JP7787361B2 - 接着剤インク、及び該接着剤インクを用いた捺染物の製造方法 - Google Patents
接着剤インク、及び該接着剤インクを用いた捺染物の製造方法Info
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Description
[1] 布帛への転写印刷に用いられるインクジェット用接着剤インクであって、
前記接着剤インクは、樹脂と水溶性有機溶剤と水とを含み、
前記樹脂は、ガラス転移温度が30℃以下であり、重量平均分子量が10,000~700,000である接着剤インク。
[2] 前記樹脂が、アクリル系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含む、[1]に記載の接着剤インク。
[3] 前記樹脂が、エマルション粒子として前記接着剤インクに含まれている、[1]又は[2]に記載の接着剤インク。
[4] 前記布帛が、綿、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、又はこれらの混合物から形成されるものである、[1]~[3]のいずれか1項に記載の接着剤インク。
[5] [1]~[4]のいずれか1項に記載の接着剤インクと、
顔料及び樹脂を含有する着色インクとを含む、インクセット。
[6] 前記接着剤インクに含まれる樹脂が、アクリル系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含み、
前記着色インクに含まれる樹脂が、アクリル系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含む、[5]に記載のインクセット。
[7] 転写基材に、[1]~[4]のいずれか1項に記載の接着剤インクが、顔料及び樹脂を含有する着色インクから形成される着色インク層を介して又は介さずに印刷されている転写媒体。
[8] 前記転写基材が、プラスチックフィルム又は紙である、[7]に記載の転写媒体。
[9] 前記転写媒体が、前記転写基材の接着剤インクが印刷される面に、インク受容層をさらに有する、[7]又は[8]に記載の転写媒体。
[10] [1]~[4]のいずれか1項に記載の接着剤インクを用いて転写印刷された捺染物。
[11] 転写基材上に、又は転写基材に積層された着色インク層上に、インクジェットで接着剤インクを印刷する工程3;及び、
前記接着剤インクを乾燥する工程4;を含み、
工程3で用いられる接着剤インクが、樹脂と水溶性有機溶剤と水とを含み、前記樹脂が、ガラス転移温度が30℃以下であり、重量平均分子量が10,000~700,000である、
布帛への転写印刷用の転写媒体の製造方法。
[12] 前記接着剤インクに含まれる樹脂が、アクリル系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含む、[11]に記載の製造方法。
[13] 前記工程3が、転写基材に積層された着色インク層上に、インクジェットで接着剤インクを印刷する工程であって、
前記着色インク層が、転写基材上にインクジェットで着色インクを印刷する工程1、及び、前記着色インクを乾燥する工程2により形成される、[11]又は[12]に記載の製造方法。
[14] 前記着色インクが顔料及び樹脂を含有する[13]に記載の製造方法。
[15] 前記接着剤インクに含まれる樹脂が、アクリル系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含み、
前記着色インクに含まれる樹脂が、アクリル系樹脂及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含む、[14]に記載の製造方法。
[16] 前記工程2が、着色インクの固形分を除いた成分100質量%のうち、20~80質量%を蒸発させる工程である、[13]~[15]のいずれかに記載の製造方法。
[17] 前記接着剤インクの厚みが、乾燥工程4の後で0.5~200μmである、[11]~[16]のいずれかに記載の製造方法。
[18] 前記接着剤インクに含まれる樹脂が、エマルション粒子として前記接着剤インクに含まれている、[11]~[17]のいずれかに記載の製造方法。
[19] 前記転写基材が、プラスチックフィルム又は紙である、[11]~[18]のいずれかに記載の製造方法。
[20] 前記工程3における接着剤インクの印刷が、(I)転写基材上に積層されたインク受容層、或いは、(II)転写基材、インク受容層、着色インク層の順で積層された積層体における着色インク層側の面に対し実施される、[11]~[19]のいずれかに記載の製造方法。
[21] [11]~[20]のいずれかに記載の製造方法により得られた転写媒体を、布帛に転写印刷する工程を含む捺染物の製造方法。
[22] 前記転写印刷工程が、転写媒体において接着剤インクが印刷されている面を布帛と対向させた状態で密着させる密着工程と、前記布帛から転写基材を剥がす工程とを有し、
前記密着工程における密着時間が30秒以下である、[21]に記載の製造方法。
[23] 前記布帛が、綿、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、又はこれらの混合物から形成されるものである、[21]又は[22]に記載の製造方法。
本発明の接着剤インクは、布帛への転写印刷に用いられるインクジェット用接着剤インクであって、前記接着剤インクは、樹脂と水溶性有機溶剤と水とを含み、前記樹脂は、ガラス転移温度が30℃以下であり、重量平均分子量が10,000~700,000であることを特徴とする。本発明の接着剤インクは、上記した成分以外に、必要に応じて他の成分を含むこともできる。本発明の接着剤インクを構成する各成分について説明する。
本発明の接着剤インクは、樹脂を含む。樹脂は、1種単独で用いても、2種以上を併用して用いてもよい。
すなわち、前記樹脂のTgは、-50~30℃であることが好ましく、より好ましくは-30~20℃、さらに好ましくは-20~15℃、特に好ましくは-10~10℃である。
(ステップ1)10℃/minの速度で-50℃から150℃まで昇温し、150℃で5分間保持。
(ステップ2)10℃/minの速度で150℃から-50℃まで降温し、-50℃で5分間保持。
(ステップ3)10℃/minの速度で-50℃から150℃まで昇温。
また、2種以上の樹脂を用いる場合、主成分である樹脂のTgが上記範囲を満たしていることが好ましく、全ての樹脂のそれぞれのTgがいずれも上記範囲内であることがより好ましい。なお、主成分である樹脂とは、接着剤インクに含まれる樹脂の合計100質量%中、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上を占める樹脂を指す。
すなわち前記樹脂の重量平均分子量は、10,000~700,000であり、好ましくは20,000~500,000、より好ましくは20,000~400,000であり、30,000~350,000又は50,000~300,000であってもよい。
特に、得られる接着剤インク層の黄変を抑制する観点からは、前記樹脂としてアクリル系樹脂を用いることが好ましい。接着剤インクは、転写媒体や捺染物の製造において後述の通り加熱下に置かれる場合があり、当該加熱により、得られる接着剤インク層が黄変することがある。このような黄変が抑制されていることが、得られる捺染物のデザイン性を高める上で求められる場合があるところ、前記樹脂としてアクリル系樹脂を用いることで、上記黄変を抑制できる。
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸の塩(以下、まとめて(メタ)アクリル酸(塩)という);
