JP7827435B2 - 固形粉末化粧料 - Google Patents
固形粉末化粧料Info
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Description
(A)平均粒子径80μm以上の光輝性粉体
(B)油溶性ポリウレタン
(C)炭素数7以上のアルキル基を有する25℃で液状の油剤
を含有し、成分(A)の含有量が20~70質量%であることを特徴とする固形粉末化粧料である。
(平均粒子径の測定方法)
走査型電子顕微鏡を用いて、任意の視野の粒子10個について、粒子径を測定した結果から算出する。
(i)(a)末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンと(b)HO-R3-OH(式中、R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2~C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタン
(ii)(c)末端に水酸基を持つ水添ポリブタジエンと(d)ジイソシアネート化合物と(b)HO-R3-OH(式中R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2~C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタン
nは、10~100の整数を表し、さらにnのより好ましい範囲は15~55である。
n1、n2は、各々独立して同一若しくは異なって、0又は1を表す。
一般式(1)の水添ポリブタジエン部分(上記一般式(6))を構成する繰り返し単位「C4H8」の立体構造が同一であっても異なっていてもよく、水添ポリブタジエン部分が一般式(6)で表される構造はすべて本発明に包含される。
一般式(1)で表される末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンとして、例えば、下記一般式(2)で表される化合物が例示される。
一般式(2)の化合物は、一般式(1)の末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンにおいて、R1がエチレン基、R2がヘキサメチレン基、n1=n2=1である場合に相当する。
また、(c)末端に水酸基を持つ水添ポリブタジエン、(b)HO-R3-OH(式中、R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2~C6アルキレン基を表す)で表される低分子ジオール、成分(C)を仕込んで均一に混合し、(d)ジイソシアネート化合物を投入して反応させることによって、上記(ii)のポリウレタンと(C)を含有するウレタンゲルが得られる。
(乾式成型法)成分(A)~(C)及びその他の任意成分を均一分散した化粧料基剤を、金皿や樹脂皿等の容器に充填し、圧縮成型する方法。
(湿式成型法)成分(A)~(C)及びその他の任意成分を均一分散した化粧料基剤を、水、エタノール等の溶媒と混合してスラリーとし、これを充填成型した後、溶媒を除去して成型する方法。
本発明の効果がより顕著に得られやすいことから、湿式成型法を用いて製造することが好ましい。
ポリウレタンゲルの製造:
3Lの三口フラスコに末端水酸基水素化ポリブタジエン899部(分子量2200)と、2-エチルヘキサン酸セチル2450部、ヘキサメチレンジイソシアネート128部を仕込み、均一に混合した。
60℃に制御しながらジブチル錫ジラウレート0.9部を投入し、3時間攪拌後、エチレングリコールを24部投入した。
投入終了後、80℃で10時間攪拌後、エタノールを18部添加して反応を完結させた。得られたポリウレタンゲル中のポリウレタンの重量平均分子量は、GPC測定(ポリスチレン換算)にて50000であった。また、得られたゲル30部を、流動パラフィン70部と、85℃にて加熱溶解、30℃に冷却したゲルの荷重値は、荷重測定機(FUDOH社製)による、2cmφ球状アダプター、2cm/min、10mm針入の条件の場合、5Nであった。
下記表1~3に示す処方により、以下の製法にしたがって固形粉末化粧料を調製した。得られた固形粉末化粧料について、以下の評価方法により、グリッター感、塗布時の異物感のなさ、光輝性粉体の付着性、動きによる光輝性粉体の欠落の無さ、耐衝撃性、充填成型性の各評価項目を評価した。結果を表1~3に併せて示す。
(実施例1~16、比較例1~9)
A.成分(1)~(7)、(18)~(20)、(22)~(24)を均一に混合する。
B.成分(8)~(17)、(21)を70℃に加温し均一に混合する。
C.AにBを加え化粧料基材とし、化粧料基材100質量部に対し、精製水95質量部およびエタノール5質量部添加して混合混錬する。
