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JPH0129481B2 - - Google Patents
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JPH0129481B2 - - Google Patents

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JPH0129481B2
JPH0129481B2 JP7312985A JP7312985A JPH0129481B2 JP H0129481 B2 JPH0129481 B2 JP H0129481B2 JP 7312985 A JP7312985 A JP 7312985A JP 7312985 A JP7312985 A JP 7312985A JP H0129481 B2 JPH0129481 B2 JP H0129481B2
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iron
acid
ferric
complex
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JP7312985A
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Teikichi Kurosaki
Kanzo Oota
Hirohide Matsura
Katsumi Sawada
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Nippon Zoki Pharmaceutical Co Ltd
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Nippon Zoki Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鉄欠乏性貧血の治療に有用な鉄錯化合
物、さらに詳しくは、非経口投与可能なデキスト
リン・ヒドロキシカルボン酸、第二鉄多核複合体
の製造方法に関する。 鉄欠乏性貧血症の治療法は主として経口による
鉄剤の投与に依存しているが、大量の鉄の投与を
必要とする場合、経口投与された鉄が適正に吸収
されない場合、副作用等のため患者が鉄の経口投
与に耐えられない場合、慢性持続性出血による鉄
喪失が鉄吸収より高く貯蔵鉄の喪失が見られる場
合等においては経口投与に代えて非経口による鉄
剤の投与が行われる。 鉄を経口投与する場合、腸管からの吸収速度は
遊離鉄濃度に依存するため鉄が遊離する方が治療
効果が高くなる結果、高濃度で遊離鉄として存在
しうる第一鉄が多く用いられている。 これに対し非経口用鉄剤の場合、遊離鉄はその
分量によつては投与された生体を極めて危険な状
態におとしいれることが知られているため、遊離
鉄の割合が少ない鉄剤の製造に努力が払われてお
り、又、非経口鉄剤においては、その分子量が適
度に高く尿中への排泄が少ないこと、鉄濃度が高
いこと、体液と等張の注射液を得やすいこと、中
性付近において溶液時安定であること及び溶液状
態での貯蔵安定性が高いことなどが要求され、経
口用鉄剤とは根本的に異なる課題を有し、製品の
安全性および安定性を保つため比較にならぬ程高
度の製造技術が要求される。 第二鉄塩とモノ又はオリゴサツカリドおよびヒ
ドロキシカルボン酸類からなる複合体が鉄欠乏性
貧血症の治療に有効であることを開示した技術は
いくつかある。例えば、特公昭40−7296号、同40
−17782号には第二鉄塩、ヘキシトール及び1〜
3塩基性ヒドロキシカルボン酸を分散液安定剤の
存在下で反応せしめ鉄調合物を得る方法が示され
ている。しかしながら、この方法においては15〜
16重量%の比較的低い鉄含量の調合物しか得られ
ず、又急性毒性もハツカネズミに静注した場合、
LD5035mg/Kgという高い毒性を示す欠点を有す
る。又、特公昭46−3196号には水酸化第二鉄1モ
ルと、ソルビツト約1.5モル、グルコン酸約0.4モ
ル、平均分子量500〜1200のデキストリン、デキ
