVRmpHの場合の方が4倍大きい。そこでDSP206は、信号の電位レベルに対するデジタル出力を合わせる調整のために、VRmpHから求められた差動信号の値に対してデジタルゲインを4倍にする処理を行う。
DSP206は、算出された差動信号に対して、補正処理が必要かどうかを判断する。判定値メモリ407に保持された判定値Jに基づいて判断することができる。判定値Jが論理値「1」である場合、スロープ電圧VRmpHが選択されているので、差動信号に対してデジタルゲインを4倍にする処理が実行される。判定値Jが論理値「0」である場合には、スロープ電圧VRmpLが選択されているので、4倍のゲイン設定処理は行われない。
DSP206で演算処理が行われた後、時刻t518から時刻t519までの期間では1行分の画素信号のデータが撮像素子12の外部に出力される。
本実施形態において、判定値Jを求めるための基準電圧VREFのレベルについては任意に設定可能である。例えば、スロープ電圧VRmpHの傾きがスロープ電圧VRmpLの傾きの4倍である場合、基準電圧VREFを、AD変換したい出力信号振幅の1/4以上に設定するとよい。基準電圧VREFを出力信号振幅の1/4とした場合、AD変換したい出力信号の振幅が1[V]であったとすると、基準電圧VREFは振幅0.25[V]相当に設定される。
例えばAD変換時のカウンタを12ビットカウンタとし、4095までカウントする構成の場合、スロープ電圧VRmpLは4095カウントで振幅0.25[V]となるように制御が行われる。そして、スロープ電圧VRmpHは4095カウントで振幅1[V]となるように制御が行われる。このような構成でAD変換が行われる場合、補正処理後の結果は、0.25[V]以下の小振幅、すなわち低輝度の出力では0から4095まで1カウント刻みで出力結果が得られる。また、0.25[V]より大きく1[V]以下の大振幅、すなわち高輝度の出力では4096から16380まで4カウント刻みで出力結果が得られる。このように、高輝度出力の分解能は低輝度出力の分解能より粗くなるものの、14ビット相当のカウントまで時間をかけることなく、AD変換を行うことができる。
時刻t518では該当行に与えられている制御線PSELの信号レベルがLoとなり、垂直転送が完了し、次の行における垂直転送の読み出しが開始される。
次に図6を参照して、第2のAD変換モード(単一スロープ方式のAD変換モード)における電荷読み出し動作について説明する。図6は、第2のAD変換モードにおける電荷読み出し動作の一例を示すタイミングチャートである。なお、時刻t600から時刻t605までの期間における動作は、図5の時刻t500から時刻t505までの期間における動作と同様であるので、それらの説明を省略する。また、単一のスロープ電圧VRmpをVRmpLとして説明する。
時刻t605にてスロープ電圧VRmpLへの遷移開始と共に、CLKがカウンタ406に供給され、計数されたCLKの数に応じてカウンタ406の値が増加していく。時刻t606にて、比較器405に入力されたスロープ電圧VRmpLがN信号と同じレベルになる。このとき、比較器405の出力COMPはLoとなり、同時にカウンタ406の動作が停止する。カウンタ406の動作が停止した時のカウント値は、N信号がスロープ電圧VRmpLを参照してAD変換された値となり、スロープ電圧VRmpL用のN信号として、NメモリL409に保持される
デジタル化されたN信号がNメモリL409に保持された後、時刻t607で制御線PTXの信号がHiとなり、時刻t608で制御線PTXの信号がLoとなって、PDに蓄積された光電荷がFDに転送される。電荷量に応じたFDの電位変動が垂直信号線212にS信号レベル(光成分+リセットノイズ成分(N信号))として読み出され、列信号処理部203に入力される。S信号はアンプ401において所望のゲインで増幅される。
時刻t609で制御信号PSHがHiとなってスイッチ402がオンとなり、時刻t610で制御信号PSHがLoとなってスイッチ402がオフとなる。容量403に保持された電位は比較器405の一方の端子に入力される。
時刻t611から時刻t613までの期間中、スロープ電圧発生部204はスロープ電圧VRmpLを時間経過につれて初期値から減少させていく。第2のAD変換モードでは、単一のスロープ電圧を参照電圧としてAD変換が行われる。よって、第1のAD変換モードのように、選択されていないスロープ電圧(VRmpH)でのN信号のAD変換や、基準電圧VREFを入力とする判定および駆動を行う必要がない。
また、第2のAD変換モードにてスロープ電圧発生部204は、1種類のスロープ電圧のみを生成して列信号処理部203に供給する。つまり、スロープ電圧VRmpLは選択回路404を介して比較器405の一方の端子に入力される。
