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JP7815973B2 - 乗員状態推定方法、運転支援方法及び乗員状態推定装置 - Google Patents
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JP7815973B2 - 乗員状態推定方法、運転支援方法及び乗員状態推定装置 - Google Patents

乗員状態推定方法、運転支援方法及び乗員状態推定装置

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JP7815973B2 JP2022073251A JP2022073251A JP7815973B2 JP 7815973 B2 JP7815973 B2 JP 7815973B2 JP 2022073251 A JP2022073251 A JP 2022073251A JP 2022073251 A JP2022073251 A JP 2022073251A JP 7815973 B2 JP7815973 B2 JP 7815973B2
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Description

本発明は、乗員状態推定方法、運転支援方法及び乗員状態推定装置に関する。
特許文献1には、車両の乗員の脳波を計測し、3~8Hzと9~12Hzの通常状態からの活性度曲線の乖離により、乗員の通常の注意状態からの逸脱を判定する方法が記載されている。
特表平8-508830号公報
しかしながら、脳波は集中度以外の要因でも変化することがあり周波数強度には個人差もあるため、脳波の周波数帯の強度だけでは具体的な脳内機能を捉えることができない。この結果、乗員の注意状態を精度良く判定することができないという課題がある。
本発明は、乗員の脳活動の検出結果に基づく乗員の注意状態の推定精度を向上することを目的とする。
本発明の一態様による乗員状態推定方法では、車両の乗員の脳の左側又は右側の少なくとも一方において、乗員の脳の頭頂部又は側頭部の少なくとも一方の活動を検出した第1脳活動信号を生成するとともに乗員の脳の前頭部の活動を検出した第2脳活動信号を生成し、第1脳活動信号と第2脳活動信号とに基づいて頭頂部又は側頭部の少なくとも一方と前頭部との間の機能的連結性である第1機能的連結性の有無を判定し、第1機能的連結性があると判定した場合に、乗員の注意状態は乗員が注意対象に注意している状態であると推定する。
本発明によれば、乗員の脳活動の検出結果に基づく乗員の注意状態の推定精度を向上できる。
実施形態の運転支援装置の一例の概略構成図である。 乗員の脳の各部位の模式図である。 図1のコントローラの機能構成の一例のブロック図である。 実施形態の運転支援方法の一例のフローチャートである。 図4の乗員注意状態推定処理の一例のフローチャートである。 図4の要求注意状態推定処理の一例のフローチャートである。 図4の運転支援制御の一例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
図1は、実施形態の運転支援装置の例の概略構成図である。自車両1は運転支援装置10を備える。
運転支援装置10は、乗員(例えば運転者)の脳活動を測定し、測定した脳活動量に基づいて乗員の注意状態を推定し、乗員の注意状態に応じて自車両1の運転を支援する。
運転支援装置10は、周囲環境センサ11と、車両センサ12と、測位装置13と、地図データベース(地図DB)14と、ナビゲーション装置15と、脳活動センサ16と、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)17と、コントローラ18と、アクチュエータ19を備える。
周囲環境センサ11は、自車両1の周囲の周囲環境についての様々な情報(周囲環境情報)を検出する。例えば周囲環境センサ11は、自車両1の周囲の歩行者、他車両、自転車などの移動物体や、信号機、交通標識、道路標示、路面上の線(停止線、車線境界線、車線区分線等)や、路肩の縁石、ガードレール等の静止物体を検出する。周囲環境センサ11は、これらの物体との相対位置や、距離、移動が存在する方向等を、自車両1の周囲環境として検出し、検出した周囲環境の情報を周囲環境情報としてコントローラ18に出力する。
周囲環境センサ11は、自車両1に搭載されたレーザレーダやミリ波レーダ、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)など、自車両1の周囲の物体を検出する複数の異なる種類の物体センサを備えてもよい。
車両センサ12は、自車両1に搭載され、自車両1から得られる様々な車両情報を検出する。車両センサ12には、例えば、自車両1の車速を検出する車速センサ、自車両1のタイヤの回転速度を検出する車輪速センサ、自車両1の3軸方向の加速度及び減速度を検出する3軸加速度センサ、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサ、操向輪の転舵角を検出する転舵角センサ、シフトノブやシフトレバー等、自車両1のシフト位置(例えば、パーキング(P)、ドライブ(D)、リバース(R)等)を変更する部材の現在位置を検出するシフトポジションセンサ、自車両1の角速度を検出するジャイロセンサ、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ、自車両1のアクセル開度を検出するアクセルセンサと、乗員によるブレーキ操作量を検出するブレーキセンサが含まれる。
測位装置13は、全地球型測位システム(GNSS)受信機を備え、複数の航法衛星から電波を受信して自車両1の現在位置を測定する。GNSS受信機は、例えば地球測位システム(GPS)受信機等であってよい。測位装置13は、例えば慣性航法装置であってもよい。
