JPS6356953B2 - - Google Patents
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- JPS6356953B2 JPS6356953B2 JP54091526A JP9152679A JPS6356953B2 JP S6356953 B2 JPS6356953 B2 JP S6356953B2 JP 54091526 A JP54091526 A JP 54091526A JP 9152679 A JP9152679 A JP 9152679A JP S6356953 B2 JPS6356953 B2 JP S6356953B2
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Landscapes
- Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
Description
本発明は、4線式被測定抵抗体を使用した抵
抗・電気信号変換器のバーンアウト回路に係り、
特に被測定抵抗体が断線したとき、出力をバーン
アウト・アツプスケールになるようにしたバーン
アウト回路に関する。 一般のプロセス自動制御系においては、被測定
抵抗体が疲労または損傷などにより断線した場
合、それを検出して何等かの処置をこうじて制御
系が安全側に動作するようにしなければならな
い。このため、変換器には被測定抵抗体の断線を
検出するために、出力信号を上限または下限のい
ずれかの標準信号範囲外に振切らせる動作をする
回路を備えることが望ましい。これを一般に、バ
ーンアウト回路と称している。 第1図は、被測定抵抗体として4線式測温抵抗
体と差動増巾器で構成された温度変換器の実施例
である。第1図において、1は一端に第1の電流
供給用リード線A1と第1の電圧検出用リード線
B1とを分岐して有し、他端に第2の電流供給用
リード線A2と第2の電圧検出用リード線B2と
を分岐して有する4線式の測温抵抗体で、抵抗r
1〜r4は遠隔の測定点に設置された測温抵抗体
1から変換器までの各々の前記リード線A1,B
1およびB2,A2の等価導線抵抗である。定電
流源2とバイアス抵抗Rbの直列回路からは電流
供給用リード線A1,A2を介して測温抵抗体1
に図示矢印で示す如く一定電流iが供給されてい
る。そして定電流源2とバイアス抵抗Rbの交点
を基準電位COMとして、電圧検出用リード線B
1を介して得られる測温抵抗体1の抵抗変化に応
じて変化する発生電圧e1は差動増巾器3の正相
入力端に接続されている。また、電圧検出用リー
ド線B2を介して得られた電流供給用リード線A
2の等価導線抵抗r4の値に対応した発生電圧は
抵抗R1と抵抗R2から成る分圧回路で分圧さ
れ、この電圧とバイアス抵抗Rbの両端に発生し
た電圧との加算電圧e2は差動増巾器3の逆相入
力端に接続されている。ここに、差動増巾器3の
出力電圧e0は(1)式の演算式に示す如く、逆相入力
端の入力電圧e2に対する入出力変換利得は、正
相入力端の入力電圧e1に対する入出力変換利得
の2倍の変換利得を有するように構成されてい
る。 e0=K|e1−2e2| ……(1) (1)式において、Kは差動増巾器3の変換利得で
ある。また、ZDは定電流源2の両端に接続され
たゼナーダイオードで、測温抵抗体1が断線した
場合に定電流源2の負荷が開放になり、差動増巾
器3の入力端に過大電圧が印加されるのを防止す
ると共に定電流源2自身の保護を行なうためのも
のである。なお、ゼナーダイオードZDのゼナー
電圧Vzは定常時に測定回路に影響を与えないよ
うにVz≫(r1+Rt+r4+Rb)iに選定され
ている。ここに、Rtは測温抵抗体1の抵抗値で
ある。 なお、測温抵抗体1の抵抗値Rtは(2)式の如く
示される。 Rt=Rtb+ΔRt ……(2) ここに、Rtbは測温抵抗体の種類と測定温度範
囲の下限値によつて定まる一定バイアス抵抗値、
ΔRtは測温抵抗体の種類と測定温度範囲によつて
定まる測定温度範囲の下限値からの温度変化に対
応した抵抗変化分である。 また、差動増巾器3の正相入力端の入力インピ
ーダンスZ1、逆相入力端の入力インピーダンス
をZ2としたとき (r2+Rt+r4+Rb)≪Z1 (r3+r4)≪(R1+R2) 〔R1・R2/(R1+R2)+Rb〕≪Z2 の条件を満足するように差動増巾器3の入力イン
ピーダンスZ1,Z2は十分大きく選定されてい
る。 このように構成された第1図の温度変換器にお
いて、まず定常状態においてはゼナーダイオード
ZDは遮断状態にあるから定電流源2からの一定
電流iは図示矢印の如く、r1→Rt→r4→Rb
と流れて一巡し、差動増巾器3の入力端に加わる
それぞれの電圧e1,e2は次式で与えられる。 e1=(Rt+r4+Rb)i =(Rtb+ΔRt+r4+Rb)i ……(3) e2=r4・i・R2/(R1+R2) +Rb・i ……(4) ここで、分圧回路の抵抗R1,R2の値を共に
等しくR1=R2に選定すれば、発生電圧r4・
iは1/2に分圧されるから(4)式は(5)式で示される。 e2=(1/2・r4+Rb)i ……(5) (3),(5)式で示される発生電圧e1,e2は差動
増巾器3によつて(1)式の如き演算が行なわれるか
ら、 e0=K(Rtb+ΔRt−Rb)i ……(6) (6)式において、バイアス抵抗Rbの値を測温抵
抗体1に含まれる一定バイアス抵抗分Rtbの値と
等しく、 Rtb=Rb ……(7) にバイアス抵抗Rbの値を調整すれば e0=K・ΔRt・i ……(8) となる。すなわち、定常時においては(8)式で表わ
される如く差動増巾器3の出力として、リード線
抵抗の影響を受けない測温抵抗体の任意の範囲の
抵抗変化ΔRtを所望の範囲の電気信号に変換した
出力e0を得ることができる。 次に、第1図の実施例において、測温抵抗体1
の各種の異常状態における動作について第2図a
〜eを用いて説明する。なお、第1図に示した各
各のリード線の等価導線抵抗r1〜r4の値は回
路抵抗R1,R2,Rbの値および差動増巾器3
の入力インピーダンスZ1,Z2の値に比べて十
分小さい値であり、異常状態における動作を説明
するに当つて支障が無いので、第2図においては
リード線の抵抗r1〜r4は省略して示した。 まず、測温抵抗体1の第1の電流供給用リード
線A1が断線した場合には、第1図に示した回路
は第2図aのように表わされる。このときの定電
流源2からの一定電流iはゼナーダイオードZD
のみに流れ、定常時に差動増巾器3の入力端に印
加さていた(3)式および(5)式で示される電圧e1,
e2は共に零となる。このため、差動増巾器3の
出力e0も零となる。 次に、測温抵抗体1の第1の電圧検出用リード
線B1が断線した場合には、第1図に示した回路
は第2図bのように表わされる。このときの定電
流源2からの一定電流iは図示矢印の如く定常状
態のときと同様の経路で流れ、差動増巾器3の逆
相入力端には(5)式で示される定常時と同様の発生
電圧e2が印加される。しかしながら、高入力イ
ンピーダンスを有する差動増巾器3の正相入力端
は開放状態となり、線路のノイズ等により、差動
増巾器3の出力e0は不定となる。 また、測温抵抗体1の第2の電圧検出用リード
線B2が断線した場合には、第1図に示した回路
は第2図cのように表わされる。この場合もリー
ド線B1が断線したときと同様に、定電流源2か
らの一定電流iは図示矢印の如く定常状態のとき
と同じ経路で一巡し、差動増巾器3の正相入力端
には(3)式で示される定常時と同様の発生電圧e1
が印加されている。一方、差動増巾器3の逆相入
力端には、e2=Rb・i・Z2/(R2+Z2)
の電圧が印加される。これにより、差動増巾器3
の出力e0はこれらe1,e2の値を(1)式に代入し
て e0=K〔Rtb+ΔRt+r4+Rb−2Rb ・Z2/(R2+Z2)〕i ……(9) となる。ここに、抵抗R2の値に比べて逆相入力
端の入力インピーダンスZ2は十分大きい値であ
り、R2の値は無視できる。また、Rtb=Rbに選
定されているから(9)式は(10)式で表わされる。 e0=K(ΔRt+r4)i ……(10) (10)式において、リード線抵抗r4による発生電
圧r4・iは測温抵抗体の抵抗変化ΔRtに対応し
