JP7838957B2 - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents
水中油型乳化化粧料Info
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しかし、満足のいく紫外線防御能及び耐水性を達成するためには、紫外線防御剤、高分子並びに油剤の適切な選択が求められるが、その種類や含有量によっては、経時での乳化状態の不安定化や、みずみずしい伸び広がりやべたつきの無さといった使用感の低下が懸念される。これまでに、満足のいく紫外線防御能を発揮する技術が種々検討されており、例えば、紫外線防御能を有しつつ、使用感に優れる技術として、(メタ)アルキル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/(メタ)アクリル酸POEモノアルキルアーテルエステル共重合体、紫外線防御剤、非イオン性界面活性剤、高級アルコールを含有した水中油型乳化組成物(例えば、特許文献1参照)等が知られている。
さらに、紫外線防御能の低下を抑制するために、衣類等に転写されにくい二次付着レス効果も重要な機能であるが、二次付着レス効果については検討されていなかった。
従って本発明は、高い紫外線防御能及び耐水性を有し、みずみずしくべたつきの無い使用感及び経時安定性に優れ、さらに、二次付着レス効果にも優れる水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。
次の成分(A)~(E);
(A)(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー 0.15~1質量%
(B)(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー 0.05~1質量%
(C)油溶性紫外線吸収剤を含む液状油 8~20質量%
(D)疎水化処理金属酸化物 5~20質量%
(E)水
を含有し、前記成分(A)及び成分(B)の含有質量割合(A)/(B)が0.15~20であり、界面活性剤を実質的に含有しない水中油型乳化化粧料である。
前記成分(C)総量に対する油溶性紫外線吸収剤の含有量が、60質量%以上であってもよい。
前記成分(C)がメトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含有し、成分(C)総量に対するメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの含有量が、40~80質量%であってもよい。
前記成分(D)の疎水化処理剤が、トリアルコキシアルキルシラン、アルキルチタネート、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンからなる群から選択される1種又は2種以上の処理剤であってもよい。
さらに、成分(F)イヌリン脂肪酸エステルを含有してもよい。
前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量に対する前記成分(C)の含有質量割合(C)/{(A)+(B)}が、5~50であってもよい。
スライド硝子上で試料約10mgを1-プロパノールで練りよく分散させ、分散物を得る。分散物を引き延ばし薄膜状の試料を得る。試料の薄膜を、支持膜をはった透過型電子顕微鏡(TEM)測定用メッシュにのせる。メッシュ(乾燥塗膜)を透過型電子顕微鏡装置(S-4800、株式会社日立ハイテクノロジーズ)にセットし観察し、個々の粒子が映る乾燥塗布膜の画像を得る。この乾燥塗膜面像の画像を画像解析式粒度分布測定装置(Mac-View、株式会社マウンテック)にて測定粒子数各1000個画像処理を行い粒子径の測定を行う。
これにより、透過型電子顕微鏡(TEM)画像の画像解析により、試料(粉体)の平均粒子径D50を得ることができる。
本発明の水中油型乳化化粧料の製造方法としては、通常公知の方法で製造可能であり、製造機器としては、一般のディスパーションのような分散・乳化機器であればいずれでもよい。例えば、成分(A)、成分(B)、成分(E)をディスパーションにて均一に混合し、そこに成分(C)、成分(D)、成分(F)を加熱溶解及び分散したものを添加混合した後に、冷却することで得ることができる。
下記表1~3に示す組成の水中油型乳化化粧料を下記製造方法により調製し、(a)紫外線防御能、(b)耐水性、(c)製剤安定性(50℃/1ヶ月間)、(d)みずみずしくべたつきの無い使用感、(e)二次付着レス効果について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1~3に示す。
(注1)NOVETHIX L-10 POLYMER(Lubrizol Advanced Materials社製)
(注2)AVALUREFLEX-6CC(Lubrizol Advanced Materials社製)
(注3)SIMULGEL EG QD(SEPPIC社製)
(注4)UVINUL MC80 (BASF社製)
(注5)ユビナール A PLUS GRANULAR (BASF社製)
(注6)TINOSORB S (BASF社製)
(注7)PARSOL SLX(DSM社製)
(注8)KF-96-6CS(信越化学工業社製)
(注9)MZY-505M(ジメチコン処理:5%、平均粒子径:25nm)(テイカ社製)
(注10)MZX-508OTS(トリエトキシシラン処理:8%、平均粒子径:25nm)(テイカ社製)
(注11)MZY-505S(ハイドロゲンジメチコン処理:5%、平均粒子径:25nm)(テイカ社製)
(注12)酸化亜鉛はMZ-500(テイカ社製)を用い、ITT処理量は、酸化亜鉛の質量に対して6%とした。
(注13)レオパール ISK2(千葉製粉社製)
A:成分14~17及び成分5~13の内の20%分を混合し、3本ロールミルで分散処理する。
B:A及び成分19~25、成分5~13の残りを70℃で均一に分散する。
C:成分1~4、成分18の内の50%分並びに成分26を70℃で均一に分散する。
D:CにBを入れ、均一に分散する。
E:Dを室温に冷却して、成分18の残り及び成分27を添加し水中油型乳化化粧料(日焼け止め料)を得た。