地図データベース14は、道路地図データを記憶している。地図データベース14は、道路地図データとして、ナビゲーション用の地図データ(以下「ナビゲーション地図データ」と表記することがある)を記憶してもよい。
ナビゲーション地図データは、道路単位の情報を含む。道路単位の情報として、例えばナビゲーション地図データは、道路基準線上の基準点を示す道路ノードの情報と、道路ノード間の道路の区間態様を示す道路リンクの情報を含む。道路ノードの情報は、位置座標、接続される道路リンク数、接続される道路リンクの識別情報を含む。
地図データベース14は、道路地図データとして高精度地図データを記憶してもよい。高精度地図データは、自動運転用の地図情報として好適な地図データであり、道路単位の情報よりも詳細な車線単位の情報を含む。
車線単位の情報として、例えば高精度地図データは車線基準線(例えば車線内の中央の線)上の基準点を示す車線ノードの情報と、車線ノード間の車線の区間態様を示す車線リンクの情報などを含む。車線ノードの情報は、車線ノードの位置座標、接続される車線リンク数、接続される車線リンクの識別情報を含む。車線リンクの情報は、車線リンクの位置座標、車線の種類、車線の幅員、車線境界線の種類、車線の形状、車線区分線の形状、車線基準線の形状を含む。
ナビゲーション装置15は、測位装置13により自車両1の現在位置を認識し、その現在位置におけるナビゲーション地図データを地図データベース14から取得する。ナビゲーション装置15は、乗員が入力した目的地までの目標走行経路を設定し、目標走行経路に従って乗員に経路案内を行う。
脳活動センサ16は、乗員の脳活動を検出するセンサである。例えば脳活動センサ16は、乗員の脳波を検出する脳波センサであってよい。また、例えば脳活動センサ16は、脳磁センサであってもよい。また、例えば磁気共鳴機能画像法(fMRI:functional Magnetic Resonance Imaging)により乗員の脳活動を測定する場合には、脳活動センサ16は、乗員の脳に磁場を印加する磁場印加機構と応答波を受信する受信コイルを備えてもよい。また、例えば機能的近赤外線分光法(fNIRS:functional Near-InfraRed Spectroscopy)により乗員の脳活動を測定する場合には、脳活動センサ16は、近赤外線の送光部と受光部を備えてもよい。
HMI17は、運転支援装置10と乗員との間で情報を授受するインタフェース装置である。HMI17は、自車両1の乗員が視認可能な表示装置(例えばメータ付近やセンタコンソールなどに設けられたディスプレイパネルや、メータ自体、ヘッドアップディスプレイなど)や、スピーカやブザーや、操作子(ボタンやスイッチ、レバー、ダイヤル、タッチパネルなど)を備える。
コントローラ18は、自車両1の運転支援を行う電子制御ユニットである。コントローラ18は、プロセッサ18aと、記憶装置18b等の周辺部品とを有する電子回路を含む。プロセッサ18aは、例えばCPUやMPUであってよい。
記憶装置18bは、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置18bは、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等のメモリを含んでよい。
以下に説明するコントローラ18の機能は、例えばプロセッサ18aが、記憶装置18bに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
なお、コントローラ18を、以下に説明する各情報処理を実行するための専用のハードウエアにより形成してもよい。例えば、コントローラ18は、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラ18はFPGA等のPLD等を有していてもよい。
アクチュエータ19は、コントローラ18からの制御信号に応じて、自車両1の操舵装置、アクセル開度及びブレーキ装置を操作して、自車両1の車両挙動を発生させる。アクチュエータ19は、ステアリングアクチュエータと、アクセル開度アクチュエータと、ブレーキ制御アクチュエータを備える。ステアリングアクチュエータは、自車両1の操舵装置の操舵方向及び操舵量を制御する。アクセル開度アクチュエータは、自車両1のアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータは、自車両のブレーキ装置の制動動作を制御する。
次に、コントローラ18による運転支援の一例を説明する。コントローラ18は、乗員の脳活動を測定し、測定した脳活動量に基づいて乗員の注意状態を推定し、乗員の注意状態に応じて自車両1の運転支援制御を実行する。例えばコントローラ18による運転支援制御は、乗員が関与せずに自車両1を自動で運転する自律走行制御や駐車支援制御を含んでよい。また例えばコントローラ18による運転支援制御は、自車両1の操舵角、駆動力又は制動力の少なくとも1つを自動制御する走行支援制御を含んでもよい。走行支援制御は、例えば車線維持制御、先行車追従制御、自動ブレーキなどを含んでよい。
乗員の注意状態を判定する際に、脳活動センサ16は、乗員の脳の複数の関心領域(ROI:Region of Interest)の活動を検出し、これら複数の関心領域での各々の活動量を示す脳活動信号を生成する。コントローラ18は、脳活動センサ16から出力される脳活動信号を取得する。例えば脳活動信号として、fMRIデータ、fNIRSデータ、EEG(ElectroEncephaloGraphy)データ、MEG(MagnetoEncephaloGraphy)データを生成する。
