JP7835582B2 - 微細セルロース繊維乾燥体の製造方法 - Google Patents
微細セルロース繊維乾燥体の製造方法Info
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Description
(1) 微細セルロース繊維と、分散剤と、水系溶媒とを含む固形分濃度2~5質量%の混合物を、真空ドラム乾燥機を用いて、減圧下で40~100℃の温度で乾燥させる乾燥工程を含む、微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
(2) 前記真空ドラム乾燥機は、溶射により表面にセラミック溶射皮膜が形成されたドラムを備えることを特徴とする、(1)に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
(3) 前記微細セルロース繊維が、カルボキシル化セルロースナノファイバーであり、前記分散剤が、カルボキシメチルセルロースである(1)又は(2)に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
(4) 前記混合物において、前記微細セルロース繊維(絶乾固形分)と前記分散剤との配合比(質量部)が5:5~8:2の範囲である、(1)~(3)の何れかに記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
(5) 前記セラミック溶射皮膜は、炭化タングステンおよび金属の結合剤を含む溶射材料を溶射することにより得られるものである、(2)~(4)の何れかに記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
(6) 前記金属の結合剤が、クロムおよびニッケルから選ばれる少なくとも1種である、(5)に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
(7) 前記真空ドラム乾燥機は、ドクターブレードを備えることを特徴とする(1)~(6)の何れかに記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
(8) 前記ドクターブレードの材質がPEEK樹脂製又はリン青銅製であることを特徴とする(7)に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
本発明で用いる、微細セルロース繊維は、セルロースを原料とする微細繊維であり、平均繊維径が500nm未満のセルロースナノファイバー(以下「CNF」ということがある。)および500nm以上のミクロフィブリレイテッドセルロース(以下「MFC」ということがある。)の総称である。当該平均繊維径は長さ加重平均繊維径であり、例えばバルメット株式会社製フラクショネーターや原子間力顕微鏡(AFM)を用いて微細セルロース繊維を観察することにより測定することができる。微細セルロース繊維の平均繊維径は、特に限定されないが、1nm~60μm程度である。微細セルロース繊維は、セルロースを解繊することによって製造することができる。
本発明に用いることができるCNFの平均繊維径は、好ましくは100nm以下であり、より好ましくは50nm以下である。平均繊維長は好ましくは5μm以下であり、より好ましくは3μm以下である。平均繊維長の下限は0.1μm以上程度である。平均繊維長は、径が20nm未満の場合は、原子間力顕微鏡(AFM)、20nm以上の場合は、電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)を用いて、ランダムに選んだ200本の繊維について解析し、平均を算出することにより測定することができる。本発明に用いることができるCNFの平均アスペクト比は、好ましくは50以上である。上限は特に限定されないが、通常は1000以下である。平均アスペクト比は、下記の式により算出することができる:
アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径
本発明に用いることができるMFCの平均繊維長は5μm以上が好ましく、200μm以上がより好ましい。平均繊維長の上限は2.0mm以下が好ましく、1.5mm以下程度がより好ましい。平均繊維長(長さ加重平均繊維長)は、バルメット社製フラクショネーター等で測定することにより求めることができる。
