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JPS5940952B2 - 捺染糊 - Google Patents
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JPS5940952B2 - 捺染糊 - Google Patents

捺染糊

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Publication number
JPS5940952B2
JPS5940952B2 JP54121522A JP12152279A JPS5940952B2 JP S5940952 B2 JPS5940952 B2 JP S5940952B2 JP 54121522 A JP54121522 A JP 54121522A JP 12152279 A JP12152279 A JP 12152279A JP S5940952 B2 JPS5940952 B2 JP S5940952B2
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sodium alginate
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JP54121522A
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敦信 溝手
公雄 西村
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Sansho Co Ltd
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Sansho Co Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 本発明は捺染糊に関する。
さらに詳しくは、アルギン酸ソーダ中のNaが1.5〜
15%(重量係、以下同様)の割合でアルカリ土類金属
により置換されたものを単独でまたは他の糊料と併用し
て捺染用元糊として用いたことを特徴とする連続式高温
スチーマ−で蒸熱処理されるポリエステル用捺染糊に関
する。
アルギン酸ソーダ(Na分として8.0〜9.5%を含
有している)は褐藻類から抽出してえられ、アイスクリ
ーム、チーズ、シロップなど粘稠な食品の安定剤として
広範に使用されている。
またアルギン酸ソーダは捺染用元糊としても使用されて
おり、この糊液が繊維素系繊維の捺染に使用される反応
性染料に対して安定であり、糊液の流動性がきわめてす
ぐれているため良好な浸透性があり、あるいは蒸熱処理
後の洗浄工程で糊落ち性がすぐれているなどの利点があ
る。
近年、主としてポリエステル繊維を用いた生地の捺染に
おいて、その蒸熱工程に連続式高温スチーマ−〔たとえ
ば、■重金工業社製、ユニバーサルループスチーマー(
Universal loopsteam+ e r
)など〕が採用されるようになったが、元糊としてア
ルギン酸ソーダを用いた捺染糊で印捺した印捺布を連続
式高温スチーマ−で蒸熱処理するときは、満足すべき発
色性(すなわちカラーバリユー)かえられないという欠
点がある。
一般に連続式高温スチーマ−により、分散染料を用いて
ポリエステル繊維の生地を印捺した印捺布を蒸熱処理す
るときは、従来のバッチ式高圧スチーマ−により蒸熱す
るときに比べて、えられる捺染布の発色性が低下するこ
とが知られている。
また一方、捺染糊に用いた元糊の種類により、前記発色
性の低下する程度が異なることも一般に認識されている
ところである。
すなわち、印捺布を連続式高温スチーマ−により蒸熱処
理するばあい、たとえばデンプン系糊料(主としてカル
ボキシメチル化デンプン)、粗製カルボキシメチルセル
ロースなどを元糊として用いた捺染糊で印捺した印捺布
では、バッチ式高圧スチーマ−でえられるものに比べて
、発色性の低下の程度が小さいのに対し、アルギン酸ソ
ーダ、植物性ガム類(グアールガム、ローカストビーン
ガムなどの誘導体)、高置換度精製カルボキシメチルセ
ルロースなど全元糊として用いた捺染糊で印捺した印捺
布は、前者に比べて発色性の低下の程度が一層いちじる
しいものである。
しかしながら、元糊としてアルギン酸ソーダを用いた捺
染糊で印捺した印捺布を連続式高温スチーマ−で蒸熱処
理(たとえば、180°×8分間)したときは、他の糊
料を用いた捺染糊で印捺した印捺布を前記同様に蒸熱処