本明細書では、fMRIによって得られるBOLD(Blood oxgenation level dependent)信号の時系列データを生成する場合の例について説明する。
図2は、乗員の脳の各領域の模式図である。本実施形態では、下記の領域における脳活動信号を生成する。
(1)左側の表面の頭頂部又は側頭部l-PTA(left parietal-temporal area)
(2)右側の表面の頭頂部又は側頭部r-PTA(right parietal-temporal area)
(3)左側の表面の前頭部l-FA(left frontal area)
(4)右側の表面の前頭部r-FA(right frontal area)
(5)頭頂の内部の領域である内側頭頂部m-PA(medial parietal area)
(6)前頭の内部の領域である内側前頭部m-PFA(medial prefrontal area)
なお、図2において内側前頭部m-PFAと左側の表面の前頭部l-FA及び右側の表面の前頭部r-FAとが重複しているが、内側前頭部m-PFAは脳内部の領域であり左側の表面の前頭部l-FA及び右側の表面の前頭部r-FAは脳表面部の領域であるため、実際にはこれらの領域は重複していない。
同様に、内側頭頂部m-PAは脳内部の領域であり、左側の表面の頭頂部又は側頭部l-PTA及び右側の表面の頭頂部又は側頭部r-PTAは脳表面部の領域であるため、実際にはこれらの領域は重複していない。
頭頂部、側頭部、前頭部としては、それぞれ頭頂連合野(parietal association cortex)、側頭回(temporal gyrus)、前頭回(frontal gyrus)を選択してよい。また、内側頭頂部としては、後帯状回(posterior cingulate cortex)を選択してよく、内側前頭部としては、前帯状回(anterior cingulate cortex)又は島回(insular cortex)を選択してよい。
コントローラ18は、これらの領域にそれぞれ設定された関心領域の脳活動信号に基づいて、これらの領域間の脳活動の連結性である機能的連結性(functional connectivity又はfunctional brain connectivity)の有無を判定する。機能的連結性は、神経系内の異なる領域間の統計的依存関係のパターンである。
以下の説明において、左側の表面の頭頂部若しくは側頭部l-PTA又は右側の表面の頭頂部若しくは側頭部r-PTAと、左側の表面の前頭部l-FA又は右側の表面の前頭部r-FAとの間の機能的連結性を「第1機能的連結性C1」と表記する。
すなわち、第1機能的連結性C1は、左側の表面の頭頂部又は側頭部l-PTAと左側の表面の前頭部l-FAとの間の機能的連結性、左側の表面の頭頂部又は側頭部l-PTAと右側の表面の前頭部r-FAとの間の機能的連結性、右側の表面の頭頂部若しくは側頭部r-PTAと左側の表面の前頭部l-FAとの間の機能的連結性、右側の表面の頭頂部若しくは側頭部r-PTAと右側の表面の前頭部r-FAとの間の機能的連結性のいずれであってよい。
また、左側の表面の頭頂部又は側頭部l-PTAと内側頭頂部m-PAとの間の機能的連結性を「第2機能的連結性C2L」と表記し、右側の表面の頭頂部又は側頭部r-PTAと内側頭頂部m-PAとの間の機能的連結性を「第2機能的連結性C2R」と表記する。
また、第2機能的連結性C2Lと第2機能的連結性C2Rとを総称して「第2機能的連結性C2」と表記することがある。
また、左側の表面の前頭部l-FAと内側前頭部m-PFAとの間の機能的連結性を「第3機能的連結性C3L」と表記し、右側の表面の前頭部r-FAと内側前頭部m-PFAとの間の機能的連結性を「第3機能的連結性C3R」と表記する。また、第3機能的連結性C3Lと第3機能的連結性C3Rとを総称して「第3機能的連結性C3」と表記することがある。
内側頭頂部m-PAとの内側前頭部m-PFAとの間の機能的連結性を「第4機能的連結性C4」と表記する。
関心領域iと関心領域jとの間の機能的連結性の有無を判定する場合には、これらの関心領域iと関心領域jにおけるBOLDの時系列データR(t)及びR(t)を生成し、次式(1)及び(2)に基づいて関心領域iと関心領域jの脳活動の間の相関係数Z(i,j)を算出する。
相関係数Z(i,j)が閾値以上である場合に、関心領域iと関心領域jとの間に機能的連結性があると判定し、相関係数Z(i,j)が閾値未満である場合に、関心領域iと関心領域jとの間に機能的連結性がないと判定する。
例えば、右側の表面の頭頂部又は側頭部r-PTAと内側頭頂部m-PAとの間における第2機能的連結性C2Rの有無を判定する場合には、右側の表面の頭頂部又は側頭部r-PTA内の複数の関心領域R11、R12、R13と、内側頭頂部m-PA内の複数の関心領域R21、R22、R23との間の対(R11,R21)、(R11,R22)、(R11,R23)、(R12,R21)、(R12,R22)、(R12,R23)、(R13,R21)、(R13,R22)、(R13,R23)のそれぞれについて機能的連結性があるか否かを判定する。
1つ以上の関心領域の対に機能的連結性がある場合に第2機能的連結性C2Rがあると判定し、いずれの関心領域の対にも機能的連結性がない場合には第2機能的連結性C2Rが無いと判定する。また、機能的連結性がある関心領域の対の数を、第2機能的連結性C2Rの数として取得する。
第1機能的連結性C1、第2機能的連結性C2L、第3機能的連結性C3L、第3機能的連結性C3R、及び第4機能的連結性C4の有無の判定も同様である。
本発明の発明者らは、移動する注意対象が複数存在するイベント、移動する注意対象が1つだけ存在するイベント、静止している注意対象が存在するイベントの3種類のイベントの動画を被験者に提示し、上記領域における機能的連結性の有無を解析した。その結果、被験者の注意状態に応じて、これらの部位の機能的連結性が異なることを実験的に確認した。