(カルボキシル化)
本発明において、カルボキシル化(酸化)したセルロースを解繊して得られたカルボキシル化微細セルロース繊維を用いる場合、カルボキシル化セルロース(酸化化セルロースとも呼ぶ)は、上記のセルロース原料を公知の方法でカルボキシル化(酸化)することにより得ることができる。特に限定されるものではないが、カルボキシル化の際には、化学変性微細セルロース繊維の絶乾質量に対して、カルボキシル基の量が0.6~2.0mmol/gとなるように調整することが好ましく、1.0mmol/g~2.0mmol/gになるように調整することがさらに好ましい。
本発明において、カルボキシメチル化したセルロースを解繊して得られたカルボキシメチル化微細セルロース繊維用いる場合、カルボキシメチル化したセルロースは、上記のセルロース原料を公知の方法でカルボキシメチル化することにより得てもよいし、市販品を用いてもよい。いずれの場合も、セルロースの無水グルコース単位当たりのカルボキシメチル基置換度が0.01~0.50となるものが好ましい。そのようなカルボキシメチル化したセルロースを製造する方法の一例として次のような方法を挙げることができる。セルロースを発底原料にし、溶媒として3~20質量倍の水及び/又は低級アルコール、具体的には水、メタノール、エタノール、N-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、N-ブタノール、イソブタノール、第3級ブタノール等の単独、又は2種以上の混合媒体を使用する。なお、低級アルコールを混合する場合の低級アルコールの混合割合は、60~95質量%である。マーセル化剤としては、発底原料の無水グルコース残基当たり0.5~20倍molの水酸化アルカリ金属、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを使用する。発底原料と溶媒、マーセル化剤を混合し、反応温度0~70℃、好ましくは10~60℃、かつ反応時間15分~8時間、好ましくは30分~7時間、マーセル化処理を行う。その後、カルボキシメチル化剤をグルコース残基当たり0.05~10.0倍mol添加し、反応温度30~90℃、好ましくは40~80℃、かつ反応時間30分~10時間、好ましくは1時間~4時間、エーテル化反応を行う。
本発明において、前記カルボキシル化セルロースをさらにカチオン化したセルロースを解繊して得られたカチオン化微細セルロース繊維を使用することができる。当該カチオン変性されたセルロースは、前記カルボキシル化セルロース原料に、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウムハイドライトまたはそのハロヒドリン型などのカチオン化剤と、触媒である水酸化アルカリ金属(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)を、水または炭素数1~4のアルコールの存在下で反応させることによって得ることができる。
本発明において、エステル化したセルロースを解繊して得られたエステル化微細セルロース繊維を使用することができる。当該エステル化セルロースは、前述のセルロース原料にリン酸系化合物Aの粉末や水溶液を混合する方法、セルロース原料のスラリーにリン酸系化合物Aの水溶液を添加する方法により得られる。
本発明において、化学変性セルロースを解繊する装置は特に限定されないが、高速回転式、コロイドミル式、高圧式、ロールミル式、超音波式などの装置を用いて前記水分散体に強力なせん断力を印加することが好ましい。特に、効率よく解繊するには、前記水分散体に50MPa以上の圧力を印加し、かつ強力なせん断力を印加できる湿式の高圧または超高圧ホモジナイザーを用いることが好ましい。前記圧力は、より好ましくは100MPa以上であり、さらに好ましくは140MPa以上である。また、高圧ホモジナイザーでの解繊・分散処理に先立って、必要に応じて、高速せん断ミキサーなどの公知の混合、撹拌、乳化、分散装置を用いて、上記の微細セルロース繊維に予備処理を施すことも可能である。解繊装置での処理(パス)回数は、1回でもよいし2回以上でもよく、2回以上が好ましい。
