JPH0723465B2 - 摩擦材及びその熱処理方法 - Google Patents
摩擦材及びその熱処理方法Info
- Publication number
- JPH0723465B2 JPH0723465B2 JP2211243A JP21124390A JPH0723465B2 JP H0723465 B2 JPH0723465 B2 JP H0723465B2 JP 2211243 A JP2211243 A JP 2211243A JP 21124390 A JP21124390 A JP 21124390A JP H0723465 B2 JPH0723465 B2 JP H0723465B2
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- JP
- Japan
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- friction material
- fiber
- naphthol
- heat treatment
- fibers
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は特摩擦材の熱処理方法に係り、特に自動車用
ブレーキパッドの耐フェード性を向上させるのに好適な
摩擦材、及び摩擦材の熱処理方法に関する。
ブレーキパッドの耐フェード性を向上させるのに好適な
摩擦材、及び摩擦材の熱処理方法に関する。
(従来の技術) 従来、自動車用ブレーキパッドには、金属繊維、ガラス
繊維、セラミック繊維等を基材とし、この基材に充填剤
及び結合剤を混合した摩擦材を用いている。
繊維、セラミック繊維等を基材とし、この基材に充填剤
及び結合剤を混合した摩擦材を用いている。
この摩擦材の熱処理方法には、非酸化雰囲気中400〜100
0℃の熱処理条件によって熱処理を行い、熱硬化性樹
脂、好ましくはフェノール樹脂の結合剤を部分的に炭化
せしめ、高温時における分解生成物の発生量の少ない熱
的に安定な炭素質系物質を形成させることにより、摩擦
材の摩擦係数の低下原因を取り除くとともに、高温・高
負荷時に摩擦材の劣化による制動力の低下現象(フェー
ド現象)の発生を未然に防止したものがある。
0℃の熱処理条件によって熱処理を行い、熱硬化性樹
脂、好ましくはフェノール樹脂の結合剤を部分的に炭化
せしめ、高温時における分解生成物の発生量の少ない熱
的に安定な炭素質系物質を形成させることにより、摩擦
材の摩擦係数の低下原因を取り除くとともに、高温・高
負荷時に摩擦材の劣化による制動力の低下現象(フェー
ド現象)の発生を未然に防止したものがある。
(特開昭59−113038号公報参照) この熱処理方法により、低速での制動時における鳴きの
発生を少なくし、かつ高温下での摩擦特性を高めるよう
になっている。
発生を少なくし、かつ高温下での摩擦特性を高めるよう
になっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、フェノール樹脂を結合剤としたレジンモ
ールドディスクブレーキパッドを非酸化雰囲気中におい
て熱処理すると、結合剤であるフェノール樹脂が熱によ
り劣化するため、摩擦材の強度が低下するという問題が
あった。
ールドディスクブレーキパッドを非酸化雰囲気中におい
て熱処理すると、結合剤であるフェノール樹脂が熱によ
り劣化するため、摩擦材の強度が低下するという問題が
あった。
このような問題点を解するために、本発明は機械的強度
に優れ、かつ耐フェード性を有する摩擦材を提供するこ
とを目的としている。
に優れ、かつ耐フェード性を有する摩擦材を提供するこ
とを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明はナフトール(5〜10
0体積%)とフェノール(0〜95体積%)を酸及びアリ
カリ軸媒を用いてホルムアルデヒドと共重合反応し、縮
合させ、耐熱性を有するナフトールとフェノールの共重
合体樹脂を結合剤とし、スチール繊維、アルミ繊維、銅
繊維、黄銅繊維、亜鉛繊維、ニッケル繊維、クロム繊維
等のような従来、摩擦材に用いられる金属繊維及び無機
繊維等を基材とし、この基材に黒鉛、硫酸バリウム等の
充填剤を混合した摩擦材を、窒素、ヘリウム、アルゴン
及び二酸化炭素等の不活性ガスを用いた非酸化雰囲気に
おいて、処理温度を25℃以上1250℃未満とする設定条件
下で熱処理を行う。この摩擦材は、熱硬化樹脂を部分的
に炭化することで耐フェード性を有し、この樹脂が一般
のフェノール樹脂に比べ耐熱性を有するため熱による機
械的強度の低下の少ない摩擦材であることを特徴として
いる。
0体積%)とフェノール(0〜95体積%)を酸及びアリ
カリ軸媒を用いてホルムアルデヒドと共重合反応し、縮
合させ、耐熱性を有するナフトールとフェノールの共重
合体樹脂を結合剤とし、スチール繊維、アルミ繊維、銅
繊維、黄銅繊維、亜鉛繊維、ニッケル繊維、クロム繊維
等のような従来、摩擦材に用いられる金属繊維及び無機
繊維等を基材とし、この基材に黒鉛、硫酸バリウム等の
充填剤を混合した摩擦材を、窒素、ヘリウム、アルゴン
及び二酸化炭素等の不活性ガスを用いた非酸化雰囲気に
おいて、処理温度を25℃以上1250℃未満とする設定条件
下で熱処理を行う。この摩擦材は、熱硬化樹脂を部分的