鎖状アルキル(メタ)アクリレート(例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、sec-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、2-オクチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、n-ラウリル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート)、環状アルキル(メタ)アクリレート(例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート)などのアルキル(メタ)アクリレート;
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレートなどのフルオロアルキル(メタ)アクリレート;
フェニル(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート等のアリール(メタ)アクリレート;
ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート、メチルベンジル(メタ)アクリレート、ナフチルメチル(メタ)アクリレートなどのアラルキル(メタ)アクリレート;
2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;
グリシジル(メタ)アクリレート、α-メチルグリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有(メタ)アクリレート;
メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリプロポキシ(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル基含有(メタ)アクリレート;
γ-(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ-(メタ)アクリロイルオキシプロピルヒドロキシシラン、γ-(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルヒドロキシシランなどのシリル基含有(メタ)アクリレート;
(メタ)アクリルオキシアルキルプロペナール、アセトニル(メタ)アクリレート、ジアセトン(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートアセチルアセテート、ブタンジオール-1,4-アクリレートアセチルアセテート、2-(アセトアセトキシ)エチル(メタ)アクリレートなどのカルボニル基含有(メタ)アクリレート;
(メタ)アクリロイルアジリジン、(メタ)アクリル酸2-アジリジニルエチルなどのアジリジニル基含有(メタ)アクリレート;
エチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレングリコールメトキシ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールメトキシ(メタ)アクリレートなどの(ジ)エチレングリコール(メトキシ)(メタ)アクリレートなどのオキソ基含有(メタ)アクリレート;
4-(メタ)アクリロイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルオキシ-1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリジンなどのピペリジン基含有(メタ)アクリレート;等が挙げられ、1種または2種以上を選択して用いることができる。
前記アルカリ金属塩を構成するアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。
前記アンモニウム塩を構成するアンモニウムは、NH4 +であってもよく、有機アンモニウムであってもよい。有機アンモニウムとしては、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウムなどのテトラアルキルアンモニウム(好ましくはテトラC1-10アルキルアンモニウム)、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、トリブチルアンモニウムなどのトリアルキルアンモニウム(好ましくはトリC1-10アルキルアンモニウム)、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウムなどのヒドロキシアルキルアンモニウム(好ましくはモノ、ジ又はトリ(ヒドロキシC1-10アルキル)アンモニウム)、ジメチルモノエタノールアンモニウム等のジアルキルモノヒドロキシアルキルアンモニウム(好ましくはジC1-10アルキルモノ(ヒドロキシC1-10アルキル)アンモニウム)等が挙げられる。
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなどの炭素数1~10の多価アルコールのジ(メタ)アクリレート;
エチレンオキシドの付加モル数が2~50のポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシドの付加モル数が2~50のポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの炭素数2~4のアルキレンオキシド基の付加モル数が2~50であるポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;
エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性グリセロールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールモノヒドロキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリエトキシトリ(メタ)アクリレートなどの炭素数1~10の多価アルコールのトリ(メタ)アクリレート;
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレートなどの炭素数1~10の多価アルコールのテトラ(メタ)アクリレート;
ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール(モノヒドロキシ)ペンタ(メタ)アクリレートなどの炭素数1~10の多価アルコールのペンタ(メタ)アクリレート;
ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの炭素数1~10の多価アルコールのヘキサ(メタ)アクリレート;
ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、2-(2’-ビニルオキシエトキシエチル)(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有(メタ)アクリレート;
ウレタン(メタ)アクリレートなどの多官能(メタ)アクリレート;等が挙げられ、1種または2種以上を選択して用いることができる。
なお、得られる捺染物の洗濯堅牢性を高める観点からは、アクリル系樹脂を構成する全モノマー成分由来の構造単位の合計100質量%に対する、酸基含有モノマー由来の構造単位の含有量(好ましくは(メタ)アクリル酸(塩)由来の構造単位の含有量)は、0~3質量%が好ましく、より好ましくは0~1質量%、さらに好ましくは0~0.5質量%、よりさらに好ましくは0.1~0.5質量%、特に好ましくは0.3~0.5質量%である。