て発生する電圧ΔRt・iに比べて小さい値である
から差動増巾器3の出力e0は、(8)式で示した定常
状態における出力電圧とほぼ等しい値となる。 また、測温抵抗体1の第2の電流検出用リード
線A2が断線した場合には、第1図に示した回路
は第2図dのように表わされる。差動増巾器3の
入力インピーダンスZ1,Z2は十分大きい値で
あり、また(Rt+R1+R2+Rb)i≫Vzなる
ようにゼナーダイオードZDのゼナー電圧Vzが選
定されているから、このときの定電流源2からの
一定電流iは図示矢印の如くゼナーダイオード
ZDのみに流れ、ゼナー電圧Vzを発生する。この
ゼナー電圧Vzはリード線A1およびB1を介し
て差動増巾器3の正相入力端に直接印加されると
共に、測温抵抗体1と抵抗R1,R2から成る分
圧回路を介して差動増巾器3の逆相入力端に印加
される。すなわち、差動増巾器3の入力端に印加
されるそれぞれの電圧は(11),(12)式で表わされる。 e1=Vz ……(11) e2=Vz・(R2+Rb) /Rt+R1+R2+Rb) ……(12) (12)式において、測温抵抗体の抵抗Rtの値およ
びバイアス抵抗Rbの値は分圧抵抗R1,R2の
値に比べて十分小さい値であり、Rt,Rbを無視
する。また、抵抗R1,R2の値はR1=R2に
選定されているから、(12)式は(13)式で表わすこ
とができる。 e2≒1/2・Vz ……(13) (11)式および(13)式の関係を(1)式に代入するこ
とにより明らかな如く、このときの差動増巾器3
の出力電圧e0はほぼ零となる。 最後に、測温抵抗体1の抵抗素線Rtが断線し
た場合には、第1図に示した回路は第2図eのよ
うに表わされる。この場合もリード線A2が断線
した場合と同様、定電流源2からの一定電流iは
図示矢印の如くゼナーダイオードZDのみに流れ
ゼナー電圧Vzを発生する。このゼナー電圧Vzは
リード線A1およびB1を介して差動増巾器3の
正相入力端に印加され、e1=Vzとなる。一方、
差動増巾器3の逆相入力端の電圧e2は零にな
る。ここに、ゼナー電圧Vzは(3)式で示した定常
状態の発生電圧e1に比べて十分大きく選定され
ているから、これらe1,e2の値を(1)式に代入
することにより明らかな如く、差動増巾器3の出
力e0はプラス側(上限側)に振切れる。以後これ
をバーンアウト・アツプスケールという。 このように従来の4線式測温抵抗体を用いた温
度変換器においては、測温抵抗体断線による各種
の異常状態が発生したとき、その出力の方向が定
まらず、異常時に制御系を安全側に動作させる方
向を選択できない欠点があつた。特に、前述の如
く電圧検出用リード線B2が断線した場合には定
常時の出力の値とほぼ等しい値を出力するため、
異常状態であることに気が付かない可能性があつ
た。また、電流供給用リード線A1またはA2が
断線した場合は、いずれも出力は零となり、定常
時の入力抵抗ΔRt=0(温度測定範囲の下限値)
のときの出力との判別ができないなど、はなはだ
不都合であつた。 本発明の目的は、上記のような従来回路の欠点
を無くし、4線式被測定抵抗体による各種の異常
状態が発生した場合に、変換器の出力を確実に標
準信号範囲外の上限(プラス側)に振切らせる動
作をするいわゆるバーンアウト・アツプスケール
になるようにしたバーンアウト回路を簡単な構成
で実現することである。 本発明の要点は、4線式被測定抵抗体と変換器
とを結ぶ測定回路間に複数の抵抗と複数の一方向
性半導体素子を直並列に接続し、前記被測定抵抗
体断線による各種の異常状態が発生したときに、
前記被測定抵抗体に一定電流を供給するための定
電流源からの電流を前記一方向性半導体素子を介
して前記抵抗に流すことによつて発生した電圧
を、前記変換器を構成する差動増巾器の入力端に
加え、よつて出力を強制的にバーンアウト・アツ
プスケールになるようにした点にある。 以下、本発明によるバーンアウト回路について
第3図に示す実施例を用いて詳しく説明する。な
お、第3図において第1図と同一部分は同一符号
を用いて示す。 第3図において、第1図と異なる点は次の通り
である。第1の電圧検出用リード線B1と差動増
巾器3の正相入力端との間に抵抗R3が、また第
2の電圧検出用リード線B2と分圧抵抗R1との
間に抵抗R4がそれぞれ新に接続されている。ま
た、第1の電圧検出用リード線B1と抵抗R3の
交点と、共通電位COM間に高インピーダンスの
抵抗R5と電圧値Vaなる電圧源4の直列回路が
図示極性で接続され、第2の電圧検出用リード線
B2と抵抗R4の交点と、共通電位COM間に高
インピーダンスの抵抗R6と電圧値(−Vb)な
る電圧源5の直列回路が接続されている。また、
第1の電流供給用リード線A1と定電流源2の交
点と、抵抗R3と差動増巾器3の正相入力端との
交点との間に第1の一方向性の半導体素子として
たとえばダイオードD1が図示極性で接続され、
抵抗R1と抵抗R4の交点と、第2の電流供給用
リード線A2とバイアス抵抗Rbの交点との間に
第2の一方向性半導体素子としてたとえばダイオ
ードD2が図示極性で接続されていることであ
る。そして、第1図の実施例では抵抗R1とR2
で分圧回路を構成し、抵抗R1とR2の値を共に
等しくして、リード線A2の等価導線抵抗r4に
対応した発生電圧r4・iを1/2に分圧するよう
にしたが、第3図においては抵抗R2を抵抗R
2′に置換え、抵抗R4、抵抗R1および抵抗R
2′によつて分圧回路を構成し、それぞれの抵抗
値の関係をR2′=R1+R4に選定して発生電
圧r4・iを1/2に分圧するように成している。
その他は第1図の実施例と同一である。ここに、
ダイオードD1の順方向降伏電圧VD1はVD1>r
1・iに選ばれ、ダイオードD2の順方向降伏電
圧VD2はVD2>r4・iに選ばれている。また、
抵抗R5の値はR5≫(r2+Rt+r4+Rb)
に選ばれると共に、定常時にVa/R5の電流が
r2→Rt→r4→Rbに流れて測定誤差を生じな
いようにVa/R5≪iなるように抵抗R5、電
圧Vaの値を選定している。また、抵抗R6の値
は(r3+r4+Rb)≪(R4+R1+R2′)
≪R6に選ばれると共に、定常時に−Vb/R6
の電流がr3→r4→Rbに流れて測定誤差を生
じないように|−Vb/R6|≪iなるように抵
抗R6、電圧(−Vb)の値を選定している。 このように構成された第3図の実施例におい
て、定常状態においてはダイオードD1,D2は
いずれも遮断状態であり、抵抗R5,R6の値も
高インピーダンスでVa/R5,−Vb/R6の電流
も無視できる。したがつて、定常時にはダイオー
ドD1,D2、抵抗R5,R6および電圧源4,
5はいずれも回路から取外した状態と等価であり
測定回路には影響を与えない。すなわち、第1図
の実施例と同様に定電流源2からの一定電流iは
図示矢印の如くr1→Rt→r4→Rbと流れて一
巡し、その動作、作用も第1図の実施例で詳しく
述べたことと同一である。すなわち、定常状態に
おいては差動増巾器3の正相入力端および逆相入
力端にそれぞれ加わる発生電圧e1,e2は前述
(3)式、(5)式で示した値と同一であり、その出力e0
も(8)式で与えられ、リード線の抵抗による影響を
受けない正確な測定変換が行なわれる。 次に、第3図の実施例において測温抵抗体の各
種の異常状態における動作について、第4図a〜
eを用いて説明する。ここに、第3図に示した各
各のリード線の等価導線抵抗r1〜r4の値は、
回路抵抗R1,R2′,R3〜R6,Rbの値に比
較して小さい値であり、異常状態における動作を
説明するに当つて支障が無いので、第4図におい
てはリード線抵抗r1〜r4は省略して示した。 なお、差動増巾器3の出力e0を確実にバーンア
ウト・アツプスケールにするための条件は、(1)式
および(8)式の関係から明らかなように、異常時に
(14)式を満足すればよい。 e1−2・e2>ΔRts・i ……(14) ここに、ΔRtsは測定温度範囲の下限値から上
限値までの温度変化スパンに対応した測温抵抗体
1の抵抗値変化スパンである。 まず、測温抵抗体1の第1の電流供給用リード
線A1が断線した場合には、第3図に示した回路
は第4図aのように表わされる。ここに、測温抵
抗体1の抵抗値Rtに比べて差動増巾器3の正相