理したものがすべて洗浄工程での糊落ち性が低下するの
に対し、糊落ち性がきわめて良好であるという利点があ
る。
しかして本発明者らは斜上の欠点を排除し、捺染用元糊
としてアルギン酸ソーダを用いかつ連続式高温スチーマ
−による蒸熱処理においても良好な発色性を有するポリ
エステル用捺染糊を提供するべく鋭意研究を行なった。
本発明者らの研究結果によると、捺染用元糊としてアル
ギン酸ソーダを用いかつ分散染料を用いた捺染糊をポリ
エステル繊維の生地に印捺してえられる印捺布を連続式
高温スチーマ−で蒸熱処理したものは、バッチ式高圧ス
チーマ−で蒸熱処理したものに比べて、発色性の低下の
度合が大きく、また捺染用元糊としてアルギン酸ソーダ
を用いたものの方が、捺染用元糊としてデンプン系糊料
を用いたものに比べて発色性の低下の度合が大きいこと
についての理由は明らかではないが、捺染用元糊として
アルギン酸ソーダまたはデンプン系糊料をそれぞれ用い
た捺染糊の流動性、印捺性、アルギン酸ソーダの糊液お
よびデンプン系糊料の糊液の顕微鏡による観察、これら
糊液からえられたフィルムの状態などの観察から、つぎ
の相違点がみとめられた。
すなわち、(1) 連続式高温スチーマ−の蒸熱処理
において、比較的発色性が良好である元糊としてデンプ
ン系糊料、粗製カルボキシメチルセルロースなどを用い
た捺染糊と比較的発色性が不良である元糊としてアルギ
ン酸ソーダ、高置換度精製カルボキシメチルセルロース
、植物性ガム質糊料などを用いた捺染糊とを比較するに
、捺染糊の流動性は、前者では流動性に欠は塑性的であ
り、その流動曲線に明らかに降伏値がみられるのに対し
、後者では流動性が滑らかであり、その流動曲線に降伏
値があるとしても極めて小さいものである、 (2)スクリーン捺染における印捺量(すなわち、一回
のスケージングにより生地に付着する捺染糊の量)を比
較するに、より塑性的な流動性を有する元糊としてデン
プン系糊料、粗製カルボキシメチルセルロースなどを用
いた捺染糊の方が、ニュートン流動により近い良好な流
動性を有する元糊としてアルギン酸ソーダ、高置換度精
製カルボキシメチルセルロース、植Thl性ガム質糊料
などを用いた捺染糊に比べて、その付着量が大きい。
また被印捺生地における捺染糊の付着状態は、塑性的な
流動性を有する元糊としてデンプン系糊料などを用いた
捺染糊では生地の比較的表面に印捺糊がとどまり、一方
流動性が良好で降伏値のほとんどみられない元糊として
アルギン酸ソーダなどを用いた捺染糊では生地の表面よ
り内部に印捺糊が流れかつ浸透しているのがみられる、 (3)デンプン系糊料、粗製カルボキシメチルセルロー
スおよびアルギン酸ソーダの糊液の顕微鏡観察によると
、デンプン系糊料の糊液ではいちじるしく膨潤しかつ部
分的に破壊されたデンプン粒が多数みられ、また粗製カ
ルボキシメチルセルロースの糊液では膨潤したセルロー
ス片が多数含まれていることがみとめられる。
他方アルギン酸ソーダの糊液ではデンプン系糊料や粗製
カルボキシメチルセルロースの糊液にみラレるような粒
子はなく、均一なものである。
またこれらの糊液をガラス板上に薄膜状に流したものを
乾燥してえたフィルムの外観は、アルギン酸ソーダの糊
液からえたものでは均一で、かつ透明に近いものである
が、一方デンプン系糊料の糊液からえたものでは粗く不
連続性のものである などの相違点がみとめられた。
これらの相違点から考察するに、分散染料を用いた捺染
糊を用いて、ポリエステル繊維の生地に印捺した印捺布
を連続式高温スチーマ−により蒸熱処理するとき、良好
な発色性を呈する捺染糊の見掛は上の特性としては、そ
の流動性が塑性的なものであり、被印捺生地の比較的表
面に印捺糊がとどまり、かつ糊液がミクロゲル的な構造
(アルギン酸ソーダの糊液はガラス状の構造といえる)
をもつものであるといいうる。
しかして本発明者らは斜上の知見に基づき、捺染用元糊
として流動性が低下するよう改質されたアルギン酸ソー
ダをうるべく、さらに検討を重ねた結果、本発明を完成
するにいたった。
すなわち本発明は、アルギン酸ソーダ中のNaが1.5
〜15%の割合でアルカリ土類金属により置換されたも
のを単独でまたは他の糊料と併用して捺染用元糊として
用いたことを特徴とする連続式高温スチーマ−で蒸熱処
理されるポリエステル用捺染糊に関するものであって、
前記特定の範囲でアルギン酸ソーダ中のNaがアルカリ
土類金属により置換されたアルギン酸ソーダを捺染用元
糊として用いることにより、従来用いられている捺染用
元糊を用いた捺染糊におけるごとき斜上の欠点が完全に
排除され、従来のバッチ式高圧スチーマ−による蒸熱処