アクリル系樹脂を構成する全モノマー成分由来の構造単位100質量%に対する、スチレン系モノマー、C1-3鎖状アルキルメタクリレート、C4-12鎖状アルキルアクリレート、及び酸基含有モノマー由来の構造単位の合計含有量は、60質量%以上が好ましく、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上であり、100質量%であってもよい。
アクリル系樹脂を構成する全モノマー成分由来の構造単位の合計100質量%に対する、C4-12鎖状アルキルアクリレート由来の構造単位の含有量は、目的とするTgに応じて適宜調整すればよいが、20~90質量%が好ましく、30~75質量%がより好ましく、40~60質量%がさらに好ましい。
スチレン系モノマー及びC1-3鎖状アルキルメタクリレート由来の構造単位の合計含有量は、C4-12鎖状アルキルアクリレート由来の構造単位100質量部に対し、20~200質量部が好ましく、より好ましくは50~150質量部、さらに好ましくは80~120質量部である。
酸基含有モノマー由来の構造単位の含有量は、スチレン系モノマー、C1-3鎖状アルキルメタクリレート、及びC4-12鎖状アルキルアクリレート由来の構造単位の合計100質量部に対し、0~3質量部が好ましく、より好ましくは0.1~1質量部、さらに好ましくは0.3~0.5質量部である。
重合性不飽和基としては、例えばエチレン性不飽和二重結合を有する基が挙げられ、具体的に、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基、スチリル基などが挙げられる。
親水性基としては、乳化剤(界面活性剤)として公知の基が挙げられ、例えば、スルホン酸基、リン酸基、硫酸エステル残基、リン酸エステル残基などのアニオン性基;ポリエーテル基、エステル基などのノニオン性基;が好ましい。
疎水性基としても乳化剤(界面活性剤)として公知の基が挙げられ、例えば、アルキル基(特に炭素数が8~40程度のアルキル基)、アリール基含有炭化水素基(特に、フェニル基を有する炭素数12~40程度の炭化水素基)、多環フェニル基が好ましい。
プロペニル-アルキルスルホコハク酸エステル塩、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンスルホネート塩、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンホスフォネート塩(例えば、三洋化成工業(株)製、商品名:エレミノールRS-30など)、ポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテルスルホネート塩(例えば、第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS-10など)、アリルオキシメチルアルキルオキシポリオキシエチレンのスルホネート塩(例えば、第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンKH-10など)、ポリオキシエチレンスチレン化プロペニルフェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム(例えば、第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンAR-10など)、アリルオキシメチルノニルフェノキシエチルヒドロキシポリオキシエチレンのスルホネート塩(例えば、(株)ADEKA製、商品名:アデカリアソープSE-10など)、アリルオキシメチルアルコキシエチルヒドロキシポリオキシエチレン硫酸エステル塩(例えば、(株)ADEKA製、商品名:アデカリアソープSR-10、SR-30など)、ビス(ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル)メタクリレート化スルホネート塩(例えば、日本乳化剤(株)製、商品名:アントックスMS-60など)等の重合性基を有するアニオン性乳化剤;
ポリオキシエチレンスチレン化プロペニルフェニルエーテル(例えば、第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンAN-10など)、アリルオキシメチルアルコキシエチルヒドロキシポリオキシエチレン(例えば、(株)ADEKA製、商品名:アデカリアソープER-20など)、ポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル(例えば、第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンRN-20など)、アリルオキシメチルノニルフェノキシエチルヒドロキシポリオキシエチレン(例えば、(株)ADEKA製、商品名:アデカリアソープNE-10など)等の重合性基を有するノニオン性乳化剤;などが挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。
乳化剤として反応性乳化剤を用いる場合、該反応性乳化剤が有する重合性基が重合時に反応することで、得られる樹脂が反応性乳化剤由来の構造単位を有することになる。前記重合体における反応性乳化剤由来の構造単位の含有量は、前述のモノマー成分由来の構造単位100質量部に対して、0.1~8質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5~5質量部、さらに好ましくは1.0~3質量部である。
メチルアルコール、エチルアルコール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコール、tert-ブチルアルコールなどの低級アルコール(好ましくはC1-4アルコール);
プロピレングリコール、1,3プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール等の2価アルコール(好ましくはグリコール);
グリセリン等の3価アルコール;
モノエチレングリコールモノメチルエーテル、モノエチレングリコールモノエチルエーテル、モノエチレングリコールモノプロピルエーテル、モノエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、モノエチレングリコールモノブチルエーテル、モノエチレングリコールモノイソブチルエーテル等のモノエチレングリコールのエーテル(好ましくは、モノエチレングリコールのモノアルキルエーテル);
モノプロピレングリコールモノメチルエーテル、モノプロピレングリコールモノエチルエーテル、モノプロピレングリコールモノプロピルエーテル、モノプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、モノプロピレングリコールモノブチルエーテル、モノプロピレングリコールモノイソブチルエーテル等のモノプロピレングリコールのエーテル(好ましくは、モノプロピレングリコールのモノアルキルエーテル);
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル等のジエチレングリコールのエーテル(好ましくは、ジエチレングリコールのモノアルキルエーテル);
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル等のジプロピレングリコールのエーテル(好ましくは、ジプロピレングリコールのモノアルキルエーテル);
