有名アニメーターのスタイルでAI動画生成できるサービス Pollo.AI!
今回はウェブ上で簡単に動作するAI生成が可能なオールインワンAI画像&動画生成ツールのPollo.AIについて紹介をしたいと思います。AI動画生成が簡単にコマンドやアップロードした画像から可能です。テンプレートの利用やカメラコントロールなども可能です。
Pollo.AIはウェブ上で実行できるので、アプリを入れたりする必要はありません。無料プランでは月額0ドルで20クレジット(標準動画2本分)が提供されています。しっかり動画生成を使いたい場合は有償プランがおすすめです。
動画生成サイト Pollo.AIの特徴
今回は、テキストや画像から簡単に高品質なAI動画を生成できるWebサイト「Pollo.AI」の機能や特徴を詳しくレビューします。
Pollo AI画像からの動画生成
ユーザーがアップロードした静止画を基に、AIが自動的に動きのある動画を生成します。例えば、風景の写真をアップロードするだけで、その風景が生き生きと動いているような映像を作成できます。
様々なビデオモデル対応
Pollo.AIは、Kling, Runway, Pika, Luma Al, Vidu Alなど、業界をリードする多数のAIビデオモデルをサポートしています。これにより、ユーザーは用途や好みに合わせて最適なモデルを選択できます。また、画像生成モデルとしてStable DiffusionやFLUXにも対応しています。
テキストからの動画生成
ユーザーが入力したテキスト(プロンプト)に基づいて、AIがイメージに合った動画をゼロから生成します。例えば、「サイバーパンクな都市の夜景」と入力するだけで、その情景を描いた動画が作成されます。
テンプレートの利用
「AIハグ」「AI握手」「AI爆発効果」など、ユニークな動画テンプレートが用意されており、これらを活用して簡単に面白い動画を作成できます。
カメラコントロール
テキストから動画を生成する際、パン、ティルト、ズームなどのカメラワークを指示して、よりダイナミックで映画的な動画を作成することが可能です。
アスペクト比の変更
動画の縦横比を16:9(横長)、9:16(縦長)、1:1(正方形)から選択でき、YouTubeやTikTok、Instagramなど、さまざまなプラットフォームに最適な動画を作成できます。
動画生成サイト Pollo.AIの機能について
Pollo.AIの使い方は非常にシンプルで、メニューから目的の機能を選択し、プロンプト入力やファイルのアップロードを行うだけで、簡単に動画生成が開始できます。主な機能は以下の通りです。
- 画像から動画へ
- 一貫したキャラクタービデオ
- テキストから動画へ
- 動画から動画へ
- AIアニメーションジェネレーター
生成した動画は、自分だけが見られる「非公開」設定と、コミュニティで共有される「公開」設定から選べます。
画像から動画へ
この機能では、アップロードした1枚の画像から動画を生成できます。アップロード後、プロンプトで「風に髪がなびく」のように具体的な動きを日本語で指示できます。特に指示がなければ、AIが画像を解釈して最適な動きを自動で付けてくれます。
モードは標準モード(消費クレジット10)とプロフェッショナルモード(消費クレジット20)の2種類があります。プロフェッショナルモードは、より高精度な動画を生成できますが、生成時間が長くなります。
「即効性」という項目では、AIの創造性を優先するか、プロンプトの指示を忠実に守るかを選択できます。動画の長さは5秒と10秒から選択可能です。その他、ネガティブプロンプト(生成してほしくない要素の指定)などのオプションも設定できます。
こちらが実際に生成した動画をWeb掲載用に変換したものです。記事の容量を抑えるために品質を下げていますが、Pollo.AIからダウンロードした元の動画は解像度1696x1216の非常に綺麗な映像でした。
動画が生成されると右側に表示され、そこから「高画質化」や「サウンドを追加」といった追加の編集を行うことができます。
「サウンドを追加」では、プロンプトで「穏やかな風の音」のように指示するだけで、映像に合った音を追加できます。
続いてイラストを動かしてみました。キャラクターが振り返るような複雑な動きでも、大きな破綻は少ない印象です。
もう一つのパターンで生成してみました。こちらは動きが少ない分、より自然な仕上がりになりました。
動画から動画へ
この機能では、アップロードした動画を、指定したスタイルに変換(スタイル変換)できます。主題のスタイル変更や背景のカスタムなどが可能です。
スタイルは以下のようなものから選べます。
- モダンアニメ
- ディズニーピクサー
- かわいいアニメ
- クラシックアニメ
- ピクセルアート
- 現代アニメ
ディズニーピクサー
ディズニーピクサーらしい3DCGアニメ風の映像になりました。
かわいいアニメ
「かわいいアニメ」では、かなりデフォルメされた日本風のアニメーションに変換されました。
クラシックアニメ
ピクセルアート
イラスト