ストラン、水素化デキストリン又は水素化デキス
トラン0.5モル(グルコースとして)からなる錯
化合物形成剤の2モルとを反応させ鉄調合物を得
る方法が示されている。この方法においても、得
られた鉄調合物の鉄含量は21〜26重量%に過ぎ
ず、又、人体に投与した場合投与鉄量の10%が尿
中に排泄され、マウスにおけるLD50も筋肉内注
射で380mg/Kgと比較的高い毒性を示すなど改善
さるべき欠点を有する。これらサツカリド・ヒド
ロキシカルボン酸・第二鉄複合体は上記の如き欠
点の他、分子量が比較的小さいため、血球、血
管、筋肉等を損傷するおそれがあり、その複合体
溶液は血液及び体液とかけ離れた高いPHにおいて
のみ安定であるなど非経口鉄剤として好ましくな
い点を有する。 又、従来非経口用鉄剤として用いられているデ
キストラン・第二鉄複合体においてはデキストラ
ン自体が高価であり、又、体内での分解が極めて
遅く、蓄積性を有しており、デキストラン・第二
鉄複合体を非経口投与した場合、生体内の細網内
皮系への取込みが悪く、血中累積性が認められ、
抗原として作用し抗体を産生させ、又発癌性を有
するとの報告もあり非経口用鉄剤としては種々の
欠点を有する。 一方、デキストリン・第二鉄複合体において
は、その組成であるデキストリンは生体内に分解
酵素が存在するのでデキストランに見られるよう
な蓄積性はなく、有害な免疫抗体も産生しない。
又分子量の大きいデキストリン・第二鉄複合体に
おいては腎臓で濾過されず尿中への排泄が少ない
など有利な点が多い。しかしながらデキストリン
は還元基を有し第二鉄を第一鉄に還元して遊離の
第一鉄イオンを生ぜしめやすい。又デキストリ
ン・第二鉄複合体は水溶液状態において長期貯蔵
安定性、熱安定性が充分でないなどの欠点を有す
る。 そこで本発明者らは高分子量のデキストリンを
用いてこれら製剤の安定性の改善を試みたが、所
望の効果が得られず鉄含有率の低い治療効果の悪
いものしか得られなかつた。逆に鉄含有率を高め
ることにより治療効果を高め、デキストリンの還
元基の影響を少なくし、遊離の第一鉄イオンを生
じにくいデキストリン・第二鉄複合体の製造も試
みたが、かかる複合体では保水性が減少し不安定
なものしか得られなかつた。 本発明者らは適当な分子量を有するデキストリ
ンとクエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸、
コハク酸より選ばれたヒドロキシカルボン酸若し
くはそのアルカリ塩の少なくとも1種、好適には
クエン酸ナトリウム若しくはクエン酸カリウム
を、反応性を有する第二鉄多核オール化体に好ま
しい比率で配位結合せしめることによつて、かか
る要求を満たす鉄複合体をつくることに成功し本
発明を完成するに至つた。本発明は鉄含量35〜47
重量%で、投与された鉄は尿中にはほとんど排泄
されず実質的に遊離鉄を含まず、安定性・安全性
の極めて高い非経口鉄剤を提供する。 本発明によれば、第二鉄多核オール化体と、
2W/V%溶液を4℃で7日間放置するとき沈澱
が生じず、ソモジーネルソン法により測定される
還元末端数により求められる平均分子量が2500〜
10000、好ましくは3500〜6000のデキストリン
(以下単にデキストリンという)を鉄1モルに対
し0.75〜1.60モル(グルコース残基単位、以下同
様)及びクエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ
酸、コハク酸より選ばれたヒドロキシカルボン酸
(以下単にヒドロキシカルボン酸という)若しく
はそれらのアルカリ塩の少なくとも1種、好まし
くはクエン酸又はそのナトリウム塩もしくはカリ
ウム塩を鉄1モルに対し0.02〜0.20モル、好まし
くは0.05〜0.16モルの範囲、及び炭酸ナトリウム
又は炭酸カリウムより選ばれる炭酸アルカリの少
なくとも1種を水と共に混合し、加熱撹拌可能な
容器中において、100℃〜130、好ましくは102℃
〜120℃の範囲で1〜5時間加熱撹拌することに
よつて粗製デキストリン・ヒドロキシカルボン
酸・第二鉄多核複合体溶液を得る。 上記の方法によつて得られた粗製デキストリ
ン・ヒドロキシカルボン酸・第二鉄多核複合体溶
液を濾過し、メチルアルコール、エチルアルコー