ポリエチレングリコール(EO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノメチルエーテル、ポリエチレングリコール(EO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール(EO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノプロピルエーテル、ポリエチレングリコール(EO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノイソプロピルエーテル、ポリエチレングリコール(EO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノブチルエーテル、ポリエチレングリコール(EO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノイソブチルエーテル等のポリエチレングリコールのエーテル(好ましくは、ポリエチレングリコールのモノアルキルエーテル);
ポリプロピレングリコール(PO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコール(PO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノエチルエーテル、ポリプロピレングリコール(PO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノプロピルエーテル、ポリプロピレングリコール(PO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノイソプロピルエーテル、ポリプロピレングリコール(PO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノブチルエーテル、ポリプロピレングリコール(PO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノイソブチルエーテル等のポリプロピレングリコールのエーテル(好ましくはポリプロピレングリコールのモノアルキルエーテル);
2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン等の複素環類;
アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;等が挙げられる。
また、接着剤インク層の黄変を抑制する観点からは、接着剤インクに含まれる樹脂100質量%中、アクリル系樹脂の含有量は、65質量%以上が好ましく、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上、特に好ましくは100質量%である。
本発明の接着剤インクは、水及び水溶性有機溶剤を含む。これら溶剤は、接着剤インクの粘度を調整する希釈剤として作用する。接着剤インクにおける水及び水溶性有機溶剤の合計含有量は、所望する接着剤インクの粘度に応じて設定すればよく、特に限定されないが、例えば40~90質量%であり、好ましくは50~88質量%、より好ましくは55~85質量%である。
また、樹脂との相溶性をより高める観点からは、疎水基(例えばアルキル基)と水酸基とを有する水溶性有機溶剤が好ましく、ジエチレングリコールのモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールのモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコール(EO付加モル数=2~10)のモノアルキルエーテル、及びポリプロピレングリコール(PO付加モル数=2~10)のモノアルキルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種がより好ましく、中でも、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ポリエチレングリコール(EO付加モル数=2~4)のモノブチルエーテル(特に、トリエチレングリコールモノブチルエーテル)、及びポリプロピレングリコール(PO付加モル数=2~10、好ましくは2~4)のモノメチルエーテル(特に、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル)、からなる群から選択される少なくとも1種がさらに好ましい。相溶性をより高める前記水溶性有機溶剤の含有量は、接着剤インクに含まれる水100質量部に対し、1~15質量部が好ましく、2~8質量部がより好ましい。
本発明の接着剤インクは、さらに架橋剤を含有していてもよい。架橋剤を用いることにより、本発明の接着剤インクに含まれる成分、たとえば樹脂等との相互作用により、あるいは化学反応により、架橋構造を形成し、強靭な塗膜を形成できるためと考えられるが、得られる捺染物の湿潤摩擦堅牢性や洗濯堅牢性(以下、まとめて堅牢性という場合がある)がより向上するものと推定される。
本発明の接着剤インクは、さらに界面活性剤を含有していてもよい。界面活性剤を用いることにより、インクジェット吐出に適した表面張力に調整することが可能となる。
前記アセチレングリコール系界面活性剤としては商業的に入手可能な製品を用いてもよく、具体的には、サーフィノールシリーズ(Evonik社製)、オルフィンシリーズ(日信化学工業社製)、アセチレノールシリーズ(川研ファインケミカル社製)等が挙げられる。
前記シリコーン系界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が好適に用いられる。シリコーン系界面活性剤としては商業的に入手可能な製品を用いてもよく、具体的には、シルフェイスシリーズ(日信化学工業社製)、KFシリーズ(日信化学工業社製)、BYK-345、347、348、349、3450、3451、3455、3480(以上、BYK社製)等が挙げられる。
前記フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物等が挙げられる。フッ素系界面活性剤としては商業的に入手可能な製品を用いてもよく、具体的には、サーフロンシリーズ(AGCセイケミカル社製)、メガファック Fシリーズ(DIC社製)等が挙げられる。
これら界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤を2種以上用いる場合、各々の界面活性剤の含有量は、本発明の接着剤インク100質量%に対し、0.05~2.5質量%が好ましく、より好ましくは0.2~2.0質量%、さらに好ましくは0.4~1.5質量%である。
本発明の接着剤インクは、さらに染料や顔料等の色材を含有していてもよい。接着剤インクが色材を有することで、接着剤インクが後述する着色インクの機能を兼ねることがでる。具体的には、接着剤インクのみで目的の画像や文字などのパターンの形成が可能となったり、着色インク層から形成されるパターンの背景となる白地層などの形成が可能となったりするため、着色インクの印刷の回数を減らしたり、着色インクの印刷工程そのものを省略したりできる。なお、得られる捺染物の堅牢性を特に優れたものとする観点からは、本発明の接着剤インクは、色材を含有しないことが好ましい。
前記顔料が白色顔料である場合、白色顔料の含有量は、発色性やデザイン性とホットメルト性や堅牢性の両立の観点から、本発明の接着剤インク100質量%中、1~10質量%が好ましく、より好ましくは1.5~7質量%である。
また、前記顔料が着色顔料である場合、着色顔料の含有量は、発色性やデザイン性とホットメルト性や堅牢性の両立の観点から、本発明の接着剤インク100質量%中、1~5質量%が好ましく、より好ましくは1.5~3質量%である。
本発明の接着剤インクには、本発明の目的が阻害されない範囲内で、上述した成分以外の他の成分が含まれていてもよい。例えば、分散剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、増粘剤、湿潤剤、可塑剤、安定剤、消泡剤、酸化防止剤、架橋促進剤、PH調整剤、防腐剤、連鎖移動剤、キレート剤などの添加剤が適量で含まれていてもよい。
