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JP7762054B2 - 油圧制御装置 - Google Patents
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JP7762054B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JP7762054B2 JP2021196541A JP2021196541A JP7762054B2 JP 7762054 B2 JP7762054 B2 JP 7762054B2 JP 2021196541 A JP2021196541 A JP 2021196541A JP 2021196541 A JP2021196541 A JP 2021196541A JP 7762054 B2 JP7762054 B2 JP 7762054B2
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Description

本発明は、変速機等に設けられる油圧制御装置に関する。
従来、CVT(Continuously Variable Transmission:無段変速機)等の変速機においては、各部を油圧で動作させるために油圧制御装置が設けられている(例えば、特許文献1)。油圧制御装置は、油路が形成されたバルブボデーを有するものとされている。バルブボデーは、例えば、CVTを収容するケースの底部に配されており、ケース内には、エンジンの動力等により駆動されるオイルポンプが配されている。また、オイルポンプとバルブボデーとの間には、オイルを濾過するためのストレーナが配されている。オイルポンプが駆動されると、ケース内のオイルが吸い上げられる。吸い上げられたオイルは、ストレーナにより濾過され、各部に送り出されるものとされている。
特開2021-85516号公報
ところで、上述した特許文献1に記載のバルブボデーは、上部ボデー及び下部ボデーの上下2層に分割形成されている。また、油路は、上部ボデー及び下部ボデーのそれぞれに形成されており、上部ボデー側の油路及び下部ボデー側の油路は、それぞれ連通されている。従って、上述した特許文献1に記載のバルブボデーでは、オイルが、適宜、上部ボデー側の油路と、下部ボデー側の油路とで、相互に行き交うものとされている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載のバルブボデーは、上部ボデーの上端側からオイルが漏れ出さないよう、上部ボデーの上端側が封止されている。そのため、上述した特許文献1に記載のバルブボデーでは、例えば、オイルに空気が混入した場合、オイルの逃げ道がなくなって、オイルによる振動(油振とも称する)が、発生する問題があった。その結果、本来必要とされる油圧に変動が発生し、各部の動作不良に繋がる懸念があった。例えば、CVTでは、プライマリプーリやセカンダリプーリに供給される油圧が油振により低下した場合、ベルトの挟圧が低下し、ベルト滑りが発生する懸念がある。
そこで、本発明は、油路を通過するオイルによる振動(油振)を抑制することで安定に動作させることが可能な油圧制御装置を提供することを目的とする。
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の油圧制御装置は、上部側油路及び下部側油路の少なくとも2層からなる油路を内部に備えると共に、前記上部側油路及び前記下部側油路の間で相互にオイルを流通可能なバルブボデーを有する油圧制御装置であって、前記バルブボデーは、上面の少なくとも一部を覆うアッパーカバーと、前記上部側油路及び前記下部側油路を連通する内部連通孔と、を有し、前記アッパーカバーは、可撓性を有する板状部材で形成されると共に、前記バルブボデーの上面側に少なくとも1つの締結部材で締め付けることにより固定されるものであり、前記上部側油路は、前記バルブボデーの上面側において外部に連通させる外部連通孔を有し、前記外部連通孔は、開口端が前記アッパーカバーに覆われると共に、前記開口端と前記アッパーカバーとの間に形成される隙間を通じて前記外部と連通すること、を特徴とするものである。
上述した油圧制御装置は、上部側油路及び下部側油路が内部連通孔によって連通しており、上部側油路が、バルブボデーの上面側において外部に連通する外部連通孔を有するものとされている。そのため、バルブボデー内部の油路を通過するオイルに空気が混入していた場合に、前記空気がバルブボデーの外部に排出される。これにより、上述した油圧制御装置は、空気が混入したオイルが通過することにより発生する油振を抑制できる。