ル及びイソプロピルアルコールから選ばれた低級
アルキルアルコールの少なくとも1種を加えるこ
とによつて該複合体を沈澱せしめ、遠心分離し、
所望によりこれを繰り返し、精製デキストリン・
ヒドロキシカルボン酸・第二鉄多核複合体を得
る。次いで低級アルキルアルコール水を含む該複
合体を温風又は減圧によつて乾燥し、所望により
粉砕し、貯蔵することにより、用時非経口用鉄剤
として調製することができる。 本精製工程は未反応ヒドロキシカルボン酸アル
カリ塩、遊離鉄、低鉄含有量複合体及び低分子複
合体部分の除去に有効で本発明複合体の安定性、
安全性の向上に役立つ。 本発明において使用される第二鉄多核オール化
体は、例えば、塩化第二鉄水溶液を冷時ないし常
温においてよくかきまぜながら過剰量の炭酸アル
カリ水溶液をゆつくりと滴加し、生成する懸濁物
を蒸溜水または純水で洗滌・濾過ないし遠心分離
することによつて比較的簡単に調製される。この
ようにして得られた第二鉄多核オール化体におい
ては他の成分との配位結合を妨害し従つて鉄含有
率を低くする原因となる電解質が可及的に除かれ
ていることが好ましく、上記方法に従えば比較的
簡単にかつ、イオン交換、透析等を行うよりも経
済的に有利にかかる条件を達成できる。 又、本発明において使用されるヒドロキシカル
ボン酸若しくはそのアルカリ塩並びにその使用量
は重要な意味を有する。即ち、ヒドロキシカルボ
ン酸若しくはそのアルカリ塩を本発明複合体の構
成成分とすることにより、目的物質に負電荷を与
え、溶液時の安定性がデキストリン・第二鉄複合
体に比べ飛躍的に向上する。特にクエン酸アルカ
リ塩を鉄1モルに対し0.02〜0.20モル、好ましく
は0.05〜0.16モルの範囲の量で使用した場合最も
顕著な溶液時の安定性の向上が認められる。又ヒ
ドロキシカルボン酸アルカリ塩の反応量が増加す
るにつれ得られる複合体の分子量が低くなる傾向
があり、従つて該複合体の分子量を調節する意義
をも有している。 又、後記の実験より明らかな如く、本発明複合
体のデキストリン量は複合体の溶液時安定性に大
きく影響し、一般にデキストリン量が増加し、原
末鉄含量が低下する程遊離鉄の量が増え、総じて
安定性並びに安全性が低下するという結果が得ら
れている。 一方においてデキストリン量を極端に少なくす
ることは複合体の保水性が低下し溶液時の安定性
も低下するので好ましくない。そこで本発明にお
いては、デキストリン量は必要かつ最小限にとど
め、高鉄含量の複合体とし、複合体の親水性低下
をおぎなうためにヒドロキシカルボン酸を使用す
ることを特徴としている。従つて本発明複合体は
複合体の溶液時安定性を低下させることなく且つ
適度に高い分子量の複合体が得られる程度の範囲
の量のデキストリンを含んでいることが好まし
く、本発明の方法において鉄1モルに対し0.75〜
1.6モル(グルコース単位)のデキストリンを使
用することによつてかかる条件を満足する複合体
が得られる。 このようにして得られたデキストリン・ヒドロ
キシカルボン酸・第二鉄多核複合体は濃褐色無臭
の無定形粉末で、冷水には除々に溶け熱水には溶
けやすく、一旦溶解すると冷却しても析出しない
安定な溶液となる。またこの溶液は中性付近にお
いて充分安定である。エタノール・メタノール・
アセトン・エーテル等の有機溶媒にはほとんど溶
けない。又本複合体は負電荷を有し、浸透圧から
測定した数平均分子量は約14万の分子量分布を有
する高分子複合体である。 本発明によつて製造された鉄複合体は下記の特
徴を有する。 1 鉄含有率が高いため製剤上、貯蔵上極めて有
利である。 2 静脈中に投与された場合、すみやかに骨髄、
肝臓、脾臓等の内皮系細胞に取り込まれ、デキ
ストラン第二鉄の如き血中累積性を示さない。 3 本複合体の水溶液は中性付近にて安定であ
り、従つて生体組識に損傷を与える心配はな
い。 4 本複合体を構成している鉄成分以外はすべて
代謝性物質であるデキストリンとヒドロキシカ
ルボン酸であるため、投与時に蓄積性はなく、
その他重篤な副作用は見られない。 5 溶液時の貯蔵並びに熱安定性が極めて高いた
め、製剤滅菌時並びに貯蔵、流通段階で極めて
有利である。 本発明製造法によつて得られた複合体について