に炭化することで耐フェード性を有し、この樹脂が一般
のフェノール樹脂に比べ耐熱性を有するため熱による機
械的強度の低下の少ない摩擦材であることを特徴として
いる。
(作用) このような耐熱性樹脂であるナフトール系樹脂を結合剤
として使うことにより、熱劣化による強度低下が防ると
ともに、高温・高負荷時の摩擦係数が安定する。
として使うことにより、熱劣化による強度低下が防ると
ともに、高温・高負荷時の摩擦係数が安定する。
(実施例) 本発明に係わる摩擦材の熱処理方法を説明する。結合剤
であるナフトールとフェノールの共重合体樹脂は、ナフ
トールとフェノールをモル比11対1で、アルカリである
アンモニア触媒を用いて、ホルムアルデヒドと共重合反
応させ、縮合することで、本発明にかかるナフトールと
フェノールの共重合体樹脂を得る。
であるナフトールとフェノールの共重合体樹脂は、ナフ
トールとフェノールをモル比11対1で、アルカリである
アンモニア触媒を用いて、ホルムアルデヒドと共重合反
応させ、縮合することで、本発明にかかるナフトールと
フェノールの共重合体樹脂を得る。
この樹脂を結合剤とし、基材のスチール繊維、及び黒鉛
やその他の充填剤を表−1に示す体積比(%)に従って
配合し、これを均一に混練する。
やその他の充填剤を表−1に示す体積比(%)に従って
配合し、これを均一に混練する。
次に上記複合材料を金型に充填し、温度150℃、圧力500
kg/cm2で圧縮成形する。できた成形品を200℃で4時間
の所定条件によりアフターキュアを施した後、窒素雰囲
気中において、処理温度は250℃以上1250℃未満より好
ましくは350℃以上800℃未満が最適なものとなり、ま処
理時間についは15分以上、より好ましくは30分以上2時
間以下がよい。
kg/cm2で圧縮成形する。できた成形品を200℃で4時間
の所定条件によりアフターキュアを施した後、窒素雰囲
気中において、処理温度は250℃以上1250℃未満より好
ましくは350℃以上800℃未満が最適なものとなり、ま処
理時間についは15分以上、より好ましくは30分以上2時
間以下がよい。
上記設定条件である熱処理温度と処理時間を選んだ理由
は、処理温度が1250℃を越えると急激な分解が起こるた
め、摩擦材内部に生じたガスが外部へ逃げきれず、膨れ
やワレを生じやすくなるからであり、250℃以下では長
時間の熱処理を行っても結合剤であるナフトール樹脂の
分解がわずかしか起らず、耐フェード性を向上させるこ
とが不可能となるからである。
は、処理温度が1250℃を越えると急激な分解が起こるた
め、摩擦材内部に生じたガスが外部へ逃げきれず、膨れ
やワレを生じやすくなるからであり、250℃以下では長
時間の熱処理を行っても結合剤であるナフトール樹脂の
分解がわずかしか起らず、耐フェード性を向上させるこ
とが不可能となるからである。
上記実施例において、摩擦材の強度保持の効果を確かめ
るために、その具体例として、窒素雰囲気中で熱処理温
度400℃、処理時間1時間の熱処理を施した摩擦パッド
についてその特性を調べてみた。耐熱性樹脂であるナフ
トール系樹脂を結合剤として用いた場合と一般のフェノ
ール樹脂を結合剤として用いた場合とでは、高温熱処理
後の強度低下には表−2に示す程の差がある。
るために、その具体例として、窒素雰囲気中で熱処理温
度400℃、処理時間1時間の熱処理を施した摩擦パッド
についてその特性を調べてみた。耐熱性樹脂であるナフ
トール系樹脂を結合剤として用いた場合と一般のフェノ
ール樹脂を結合剤として用いた場合とでは、高温熱処理
後の強度低下には表−2に示す程の差がある。
表−2からも明らかのように、高温熱処理を行うことに
より、熱処理後の曲げ強度は一般のフェノール樹脂を結
合剤として用いた摩擦パッドの場合は、著しく減少する
が、耐熱性の樹脂であるナフトールを用いた摩擦パッド
の場合には一般のフェノール樹脂の場合に比べ半分の減
少であることがわかる。
より、熱処理後の曲げ強度は一般のフェノール樹脂を結
合剤として用いた摩擦パッドの場合は、著しく減少する
が、耐熱性の樹脂であるナフトールを用いた摩擦パッド
の場合には一般のフェノール樹脂の場合に比べ半分の減
少であることがわかる。
さらに、耐フェード性向上の効果を確かめるために、そ
の具体例として、窒素雰囲気中で熱処理温度400℃、処
理時間1時間の熱処理を施したディスクブレーキパッド
についてその特性を調べてみた。
の具体例として、窒素雰囲気中で熱処理温度400℃、処
理時間1時間の熱処理を施したディスクブレーキパッド
についてその特性を調べてみた。
この熱処理されたディスクブレーキを、JASOC406-82に
基ずき35秒毎の連続制動させたときの摩擦係数は第1図
に示す曲線で、Aは本発明品であるナフトール系樹脂を
上記熱処理条件で処理した具体例であり、Bは一般のフ
ェノール樹脂を用いてそ通常熱処理品の従来例であっ
て、空気中で200℃、4時間の熱処理を施した比較例で
ある。
基ずき35秒毎の連続制動させたときの摩擦係数は第1図
に示す曲線で、Aは本発明品であるナフトール系樹脂を
上記熱処理条件で処理した具体例であり、Bは一般のフ
ェノール樹脂を用いてそ通常熱処理品の従来例であっ
て、空気中で200℃、4時間の熱処理を施した比較例で
ある。
曲線Aは初期摩擦(制動回数nが10回以内)について、