また、上述した油圧制御装置は、外部連通孔の開口端がアッパーカバーで覆われており、当該アッパーカバーは、可撓性を有する板状部材で形成されている。また、アッパーカバーは、バルブボデーの上面側において少なくとも1つの締結部材で締め付けることにより固定されている。従って、アッパーカバーは、締結部材での締め付けにより、所定量撓んで、外部連通孔の開口端とアッパーカバーとの間に外部と連通する隙間が形成される。これにより、上述した油圧制御装置は、アッパーカバーでオイル漏れを抑制すると共に、オイルに混入した空気をバルブボデーの外部に排出させることができる。その結果、上述した油圧制御装置は、オイル漏れを抑制しつつ、油振を抑制することができる。これにより、上述した油圧制御装置は、油路に通ずる各部に適切な油圧でオイルを供給することができ、各部の動作不良(例えば、CVTにおけるベルト滑り)を抑制できる。
ここで、油路は、少なくとも2層で形成されていればよく、3層以上の油路が形成されていてもよい。また、油路の形状は、油圧等に応じて、各種の形状や大きさに形成することができる。また、油路を通過するオイルは、潤滑油や作動油など各種の組成のものを使用できる。また、バルブボデーは、各種の形状や大きさのものを採用でき、素材も各種のものを用いることができる。また、アッパーカバーは、締結部材(例えば、ボルト)での締結により、外部連通孔を外部と連通させる隙間を形成可能なものであれば、各種の可撓性を有する部材(例えば、薄い鋼板)で形成できる。また、アッパーカバーは、バルブボデーや油路の形状に応じて、各種の形状や大きさ、厚み等に形成することができる。また、アッパーカバーは、外部連通孔の配される位置に応じて、各種の場所に配することができる。また、外部連通孔は、通気が可能な各種の形状(例えば、直線状、屈曲状、曲線状)に形成することができる。また、外部連通孔は、通気が可能な各種の開孔形状(例えば、円形、楕円形、矩形状、多角形状)に形成することができる。外部連通孔の開孔径は、オイル漏れが発生しない程度の各種の径とすることができる。
(2)上述した本発明の油圧制御装置は、前記バルブボデーが、上部ボデー及び下部ボデーの少なくとも2層で形成されており、前記上部側油路が前記上部ボデーに形成されると共に、前記下部側油路が前記下部ボデーに形成されているとよい。
上述した油圧制御装置は、バルブボデーを上部ボデーと下部ボデーとに分けて形成することができるので、バルブボデーへの油路の形成が容易に行える。ここで、油路は、例えば、上部ボデー及び下部ボデーの境界(上部ボデーの下面側及び下部ボデーの上面側)、あるいは、上部ボデーの上面側や下部ボデーの下面側に形成するとよい。かかる場合は、油路の開口端側をカバーやプレート等で油密に覆うことにより、上下各ボデーに油路を形成することができる。このように、上述した油圧制御装置は、油路の形成をバルブボデーの表面側から行うことができるので、油路の形成が容易となる。
(3)上述した本発明の油圧制御装置は、前記外部連通孔が、前記外部と通気可能な径を有すると共に、前記オイルの通過を抑制可能な径に形成されているとよい。
上述した油圧制御装置は、かかる構成とすることにより、オイル漏れを抑制しつつ、オイルに混入した空気を外部連通孔から外部に排気できる。
(4)上述した本発明の油圧制御装置は、前記外部連通孔が、前記アッパーカバーの端部から第一所定距離だけ内側に形成されるものであり、前記第一所定距離が、前記油路にかかる油圧の大きさに応じて設定されているとよい。
上述した油圧制御装置は、かかる構成とすることにより、オイル漏れを抑制しつつ油振の抑制や油圧の適切な制御を行うことができる。ここで、例えば、供給されるオイルの油圧が高い場所(例えば、CVT)に油圧制御装置を利用する場合は、第一所定距離を大きく設定すればよい。これにより、上述した油圧制御装置は、油圧によって外部連通孔とアッパーカバーとの間の隙間が広がることを抑制できるので、オイル漏れの発生を抑制できる。一方、例えば、供給されるオイルの油圧が低い場所に油圧制御装置を利用する場合は、第一所定距離を小さくすればよい。すなわち、油圧が低い場合は、外部連通孔とアッパーカバーとの間の隙間が広がりにくいため、第一所定距離を小さくできる。これにより、外部連通孔を配する位置の自由度を広げることが期待できる。
(5)上述した本発明の油圧制御装置は、前記外部連通孔が、前記アッパーカバーにおける前記締結部材による固定位置に対して第二所定距離だけ離間した位置に形成されるものであり、前記第二所定距離が、前記油路にかかる油圧の大きさに応じて設定されているとよい。