スロープ電圧VRmpLの遷移開始と共に、CLKがカウンタ406に供給される。計数されるCLKの数に応じてカウンタ406の値は増加していく。時刻t612にて、比較器405に入力された参照電圧であるスロープ電圧VRmpLがS信号と同じレベルになる。このとき、比較器405の出力COMPはLoとなり、同時にカウンタ406の動作が停止する。カウンタ406の動作が停止した時のカウント値は、S信号がAD変換された値となり、S信号用のメモリであるSメモリ410に保持される。
続いて、NメモリL409、Sメモリ410に保持された信号が水平走査部205により読み出される。時刻t613から時刻t614にかけて、列信号処理部203を順次動作させることにより、NメモリL409、Sメモリ410に保持された信号はそれぞれ水平出力線412,413を介してDSP206に送られる。DSP206はS信号からN信号を減算して差動信号(光成分の画素信号)を算出する処理等を行う。DSP206による処理後の信号は撮像素子12の外部に出力される。
以上のように本実施形態の撮像装置1は撮像素子12に関し、複数スロープ方式のAD変換モードと単一スロープ方式のAD変換モードを有する。動作条件に応じた駆動モードに適合したAD変換方式を選択することで、高画質化と読み出し速度の高速化とを両立させることが可能である。
[第1実施例]
本実施例では、垂直転送期間と水平転送期間との関係から、複数のAD変換モードを選択することで高速化に適した読み出しを可能とする制御について説明する。図5および図6を用いて説明した、垂直転送期間と水平転送期間での読み出し動作は、各行について順次行われる。例えば、図2に示すP11画素を含む行を1行目、P21画素を含む行を2行目とする。この場合、1行目の垂直転送期間後に垂直走査部202の制御によって画素領域201の2行目の垂直転送動作が開始される。
本実施例において、1行目の水平転送と2行目の垂直転送は同時期に行われ、n行目の水平転送が終了するまで順次動作が行われる。このとき、垂直転送期間の長さ(垂直転送時間)は、画素信号のAD変換にかかる時間であることから、読み出す水平画素数には依存しない。一方で、水平転送期間の長さ(水平転送時間)は、水平1行分の画素信号を外部に転送するまでにかかる時間であることから、読み出す画素数によってかかる時間が異なる。つまり、読み出す水平画素数に応じて、垂直転送時間と水平転送時間との大小関係が変化する。
図5に示す時刻t500から時刻t518までの期間である、画素信号をAD変換するまでの垂直転送期間の長さをTvdと表記する。図5に示す時刻518から時刻t519までの期間である、AD変換された信号を外部へ読み出す水平転送期間の長さをThdと表記する。また図6に示す時刻t600から時刻t613までの期間である、画素信号をAD変換するまでの垂直転送期間の長さをTvsと表記する。図6に示す時刻t613から時刻t614までの期間である、AD変換された信号を外部へ読み出す水平転送期間の長さをThsと表記する。
図6において、「Tvs>Ths」である場合には、第2のAD変換モードから第1のAD変換モードに切り替えることで、画素信号を読み出す時間を短縮できるので、読み出し速度の高速化が可能となる。また「Tvs≦Ths」である場合には、水平転送期間に律速するため、第2のAD変換モードから第1のAD変換モードに切り替えても高速化の実現には至らない。
昨今のデジタルカメラ等の撮像装置は、様々な駆動モードを有する。例えば、静止画や4K動画、FHD動画等のモードがあり、ユーザ操作によって任意に設定することができる。それぞれの駆動モードに応じて撮像素子から読み出す画素数を変更することで最適化を図ることが一般的である。本実施例では、駆動モードにおける垂直転送期間と水平転送期間との関係に応じてAD変換モードを選択することにより、高速化に適した画素信号の読み出し制御が行われる。
図7のフローチャートを参照して、本実施例の動作を説明する。S100で処理が開始する。ユーザは、撮像装置の操作部16に含まれる、電源釦のON操作を行う。次のS101で各種初期設定が行われた後、ユーザ操作にしたがって駆動モードが選択される(S102)。
S103で同期制御部15は、S102で選択された駆動モードに応じて、あらかじめ設定されている水平転送期間の長さThsと垂直転送期間の長さTvsとの大小関係について判定する。選択された駆動モードにおける垂直転送期間の長さTvsが水平転送期間の長さThsよりも大きい場合、S104の処理に進む。またTvsがThs以下である場合、S105の処理に進む。