元のイラスト動画を、別の「イラスト」スタイルに変換してみました。こちらもピクサー風のタッチになりましたが、回転時に少し顔が破綻してしまいました。
AIアニメーションジェネレーター
「AIアニメーションジェネレーター」では、プロンプトからアニメに特化した動画を生成できます。特にユニークなのが、著名なアニメーターの作風を模倣するスタイルを指定できる点です。
スタイルについては、以下のような日本の有名アニメ監督・アニメーターのスタイルを選択できます。
- 宮崎駿スタイル
- 新海誠スタイル
- 大友克洋スタイル
- 細田守スタイル
- 宮崎吾朗スタイル
- 湯浅政明スタイル
- 牛嶋新一郎スタイル
- 山田尚子スタイル
- 石立太一スタイル
- 高畑勲スタイル
- 米林宏昌スタイル
宮崎駿スタイル
宮崎駿スタイルを選択すると、昔ながらのセル画アニメのような温かみのある動画が生成されました。
新海誠スタイル
新海誠スタイルでは、桜が舞い散る美しい情景の動画ができました。「秒速5センチメートル」を彷彿とさせますね。
山田尚子スタイル
山田尚子スタイルを選択してみました。キャラクターの柔らかい動きや色彩に、京都アニメーション作品らしさがよく出ています。
一貫したキャラクタービデオ
「一貫したキャラクタービデオ」は、Pollo.AIの非常に強力な機能です。キャラクターの画像と背景の画像をそれぞれアップロードすることで、そのキャラクターがその背景の中で動くアニメーションを生成できます。特定のキャラクターのアイデンティティを維持したまま動画にできるのは驚きです。
このように、2枚の静止画素材を組み合わせるだけで、違和感の少ない動画を生成してくれます。
驚くべきことに、実写風の動画も生成してくれました。元のイラストのキャラクターの特徴をしっかりと引き継いだまま、リアルな人間として動画化されているのがすごいです。
ビデオアップスケーラー
ビデオアップスケーラーも用意されています。生成した動画を高画質化したり、ノイズを除去したりすることが可能です。Pollo.AIで出力される動画は基本的に高解像度ですが、AIアニメジェネレーターで生成した動画は解像度が低い場合があるため、そのアップコンバートにも使えます。
その他の機能について
今回紹介したのは基本的なAI生成機能だけですが、Pollo.AIではその他にも様々な機能が用意されています。
- ビデオエンハンサー
- AIビデオフィルター
- AIダンスジェネレーター
- 顔交換ビデオ
- AIフェイスエンハンサー
- ビデオのノイズ除去
- アニメビデオエンハンサー
- モーションブラシ
- 画像をアニメーション化
Pollo.AIのプランと料金
Pollo.AIでは、以下の3つのプランを提供しています。まずは無料プランで機能を試し、自分のニーズに合えば有料プランへの移行を検討すると良いでしょう。
・無料プラン: 月額0ドルで、20クレジット(標準動画2本分)が毎月付与されます。
・ライトプラン: 月額15ドル(年払いなら月額10ドル)で、300クレジット(動画30本分)が付与されます。
・プロプラン: 月額29ドルから899ドルまで、必要に応じてクレジット量を選択可能。800から50,000クレジット(動画80本から5,000本分)が付与されます。
今回の個人的感想&まとめ
今回は、ウェブ上で簡単に動作するオールインワンAI画像&動画生成ツール「Pollo.AI」についての紹介でした。AI動画を色々と試してみましたが、近年のAI動画生成技術の進化には目を見張るものがありますね。
1枚の画像から手軽に動画化したり、特定のスタイルを指定して動画を変換したり、プロンプトから動画を生成したりと、多彩な機能が魅力です。以前に試した無料ツールでは解像度が低く画質が課題でしたが、Pollo.AIでは高解像度の動画をダウンロードできるのが非常に良い点です。
日本の有名アニメータースタイルを模倣する機能は、まだ発展途上な部分もありますが、作風の雰囲気は感じ取ることができ、今後のさらなる進化に期待が持てます。
個人的に最も面白かったのが、キャラクターの画像を背景画像と組み合わせて、そのキャラクターの一貫性を保ったまま動画を作れる機能です。このような細かい指定が可能になることで、AI動画生成の実用性は大きく向上すると感じました。今回はプロンプトをほとんど入力しませんでしたが、それでもAIがいい感じに動画を作ってくれていました。プロンプトを突き詰めれば、さらに理想に近い映像を生み出せそうです。
もちろん、動画によってはまだ違和感や破綻が見られるシーンもありますが、それも気にならないレベルまで品質が向上する日はそう遠くないでしょう。私が思っていた以上に、AI動画生成は進化していると実感させられました。
- 無料プランでも動画生成を試せる
- 一貫したキャラクターの動画生成が可能
- KlingやRunwayなど多数の有名AIモデルに対応
- 画像から動画、動画から動画へのスタイル変換も簡単
ぜひ興味のある人はPollo.AIを試してみてはいかがでしょうか?
AI画像&動画生成サイトPollo.AI