その摩擦係数が0.43で安定しており、曲線Bに比較して
顕著な差異を示しており、曲線Aの具体例における耐熱
性樹脂による耐フェード性は十分実証された。
その摩擦係数が0.43で安定しており、曲線Bに比較して
顕著な差異を示しており、曲線Aの具体例における耐熱
性樹脂による耐フェード性は十分実証された。
(発明の効果) 以上説明したことから明らかのように、本発明は摩擦材
の結合剤として耐熱性の樹脂であるナフトール系樹脂を
用い摩擦パッドを非酸化雰囲気下で高温熱処理すること
により、摩擦パッドの強度低下を低減させ、しかも高温
下による結合剤の熱分解物をあらかじめ熱処理によって
炭化させることによって耐フェード性を向上させること
ができる。
の結合剤として耐熱性の樹脂であるナフトール系樹脂を
用い摩擦パッドを非酸化雰囲気下で高温熱処理すること
により、摩擦パッドの強度低下を低減させ、しかも高温
下による結合剤の熱分解物をあらかじめ熱処理によって
炭化させることによって耐フェード性を向上させること
ができる。
また高温下での摩擦材の摩擦係数を安定させると共に、
高速時からの急制動に対して摩擦係数を低下させること
なく、かつ制動時に発生した熱分解ガスによる発火現象
も抑えることができる。さらに、制動時の鳴きを防ぐ副
次的効果を有する。
高速時からの急制動に対して摩擦係数を低下させること
なく、かつ制動時に発生した熱分解ガスによる発火現象
も抑えることができる。さらに、制動時の鳴きを防ぐ副
次的効果を有する。
第1図は、本実施例と従来例における摩擦材の制動回転
数に対する摩擦係数の関係を示す特性曲線である。
数に対する摩擦係数の関係を示す特性曲線である。
Claims (7)
- 【請求項1】ナフトールとフェノールの共重合体樹脂を
結合剤とし、補強繊維を基材、そして黒鉛、金属粉、無
機充填剤等を含有する摩擦材材料をホットプレス法にて
熱成形してなる摩擦材の製造において、該摩擦材を非酸
化雰囲気にて250℃を越えて1250℃未満の温度に保持す
ることを特徴とする摩擦材。 - 【請求項2】ナフトールとフェノールの共重合体樹脂を
結合剤とし、補強繊維を基材、そして黒鉛、金属粉、無
機充填剤等を含有する摩擦材材料をホットプレス法にて
熱成形してなる摩擦材の製造において、該摩擦材を非酸
化雰囲気にて250℃を越えて1250℃未満の温度に保持す
ることを特徴とする摩擦材の熱処理方法。 - 【請求項3】ナフトールとフェノールの共重合体樹脂
が、酸を触媒として合成された請求項1記載の摩擦材。 - 【請求項4】ナフトールとフェノールの共重合体樹脂
が、アルカリを触媒として合成された請求項1記載の摩
擦材。 - 【請求項5】補強繊維が、スチール繊維、アルミ繊維、
銅繊維、黄銅繊維、亜鉛繊維、ニッケル繊維、クロム繊
維等の金属繊維である請求項1記載の摩擦材。 - 【請求項6】補強繊維が、ガラス繊維、セラミック繊維
等の無機繊維である請求項1記載の摩擦材。 - 【請求項7】非酸化雰囲気が、窒素、アルゴン、二酸化
炭素、ヘリウム等である請求項2記載の摩擦材の熱処理
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2211243A JPH0723465B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 摩擦材及びその熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2211243A JPH0723465B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 摩擦材及びその熱処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0493387A JPH0493387A (ja) | 1992-03-26 |
| JPH0723465B2 true JPH0723465B2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=16602664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2211243A Expired - Lifetime JPH0723465B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 摩擦材及びその熱処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0723465B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106763367B (zh) * | 2017-02-28 | 2018-11-16 | 佛山佳牧乐科技有限公司 | 刹车片用摩擦材料、刹车片以及刹车片制备方法 |
-
1990
- 1990-08-09 JP JP2211243A patent/JPH0723465B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0493387A (ja) | 1992-03-26 |
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