理においてはもとより、連続式高温スチーマ−による蒸
熱処理においてすら、発色性のいちじるしく改善された
捺染糊かえられるというきわめて顕著な効果が奏される
本発明に用いる、アルギン酸ソーダ中のNaがアルカリ
土類金属により置換されたアルギン酸ソーダ(以下、改
質されたアルギン酸ソーダという)としては、前記のご
とくアルギン酸ソーダ中のNaが1.5〜15%、好ま
しくは5〜12%の割合(すなわち置換比)でカルシウ
ム、バリウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属に
より置換されたアルギン酸ソーダがあげられ、カルシウ
ム、バリウム、マグネシウムなどの単独で置換されたも
のの1種または2種以上あるいは混合置換されたものが
適宜用いられる。
アルギン酸ソーダ中のNaがアルカリ土類金属により置
換比1.5%より小さく置換されたアルギン酸ソーダを
用いるときは、流動性を低下せしめるべく改質されたア
ルギン酸ソーダの効果かえられず、したがってこれを用
いた捺染糊で印捺した印捺布を連続式高温スチーマ−に
より蒸熱処理したとき、良好な発色性かえられず、また
アルギン酸ソーダ中のNaがアルカリ土類金属により置
換比15%より大きく置換。
されたアルギン酸ソーダを用いるときは、改質されたア
ルギン酸ソーダ自体が水に分散膨潤するのみで完全に溶
解せず、したがって糊料として使用に耐えるものではな
く、いずれも好ましくない。
本発明に用いる改質されたアルギン酸ソーダの製造法と
しては、たとえばアルギン酸ソーダ中のNaがアルカリ
土類金属により前記特定の置換比で置換される濃度(殆
んど定量的に置換される)のアルカリ土類金属水溶液に
、アルギン酸ソーダの粉末を分散、膨潤、溶解せしめ、
この溶液を一昼夜放置したのち含水メタノール中に投入
し、改質されたアルギン酸ソーダを析出せしめ、この改
質されたアルギン酸ソーダをイソプロピルアルコールで
洗浄し、ついで乾燥して製造される。
アルギン酸ソーダはその糊液に塩化カルシウムなどを加
えると容易にゲル化することはよく知られており、また
このカルシウムイオンのみならず、他の多価金属イオン
と反応してゲル化することもよく知られているところで
ある。
しかしながら、本発明は前記のごとく微量のアルカリ土
類金属イオンをアルギン酸ソーダと反応せしめ、見掛は
上アルギン酸ソーダの糊液がゲル化しない程度、すなわ
ち捺染用元糊として使用可能な程度にアルギン酸ソーダ
をアルカリ土類金属で改質することにより、完成された
ものである。
本発明において改質されたアルギン酸ソーダとは、アル
ギン酸ナトリウム1分子中のNaの一部がアルカリ土類
金属により置換されたもののことであり、アルギン酸ナ
トリウムとアルギン酸のアルカリ土類金属塩との混合物
のことではない。
本発明に用いる改質されたアルギン酸ソーダは、前記の
ごとくアルギン酸ソーダ中のNaがカルシウム、バリウ
ム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属により前記特
定の置換比で置換されたアルギン酸ソーダであるが、捺
染用元糊としてもつとも好ましいものはカルシウムで置
換されたアルギン酸ソーダであり、これを用いた捺染糊
で印捺した印捺布を連続式高温スチーマ−により蒸熱処
理するときは、その発色性がいちじるしく改善されつる
なお改質されたアルギン酸ソーダのうち、マグネシウム
で置換されたアルギン酸ソーダにおいては、アルギン酸
ソーダ中のNaがすべてマグネシウムにより置換された
ものでも、水中でゲル化することなく捺染用元糊として
使用に耐えうる。
本発明に用いる改質されたアルギン酸ソーダとしては、
前記のごとくアルギン酸ソーダ中のNaがアルカリ土類
金属により特定の置換比で置換されたアルギン酸ソーダ
であるが、本発明の捺染糊は用いる改質されたアルギン
酸ソーダの分子量あるいはその糊液の粘度により制限さ
れるものではなく、たとえば前記特定の置換比で改質さ
れたアルギン酸ソーダを酸化反応、たとえば過酸化水素
などにより分子量を減少せしめ、あるいは市販のアルギ
ン酸ソーダを前記酸化反応により分子量を減少せしめ、
ついでこれをアルカリ土類金属により前記特定の置換比
で改質せしめたもの、すなわち市販のアルギン酸ソーダ
の分子量を低下せしめたのち改質しかつその糊液の粘度
を異なるものにしたものであっても、本発明の効果に変
化を来すものではない。
しかして本発明に用いる改質されたアルギン酸ソーダと
しては、その糊料の水溶液濃度1引こおける25℃での
B型粘度計による測定粘度が、20〜1500 cpを
