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JPH0132844B2 - - Google Patents
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JPH0132844B2 - - Google Patents

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JPH0132844B2
JPH0132844B2 JP56200976A JP20097681A JPH0132844B2 JP H0132844 B2 JPH0132844 B2 JP H0132844B2 JP 56200976 A JP56200976 A JP 56200976A JP 20097681 A JP20097681 A JP 20097681A JP H0132844 B2 JPH0132844 B2 JP H0132844B2
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
polymerization
chlorinated
chlorination
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JP56200976A
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Yasunobu Nakagawa
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、耐熱性並びに熱安定性に優れた塩素
化塩化ビニル系樹脂の製法に関するものである。 更に詳しくは、重合転化率が40〜70%の範囲で
水性懸濁重合を終了して得られる塩化ビニル系樹
脂を原料樹脂として使用し、該原料樹脂を水性媒
体中に懸濁させ、その中に酸素混在率が1000ppm
以下(導入ガスの全量に対して)の塩素系ガスを
導入して後塩素化することを特徴とする、塩素化
塩化ビニル系樹脂の製造方法に関するものであ
る。 塩化ビニル系樹脂は、耐侯性、耐薬品性、加工
性に優れた特徴を有する外に難燃性であることな
ども加わつて、広範囲の分野に極めて多量使用さ
れているが、塩化ビニル系樹脂の最大の欠点は軟
化温度が低いことであり、そのために耐熱性が要
求される用途に対しては可成り多くの制約を受け
ている。この制約を克服し塩化ビニル系樹脂の軟
化温度を改善するために、塩化ビニル系樹脂を後
塩素化して塩素化塩化ビニル系樹脂を製造するこ
とが知られている。 その手段として、塩化ビニル系樹脂の有機溶媒
溶液に塩素ガスを吹き込む溶液塩素化法、塩化ビ
ニル系樹脂の有機溶媒懸濁液或は水性懸濁液に塩
素ガスを吹き込む懸濁塩素化法、塩化ビニル系樹
脂の粉末に直接塩素ガスを接触させる直接塩素化
法が知られているが、テトラクロンエタン、ジク
ロルエタン等の有機溶媒を用いる溶液塩素化法、
或は有機溶媒懸濁液法では、塩素化塩化ビニル系
樹脂の分離が厄介である上に多量の溶剤回収が必
要であり、また、過酸化ベンゾイル、アゾイソブ
チロニトリル等の過酸化物やアゾ化合物、四塩化
チタン、五塩化燐、三塩化アンチモン等の無機化
合物、或はτ線や紫外線等の触媒の存在下で通常
行なわれる直接塩素化法では、塩化ビニル系樹脂
が不均一な塩素化を受け易いという問題がある。 本発明は、上記の水性懸濁液に塩素ガスを吹き
込む水性懸濁後塩素化方式による塩素化塩化ビニ
ル系樹脂の製造方法に関するものである。 而して、上記の水性懸濁後塩素化方式には、水
性懸濁液として全液量に対して5〜25容量%の膨
潤剤、即ちハイドロクロロメチレン化合物等を含
む水性媒体を使用し、65℃以下の温度で、常に過
剰の溶解塩素濃度を保ちながら、比の過剰塩素濃
度を維持し得る程度の、低い光化学的活性化作用
下で塩素化を行う特公昭36−888号の提案や、塩
化ビニル系樹脂を、該塩化ビニル系樹脂の溶媒若
しくは膨潤剤を実質的に含まない水性懸濁液状態
とし、紫外線照射下に塩素化するに際して、塩素
濃度を調節する代りに、特定の塩素置換量に達す
るまで、特定の反応速度の範囲内にあるように、
経時的に単位紫外線照射光量を調節する特公昭51
−48795号等の提案があるが、これらの方法に従
つて後塩素化しても、得られた塩素化塩化ビニル
系樹脂の塩素含有率が同じであるにもかかわら
ず、しばしば該塩素化塩化ビニル系樹脂の耐熱性