本発明の接着剤インクの製造方法は、特に限定されないが、たとえば、樹脂(好ましくは後述するエマルション)、水、水溶性有機溶剤、及び必要に応じて用いられる架橋剤、界面活性剤、色材、その他成分を混合することにより製造することができる。
特に色材として顔料を用いる際には、顔料、分散剤、及び溶剤を混合し、ビーズミル等で分散処理を行うことにより、顔料が溶剤に分散されてなる顔料分散液を予め調整し、これをその他成分と混合することが好ましい。接着剤インクの製造に用いられる顔料分散液としては、後述の着色インクの製造に用いられる顔料分散液と同様のものが挙げられ、その好ましい態様も同様である。
前記方法に用いられる接着剤インクは、上述の通りであり、その好ましい態様も同様である。
また前記転写媒体の好ましい態様は、後述する転写媒体の欄に記載する。
上述の接着剤インクと、顔料及び樹脂を含有する着色インクとを含むインクセットも本発明に包含される。
白色顔料の場合、平均粒子径(体積基準)は、隠蔽性により優れる観点から、100~500nmが好ましく、下限については、より好ましくは150nm以上であり、さらに好ましくは200nm以上であり、上限については、より好ましくは450nm以下であり、さらに好ましくは400nm以下である。
着色顔料の場合、平均粒子径(体積基準)は、特に発色性の観点から20~200nmが好ましく、下限については、より好ましくは40nm以上であり、さらに好ましくは50nm以上であり、上限については、より好ましくは150nm以下であり、さらに好ましくは100nm以下である。
特に顔料が白色顔料である場合、着色インクにおける白色顔料の含有率は、5~40質量%が好ましく、10~30質量%がより好ましい。また顔料が有機顔料である場合、着色インクにおける有機顔料の含有率は、1~30質量%が好ましく、2~15質量%がより好ましい。
着色インクに用いられるアクリル系樹脂を構成する全モノマー成分由来の構造単位の合計100質量%に対する、アルキル(メタ)アクリレート由来の構造単位の含有量は、20~99質量%が好ましく、30~98質量%がより好ましく、40~95質量%がさらに好ましい。
また、C4-12鎖状アルキルアクリレート由来の構造単位100質量部に対するC4-12環状アルキルメタクリレート由来の構造単位の含有量は、1~100質量部が好ましく、3~50質量部がより好ましく、5~20質量部がさらに好ましい。
着色インクに用いられるアクリル系樹脂を構成する全モノマー成分由来の構造単位の合計100質量%に対する、(メタ)アクリル酸(塩)由来の構造単位の含有量は、0.1~5質量%が好ましく、0.5~4質量%がより好ましく、1.0~3質量%がさらに好ましい。上記範囲に調整することで、得られる捺染物の摩擦堅牢性や洗濯堅牢性がより向上し得る。
着色インクに用いられるアクリル系樹脂を構成する全モノマー成分由来の構造単位の合計100質量%に対する、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート由来の構造単位の含有量は、0.1~5質量%が好ましく、0.3~4質量%がより好ましく、0.5~3質量%がさらに好ましい。上記範囲に調整することで、得られる捺染物の耐水性を高めることができる。
(メタ)アクリル系モノマー由来の構造単位100質量部に対するスチレン系モノマー由来の構造単位の含有量は、例えば10~150質量部であり、好ましくは30~100質量部、より好ましくは40~70質量部である。
転写基材に、本発明の接着剤インクが、顔料及び樹脂を含有する着色インクから形成される着色インク層を介して又は介さずに印刷された転写媒体も本発明に包含される。本発明の転写媒体は、前述の接着剤インクを用いて形成されており、ゆえに、当該転写媒体を用いることで布帛に対する転写印刷時の転写性に優れ、且つ得られる捺染物の湿潤摩擦堅牢性や風合いを高めることができる。なお、転写基材に接着剤インクが着色インク層を介して印刷された転写媒体としては、転写基材に顔料及び樹脂を含有する着色インクが印刷され、前記着色インク上に本発明の接着剤インクがさらに印刷された転写媒体であることが好ましい。
以下、着色インクが印刷されて形成される層、すなわち着色インクから形成される層を着色インク層という場合があり、接着剤インクが印刷されて形成される層、すなわち接着剤インクから形成される層を接着剤インク層という場合がある。
本発明の転写媒体における着色インク層及び接着剤インク層は、転写基材から剥離可能に形成されている。
また、本発明の転写媒体は、前記積層体A及びBにおける接着剤インク層がガラス転移温度が30℃以下であり重量平均分子量が10,000~700,000である樹脂(上述で説明した接着剤インクに含まれる樹脂)を含む接着剤インク層である積層体であるといえる。
図1の(a)及び(b)は、転写媒体Aの一例である。(a)及び(b)における転写媒体100は、転写基材1上に着色インク層2が備えられ、さらに着色インク層2上に接着剤インク層3が備えられている。接着剤インク層3は、図1の(a)に示すように着色インク層2が形成されている部分にのみ備えられていてもよく、図1の(b)に示すように、着色インク層2が形成されている部分に加えてその周囲にも備えられていてもよい。(b)に示す態様であると、得られる捺染物の湿潤摩擦堅牢性がより向上するため好ましい。
図1の(c)は、転写媒体Bの一例である。(c)における転写媒体100では、接着剤インク層3が、転写基材1上に直接積層されている。特に接着剤インク層3を形成する接着剤インクが色材を有する場合に、転写媒体Bの形態(例えば図1の(c)に示す形態)とすることが好ましい。
前記金属としては、アルミニウムや銅が挙げられ、コストの観点からはアルミニウムが好ましい。
前記プラスチックとしては、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられ、コストの観点からはポリエステル樹脂が好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の芳香族ポリエステルがより好ましい。
上記の紙としては、普通紙、上質紙、塗工紙等が挙げられる。
なお転写媒体Bの形態とする場合には、転写基材1上にインク受容層4が備えられ、インク受容層4上に接着剤インク層3が積層された転写媒体100とすればよい。
なお転写媒体Bの形態とする場合には、図3の(d)~(f)において、インク受容層4上に接着剤インク層3が直接積層された転写媒体100とすればよい。
特に転写媒体Aがインク受容層を有する場合、着色インク層の一部または全部が、インク受容層に吸収されていてもよい。
また転写媒体Bがインク受容層を有する場合、接着剤インク層の一部が、インク受容層に吸収されていてもよい。
本発明の転写媒体の製造方法は特に限定されないが、
転写基材上に、又は転写基材に積層された着色インク層上に、インクジェットで接着剤インクを印刷する工程3;及び、
前記接着剤インクを乾燥する工程4;を含む方法により、製造することが好ましい。
以下、各工程について詳述する。
工程1は、転写基材上にインクジェットで着色インクを印刷する工程である。工程1を行うための装置としては、インクジェット記録装置が挙げられ、インクジェット記録装置の具体例として、以下に限定されないが、MMP-TX13(マスターマインド社製)が挙げられる。インクジェット記録装置を用いる場合、インクジェットヘッドから着色インクを吐出し、転写基材上の所定の部分に該着色インクを付着させることで、転写基材上に着色インクを印刷することができる。これにより、転写基材上に着色インク層のパターンが形成される。なお「転写基材上にインクジェットで着色インクを印刷する」とは、直接転写基材にインクジェットで着色インクを印刷する態様のみだけでなく、転写基材上にインク受容層及び/又は離型層等の他の層が備えられた積層体にインクジェットで着色インクを印刷する態様も含む。