呈するものが用いられる。
本発明に用いる他の糊料としては、たとえばグアールガ
ム、ローカストビーンガム、クリスタルガム、デンプン
、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、クマリンドガム、水溶性合成高分子(たとえば
インブテン−マレイン酸ナトリウム共重合物など)など
の通常の捺染用元糊があげられる。
このように改質されたアルギン酸ソーダと他の糊料とを
併用するばあいにおいては、元糊全体中に占める改質さ
れたアルギン酸ソーダ糊料の割合を少なくとも20%と
するのが好ましく、かかる併用によって改質されたアル
ギン酸ソーダ糊料を単独で元糊とするばあいに比し糊落
ち性および発色性に改善がみられ、このことはとくにス
チーマ−として高温スチーマ−を採用するばあいにおい
て大きい意味をもつ。
本発明の捺染糊において、捺染用元糊の糊液濃度として
は3〜30%、好ましくは6〜20%が採用され、この
糊液に染料として直接染料、酸性染料、分散染料、反応
性染料など、捺染用薬剤としてグリセリン、アセチン、
ジエチレングリコール、セロソルブ、レゾルシン、尿素
などの染料溶解剤、石炭酸、サリチル酸、ホルマリンな
どの防腐剤などの捺染用成分が通常用いる量で配合され
る。
本発明の捺染糊は前記のごと〈従来のバッチ式高圧スチ
ーマ−による蒸熱処理においてはもとより、通常発色性
を低下せしめる連続式高温スチーマ−による蒸熱処理に
おいてすら、発色性をいちじるしく改善しうるものであ
り、また蒸熱処理後の捺染布の水洗による糊落ち性もき
わめて良好であり、満足すべきものである。
なお本発明に用いる前記特定の置換比で改質されたアル
ギン酸ソーダは、捺染用元糊あるいは水溶液糊料として
のみならず、たとえばこの改質されたアルギン酸ソーダ
の3.5%水溶液60部にターペン70部および乳化剤
(ノニオン系またはアニオン系界面活性剤)5部を水2
5部中に乳化せしめた乳化液40部を添加し、ハーフエ
マルジョン糊などに有効に使用される。
つぎに実施例、参考例および比較例をあげて本発明の捺
染糊を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例の
みに限定されるものではない。
参考例 1〜9 市販のアルギン酸ソーダ〔鴨川化成工業■製、ダックア
ルギン N5PH,、Na含有量:9.5%、Ca含有
量:0.042%)を第1表に示す濃度の塩化カルシウ
ム水溶液に溶解せしめ、一昼夜放置したのち、この溶液
を70%含水メタノール中に注入して改質されたアルギ
ン酸ソーダを析出せしめ、この改質されたアルギン酸ソ
ーダをイソプロピルアルコールで洗浄し、ついで乾燥し
て、カルシウムで改質されたアルギン酸ソーダをそれぞ
れ製造した。
改質されたアルギン酸ソーダの糊液の粘度を第1表に示
す。
なお糊液の濃度は改質されたアルギン酸ソーダの2.5
%水溶液であり、また糊液の粘度はB型粘度計〔東京計
器■製〕を用いかつ25℃で測定した値である(以下同
様)。
なお比較のために、市販のアルギン酸ソーダ(前出)の
糊液の粘度を前記と同様にして測定し、第1表に示す。
参考例 10〜16 市販のアルギン酸ソーダ(前出)を第2表に示す濃度の
塩化バリウム水溶液に溶解せしめ、参考例1〜8と同様
にしてバリウムで改質されたアル*にギン酸ソーダをそ
れぞれえ、ついでこれらの糊液の粘度を測定した。
その結果を第2表に示す。
参考例 17〜23 市販のアルギン酸ソーダ(前出)を第3表に示す濃度の
塩化マグネシウム水溶液に溶解せしめ、参考例1〜8と
同様にしてマグネシウムで改質されたアルギン酸ソーダ
をそれぞれえ、ついでこれらの糊液の粘度を測定した。
その結果を第3表に示す。
第1〜3表から、本発明に用いる改質されたアルギン酸
ソーダ、すなわちアルギン酸ソーダのNaがアルカリ土
類金属により置換比1.5〜15%の範囲で置換された
アルギン酸ソーダは、その糊液の流動性がアルギン酸ソ
ーダの糊液に比べて塑性的であり、表面捺染に適し、か
つ絵際がシャープになることが期待され捺染用元糊とし
て、より好ましいものであることが明らかである。
実施例 1 ポリエステルジャージの生地に、(A)カルシウムで改
質されたアルギン酸ソーダ(Ca含有量=1.05%、
置換比(Ca/Na+Ca): 9.1%)を元糊(糊
液濃度=4係水溶液)とし、つぎに示す配合処方で調製
した捺染糊(色糊)を試験用オートスクリーン捺染機〔
辻井染機工業■製〕でメツシュサイズ:#:100のス
クリーンを用いて印捺(スケ−ジンゲスピード:11.