入力端の入力インピーダンスZ1、および抵抗R
5の値は非常に大きく、またバイアス抵抗Rbの
値に比べて抵抗R6の値も非常に大きいため、定
電流源2からの一定電流iは図示矢印の如くD1
→R3→Rt→Rbと流れて一巡する。なおゼナー
ダイオードZDのゼナー電圧VzはVz>VD1+(R3
+Rt+Rb)iに選定され、ゼナーダイオードZD
は遮断状態になつている。このため、差動増巾器
3の正相入力端に加わる電圧e1は、リード線抵
抗を無視すれば e1=(R3+Rt+Rb)i ……(15) となる。また、バイアス抵抗Rbの両端に発生し
た電圧Rb・iは分圧回路の抵抗R2′と(R1+
R4)の並列合成抵抗を介して差動増巾器3の逆
相入力端に加わるが、並列合成抵抗の値に対して
逆相入力端の入力インピーダンスZ2は非常に大
きいのでリード線抵抗を無視すれば、 e2=Rb・i ……(16) となる。(15)式、(16)式と(2)式、(7)式の関係を
バーンアウト・アツプスケールの条件式である
(14)式に代入して(17)式を得る。 (R3+ΔRt)i>ΔRts・i ……(17) (17)式から明らかなように、バーンアウト動
作の最悪条件である入力が測定範囲の下限値、す
なわちΔRt=0の場合でも、抵抗R3の値を測定
入力スパン抵抗ΔRtsの値よりも大きく選ぶこと
によつて、(17)式を満足し、差動増巾器3の出
力e0をプラス側に振切らせることができ、瞬時に
バーンアウト・アツプスケールにすることができ
る。 たとえば、測温抵抗体1として白金測温抵抗体
JIS Pt100Ωを使用し、測定温度範囲0〜500℃と
すれば、その抵抗変化は100Ω〜284.02Ωである
から抵抗変化スパンはΔRts=184.02Ωとなる。し
たがつて、抵抗R3の値を184.02Ω以上、たとえ
ば220Ωにすればよい。 次に、測温抵抗体1の第1の電圧検出用リード
線B1が断線した場合は、第3図に示した回路は
第4図bのように表わされる。このときの定電流
源2からの一定電流iは、定常時のときと同様に
図示矢印の如く流れ、差動増巾器3の逆相入力端
に加わる電圧e2は、リード線抵抗を無視すれ
ば、前記リード線A1断線の場合と同様(16)式
で示した電圧である。一方、差動増巾器3の正相
入力端には電圧源4の電圧Vaが抵抗R5、抵抗
R3を介して加わるが、抵抗R3の値に対して抵
抗R5の値および正相入力端の入力インピーダン
スZ1は非常に大きいので、抵抗R3を無視すれ
ば、e1=Va・Z1/(R5+Z1)となる。
これらe1,e2の関係式と(7)式の関係を(14)
式に代入して(18)式を得る。 Va・Z1/(R5+Z1) >(ΔRts+2Rtb)i ……(18) すなわち、(18)式を満足するように抵抗R5、
電圧Vaの値を選定することにより、差動増巾器
3の出力を速たかにバーンアウト・アツプスケー
ルにすることができる。 たとえば、前述具体例と同様に測温抵抗体1と
して白金測温抵抗体JIS Pt100Ω、温度測定範囲
0〜500℃とすれば、ΔRts=184.02Ω、=100Ωと
なる。また、定電流源2の一定電流i=2mA、
差動増巾器3の正相入力端の入力インピーダンス
をZ1=10MΩとすれば、(18)式の右辺は (ΔRts+2Rtb)i=(184.02Ω +2×100Ω)×2mA≒0.77V となる。したがつて、たとえば抵抗R5の値を
1MΩ、電圧源4の電圧Vaを1Vにすれば(18)
式の左辺はVa・Z1/(R5+Z1)=1V×
10MΩ/(1MΩ+10MΩ)≒0.91Vとなり、
(18)式を満足し、差動増巾器3の出力e0はプラ
ス側に振切れて、バーンアウト・アツプスケール
となる。 また、測温抵抗体1の第2の電圧検出用リード
線B2が断線した場合には、第3図に示した回路
は第4図cのように表わされる。この場合も定電
流源2からの一定電流iは定常時のときと同様に
図示矢印の如く流れて、差動増巾器3の正相入力
端に加わる電圧e1は、リード線抵抗を無視すれ
ば、e1(Rt+Rb)iとなる。一方、逆相入力
端に加わる電圧e2は、抵抗R1,R2′,R6
の値に比べて抵抗Rbの値は小さいのでこれを無
視すれば、e2=(−Vb)R2′/(R6+R4
+R1+R2′)+Rb・iとなる。これらe1,
e2の関係と(2)式、(7)式の関係を(14)式に代入
して整理すれば(19)式を得る。 −2(−Vb)R2′ /(R6+R4+R1+R2′) >(ΔRts−ΔRt)i ……(19) (19)式において、バーンアウト動作の最悪条
件を考えれば、入力が測定範囲の下限値、すなわ
ち、ΔRt=0のときであるから(19)式は(20)
式の如くなる。 −2(−Vb)R2′ /(R6+R4+R1+R2′) >ΔRts・i ……(20) すなわち、(20)式を満足するように抵抗R6、
電圧源5の電圧(−Vb)の値を選定することに
よつて、速やかにバーンアウト・アツプスケール
にすることができる。 たとえば、前述具体例と同様にΔRts=184.02
Ω、i=2mAとすれば、(20)式右辺は約0.37V
となる。ここで、分圧回路の抵抗の値を(R4+
R1)=R2′=50kΩに選定し、抵抗R6の値を
2.2MΩ、電圧(−Vb)の値を10Vにすれば(20)
式の左辺は、−2(−Vb)R2′/(R6+R4+
R1+R2′)=−2(−10V)50kΩ/(2.2MΩ
+50kΩ+50kΩ)≒0.43Vとなり、(20)式の条
件を満足し、差動増巾器3の出力はプラス側に振
切れて、バーンアウト・アツプスケールとなる。 また、測温抵抗体1の第2の電流供給用リード
線A2が断線した場合には、第3図に示した回路
は第4図dのように表わされる。測温抵抗体の抵
抗値Rtに比べて抵抗R5の値および差動増巾器
3の正相入力端の入力インピーダンスZ1は非常
に大きく、また抵抗R6の値に比べて抵抗R4の
値は非常に小さいから、このときの定電流源2か
らの一定電流iは図示矢印の如く、Rt→R4→
D2→Rbと流れて一巡する。このため、差動増
巾器3の正相入力端に加わる電圧e1は、リード
線抵抗を無視すれば、e1=(Rt+R4+Rb)i
+VD2となる。ここに、ゼナーダイオードZDのゼ
ナー電圧VzはVz>(Rt+R4+Rb)i+VD2に選
定されており、ゼナーダイオードZDは遮断状態
になつている。一方、分圧回路の抵抗R4はR1
の値に比べて小さい値でありR1≒R2′である。
したがつてダイオードD2の降伏電圧VD2は、R
2′/(R1+R2′)≒1/2に分圧される。こ
のため差動増巾器3の逆相入力端に加わる電圧e
2は、e2≒VD2/2+Rb・iとなる。これら電
圧e1,e2と(2)式,(7)式の関係を(14)式に代
入して整理すれば(21)式を得る。 (R4+ΔRb)i>ΔRts・i ……(21) (21)式において、バーンアウト動作の最悪条
件は前述の如くΔRt=0のときであるから、(21)
式は(22)式で示される。 R4・i>ΔRts・i ……(22) すなわち、(22)式から明らかなように測定入
力スパン抵抗ΔRtsの値よりも抵抗R4の値を大
きく選定することによつて、バーンアウト・アツ
プスケールにすることができる。 たとえば、前述具体例と同様ΔRts=184.02Ωと
すれば、抵抗R4の値をそれ以上の値、たとえば
R4=220Ωにすることにより、差動増巾器3の
出力を瞬時にプラス側に振切らせることができ、
バーンアウト・アツプスケールにすることができ
る。 最後に、測温抵抗体1の抵抗素線Rtが断線し
た場合には、第3図に示す回路は第4図eのよう
に表わされる。抵抗R5の値および差動増巾器3
の正相入力端の入力インピーダンスZ1は非常に
大きから、このときの定電流源2からの一定電流
iは図示矢印の如くゼナーダイオードZDのみに
流れ、その両端にゼナー電圧Vzを発生する。そ
して、このゼナー電圧Vzはリード線A1,B1
および抵抗R3を介して差動増巾器3の正相入力
端に加わるが、抵抗R3の値に比べて入力インピ
ーダンスZ1は非常に大きいから、e1=Vzと
なる。一方、電圧源5によつて−Vb/R6の電
流がリード線B2,A2を介してバイアス抵抗
Rbに流れ、この両端の電圧が差動増巾器3の逆
相入力端に加わるが、この電圧は極少であり、無
視できe2≒0である。したがつて、差動増巾器
3には正相入力端に加わる過大なゼナー電圧Vz
