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JPH078842B2 - p−ニトロジフエニルアミンの精製方法 - Google Patents
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JPH078842B2 - p−ニトロジフエニルアミンの精製方法 - Google Patents

p−ニトロジフエニルアミンの精製方法

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JPH078842B2
JPH078842B2 JP11022986A JP11022986A JPH078842B2 JP H078842 B2 JPH078842 B2 JP H078842B2 JP 11022986 A JP11022986 A JP 11022986A JP 11022986 A JP11022986 A JP 11022986A JP H078842 B2 JPH078842 B2 JP H078842B2
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crude
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treatment
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正克 吉村
辰巳 布
喜久光 井上
千年人 蛯名
山田  晃
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住友化学工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は銅系触媒を用いて製造された粗p−ニトロジフ
ェニルアミンの精製方法に関する。
(従来の技術) p−ニトロジフェニルアミンは、ゴムの酸化劣化あるい
はオゾン劣化作用に対する安定剤として広く用いられて
いるN−アルキル−N′−フェニル−p−フェニレンジ
アミンの、重要な中間体である。p−ニトロジフェニル
アミンからN−アルキル−N′−フェニル−p−フェニ
レンジアミンを製造する代表的方法として、p−ニトロ
ジフェニルアミンとケトン類を、水素共存下、白金炭等
の触媒を用いてアルキル化反応させる方法が知られてい
る。本発明者らはこの製造方法について種々検討した結
果、p−ハロニトロベンゼンとアニリンとを、触媒とし
て銅化合物を用い、中和剤および可溶化剤の存在下に反
応させることにより製造される粗p−ニトロジフェニル
アミンを原料として用いた場合には、そこに混入する微
量の銅根あるいはタール分がアルキル化反応に悪影響を
与えることを知った。特に、上記アルキル化反応に用い
る白金触媒は高価であるため、工業的製法としてはかか
る白金触媒を繰り返し使用する必要があるが、上記のよ
うな粗p−ニトロジフェニルアミンを原料とする場合に
は、1〜2回程度の繰り返し使用で触媒活性が急激に低
下し、収率も極度に低下するという問題があることか
ら、何らかの方法により精製する必要がある。
ところで、かかる粗p−ニトロジフェニルアミンの精製
法として蒸留法が知られている(英国特許第834,510
号)。しかし、前記のようなp−ハロニトロベンゼンと
アニリンとの反応でp−ニトロジフェニルアミンを製造
した場合には、4,4′−ジニトロトリフェニルアミンの
ような熱的に不安定な副生物が生成し、こうした副生物
を含む粗p−ニトロジフェニルアミンを蒸留処理するこ
とは、爆発等の危険を伴うため、工業的精製法としては
好ましくない。
また他の精製法として、粗p−ニトロジフェニルアミン
をメタノール溶媒で再結晶して精製する方法も知られて
いる(英国特許第798,148号)。しかしこの方法も、本
発明者らが追試した結果では、析出する結晶形が極めて
微細で過性に劣ること、得られるp−ニトロジフェニ
ルアミンの色相が黒緑色であり、純度も95〜97%と低い
こと、別後のケーキ中に300〜800ppm程度の銅根が残
存することなどの問題があり、精製法として満足しうる
ものではなかった。
<発明が解決しようとする問題点> このようなことから、本発明者らは前記方法で製造され
る粗p−ニトロジフェニルアミン類からタール分や銅根
を除去するための工業的有利な精製法について検討の結
果、本発明に至った。
<発明を解決するための手段> すなわち本発明は、p−ハロニトロベンゼンとアニリン
とを、触媒として銅化合物を用い、中和剤および可溶化
剤の存在下に反応せしめて得られる粗p−ニトロジフェ
ニルアミンを精製するにあたり、粗−p−ニトロジフェ
ニルアミンを少くとも1個以上のハロゲン原子で置換さ
れた芳香族もしくは脂肪族炭化水素溶媒の存在もしくは
非存在下に鉱酸水溶液で処理し、次いで前記溶媒にて再
結晶処理することを特徴とするp−ニトロジフェニルア
ミンの精製方法を提供するものである。
本発明において対象となる粗p−ニトロジフェニルアミ
ンは、p−ハロニトロベンゼンとアニリンとを、触媒と
して銅化合物を用い、中和剤および可溶化剤の存在下に