の毒性及び薬理作用を調べた。 一投与群8匹の雄マウスを用いて本発明のデキ
ストリン・クエン酸・第二鉄多核複合体の急性毒
性を調べたところ、静脈内投与によるLD50は約
460mgFe/Kg、皮下投与の場合2500mgFe/Kg以上
を示した。又、6匹の雄のモルモツトに前記複合
体の10mgFe/Kgを腹部皮下または後頚部皮下に
隔日に3回注射して感作し、3週間後に全身性ア
ナフイラキシーを、又、同様に感作したモルモツ
トの回腸を用いてSchltz―Dale反応等を調べ、
抗原性を調べたが、いずれの試験においても陰性
であつた。 無胃性鉄欠乏性貧血症の患者に250mgの鉄を含
59Feを用いた本発明のデキストリン・クエン
酸・第二鉄多核複合体を20W/V%ブドウ糖と混
合して静注し、鉄の動態を調べた。血中鉄消失曲
線より鉄半減期は約29分で、赤血球鉄利用曲線は
14日まで上昇を続け、鉄利用率は70%以上を示し
た。又、放射能の体表計測による59Feの体内分布
は、24時間後では肝が最も高く、次いで骨髄、脾
の順で、3日〜4日後には骨髄が最高となり、肝
では減少し殆め、血中濃度を表す心臓にカウント
数の増加が見られ、赤血球に利用されていく様子
が観察された。 又、婦人科疾患による鉄欠乏性貧血患者55例に
ついて症状に応じ1日1管〜2管(1管2ml中本
発明デキストリン・クエン酸・第二鉄多核複合体
110〜145mg(鉄として50mg)ソルビトール80mg、
注射用蒸留水適量)を1週間に2〜7回の割合で
静注若しくは筋注を行つた結果、血色素量の増加
が1.5g/dl以上であつたもの38例、1.4〜1.0g/
dlのもの12例、1.0g/dl以下のもの5例であり、
大部分の例に貧血の有意な改善が認められた。全
例について副作用は見られず、急性鉄中毒症状、
アレルギー症状、肝機能障害は見られなかつた。 本発明製造法によつて得られる複合体は蒸留水
に溶かしてそのまま、好ましくは非還元性の等張
化剤例えば食塩、ソルビツト・マンニツト等のヘ
キシツト類若しくはグリセリン・エチレングリコ
ール等の多価アルコール類の少なくとも1種を適
量加えることによつて注射剤とすることができ
る。 実施例 1 新製の第二鉄多核オール化体を185g(鉄原子
に換算して0.25モル)と、分子量5000のデキスト
リン34g、クエン酸ナトリウム2水塩7.4g及び
無水炭酸ナトリウム2.8gを少量の水と共にオー
トクレーブに充填し、よくかきまぜた後撹拌しつ
つ120℃で2時間反応させた。濃褐色を呈した粗
製のデキストリン・クエン酸・第二鉄多核複合体
溶液を得た。該溶液に500mlの水を加えて濾過し、
水不溶物を除去した。該濾液に水を加え全量を
1000mlとしたのち、メチルアルコール640mlを加
え生成物を沈澱させた。しばらく静置した後上澄
を捨て、沈澱部分を遠心分離し得られた沈澱に水
を350ml加え、沸騰浴で加熱溶解した。冷後パル
プ濾過を行い、濾液に水を加えて600mlとした。
該溶液にエチルアルコール600mlを加え、暫時静
置した後上澄を除き遠心分離することによつて、
エチルアルコール水を含むケーキ状の精製デキス
トリン・クエン酸・第二鉄多核複合体を得た。該
沈澱を室温下、塩化カルシウム上で減圧乾燥後、
乾燥物を粉砕し、濃茶褐色の粉末状デキストリ
ン・クエン酸・第二鉄多核複合体26.3gを得た。
鉄含有率43.5重量%、収率(鉄を基準にして)
81.4重量%。 実施例 2 新製第二鉄多核オール化体78g(鉄として5.6
g)、分子量5100のデキストリン19.5gクエン酸
ナトリウム2水塩2.9g(0.01モル)および無水
炭酸ナトリウム1.2gを少量の水と共にガラス性
簡易オートクレーブ中でかきまぜながら115℃で
3時間反応させデキストリン・クエン酸・第二鉄
多核複合体の濃厚溶液を得た。水200mlを加えた
後濾過し、濾液に水を加えて全量を400mlに調製
した。これにメチルアルコール285mlを加えて複
合体を沈澱させ遠心分離した。分離後沈澱を水
150mlで加熱溶解させ冷却した後、精密にパルプ
濾過を行い、濾液に水を加えて全量を230mlに調
製した。これにエチルアルコール250mlを加えて
複合体を沈澱させ、遠心分離した。得られた沈澱
を減圧下、塩化カルシウム上で乾燥してデキスト
