試写には立ち見も ローニャの注目度 試写の会場には80人ほどの記者が集まり、立ち見も出るほどでした。その熱気に吾朗監督は冒頭「大げさなことになってますね」と驚いた様子。制作統括の有吉伸人さん(NHK)も「どれだけ注目度がすごいか肌で感じています」と挨拶しました。 NHKのアニメの歴史は1978年放送の「未来少年コナン」にさかのぼります。この作品の監督はご存知、吾郎監督の父、若き日の宮崎駿監督です。それから30数年。今回の制作にかかった時間、スタッフの数、クオリティなどは「NHKのアニメの歴史のなかでも破格」だと、有吉さんは語ります。 DVDやグッズ企画先行だったり、大人を意識したストーリー展開だったりするアニメ作品が多い昨今ですが、「山賊の娘ローニャ」は“子どものための良質なアニメ”をテーマに掲げています。「今のテレビには『アルプスの少女ハイジ』のような番組がない」――吾郎監督が有吉さんに