そこで、実施形態の運転支援装置10は、第1機能的連結性C1、第2機能的連結性C2、第3機能的連結性C3及び第4機能的連結性C4の有無に基づいて、乗員の注意状態を推定する。
このように、具体的な脳内部位の機能的連結性に基づいて判断することで、乗員の注意状態の推定精度を向上できる。この結果、乗員の覚醒程度や集中程度だけでなく、車外環境のリスクに対する乗員の認知や判断の適正度合いを評価できる。
図3は、図1のコントローラ18の機能構成の一例のブロック図である。コントローラ18は、乗員注意状態推定部30と、要求注意状態推定部31と、乗員状態判断部32と、車両制御部33と、提示情報制御部34を備える。
乗員注意状態推定部30は、第1機能的連結性C1、第2機能的連結性C2、第3機能的連結性C3及び第4機能的連結性C4の有無に基づいて、乗員の注意状態を推定する。
以下の説明において、このように乗員の脳の複数部位の脳活動間の機能的連結性に基づいて推定された乗員の注意状態を「乗員注意状態」と表記する。
乗員注意状態推定部30は、第1機能的連結性C1がある場合に、乗員が、特定又は不特定の注意対象に注意している状態であると推定する。
さらに、乗員注意状態推定部30は、第1機能的連結性C1があり、かつ第2機能的連結性C2の数が2以上である場合に、乗員注意状態が比較的注意度が高い第1注意状態であると推定する。
第1注意状態は、例えば複数の移動する注意対象に乗員が注意している状態である。
また、乗員注意状態推定部30は、第1機能的連結性C1があり、かつ第2機能的連結性C2の数が1である場合に、乗員注意状態が第1注意状態よりも低い注意度の第2注意状態であると推定する。
第2注意状態は、例えば単一の移動する注意対象に乗員が注意している状態である。
また、乗員注意状態推定部30は、第1機能的連結性C1が存在し、左側の第2機能的連結性C2L及び右側の第2機能的連結性C2Rのいずれも存在しない場合に、乗員注意状態が第2注意状態よりも低い注意度の第3注意状態であると推定する。
第3注意状態は、例えば静止している注意対象に乗員が注意している状態である。
また、乗員注意状態推定部30は、第1機能的連結性C1が存在せず、かつ第4機能的連結性C4がある場合に、乗員注意状態が、乗員が外部環境に注意していない第4注意状態(もしくは外部への注意ができていない状態)であると判定する。
さらに乗員注意状態推定部30は、第1機能的連結性C1が存在し、且つ第3機能的連結性C3L及びC3Rのいずれもが存在しない場合に、乗員が注意対象に過度に連続(継続)して注意している過負荷状態であると判定する。
すなわち、注意状態が連続(継続)すると脳が疲れてしまうため、適正な状態の脳は、注意対象が存在しても、注意対象に集中している集中状態と待機状態(すぐ集中状態に復帰できるような状態)とを定期的に切り替えている(すなわち間欠的に注意対象に注意している)。過負荷状態は、このように集中状態と待機状態とを定期的に切り替えることができずに、乗員が注意対象に過度に連続(継続)して注意しており、脳に過度な負担がかかっている状態を示している。
一方で要求注意状態推定部31は、周囲環境センサ11が検出した周囲環境と車両センサ12が検出した車両状態とに基づいて、外部環境に対して乗員に要求される注意状態(乗員があるべき注意状態)である要求注意状態を推定する。
要求注意状態推定部31は、複数の移動する注意対象が検出されている場合に、要求注意状態が第1注意状態であると推定する。移動する注意対象は、例えば、他車両、歩行者、自転車などであってよい。
要求注意状態推定部31は、単数の移動する注意対象が検出されている場合に、要求注意状態が第2注意状態であると推定する。
また要求注意状態推定部31は、静止している注意対象が検出されている場合に、要求注意状態が第3注意状態であると判定する。静止している注意対象は、例えば信号機や交通標識、道路標示などであってよい。
また要求注意状態推定部31は、自車両1が駐車状態にある場合に、外部環境に対する乗員の注意が不要であると推定する。すなわち要求注意状態が注意不要の状態であると推定する。
例えば、車両センサ12の車速センサによって自車両1の車速が0である(すなわち自車両1が停止している)と検出され、且つシフトポジションセンサによって自車両1のシフト位置がパーキング(P)である場合に、自車両1が駐車状態にあると判定してよい。
自車両1の車速が0であっても、自車両1が駐車状態にない場合(すなわちシフト位置がパーキング(P)でない場合)には、要求注意状態推定部31は要求注意状態が第3注意状態であると推定してよい。
乗員状態判断部32は、乗員注意状態推定部30による推定結果と、要求注意状態推定部31による推定結果とに基づいて、外部環境に対する乗員の注意状態が適正か否かを判定する。
乗員状態判断部32は、乗員注意状態推定部30が推定した乗員注意状態と要求注意状態推定部31が推定した要求注意状態とが一致する場合には、外部環境に対する乗員の注意状態が適正であると判定する。この場合には、コントローラ18は運転支援制御を実行しなくてもよい。
乗員状態判断部32は、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも高い場合には、乗員が外部環境に過度に注意している状態である。また、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも低い場合には、外部環境に対する乗員の注意度合いが不足している状態である。
また、乗員状態判断部32は、乗員注意状態が過負荷状態であるか否かを判断する。
乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも高い場合(乗員が外部環境に過度に注意している場合)、もしくは乗員注意状態が過負荷状態である場合には、車両制御部33は、乗員による自車両1の運転を支援する運転支援制御を実行することにより、乗員の脳負荷を軽減する。
