JPH059466B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH059466B2 JPH059466B2 JP58173902A JP17390283A JPH059466B2 JP H059466 B2 JPH059466 B2 JP H059466B2 JP 58173902 A JP58173902 A JP 58173902A JP 17390283 A JP17390283 A JP 17390283A JP H059466 B2 JPH059466 B2 JP H059466B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- furnace
- carbon black
- carbon
- synthetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
本発明は、導電性と耐熱老化性などの安定性が
飛躍的に高められた重合体組成物に関する。 合成樹脂や合成ゴムは一般に非導電性である
が、これらに導電性を付与することができれば他
の導電性材料では満足が得られなかつた分野での
利用が多いに期待される。このため合成樹脂や合
成ゴムに導電性のフイラーを配合して導電性の組
成物を得ることが種々検討されている。導電性の
フイラーの中ではカーボンブラツクが最も一般的
に検討され、その中でもケツチエンブラツク
(AKZO社商品名)が少量で高度の導電性を与え
る特徴により最も適しているということが知られ
ている。 しかしながら、従来のケツチエンブラツクは不
純物金属残渣(灰分)が多いためにこれを配合し
た導電性樹脂またはゴム組成物の耐熱老化性が極
めて悪く、また組成物の導電性に大きく関係する
DBP吸油量がカーボンブラツクの中では高い水
準にあるものの製造方法の制約があるために一定
水準以上の吸油量のものは得られなかつた。 本発明は、特定の方法で得られるようになつた
灰分含有量が低く、極めて高いDBP吸油量を有
する特殊なカーボンブラツクを合成樹脂または合
成ゴムに配合することによつて、極めて高度の導
電性と優れた安定性を有する組成物を得ることに
成功したものである。 すなわち、本発明は、「(a)合成樹脂若しくは合
成ゴム3〜97重量%、および、(b)液状炭化水素を
炉内において分子状酸素及び水蒸気で部分酸化反
応せしめて合成ガス化と同時に高導電性カーボン
ブラツクを製造するにあたり、該炭化水素の炭素
原子/水素原子が重量比で9以上でありかつ該炉
が、炉内温度範囲1300〜1450℃、炉内圧力25〜80
Kg/cm2、炉内へ供給される水蒸気の量が該炭化水
素1トン当り400〜800Kgの条件で運転されて得ら
れ、かつDBP吸油量350ml/100g以上の高導電
性カーボンブラツク70〜3重量%からなることを
特徴とする組成物である。 本発明組成物は、導電性が著しく向上している
ほかに、耐熱老化性等の耐久安定性が飛躍的に改
善されており、意外な効果を達成するものであつ
た。この組成物は、従来応用が不可能であつた、
高性能の電子機器・部品の包装材、運搬容器や静
電気防止用材料等への利用をも可能にするもので
ある。 本発明で用いる合成樹脂としては、熱可塑性樹
脂または熱硬化性樹脂が用いられる。熱可塑性樹
脂としてはポリエチレン(低・中・高密度・直鎖
低密度)、ポリプロピレン、プロピレン・エチレ
ンブロツクまたはランダム共重合体などのポリα
−オレフイン;ポリスチレン;アクリロニトリ
ル・ブタジエン・スチレン三元共重合体、ポリメ
タクリル酸メチなどのアクリル系樹脂;ポリ塩化
ビニルなどのポリハロゲン化ビニル;ナイロン
6、ナイロン66などのポリアミド;ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートな
どの飽和ポリエステル;ポリフエニレンオキサイ
ドなどのポリエーテル;ポリスルホン:ポリフエ
ニレンスルフイド;ポリフツ化ビニリデン;ポリ
テトラフロロエチレン;エチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレ
ン・メタクリル酸共重合体などのα−オレフイ
ン・ビニルモノマー共重合体;無水マレイン酸変
性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性ポリエチ
レン、無水マレイン酸変性ポリスチレンなどの変
性樹脂;スチレン・ブタジエンブロツク共重合体
の水素添加物等の単独または混合物が用いられ
る。 熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂、フエノー
ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹
脂、ポリウレタン等の単独または混合物が用いら
れる。 合成ゴムとしてはエチレン・プロピレン系ゴ
ム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム
等の単独または混合物が用いられる。 これらの合成樹脂または合成ゴムには2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフエノール、1,
1,3−トリ(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−t−ブチルフエニル)ブタン、テトラキス〔メ
チレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シヒドロケイ皮酸エステル)〕メタンなどのフエ
ノール系酸化防止剤、ジラウリル−チオ−ジプロ
ピオン酸エステル、ジステアリル−チオ−ジプロ
ピオン酸エステルなどのイオウ系酸化防止剤など
の安定剤類のほかに紫外線吸収剤、中和剤、滑剤
などを配合することができる。 また、本発明で用いる高導電性カーボンブラツ
クは、上記の条件にて製造されるものである。そ
の方法に用いられる炭素原子/水素原子の重量比
で9以上の液状炭化水素とは、例えばナフサの熱
分解油(エチレンヘビーエンド)、芳香族系液状
炭化水素にカーボンを混合した液状炭化水素(カ
ーボンオイル)、芳香族系液状炭化水素にC重油
などを混合した混合オイルなどの、元素分析によ
り求めた炭素原子及び水素原子の重量組成の比
(炭素原子/水素原子)が9以上の、部分酸化炉
内へ供給する場合に液状の原料を総称するもので
ある。これらの中でも特に炭素原子/水素原子の
重量組成の比が12以上の例えばエチレンヘビーエ
ンド、カーボンオイル等が、得られるカーボン中
の灰分量を低くできるので好ましい。炭素原子/
水素原子の重量比が9未満では、該炉内の処理条
件を変更してもカーボンブラツク弐DBP吸油量
が低下したり、又収量が小さくなるなど好ましい
カーボンブラツクの製造を維持することが難し
い。上記原料の炭素原子/水素原子の重量比が9
以上であつても、固体状となつたり、高粘度の液
状炭化水素又はカーボンオイル等となつて該炉へ
の供給が困難となるものなどは好ましくない。即
ち、該炉内に供給する原料炭化水素は液状であつ
て供給時に、粘度30cst以下であることが好まし
い。 また、部分酸化反応を行う炉は、炉内温度範囲
が1300〜1450℃、好ましくは1360〜1420℃、炉内
圧力25〜80Kg/cm2、好ましくは25〜35Kg/cm2、炉
内へ供給される水蒸気の量が原料炭化水素1トン
当り400〜800Kg、好ましくは450〜600Kgの条件で
運転される。これらの運転条件と前記原料炭化水
素の特徴とを同時に満たすことによつて、従来公
知の条件では達成し得なかつた優れた高導電性で
しかも灰分の少ないカーボンブラツクを収量良く
製造することができるようになつた。 液状炭化水素を原料とする部分酸化法は、該炭
化水素を炉内で分子状酸素及び水蒸気と反応せし
めて合成ガスを製造すると同時にカーボンブラツ
クを副性するシエルガス化プロセス、テキサコガ
ス化プロセス等が知られており、AKZO社の
「ケツチエンブラツク」はシエルガス化プロセス
により製造されたカーボンブラツクとして知られ
ている。 従来の液状炭化水素を原料とする部分酸化法に
より製造されたカーボンブラツクは、「ケツチエ
ンブラツク」に見られるように灰分が多く、
DBP吸油量の向上にも限界があつた。 これに対して液状炭化水素を原料とする部分酸
化法において特定の炭素原子/水素原子の重量比
の液状炭化水素を用い、特定の炉内温度、炉内圧
力、炉内供給水蒸気量によつて製造されたカーボ
ンブラツクは灰分が少く、しかも高いDBP吸油
量を有することがである。 本発明の組成物に適用される導電性カーボンブ
ラツクは上記の新規な製造法で得られるもので、
かつDBP吸油量が350ml/100g以上であつて、
とりわけ400ml/10g以上が導電性に優れるもの
であり、灰分が0.3重量%以下と低いものが選ば
れる。中でもカーボンブラツクの生産性、合成樹
脂またはゴムへの分散性の点で350ml/100g以上
400ml/100g未満のものが好ましい。 本発明組成物の配合割合は全組成に対して合成
樹脂または合成ゴム9〜30重量%および上記の新
規なカーボンブラツク3〜70重量%である。合成
樹脂または合成樹脂の配合割合が30重量%以下で