リン・クエン酸・第二鉄多核複合体10.4gを得
た。鉄含有率43.0重量%、収率(鉄を基準にし
て)80.4重量%。 実施例 3 実施例2で使用したクエン酸ナトリウム2水塩
の代わりにグリコール酸ナトリウム1.0g(0.01
モル)を用い、実施例2と同様の方法で、デキス
トリン・グリコール酸・第二鉄多核複合体11.9g
を得た。鉄含有率38.7重量%、収率(鉄を基準に
して)82.1重量%。 実施例 4 実施例2のクエン酸ナトリウム2水塩のかわり
に、グルコン酸ナトリウム2.2g(0.01モル)を
用い、実施例2と同様の方法でデキストリン・グ
ルコン酸・第二鉄多核複合体10.9gを得た。鉄含
有率42.8重量%、収率(鉄を基準にして)83.9重
量%。 実施例 5 クエン酸ナトリウム2水塩のかわりに、酒石酸
ナトリウム2水塩2.3g(0.01モル)を用いて、
実施例2と同様の方法でデキストリン・酒石酸・
第二鉄多核複合体11.0gを得た。鉄含有率42.1重
量%、収率(鉄を基準にして)82.1重量%。 実施例 6 クエン酸ナトリウム2水塩のかわりに、リンゴ
酸ナトリウム1.8g(0.01モル)を用いて、実施
例2と同様の方法でデキストリン・リンゴ酸・第
二鉄多核複合体10.8gを得た。鉄含有率39.3重量
%、収率(鉄を基準にして)75.0重量%。 熱安定性試験 実施例2で得られたデキストリン・クエン酸・
第二鉄多核複合体とクエン酸ナトリウム2水塩を
加えず、その他の条件はすべて実施例2に従つて
製造されたデキストリン・第二鉄多核複合体につ
いて、各々から鉄濃度25mg/mlの水溶液を調製
し、アンプルに充填し、該アンプルを100℃に加
熱して熱安定性試験を行つた。25時間毎に各試料
の外観及び電気泳動実験から熱安定性を比較判定
した。 上記試験の結果、デキストリン・クエン酸・第
二鉄多核複合体試料においては200時間経過して
もその外観に異常は認められず、電気泳動状態も
良好であつたが、クエン酸ナトリウムを加えない
デキストリン・第二鉄多核複合体試料では25時間
でゲル化がおこり、電気泳動においても原点残留
物を認めた。クエン酸ナトリウム以外の本発明で
使用しうるヒドロキシカルボン酸アルカリ塩につ
いても同様の実験を行つた結果、クエン酸ナトリ
ウムに比較すれば若干劣るが、デキストリン・第
二鉄複合体に比べ熱安定性の有意な改善がみられ
た。 なお、以下において実施される熱安定性試験は
上記方法と同じ条件で行つた。 実施例 7〜11 鉄成分に対し、各々0.01,0.02,0.10,0.15,
0.3のモル比を有するクエン酸ナトリウム2水塩
を、新製第二鉄多核オール化体146g(鉄として
0.2モル)、分子量5600のデキストリン42gおよび
無水炭酸ナトリウム2.3gと共に同一条件で、実
質的に前記実施例1の方法に従い、反応させ、得
られたデキストリン・クエン酸・第二鉄多核複合
体について、収率・鉄含有率・熱安定性を調べ
た。結果を表1に示す。
【表】 本発明複合体の製造は、疎水性の第二鉄多核連
鎖に親水性のデキストリンおよびヒドロキシカル
ボン酸が配位結合することにより、水に対し安定
に分岐しうるデキストリン・ヒドロキシカルボン
酸・第二鉄多核複合体を形成しているものと推定
されるが、若干の遊離デキストリンを含み又分子
量的にも分布を有する高分子である。 本発明複合体について、その元素組成、残基組
成、赤外吸収スペクトル、分子量、粒子径分布、
電気泳動、薄層クロマトグラフ、極限粘度、ポー
ラログラフ、ゲル濾過等の測定実験の結果を以下
に示す。 a 元素組成 (測定方法) Γ 鉄含量分析:試料を塩酸で分解したのち、亜
鉛末で還元して第一鉄イオンとし、硫酸第二セ
リウムアンモニウムでo―フエナントロリン試
液を指示薬として酸化還元滴定法で測定した。 Γ ナトリウム含量分析:炎光光度計を用いて測
定した。 (結果) 上記方法により表2の測定結果を得た。
【表】 b 残基組成 (測定方法) Γ 第二鉄多核複合体残基〔FeOOH〕o:前記鉄
含量より計算で求めた。 Γ デキストリン残基〔C6H10O5nおよび遊離デ
キストリン〔C6H10O5l:各試料を塩酸で加水
分解し、全デキストリンをグルコースとしてベ
ルトラン法により定量し、デキストリン量に換