車両制御部33による運転支援制御は、例えば上述の自律走行制御や、駐車支援制御、車線維持制御、先行車追従制御などであってよい。車両制御部33は、測位装置13が測定した自車両1の現在位置及び進行方向、ナビゲーション装置15によって設定した目標走行経路、地図データベース14の地図情報、周囲環境センサ11が検出した自車両1の周囲環境情報、車両センサ12が検出した車両情報などに基づいてアクチュエータ19を制御することにより、これらの運転支援制御を実行する。
提示情報制御部34は、HMI17から乗員に提示する提示情報を制御する。例えばHMI17の表示装置には、車速やエンジン回転数、燃料残量、制限車速、警告表示、自車両1の現在位置付近の地図情報や、目標走行経路の情報のほか、例えば、空調装置の状態や、現在オーディオ装置が再生中の楽曲の情報(曲名、アーティスト名、ジャケット画像)が表示される。
提示情報制御部34は、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも高い場合や乗員注意状態が過負荷状態である場合には、乗員注意状態と要求注意状態とが一致する場合や乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも低い場合に比べて、HMI17から乗員に提示する提示情報を制限(抑制、低減)する。
例えば、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも高い場合や乗員注意状態が過負荷状態である場合には、再生中の楽曲の情報や携帯情報端末からの通知情報をHMI17から出力するのを停止することによって、乗員の脳負荷を軽減する。
反対に、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも低い場合には、提示情報制御部34は、HMI17から乗員に警報を出力して乗員の注意を喚起することによって安全運転を促進する。
警報が出力されても、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも低い状態が解消しない場合には、時間経過とともに段階的に警報を変化させてもよい。例えばHMI17から出力する警報音の発生間隔を時間経過と共に短くしたり、警報音の音量を時間経過と共に大きくすることにより、時間経過と共に警報を強くしてもよい。
また、警報が出力されても、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも低い状態が解消しない場合には、車両制御部33は、周囲環境センサ11が検出した自車両1の周囲環境情報、車両センサ12が検出した車両情報などに基づいてアクチュエータ19を制御して、自動ブレーキ等の運転支援制御を実行することにより安全運転を促進してもよい。
(動作)
図4は、実施形態の運転支援方法の一例のフローチャートである。例えば下記のステップS1~S3は、車両が運転されている間(例えばイグニッションスイッチ(IGN)がオンである間)に、所定間隔(例えば数十秒から数分)毎に繰り返し実行してよい。
ステップS1において乗員注意状態推定部30は、乗員注意状態推定処理によって乗員注意状態を推定する。
ステップS2において要求注意状態推定部31は、要求注意状態推定処理によって要求注意状態を推定する。
ステップS3において乗員状態判断部32と、車両制御部33と、提示情報制御部34は、乗員注意状態推定部30が推定した乗員注意状態と、要求注意状態推定部31が推定した要求注意状態とに応じて、乗員による自車両1の運転を支援する運転支援制御を実行する。
ステップS4では、イグニションスイッチ(IGN)がオフになったか否かを判定する。イグニションスイッチ(IGN)がオフになった場合(ステップS4:Y)に処理は終了する。イグニションスイッチ(IGN)がオフになっていない場合(ステップS4:N)に処理はステップS1に戻る。
図5は、図4の乗員注意状態推定処理S1の一例のフローチャートである。
ステップS10において脳活動センサ16は、乗員の脳の複数の関心領域での活動を検出し、これら複数の関心領域での活動量を示す脳活動信号を生成する。
ステップS11において乗員注意状態推定部30は、脳活動センサ16から出力される脳活動信号を解析することにより、一定時間における第1機能的連結性C1、第2機能的連結性C2、第3機能的連結性C3及び第4機能的連結性C4を検出する。
ステップS12において乗員注意状態推定部30は、第1機能的連結性C1があるか否かを判定する。第1機能的連結性C1がある場合(ステップS12:Y)に処理はステップS13へ進む。第1機能的連結性C1がない場合(ステップS12:N)に処理はステップS20へ進む。
ステップS13において乗員注意状態推定部30は、第3機能的連結性C3があるか否かを判定する。第3機能的連結性C3がある場合(ステップS13:Y)に処理はステップS15へ進む。第3機能的連結性C3がない場合(ステップS13:N)に処理はステップS14へ進む。
ステップS14において乗員注意状態推定部30は、乗員注意状態が過負荷状態であると推定する。その後に乗員注意状態推定処理は終了する。
ステップS15において乗員注意状態推定部30は、第2機能的連結性C2があるか否かを判定する。第2機能的連結性C2がある場合(ステップS15:Y)に処理はステップS17へ進む。第2機能的連結性C2がない場合(ステップS15:N)に処理はステップS16へ進む。
ステップS16において乗員注意状態推定部30は、乗員注意状態が第3注意状態であると推定する。その後に乗員注意状態推定処理は終了する。