は組成物の成形性が不良であり、97重量%超過で
は高導電性が期待されない。具体的な配合量は用
途毎の要求性能によつて設定される。特に好まし
い配合割合は、合成樹脂または合成ゴム95〜80重
量%および該カーボンブラツク5〜20重量%であ
る。 本発明の組成物として合成樹脂または合成ゴ
ム、新規なカーボンブラツクにさらに無機または
有機のフイラーを60重量%以下、好ましくは3〜
50重量%の範囲で配合することができる。無機フ
イラーとしては炭酸カルシウム、タルク、マイ
カ、ガラス繊維、ウオラストナイト、ガラスビー
ズ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、
硫酸バリウム、黒鉛、二硫化モリブデン、炭素繊
維、シリカ、炭化ケイ素繊維、アルミニウム繊
維、黄銅繊維、ステンレススチール繊維、アルミ
ニウムフレーク、アルミニウム粉末、バリウムフ
エライト、ストロンチウムフエライトなどを用い
ることができ、有機フイラーとしては木粉、芳香
族ポリアミド繊維などを用いることができる。 これらのフイラーの配合は、物理的性質、外観
のほか導電性の改質をも期待できる。 本発明組成物はバンバリーミキサー、ロール、
ブラベンダープラストグラムなどのバツチ式の混
練機のほかに、一軸押出機、二軸押出機などの連
続式の押出機で得ることができる。配合順序は特
に限定されるものではなく、配合物を一度に混合
して混練する方法のほかに、初めにバツチ式ある
いは連続式の押出機で合成樹脂または合成ゴムの
一部とカーボンブラツクとを混練しておき、その
混練物と合成樹脂または合成ゴムの残部とを混練
することもできる。 実施例 1 原料液状炭化水素の性状が 初留温度 180〜190℃ 10%留出温度 205〜215℃ 50%留出温度 250〜260℃ 97%留出温度 320〜340℃ 粘度(80℃) 約10est 炭素原子/水素原子(重量比) 12.5 であるエチレンヘビーエンドをシエルガス化プロ
セスの炉に使用した。該炉の炉内温度1400℃、炉
内圧力30Kg/cm2で炉内へ供給する水蒸気の量を原
料炭化水素に対して600Kg/トンの条件で反応さ
せて、DBP吸油量が490ml/100g、灰分が0.04重
量%のカーボンブラツクを得た。 この高性能カーボンブラツクないしはケツチエ
ンブラツク(AKZO社製特殊フアーネスブラツ
ク)をブラベンダープラストグラムによつて各種
の合成樹脂、合成ゴムと各種割合で混練し、組成
物の導電性を測定した。結果を第1表に示す。な
お、体積固有抵抗は、SRIS規格2301−1969のホ
イートストンブリツジ法により厚さ2mmの圧縮成
形シートについて測定した。
飛躍的に高められた重合体組成物に関する。 合成樹脂や合成ゴムは一般に非導電性である
が、これらに導電性を付与することができれば他
の導電性材料では満足が得られなかつた分野での
利用が多いに期待される。このため合成樹脂や合
成ゴムに導電性のフイラーを配合して導電性の組
成物を得ることが種々検討されている。導電性の
フイラーの中ではカーボンブラツクが最も一般的
に検討され、その中でもケツチエンブラツク
(AKZO社商品名)が少量で高度の導電性を与え
る特徴により最も適しているということが知られ
ている。 しかしながら、従来のケツチエンブラツクは不
純物金属残渣(灰分)が多いためにこれを配合し
た導電性樹脂またはゴム組成物の耐熱老化性が極
めて悪く、また組成物の導電性に大きく関係する
DBP吸油量がカーボンブラツクの中では高い水
準にあるものの製造方法の制約があるために一定
水準以上の吸油量のものは得られなかつた。 本発明は、特定の方法で得られるようになつた
灰分含有量が低く、極めて高いDBP吸油量を有
する特殊なカーボンブラツクを合成樹脂または合
成ゴムに配合することによつて、極めて高度の導
電性と優れた安定性を有する組成物を得ることに
成功したものである。 すなわち、本発明は、「(a)合成樹脂若しくは合
成ゴム3〜97重量%、および、(b)液状炭化水素を
炉内において分子状酸素及び水蒸気で部分酸化反
応せしめて合成ガス化と同時に高導電性カーボン
ブラツクを製造するにあたり、該炭化水素の炭素
原子/水素原子が重量比で9以上でありかつ該炉
が、炉内温度範囲1300〜1450℃、炉内圧力25〜80
Kg/cm2、炉内へ供給される水蒸気の量が該炭化水
素1トン当り400〜800Kgの条件で運転されて得ら
れ、かつDBP吸油量350ml/100g以上の高導電
性カーボンブラツク70〜3重量%からなることを
特徴とする組成物である。 本発明組成物は、導電性が著しく向上している
ほかに、耐熱老化性等の耐久安定性が飛躍的に改
善されており、意外な効果を達成するものであつ