が大幅に違つたものを与えるものであり、耐熱性
の品質が一定した後塩素化塩化ビニル系樹脂を得
るには、更に改善すべき問題があることを知つ
た。 本発明者は、前記した工業的に有利な水性懸濁
方式の後塩素化方法に着目し、高度の耐熱性を有
し、しかも該耐熱性の品質が一定した後塩素化塩
化ビニル系樹脂を与える後塩素化ビニル系樹脂の
製造方法を提供すべく、公知の塩素化要因、水性
媒体中の膨潤剤の量や種類、導入する塩素ガスの
純度や導入速度、光や塩素化助剤等の促進剤、紫
外線の波長、反応温度等の多数の要因について広
範囲に及ぶ研究を行つたが、これらの公知の要因
を変えても満足すべき結果が得られず、意外に
も、重合転化率を特定の範囲とした水性懸濁重合
によつて製造された塩化ビニル系樹脂を、原料樹
脂として使用するとともに、該塩化ビニル系樹脂
を水性媒体中に懸濁させて後塩素化するに際し
て、特定の酸素混在率以下の塩素系ガスを用いる
ことによつてはじめて、前記の耐熱性の品質の問
題が解決され、更に、該塩素化塩化ビニル系樹脂
は熱安定にも優れた性能を示すことを発見し本発
明を完成するに至つたものである。 即ち、本発明は品質が一定し且つ高度の耐熱性
と熱安定性を有する、水性懸濁後塩素化方式によ
る塩素化塩化ビニル系樹脂の製法を提供するもの
である。 本発明でいう「水性懸濁重合」とは、水媒体に
単量体を水適状に分散させて懸濁液となし、単量
体可溶の重合触媒を用い、懸濁した単量体の小適
内で重合反応を行うもので、別名、粒状重合また
はパール重合とも称されるものである。 上記水性懸濁重合に於いて、撹拌のみでは単量
体の良好な分散が困難になるので、通常、懸濁安
定剤として高分子分散剤、無機化合物、界面活性
剤等が使用されるが、このような懸濁安定剤とし
て高分子分散剤では、天然高分子系のものとし
て、ゼラチン、デンプン、ソルビツト、ペクチン
等、合成高分子系のものとしては、部分ケン化ポ
リビニルアルコール、メチルセルローズ、エチル
セルローズ、ヒドロキシメチルセルローズ、ヒド
ロキシプロセルローズ、CMC、メチルデンプン、
ポリエチレングリコールデンプン、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリビニルピロリドン、マレイン
酸またはその誘導体系として、マレイン酸、無水
マレイン酸、無水マレイン酸と酢酸ビニル共重合
体、無水マレイン酸をビニルメチルエーテルの共
重合体、無水マレイン酸とエチレンの共重合体、
マレイン酸または無水マレイン酸とアクリル酸ア
ルキルとの共重合体、エチレンと無水マレイン酸
の共重合体の部分エステル化物、スチレンと酢酸
ビニルと無水マレイン酸またはマレイン酸との共
重合体、及びその塩、そのケン化物、その他、酢
酸ビニルとアクリル酸エステルとの共重合体のケ
ン化物、アルギン酸ナトリウム、ポリメタクリル
酸、等;無酸化合物では、ナトリウム、カルシウ
ム、バイウム、アルミニウム等の金属塩として、
バリウム、カルシウム、バリウム等の硫酸塩て塩
酸塩、カルシウム、マグネシウム等の炭酸塩、亜
鉛、カルシウム等の水酸化物、その他、燐酸カル
シウム、蓚酸ナトリウム、蓚酸カルシユム、酒石
酸カルシウム、ベントナイト、シリカゲル等;界
面活性剤では、アニオン、カチオン、非イオン等
の各種界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン高級アルコールエーテル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、プロピレングライコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン誘導
体、ポリオキシエチレンソルビトール密口一誘導
体、ポリオキシエチレンヒマン油誘導体、ポリオ
キシプロピレンポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフエノールフ
オルムアルデヒド縮合体、アセチル化モノグリセ
ライド、ポリオキシエチレンアルキルアミンおよ
びアマイド、ポリオキシエチレンラノリンアルコ
ール誘導体、ポリオキシエチレンアルキルフエニ
ルエーテル、アルキル硫酸エステル塩、ジアルキ
ルスルホサクシネート、ポリエーテルアルコール
硫酸エステル、アルキル燐酸エステル、アシルサ
ルコシネート、低級および高級アルコール脂肪酸
エステル、脂肪酸および高級アルコール、その