本発明の製造方法において、乾燥工程に供する微細セルロース繊維を含む混合物には、乾燥後に得られる乾燥体の再分散性向上の観点から、分散剤を含む。分散剤としては、水溶性高分子、界面活性剤等が挙げられ、水溶性高分子を用いると、化学変性微細セルロース繊維表面の電荷密度の低い部分をカバーし、水素結合の形成を抑制して乾燥時の微細セルロース繊維同士の凝集を防止するため水溶性高分子を用いることが好ましい。
本発明の製造方法で用いることができる水溶性高分子としては、例えば、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース)、キサンタンガム、キシログルカン、デキストリン、デキストラン、カラギーナン、ローカストビーンガム、アルギン酸、アルギン酸塩、プルラン、澱粉、かたくり粉、クズ粉、加工澱粉(カチオン化澱粉、燐酸化澱粉、燐酸架橋澱粉、燐酸モノエステル化燐酸架橋澱粉、ヒドロキシプロピル澱粉、ヒドロキシプロピル化燐酸架橋澱粉、アセチル化アジピン酸架橋澱粉、アセチル化燐酸架橋澱粉、アセチル化酸化澱粉、オクテニルコハク酸澱粉ナトリウム、酢酸澱粉、酸化澱粉)、コーンスターチ、アラビアガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、ポリデキストロース、ペクチン、キチン、水溶性キチン、キトサン、カゼイン、アルブミン、大豆蛋白溶解物、ペプトン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミノ酸、ポリ乳酸、ポリリンゴ酸、ポリグリセリン、ラテックス、ロジン系サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド・ポリアミン樹脂、ポリエチレンイミン、ポリアミン、植物ガム、ポリエチレンオキサイド、親水性架橋ポリマー、ポリアクリル酸塩、でんぷんポリアクリル酸共重合体、タマリンドガム、グァーガム及びコロイダルシリカ並びにそれら1つ以上の混合物が挙げられる。この中でも、セルロース誘導体は、化学変性微細セルロース繊維との親和性の点から好ましく、カルボキシメチルセルロース及びその塩は特に好ましい。カルボキシメチルセルロース及びその塩のような水溶性高分子は、微細セルロース繊維の繊維同士の間に入りこみ、繊維間の距離を広げることで、再分散性を向上させると考えられる。
本発明に用いられる乾燥前の混合物に含まれる水系溶媒としては、水、水溶性有機溶媒、あるいはこれらの混合溶媒が挙げられ、セルロース原料が親水性であるため、分散時に良好な分散状態を取りやすいという観点から水を用いることが好ましい。
本発明の製造方法は、真空ドラム乾燥機を用いて、減圧下で40~100℃の温度で、微細セルロース繊維と、分散剤と、水系溶媒とを含む混合物を乾燥させる乾燥工程を含む。
真空ドラム乾燥機とは、加熱されたドラムを真空または減圧下に配置しておき、ドラムを回転させつつドラム表面に微細セルロース繊維と分散剤と水系溶媒との混合物を連続的に供給し、水系溶媒の蒸発及び濃縮を行うと同時に、ドラム表面に微細セルロース繊維と分散剤とを薄膜状に付着させて乾燥し、ドラム表面に形成された乾燥物を、真空ドラム乾燥機に備えられたドクターブレード等のナイフで掻き取ることにより乾燥体を製造する装置である。
得られた乾燥体は、適宜粉砕、分級などして、粉体状としてもよいが、それ以外の形態でもよい。
(カルボキシル化(TEMPO酸化)CNFの製造)
針葉樹由来の漂白済み未叩解クラフトパルプ(白色度85%)5g(絶乾)をTEMPO(Sigma Aldrich社)39mgと臭化ナトリウム514mgを溶解した水溶液500mLに加え、パルプが均一に分散するまで撹拌した。反応系に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を5.5mmol/gになるように添加し、酸化反応を開始した。反応中は系内のpHが低下するが、3M水酸化ナトリウム水溶液を逐次添加し、pH10に調整した。次亜塩素酸ナトリウムを消費し、系内のpHが変化しなくなった時点で反応を終了した。反応後の混合物を、塩酸を用いて酸性化処理した後、ガラスフィルターで濾過してパルプ分離し、パルプを十分に水洗することで酸化されたパルプ(以下、「カルボキシル化セルロース」、「カルボキシル化パルプ」、または「TEMPO酸化パルプ」ということがある)を得た。パルプ収率は90%であり、酸化反応に要した時間は90分、カルボキシル基量は1.6mmol/gであった。上記の工程で得られた酸化パルプを水で1.0%(w/v)に調整し、超高圧ホモジナイザー(20℃、150MPa)で3回処理して、カルボキシル化CNF分散液を得た。得られた繊維は、平均繊維径が3nm、アスペクト比が150であった。