のみであり、出力は瞬時にプラス側に振切れ、バ
ーンアウト・アツプスケールとなる。 なお、第3図の実施例では、ゼナーダイオード
ZDがある場合について述べたが、このゼナーダ
イオードは測温抵抗体1が断線したときに定電流
源2の負荷が開放になり、差動増巾器3の入力端
に過大電圧が印加されるのを防止すると共に定電
流源自身の保護を行なうために設けたものであ
り、定電流源2および差動増巾器3の回路構成に
よつては必ずしも必要とするものではない。ゼナ
ーダイオードZDの有無が関係するのは第4図a
〜eを参照することにより明らかな如く、第4図
eの場合、すなわち抵抗素線Rtが断線した場合
だけである。したがつて、ゼナーダイオードZD
を取り除いた場合に抵抗素線Rtが断線したとき
について述べれば、第4図eにおいて、差動増巾
器3の正相入力端の入力インピーダンスZ1およ
び抵抗R5の値は非常に大きいから、定電流源2
の負荷は実質的に開放と等価になつて定電流iは
流れない。このため、図示しない定電流源2駆動
用の電源電圧が、定電流源2の両端に現われ、こ
の過大電圧がリード線A1,B1および抵抗R3
を介して差動増巾器3の正相入力端に加わる。し
たがつて、出力はやはり、バーンアウト・アツプ
スケールとなる。 また、第3図の実施例では測温抵抗体1に一定
のバイアス抵抗分Rtbを有し、このバイアス抵抗
分を差引くために、測定回路にバイアス抵抗Rb
を設けた場合について説明したが、このバイアス
抵抗Rbの存在は、本発明のバーンアウト回路の
動作には必ずしも必要とするものではない。便宜
上、測温抵抗体入力の場合について本発明を説明
したが、すべり抵抗入力など抵抗変化を測定する
場合であれば適用できるものであり、たとえば、
すべり抵抗入力で測定入力範囲が0〜100Ωのよ
うな場合は被測定抵抗体に一定バイアス抵抗を含
まないRtb=0なので、このときは必然的にバイ
アス抵抗Rbも不要(Rb=0)となる。この場合
も本発明のバーンアウト動作は、何ら拘束される
ものではない。なお、第3図の実施例ではリード
線A2の抵抗r4の値に対応した発生電圧r4・
iは、分圧回路によつて1/2に分圧した後、バイ
アス抵抗Rbの両端に発生した電圧Rb・iと加算
し、この加算電圧e2=r4・i/2+Rb・i
が差動増巾器3の逆相入力端に加えられて(1)式に
示す如くK・2e2倍されてK(r4・i+2Rb・
i)となる。すなわち、(r4・i)項だけ着目
すれば結果として利得K倍されているだけであ
る。したがつて前述すべり抵抗入力などのように
Rtb=Rb=0の場合には1/2の分圧回路(第3図
の実施例では抵抗R1,R2′)を取り除き差動
増巾器3の演算式をe0=K|e1−e2|にすれ
ば同等の結果が得られる。この場合も本発明のバ
ーンアウト回路が適用できることはもちろんであ
る。 また、第3図の実施例では、差動増巾器3の入
力端の極性として、第1の電圧検出用リード線B
1を介して得られた発生電圧e1が加わる側を正
相入力端(+)、第2の電圧検出用リード線B2
を介して得られた発生電圧e2が加わる側を逆相
入力端(−)としたが、第3図( )内に示す如
く、まつたく逆極性にした場合も適用できるもの
である。この場合の差動増巾器3の演算式は、e0
=K(2e2−e1)で表わされる。このため、定常時
に測温抵抗体の抵抗入力ΔRtが増加すれば出力e0
はマイナス側に増加する。同様に断線による各種
の異常状態のときのバーンアウト動作もすべて出
力はマイナス側に振切れるが、入力ΔRtが増加し
たときの出力の方向と一致するので、やはりバー
ンアウト・アツプスケールである。 また、第3図の実施例では定電流源2の極性と
して、マイナス側を基準電位COMに接続したが、
図示と逆極性に接続した場合も適用できるもので
ある。ただし、このときはダイオードD1,D
2、電圧源4,5およびゼナーダイオードZDの
極性もすべて図示と逆極性に接続すればよい。 また、第3図の実施例では電圧源4,5の一端
を基準電位COMに接続したが、いずれもバイア
ス抵抗Rbと第2の電流供給用リード線A2との
交点に接続するようにした方がより好適である。
ただし、第3図実施例の如く基準電位COMに接
続すれば、電圧源4,5として図示しない差動増
巾器3を駆動するための電源電圧を共用できるの
で便利である。 なお、第3図の実施例において、注意を要する
ことは、本発明によるバーンアウト回路を付加し
たことにより、定常時に測定誤差を生じないよう
に、かつバーンアウト動作をより確実にするため
には、差動増巾器3の入力インピーダンスは数M
Ω以上の高インピーダンスを有する必要がある。
それには、たとえば第5図に示す如き差動増巾器
3の具体的回路例が好適である。第5図の回路構
成によれば2つの演算増巾器6,7の非反転入力
端子をいずれも入力電圧e1,e2の入力端とし
ているから、非常に大きな入力インピーダンスが
得られる。なお、第5図において抵抗R7〜R1
0の値をそれぞれ、R8=R9,R7=R9・R
10/(2R9/R10)に選定すれば、演算増
巾器6の出力e0は、e0=(1+R10/R9)(e1
−2e2)となり、(1)式と一致し、差動増巾器3と
して、第5図の具体的回路例をそのまま適用でき
る。 かくの如く、本発明によるバーンアウト回路に
よれば、被測定抵抗体断線による各種の異常状態
が発生したとき、出力を常にバーンアウト・アツ
プスケールにすることができ、制御系を安全側に
動作させる方向を決めることができる。しかも定
電圧源4,5は差動増巾器3駆動用の電源電圧と
共用できるから、高精度の要求されない一般の抵
抗数ケとダイオード2ケ付加するのみであり、回
路構成が簡単かつ安価に実現でき、工業計測上有
益である。
抗・電気信号変換器のバーンアウト回路に係り、
特に被測定抵抗体が断線したとき、出力をバーン
アウト・アツプスケールになるようにしたバーン
アウト回路に関する。 一般のプロセス自動制御系においては、被測定
抵抗体が疲労または損傷などにより断線した場
合、それを検出して何等かの処置をこうじて制御
系が安全側に動作するようにしなければならな
い。このため、変換器には被測定抵抗体の断線を
検出するために、出力信号を上限または下限のい
ずれかの標準信号範囲外に振切らせる動作をする
回路を備えることが望ましい。これを一般に、バ
ーンアウト回路と称している。 第1図は、被測定抵抗体として4線式測温抵抗
体と差動増巾器で構成された温度変換器の実施例
である。第1図において、1は一端に第1の電流
供給用リード線A1と第1の電圧検出用リード線
B1とを分岐して有し、他端に第2の電流供給用
リード線A2と第2の電圧検出用リード線B2と
を分岐して有する4線式の測温抵抗体で、抵抗r
1〜r4は遠隔の測定点に設置された測温抵抗体
1から変換器までの各々の前記リード線A1,B
1およびB2,A2の等価導線抵抗である。定電
流源2とバイアス抵抗Rbの直列回路からは電流
供給用リード線A1,A2を介して測温抵抗体1
に図示矢印で示す如く一定電流iが供給されてい
る。そして定電流源2とバイアス抵抗Rbの交点
を基準電位COMとして、電圧検出用リード線B
1を介して得られる測温抵抗体1の抵抗変化に応
じて変化する発生電圧e1は差動増巾器3の正相
入力端に接続されている。また、電圧検出用リー
ド線B2を介して得られた電流供給用リード線A
2の等価導線抵抗r4の値に対応した発生電圧は
抵抗R1と抵抗R2から成る分圧回路で分圧さ
れ、この電圧とバイアス抵抗Rbの両端に発生し
た電圧との加算電圧e2は差動増巾器3の逆相入
力端に接続されている。ここに、差動増巾器3の
出力電圧e0は(1)式の演算式に示す如く、逆相入力
端の入力電圧e2に対する入出力変換利得は、正
相入力端の入力電圧e1に対する入出力変換利得
の2倍の変換利得を有するように構成されてい
る。 e0=K|e1−2e2| ……(1) (1)式において、Kは差動増巾器3の変換利得で
ある。また、ZDは定電流源2の両端に接続され
たゼナーダイオードで、測温抵抗体1が断線した
場合に定電流源2の負荷が開放になり、差動増巾
器3の入力端に過大電圧が印加されるのを防止す
ると共に定電流源2自身の保護を行なうためのも
のである。なお、ゼナーダイオードZDのゼナー
電圧Vzは定常時に測定回路に影響を与えないよ