各化粧料を、PMMA板(Labsphere社製 HELIOPLATE HD6)に2mg/cm2となるように指で塗り広げて塗布した後、20分静置したサンプルについて、SPFアナライザー(Labsphere社製 UV-2000S)を用いたSPF測定を行い、前記PMMA板上を10点測定し、得た平均値から、紫外線防御能を下記4段階判定基準にて判定した(参考文献1:日本香粧品学会誌、41(1):44-48 (2017) 参照)
<4段階判定基準>
[評点の平均点] :[判定]
25以上 : A (優)
20以上25未満 : B (良)
10以上20未満 : C (可)
10未満 : D (不可)
各化粧料を、PMMA板(Labsphere社製 HELIOPLATE HD6)に2mg/cm2となるように指で塗り広げて塗布した後、20分静置したサンプルについて、SPFアナライザー(Labsphere社製 UV-2000S)を用いたSPF測定を行い、水浴前SPF値を測定した。次に水浴を行った。水浴条件は、25℃、100mLの水を貯めた容器側面にサンプルを貼り付け、容器をペイントシェイカーで、1分間振とうする条件で行った。水浴完了後、室温下で20分間の静置乾燥させた後に、前記SPFアナライザーを用いて、水浴後SPF値を測定した。得られた水浴前後でのSPF値の割合(水浴後SPF測定値)/(水浴前SPF測定値)を元に、耐水性を下記4段階判定基準にて判定した。
<4段階判定基準>
[割合(水浴後SPF測定値)/(水浴前SPF測定値)] :[判定]
0.8以上 : A (優)
0.7以上0.8未満 : B (良)
0.6以上0.7未満 : C (可)
0.6未満 : D (不可)
各化粧料を、ガラス製の6号規格瓶(川口薬品工業社製)に30g入れ、50℃の恒温槽に1ヶ月間保管し、1ヵ月後の状態を観察した。その結果をもとに、経時安定性を下記(c)4段階判定基準にて判定した。
<4段階判定基準>
[評価] :[判定]
外観の変化は全くみられない : A (優)
外観の変化はほとんどみられない : B (良)
分離は観察されないが、キメの悪化又はブツの発生がみられる : C (可)
分離がみられ、さらにキメが非常に悪く、ブツがみられる : D (不可)
各化粧料を、化粧品専門評価パネル20名に、前腕に10g塗布してもらい、使用時の「みずみずしさ」及び「べたつきの無さ」について、下記5段階評価基準にて評価し評点をつけ、各化粧料のパネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
<5段階評価基準>
[評価] :[評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
<4段階判定基準>
[評点の平均点] :[判定]
4.5点を超える : A (優)
4.0点を超え、4.5点以下 : B (良)
3.0点を超え、4.0点以下 : C (可)
3.0点以下 : D (不可)
各化粧品50mgを人工皮革A(ビューラックス社製)に2cm四方に指で塗り広げ、別の人工皮革Bを100gwtの荷重で10秒間押し付け、引きはがした際の耐転写性(二次付着レス効果)についyr、色差計(CM-700d、コニカミノルタ社製)を用いて人工皮革Bの転写前後の明度差ΔLを算出して評価し、下記の4判断判定基準により判定した。
<4段階判定基準>
[評価] :[判定]
ΔL≦2 : A (優)
2<ΔL<3 : B (良)
3≦L<4 : C (可)
4≦ΔL : D (不可)
成分(A)及び成分(B)の含有質量割合(A)/(B)が20を超える比較例2では、耐水性、経時安定性及び二次付着レス効果において満足のいくものが得られなかった。
成分(A)の含有量が1%を超える比較例3では、耐水性において満足のいくものが得られなかった。
成分(A)の含有量が0.15%未満である比較例4では、経時安定性及びみずみずしくべたつきの無い使用感において満足のいくものが得られなかった。
成分(B)の代わりに、耐塩性の水溶性高分子である(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン酸Na)コポリマーを用いた比較例5では、耐水性、経時安定性及び二次付着レス効果において満足のいくものが得られなかった。
成分(A)の代わりに、耐塩性の水溶性高分子である(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン酸Na)コポリマーを用いた比較例6では、耐水性において満足のいくものが得られなかった。
成分(B)の代わりに、耐塩性の水溶性高分子であるポリアクリルアミドを用いた比較例7では、耐水性、経時安定性及び二次付着レス効果において満足のいくものが得られなかった。
成分(A)の代わりに、耐塩性の水溶性高分子であるポリアクリルアミドを用いた比較例8では、耐水性において満足のいくものが得られなかった。
成分(B)の含有量が1%を超える比較例9では、耐水性及びみずみずしくべたつきの無い使用感において満足のいくものが得られなかった。
成分(B)の含有量が0.05%未満である比較例10では、経時安定性及び二次付着レス効果において満足のいくものが得られなかった。
成分(C)の含有量が20%を超える比較例11では、耐水性、経時安定性、みずみずしくべたつきの無い使用感及び二次付着レス効果において満足のいくものが得られなかった。
成分(D)の含有量が20%を超える比較例12では、みずみずしくべたつきの無い使用感及び二次付着レス効果において満足のいくものが得られなかった。
成分(D)の含有量が5%未満である比較例13では、紫外線防御能及び耐水性において満足のいくものが得られなかった。
界面活性剤の含有量が0.1%を超える比較例14では、耐水性及び二次付着レス効果において満足のいくものが得られなかった。
(成分) (質量%)
1.(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー 成分(A)
注1 0.5
2.(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー
成分(B) 注2 0.1
3.水酸化ナトリウム 0.05
4.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 成分(C) 注4 5.0
