Jリーグは、2024年に実施した「米国スタジアム視察」の報告書を公開しました。
今回の視察では、コロンバス・クルー、FCシンシナティ、アトランタ・ユナイテッドFC、ナッシュビルSC、セントルイス・シティSC、ミネソタ・ユナイテッドFCの6クラブを訪問し、2017年~2022年に新設された最先端のスタジアムを調査しました。
視察したメルセデス・ベンツ・スタジアムを除く各スタジアムは、2~3万人規模で「満員感」を重視した収容設計が特徴です。ピッチとスタンドの距離の近さや急な傾斜による“没入感”ある観戦体験、充実したホスピタリティ施設、環境配慮のSDGs施策など、多角的な取り組みが行われています。
(※メルセデス・ベンツ・スタジアムはNFLアトランタ・ファルコンズと共用のため、全天候ドーム型、最大72,000人収容、人工芝仕様のスタジアム)
本報告書では、視察した各スタジアムの「建設トレンド」や各クラブの「来場者体験向上の取り組み」「地域社会との連携」を詳しく紹介しています。
今後、スタジアムの新設・改修を検討するクラブ関係者や自治体、設計・建設事業者などにとって有益な情報となるとともに、ファン・サポーターの皆さまにも「MLS発展の影には新スタジアムあり」という視点を共有し、地域のスタジアム構想を後押しする契機となることを目指しています。
■主な内容・ポイント
◆「視察6スタジアムの建設のトレンド」
・満員感を演出する入場可能数の考え方
・来場者の「没入感」を演出するスタンドの設計と工夫
・「街とつながる」を意識した設計
・来場者体験の向上を生み出す「ホスピタリティ施設」や「アクティビティ・スペース」の整備
・クラブの成長に合わせて将来的に改修することを見据えた余白のある設計思想
・最新SDGsへの取り組み
◆「視察6クラブが目指すもの(ゴール)」
・サッカーのゴール(競技力の向上を目的としたサッカースタジアムの建設や充実したトレーニング施設の建設)
・ファイナンスのゴール(経営の自走化→国際経営人材の登用やネーミングライツ等のスポンサー戦略)
・ファンベースのゴール(試合当日のイベントや飲食等のホスピタリティ・サービスの充実度、地元感を意識したマーケティング施策)
・地域社会へのゴール(サッカーを通じた「地域コミュニティ」の形成)
◆MLSと視察6クラブの現況
・MLSリーグ構造・特徴の解説
・視察6クラブの現況解説
■報告書は以下よりご覧いただけます
https://aboutj.jleague.jp/corporate/assets/pdf/activities/us_stadium_report2024.pdf
■「Jリーグ米国スタジアム視察2024」視察動画
https://www.youtube.com/watch?v=_fUffe_4ghc
※スタジアム毎の視察動画も下記「スタジアム推進事業」ページよりご覧いただけます。
■Jリーグコーポレートサイト:スタジアム推進事業ページ
https://aboutj.jleague.jp/corporate/activities/stadium_promotion/