うにVz≫(r1+Rt+r4+Rb)iに選定され
ている。ここに、Rtは測温抵抗体1の抵抗値で
ある。 なお、測温抵抗体1の抵抗値Rtは(2)式の如く
示される。 Rt=Rtb+ΔRt ……(2) ここに、Rtbは測温抵抗体の種類と測定温度範
囲の下限値によつて定まる一定バイアス抵抗値、
ΔRtは測温抵抗体の種類と測定温度範囲によつて
定まる測定温度範囲の下限値からの温度変化に対
応した抵抗変化分である。 また、差動増巾器3の正相入力端の入力インピ
ーダンスZ1、逆相入力端の入力インピーダンス
をZ2としたとき (r2+Rt+r4+Rb)≪Z1 (r3+r4)≪(R1+R2) 〔R1・R2/(R1+R2)+Rb〕≪Z2 の条件を満足するように差動増巾器3の入力イン
ピーダンスZ1,Z2は十分大きく選定されてい
る。 このように構成された第1図の温度変換器にお
いて、まず定常状態においてはゼナーダイオード
ZDは遮断状態にあるから定電流源2からの一定
電流iは図示矢印の如く、r1→Rt→r4→Rb
と流れて一巡し、差動増巾器3の入力端に加わる
それぞれの電圧e1,e2は次式で与えられる。 e1=(Rt+r4+Rb)i =(Rtb+ΔRt+r4+Rb)i ……(3) e2=r4・i・R2/(R1+R2) +Rb・i ……(4) ここで、分圧回路の抵抗R1,R2の値を共に
等しくR1=R2に選定すれば、発生電圧r4・
iは1/2に分圧されるから(4)式は(5)式で示される。 e2=(1/2・r4+Rb)i ……(5) (3),(5)式で示される発生電圧e1,e2は差動
増巾器3によつて(1)式の如き演算が行なわれるか
ら、 e0=K(Rtb+ΔRt−Rb)i ……(6) (6)式において、バイアス抵抗Rbの値を測温抵
抗体1に含まれる一定バイアス抵抗分Rtbの値と
等しく、 Rtb=Rb ……(7) にバイアス抵抗Rbの値を調整すれば e0=K・ΔRt・i ……(8) となる。すなわち、定常時においては(8)式で表わ
される如く差動増巾器3の出力として、リード線
抵抗の影響を受けない測温抵抗体の任意の範囲の
抵抗変化ΔRtを所望の範囲の電気信号に変換した
出力e0を得ることができる。 次に、第1図の実施例において、測温抵抗体1
の各種の異常状態における動作について第2図a
〜eを用いて説明する。なお、第1図に示した各
各のリード線の等価導線抵抗r1〜r4の値は回
路抵抗R1,R2,Rbの値および差動増巾器3
の入力インピーダンスZ1,Z2の値に比べて十
分小さい値であり、異常状態における動作を説明
するに当つて支障が無いので、第2図においては
リード線の抵抗r1〜r4は省略して示した。 まず、測温抵抗体1の第1の電流供給用リード
線A1が断線した場合には、第1図に示した回路
は第2図aのように表わされる。このときの定電
流源2からの一定電流iはゼナーダイオードZD
のみに流れ、定常時に差動増巾器3の入力端に印
加さていた(3)式および(5)式で示される電圧e1,
e2は共に零となる。このため、差動増巾器3の
出力e0も零となる。 次に、測温抵抗体1の第1の電圧検出用リード
線B1が断線した場合には、第1図に示した回路
は第2図bのように表わされる。このときの定電
流源2からの一定電流iは図示矢印の如く定常状
態のときと同様の経路で流れ、差動増巾器3の逆
相入力端には(5)式で示される定常時と同様の発生
電圧e2が印加される。しかしながら、高入力イ
ンピーダンスを有する差動増巾器3の正相入力端
は開放状態となり、線路のノイズ等により、差動
増巾器3の出力e0は不定となる。 また、測温抵抗体1の第2の電圧検出用リード
線B2が断線した場合には、第1図に示した回路
は第2図cのように表わされる。この場合もリー
ド線B1が断線したときと同様に、定電流源2か
らの一定電流iは図示矢印の如く定常状態のとき
と同じ経路で一巡し、差動増巾器3の正相入力端
には(3)式で示される定常時と同様の発生電圧e1
が印加されている。一方、差動増巾器3の逆相入
力端には、e2=Rb・i・Z2/(R2+Z2)
の電圧が印加される。これにより、差動増巾器3
の出力e0はこれらe1,e2の値を(1)式に代入し
て e0=K〔Rtb+ΔRt+r4+Rb−2Rb ・Z2/(R2+Z2)〕i ……(9) となる。ここに、抵抗R2の値に比べて逆相入力
端の入力インピーダンスZ2は十分大きい値であ
り、R2の値は無視できる。また、Rtb=Rbに選
定されているから(9)式は(10)式で表わされる。 e0=K(ΔRt+r4)i ……(10) (10)式において、リード線抵抗r4による発生電
圧r4・iは測温抵抗体の抵抗変化ΔRtに対応し
て発生する電圧ΔRt・iに比べて小さい値である
から差動増巾器3の出力e0は、(8)式で示した定常
状態における出力電圧とほぼ等しい値となる。 また、測温抵抗体1の第2の電流検出用リード
線A2が断線した場合には、第1図に示した回路
は第2図dのように表わされる。差動増巾器3の
入力インピーダンスZ1,Z2は十分大きい値で
あり、また(Rt+R1+R2+Rb)i≫Vzなる
ようにゼナーダイオードZDのゼナー電圧Vzが選
定されているから、このときの定電流源2からの
一定電流iは図示矢印の如くゼナーダイオード
ZDのみに流れ、ゼナー電圧Vzを発生する。この
ゼナー電圧Vzはリード線A1およびB1を介し
て差動増巾器3の正相入力端に直接印加されると
共に、測温抵抗体1と抵抗R1,R2から成る分
圧回路を介して差動増巾器3の逆相入力端に印加
される。すなわち、差動増巾器3の入力端に印加
されるそれぞれの電圧は(11),(12)式で表わされる。 e1=Vz ……(11) e2=Vz・(R2+Rb) /Rt+R1+R2+Rb) ……(12) (12)式において、測温抵抗体の抵抗Rtの値およ
びバイアス抵抗Rbの値は分圧抵抗R1,R2の
値に比べて十分小さい値であり、Rt,Rbを無視
する。また、抵抗R1,R2の値はR1=R2に
選定されているから、(12)式は(13)式で表わすこ
とができる。 e2≒1/2・Vz ……(13) (11)式および(13)式の関係を(1)式に代入するこ
とにより明らかな如く、このときの差動増巾器3
の出力電圧e0はほぼ零となる。 最後に、測温抵抗体1の抵抗素線Rtが断線し
た場合には、第1図に示した回路は第2図eのよ
うに表わされる。この場合もリード線A2が断線
した場合と同様、定電流源2からの一定電流iは
図示矢印の如くゼナーダイオードZDのみに流れ
ゼナー電圧Vzを発生する。このゼナー電圧Vzは
リード線A1およびB1を介して差動増巾器3の
正相入力端に印加され、e1=Vzとなる。一方、
差動増巾器3の逆相入力端の電圧e2は零にな
る。ここに、ゼナー電圧Vzは(3)式で示した定常
状態の発生電圧e1に比べて十分大きく選定され
ているから、これらe1,e2の値を(1)式に代入
することにより明らかな如く、差動増巾器3の出
力e0はプラス側(上限側)に振切れる。以後これ
をバーンアウト・アツプスケールという。 このように従来の4線式測温抵抗体を用いた温
度変換器においては、測温抵抗体断線による各種
の異常状態が発生したとき、その出力の方向が定
まらず、異常時に制御系を安全側に動作させる方
向を選択できない欠点があつた。特に、前述の如
く電圧検出用リード線B2が断線した場合には定
常時の出力の値とほぼ等しい値を出力するため、
異常状態であることに気が付かない可能性があつ
た。また、電流供給用リード線A1またはA2が
断線した場合は、いずれも出力は零となり、定常
時の入力抵抗ΔRt=0(温度測定範囲の下限値)
のときの出力との判別ができないなど、はなはだ
不都合であつた。 本発明の目的は、上記のような従来回路の欠点
を無くし、4線式被測定抵抗体による各種の異常
状態が発生した場合に、変換器の出力を確実に標
準信号範囲外の上限(プラス側)に振切らせる動
作をするいわゆるバーンアウト・アツプスケール
になるようにしたバーンアウト回路を簡単な構成
で実現することである。 本発明の要点は、4線式被測定抵抗体と変換器
とを結ぶ測定回路間に複数の抵抗と複数の一方向
性半導体素子を直並列に接続し、前記被測定抵抗
体断線による各種の異常状態が発生したときに、
前記被測定抵抗体に一定電流を供給するための定