算した。遊離デキストリン含量は、本発明複合
体の複合体部分が負電荷を有している性質を利
用し、正電荷を有するコロイド滴定試薬メチル
グライコールキトザン溶液の過剰量で該複合体
部分を共沈させ、過剰のメチルグライコールキ
トザンを負電荷を有するコロイド滴定試薬ポリ
ビニル硫酸カリウム溶液を加えて沈澱させた
後、上澄液中に残された遊離デキストリンを塩
酸で加水分解してグルコースとし、ベルトラン
法で定量し、デキストリン量に換算した。全デ
キストリン含量と遊離デキストリン含量の差を
デキストリン残基含量とした。 Γ クエン酸残基〔C6H5O7〕:各試料を6N塩酸
で加水分解した後、強酸性イオン交換樹脂(ア
ンバーライトIR―120)を充填したカラム中を
流下させ測定を妨害する鉄を除去し、通過液を
濃縮乾固したものをエタノール水に溶かし、電
導度滴定用セルに移し、0.1N,NaOH溶液で
電導度滴定を行い、中和に要した0.1NNaOH
の量からクエン酸残基量を求めた。 (結果) 測定結果を表3に示す。
【表】 c 赤外スペクトル (測定方法) 赤外分光光度計(日立製作所製EPI―G3型)を
用い、臭化カリウム錠剤法で測定した。 (結果) 測定を行つた各試料の赤外吸収スペクトルは互
いによく一致し、代表例として実施例1の複合体
についてその赤外吸収スペクトル図と特性吸収の
帰属を第1図および表4に示す。
【表】
残基由来

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第二鉄多核オール化体にデキストリン、およ
    びクエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸、コ
    ハク酸より選ばれたヒドロキシカルボン酸若しく
    はそのアルカリ塩の少なくとも一種を炭酸アルカ
    リの存在下、100〜130℃で反応させることからな
    るデキストリン・ヒドロキシカルボン酸・第二鉄
    多核複合体の製造方法。 2 ヒドロキシカルボン酸若しくはそのアルカリ
    塩が鉄1モルに対して0.02〜0.20モル、好ましく
    は0.05〜0.16モルの範囲の量である特許請求の範
    囲第1項記載の製造方法。 3 デキストリンが、その2W/V%溶液を4℃
    で7日間放置するとき沈澱が生じず、ソモジーネ
    ルソン法により測定される還元末端数により求め
    られる平均分子量が2500〜10000、好ましくは
    3500〜6000のデキストリンである特許請求の範囲
    第1項記載の製造方法。 4 デキストリンが鉄1モルに対して0.75〜1.60
    モル(グルコース残基単位)の範囲の量である特
    許請求の範囲第1項記載の製造方法。 5 第二鉄多核オール化体にデキストリン、およ
    びクエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸、コ
    ハク酸より選ばれたヒドロキシカルボン酸若しく
    はそのアルカリ塩の少なくとも一種を炭酸アルカ
    リの存在下、100〜130℃で反応させ、得られた複
    合体から遊離のデキストリンを除去することから
    なるデキストリン・ヒドロキシカルボン酸・第二
    鉄多核複合体の製造方法。 6 ヒドロキシカルボン酸若しくはそのアルカリ
    塩が鉄1モルに対して0.02〜0.20モル、好ましく
    は0.05〜0.16モルの範囲の量である特許請求の範
    囲第5項記載の製造方法。 7 デキストリンが、その2W/V%溶液を4℃
    で7日間放置するとき沈澱が生じず、ソモジーネ
    ルソン法により測定される還元末端数により求め
    られる平均分子量が2500〜10000、好ましくは
    3500〜6000のデキストリンである特許請求の範囲
    第5項記載の製造方法。 8 デキストリンが鉄1モルに対して0.75〜1.60
    モル(グルコース残基単位)の範囲の量である特
    許請求の範囲第5項記載の製造方法。
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