工程2は、転写基材上に印刷された着色インクを乾燥する工程である。すなわち、工程2では、転写基材上に印刷された着色インクにおける固形分を除いた成分(すなわち、溶剤)の一部または全部を蒸発させる工程であるといえる。転写基材の印刷面にインク受容層が設けられている場合であっても、さらにその上に接着剤インクを印刷する際に、着色インクが流動し、明瞭なパターンが得られない場合があるため、乾燥工程2を経ることが好ましい。
すなわち、前記蒸発量は、10~80質量%が好ましく、より好ましくは15~70質量%、さらに好ましくは20~60質量%、特に好ましくは20~50質量%又は20~40質量%である。
なお、事前に固形分濃度が既知の着色インクを用いて一定重量の着色インクを基材に吐出し、乾燥を行った後のインクと基材の合計重量と、基材のみの重量をそれぞれ精密天秤で測定し、計算することにより、所望の蒸発量となる条件を求めることができる。それと同じ条件により、工程2の乾燥処理を行えばよい。
工程3は、転写基材上に、又は転写基材に積層された着色インク層上に、インクジェットで接着剤インクを印刷する工程である。上記「転写基材上にインクジェットで接着剤インクを印刷する工程」には、直接転写基材にインクジェットで接着剤インクを印刷する態様のみだけでなく、転写基材上にインク受容層及び/又は離型層等の他の層(但し、着色インク層を除く)が備えられた積層体にインクジェットで接着剤インクを印刷する態様も含む。
例えばインク受容層を有する転写媒体Aを作製する場合、前記工程3における接着剤インクの印刷が、転写基材、インク受容層、着色インク層の順で積層された積層体における着色インク層側の面に対し実施されることが好ましく、またインク受容層を有する転写媒体Bを作製する場合、前記工程3における接着剤インクの印刷が、転写基材上に積層されたインク受容層に対し実施されることが好ましい。
工程4は、転写基材上或いは着色インク上に印刷された接着剤インクを乾燥する工程である。すなわち、工程4では、工程1や工程3にて印刷された着色インクや接着剤インクにおける固形分を除いた成分(すなわち、溶剤)の一部または全部を蒸発させる工程であるといえる。
上述の接着剤インクを用いて転写印刷された捺染物、すなわち、上述の転写媒体を用いて転写印刷された捺染物も本発明に包含される。本発明の捺染物は、特定の接着剤インクを用いているため、湿潤摩擦堅牢性や風合いに優れる。以下、本発明の捺染物の製造方法について詳述する。
本発明の捺染物は、上述の転写媒体を、布帛に転写印刷することにより得られる。本発明の捺染物の製造に用いられる転写媒体は、上述の転写媒体として説明したものと同様であり、その好ましい態様も同様である。
密着工程における圧力も、特に限定されるものではないが、100~600g/cm2であることが好ましく、より好ましくは200~500g/cm2である。
当該工程における加熱温度は、特に限定されるものではないが、80~200℃であることが好ましく、より好ましくは100~180℃である。
当該工程における圧力も、特に限定されるものではないが、100~600g/cm2であることが好ましく、より好ましくは200~500g/cm2である。
当該工程における加熱及び加圧時間も、特に限定されるものではないが、1秒~1分が好ましく、より好ましくは3秒~30秒である。
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素導入管及び滴下ロートを取り付けた重合器に脱イオン水280部を仕込んだ。その後、窒素ガス気流下で撹拌しながら内温を75℃まで昇温した。一方、上記滴下ロートに、モノマー成分であるメチルメタクリレート490部、ブチルアクリレート490部、アクリル酸20部、重合連鎖移動剤であるt-ドデシルメルカプタン4.0部、乳化剤であってそれぞれ予め20%水溶液に調整した、ソフタノール300((株)日本触媒製)62.5部及びラテムルWX(商品名、花王社製)62.5部、並びに、脱イオン水183.0部からなる単量体乳化物を仕込んだ。次に、重合器の内温を75℃に維持しながら、上記単量体乳化物のうちの27.0部、重合開始剤(酸化剤)である5%過硫酸カリウム水溶液5部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液10部を添加し、初期重合を開始した。40分後、反応系内を80℃に維持したまま、残りの単量体乳化物を210分にわたって均一に滴下した。同時に5%過硫酸カリウム水溶液95部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液90部を210分かけて均一に滴下し、滴下終了後60分同温度を維持し、重合を終了した。得られた反応液を室温まで冷却後、2-ジメチルエタノールアミン16.7部、脱イオン水39部を添加することで、アクリル系樹脂エマルション(以下、エマルション1という)を得た。エマルション1の固形分は55%であり、エマルション1に含まれるエマルション粒子のTgは10℃であり、平均粒子径は200nmであり、重量平均分子量は300,000であった。
20%水溶液に調整したラテムルWX62.5部を、20%水溶液に調整したアデカリアソーブSR-10(商品名、(株)ADEKA製)62.5部とした以外は、エマルション製造例1と同様に反応を行い、アクリル系樹脂エマルション(以下、エマルション2という)を得た。エマルション2の固形分は55%であり、エマルション2に含まれるエマルション粒子のTgは8℃であり、平均粒子径は200nmであり、重量平均分子量は280,000であった。
t-ドデシルメルカプタンの量を20部とした以外は、エマルション製造例1と同様に反応を行い、アクリル系樹脂エマルション(以下、エマルション3という)を得た。エマルション3の固形分は55%であり、エマルション3に含まれるエマルション粒子のTgは3℃であり、平均粒子径は200nm、重量平均分子量は70,000であった。
使用するモノマー成分を、ブチルアクリレート250部、スチレン490部、2-エチルヘキシルアクリレート240部、及びアクリル酸20部に変更した以外はエマルション製造例1と同様に反応を行いアクリル系樹脂エマルション(以下、エマルション4という)を得た。エマルション4の固形分は55%であり、エマルション4に含まれるエマルション粒子のTgは-6℃であり、平均粒子径は200nmであり、重量平均分子量は250,000であった。
ユニチカ製エリーテルKT-0507(ポリエステル系樹脂エマルション)(以下、エマルション5という)を用意した。エマルション5の固形分は25%であり、エマルション5に含まれるエマルション粒子のTgは-21℃であり、平均粒子径は150nmであり、重量平均分子量は55,000であった。
ユニチカ製エリーテルKT-9204(ポリエステル系樹脂エマルション)(以下、エマルション6という)を用意した。エマルション6の固形分は30%であり、エマルション6に含まれるエマルション粒子のTgは22℃であり、平均粒子径は150nmであり、重量平均分子量は70,000であった。
滴下ロート、撹拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水252部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水437部、乳化剤((株)ADEKA製、商品名:アデカリアソーブSR-10)の25%水溶液80部、アクリル酸25部、2-エチルヘキシルアクリレート565部、シクロヘキシルメタクリレート50部、ヒドロキシエチルメタクリレート10部およびスチレン350部からなる滴下用プレエマルションを調製し、該滴下用プレエマルションの総量の3%にあたる44部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、5%過硫酸アンモニウム水溶液30部を添加し、重合を開始した。その後、滴下用プレエマルションの残部と5%過硫酸アンモニウム水溶液30部を240分間にわたり均一にフラスコ内に滴下した。滴下終了後、フラスコの内容物を80℃で180分間維持し、25%アンモニア水および脱イオン水を添加することによってpHを8.5、固形分50%に調整し、重合を終了した。得られた反応液を室温まで冷却した後、300メッシュの金網で濾過することによりアクリル系樹脂エマルション(以下、エマルション7という)を得た。エマルション7の固形分は50%であり、エマルション7に含まれるエマルション粒子のTgは-21℃であり、平均粒子径は200nmであり、重量平均分子量は1,100,000であった。