ステップS17において乗員注意状態推定部30は、第2機能的連結性C2の数が1より大きいか否かを判定する。第2機能的連結性C2の数が1より大きい場合(ステップS17:Y)に処理はステップS18へ進む。第2機能的連結性C2の数が1である場合(ステップS17:N)に処理はステップS19へ進む。
ステップS18において乗員注意状態推定部30は、乗員注意状態が第1注意状態であると推定する。その後に乗員注意状態推定処理は終了する。
ステップS19において乗員注意状態推定部30は、乗員注意状態が第2注意状態であると推定する。その後に乗員注意状態推定処理は終了する。
ステップS20において乗員注意状態推定部30は、第4機能的連結性C4があるか否かを判定する。第4機能的連結性C4がある場合(ステップS20:Y)に処理はステップS21へ進む。第4機能的連結性C4がない場合(ステップS20:N)に処理はステップS10へ戻る。
ステップS21において乗員注意状態推定部30は、乗員注意状態が無注意状態であると推定する。その後に乗員注意状態推定処理は終了する。
以上により推定した乗員注意状態に応じて、図4の運転支援制御を実行することができる。
なお、図4を参照して上記したとおり、乗員注意状態推定処理S1(すなわち上記ステップS10~S21のフロー)は、車両が運転されている間(例えばイグニッションスイッチ(IGN)がオンである間)に、所定間隔(例えば数十秒から数分)毎に繰り返し実行してよい。
図6は、図4の要求注意状態推定処理S2の一例のフローチャートである。
ステップS30において要求注意状態推定部31は、車両センサ12から車両情報を取得する。
ステップS31において要求注意状態推定部31は、周囲環境センサ11から周囲環境情報を取得する。
ステップS32において要求注意状態推定部31は、周囲環境情報に基づいて乗員の注意対象となり得る注意対象候補(例えば他車両、歩行者、自転車などの移動物体や、信号機や交通標識、道路標示などの静止物体)を検出する。
ステップS33において要求注意状態推定部31は、車両情報に基づいて自車両1の車速が0であるか否か(すなわち自車両1が停止しているか否か)を判定する。自車両1の車速が0である場合(ステップS33:Y)に処理はステップS39へ進む。自車両1の車速が0でない場合(ステップS33:N)に処理はステップS34へ進む。
ステップS34において要求注意状態推定部31は、注意対象候補が移動物体であるか否かを判定する。注意対象候補が移動物体である場合(ステップS34:Y)に処理はステップS35へ進む。注意対象候補が移動物体でない場合(ステップS34:N)に処理はステップS38へ進む。
ステップS35において要求注意状態推定部31は、注意対象候補の数が1よりも大きいか否かを判定する。注意対象候補の数が1よりも大きい場合(ステップS35:Y)に処理はステップS36へ進む。注意対象候補の数が1である場合(ステップS35:N)に処理はステップS37へ進む。
ステップS36において要求注意状態推定部31は、要求注意状態が第1注意状態であると推定する。その後に要求注意状態推定処理は終了する。
ステップS37において要求注意状態推定部31は、要求注意状態が第2注意状態であると推定する。その後に要求注意状態推定処理は終了する。
ステップS38において要求注意状態推定部31は、要求注意状態が第3注意状態であると推定する。その後に要求注意状態推定処理は終了する。
ステップS39において要求注意状態推定部31は、車両情報に基づいて自車両1が駐車状態であるか否かを判定する。自車両1が駐車状態である場合(ステップS36:Y)に処理はステップS40へ進む。自車両1が駐車状態でない場合(ステップS36:N)に処理はステップS38へ進む。
ステップS40において要求注意状態推定部31は、外部環境に対する乗員の注意が不要であると推定する。すなわち要求注意状態が注意不要な状態であると推定する。その後に要求注意状態推定処理は終了する。
以上により推定した要求注意状態に応じて、図4の運転支援制御を実行することができる。
なお、図4を参照して上記したとおり、図4の要求注意状態推定処理S2(すなわち上記ステップS30~S40のフロー)は、車両が運転されている間(例えばイグニッションスイッチ(IGN)がオンである間)に、所定間隔(例えば数十秒から数分)毎に繰り返し実行してよい。
図7は、図4の運転支援制御S3の一例のフローチャートである。
ステップS50において乗員状態判断部32は、図5に例示したような乗員注意状態推定処理S1に基づいて、乗員注意状態が過負荷状態であるか否かを判定する。乗員注意状態が過負荷状態である場合(ステップS50:Y)に処理はステップS51へ進む。乗員注意状態が過負荷状態でない場合(ステップS50:N)に処理はステップS52へ進む。
ステップS51において提示情報制御部34は、HMI17から乗員に提示する提示情報を制限(抑制、低減)することにより、乗員の脳負荷を軽減する。又は車両制御部33は、乗員による自車両1の運転を支援する運転支援制御を実行することにより、乗員の脳負荷を軽減する。その後に処理は終了する。
ステップS52において乗員状態判断部32は、図5に例示したような乗員注意状態推定処理S1と、図6に例示したような要求注意状態推定処理S2とに基づいて、乗員注意状態と要求注意状態とが一致するか否かを判定する。乗員注意状態と要求注意状態とが一致する場合(ステップS52:Y)に処理は終了する。乗員注意状態と要求注意状態とが一致しない場合(ステップS52:N)に処理はステップS53へ進む。
ステップS53において乗員状態判断部32は、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも高いか否かを判定する。乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも高い場合(ステップS53:Y)に処理はステップS51へ進む。乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも低い場合(ステップS53:N)に処理はステップS54へ進む。