0m7分、スケージ圧:0.2に2/CrfL)シ、乾
燥して印捺布を作製した。
ついでこの印捺布をバッチ式高圧スチーマ−〔辻井染機
工業■製〕および連続式高温スチーマ−〔昭和機械工業
■製〕を用いてそれぞれ130℃×30分間および18
0℃×6分間で蒸熱処理し、常法により水洗、乾燥して
捺染布をえた。
なお比較のために、(B)市販のアルギン酸ソーダ〔(
前出)、糊液i度=5%水溶液〕、(Q粗製カルボキシ
メチルセルロース〔日燐化学工業■製、キラコレートP
−200OA、糊液濃度:10%水溶液〕、(D)精製
カルボキシメチルセルロース〔第一工業製薬■製、ファ
インガム HE、糊液濃度ニア%水溶液〕、(匂グアー
ルガム系糊料〔メイホールケミカル社製、メイプロガム
NP、糊液濃度:12%水溶液〕および(F″)デン
プンエーテル〔アベベ社製、ソルビトーゼC−5、糊液
濃度=10%水溶液〕を元糊とし、つぎに示す配合処方
で調製した捺染糊のそれぞれを前記と同様にしてポリエ
ステル繊維の生地に印捺し、かつ蒸熱処理して捺染布を
それぞれえた。
なお捺染糊の配合処方はつぎのどとくである。
分散染料(バイエル社製、 レゾリン レッド FB) 2.0部 屋 素(湿潤剤)2.0部 酒石酸アンモニウム(酸発生剤) 1.0部水
35.0部元糊
60.0部 計100部 えられた捺染布の発色性を第4表に示す。
なお発色性の評価は、反射型色差計〔■高滓製作所製、
RC−I型〕を用いて、捺染布の表面濃度を測定し、元
糊として市販のアルギン酸ソーダを用いかつバッチ式高
圧スチーマ−により蒸熱処理してえられた捺染布の染料
の表面濃度を100とした相対値でそれぞれ示した(以
下同様)。
/ 第4表から、捺染用元糊としてカルシウムで改質された
アルギン酸ソーダを用いてえられた本発明の捺染糊は、
比較例1〜4の捺染糊に比べて、バッチ式高圧スチーマ
−による蒸熱処理においてはもとより、連続式高温スチ
ーマ−による蒸熱処理においても、きわめて良好な発色
性かえられることが明らかである。
また本発明の捺染糊は、比較例2〜5の捺染糊に比べて
、蒸熱処理後の水洗による糊落ち性がきわめて良好であ
り、またえられた捺染布の風合は柔軟なものであった。
実施例 2〜4 分散染料〔住友化学工業■製、スミカロン ターキス
ブルー 5−GL、lを2%および酸発生剤〔御幣島化
学工業(株製、ウルトラ MTN−2,1を1%で含む
、元糊としてカルシウムで改質されたアルギン酸ソーダ
(Ca含有量:0.55%、置換比(Ca/Na+Ca
):4.8%)、マグネシラムチ改質されたアルギン酸
ソーダ(Mg含有量二〇、60%、置換比(Mg/Na
+Mg):5.5%)またはバリウムで改質されたアル
ギン酸ソーダ(Ba含有量:0.44%、置換比(Ba
/Na+Ba): 4%)を用いた糊液のそれぞれ6ヂ
水溶液、6チ水溶液および5%水溶液から調製した捺染
糊、ポリエステル梨地の生地およびメツシュサイズ≠1
20のスクリーンを用いたほかは、実施例1と同様にし
て印捺しかつ蒸熱処理した。
ついでこの蒸熱処理後の生地を5分間水洗したのち、ア
ルカリ還元洗浄〔洗浴組成:苛性ソーダ(38°ボーメ
)29/l、ハイドロサルファイド29/l、洗浄剤(
第一工業製薬■製、トライボール TK)2g/l、洗
浄条件:85℃で5分間〕を行ない、ついで水洗、乾燥
して捺染布をそれぞれえた。
また比較のために、元糊として市販のアルギン酸ソーダ
(前出)を用いた糊液の3.5%水溶液を用いたほかは
前記と同様にして、捺染布をえた。