上述した油圧制御装置は、かかる構成とすることにより、オイル漏れを抑制しつつ油振の抑制や油圧の適切な制御を行うことができる。ここで、例えば、供給されるオイルの油圧が高い場所(例えば、CVT)に油圧制御装置を利用する場合は、第二所定距離を大きく設定すればよい。これにより、上述した油圧制御装置は、油圧によって外部連通孔とアッパーカバーとの間の隙間が広がることを抑制できるので、オイル漏れの発生を抑制できる。一方、例えば、供給されるオイルの油圧が低い場所に油圧制御装置を利用する場合は、第二所定距離を小さくすればよい。すなわち、油圧が低い場合は、外部連通孔とアッパーカバーとの間の隙間が広がりにくいため、第二所定距離を小さくできる。これにより、外部連通孔を配する位置の自由度を広げることが期待できる。
本発明は、油路を通過するオイルによる振動(油振)を抑制することで安定に動作させることが可能な油圧制御装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る油圧制御装置の平面図である。 図1のA-A方向矢視断面図である。 本発明の油圧制御装置を構成する外部連通孔の周辺を拡大した図1の要部拡大図である。
以下、本発明の実施形態に係る油圧制御装置1について、図1~図3を参照しつつ説明する。本実施形態では、油圧制御装置1が、車両に搭載された無段変速機(CVTとも称する)の内部に設けられる場合を例として説明する。なお、図1及び図2では、本実施形態の説明に必要なもの以外は省略していることに留意されたい。
図1は、油圧制御装置1を上面側から見た平面図であり、図2は、図1のA-A方向矢視断面図である。油圧制御装置1は、CVTにオイル(例えば、潤滑油、作動油)を供給する際の油圧を制御するものとされている。具体的には、油圧制御装置1は、プライマリプーリ及びセカンダリプーリに供給されるオイルの油圧を制御することで、ベルトの挟圧を制御するものとされている。
油圧制御装置1は、本体としてバルブボデー10を備えている。バルブボデー10は、CVTを収容するケース(図示せず)の内部における底部に配されている。前記ケースにおけるバルブボデー10の下方側には、オイルが充填されたオイルパン及びストレーナ(共に図示せず)が配されている。
図2に示すように、バルブボデー10は、CVTの制御を行うために必要な油圧経路をなす複数の油路20を備えるものとされている。バルブボデー10は、上部ボデー11及び下部ボデー15の2層のブロックで形成されている。バルブボデー10は、上部ボデー11及び下部ボデー15がボルト等により油密に結合されたものとされている。下部ボデー15は、後述する下部側油路22と連通するようにストレーナの吐出口が接続されている。従って、オイルは、オイルポンプ(図示せず)によって吸い上げられ、ストレーナによって濾過される。濾過されたオイルは、下部側油路22に供給される。また、バルブボデー10の油路20には、バルブ40(図1参照。本実施形態では3連。)が接続されており、バルブ40を制御することにより、供給するオイルの油圧が制御される。
上部ボデー11は、平面視において略矩形状に形成されており、一角が矩形状に切り欠かれた形状に形成されている。上部ボデー11は、下面側に本発明を構成する上部側油路21が形成されている。また、上部ボデー11は、上面側にも上面側油路23が形成されている。また、上部ボデー11は、上面側の少なくとも一部がアッパーカバー30によって覆われている。
図1に示すように、アッパーカバー30は、少なくとも上面側油路23(図2参照)を覆う形状に形成されており、複数の締結部材31(例えば、ボルト)等で締め付けることにより、上部ボデー11の上面に固定される。アッパーカバー30は、例えば、所定の厚みを有する鋼板で形成されており、締結部材31で締め付けることにより、所定量撓む可撓性を有するものとされている。詳細は後述するが、アッパーカバー30が撓むことによって、外部連通孔13の開口端とアッパーカバー30との間に所定の隙間が形成されるものとされている。なお、アッパーカバー30は、外部連通孔13の開口端以外の油密が必要とされる部分は、オイル漏れが生じないよう、締結部材31による締め付け度合いが調整される。
図2に示すように、上部側油路21は、上部ボデー11の下面側において、下方側に向けて開口するように溝や隔室として形成されている。上部側油路21は、上部ボデー11及び下部ボデー15の間に設けられたプレート12によって下面側が覆われることで、油密とされている。また、上部側油路21は、バルブボデー10の上面側において外部に連通させる外部連通孔13を有している。