他、合成樹脂の初期縮合物等;などを挙げること
ができ、これらのものは必要に応じ一種または二
種以上適宜使用することができる。 媒体としては、水のみならず、必要に応じ例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール等の有
機溶剤を3〜20重量%添加することもでき、また
重合媒体として各種の過酸化物、アゾ化合物、例
えば、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイド、アセチルパーオキサイド、オクタ
ノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイ
ド、m−トルオイルパーオキサイド、イソブチル
パーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイ
ド、コハク酸パーオキサイド、アセチルシクロヘ
キシルスルホニールパーオキサイド、3,5,5
−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、メチ
ルエチルケトンパーオキサイド、ジクミールパー
オキサイド、t−ブチルクミールパーオキサイ
ド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、ジー
イソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、キユメンハ
イドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラ
メチルブチルハイドロパーオキサイド、2,5−
ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキ
サイド、シ−イソプロピルパ−オキシジカーボネ
ート、ジ−n−プロピルパ−オキシジカーボネー
ト、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカー
ボネート、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシ
ジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシ
ブチル)パーオキシジカーボネート、t−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチ
ルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ
ラウレート、t−ブチルパーオキシイソプチレー
ト、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルジパ
ーオキシイソフタレート、n−ブチル−4,4−
ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−
ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘ
キサン、t−ブチルパオキシマレイン酸、t−ブ
チルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノ
エート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)
ブタン、a,d−ビス(t−ブチルパーオキシイ
ソプロピル)ベンゼン等;アゾビスイソブチロニ
トリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、アゾ
ジイソブチレート等;を挙げることができ、これ
らのものも必要に応じ一種または二種以上適宜使
用することができる。 更に、本発明でいう塩化ビニル系樹脂とは、前
記せる水性懸濁重合法で重合せる塩化ビニル単独
重合体のほかに、塩化ビニルを主成分とし、塩化
ビニルと共重合しうる1種もしくは2種以上の単
量体との混合物を共重合させて製造した共重合体
またはグラフト重合体が含まれる。 上記塩化ビニルと共重合しうる単量体として
は、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、臭化ビニル、
高級アルキルビニルニーテル(例えばドデシール
ビニルエーテル等)、アクリロニトリル、アクリ