ステップS54において提示情報制御部34は、HMI17から乗員に警報を出力して乗員の注意を喚起することによって安全運転を促進する。警報が出力されても、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも低い状態が解消しない場合、車両制御部33は自動ブレーキ等の運転支援制御を実行することにより安全運転を促進してもよい。その後に処理は終了する。
なお、図4を参照して上記したとおり、図4の運転支援制御S3(すなわち上記ステップS50~S54のフロー)は、車両が運転されている間(例えばイグニッションスイッチ(IGN)がオンである間)に、所定間隔(例えば数十秒から数分)毎に繰り返し実行してよい。
(実施形態の効果)
(1)脳活動センサ16は、自車両1の乗員の脳の左側又は右側の少なくとも一方において、乗員の脳の頭頂部又は側頭部の少なくとも一方の活動を検出した第1脳活動信号を生成するとともに乗員の脳の前頭部の活動を検出した第2脳活動信号を生成する。コントローラ18は、第1脳活動信号と第2脳活動信号とに基づいて頭頂部又は側頭部の少なくとも一方と前頭部との間の機能的連結性である第1機能的連結性の有無を判定し、第1機能的連結性があると判定した場合に、乗員の注意状態は乗員が注意対象に注意している状態であると推定する。
このように、具体的な脳内部位の機能的連結性に基づいて判断することで、乗員の注意状態の推定精度を向上できる。この結果、乗員の覚醒程度や集中程度だけでなく、車外環境のリスクに対する乗員の認知や判断の適正度合いを評価できる。
(2)脳活動センサ16は、乗員の脳の内側頭頂部の活動を検出した第3脳活動信号を生成してもよい。コントローラ18は、第1脳活動信号と第3脳活動信号とに基づいて頭頂部又は側頭部の少なくとも一方の中の複数領域の各々と内側頭頂部の中の複数領域の各々との間の機能的連結性である第2機能的連結性の数を判定し、第1機能的連結性があり且つ第2機能的連結性の数が2以上である場合に、乗員の注意状態は注意度が比較的高い第1注意状態であり、第1機能的連結性があり且つ第2機能的連結性の数が1である場合に、第1注意状態よりも低い注意度の第2注意状態であると推定してもよい。
これにより、複数の移動する注意対象に注意している第1注意状態(比較的高い注意度の注意状態)に乗員があるのか、単一の移動する注意対象に注意している第2注意状態(中程度の注意度の注意状態)に乗員があるのかを推定できる。
(3)コントローラ18は、第1機能的連結性があり且つ第2機能的連結性がない場合に、乗員の注意状態は第2注意状態よりも低い注意度の第3注意状態であると推定してもよい。
これにより、静止している注意対象に注意している第3周囲状態(比較的低い注意度の注意状態)に乗員があることを推定できる。
(4)脳活動センサ16は、乗員の脳の内側前頭部の活動を検出した第4脳活動信号を生成してもよい。コントローラ18は、第2脳活動信号と第4脳活動信号とに基づいて前頭部と内側前頭部との間の機能的連結性である第3機能的連結性の有無を判定し、第3機能的連結性がある場合に、乗員の注意状態は、乗員が間欠的に注意対象に注意している適正状態であり、第3機能的連結性がない場合に乗員が注意対象に連続して注意している過負荷状態であると推定してもよい。
これにより、乗員の注意状態が、脳に過度な負担がかかっている過負荷状態であることを推定できる。
(5)脳活動センサ16は、乗員の脳の内側頭頂部の活動を検出した第3脳活動信号を生成してもよい。コントローラ18は、乗員の脳の内側前頭部の活動を検出した第4脳活動信号を生成し、第3脳活動信号と第4脳活動信号とに基づいて内側頭頂部と内側前頭部との間の機能的連結性である第4機能的連結性の有無を判定し、第1機能的連結性がなく第4機能的連結性がある場合に乗員の注意状態は、乗員が外部環境に注意していない状態であると推定してもよい。
これにより、乗員が外部環境に注意していない状態であることを判定できる。
(6)例えば、頭頂部は頭頂連合野を含み、側頭部は側頭回を含み、前頭部は前頭回を含み、内側頭頂部は後帯状回を含み、内側前頭部は前帯状回又は島回を含んでよい。
このように、機能的連結性の有無を検出する脳機能領域を補足運動野や空間認識部位に限定することにより推定精度を向上できる。
(7)周囲環境センサ11と車両センサ12は、自車両1の周囲環境と自車両1の車両状態とを検出してもよい。コントローラ18は、上記(1)~(5)により乗員注意状態を推定し、検出した周囲環境と車両状態とに基づいて、乗員に要求される注意状態である要求注意状態を推定し、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも高いか、又は乗員注意状態が過負荷状態である場合に、自車両1から乗員に提示する情報を制限するか、自車両1の運転支援制御を実行してもよい。
これにより、乗員の運転負荷を軽減できる。
(8)コントローラ18は、乗員注意状態の注意度が要求注意状態の注意度よりも低い場合に、乗員に対する警報を出力してもよい。
これにより、安全運転を促進できる。
1…自車両、10…運転支援装置、11…周囲環境センサ、12…車両センサ、13…測位装置、14…地図データベース(地図DB)、15…ナビゲーション装置、16…脳活動センサ、17…ヒューマンマシンインタフェース(HMI)、18…コントローラ、18a…プロセッサ、18b…記憶装置、19…アクチュエータ、30…乗員注意状態推定部、31…要求注意状態推定部、32…乗員状態判断部、33…車両制御部、34…提示情報制御部

Claims (10)