外部連通孔13は、上部ボデー11の上下方向に沿って、直線状に形成され、上部ボデー11の上面側から上部側油路21の天井部21Aに亘って貫通している。従って、外部連通孔13は、上部側油路21のおける天井部21Aと連通している。また、外部連通孔13は、外部と通気可能な径に形成されると共に、オイルの通過を抑制可能な径に形成されている。具体的には、外部連通孔13は、例えば、2~3mm程度の径(本実施形態では、2.5mm径)に形成されている。従って、オイルに混入した空気(気泡)は、天井部21A側に上昇し、外部連通孔13を通過して外部連通孔13の開口端から排出される。一方、外部連通孔13は、上部側油路21におけるオイルの通過を抑制するものとされている。そのため、外部連通孔13は、オイル漏れを抑制しつつ、オイルに混入した空気を外部に排気することが可能である。なお、外部連通孔13の径は、使用するオイルの特性(例えば、粘度)、外部連通孔13の長さや形状等に応じて適宜変更することが可能である。
また、外部連通孔13の開口端と、アッパーカバー30の下面側との間には、所定の隙間(図示せず)が形成されている。前記隙間は、アッパーカバー30が締結部材31による締め付けにより撓むことで形成されている。前記隙間は、オイル漏れを抑制しつつ、空気を排気できる程度の微細なものとして形成されている。また、外部連通孔13は、図3に示すように、アッパーカバー30の端部30Eから第一所定距離d1だけ内側に形成されている。
第一所定距離d1は、油路20にかかる油圧の大きさに応じて設定することが可能である。例えば、供給されるオイルの油圧が高い場所(例えば、CVT)に本発明の油圧制御装置1を利用する場合は、第一所定距離d1を大きく設定(例えば、d1が4.5mm)すればよい。これにより、油圧によって外部連通孔13とアッパーカバー30との間の隙間が広がることを抑制できるので、オイル漏れの発生を抑制できる。一方、例えば、供給されるオイルの油圧が低い場所に油圧制御装置1を利用する場合は、第一所定距離d1を小さく設定(例えば、d1が3mm)すればよい。すなわち、油圧が低い場合は、外部連通孔13とアッパーカバー30との間の隙間が広がりにくいため、第一所定距離d1を小さくできる。これにより、外部連通孔13を配する位置の自由度を広げることが期待できる。第一所定距離d1を適切に設定することにより、オイル漏れを抑制しつつ油振の抑制や油圧の適切な制御が可能となる。第一所定距離d1は、オイル漏れが発生しない程度のシール性を保つことが可能な距離に設定することが望ましい。
また、外部連通孔13は、アッパーカバー30における締結部材31による固定位置に対して第二所定距離d2だけ離間した位置に形成されている。
第二所定距離d2は、前記油路にかかる油圧の大きさに応じて設定することが可能である。例えば、供給されるオイルの油圧が高い場所(例えば、CVT)に本発明の油圧制御装置1を利用する場合は、第二所定距離d2を大きく設定すればよい。これにより、油圧によって外部連通孔13とアッパーカバー30との間の隙間が広がることを抑制できるので、オイル漏れの発生を抑制できる。一方、例えば、供給されるオイルの油圧が低い場所に油圧制御装置1を利用する場合は、第二所定距離d2を小さくすればよい。すなわち、油圧が低い場合は、外部連通孔13とアッパーカバー30との間の隙間が広がりにくいため、第二所定距離d2を小さくできる。これにより、外部連通孔13を配する位置の自由度を広げることが期待できる。第二所定距離d2を適切に設定することにより、オイル漏れを抑制しつつ油振の抑制や油圧の適切な制御が可能となる。
図2に示すように、下部ボデー15は、ブロック状に形成されており、上面側の外形が、上部ボデー11の下面側と同形状となるように形成されている。下部ボデー15は、上面側に本発明を構成する下部側油路22が形成されている。下部側油路22は、上面側に向けて開口するように溝や隔室として形成されている。下部側油路22は、上部ボデー11及び下部ボデー15の間に設けられたプレート12によって上面側が覆われることで、油密とされている。また、下部側油路22は、下部ボデー15の上面側から下面側に通じており、下端側が、ストレーナ(図示せず)の吐出口と接続されている。従って、ストレーナを介して吸い上げられたオイルは、下部側油路22に供給される。
プレート12は、例えば、鋼板等の板状部材で形成されており、上部ボデー11及び下部ボデー15の間に配されている。また、プレート12は、上部側油路21及び下部側油路22の開口端を油密に覆うものとされている。上部ボデー11及び下部ボデー15が、プレート12を介して、ボルト等で結合されることにより、バルブボデー10が形成される。また、プレート12には、所定の位置に下部側油路22と連通する内部連通孔12Aが形成されている。内部連通孔12Aは、オイルが通過可能な径を有しており、油路20の一部を形成している。従って、オイルは、上部側油路21及び下部側油路22の間で相互に流通可能である。なお、内部連通孔12Aは、上部側油路21と下部側油路22との連通が必要とされる場所毎にそれぞれ設けてもよい。