ユニチカ製エリーテルKT-8803(ポリエステル系樹脂エマルション)(以下、エマルション8という)を用意した。エマルション8の固形分は30%であり、エマルション8に含まれるエマルション粒子のTgは66℃であり、平均粒子径は100nmであり、重量平均分子量は50,000であった。
t-ドデシルメルカプタンの量を60部とした以外は、エマルション製造例1と同様に反応を行い、アクリル系樹脂エマルション(以下、エマルション9という)を得た。エマルション9の固形分は55%であり、エマルション9に含まれるエマルション粒子のTgは2℃であり、平均粒子径は200nm、重量平均分子量は7,000であった。
使用するモノマー成分を、メチルメタクリレート498部、ブチルアクリレート498部、及びアクリル酸4部に変更した以外はエマルション製造例1と同様に反応を行いアクリル系樹脂エマルション(以下、エマルション10という)を得た。エマルション10の固形分は50%であり、エマルション10に含まれるエマルション粒子のTgは10℃であり、平均粒子径は200nmであり、重量平均分子量は300,000であった。
使用するモノマー成分を、メチルメタクリレート500部及びブチルアクリレート500部に変更した以外はエマルション製造例1と同様に反応を行いアクリル系樹脂エマルション(以下、エマルション11という)を得た。エマルション11の固形分は50%であり、エマルション11に含まれるエマルション粒子のTgは10℃であり、平均粒子径は200nmであり、重量平均分子量は300,000であった。
エマルション粒子のガラス転移温度(Tg)は、以下の測定条件下で、示差走査熱量分析(DSC)により測定した。
測定機器:DSC 3500(商品名、NETZSCH社製)
試料容器:アルミニウム製密閉容器
試料重量:10mg±2mg
測定方法:N2雰囲気化で、-50℃→150℃の昇温を2サイクル行った。昇温・降温速度は10℃/minとし、-50℃と150℃における保持時間は5minとした。解析ソフトproteus Analysisを使用し、2サイクル目の昇温におけるDSC曲線チャートからガラス転移温度を解析し、中間点ガラス転移温度の値を採用した。
エマルション粒子の平均粒子径(体積基準)は、各製造例で得られたエマルションを測定試料として動的光散乱法による粒度分布測定器(大塚電子株式会社製、品番:FPAR-1000)を用いて測定し、キュムラント法解析を用いて求めた。
エマルション粒子の重量平均分子量(Mw)は、以下の測定条件下で、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により測定した。
測定機器:HLC-8320GPC(商品名、東ソー社製)
分子量カラム:TSK-GEL SuperMultiporeHZ(東ソー社製)
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
検量線用標準物質:ポリスチレン(東ソー社製)
測定方法:測定対象物を固形分が約0.2質量%となるようにTHFに溶解し、フィルターにてろ過した物を測定サンプルとして分子量を測定した。送液ポンプ流量は0.35ml/minとした。
分散剤のディスコートN-14(第一工業製薬製)を5部、プロピレングリコール6部、脱イオン水を70部、酸化チタンのCR-95(石原産業製)100部、粒子径0.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填し、ビーズミルを用いて分散し、孔径1μmフィルター(アドバンテック社製、MCP-1-C10S)で濾過することにより、顔料55%の白色顔料分散体(以下、顔料分散体1という)を得た。顔料の平均粒子径は330nmであった。
分散剤のジョンクリル678(BASF社製)を3部、ジメチルアミノエタノールを1.3部、脱イオン水81部を70℃で撹拌し混合した。次いで、青色顔料のC.I.Pigment Blue15:3 LIONOL BLUE FG-7330(東洋インキ製)を15部、界面活性剤のオルフィンD-10PG(日信化学工業製)を0.1部、粒子径0.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填し、ビーズミルを用いて分散し、孔径1μmフィルター(アドバンテック社製、MCP-1-C10S)で濾過することにより、顔料15%の青色顔料分散体(以下、顔料分散体2という)を得た。顔料の平均粒子径は90nmであった。
なお、上述の顔料の平均粒子径(体積基準)は、各製造例で得られた顔料分散体を測定試料として動的光散乱法による粒度分布測定器(大塚電子株式会社製、品番:FPAR-1000)を用いて測定し、キュムラント法解析を用いて求めた。
エマルション7を30部(エマルション粒子として15部)、顔料分散体1を23部、エポクロスWS-700((株)日本触媒製、固形分25%)を1.2部(固形分として0.3部)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2部、トリエチレングリコール15部、界面活性剤のKF-6011(信越化学製、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤)0.3部、及び脱イオン水を28.5部を混合し、孔径1μmフィルター(アドバンテック製、MCP-1-C10S)で濾過することにより、ホワイトインクを製造した。
顔料分散体1を顔料分散体2に変更した以外は、ホワイトインクの調製と同様に調製し、シアンインクを製造した。
エマルション1をエマルション粒子として25部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2部、トリエチレングリコール15部、界面活性剤のKF-6011(信越化学製)0.6部、及び脱イオン水36.9部の合計100部を混合し、孔径1μmフィルター(アドバンテック製、MCP-1-C10S)で濾過することにより、接着剤インク1を製造した。
接着剤インク1の調製における、各原料の種類、仕込み量をそれぞれ表1に示すように変更し、且つ合計量が100部となるよう脱イオン水の仕込み量で調製した以外は、同様に調製して接着剤インク2~17を製造した。なお、表1における「サーフィノール440」は、Evonik社製のアセチレングリコール系界面活性剤の商品名を示すものである。
(インクジェット吐出装置)
マスターマインド社のプリンタ(MMP-TX13)を2台用意し、それぞれプリンタA、プリンタBとした。それぞれのプリンタにおいて、プラテンの上にラバーヒーターを設置し、50℃で加熱した。プリンタAには、着色インクであるシアンインク、ホワイトインクを充填した。プリンタBには、接着剤インク及び着色インクであるシアンインクを充填した。
上記で調製したインクを用いて、以下の印刷工程から転写工程を行い、各種特性を評価した。結果を表2~4に示す。