D.2cm×2cmの金皿容器に2g充填し表面に厚さ0.02mmのセルロース紙4枚を重ねた上から押し型を用いて、2kgf/cm2の力で3秒プレスを2回しながら精製水及びエタノールを除去し、その後、70℃で8時間乾燥して固形粉末化粧料を得た。
(実施例17)
A.(1)、(2)、(18)、(20)、(22)~(24)を均一に混合する。
B.8,12、21を70℃に加温し均一に混合する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.金皿容器に2g充填し、80kgf/cm2の力でプレス成型をして固形粉末化粧料を得た。
イ.グリッター感
ロ.塗布時の異物感のなさ
ハ.光輝性粉体の付着性
(評価方法)
化粧料評価専門パネル10名による使用テストを行った。パネル各人が下記評価基準にて「グリッター感」「塗布時の異物感のなさ」「光輝性粉体の付着性」について、化粧料の塗布時において5段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定をした。
(評価基準)
(評点):(評価)
5 :非常に良い
4 :良い
3 :普通
2 :悪い
1 :非常に悪い
(判定基準)
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える
○ :3点を超え、4点以下
△ :2点を超え、3点以下
× :2点以下
ニ.動きによる光輝性粉体の欠落のなさ
(評価方法)人口皮革(7cm×7cm)に10mgの固形粉末化粧料を2cm×2cmの範囲に塗布した後、人口皮革の片末端を固定し100mm/sの速さで変位30mmの動きを50回加える。動きを加えた後の塗布膜の状態を化粧品評価専門パネル10名が以下の評価基準に従って4段階評価し評点を付し、全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
(評価基準)
(評点):(評価)
4 :ほとんど変化なし
3 :僅かに化粧膜にヒビ割れ、光輝性粉体の欠落あり
2 :化粧膜にヒビ割れ、光輝性粉体剤の欠落あり
1 :化粧膜に大きなヒビ割れや、光輝性粉体の欠落あり
(判定基準)
(n=5の評点の平均点):(判定)
◎ :3.5以上
〇 :3.0以上3.5未満
△ :2.0以上3.0未満
× :2.0未満
ホ.耐衝撃性
(評価方法)
実施例及び比較例の固形粉末化粧料をそれぞれ6個用意し、1個はスタンダードとし、5個について金皿に充填した状態のまま50cmの高さからアクリル板上に正立方向で自由落下させ、スタンダードの表面状態と比較して落下後の表面状態を観察し、アイシャドウ毎に以下の評価基準により評点を付し、そして試験数(N)=5の評点の平均点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。
(評価基準)
(評点) :(評価)
4 :変化なし
3 :僅かにヒビ割れがあるが、使用性に問題なし
2 :ヒビ割れ、スキマ有り
1 :大きなヒビ割れやスキマ有り
(判定基準)
◎ :3.5以上
〇 :3.0以上3.5未満
△ :2.0以上3.0未満
× :2.0未満
ヘ.充填成型性
(評価方法)
実施例及び比較例の固形粉末化粧料をレオメーター(FUDOH レオメーター 株式会社レオテック製)を用いて針入硬度(g/cm2)を測定条件(針径:2mm 速度:1cm/min,深さ:1mm)にて測定し、試験数(N)=3の平均値を算出し、以下の4段階の判定基準により、判定した。
(評価基準)
(評点) :(評価)
4 :500g/cm2以上
3 :200g/cm2以上400g/cm2未満
2 :100g/cm2以上200g/cm2未満
1 :100g/cm2未満
(判定基準)
◎ :3.5以上
〇 :3.0以上3.5未満
△ :2.0以上3.0未満
× :2.0未満
一方、成分(A)を含有しない比較例1、成分(A)の代わりに平均粒子径が80μm以下の光輝性粉体を用いた比較例2ではグリッター感において満足のいくものが得られなかった。また、成分(B)を含有しない比較例3では化粧膜に動きを加えると、化粧膜を維持できず、光輝性粉体の欠落が生じやすかった。成分(B)の代わりに水溶性のポリウレタンを用いた比較例4では、耐衝撃性、充填成型性において満足のいくものが得られなかった。また、成分(B)の代わりに油性ゲル化剤であるパルミチン酸デキストリンを用いた比較例5では、付着性等において満足のいくものが得られなかった。成分(C)の代わりに、ペースト状油、固形油やシリコーン油を用いた比較例6~9においては、塗布時に光輝性粉体の異物感を感じやすい傾向にあった。
下記の処方および製法によりアイブロウを製造した。
(成分) (%)
1.硫酸バリウム 1.0
2.パラオキシ安息香酸メチル 2.0