た。この組成物は、従来応用が不可能であつた、
高性能の電子機器・部品の包装材、運搬容器や静
電気防止用材料等への利用をも可能にするもので
ある。 本発明で用いる合成樹脂としては、熱可塑性樹
脂または熱硬化性樹脂が用いられる。熱可塑性樹
脂としてはポリエチレン(低・中・高密度・直鎖
低密度)、ポリプロピレン、プロピレン・エチレ
ンブロツクまたはランダム共重合体などのポリα
−オレフイン;ポリスチレン;アクリロニトリ
ル・ブタジエン・スチレン三元共重合体、ポリメ
タクリル酸メチなどのアクリル系樹脂;ポリ塩化
ビニルなどのポリハロゲン化ビニル;ナイロン
6、ナイロン66などのポリアミド;ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートな
どの飽和ポリエステル;ポリフエニレンオキサイ
ドなどのポリエーテル;ポリスルホン:ポリフエ
ニレンスルフイド;ポリフツ化ビニリデン;ポリ
テトラフロロエチレン;エチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレ
ン・メタクリル酸共重合体などのα−オレフイ
ン・ビニルモノマー共重合体;無水マレイン酸変
性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性ポリエチ
レン、無水マレイン酸変性ポリスチレンなどの変
性樹脂;スチレン・ブタジエンブロツク共重合体
の水素添加物等の単独または混合物が用いられ
る。 熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂、フエノー
ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹
脂、ポリウレタン等の単独または混合物が用いら
れる。 合成ゴムとしてはエチレン・プロピレン系ゴ
ム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム
等の単独または混合物が用いられる。 これらの合成樹脂または合成ゴムには2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフエノール、1,
1,3−トリ(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−t−ブチルフエニル)ブタン、テトラキス〔メ
チレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シヒドロケイ皮酸エステル)〕メタンなどのフエ
ノール系酸化防止剤、ジラウリル−チオ−ジプロ
ピオン酸エステル、ジステアリル−チオ−ジプロ
ピオン酸エステルなどのイオウ系酸化防止剤など
の安定剤類のほかに紫外線吸収剤、中和剤、滑剤
などを配合することができる。 また、本発明で用いる高導電性カーボンブラツ
クは、上記の条件にて製造されるものである。そ
の方法に用いられる炭素原子/水素原子の重量比
で9以上の液状炭化水素とは、例えばナフサの熱
分解油(エチレンヘビーエンド)、芳香族系液状
炭化水素にカーボンを混合した液状炭化水素(カ
ーボンオイル)、芳香族系液状炭化水素にC重油
などを混合した混合オイルなどの、元素分析によ
り求めた炭素原子及び水素原子の重量組成の比
(炭素原子/水素原子)が9以上の、部分酸化炉
内へ供給する場合に液状の原料を総称するもので
ある。これらの中でも特に炭素原子/水素原子の
重量組成の比が12以上の例えばエチレンヘビーエ
ンド、カーボンオイル等が、得られるカーボン中
の灰分量を低くできるので好ましい。炭素原子/
水素原子の重量比が9未満では、該炉内の処理条
件を変更してもカーボンブラツク弐DBP吸油量
が低下したり、又収量が小さくなるなど好ましい
カーボンブラツクの製造を維持することが難し
い。上記原料の炭素原子/水素原子の重量比が9
以上であつても、固体状となつたり、高粘度の液
状炭化水素又はカーボンオイル等となつて該炉へ
の供給が困難となるものなどは好ましくない。即
ち、該炉内に供給する原料炭化水素は液状であつ
て供給時に、粘度30cst以下であることが好まし
い。 また、部分酸化反応を行う炉は、炉内温度範囲
が1300〜1450℃、好ましくは1360〜1420℃、炉内
圧力25〜80Kg/cm2、好ましくは25〜35Kg/cm2、炉
内へ供給される水蒸気の量が原料炭化水素1トン
当り400〜800Kg、好ましくは450〜600Kgの条件で
運転される。これらの運転条件と前記原料炭化水
素の特徴とを同時に満たすことによつて、従来公
知の条件では達成し得なかつた優れた高導電性で