カルボキシル化セルロースの0.5質量%スラリー(水分散液)60mLを調製し、0.1M塩酸水溶液を加えてpH2.5とした後、0.05Nの水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHが11になるまで電気伝導度を測定し、電気伝導度の変化が緩やかな弱酸の中和段階において消費された水酸化ナトリウム量(a)から、下式を用いて算出した:
カルボキシル基量〔mmol/gカルボキシル化セルロース〕=a〔mL〕×0.05/カルボキシル化セルロース質量〔g〕。
CNFの平均繊維径および平均繊維長は、原子間力顕微鏡(AFM)を用いて、ランダムに選んだ200本の繊維について解析した。アスペクト比は下記の式により算出した:
アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径
(粘度の測定)
実施例および比較例で得られた固形分1質量%のCNF再分散液について、B型粘度計(英弘精機社製)を用いて、25℃の条件にて、回転数60rpmで3分後の粘度、及び回転数6rpmで3分後の粘度を測定した。結果を表1に示した。
実施例、比較例で得られた固形分濃度1%のCNF再分散液に対して、可視光光度計ASV11D(アズワン株式会社製)を用い、透明度(660nm光の透過率)を測定した。結果を表1に示した。
実施例、比較例で得られた固形分濃度1%のCNF再分散液1g、および対照として比較例1で調製した乾燥前の固形分濃度1%のCNF水分散液1gに墨滴(株式会社呉竹製、固形分10%)を2適垂らし、ボルテックスミキサー(IUCHI社製、機器名:Automatic Lab-mixer HM-10H)の回転数の目盛りを最大に設定して1分間撹拌した。次に、墨滴を含有するCNF分散液の膜厚が0.15mmになるように二枚のガラス板に挟み、光学顕微鏡(デジタルマイクロスコープKH-8700(株式会社ハイロックス製))を用いて倍率100倍で観察した。観察結果を図1~図7に示した。また、下記の基準で評価し、結果を表1に示した。得られた画像中に見られる白い塊(ゲル粒)が少ないほど、分散性がよいといえる。
○:ゲル粒はほとんど観察されなかった。
△:ゲル粒が若干観察された。
×:ゲル粒が多く観察された。
(真空ドラム乾燥機のドラム表面の改質)
真空ドラム乾燥機(カツラギ工業社製、VD-0102型)のドラム表面に、炭化タングステンおよびニッケル・クロムの結合剤をプラズマ溶射することにより、炭化タングステンを含むセラミック溶射皮膜を形成した。
製造例1で得られたカルボキシル化CNFの1.0質量%水分散液に、分散剤としてのカルボキシメチルセルロース(商品名:F350HC-4、粘度(1質量%、25℃)約3000mPa・s、カルボキシメチル置換度約0.9)を、CNFの固形分7質量部に対して3質量部添加し、ジェットペースタ(7200rpm)で60分間撹拌することにより、CNFの水分散液を調製した。この分散液のpHは7程度であった。この水分散液に、水酸化ナトリウム水溶液0.5%を加え、pHを8~9に調整した。このときの水分散液の固形分濃度(カルボキシル化CNFとカルボキシメチルセルロースを含む)は、3.9質量%であった。
得られた固形分濃度3.9質量%の水分散液をセラミック溶射皮膜が形成されたドラム表面に塗布し、厚さ100~200μm程度の薄膜を形成し、ドラム乾燥機のドラム表面温度を80℃、蒸気圧力0.3MPaG、ドラム回転数2rpm、乾燥機内圧力2kPaで乾燥し、固形分濃度86.7質量%のカルボキシル化CNFの乾燥体を得た。なお、ドラム表面からCNF乾燥体をかきとるために使用するドクターブレードとして、PEEK樹脂製のものを使用した。
上記で得られたCNF乾燥体に、固形分濃度が1質量%となるようにイオン交換水を添加し、ホモディスパーを用いて、3000rpmで30分間撹拌することにより、CNFを再分散した水分散液を得た。