ル酸エステル(例えばアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル等)、メタクリル酸エステル(例えばメタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸プロピル、メタクリル酸ブチル等)、アクリル
アミド、メタクリルアミド、エチレン、プロピレ
ン、スチレン等を挙げることができる。 以上述べた懸濁重合は、一般に、単量体100重
量部に対して、脱イオン水50〜300重量部、懸濁
安定剤0.05〜1重量部、重合触媒0.01〜1重量部
の割合の処方が用いられ、重合温度35〜80℃、反
応時間3〜16時間で、重合反応槽の形状等に応じ
適宜定められた撹拌条件下で行なわれる。 前記せるように、本発明で使用する水性懸濁重
合で得られる塩化ビニル系樹脂としては、該水性
懸濁重合に於いて重合転化率が40〜70%の範囲で
重合を終了したものである必要がある。 本発明でいう重合転化率(%)とは、水性懸濁
重合に於いて生成した重合体の重量を、重合仕込
みの単量体の全重量で除した値に100を乗じたも
のを云う。該重合転化率が70%以上の塩化ビニル
系樹脂を原料とし、水性媒体中に懸濁して後塩素
化しても、得られる塩素化塩化ビニル系樹脂の耐
熱性が低くて好ましくなく、一方、該重合転化率
が40%未満のものを使用する場合、該重合転化率
の塩化ビニル系樹脂そのものの水洗、脱水等の分
離及び乾燥等の操作が極めて困難で工業的に不利
益である外に、該塩化ビニル系樹脂を後塩素化し
塩素化塩化ビニル系樹脂としても熱安定性に劣る
変しやすいものしか得られず好ましくなく、従つ
て塩化ビニル系樹脂として重合転化率が40〜70
%、好ましくは50〜65%の範囲のものである必要
がある。 本発明で使用する塩化ビニル系樹脂は、重合転
化率が40〜70%の範囲のものであれば、平均重合
数、粒径、その他の特性に関して制限なく適宜の
ものを使用することができる。しかし、該樹脂の
平均重合度が400〜2000のものでは、塩素化塩化
ビニル系樹脂を加工し成形品等とする場合、耐衝
撃性にも優れた性能を発輝するもので好ましい。 本発明で後塩素化反応に用いる水性媒体として
は、イオン交換水や工業用水の如き水のみからな
つてもよく、また塩素の溶解度を増すため塩酸等
を使用してもよく、更に必要に応じ適量の四塩化
炭素、クロムホルム等の有機溶剤、界面活性剤、
および消泡剤等を加えても差し支えなく、好適に
は該水性媒体の量は、前記せる塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して100〜700重量部の範囲で使用
することができる。 また、該塩化ビニル系樹脂の水性媒体中に於け
る懸濁方法としては撹拌機等に依る機械的撹拌方
法、および後塩素化反応温度としては、原料塩化
ビニル系樹脂の軟化温度以下の温度、好ましくは
20〜80℃の水性媒体の温度を用いることができ
る。 後塩素化反応は、前記せる塩化ビニル系樹脂を
上記の水性媒体中に懸濁させ、その中に塩素系ガ
スを導入して行うが、塩素系ガスは、工業用塩素
を液化精製した塩素ガス等単独でもよく、また実
質的に反応を妨害しない量の窒素、塩化水素、炭
酸ガス、アルゴン、低級炭化水素のハロゲン化物
などのガスで希釈されていてもよい。但し、
1000ppmを超える量の酸素が塩素ガスまたは希釈
塩素ガス中に混在する場合、得られる後塩素化塩
化ビニル系樹脂の熱安定性を劣化させる傾向があ
るので、導入ガスの全量に対して酸素混在率が
1000ppm以下、好ましくは500ppm以下がよい。
該塩素化反応は通常は常圧下で反応を行うが、加
圧下で行つてもよく、また減圧下で行つてもよ
く、更に、定速下或は変速下で反応を行つてもよ
い。 かくして、本発明の製造方法によつて、高度の
耐熱性を有し、且つ該耐熱性の品質が一定した後
塩素化塩化ビニル系樹脂が得られるが、該後塩素
化塩化ビニル系樹脂の塩素含有率(%)として、
後塩素化塩化ビニル系樹脂を、水酸化カリウム中
で加熱して分解し、生成する塩化イオンを、クロ
ム酸カリウムを指示薬として硝酸銀で滴定する、
JISK−5634の方法に依る塩素含有率62〜70%の
ものが好ましい。 後塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素含有率が増加
すると、それだけ軟化温度が向上し耐熱性が改善
されるが、同時に該後塩素化塩化ビニル系樹脂の
加工時に於いて、溶融粘度の増加にもとずく樹脂
