故・ジャニー喜多川氏による性加害を実名・顔出しで告発したカウアン・オカモト氏。その勇気ある行動は、日本社会の巨大な「山」を動かした。 ここでは、オカモト氏の著書『ユー。ジャニーズの性加害を告発して』(文藝春秋)を一部抜粋して紹介。ジャニー氏との「異例の初対面」をふりかえる。(全2回の1回目/続きを読む) ◆◆◆ 【事の経緯】「あ。僕だよ。ジャニーだよ」という電話が見ず知らずの番号からかかってきたのは、2012年2月の早朝だった。 当時、オカモト氏は愛知県在住の中学3年生。音楽の道での成功を夢見る彼は、その足掛かりとして東京のモデル事務所に登録。そして、マネージャーの人脈によって、ジャスティン・ビーバーの名曲『Baby』を歌う姿を録画したDVDと音楽への熱い思いをつづった手紙が、ジャニー氏のもとに届いていた。 突然の電話に驚くオカモト氏をよそに、ジャニー氏は「今日、国際フォーラムでSexy