ラバーヒーターの上に転写基材を置き、インクジェット法による画像形成を行った。ホワイトインクを使用する場合は、プリンタAを用いてシアンインクでベタ印刷(8×16cm2)を行った後、その上にホワイトインクでベタ印刷(8×16cm2)を行った。印刷した転写基材をプリンタBに移し、さらにその上に接着剤インクでベタ印刷(8×16cm2)を行った。ホワイトインクを使用しない場合は、プリンタBを用いてシアンインクでベタ印刷(8×16cm2)を行った後、その上に接着剤インクでベタ印刷(8×16cm2)を行った。着色インクの吐出量は、単位面積当たり70g/m2であった。なお転写基材としては一方の面にインク受容層が設けられたPETフィルムを用い、画像形成はインク受容層側に行った。
画像形成された基材を130℃の熱風乾燥機で5分間乾燥処理を行い、転写媒体を作製した。
なお表2~4に示す接着剤インク層の厚さは、得られた転写媒体を切断し、デジタルマイクロスコープVHX-8000シリーズ(キーエンス社製)を用いて接着剤インク層を断面観察することで測定した。接着剤インク層の厚さは、上記印刷工程において、接着剤インクの吐出量と印刷回数を適宜変更することで調整した。
-実施例1~20及び比較例1~3における転写工程-
ホリゾンインターナショナル社製トランスファープレス機TP-630Mを使用した。加熱温度は150℃、プレス荷重は3kN(転写圧力:400g/cm2)と設定した。
被転写媒体である布帛を下ゴテの上にのせ、さらにその上に転写媒体を印刷面が下となるように置き、10秒間スタンプした。スタンプ後、布帛の温度が40℃以下に下がってから、転写基材を布帛から剥がし、捺染物を得た。さらに再度得られた捺染物を下ゴテの上にのせ、シリコン離型紙を捺染物の上に乗せ、5秒間スタンプし、画像を布帛に圧着させた。
-実施例21~22及び比較例4~5における転写工程-
ホリゾンインターナショナル社製トランスファープレス機TP-630Mを使用した。加熱温度は150℃、プレス荷重は3kN(転写圧力:400g/cm2)と設定した。
被転写媒体である布帛を下ゴテの上にのせ、さらにその上に転写媒体を印刷面が下となるように置き、3秒間スタンプした。スタンプ後、布帛の温度が40℃以下に下がってから、転写基材を布帛から剥がし、捺染物を得た。
(1)転写性評価
各実施例、各比較例で得られた転写処理後の転写基材に、インクジェットプリンタで印刷された画像が残っているものを×、残っていないものを〇として評価した。
各実施例、各比較例で得られた各捺染物を触手により評価した。捺染物にごわつきを感じるものを×、捺染物が容易に折れ曲がり、布帛そのものの柔らかさに近いものを〇として評価した。なお比較例1、4,5においては、全てのインクの転写を行うことができなかったため、捺染物の風合いの評価を行うことができなかった。
各実施例、各比較例で得られた捺染物を、JIS L0849の規定の方法に従い、II型試験機で綿3-1号の添付白布を使用し、荷重200g、100往復の湿潤摩擦試験を行い、変退色グレースケールを用いて評価した。なお比較例1、4,5においては、全てのインクの転写を行うことができなかったため、捺染物の湿潤摩擦堅牢度の評価を行うことができなかった。
◎:湿潤摩擦試験 汚染が4-5級以上
〇:湿潤摩擦試験 汚染が3-4級、または4級
△:湿潤摩擦試験 汚染が2-3級、または3級
×:湿潤摩擦試験 汚染が2級以下
各実施例、各比較例で得られた捺染物に対し、下記の条件にて「洗濯→すすぎ→脱水」を5回連続で繰り返すことで洗濯を実施し、5回目の脱水後に得られたものを試料とした。
・洗濯機:品番NA-F5B1 (Panasonic社製)
・水量:32L
・コース:すすぎ1回を選択
・洗剤:アリエール 洗濯洗剤 液体 除菌プラス(P&G社製)、使用量:35g
上記の方法で得られた試料について、プリントのひび割れやはがれによる、布帛の露出率から洗濯堅牢性を評価した。露出率は、試料表面(転写印刷部分)をコピー機で印刷し、画像処理装置を用いて、転写印刷した部分の面積に対し布帛が露出している部分の面積の割合を求め、得られた値を露出率とした。なお比較例1、4,5においては、全てのインクの転写を行うことができなかったため、捺染物の洗濯堅牢性の評価を行うことができなかった。
◎:布帛の露出率が0.1%以下
〇:布帛の露出率が0.1%超え2.0%以下
△:布帛の露出率が2.0%超え4.0%以下
×:布帛の露出率4.0%超え
上記(乾燥工程)後に得られた転写媒体における接着剤インク層を目視で確認し、接着剤インク層の黄変が認められない場合は「なし」、接着剤インク層の黄変が認められた場合は「あり」として評価した。
1 転写基材
2 着色インク層
3 接着剤インク層
4 インク受容層
5 離型層
6 布帛
Claims (19)
- 布帛への転写印刷に用いられるインクジェット用接着剤インクであって、
前記接着剤インクは、樹脂と水溶性有機溶剤と水とを含み、
前記樹脂は、アクリル系樹脂を含み、ガラス転移温度が30℃以下であり、重量平均分子量が10,000~700,000である接着剤インク。 - 前記樹脂が、エマルション粒子として前記接着剤インクに含まれている、請求項1に記載の接着剤インク。
- 前記布帛が、綿、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、又はこれらの混合物から形成されるものである、請求項1に記載の接着剤インク。
- 前記樹脂の重量平均分子量が、30,000以上である、請求項1に記載の接着剤インク。
- 前記アクリル系樹脂が、酸基含有モノマー由来の構造単位を含む、請求項1に記載の接着剤インク。
- 前記酸基含有モノマー由来の構造単位の含有量が、前記アクリル系樹脂を構成する全モノマー由来の構造単位の合計100質量%に対して、0.1~5質量%である、請求項5に記載の接着剤インク。
- 前記アクリル系樹脂の含有量が、接着剤インクに含まれる樹脂100質量%中、65質量%以上である、請求項1に記載の接着剤インク。
- 請求項1に記載の接着剤インクと、
顔料及び樹脂を含有する着色インクとを含む、インクセット。 - 前記着色インクに含まれる樹脂が、アクリル系樹脂を含む、請求項8に記載のインクセット。
- 転写基材に、請求項1に記載の接着剤インクが、顔料及び樹脂を含有する着色インクから形成される着色インク層を介して又は介さずに印刷されている転写媒体。
- 前記転写基材が、プラスチックフィルム又は紙である、請求項10に記載の転写媒体。
- 前記転写媒体が、前記転写基材の接着剤インクが印刷される面に、インク受容層をさらに有する、請求項10に記載の転写媒体。
- 請求項1に記載の接着剤インクを用いて転写印刷された捺染物。
- 転写基材上に、又は転写基材に積層された着色インク層上に、インクジェットで接着剤インクを印刷する工程3;及び、
前記接着剤インクを乾燥する工程4;を含み、
工程3で用いられる接着剤インクが、樹脂と水溶性有機溶剤と水とを含み、前記樹脂が、アクリル系樹脂を含み、ガラス転移温度が30℃以下であり、重量平均分子量が10,000~700,000である、
布帛への転写印刷用の転写媒体の製造方法。 - 前記工程3が、転写基材に積層された着色インク層上に、インクジェットで接着剤インクを印刷する工程であって、
前記着色インク層が、転写基材上にインクジェットで着色インクを印刷する工程1、及び、前記着色インクを乾燥する工程2により形成される、請求項14に記載の製造方法。 - 前記工程2が、着色インクの固形分を除いた成分100質量%のうち、20~80質量%を蒸発させる工程である、請求項15に記載の製造方法。
- 前記接着剤インクの厚みが、乾燥工程4の後で0.5~200μmである、請求項14に記載の製造方法。
- 請求項14に記載の製造方法により得られた転写媒体を、布帛に転写印刷する工程を含む捺染物の製造方法。
- 前記転写印刷工程が、転写媒体において接着剤インクが印刷されている面を布帛と対向させた状態で密着させる密着工程と、前記布帛から転写基材を剥がす工程とを有し、
前記密着工程における密着時間が30秒以下である、請求項18に記載の製造方法。
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