の発熱が増大し、該樹脂の分解温度に近づくた
め、塩素含有率70%を超えたものでは熱安定性が
低下し成形加工が著しく困難になるので実用上好
ましくない。また、塩素含有率が62%未満のもの
では耐熱性が不十分で好ましくない。 以上述べたように、本発明の後塩素化工程に於
いては、重合転化率が40〜70%の範囲で重合を終
了して得られる水性懸濁重合塩化ビニル系樹脂を
原料として用い、該樹脂を水性媒体特定の酸素混
在率以下の塩素系ガスを導入して塩素化を行うほ
かは、特に制限がなく行うことができるが、後塩
素化反応を円滑に進行させる塩素化反応促進剤の
併用を望むならば、該促進剤を光とする光射剤の
下に後塩素化工程を行うことが好ましい。 該光の光源として、螢光灯、螢光ケミカルラン
プ、白熱電灯、ナトリウム蒸気灯、ネオン放電
管、カーボンアーク灯、あるいは高圧水銀灯など
可視光線、紫外線を放射する光源、好ましくは
3000〜6000Åの波長の光を多量放射する光源を挙
げることができ、該光の光量調節方法としては、
点灯する光源数の増減、被照射体(塩素化塩化ビ
ニル系樹脂)と光源との距離の変化等を行い、連
続的または断続的に光源の電流の調節による照射
光量の調節、或は水性媒体中に光吸収剤等を存在
させ光量を調節する方法等、種々の方法を挙げる
ことができる。 本発明の実施態様を述べれば次の通りである。 1 重合転化率が40〜70%の範囲で重合を終了し
て得られる水性懸濁重合塩化ビニル系樹脂を、
水性媒体中に懸濁させ、その中に酸素混在率が
1000ppm以下(導入ガスの全量に対して)の塩
素系ガスを導入して後塩素する塩素化塩化ビニ
ル系樹脂の製法。 2 該後塩素化を光照射下に於いて行う上記1項
記載の塩素化塩化ビニル系樹脂の製法。 3 該後塩素化を水性媒体の温度20〜80℃で行う
上記1項〜上記3項いづれかに記載の塩素化塩
化ビニル系樹脂の製法。 4 該後塩素化を塩素化含有率62〜70%の範囲で
行う上記1項〜上記4項いづれかに記載の塩素
化塩化ビニル系樹脂の製法。 本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂は、特殊な水
性懸濁重合塩化ビニル系樹脂を使用し、水性媒体
中で懸濁下に後塩素化して得られるもので、かく
して高度の耐熱性と該品質が一定し、且つ、熱安
定性にも優れたものであるので、パイプ、シー
ト、フイルム、その他種々の成形品の分野に、該
樹脂単独で、或は塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、EVA樹脂、ABS系樹脂、MBS系樹脂、
塩素化ポリエチレン等の1種または2種以上の樹
脂とブレンドして広範囲な用途に目的に応じて使
用することができる。 以下、実施例および比較例を挙げ本発明の後塩
素化塩化ビニル系樹脂の製法を詳しく説明する。 〔原料塩化ビニル系樹脂の製造〕 参考例1〜6 撹拌機を備えた容量300のステンレス製重合
槽に、イオン交換水140、懸濁安定剤として部
分ケン化ポリ酢酸ビニル(倉敷レーヨン(株)製;商
品名L−8)、および重合開始剤としてターシヤ
リブチルパーオキシピバレート70重量%濃度のト
ルエン溶液70gを入れ、重合槽内を減圧して窒素
置換し空気を除去したのち塩化ビニル系樹体を
110Kg仕込む。 次いで300rpmで撹拌しつつ30分間で温度58℃
に昇温し、その後、該温度(内圧約9Kg/cm2)を
保持しつつ、第1表に示す反応時間で重合を行
い、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、遠心分
離機を用い水洗、脱水し乾燥したのち、夫々重合
転化率(%)の異る塩化ビニル系樹脂を得た。
〔塩素化塩化ビニル系樹脂の製造〕
実施例 1 参考例1で得られた塩化ビニル系樹脂(A)500g
と、水2.5とを容量5のグラスライニング槽
に仕込む。内容量を300rpmで充分に撹拌しなが
ら窒素ガスを吹込み反応系内の空気を置換する。
次いで加熱し60℃に保ち、酸素混在率500ppm以
下に塩素ガスを50g/minの流速で系内に導入
し、100ワツトの高圧水銀ランプの照射下で約6.5
〜約7時間、塩素含有率約66%に達するまで後塩
素化反応を行い、反応後、生成した塩素化塩化ビ
ニル系樹脂を遠心分離機を用い過し、付着して
いる塩素及び塩酸を水洗除去し乾燥した。 後塩素化反応の終点は、副反応で生成する塩酸
の定量分析から定めた。使用した原料塩化ビニル