えられた捺染布の発色性を第5表に示す。
第5表から、本発明の捺染糊を用いてえられた捺染糊は
、バッチ式高圧スチーマ−による蒸熱処理から連続式高
温スチーマ−による蒸熱処理に変えたときの発色性の低
下の度合が、比較例6のときに比べていちじるしく改善
されていることが明らかである。
また本発明の捺染糊を用いてえられた捺染布は、いずれ
も風合が良好であり、また色のくすみ、変色はみられな
かった。
実施例 5 分散染料〔バズフ社製、バラニルブIJ IJアントレ
ッド BEL)を2係、硫酸アンモニウム(酸発生剤)
を1%、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ(還元防
止剤)を0.2%および消泡浸透剤〔横浜ポリマー■製
、インプルバー800〕を1係で含む、元糊としてカル
シウム、マグネシウムまたはバリウムによりそれぞれ異
なる置換比で改質されたアルギン酸ソーダを用いた糊液
から調製した捺染糊をそれぞれ用いて、ポリエステルト
リコットの生地に実施例1と同様にして印捺し、乾燥後
連続式高温スチーマ−(前出)によりそれぞれ蒸熱処理
(180℃で6分間)した。
ついでこの蒸熱処理後の生地を常法により、水洗、乾燥
して捺染布をえた。
また比較のために、元糊として市販のアルギン酸ソーダ
(前出)を用いたほかは前記と同様にして捺染布をえた
えられた捺染布の発色性を第1図に示す。
なお第1図において、縦軸(発色性比率)の数字は、元
糊として市販のアルギン酸ソーダを用いかつ連続式高温
スチーマ−により蒸熱処理したものの発色性を100と
して表わした、それぞれ改質されたアルギン酸ソーダを
用いたものの発色性の相対値で示した。
また第1図中の曲線において、○印で示したものはカル
シウムで改質されたアルギン酸ソーダ、Δ印で示したも
のはバリウムで改質されたアルギン酸ソーダ、またX印
で示したものはマグネシウムで改質されたアルギン酸ソ
ーダを用いたものの発色性比率をそれぞれ示す。
第1図から、改質されたアルギン酸ソーダは、カルシウ
ム、バリウムまたはマグネシウムによる置換比が2チ(
すなわち含有量:0.2%)程度から、連続式高温スチ
ーマ−による蒸熱処理における発色性の改善がみられ、
置換比が13〜14%(すなわち含有量約:約1.5%
)程度からこれらアルカリ土類金属による置換比の増大
に伴なう発色性の改善される割合はさほど向上しないこ
とが明らかである。
またカルシウムまたはバリウムで改質されたアルギン酸
ソーダは、カルシウムまたはバリウムによる置換比が1
3〜14チ(すなわち含有量:約1.5%)より大きく
なると、改質されたアルギン酸ソーダの溶解性の低下ま
たはゲル化が起り、したがって捺染用元糊としての適性
に欠けるようになり、好ましくない。
しかしながら、マグネシウムで改質されたアルギン酸ソ
ーダは、マグネシウムによる置換比が13〜14%(す
なわち含有量:約1.5%)を超えても捺染用元糊とし
て使用に耐えうるものであるが、発色性の改善はさらに
期待しえない。
実施例 6 分散染料〔日本化薬■製、カヤロン ポリエステル ブ
ルー T−8)を0.2%、分散染料〔イーストマンケ
ミカル社製、イーストマン ポリエステル イエロー
6GLSW)を1.5%、尿素(湿潤剤)を2.0%お
よびメタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ(還元防止剤
)を0.2%で含む染料溶液40部と元糊としてカルシ
ウムで改質されたアルギン酸ソーダ(Ca含有量:1.