電流源からの電流を前記一方向性半導体素子を介
して前記抵抗に流すことによつて発生した電圧
を、前記変換器を構成する差動増巾器の入力端に
加え、よつて出力を強制的にバーンアウト・アツ
プスケールになるようにした点にある。 以下、本発明によるバーンアウト回路について
第3図に示す実施例を用いて詳しく説明する。な
お、第3図において第1図と同一部分は同一符号
を用いて示す。 第3図において、第1図と異なる点は次の通り
である。第1の電圧検出用リード線B1と差動増
巾器3の正相入力端との間に抵抗R3が、また第
2の電圧検出用リード線B2と分圧抵抗R1との
間に抵抗R4がそれぞれ新に接続されている。ま
た、第1の電圧検出用リード線B1と抵抗R3の
交点と、共通電位COM間に高インピーダンスの
抵抗R5と電圧値Vaなる電圧源4の直列回路が
図示極性で接続され、第2の電圧検出用リード線
B2と抵抗R4の交点と、共通電位COM間に高
インピーダンスの抵抗R6と電圧値(−Vb)な
る電圧源5の直列回路が接続されている。また、
第1の電流供給用リード線A1と定電流源2の交
点と、抵抗R3と差動増巾器3の正相入力端との
交点との間に第1の一方向性の半導体素子として
たとえばダイオードD1が図示極性で接続され、
抵抗R1と抵抗R4の交点と、第2の電流供給用
リード線A2とバイアス抵抗Rbの交点との間に
第2の一方向性半導体素子としてたとえばダイオ
ードD2が図示極性で接続されていることであ
る。そして、第1図の実施例では抵抗R1とR2
で分圧回路を構成し、抵抗R1とR2の値を共に
等しくして、リード線A2の等価導線抵抗r4に
対応した発生電圧r4・iを1/2に分圧するよう
にしたが、第3図においては抵抗R2を抵抗R
2′に置換え、抵抗R4、抵抗R1および抵抗R
2′によつて分圧回路を構成し、それぞれの抵抗
値の関係をR2′=R1+R4に選定して発生電
圧r4・iを1/2に分圧するように成している。
その他は第1図の実施例と同一である。ここに、
ダイオードD1の順方向降伏電圧VD1はVD1>r
1・iに選ばれ、ダイオードD2の順方向降伏電
圧VD2はVD2>r4・iに選ばれている。また、
抵抗R5の値はR5≫(r2+Rt+r4+Rb)
に選ばれると共に、定常時にVa/R5の電流が
r2→Rt→r4→Rbに流れて測定誤差を生じな
いようにVa/R5≪iなるように抵抗R5、電
圧Vaの値を選定している。また、抵抗R6の値
は(r3+r4+Rb)≪(R4+R1+R2′)
≪R6に選ばれると共に、定常時に−Vb/R6
の電流がr3→r4→Rbに流れて測定誤差を生
じないように|−Vb/R6|≪iなるように抵
抗R6、電圧(−Vb)の値を選定している。 このように構成された第3図の実施例におい
て、定常状態においてはダイオードD1,D2は
いずれも遮断状態であり、抵抗R5,R6の値も
高インピーダンスでVa/R5,−Vb/R6の電流
も無視できる。したがつて、定常時にはダイオー
ドD1,D2、抵抗R5,R6および電圧源4,
5はいずれも回路から取外した状態と等価であり
測定回路には影響を与えない。すなわち、第1図
の実施例と同様に定電流源2からの一定電流iは
図示矢印の如くr1→Rt→r4→Rbと流れて一
巡し、その動作、作用も第1図の実施例で詳しく
述べたことと同一である。すなわち、定常状態に
おいては差動増巾器3の正相入力端および逆相入
力端にそれぞれ加わる発生電圧e1,e2は前述
(3)式、(5)式で示した値と同一であり、その出力e0
も(8)式で与えられ、リード線の抵抗による影響を
受けない正確な測定変換が行なわれる。 次に、第3図の実施例において測温抵抗体の各
種の異常状態における動作について、第4図a〜
eを用いて説明する。ここに、第3図に示した各
各のリード線の等価導線抵抗r1〜r4の値は、
回路抵抗R1,R2′,R3〜R6,Rbの値に比
較して小さい値であり、異常状態における動作を
説明するに当つて支障が無いので、第4図におい
てはリード線抵抗r1〜r4は省略して示した。 なお、差動増巾器3の出力e0を確実にバーンア
ウト・アツプスケールにするための条件は、(1)式
および(8)式の関係から明らかなように、異常時に
(14)式を満足すればよい。 e1−2・e2>ΔRts・i ……(14) ここに、ΔRtsは測定温度範囲の下限値から上
限値までの温度変化スパンに対応した測温抵抗体
1の抵抗値変化スパンである。 まず、測温抵抗体1の第1の電流供給用リード
線A1が断線した場合には、第3図に示した回路
は第4図aのように表わされる。ここに、測温抵
抗体1の抵抗値Rtに比べて差動増巾器3の正相
入力端の入力インピーダンスZ1、および抵抗R
5の値は非常に大きく、またバイアス抵抗Rbの
値に比べて抵抗R6の値も非常に大きいため、定
電流源2からの一定電流iは図示矢印の如くD1
→R3→Rt→Rbと流れて一巡する。なおゼナー
ダイオードZDのゼナー電圧VzはVz>VD1+(R3
+Rt+Rb)iに選定され、ゼナーダイオードZD
は遮断状態になつている。このため、差動増巾器
3の正相入力端に加わる電圧e1は、リード線抵
抗を無視すれば e1=(R3+Rt+Rb)i ……(15) となる。また、バイアス抵抗Rbの両端に発生し
た電圧Rb・iは分圧回路の抵抗R2′と(R1+
R4)の並列合成抵抗を介して差動増巾器3の逆
相入力端に加わるが、並列合成抵抗の値に対して
逆相入力端の入力インピーダンスZ2は非常に大
きいのでリード線抵抗を無視すれば、 e2=Rb・i ……(16) となる。(15)式、(16)式と(2)式、(7)式の関係を
バーンアウト・アツプスケールの条件式である
(14)式に代入して(17)式を得る。 (R3+ΔRt)i>ΔRts・i ……(17) (17)式から明らかなように、バーンアウト動
作の最悪条件である入力が測定範囲の下限値、す
なわちΔRt=0の場合でも、抵抗R3の値を測定
入力スパン抵抗ΔRtsの値よりも大きく選ぶこと
によつて、(17)式を満足し、差動増巾器3の出
力e0をプラス側に振切らせることができ、瞬時に
バーンアウト・アツプスケールにすることができ
る。 たとえば、測温抵抗体1として白金測温抵抗体
JIS Pt100Ωを使用し、測定温度範囲0〜500℃と
すれば、その抵抗変化は100Ω〜284.02Ωである
から抵抗変化スパンはΔRts=184.02Ωとなる。し
たがつて、抵抗R3の値を184.02Ω以上、たとえ
ば220Ωにすればよい。 次に、測温抵抗体1の第1の電圧検出用リード
線B1が断線した場合は、第3図に示した回路は
第4図bのように表わされる。このときの定電流
源2からの一定電流iは、定常時のときと同様に
図示矢印の如く流れ、差動増巾器3の逆相入力端
に加わる電圧e2は、リード線抵抗を無視すれ
ば、前記リード線A1断線の場合と同様(16)式
で示した電圧である。一方、差動増巾器3の正相
入力端には電圧源4の電圧Vaが抵抗R5、抵抗
R3を介して加わるが、抵抗R3の値に対して抵
抗R5の値および正相入力端の入力インピーダン
スZ1は非常に大きいので、抵抗R3を無視すれ
ば、e1=Va・Z1/(R5+Z1)となる。
これらe1,e2の関係式と(7)式の関係を(14)
式に代入して(18)式を得る。 Va・Z1/(R5+Z1) >(ΔRts+2Rtb)i ……(18) すなわち、(18)式を満足するように抵抗R5、
電圧Vaの値を選定することにより、差動増巾器
3の出力を速たかにバーンアウト・アツプスケー
ルにすることができる。 たとえば、前述具体例と同様に測温抵抗体1と
して白金測温抵抗体JIS Pt100Ω、温度測定範囲
0〜500℃とすれば、ΔRts=184.02Ω、=100Ωと
なる。また、定電流源2の一定電流i=2mA、
差動増巾器3の正相入力端の入力インピーダンス
をZ1=10MΩとすれば、(18)式の右辺は (ΔRts+2Rtb)i=(184.02Ω +2×100Ω)×2mA≒0.77V となる。したがつて、たとえば抵抗R5の値を
1MΩ、電圧源4の電圧Vaを1Vにすれば(18)
式の左辺はVa・Z1/(R5+Z1)=1V×
10MΩ/(1MΩ+10MΩ)≒0.91Vとなり、
(18)式を満足し、差動増巾器3の出力e0はプラ
ス側に振切れて、バーンアウト・アツプスケール
