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JPH0676582B2 - 土壌改良材及びその製法 - Google Patents
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JPH0676582B2 - 土壌改良材及びその製法 - Google Patents

土壌改良材及びその製法

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JPH0676582B2
JPH0676582B2 JP62318527A JP31852787A JPH0676582B2 JP H0676582 B2 JPH0676582 B2 JP H0676582B2 JP 62318527 A JP62318527 A JP 62318527A JP 31852787 A JP31852787 A JP 31852787A JP H0676582 B2 JPH0676582 B2 JP H0676582B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は土壌に埋設し、空隙率を高め、豊かな通気性通
水性を有する柔らかな土壌に改良し、緩やかに肥料分を
供給し、しかもこれらの作用が長期間にわたって持続す
る土壌改良材に関する。本発明は街路樹や果樹の手入
れ、無機肥料の過剰使用により弾力性を失った土壌の改
良などに使用される。
〔従来の技術〕
従来、わずかな露出土を残して周囲をコンクリートで固
められた街路樹は空気、水、養分の供給が不足し元気に
生育させるのが困難であった。そのため、腐葉土、ピー
トモスなどの土壌改良と緩徐に養分を供給する作用を有
する素材を幹の周囲の土に埋込む方法が採用されてい
た。
一方、本発明者は特公昭63−52848号公報においてやし
殻を繊維とほぼ直角方向に圧搾しチップ状に断裁してな
る植物の植込み材料を提案した。この植込み材料は水に
浸漬して膨潤させた後、らん、菊などの鉢植え材料に使
用したり、土壌改良材として土に混入するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、土壌改良材を土に混入する方法は土を深
く掘返す作業に手間を要し、頻繁に手入れすることが困
難であった。そこで、簡単に土中に埋めることができ、
しかもその作用が持続性を有する土壌改良材が求められ
ていた。
〔問題解決の手段〕
本発明は上記問題を解決することを目的とし、その構成
は、チップ状に断裁された植物の木質部を乾燥し、他の
結合剤を加えることなく、当該木質部の繊維間物質が粘
着力を発現する程度の加熱加圧を行って成形することに
より、中央部に貫通孔を有する管状体としたことを特徴
とし、更に、先端に中心棒体を突出させたラセン回転体
を高速回転し、該ラセン回転体の基部から、チップ状に
断裁し乾燥した植物の木質部を供給し、加熱加圧して植
物の繊維間物質に粘着力を発現させて相互に結着させて
ラセン回転体の先端から管状の成形体を連続的に得るこ
とを特徴とする。
本発明に係る植物の木質部とは、やしの果実から種子と
種子殻を除去した果肉部分であるやし殻或いはやしの幹
部分或いは他の植物の木質部であり、チップ状に断裁し
て用いる。管状の本発明土壌改良材は大型のチップ状物
が充分に乾燥され、圧縮結合されているため土壌中で間
もなく亀裂が生じ分離するが、その状態でも大型チップ
の形状を維持し、吸水、脱水を繰返す毎に大きさが変動
する脈動により土壌中に空気を導入し、通気性、通水性
を改良する効果が大きく、3〜5年と腐蝕することなく
その効果が持続する。チップの大きさは直径5〜20mm程
度がよく、角形でも丸形でもよい。現実には前もって一
次乾燥したものが好ましい。
一次乾燥するにあたっては風乾、日光、熱風、その他通
常の乾燥手段が採用される。そのまま乾燥してもよい
が、繊維の方向とほぼ直角の方向に圧搾したものが特に