2%、置換比(Ca/Na+Ca):10.5%)を水
に5%濃度で溶解した糊液35部とデンプンエーテル〔
アベベ社製、ソルビトーゼ C−5〕を水に10%濃度
で溶解した糊液25部とを混合してえられた捺染糊、ポ
リエステルスウエードの生地およびメツシュサイズ4F
135のスクリーンを用いたほかは、実施例1と同様に
してバッチ式高圧スチーマ−および連続式高温スチーマ
−により蒸熱処理し、捺染布をそれぞれえた。
えられた捺染布の発色性は、元糊としてデンプンエーテ
ルを併用することにより、バッチ式高圧スチーマ−で蒸
熱処理したものと連続式高温スチーマ−で蒸熱処理した
ものとの間に、殆んど差異がみとめられず、きわめて良
好なものであった。
また連続式高温スチーマ−による蒸熱処理(180°C
で6分間)後の生地は、その糊落ち性が一層改善され、
またデンプンエーテルの併用による風合いの悪化もみと
められなかった。
実施例 7 つぎの配合割合で捺染糊を調製した。
反応性染料〔インペアリル ケミカル 3.0部インダ
ストリーズ(ICI)社製、 プロジオン ブラック HN、1 尿素 10.0部 メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ 0.2部゛
炭酸水素ナトリウム 2.5部水
24.3部バリウムで改
質されたアルギン酸 60.0部ソーダ(Ba含有量二
〇、42%、 置換比(Ba/Na+Ba):3.8%、5饅水溶液〕 計100部 この捺染糊をハンドスクリーンで綿ブロードの生地に印
捺(印捺条件ニスクリーンメツシュ:#:100)し、
乾燥後常圧蒸熱処理(100℃で10分間)し、ついで
常法により水洗、ソーピングして捺染布をえた。
また比較のために、元糊として市販のアルギン酸ソーダ
を用いたほかは前記と同様にして捺染布をえた。
本発明の捺染糊を用いてえられた捺染布の発色性(反射
型色差計により測定)は、元糊として市販のアルギン酸
ソーダを用いてえられた捺染布の発色性に比べて、約2
0%程度改善されたものであった。
また本発明の捺染糊は市販のアルギン酸ソーダを用いて
えられた捺染糊に比べて、流動性がショートとなってお
り、したがって印捺糊が被捺染布の表面に付着しうるも
のであった。
比較例 市販のアルギン酸ナトリウム(記文フード■製、ダック
アルギン N5PN)水溶液に過剰の塩化カルシウムを
加えて水不溶性のアルギン酸カルシウムを調製した。
えられたアルギン酸カルシウム1部とアルギン酸ナトI
Jウム9部とを水190部に加えて均一に攪拌混合し、
アルギン酸カルシウムを約10係含有する糊液(濃度5
%)をえた。
この糊液を用い、つぎの配合割合で捺染糊を調製した。
分散染料(三菱化成工業(株製、 1.0部ダ
イアニツクス ブロン 3BFS) 還元防止剤(日本染化■製、 1.0部しジ
ストソルト MNBS) 酒石酸アンモニウム 0.5部糊液
60.0部 水 37.5部1
00部 えられた捺染糊を用いてポリエステルアムンゼンの生布
に印捺し、連続式高温スチーマ−を用いて蒸熱処理(1
80°Cで6分間)して発色させ、実施例1と同様に染
料の表面濃度を測定した。
このものの発色の度合は、糊液としてアルギン酸ナトリ
ウムのみを用いたもの(濃度5チ)によるときの表面濃
度を100とするとき100であり、一方カルシウムで
改質されたアルギン酸ソーダ(カルシウム含有量0.7
5%、置換比6.5%)の糊液(濃度5%)を用いた本
発明の捺染糊で印捺したものでは155と格段に発色性
が向上していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、元糊として改質されたアルギン酸ソーダを用
いてえられた捺染糊の発色性を市販のアルギン酸ソーダ
を用いてえられた捺染糊の発色性に対する相対値で示し
た発色性比率と改質されたアルギン酸ソーダ中のアルカ
リ土類金属による置換比との関係を示す関係図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルギン酸ソーダ中のNaが1.5〜15重量係重
    量台でアルカリ土類金属により置換されたものを単独で
    または他の糊料と併用して捺染用元糊として用いたこと
    を特徴とする連続式高温スチーマ−で蒸熱処理されるポ
    リエステル用捺染糊。
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