  1. 車両の乗員の脳の左側又は右側の少なくとも一方において、前記乗員の脳の頭頂部又は側頭部の少なくとも一方の活動を検出した第1脳活動信号を生成するとともに前記乗員の脳の前頭部の活動を検出した第2脳活動信号を生成し、
    前記乗員の脳の内側頭頂部の活動を検出した第3脳活動信号を生成し、
    前記第1脳活動信号と前記第2脳活動信号とに基づいて前記頭頂部又は側頭部の少なくとも一方と前記前頭部との間の機能的連結性である第1機能的連結性の有無を判定し、
    前記第1脳活動信号と前記第3脳活動信号とに基づいて前記頭頂部又は側頭部の少なくとも一方の中の複数領域の各々と前記内側頭頂部の中の複数領域の各々との間の機能的連結性である第2機能的連結性の数を判定し、
    前記第1機能的連結性があると判定した場合に、前記乗員の注意状態は前記乗員が注意対象に注意している状態であると推定し、
    前記第1機能的連結性があり且つ前記第2機能的連結性の数が2以上である場合に、前記乗員の注意状態は注意度が比較的高い第1注意状態であり、前記第1機能的連結性があり且つ前記第2機能的連結性の数が1である場合に、前記第1注意状態よりも低い注意度の第2注意状態であると推定する、
    ことを特徴とする乗員状態推定方法。
  2. 前記第1機能的連結性があり且つ前記第2機能的連結性がない場合に、前記乗員の注意状態は前記第2注意状態よりも低い注意度の第3注意状態であると推定することを特徴とする請求項に記載の乗員状態推定方法。
  3. 前記乗員の脳の内側前頭部の活動を検出した第4脳活動信号を生成し、
    前記第2脳活動信号と前記第4脳活動信号とに基づいて前記前頭部と前記内側前頭部との間の機能的連結性である第3機能的連結性の有無を推定し、
    前記第3機能的連結性がある場合に、前記乗員の注意状態は、前記乗員が間欠的に前記注意対象に注意している適正状態であり、前記第3機能的連結性がない場合に前記乗員が前記注意対象に連続して注意している過負荷状態であると推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗員状態推定方法。
  4. 前記乗員の脳の内側頭頂部の活動を検出した第3脳活動信号を生成し、
    前記乗員の脳の内側前頭部の活動を検出した第4脳活動信号を生成し、
    前記第3脳活動信号と前記第4脳活動信号とに基づいて前記内側頭頂部と前記内側前頭部との間の機能的連結性である第4機能的連結性の有無を判定し、
    前記第1機能的連結性がなく前記第4機能的連結性がある場合に前記乗員の注意状態は、前記乗員が外部環境に注意していない状態であると推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗員状態推定方法。
  5. 前記頭頂部は頭頂連合野を含み、前記側頭部は側頭回を含み、前記前頭部は前頭回を含む、ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の乗員状態推定方法。
  6. 前記内側頭頂部は後帯状回を含むことを特徴とする請求項1、2又は4に記載の乗員状態推定方法。
  7. 内側前頭部は前帯状回又は島回を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の乗員状態推定方法。
  8. 請求項1~のいずれか一項に記載の乗員状態推定方法に基づいて、前記乗員の注意状態を乗員注意状態として推定し、
    前記車両の周囲環境と前記車両の車両状態とを検出し、
    検出した前記周囲環境と前記車両状態とに基づいて、前記乗員に要求される注意状態である要求注意状態を推定し、
    前記乗員注意状態の注意度が前記要求注意状態の注意度よりも高いか、又は前記乗員注意状態が過負荷状態である場合に、前記車両から前記乗員に提示する情報を制限するか、前記車両の運転支援をすることを特徴とする運転支援方法。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の乗員状態推定方法に基づいて、前記乗員の注意状態を乗員注意状態として推定し、
    前記車両の周囲環境と前記車両の車両状態とを検出し、
    検出した前記周囲環境と前記車両状態とに基づいて、前記乗員に要求される注意状態である要求注意状態を推定し、
    前記乗員注意状態の注意度が前記要求注意状態の注意度よりも低い場合に、前記乗員に対する警報を出力することを特徴とする運転支援方法。
  10. 車両の乗員の脳の左側又は右側の少なくとも一方において、前記乗員の脳の頭頂部又は側頭部の少なくとも一方の活動を検出した第1脳活動信号と、前記乗員の脳の前頭部の活動を検出した第2脳活動信号と、前記乗員の脳の内側頭頂部の活動を検出した第3脳活動信号と、を生成するセンサと
    前記第1脳活動信号と前記第2脳活動信号とに基づいて前記頭頂部又は側頭部の少なくとも一方と前記前頭部との間の機能的連結性である第1機能的連結性の有無を判定し、前記第1脳活動信号と前記第3脳活動信号とに基づいて前記頭頂部又は側頭部の少なくとも一方の中の複数領域の各々と前記内側頭頂部の中の複数領域の各々との間の機能的連結性である第2機能的連結性の数を判定し、前記第1機能的連結性があると判定した場合に、前記乗員の注意状態は前記乗員が注意対象に注意している状態であると判定し、前記第1機能的連結性があり且つ前記第2機能的連結性の数が2以上である場合に、前記乗員の注意状態は注意度が比較的高い第1注意状態であり、前記第1機能的連結性があり且つ前記第2機能的連結性の数が1である場合に、前記第1注意状態よりも低い注意度の第2注意状態であると推定する電子回路と、
    を備えることを特徴とする乗員状態推定装置。
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