S104で同期制御部15は、第1のAD変換モードを選択する。またS105で同期制御部15は、第2のAD変換モードを選択する。S104、S105の後、S106の処理に進む。
S106で同期制御部15は、S104またはS105で選択されたAD変換モードにしたがい、S102で選択された駆動モードの制御を行い、撮影処理(現像処理や記録処理等)を実行する。
S107で同期制御部15は撮影終了の判定を行う。撮影の継続が判定された場合、S102に戻って処理が継続される。撮影の終了が判定された場合には、S108へ進む。電源がOFFされて撮影が終了する。
本実施例では、垂直転送期間と水平転送期間との関係に応じてAD変換モードを選択することで、高速化に適した読み出し制御を実現することができる。なお、本実施例において水平転送期間の長さが変わる制御の一例として、水平方向の読み出し画素数を用いて説明した。その他には、撮像素子から出力する際の画素信号の出力ビット数や、出力する際の出力ビットレートを変えることでも同様の制御の適用が可能である。
[第2実施例]
次に第2実施例として、AD変換の分解能に応じてAD変換モードを選択することで、階調差の影響を低減することが可能な撮像装置について説明する。本実施例では、同期制御部15によりAD変換時の分解能を切り替えることが可能である。
昨今のデジタルカメラ等の撮像装置は、静止画や動画等に係る複数の駆動モードを有する。例えば画質に比重が置かれる静止画駆動モードと、高速度が求められる動画駆動モードがあり、駆動モードに応じてAD変換の分解能が切り替えられる。静止画駆動モード時にはAD変換のビット分解能を14ビット以上とすることで、画素信号のダイナミックレンジを確保可能である。また動画駆動モード時には処理速度やフレームレートの向上を目的としてAD変換のビット分解能を12ビット以下とすることが一般的である。
また、第1のAD変換モードにおける課題の一つとして、スロープが切り替わる前後で階調が変化した場合、階調差が画像に対して影響を及ぼす可能性がある。特に、AD変換の分解能が低い場合、階調差が顕著に発生する。
例えば、AD変換のビット分解能として14ビットを想定する。この場合の画素信号のダイナミックレンジは16383LSBとなる。第1のAD変換モードにおいて、VRmpLとVRmpH(VRmpLの4倍の傾きとする)とを切り替えるときの値を16384/4=4096LSBとする。4096LSB以上の信号値のビット精度が4倍粗くなり、切り替えポイント付近の4096LSB付近では、VRmpLとVRmpHとの切り替えにより最大4LSBの差が発生する。
また、AD変換のビット分解能として12ビットを想定する。この場合の画素信号のダイナミックレンジは4095LSBとなる。第1のAD変換モードにおいて、VRmpLとVRmpH(VRmpLの4倍の傾きとする)とを切り替えるときの値を4096/4=512LSBとする。512LSB以上の信号値のビット精度が4倍粗くなり、切り替えポイント付近の512LSB付近では、VRmpLとVRmpHとの切り替えにより最大4LSBの差が発生する。
VRmpLの傾きとVRmpHの傾きとの関係が一定である(本実施例では4倍としている)場合、AD変換の分解能によらず、VRmpの切り替えポイントでは同じ量の階調差が発生する。そのため、AD変換の分解能が低い場合の方が、階調差が占める割合が大きくなるので、画像に対して階調の粗さが目立ってしまう。そこで本実施例では、AD変換の分解能に応じてAD変換モードを選択することで、階調差(つなぎ段差)による画像への影響を抑制可能な撮像装置について説明する。
図8のフローチャートを参照して、本実施例の動作を説明する。なお、図7と同様の処理については説明を省略し、第1実施例との相違点を説明する。S102において、ユーザ操作にしたがって駆動モードが選択された後、S201の処理に進む。
S201で同期制御部15は、S102で選択された駆動モードにおけるAD変換のビット分解能が閾値(例えば14ビット)以上であるか否かを判定する。S102で選択された駆動モードにおけるAD変換のビット分解能が閾値以上であると判定された場合、S104の処理に進み、第1のAD変換モードが選択される。また、S102で選択された駆動モードにおけるAD変換のビット分解能が閾値より小さいと判定された場合、S105の処理に進み、第2のAD変換モードが選択される。その後、S106からS108の処理が実行される。
本実施例では、AD変換の分解能に応じて第1または第2のAD変換モードを選択することで、画像に対する階調差の影響を抑制可能な読み出し制御を行うことができる。