反応させることにより製造されるものである。
通常、この反応は高温、長時間を要し、得られた粗p−
ニトロジフェニルアミン中には多くのタール状副生物と
少量の銅化合物が含まれる。
この反応で使用される銅化合物としてはシアン化銅、塩
基性炭酸銅、よう化銅、塩化銅、銅粉、酸化銅等が、中
和剤としては、苛性ソーダ、重炭酸ソーダ、炭酸ソー
ダ、苛性カリ、重炭酸カリ、炭酸カリ等が、また、可溶
化剤としてはポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレ
ン、ポリオキシエチレンモノ又はジアルキルエーテル等
それぞれ例示される。
反応は通常常圧または微減圧下に行われ、反応温度は通
常170〜220℃、反応時間は通常10〜20時間であって、一
般的には生成する水を適時反応系外へ抜きながら行われ
る。
反応終了後、反応液中の固型物を除去したのち未反応ア
ニリン等の低沸分を留去することにより粗p−ニトロジ
フェニルアミンを得ることができる。
本発明の精製方法において、かかる粗p−ニトロジフェ
ニルアミンは先ず鉱酸水溶液で洗浄処理される。
ここで用いられる鉱酸としては例えば硫酸、塩酸、リン
酸等が挙げられるが、特に硫酸が好ましく用いられる。
かかる鉱酸は通常0.2〜20重量%濃度の水溶液として用
いられる。
ここで、濃度が0.2重量%未満では処理効率が悪く、20
重量%を越える場合には濃度増大に伴う処理効率に顕著
な差は見られない。
鉱酸水溶液の使用量は特に制限されず、鉱酸水溶液の濃
度等により任意に選択できるが、通常は粗p−ニトロジ
フェニルアミンに対して0.2〜10重量倍の範囲であり、
たとえば濃度1〜3重量%の鉱酸水溶液を使用した場合
には水溶液量として0.5〜2重量倍の使用により十分な
処理効果が期待できる。
鉱酸水溶液による処理は溶媒の非存在下においても行う
ことができるが、作業の容易性、次工程での再結晶処理
等の点から溶媒の存在下に行うことがより好ましい。
ここで使用される溶媒としては、少なくても1個以上の
ハロゲンで置換された芳香族炭化水素もしくは脂肪族炭
化水素溶媒が用いられ、かかる溶媒としては、1,1−ジ
クロルエタン、1,2−ジクロルエタン、1,2−ジクロルプ
ロパン、1,3−ジクロルプロパン、2,2−ジクロルプロパ
ン、モノクロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン、p−
ジクロルベンゼン、p−クロルトルエン、o−クロルト
ルエン等が例示されるが、特にモノクロルベンゼンが好
ましく使用される。
溶媒を使用する場合、その使用量は粗p−ニトロジフェ
ニルアミンに対して通常0.1〜5重量倍である。
処理温度は溶媒使用の有無、使用する溶媒の種類等によ
っても異なり、溶媒を使用する場合にはその沸点等によ
り制限されるが、通常、常圧では20〜150℃である。も
ちろん加圧下で行うこともできる。また、溶媒を使用し
ない場合には通常加圧下で、粗p−ニトロジフェニルア
ミンの融点以上の温度で処理される。
かかる処理ののち分液等により油層は水層と分けられ、
油層は更に水洗を行ってもよく、また、これに少量のア
ルカリを加えて液性を調整してもよい。
上記油層は次いで再結晶処理が行われるが、油層中に上
記溶媒を含んでいる場合、すなわち、先の鉱酸水溶液に
よる処理を溶媒の存在下に行った場合に得られる油層を
対象とする場合には、一般的手法に従って該油層を冷却
することにより再結晶処理が行われ、また、油層中に溶
媒を含んでいない場合、すなわち鉱酸水溶液による処理
を溶媒の非存在下に行った場合に得られる油層(高温)
を対象とする場合には、当該油層に前記したと同様の溶
媒を同様の量加えたのち再結晶処理が行われる。
尚、かかる再結晶処理に先立ち、酸性白土、活性白土、
活性炭等による処理を予じめ行ってもよい。
上記再結晶処理により析出したp−ニトロジフェニルア
ミンは過等により回収される。
液は通常精製処理を行ったのち再使用されるが、p−
ニトロジフェニルアミンの回収得量を上げるためにろ液
の一部をそのまま再使用するのが好ましい。
かかる再結晶処理により、純度99%以上、銅含量2ppm以
下程度の極めて高品質のp−ニトロジフェニルアミンが
黄色リン片状結晶で得られる。
かくして得られた精製p−ニトロジフェニルアミンは水
素共存下、白金炭等の触媒を用いてケトン類と反応させ
てN−アルキル−N′−フェニル−p−フェニンジアミ
ンを製造することができる。
該還元アルキル化反応は常法において実施される。
例えば、触媒として市販の白金炭あるいは硫化白金炭を
用い、ケトン類としてアセトンあるいはメチルイソブチ
ルケトンを用いて、精製p−ニトロジフェニルアミンと
共に反応器へ仕込み、所定温度に昇温し所定圧力下で水
素を導入させることにより行われる。
触媒の繰り返し使用方法は特に制限なく任意の方法で行
なわれる。
例えば、反応終了後反応器より反応物を取り出したのち
触媒を過等により分離し、再び反応器へ仕込んで還元
アルキル化反応を行なう方法、又は反応終了後反応器か
ら反応生成物を取り出して触媒を反応器に残留させ、再
び還元アルキル化反応を行なう方法等が例示される。