3.カオリン 5.0
4.オキシ塩化ビスマス 1.0
5.麻セルロース 0.5
6.黄酸化鉄 1.0
7.黒酸化鉄 4.5
8.赤酸化鉄 1.0
9.マイカ 残量
10.アミノ変性シリコーン1%処理マイカ 10.0
11.酸化チタン被覆合成金雲母(平均粒子径40μm) 10.0
12.酸化チタン被覆ガラス末(平均粒子径120μm) 30.0
13.油溶性ポリウレタン※1 0.3
14.流動パラフィン 10.0
15.トリプロピレングリコール 0.3
16.水添ヒマシ油 0.3
17.エタノール 0.3
18.アクリレーツコポリマー 1.0
19.マリツカ花エキス 0.01
20.トコフェロール 0.1
21.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 8.0
22.(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー 2.0
※1 Oilkemia 5S CC polymer(rubrizol社、INCI名:トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、水添ポリオレフィン(C6-20)、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー)
(製造方法)
A.1~13を均一に混合する。
B.14~22を70℃に加温し均一に混合する。
C.AにBを加え化粧料基材とし、化粧料基材100質量部に対し、精製水95質量部およびエタノール5質量部添加して混合混錬する。
D.2cm×2cmの金皿容器に2g充填し、表面に厚さ0.02mmのセルロース紙4枚を重ねた上から押し型を用いて、2kgf/cm2の力で3秒プレスを2回しながら精製水及びエタノールを除去し、その後、70℃で8時間乾燥してアイブロウを得た。
以上のようにして得られたアイブロウは、グリッター感、塗布時の異物感のなさ、光輝性粉体の付着性、動きによる光輝性粉体の欠落の無さ、耐衝撃性、充填成型性のすべての点で満足のいくものであった。
下記の処方および製法によりチークカラーを製造した。
(成分) (%)
1.合成金雲母 10.0
2.カオリン 5.0
3.赤色226号 0.5
4.赤色202号 0.2
5.(PET/ポリメタクリル酸メチル)積層末(平均粒子径150μm) 25.0
6.赤酸化鉄 0.2
7.タルク 5.0
8.マイカ 残量
9.セリサイト 10.0
10.2%ジメチコン表面処理合成金雲母 10.0
11.窒化ホウ素 5.0
12.雲母チタン(平均粒子径40μm) 8.0
13.酸化亜鉛 2.0
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.油溶性ポリウレタン※1 4.0
16.セスキイソステアリン酸ソルビタン 2.0
17.PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 0.2
18.ミネラルオイル 5.0
19.ワセリン 5.0
20.ジメチコン(6CS) 10.0
21.ジプロピレングリコール 0.1
22.ホホバ油 0.3
23.ラベンダー油 0.3
24.香料 0.2
(製造方法)
A.1~14を均一に混合する。
B.15~24を70℃に加温し均一に混合する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕後、金皿容器に20g充填し、200kgf/cm2の力でプレス成型しチークカラーを得た。
以上のようにして得られたチークカラーは、グリッター感、塗布時の異物感のなさ、光輝性粉体の付着性、動きによる光輝性粉体の欠落の無さ、耐衝撃性、充填成型性のすべての点で満足のいくものであった。
下記の処方および製法によりファンデーションを製造した。
(成分) (%)
1.ステアロイルグルタミン酸2Na3%処理黄色酸化鉄 2
2.ステアロイルグルタミン酸2Na3%処理赤色酸化鉄 0.8
3.酸化チタン被覆ガラス末(平均粒子径:120μm) 20.0
4.ラウロイルリシン 2.0
5.アミノ変性シリコーン1%処理合成金雲母 3.0
6.ラウリン酸亜鉛2%処理タルク 残量
7.酸化チタン被覆合成金雲母(平均粒子径:45μm) 3.0
8.球状シリカ 2.0
9.球状(HDI/PPG/ポリカプロラクタン)クロスポリマー 3.0
10.ジラウロイルグルタミン酸リシンNa2%処理酸化チタン 1.0
11.酸化亜鉛 2.0
12.パラメトキシケイヒ酸エチルヘキシル 6.0
13.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 3.0
14.トリプロピレングリコール 0.5