以上が、本発明の油圧制御装置1の実施形態であり、次に、本発明の油圧制御装置1における油圧制御についての詳細を説明する。
図2に示すように、オイルポンプ(図示せず)によって、吸い上げられたオイルは、ストレーナ(図示せず)で濾過された後、下部側油路22に供給される。下部側油路22に供給されたオイルは、下部ボデー15の上面側に送られ、内部連通孔12Aを通過して上部側油路21に送られる。上部側油路21にオイルが到達すると、混入した空気が上昇し、上部側油路21における天井部21Aに溜まる。ここで、天井部21Aに溜まった空気は、外部連通孔13を通過し、外部連通孔13の開口端から排出される。外部連通孔13の開口端から排出された空気は、アッパーカバー30と前記開口端との間の隙間を通じてバルブボデー10の外部に排出される。一方、上部側油路21を通過したオイルは、バルブ40によって、適切な油圧に制御され、下部側油路22や上面側油路23等を経由しながらCVT等に供給される。
このように、本発明の油圧制御装置1は、上部側油路21に設けられた外部連通孔13を通じて、オイルに混入した空気をバルブボデー10の外部に排出することができる。そのため、油圧制御装置1は、空気が混入したオイルが通過することにより発生する振動(油振)を抑制できる。なお、本実施形態ではオイルに混入した空気を排気するものとしたが、外部連通孔13は、オイルに混入した各種の気体を排気することが可能である。
また、本実施形態では、外部連通孔13の開口端がアッパーカバー30で覆われており、アッパーカバー30は、可撓性を有する板状部材で形成されている。また、アッパーカバー30は、バルブボデー10の上面側において少なくとも1つの締結部材31で締め付けることにより固定されている。従って、アッパーカバー30は、締結部材31での締め付けにより、所定量撓んで、外部連通孔13の開口端とアッパーカバー30との間に外部と連通する隙間が形成される。これにより、油圧制御装置1は、アッパーカバー30でオイル漏れを抑制すると共に、オイルに混入した空気をバルブボデー10の外部に排出させることができる。その結果、油圧制御装置1は、オイル漏れを抑制しつつ、油振を抑制することができる。これにより、油圧制御装置1は、油路20に通ずる各部に適切な油圧でオイルを供給することができ、各部の動作不良(例えば、CVTにおけるベルト滑り)を抑制できる。
また、本発明の油圧制御装置1は、バルブボデー10が上部ボデー11と下部ボデー15とに分けて形成されているので、バルブボデー10への油路20の形成が容易に行える。ここで、油路20は、例えば、上部ボデー11及び下部ボデー15の境界(上部ボデー11の下面側及び下部ボデー15の上面側)、あるいは、上部ボデー11の上面側や下部ボデー15の下面側に形成するとよい。かかる場合は、油路20の開口端側をカバーやプレートで油密に覆うことにより、上下各ボデーに油路20を形成することができる。このように、本発明の油圧制御装置1は、油路20の形成をバルブボデー10の表面側から行うことができるので、油路20の形成が容易となる。
以上が、本発明に係る油圧制御装置1の一実施形態であるが、本発明の油圧制御装置1は、上述した実施形態に係るものに限定されるものではなく、様々な変形を行うことができる。
本実施形態では、バルブボデー10が、上部ボデー11及び下部ボデー15の2層で形成されているが、バルブボデー10は、3層以上に分割されたものや単一のボデーで形成されているものなど各種の形態のものを採用できる。また、バルブボデー10は、各種の形状や大きさのものを採用でき、素材も各種のものを用いることができる。また、本実施形態では、油圧制御装置1がCVTに搭載されている場合を例示したが、本発明の油圧制御装置1は、CVTだけでなく各種の油圧制御装置に用いることができる。本発明の油圧制御装置1は、例えば、自動変速機(AT)やトルクコンバータなどにも用いることができる。
アッパーカバー30は、締結部材31での締結により、外部連通孔13を外部と連通させる隙間を形成可能なものであれば、各種の可撓性を有する部材(例えば、薄い鋼板)で形成できる。また、アッパーカバー30は、バルブボデー10や油路20の形状に応じて、各種の形状や大きさ、厚み等に形成することができる。また、アッパーカバー30は、外部連通孔13の配される位置に応じて、各種の場所に配することができる。また、締結部材31は、アッパーカバー30と上部ボデー11とを締結できる各種の部材(例えば、ボルト、ピン)を用いることができる。