しかも灰分の少ないカーボンブラツクを収量良く
製造することができるようになつた。 液状炭化水素を原料とする部分酸化法は、該炭
化水素を炉内で分子状酸素及び水蒸気と反応せし
めて合成ガスを製造すると同時にカーボンブラツ
クを副性するシエルガス化プロセス、テキサコガ
ス化プロセス等が知られており、AKZO社の
「ケツチエンブラツク」はシエルガス化プロセス
により製造されたカーボンブラツクとして知られ
ている。 従来の液状炭化水素を原料とする部分酸化法に
より製造されたカーボンブラツクは、「ケツチエ
ンブラツク」に見られるように灰分が多く、
DBP吸油量の向上にも限界があつた。 これに対して液状炭化水素を原料とする部分酸
化法において特定の炭素原子/水素原子の重量比
の液状炭化水素を用い、特定の炉内温度、炉内圧
力、炉内供給水蒸気量によつて製造されたカーボ
ンブラツクは灰分が少く、しかも高いDBP吸油
量を有することがである。 本発明の組成物に適用される導電性カーボンブ
ラツクは上記の新規な製造法で得られるもので、
かつDBP吸油量が350ml/100g以上であつて、
とりわけ400ml/10g以上が導電性に優れるもの
であり、灰分が0.3重量%以下と低いものが選ば
れる。中でもカーボンブラツクの生産性、合成樹
脂またはゴムへの分散性の点で350ml/100g以上
400ml/100g未満のものが好ましい。 本発明組成物の配合割合は全組成に対して合成
樹脂または合成ゴム9〜30重量%および上記の新
規なカーボンブラツク3〜70重量%である。合成
樹脂または合成樹脂の配合割合が30重量%以下で
は組成物の成形性が不良であり、97重量%超過で
は高導電性が期待されない。具体的な配合量は用
途毎の要求性能によつて設定される。特に好まし
い配合割合は、合成樹脂または合成ゴム95〜80重
量%および該カーボンブラツク5〜20重量%であ
る。 本発明の組成物として合成樹脂または合成ゴ
ム、新規なカーボンブラツクにさらに無機または
有機のフイラーを60重量%以下、好ましくは3〜
50重量%の範囲で配合することができる。無機フ
イラーとしては炭酸カルシウム、タルク、マイ
カ、ガラス繊維、ウオラストナイト、ガラスビー
ズ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、
硫酸バリウム、黒鉛、二硫化モリブデン、炭素繊
維、シリカ、炭化ケイ素繊維、アルミニウム繊
維、黄銅繊維、ステンレススチール繊維、アルミ
ニウムフレーク、アルミニウム粉末、バリウムフ
エライト、ストロンチウムフエライトなどを用い
ることができ、有機フイラーとしては木粉、芳香
族ポリアミド繊維などを用いることができる。 これらのフイラーの配合は、物理的性質、外観
のほか導電性の改質をも期待できる。 本発明組成物はバンバリーミキサー、ロール、
ブラベンダープラストグラムなどのバツチ式の混
練機のほかに、一軸押出機、二軸押出機などの連
続式の押出機で得ることができる。配合順序は特
に限定されるものではなく、配合物を一度に混合
して混練する方法のほかに、初めにバツチ式ある
いは連続式の押出機で合成樹脂または合成ゴムの
一部とカーボンブラツクとを混練しておき、その
混練物と合成樹脂または合成ゴムの残部とを混練
することもできる。 実施例 1 原料液状炭化水素の性状が 初留温度 180〜190℃ 10%留出温度 205〜215℃ 50%留出温度 250〜260℃ 97%留出温度 320〜340℃ 粘度(80℃) 約10est 炭素原子/水素原子(重量比) 12.5 であるエチレンヘビーエンドをシエルガス化プロ
セスの炉に使用した。該炉の炉内温度1400℃、炉
内圧力30Kg/cm2で炉内へ供給する水蒸気の量を原
料炭化水素に対して600Kg/トンの条件で反応さ
せて、DBP吸油量が490ml/100g、灰分が0.04重
量%のカーボンブラツクを得た。 この高性能カーボンブラツクないしはケツチエ
ンブラツク(AKZO社製特殊フアーネスブラツ
ク)をブラベンダープラストグラムによつて各種
の合成樹脂、合成ゴムと各種割合で混練し、組成
物の導電性を測定した。結果を第1表に示す。な
お、体積固有抵抗は、SRIS規格2301−1969のホ
イートストンブリツジ法により厚さ2mmの圧縮成
形シートについて測定した。
【表】
実施例 2
密度0.920g/cm2、MFR4g/10分の低密度ポ
リエチレン100重量部に対して実施例1で用いた
のと同じ高性能カーボン12重量部、0.05重量部の
2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチル−3−
メチルフエノール)および0.5重量部のステアリ