好ましい。このようにして圧搾後断裁したものはやし殻
特有の多孔性の構造が破壊されず、単に繊維と繊維の間
に細胞が圧縮された状態にある。したがって再度吸水し
た場合には元の多孔性構造が再現し、保水性を有する土
壌改良材が得られる。
植物の木質部を成形するにあたっては加熱加圧する。加
熱加圧することにより木部のリグニンを主体とする繊維
間質物質が軟化して粘着性を発現し特に他の粘着剤を加
えることなく充分な結着性が得られる。したがって加え
る圧力及び温度は繊維間質物質の粘着力が発現する程度
で充分である。加熱温度は300℃〜450℃である。300℃
以下であると充分な粘着性が発現せず、また450℃を越
えると木部の多孔性組織が破壊される。しかし、局部的
であれば組織が破壊炭化されていても差支えない。
このような成形体を製造する装置は特に限定しないが、
通常の加熱加圧機であればよい。成形するにあたっては
繊維間質物質の粘着効果が発現されるべく充分に二次乾
燥したチップを使用する。二次乾燥程度は乾燥残渣が95
〜99重量%程度であることが好ましく、強力な熱乾燥を
必要とする。得られる成形体の見掛けの密度は1.1〜1.5
g/cm3程度である。
成形体の形状は中央部に貫通孔を有する管状である。成
形体は加熱加圧されてタテ方向に充分な強度を有するた
め、上から打込むだけで土中に埋設することができる。
また、土中に細穴を穿設しこの細穴に土壌改良材を挿入
してもよい。棒の中央部に貫通孔を設けた管状体は、貫
通孔の中に植物の状態、種類、環境に応じた肥料や農薬
を装入して埋設すれば充分な施肥と土壌改良とを同時に
行うことができる。貫通孔は厳密な意味での中心位置に
ある必要はなく、偏在していても差支えない。
より好ましい形状は、管状体を一定の長さに切断し、貫
通孔の一端を閉塞し、この閉塞部を管状体と一体化し
て、鉛筆の芯を削るように漸次その径を縮小して尖らせ
た形状である。このような尖った形状は土中に埋込む際
に抵抗が少ない。
閉塞する素材は、少なくとも土壌に悪影響を与えない素
材であることを要する。更に、成形体と一体化して尖る
と共に、最初に土中に埋込まれていく硬さが必要であ
る。具体的には貫通孔と一致した径の木片を挿入しても
よい。また、やし殻などの植物組織の粉末を澱粉のよう
な植物由来の糊料で結着してもよい。
更に、貫通孔の中に肥料その他の薬剤を充填すると一層
の効果が期待される。その他の薬剤としては、植物ホル
モンや酸性土壌にはアルカリ性物質、アルカリ性土壌に
は酸性薬剤などが挙げられる。上記のように管状の成形
体の一端を閉塞して尖らせた後、貫通孔内部に土壌及び
作物に合わせた肥料その他の薬剤を充填し、次いで他端
を閉塞したものは、施肥と土壌改良を同時に行うことが
できる。
〔作用〕
植物の木質部からなるチップ状断裁物を乾燥し、加熱加
圧成形した本発明土壌改良材は硬いため、杭を打つよう
に打込むだけでも土中に侵入していく。土中で自然に吸
水して膨潤し、元のチップ状の植物組織の多孔性が復元
して土に柔らかさを与える。しかもこの作用が徐々に行
われるため2〜3年の長期間にわたって作用が持続す
る。また、元来自然の植物であるため、ゆっくりと腐蝕
した分解物は肥料成分として作用する。
更に、一旦チップ状に断裁した植物の木質部を原料とし
て成形しているため、吸水したとき元のチップの結合面
に沿って割れ目が生じ、管状の形状が破壊されないまま
膨潤し、更に膨潤が進んでもチップの状態は長く残存
し、土中の水分に応じて膨潤と吸水を繰返し体積が変動
する脈動により土壌に空気を導入する作用が持続する。
更に貫通孔を有する管状に成形してあるため、肥料や殺
虫剤などの薬剤を貫通孔内に充填して使用することがで
きる。植物に供給する肥料や薬剤は常に一定量ではな
く、土壌の性質、状態、環境、植物の状態、種類など種
々の条件に合わせて供給するものであり、前もって決定
することはできない。本発明のように挿入すべき貫通孔
を設けた場合は使用に際して、必要量の肥料や農薬を有