また、油路20は、上部側油路21及び下部側油路22の2層で形成されているものだけではなく、3層以上の油路20で形成されていてもよい。また、油路20の形状は、油圧等に応じて、各種の形状や大きさに形成することができる。また、油路20を通過するオイルは、潤滑油や作動油など各種の組成のものを使用できる。また、上部側油路21は、上部ボデー11に形成されているものだけではなく、下部ボデー15やその他のボデーに形成されていてもよい。また、下部側油路22は、下部ボデー15に形成されているものだけではなく、上部ボデー11やその他のボデーに形成されていてもよい。また、内部連通孔12Aは、適宜設ければよく、内部連通孔12Aを廃して、直接的に上部側油路21と下部側油路22とを接続してもよい。また、内部連通孔12Aは、各種の形状や大きさ、あるいは、孔径に形成することができ、適宜の位置に配することができる。
本実施形態では、外部連通孔13が、外部と通気可能な径を有すると共に、オイルの通過を抑制可能な径に形成されているが、外部連通孔13の開孔径は、オイル漏れが発生しない程度の各種の径に設定することができる。また、外部連通孔13の開孔径は、上述した実施形態に限定されるものではなく、オイルの特性(例えば、粘度)に応じて各種の径に設定することができる。また、外部連通孔13は、通気が可能な各種の形状(例えば、直線状、屈曲状、曲線状)に形成することができる。また、外部連通孔13は、通気が可能な各種の開孔形状(例えば、円形、楕円形、矩形状、多角形状)に形成することができる。
また、本実施形態では、外部連通孔13が、アッパーカバー30の端部30Eから第一所定距離d1だけ内側に形成されているが、第一所定距離d1は、油路20にかかる油圧の大きさに応じた各種の距離を設定可能である。また、第一所定距離d1は、アッパーカバー30の可撓性度合い(撓み度合い)に応じて、各種の距離を設定可能である。
また、本実施形態では、外部連通孔13が、アッパーカバー30における締結部材31による固定位置に対して第二所定距離d2だけ離間した位置に形成されるものとしたが、第二所定距離d2は、油路20にかかる油圧の大きさに応じた各種の距離を設定可能である。また、第二所定距離d2は、アッパーカバー30の可撓性度合い(撓み度合い)に応じて、各種の距離を設定可能である。
以上が、本発明に係る油圧制御装置1の各種の実施形態や変形例であるが、本発明は上述した実施形態や変形例において例示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得ることは当業者に容易に理解できよう。
本発明の油圧制御装置は、各種機器の油圧制御に利用することができる。また、本発明の油圧制御装置は、車両等に搭載されるCVTやAT等の変速機、トルクコンバータ等における油圧制御に好ましく利用することができる。
1 :油圧制御装置
10 :バルブボデー
11 :上部ボデー
12 :プレート
12A:内部連通孔
13 :外部連通孔
15 :下部ボデー
20 :油路
21 :上部側油路
22 :下部側油路
23 :上面側油路
30 :アッパーカバー
30E:端部
31 :締結部材(ボルト)
d1 :第一所定距離
d2 :第二所定距離

Claims (3)

  1. 上部側油路及び下部側油路の少なくとも2層からなる油路を内部に備えると共に、前記上部側油路及び前記下部側油路の間で相互にオイルを流通可能なバルブボデーを有する油圧制御装置であって、
    前記バルブボデーの上面に配され、当該バルブボデーの少なくとも一部を覆うアッパーカバーを有し、
    前記バルブボデーは、前記上部側油路及び前記下部側油路を連通する内部連通孔を有し、
    前記アッパーカバーは、可撓性を有する板状部材で形成されると共に、前記バルブボデーの上面側に少なくとも1つの締結部材で締め付けることにより固定されるものであり、
    前記上部側油路は、前記バルブボデーの上面側において外部に連通させる外部連通孔を有し、
    前記外部連通孔は、開口端が前記アッパーカバーに覆われると共に、前記開口端と前記アッパーカバーとの間に形成される隙間を通じて前記外部と連通すること、を特徴とする油圧制御装置。
  2. 前記外部連通孔が、前記外部と通気可能な径を有すると共に、前記オイルの通過を抑制可能な径に形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 前記外部連通孔が、前記アッパーカバーの端部から第一所定距離だけ内側に形成されるものであり、
    前記第一所定距離が、前記油路にかかる油圧の大きさに応じて設定されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の油圧制御装置。
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