15.トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 8.0
16.スクワラン 8.0
17.メドウフォーム油 5.0
18.コハク酸ジエチルヘキシル 1.0
19.油溶性ポリウレタン※1 2.0
20.水添ポリブテン 2.0
21.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 1.0
22.パルミチン酸デキストリン 1.0
23.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.2
24.リンゴ酸ジイソステアリル 1.0
25.ヒアルロン酸Na 0.1
26.トコフェロール 0.1
27.1,3-ブチレングリコール 0.5
28.グリセリン 1.0
29.精製水 1.0
(製造方法)
A.1~11を均一に混合する。
B.12~24を70℃に加温し均一に混合する。
C.25~29を均一に混合する。
D.25℃でAにBとCを添加し万能攪拌機で均一に混合する。
E.Dをスクリューフィーダー付充填機を用いて容器に充填後に花形のレリーフ付きプレス成型し、ファンデーションを得た。
以上のようにして得られたファンデーションは、グリッター感、塗布時の異物感のなさ、光輝性粉体の付着性、動きによる光輝性粉体の欠落の無さ、耐衝撃性、充填成型性のすべての点で満足のいくものであった。
下記の処方および製法によりフェイスパウダーを製造した。
(成分) (%)
1.ジメチコン処理酸化チタン被覆ガラス末(平均粒子径 80μm) 40.0
2.カオリン 5.0
3.セルロース球状粉体 5.0
4.酸化亜鉛 3.0
5.ハイドロジェンジメチコン処理微粒子酸化チタン 5.0
6.黄色酸化鉄 0.4
7.黒色酸化鉄 0.01
8.マイカ 残量
9.2%表面被覆合成金雲母 20.0
10.5%表面被覆セリサイト 5.0
11.アミノ変性シリコーン3%処理マイカ 3.0
12.油溶性ポリウレタン※1 1.0
13.ジプロピレングリコール 0.3
14.イソノナン酸イソトリデシル 2.0
15.流動パラフィン 7.0
16.香料 0.5
(製造方法)
A.1~11を均一に混合する。
B.12~16を均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕し容器に充填してフェイスパウダーを得た。
以上のようにして得られたフェイスパウダーは、グリッター感、塗布時の異物感のなさ、光輝性粉体の付着性、動きによる光輝性粉体の欠落の無さ、耐衝撃性、充填成型性のすべての点で満足のいくものであった。
Claims (10)
- 次の成分(A)~(C):
(A)平均粒子径80μm~200μmの光輝性粉体
(B)油溶性ポリウレタン
(C)炭素数7以上のアルキル基を有する25℃で液状の油剤
を含有し、成分(A)の含有量が20~70質量%であり、成分(A)~(C)を含む組成物に水性成分を添加してスラリー状とし、当該スラリーを容器に充填した後、水性成分を除去することにより得られることを特徴とする固形粉末化粧料。 - 前記成分(B)が、(b1)疎水部及び(b2)親水部を有するポリウレタンであって、(b1)疎水部が、イソシアネート化合物に由来する構造単位を含み、(b2)親水部が、低分子ジオールに由来する構造単位を含むものである請求項1に記載の固形粉末化粧料。
- イソシアネート化合物が、ヘキサメチレンジイソシアネートである請求項2に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(B)の(b1)疎水部が、さらに水添ポリオレフィンポリオールに由来する構造単位を含むものである請求項2または3に記載の固形粉末化粧料。
- 低分子ジオールが、1,4-ブタンジオールまたはエチレングリコールである請求項2に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(C)が、炭化水素油またはエステル油である請求項1~5のいずれかの項記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(B)の含有量が、0.5~6質量%である請求項1~6のいずれかの項記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(C)の含有量が、6~30質量%である請求項1~7のいずれかの項に記載の固形粉末化粧料。
- さらに成分(D)平均粒子径60μm以下の光輝性粉体を含む請求項1~8のいずれかの項記載の固形粉末化粧料。
- さらに成分(E)カオリンを含む請求項1~9のいずれかの項記載の固形粉末化粧料。
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