となる。 また、測温抵抗体1の第2の電圧検出用リード
線B2が断線した場合には、第3図に示した回路
は第4図cのように表わされる。この場合も定電
流源2からの一定電流iは定常時のときと同様に
図示矢印の如く流れて、差動増巾器3の正相入力
端に加わる電圧e1は、リード線抵抗を無視すれ
ば、e1(Rt+Rb)iとなる。一方、逆相入力
端に加わる電圧e2は、抵抗R1,R2′,R6
の値に比べて抵抗Rbの値は小さいのでこれを無
視すれば、e2=(−Vb)R2′/(R6+R4
+R1+R2′)+Rb・iとなる。これらe1,
e2の関係と(2)式、(7)式の関係を(14)式に代入
して整理すれば(19)式を得る。 −2(−Vb)R2′ /(R6+R4+R1+R2′) >(ΔRts−ΔRt)i ……(19) (19)式において、バーンアウト動作の最悪条
件を考えれば、入力が測定範囲の下限値、すなわ
ち、ΔRt=0のときであるから(19)式は(20)
式の如くなる。 −2(−Vb)R2′ /(R6+R4+R1+R2′) >ΔRts・i ……(20) すなわち、(20)式を満足するように抵抗R6、
電圧源5の電圧(−Vb)の値を選定することに
よつて、速やかにバーンアウト・アツプスケール
にすることができる。 たとえば、前述具体例と同様にΔRts=184.02
Ω、i=2mAとすれば、(20)式右辺は約0.37V
となる。ここで、分圧回路の抵抗の値を(R4+
R1)=R2′=50kΩに選定し、抵抗R6の値を
2.2MΩ、電圧(−Vb)の値を10Vにすれば(20)
式の左辺は、−2(−Vb)R2′/(R6+R4+
R1+R2′)=−2(−10V)50kΩ/(2.2MΩ
+50kΩ+50kΩ)≒0.43Vとなり、(20)式の条
件を満足し、差動増巾器3の出力はプラス側に振
切れて、バーンアウト・アツプスケールとなる。 また、測温抵抗体1の第2の電流供給用リード
線A2が断線した場合には、第3図に示した回路
は第4図dのように表わされる。測温抵抗体の抵
抗値Rtに比べて抵抗R5の値および差動増巾器
3の正相入力端の入力インピーダンスZ1は非常
に大きく、また抵抗R6の値に比べて抵抗R4の
値は非常に小さいから、このときの定電流源2か
らの一定電流iは図示矢印の如く、Rt→R4→
D2→Rbと流れて一巡する。このため、差動増
巾器3の正相入力端に加わる電圧e1は、リード
線抵抗を無視すれば、e1=(Rt+R4+Rb)i
+VD2となる。ここに、ゼナーダイオードZDのゼ
ナー電圧VzはVz>(Rt+R4+Rb)i+VD2に選
定されており、ゼナーダイオードZDは遮断状態
になつている。一方、分圧回路の抵抗R4はR1
の値に比べて小さい値でありR1≒R2′である。
したがつてダイオードD2の降伏電圧VD2は、R
2′/(R1+R2′)≒1/2に分圧される。こ
のため差動増巾器3の逆相入力端に加わる電圧e
2は、e2≒VD2/2+Rb・iとなる。これら電
圧e1,e2と(2)式,(7)式の関係を(14)式に代
入して整理すれば(21)式を得る。 (R4+ΔRb)i>ΔRts・i ……(21) (21)式において、バーンアウト動作の最悪条
件は前述の如くΔRt=0のときであるから、(21)
式は(22)式で示される。 R4・i>ΔRts・i ……(22) すなわち、(22)式から明らかなように測定入
力スパン抵抗ΔRtsの値よりも抵抗R4の値を大
きく選定することによつて、バーンアウト・アツ
プスケールにすることができる。 たとえば、前述具体例と同様ΔRts=184.02Ωと
すれば、抵抗R4の値をそれ以上の値、たとえば
R4=220Ωにすることにより、差動増巾器3の
出力を瞬時にプラス側に振切らせることができ、
バーンアウト・アツプスケールにすることができ
る。 最後に、測温抵抗体1の抵抗素線Rtが断線し
た場合には、第3図に示す回路は第4図eのよう
に表わされる。抵抗R5の値および差動増巾器3
の正相入力端の入力インピーダンスZ1は非常に
大きから、このときの定電流源2からの一定電流
iは図示矢印の如くゼナーダイオードZDのみに
流れ、その両端にゼナー電圧Vzを発生する。そ
して、このゼナー電圧Vzはリード線A1,B1
および抵抗R3を介して差動増巾器3の正相入力
端に加わるが、抵抗R3の値に比べて入力インピ
ーダンスZ1は非常に大きいから、e1=Vzと
なる。一方、電圧源5によつて−Vb/R6の電
流がリード線B2,A2を介してバイアス抵抗
Rbに流れ、この両端の電圧が差動増巾器3の逆
相入力端に加わるが、この電圧は極少であり、無
視できe2≒0である。したがつて、差動増巾器
3には正相入力端に加わる過大なゼナー電圧Vz
のみであり、出力は瞬時にプラス側に振切れ、バ
ーンアウト・アツプスケールとなる。 なお、第3図の実施例では、ゼナーダイオード
ZDがある場合について述べたが、このゼナーダ
イオードは測温抵抗体1が断線したときに定電流
源2の負荷が開放になり、差動増巾器3の入力端
に過大電圧が印加されるのを防止すると共に定電
流源自身の保護を行なうために設けたものであ
り、定電流源2および差動増巾器3の回路構成に
よつては必ずしも必要とするものではない。ゼナ
ーダイオードZDの有無が関係するのは第4図a
〜eを参照することにより明らかな如く、第4図
eの場合、すなわち抵抗素線Rtが断線した場合
だけである。したがつて、ゼナーダイオードZD
を取り除いた場合に抵抗素線Rtが断線したとき
について述べれば、第4図eにおいて、差動増巾
器3の正相入力端の入力インピーダンスZ1およ
び抵抗R5の値は非常に大きいから、定電流源2
の負荷は実質的に開放と等価になつて定電流iは
流れない。このため、図示しない定電流源2駆動
用の電源電圧が、定電流源2の両端に現われ、こ
の過大電圧がリード線A1,B1および抵抗R3
を介して差動増巾器3の正相入力端に加わる。し
たがつて、出力はやはり、バーンアウト・アツプ
スケールとなる。 また、第3図の実施例では測温抵抗体1に一定
のバイアス抵抗分Rtbを有し、このバイアス抵抗
分を差引くために、測定回路にバイアス抵抗Rb
を設けた場合について説明したが、このバイアス
抵抗Rbの存在は、本発明のバーンアウト回路の
動作には必ずしも必要とするものではない。便宜
上、測温抵抗体入力の場合について本発明を説明
したが、すべり抵抗入力など抵抗変化を測定する
場合であれば適用できるものであり、たとえば、
すべり抵抗入力で測定入力範囲が0〜100Ωのよ
うな場合は被測定抵抗体に一定バイアス抵抗を含
まないRtb=0なので、このときは必然的にバイ
アス抵抗Rbも不要(Rb=0)となる。この場合
も本発明のバーンアウト動作は、何ら拘束される
ものではない。なお、第3図の実施例ではリード
線A2の抵抗r4の値に対応した発生電圧r4・
iは、分圧回路によつて1/2に分圧した後、バイ
アス抵抗Rbの両端に発生した電圧Rb・iと加算
し、この加算電圧e2=r4・i/2+Rb・i
が差動増巾器3の逆相入力端に加えられて(1)式に
示す如くK・2e2倍されてK(r4・i+2Rb・
i)となる。すなわち、(r4・i)項だけ着目
すれば結果として利得K倍されているだけであ
る。したがつて前述すべり抵抗入力などのように
Rtb=Rb=0の場合には1/2の分圧回路(第3図
の実施例では抵抗R1,R2′)を取り除き差動
増巾器3の演算式をe0=K|e1−e2|にすれ
ば同等の結果が得られる。この場合も本発明のバ
ーンアウト回路が適用できることはもちろんであ
る。 また、第3図の実施例では、差動増巾器3の入
力端の極性として、第1の電圧検出用リード線B
1を介して得られた発生電圧e1が加わる側を正
相入力端(+)、第2の電圧検出用リード線B2
を介して得られた発生電圧e2が加わる側を逆相
入力端(−)としたが、第3図( )内に示す如
く、まつたく逆極性にした場合も適用できるもの
である。この場合の差動増巾器3の演算式は、e0
=K(2e2−e1)で表わされる。このため、定常時
に測温抵抗体の抵抗入力ΔRtが増加すれば出力e0
はマイナス側に増加する。同様に断線による各種
の異常状態のときのバーンアウト動作もすべて出
力はマイナス側に振切れるが、入力ΔRtが増加し
たときの出力の方向と一致するので、やはりバー
ンアウト・アツプスケールである。 また、第3図の実施例では定電流源2の極性と