系樹脂、塩素ガス中の酸素混在率、反応時間、お
よび、生成した塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素含
有率分析(JIS、K5634)結果を第2表に示す。 実施例2、3および比較例1、2 実施例1において、参考例1で得られた塩化ビ
ニル系樹脂(A)を用いる代りに、参考例2〜5で得
られた塩化ビニル系樹脂(B)〜(E)をそれぞれ用いる
以外は同様にして後塩素化反応を行い塩素化塩化
ビニル系樹脂を得た。使用した原料塩化ビニル系
樹脂、塩素ガス中の酸素混在率、反応時間、およ
び、生成した塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素含有
率分析結果を第2表に示す。 比較例 3 実施例1において、酸素混在率2000ppmの塩素
ガスを用いる以外は同様にして塩素化塩化ビニル
系樹脂を得た。使用した原料塩化ビニル系樹脂、
塩素ガス中の酸素ガス中の酸素混在率、反応時
間、および、生成した塩素化塩化ビニル系樹脂の
塩素含有率分析結果を第2表に示す。
【表】 かくして得た塩素化塩化ビニル系樹脂の耐熱性
および熱安定性を測定した結果を第3表に示す。 第3表に示した耐熱性を表示する加熱変形温度
(℃)および熱安定性を表示するギヤーオーブン
(分)、プレート着色度は下記の方法で測定した。 (1) 加熱変形温度 (i) テストピースの調製。 塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
て、ブチル錫マレート(日東化成(株)製;N−
2000E)3重量部、モンタン酸ワツクス(ヘ
キスト社製;ヘキストワツクス(OP)2重
量部、MBS樹脂(三菱レーヨン(株)製;メタ
ブレンC−102)5重量部を配合したコンパ
ウンドを、ロール表面温度180℃に設定した
ギヤツプ0.55mmのミキシングロールに投入
し、10分間混練したのちロールから引取り、
冷却してロールシートを作成する。次いで該
ロールシートを切断し12枚積重ね、190℃、
30Kg/cm2で10分間プレスし厚さ約13mmのプレ
ス板とし、縦12.7mm、横12.7mm、長さ120mm
の寸法のテストピースを調製する。 (ii) 加熱変形温度の測定 上記(i)項で述べた方法で調製せるテストピ
ースをJKS K−2707の試験方法で加熱変形
温度(℃)と測定す。所定の荷重下で1分間
に2℃の定速で昇温し、0.26mmのたわみが生
じた時の温度を測定す。 (2) 熱安定性 (i) ギヤーオプン試験 前記(1)の(i)項で述べた方法で得たロールシ
ート片を180℃のギヤーオープン中に放置し
て黒変する時間(分)を測定す。 (ii) 着色度試験 前記(1)の(i)項で述べた方法で得たロールシ
ート片を180℃で5分間プレスして2mm厚の
プレス板を作り、得られたプレス板の着色程
度を比較し、5段階に分けて等級を判定す。 着色度 1……無色透明;着色度 5……黄褐
色透明
【表】 第3表の試験結果からも明らかなように、実施
例1〜3の重合転化率42.9%〜67.9%の塩化ビニ
ル系樹脂を原料とし、酸素混在率500ppm以下の
塩素ガスを用いた塩素化塩化ビニル系樹脂は、耐
熱性および熱安定性等にも優れた性能を示した
が、比較例1の重合転化率が40%未満の35.2%で
ある塩化ビニル系樹脂を原料とした塩素化塩化ビ
ニル系樹脂は、耐熱性は優れていたが、後塩素化
後の水洗脱水操作が容易でなく且つ熱安定性等に
も劣るものであり、一方、比較例2の重合転化率
が70%を越えた75%の塩化ビニル系樹脂を原料と
した塩素化塩化ビニル系樹脂は耐熱性に劣り、高
度の耐熱性の用途に使用するものとしては適しな
いものであつた。また、酸素混在率が1000ppmを
超えた塩素ガスを用いた塩素化塩化ビニル系樹脂
は、耐熱性は優れていたが、熱安定性に劣るもの
であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重合転化率が40〜70%の範囲で重合を終了し
    て得られる水性懸濁重合塩化ビニル系樹脂を、水
    性媒体中に懸濁させ、その中に酸素混在率が
    1000ppm以下(導入ガスの全量に対して)の塩素
    系ガスを導入して後塩素化することを特徴とする
    塩素化塩化ビニル系樹脂の製法。
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