効に作用させることができる。また、これらの薬剤は膨
潤した土壌改良材の亀裂や間隙を通過して徐々に浸透す
るため作用が持続する。
〔実施例〕
やし殻を繊維の方向と直交する方向に約1/5に圧縮して
一次乾燥した。次いでこれを約1cm角に断裁し、100℃に
約1時間保ち、水分2%になるまで二次乾燥し原料チッ
プを得た。
この原料チップを第1図に示す加熱加圧成形機に供給し
た。第1図において、1はモーター、2は伝達手段であ
り、先端に中心棒体4を有するラセン回転体3を駆動す
る。ラセン回転体3は高速で回転し、その基部に設けた
ホッパー5から原料を供給する。原料は外筒6内を吐出
口8に向けてゆっくりと移動する。ラセン回転体の回転
が高速であり、外筒6は吐出口付近でしぼり部7を介し
て径が狭まっているため原料は加圧され収縮した。
加熱方法は特に限定はないが、本実施例においては中心
棒体4の基部を加熱した。したがって、ホンパー5から
供給された原料は回転混合されながら中心棒体4により
加熱され、チップは約350℃に昇温した。中心棒体4と
接触する付近では原料が充分に加熱され、加圧されて結
着し、吐出口8から連続的に成形体9が得られた。この
成形体9は中心筒体4と同径の貫通孔を有し、吐出口8
と等しい外径であった。
本実施例により、外形3.5cm、貫通孔の径1.5cmの管状の
成形体が得られ、その見掛け密度は約1.3g/cm3であっ
た。
この管状の成形体9を約40cmに切断した。やし殻粉末90
重量部に対し澱粉10重量部を60℃の温水で混練したペー
ストを、成形体の貫通孔10の一端に充填して乾燥固化
し、第2図に示すように閉塞部11を形成した。固化後、
第2図の太線で示すようにこの部分を鉛筆の芯のように
削って尖らせて挿入端12を形成した。他端からリン酸カ
リと硫安との配合肥料を充填し、他端に閉塞部11と同一
の素材を充填して閉塞部13とした。14は貫通孔10内に充
填した肥料である。かくして得られた本発明土壌改良材
を非吸水性のプラスチックス袋に充填して保存搬送し
た。
街路樹の根本に深さ60cmの穴を設け、この穴にプラスチ
ックス袋から取出した本発明土壌改良材を6本埋込ん
だ。約3ケ月後掘返して観察したところ、一面に多数の
亀裂を発生して外形約4.5cmに膨潤していたが円筒状の
外形を維持していた。周囲の土壌には成形体の一部が混
入して柔らかい土壌に改良されていた。また、成形体内
部の肥料はわずかに減少していた。
〔発明の効果〕
本発明は、土壌中への埋設が容易で、埋設後は3〜4年
の長期間にわたって腐蝕していくため、土壌改良と施肥
の作用を長期間にわたって維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の成形体を得るための装置の1実施例を
示す一部切欠きを有する側面図、第2図は本発明の1実
施例の断面図である。 図面中、符号 1はモーター、2は伝達手段、3はラセン回転体、 4は中心棒体、5はホッパー、6は外筒、 7はしぼり部、8は吐出口、9は成形体、 10は貫通孔、11、13は閉塞部、12は挿入端、 14は肥料である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チップ状に断裁された植物の木質部を乾燥
    し、他の結合剤を加えることなく当該木質部の繊維間物
    質が粘着力を発現する程度の加熱加圧を行って成形する
    ことにより、中央部に貫通孔を有する管状体としたこと
    を特徴とする土壌改良材。
  2. 【請求項2】先端に中心棒体を突出させたラセン回転体
    を高速回転し、該ラセン回転体の基部から、チップ状に
    断裁し乾燥した植物の木質部を供給し、加熱加圧して植
    物の繊維間物質に粘着力を発現させて相互に結着させて
    ラセン回転体の先端から管状の成形体を連続的に得るこ
    とを特徴とする土壌改良材の製法。
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