ン酸亜鉛とを混合し、ブラベンダープラストグラ
ムで200℃で5分間混練した。この混練物を圧縮
成形して得た厚さ2mmのシートの体積固有抵抗お
よび耐熱老化性を測定した。 比較のために高性能カーボンの代りに実施例1
で用いたのと同じケツチエンブラツクを用いて同
様の実験を行つた。 結果を第2表に示した。なお、耐熱老化性は、
150℃のギヤオーブン中における引張伸び保持率
が50%以下となるまでの時間で評価した。
リエチレン100重量部に対して実施例1で用いた
のと同じ高性能カーボン12重量部、0.05重量部の
2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチル−3−
メチルフエノール)および0.5重量部のステアリ
ン酸亜鉛とを混合し、ブラベンダープラストグラ
ムで200℃で5分間混練した。この混練物を圧縮
成形して得た厚さ2mmのシートの体積固有抵抗お
よび耐熱老化性を測定した。 比較のために高性能カーボンの代りに実施例1
で用いたのと同じケツチエンブラツクを用いて同
様の実験を行つた。 結果を第2表に示した。なお、耐熱老化性は、
150℃のギヤオーブン中における引張伸び保持率
が50%以下となるまでの時間で評価した。
Claims (1)
- 1 (a)合成樹脂若しくは合成ゴム30〜97重量%、
および、(b)液状炭化水素を炉内において分子状酸
素及び水蒸気で部分酸化反応せしめて合成ガス化
と同時に高導電性カーボンブラツクを製造するに
あたり、該炭化水素の炭素原子/水素原子が重量
比で9以上でありかつ該炉が、炉内温度範囲1300
〜1450℃、炉内圧力25〜80Kg/cm2、炉内へ供給さ
れる水蒸気の量が該炭化水素1トン当り400〜800
Kgの条件で運転されて得られ、かつDBP吸油量
が350ml/100g以上の高導電性カーボンブラツク
70〜3重量%からなることを特徴とする高導電性
カーボンブラツク配合組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58173902A JPS6065064A (ja) | 1983-09-20 | 1983-09-20 | 高導電性カ−ボンブラツク配合組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58173902A JPS6065064A (ja) | 1983-09-20 | 1983-09-20 | 高導電性カ−ボンブラツク配合組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6065064A JPS6065064A (ja) | 1985-04-13 |
| JPH059466B2 true JPH059466B2 (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=15969197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58173902A Granted JPS6065064A (ja) | 1983-09-20 | 1983-09-20 | 高導電性カ−ボンブラツク配合組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6065064A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0578245A3 (en) * | 1992-07-10 | 1994-07-27 | Mitsubishi Petrochemical Co | Process for producing a resin compound |
| EP0766940B1 (en) * | 1995-04-21 | 2002-08-21 | Aprica Kassai Kabushikikaisha | Bed |
| JP2002028351A (ja) * | 2000-07-18 | 2002-01-29 | Toyomaru Industry Co Ltd | 帯電防止性能を有するパチンコ機 |
| JP3514452B2 (ja) * | 2002-02-08 | 2004-03-31 | ケッチェン・ブラック・インターナショナル株式会社 | 高導電性熱可塑性樹脂組成物 |
| US7235918B2 (en) * | 2003-06-11 | 2007-06-26 | Cool Options, Inc. | Thermally-conductive plastic articles having light reflecting surfaces |