5.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル
成分(C) 注5 1.0
6.2,4-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2
-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)
-1,3,5-トリアジン 成分(C) 注6 1.0
7.エチルヘキシルトリアゾン 成分(C) 注14 1.0
8.2-エチルヘキサン酸セチル 成分(C) 1.0
9.ポリメチルシルセスキオキサン 3.0
10.トリエトキシオクチルシラン処理酸化亜鉛 成分(D) 注10 10
11.ポリヒドロキシステアリン酸 注15 0.2
12.シリカ 1.0
13.オリーブ油 成分(C) 0.1
14.コハク酸ジ2-エチルヘキシル 成分(C)注16 1.0
15.精製水 残量
16.エタノール 10
17.ヒアルロン酸 0.15
18.トレハロース 0.05
19.カワラヨモギエキス 0.01
20.ナイアシンアミド 5.0
21.トラネキサム酸 2.0
(注14)UVINUL T150(日光ケミカルズ社製)
(注15)サラコスHS-6C(日清オイリオ社製)
(注16)CRODAMOL OSU (クローダ社製)
A:成分1~2及び成分15の一部を均一に分散し、成分3を加えて中和する。
B:成分10、11、14を混合し、3本ロールミルで分散処理する。
C:成分4~8を70℃で均一に溶解する。
D:Cに成分9、12、13及びBを加えて、均一に分散する。
E:AにDを加えて乳化する。
F:Eを室温に冷却し、成分15の残り及び成分16~21を添加し分散することで日焼け止めジェル(水中油型)を得た。
(成分) (質量%)
1.(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー 成分(A)
注1 0.7
2.(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー
成分(B) 注2 0.15
3.キサンタンガム 注17 0.1
4.水酸化ナトリウム 0.06
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 成分(C) 注4 6.0
6.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル
成分(C) 注5 0.5
7.2,4-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2
-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)
-1,3,5-トリアジン 成分(C) 注6 0.5
8.エチルヘキシルトリアゾン 成分(C) 注14 0.5
9.イソノナン酸イソノニル 成分(C) 注18 1.0
10.メチルハイドロゲンジメチコン処理酸化亜鉛 成分(D)注11 10
11.ポリヒドロキシステアリン酸 注15 0.2
12.シリカ 1.0
13.イソドデカン 成分(C) 0.5
14.安息香酸アルキル(C12-15) 成分(C) 2.0
15.精製水 残量
16.エタノール 10
17.シロキクラゲエキス 注19 0.15
(注17)ノムコートZZ(日清オイリオ社製)
(注18)サラコス99(日清オイリオ社製)
(注19)TREMOIST-TP(日本精化社製)
A:成分1~3及び成分15の一部を均一に分散し、成分4を加えて中和する。
B:成分10、11、14を混合し、3本ロールミルで分散処理する。
C:成分5~9を70℃で均一に溶解する。
D:Cに成分12、13およびBを加えて、均一に分散する。
E:AにDを加えて乳化する。
F:Eを室温に冷却し、成分15の残り及び成分16、17を添加し分散することでクリーム(水中油型)を得た。
Claims (6)
- 次の成分(A)~(E);
(A)(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー 0.15~1質量%
(B)(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー 0.05~1質量%
(C)油溶性紫外線吸収剤を含む液状油 8~20質量%
(D)疎水化処理金属酸化物 5~20質量%
(E)水
を含有し、前記成分(A)及び前記成分(B)の含有質量割合(A)/(B)が0.15~20であり、界面活性剤を0質量%又は0.1質量%以下で実質的に含有しない水中油型乳化化粧料。 - 前記成分(C)総量に対する前記油溶性紫外線吸収剤の含有量が、30質量%以上である請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
- 前記成分(C)がメトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含有し、前記成分(C)総量に対するメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの含有量が、30~80質量%である請求項1又は2に記載の水中油型乳化化粧料。
- 前記成分(D)の疎水化処理剤が、トリアルコキシアルキルシラン、アルキルチタネート、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンからなる群から選択される1種又は2種以上の処理剤である請求項1~3のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
- さらに、成分(F)イヌリン脂肪酸エステルを含有する請求項1~4のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
- 前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量に対する前記成分(C)の含有質量割合(C)/{(A)+(B)}が、5~50である請求項1~5のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
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