して、マイナス側を基準電位COMに接続したが、
図示と逆極性に接続した場合も適用できるもので
ある。ただし、このときはダイオードD1,D
2、電圧源4,5およびゼナーダイオードZDの
極性もすべて図示と逆極性に接続すればよい。 また、第3図の実施例では電圧源4,5の一端
を基準電位COMに接続したが、いずれもバイア
ス抵抗Rbと第2の電流供給用リード線A2との
交点に接続するようにした方がより好適である。
ただし、第3図実施例の如く基準電位COMに接
続すれば、電圧源4,5として図示しない差動増
巾器3を駆動するための電源電圧を共用できるの
で便利である。 なお、第3図の実施例において、注意を要する
ことは、本発明によるバーンアウト回路を付加し
たことにより、定常時に測定誤差を生じないよう
に、かつバーンアウト動作をより確実にするため
には、差動増巾器3の入力インピーダンスは数M
Ω以上の高インピーダンスを有する必要がある。
それには、たとえば第5図に示す如き差動増巾器
3の具体的回路例が好適である。第5図の回路構
成によれば2つの演算増巾器6,7の非反転入力
端子をいずれも入力電圧e1,e2の入力端とし
ているから、非常に大きな入力インピーダンスが
得られる。なお、第5図において抵抗R7〜R1
0の値をそれぞれ、R8=R9,R7=R9・R
10/(2R9/R10)に選定すれば、演算増
巾器6の出力e0は、e0=(1+R10/R9)(e1
−2e2)となり、(1)式と一致し、差動増巾器3と
して、第5図の具体的回路例をそのまま適用でき
る。 かくの如く、本発明によるバーンアウト回路に
よれば、被測定抵抗体断線による各種の異常状態
が発生したとき、出力を常にバーンアウト・アツ
プスケールにすることができ、制御系を安全側に
動作させる方向を決めることができる。しかも定
電圧源4,5は差動増巾器3駆動用の電源電圧と
共用できるから、高精度の要求されない一般の抵
抗数ケとダイオード2ケ付加するのみであり、回
路構成が簡単かつ安価に実現でき、工業計測上有
益である。
第1図はバーンアウト回路を有しない従来の測
温抵抗体式温度変換器の一実施例図、第2図a〜
eは第1図に示す実施例の異常時における等価回
路図、第3図は本発明に係るバーンアウト回路を
備えた測温抵抗体式温度変換器の一実施例図、第
4図a〜eは第3図に示す実施例の異常時におけ
る等価回路図、第5図は差動増巾器の具体的回路
図である。 1…測温抵抗体、2…定電流源、3…差動増巾
器、4,5…電圧源、6,7…演算増巾器。
温抵抗体式温度変換器の一実施例図、第2図a〜
eは第1図に示す実施例の異常時における等価回
路図、第3図は本発明に係るバーンアウト回路を
備えた測温抵抗体式温度変換器の一実施例図、第
4図a〜eは第3図に示す実施例の異常時におけ
る等価回路図、第5図は差動増巾器の具体的回路
図である。 1…測温抵抗体、2…定電流源、3…差動増巾
器、4,5…電圧源、6,7…演算増巾器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一端に第1の電流供給用リード線と第1の電
圧検出用リード線とを分岐して有し、他端に第2
の電流供給用リード線と第2の電圧検出用リード
線とを分岐して有する4線式の被測定抵抗体に、
定電流源から前記第1、第2の電流供給用リード
線を介して電流を流し、前記第2の電流供給用リ
ード線を介した側を基準電位として、前記第1の
電圧検出用リード線を介して得られた前記被測定
抵抗体の抵抗変化に応じて変化する発生電圧と、
前記第2の電圧検出用リード線を介して得られた
前記第2の電流供給用リード線の抵抗の値に対応
した発生電圧とをそれぞれ入力とする高入力イン
ピーダンスを有する差動増巾器から成る抵抗・電
気信号変換器において、前記被測定抵抗体の前記
第1の電流供給用リード線が断線した場合に前記
定電流源からの電流を第1の一方向性半導体素子
を介して第1の抵抗に流すことによつて発生した
電圧を、また前記被測定抵抗体の前記第2の電流
供給用リード線が断線した場合には前記定電流源
からの電流を第2の一方向性半導体素子を介して
第2の抵抗に流すことによつて発生した電圧をそ
れぞれ前記差動増巾器の入力に加え、前記差動増
巾器の出力信号を上限に振切らせるように前記被
測定抵抗体と前記差動増巾器とを結ぶ測定回路間
に前記第1、第2の抵抗および前記第1、第2の
一方向性半導体素子を直列および並列に接続した
ことを特徴とする4線式被測定抵抗体のバーンア
ウト回路。 2 特許請求範囲第1項記載において、前記第1
の電圧検出用リード線と前記差動増巾器の第1の
入力端間に前記第1の抵抗を、また前記第2の電
圧検出用リード線と前記差動増巾器の第2の入力
端間に前記第2の抵抗をそれぞれ挿入し、前記第
1の電流供給用リード線と前記定電流源の交点
と、前記第1の抵抗と前記差動増巾器の第1の入
力端との交点との間に前記第1の一方向性半導体
素子を、また前記第2の抵抗と前記差動増巾器の
第2の入力端との交点と、前記共通電位間に前記
第1の一方向性半導体素子と同一方向に前記第2
の一方向性半導体素子をそれぞれ接続すると共
に、前記第1の電圧検出用リード線と前記第1の
抵抗の交点と前記基準電位間に高インピーダンス
を有する第3の抵抗と第1の電圧源との直列回路
を、また前記第2の電圧検出用リード線と前記第
2の抵抗との交点と前記基準電位間に高インピー
ダンスを有する第4の抵抗6と前記第1の電圧源
とは逆極性の第2の電圧源との直列回路をそれぞ
れ接続するように成し、前記被測定抵抗体の断線
による各種の異常状態が発生したとき、前記差動
増巾器の出力信号が常に上限に振切れるようにし
たことを特徴とする4線式被測定抵抗体のバーン
アウト回路。 3 特許請求範囲第2項記載において、前記第2
の抵抗と前記第2の一方向性半導体素子の交点
と、前記差動増巾器の第2の入力端との間に分圧
回路を挿入すると共に、前記差動増巾器として前
記第2の入力端側の入出力変換利得は前記第1の
入力端側の入出力変換利得の2倍の変換利得を有
するように成すと共に、前記分圧回路は前記第2
の抵抗も含めて1/2に分圧するように構成したこ
とを特徴とする4線式被測定抵抗体のバーンアウ
ト回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9152679A JPS5616830A (en) | 1979-07-20 | 1979-07-20 | Burnout circuit of four-wire measured resistor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9152679A JPS5616830A (en) | 1979-07-20 | 1979-07-20 | Burnout circuit of four-wire measured resistor |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5616830A JPS5616830A (en) | 1981-02-18 |
| JPS6356953B2 true JPS6356953B2 (ja) | 1988-11-09 |
Family
ID=14028863
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9152679A Granted JPS5616830A (en) | 1979-07-20 | 1979-07-20 | Burnout circuit of four-wire measured resistor |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5616830A (ja) |
-
1979
- 1979-07-20 JP JP9152679A patent/JPS5616830A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5616830A (en) | 1981-02-18 |
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