| US7166677B2 (en) | 2004-03-19 | 2007-01-23 | Mitsui Chemicals, Inc. | Polypropylene resin compositions |
| EP2717682B1 (en) * | 2011-06-10 | 2019-09-04 | Huntsman Corporation Australia Pty Limited | Composition for enhancing the physical stability of agricultural oil-based suspension formulations |
-
1983
- 1983-09-20 JP JP58173902A patent/JPS6065064A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6065064A (ja) | 1985-04-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2685982B2 (ja) | カーボンブラック及びゴムの利用におけるその用途 | |
| US4664900A (en) | Electrically conductive compositions | |
| Choi et al. | Properties of natural rubber composites reinforced with silica or carbon black: influence of cure accelerator content and filler dispersion | |
| US8114937B2 (en) | Carbon black, method for producing the same, and its use | |
| JPH059466B2 (ja) | ||
| US10995216B2 (en) | Silicone rubber composite and method for producing same | |
| CN101528864B (zh) | 颗粒状乙炔黑、其制造方法和组合物 | |
| JPS60197763A (ja) | カ−ボンブラツク配合抵抗体 | |
| US5093035A (en) | Conductive polyarylenesulphide mixtures containing carbon | |
| JPH0510391B2 (ja) | ||
| TW438862B (en) | Filler compositions, polymer composition comprising the same, and use thereof | |
| US3113934A (en) | Vulcanizable composition comprising polyethylene, butyl rubber, organic peroxide, and a dimaleimide | |
| JP6035201B2 (ja) | 導電性樹脂組成物 | |
| JP3514452B2 (ja) | 高導電性熱可塑性樹脂組成物 | |
| US3723355A (en) | Elastomeric mixtures vulcanizable to electrically conductive vulcanisates and methods of preparing the same | |
| US4098968A (en) | Process for imparting antistatic properties to rubber | |
| JPS59100145A (ja) | 導電性組成物 | |
| JPH0126617B2 (ja) | ||
| JP2001049144A (ja) | 高電気抵抗性カーボンブラック及びそのゴム組成物 | |
| SU896022A1 (ru) | Вулканизуема резинова смесь на основе карбоцепного каучука | |
| JP2000169641A (ja) | ゴム組成物 | |
| JPS6332094B2 (ja) | ||
| JPH09129029A (ja) | 導電性粉体組成物及びこれを配合した導電性樹脂組成物 | |
| CS224288B1 (cs) | Vysocevodivé saze | |
| Huang | Carbon black-filled metallocene elastomers |