CNF乾燥体の製造において、真空ドラム乾燥機としてドラム表面の改質を行っていないものを使用したこと、及び、ドクターブレードとしてSUS製のものを使用したこと以外は実施例1と同様にして、固形分濃度91.0質量%のカルボキシル化CNFの乾燥体を得た。また、得られたCNFの乾燥体を用いて、実施例1と同様にしてCNFを再分散した水分散液を得た。なお、ドラム表面はクロムメッキが施されている。
CNF水分散液の調製において、カルボキシメチルセルロースを、CNFの固形分6質量部に対して4質量部添加したこと以外は、実施例1と同様にして、固形分濃度3.1質量%の水分散液を得た。CNF乾燥体の製造において、このようにして得られた固形分濃度3.1質量%の水分散液を用いたこと、ドラム表面の改質を行っていない真空ドラム乾燥機を用いたこと、及び、ドクターブレードとしてSUS製のものを使用したこと以外は実施例1と同様にして、固形分濃度90.7質量%のカルボキシル化CNFの乾燥体を得た。また、得られたCNFの乾燥体を用いて、実施例1と同様にしてCNFを再分散した水分散液を得た。
CNF乾燥体の製造において、ドクターブレードとしてリン青銅製のものを使用したこと以外は実施例1と同様にして、固形分濃度94.5質量%のカルボキシル化CNFの乾燥体を得た。また、得られたCNFの乾燥体を用いて、実施例1と同様にしてCNFを再分散した水分散液を得た。
CNF水分散液の調製において、カルボキシメチルセルロースを、CNFの固形分6質量部に対して4質量部添加したこと以外は、実施例1と同様にして、固形分濃度3.9質量%の水分散液を得た。CNF乾燥体の製造において、このようにして得られた固形分濃度3.9質量%の水分散液を用いたこと、及び、ドクターブレードとしてリン青銅製のものを使用したこと以外は実施例1と同様にして、固形分濃度94.2質量%のカルボキシル化CNFの乾燥体を得た。また、得られたCNFの乾燥体を用いて、実施例1と同様にしてCNFを再分散した水分散液を得た。
CNF水分散液の調製において、水を加えてホモディスパーで撹拌することで1.0%まで希釈したこと以外は実施例1と同様にして、最終的に固形分濃度1.0質量%の水分散液を得た。CNF乾燥体の製造において、このようにして得られた固形分濃度1.0質量%の水分散液を用いたこと、ドラム表面の改質を行っていない真空ドラム乾燥機を用いたこと、及び、ドクターブレードとしてSUS製のものを使用したこと以外は実施例1と同様にして、固形分濃度90.5質量%のカルボキシル化CNFの乾燥体を得た。また、得られたCNFの乾燥体を用いて、実施例1と同様にしてCNFを再分散した水分散液を得た。
Claims (7)
- 微細セルロース繊維と、分散剤と、水系溶媒とを含む固形分濃度2~5質量%の混合物を、真空ドラム乾燥機を用いて、減圧下で40~100℃の温度で乾燥させる乾燥工程を含み、
前記分散剤が、カルボキシメチルセルロース又はその塩であり、
前記混合物において、前記微細セルロース繊維(絶乾固形分)と前記分散剤との配合比(質量部)が5:5~8:2の範囲である、微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。 - 前記真空ドラム乾燥機は、溶射により表面にセラミック溶射皮膜が形成されたドラムを備えることを特徴とする、請求項1に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
- 前記微細セルロース繊維が、カルボキシル化セルロースナノファイバーである請求項1又は2に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
- 前記セラミック溶射皮膜は、炭化タングステンおよび金属の結合剤を含む溶射材料を溶射することにより得られるものである、請求項2に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
- 前記金属の結合剤が、クロムおよびニッケルから選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
- 前記真空ドラム乾燥機は、ドクターブレードを備えることを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
- 前記ドクターブレードの材質がPEEK樹脂製又はリン青銅製であることを特徴とする請求項6に記載の微細セルロース繊維乾燥体の製造方法。
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