これらは反応毎に全く新しい触媒を使用しなくとも触媒
を繰り返し使用することにより還元アルキル化反応は容
易に進行する。
<発明の効果> かくして、本発明によれば粗p−ニトロジフェニルアミ
ンから高品質の精製p−ニトロジフェニルアミンが得ら
れ、その結果、これを原料とする還元アルキル化反応で
の白金炭等の触媒の繰り返し使用が可能となり、工業的
に非常に有利にN−アルキル−N′−フェニル−p−フ
ェニレンジアミンを製造することができる。
<実施例> 以下、実施例により本発明を説明する。
参考例1 500cc反応フラスコにp−クロルニトロベンゼン126g、
アニリン149g、無水炭酸カリ55g、酸化銅8gおよび市販
のポリエーテル(PEG−2000)5gを仕込み、撹拌下180〜
190℃で760〜600mmHgの減圧下で12時間反応させた。
なお、この間反応中に生成した水はアニリンと共に共沸
留去させ、アニリンは分液後反応系内に戻した。
反応終了後、得られた反応混合物に水を加え、水洗した
後オイル層を過して残留触媒を除き、オイル層は単蒸
溜により未反応アニリン等の低沸分を除去して粗p−ニ
トロジフェニルアミン165.5gを得た。このもののp−ニ
トロジフェニルアミン純度は88.9%であり、銅根を620p
pm含有していた。
実施例1 500ccフラスコに粗p−ニトロジフェニルアミン150g、
モノクロルベンゼン150gおよび3%硫酸水溶液150gを仕
込み、撹拌下85〜90℃で1時間保温した。保温終了後、
水層を分液により除去し、新たに水150gを加え、撹拌下
85〜90℃で水洗した。水洗後水層を分液により除去し、
オイル層は撹拌下にゆっくり冷却し、p−ニトロジフェ
ニルアミンの結晶を析出させた。
5℃まで冷却後析出結晶をろ過分離し、これをモノクロ
ルベンゼン50gで洗浄した。
乾燥後の精製p−ニトロジフェニルアミン得量は123.5g
であり、純度99.9%、銅含量0.3ppmであった。
実施例2 500ccオートクレーブに粗p−ニトロジフェニルアミン1
50gおよび3%硫酸水溶液150gを仕込み、撹拌下130〜13
5℃で1時間保温した。保温終了後分液により水層を除
去し、新たに水150gを加え撹拌下130〜135℃で水洗し
た。水洗後分液により水層を除去し、オイル層を100℃
まで冷却したのちモノクロルベンゼン150gを加え、均一
溶液を得た。
マスをゆっくり冷却し、p−ニトロジフェニルアミンの
結晶を析出させた。
以下、実施例1と同様の処理を行うことにより精製p−
ニトロジフェニルアミン121.9gが得られた。純度99.8
%、銅含量0.9ppmであった。
実施例3、4 モノクロルベンゼンに代えて表−1に記載の溶媒を使用
する以外は実施例1と同様に処理し、表−1に示す結果
を得た。
実施例5〜9 晶析溶媒として実施例1で回収した晶析液の50%をリ
サイクル使用し、溶媒不足分として新たなモノクロルベ
ンゼンを補給する以外は実施例1と同様に処理した。
(実施例5)。以後、それぞれ前回の処理における回収
晶析液の50%をリサイクル使用し、溶媒不足分を新た
なモノクロルベンゼンで補給する以外は実施例1と同様
の処理を繰り返した(実施例6〜9)。
結果を表−2に示す。
比較例1 500ccフラスコに粗p−ニトロジフェニルアミン150gお
よびメタノール150gを仕込み、リフラックス温度まで昇
温して完溶後、ゆっくりと冷却し、結晶を析出させた。
以下、実施例1に準じて(但し、結晶洗浄用溶媒として
メタノールを使用)後処理してp−ニトロジフェニルア
ミンを得た。結果を表−3に示す。
比較例2 溶媒としてモノクロルベンゼンに代えてトルエンを用い
る以外は実施例1と同様に処理してp−ニトロジフェニ
ルアミンを得た。結果を表−3に示す。
比較例3 溶媒としてメタノールに代えてモノクロルベンゼンを用
いる以外は比較例1と同様に処理してp−ニトロジフェ
ニルアミンを得た。結果を表−3に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蛯名 千年人 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 山田 晃 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】p−ハロニトロベンゼンとアニリンとを、
    触媒として銅化合物を用い、中和剤および可溶化剤の存
    在下に反応せしめて得られる粗p−ニトロジフェニルア
    ミンを精製するにあたり、粗−p−ニトロジフェニルア
    ミンを少なくとも1個以上のハロゲン原子で置換された
    芳香族もしくは脂肪族炭化水素溶媒の存在もしくは非存
    在下に鉱酸水溶液で処理し、次いで前記溶媒にて再結晶
    処理することを特徴とするp−ニトロジフェニルアミン
    の精製方法
JP11022986A 1986-05-13 1986-05-13 p−ニトロジフエニルアミンの精製方法 Expired - Lifetime JPH078842B2 (ja)

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