前記実施形態によれば、動作条件に適したAD変換方式を選択することで、高画質化と読み出し速度の高速化とを両立させることが可能な撮像装置を提供できる。
以上、本実施形態に係る撮像装置について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、様々な形態が可能である。例えば、垂直転送期間と水平転送期間との時間的な大小関係や、AD変換の分解能に限定されることなく、垂直読み出しライン数の大小関係等に応じて駆動モードに適合するAD変換モードを選択する構成としてもよい。例えば、垂直読み出しライン数に関する間引き数が閾値以上である場合、第1のAD変換モードが選択され、間引き数が閾値未満である場合、第2のAD変換モードが選択される。
1 撮像装置
12 撮像素子
200 画素
203 列信号処理部
204 スロープ電圧発生部
401 アンプ
404 選択回路
405 比較器
406 カウンタ


Claims (12)

  1. 撮像素子が有する複数の画素から出力される画素信号と、電位が時間的に変化するスロープ電圧とを比較することにより、前記画素信号をデジタル信号に変換する変換手段と、
    前記画素信号の読み出す際の動作条件に対応する複数のモードで前記変換手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    第1のモードにて、複数のスロープ電圧から選択したスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行い、
    第2のモードにて、あらかじめ定められたスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行うとともに、
    前記撮像素子の画素信号の読み出しから前記変換手段による変換までにかかる第1の期間と、前記変換手段により変換された画像信号の転送にかかる第2の期間とを比較することで前記第1または第2のモードを選択する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の期間の長さが前記第2の期間の長さよりも長い場合、前記第1のモードを選択し、前記第1の期間の長さが前記第2の期間の長さよりも短い場合、前記第2のモードを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の期間は前記画素信号に係る垂直転送期間であり、前記第2の期間は前記画像信号に係る水平転送期間であり、
    前記制御手段は、前記撮像素子から前記画素信号を読み出すモードによって前記第1または第2のモードを選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 撮像素子が有する複数の画素から出力される画素信号と、電位が時間的に変化するスロープ電圧とを比較することにより、前記画素信号をデジタル信号に変換する変換手段と、
    前記画素信号の読み出す際の動作条件に対応する複数のモードで前記変換手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    第1のモードにて、複数のスロープ電圧から選択したスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行い、
    第2のモードにて、あらかじめ定められたスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行うとともに、
    前記変換手段が変換を行う際の分解能によって前記第1または第2のモードを選択する
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記分解能が閾値以上である場合、前記第1のモードを選択し、前記分解能が閾値より小さい場合、前記第2のモードを選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記撮像素子から前記画素信号を読み出すモードによって前記分解能を切り替える制御を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、静止画像に係る駆動モードにて前記第1のモードに切り替え、動画像に係る駆動モードにて前記第2のモードに切り替える制御を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 撮像素子が有する複数の画素から出力される画素信号と、電位が時間的に変化するスロープ電圧とを比較することにより、前記画素信号をデジタル信号に変換する変換手段と、
    前記画素信号の読み出す際の動作条件に対応する複数のモードで前記変換手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    第1のモードにて、複数のスロープ電圧から選択したスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行い、
    第2のモードにて、あらかじめ定められたスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行うとともに、
    前記撮像素子の垂直読み出しライン数によって前記第1または第2のモードを選択する
    ことを特徴とする記載の撮像装置。
  9. 前記変換手段は、
    前記複数のスロープ電圧のうち、いずれかのスロープ電圧の信号を選択する選択回路と、
    前記画素信号と、前記選択回路により選択された信号とを比較する比較器と、
    前記比較器の出力の計数を行うカウンタと、を備え、
    前記選択回路は、前記比較器の出力に対応する前記スロープ電圧の信号を選択する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 撮像素子を備える撮像装置にて実行される制御方法であって、
    前記撮像素子が有する複数の画素から出力される画素信号と、電位が時間的に変化するスロープ電圧とを比較することにより、変換手段が前記画素信号をデジタル信号に変換する工程と、
    前記画素信号の読み出す際の動作条件に対応する複数のモードで前記変換手段を制御手段が制御する制御工程と、を有し、
    前記制御工程にて前記制御手段は、
    第1のモードにて、複数のスロープ電圧から選択したスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行い、
    第2のモードにて、あらかじめ定められたスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行うとともに、
    前記撮像素子の画素信号の読み出しから前記変換手段による変換までにかかる第1の期間と、前記変換手段により変換された画像信号の転送にかかる第2の期間とを比較することで前記第1または第2のモードを選択する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 撮像素子を備える撮像装置にて実行される制御方法であって、
    前記撮像素子が有する複数の画素から出力される画素信号と、電位が時間的に変化するスロープ電圧とを比較することにより、変換手段が前記画素信号をデジタル信号に変換する工程と、
    前記画素信号の読み出す際の動作条件に対応する複数のモードで前記変換手段を制御手段が制御する制御工程と、を有し、
    前記制御工程にて前記制御手段は、
    第1のモードにて、複数のスロープ電圧から選択したスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行い、
    第2のモードにて、あらかじめ定められたスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行うとともに、
    前記変換手段が変換を行う際の分解能によって前記第1または第2のモードを選択する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  12. 撮像素子を備える撮像装置にて実行される制御方法であって、
    前記撮像素子が有する複数の画素から出力される画素信号と、電位が時間的に変化するスロープ電圧とを比較することにより、変換手段が前記画素信号をデジタル信号に変換する工程と、
    前記画素信号の読み出す際の動作条件に対応する複数のモードで前記変換手段を制御手段が制御する制御工程と、を有し、
    前記制御工程にて前記制御手段は、
    第1のモードにて、複数のスロープ電圧から選択したスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行い、
    第2のモードにて、あらかじめ定められたスロープ電圧と前記画素信号との比較によって前記変換手段が行う前記画素信号の変換の制御を行うとともに、
    前記撮像素子の垂直読み出しライン数によって前記第1または第2のモードを選択する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。

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